JPH0612979A - カラーブラウン管用シャドウマスクの製造方法 - Google Patents
カラーブラウン管用シャドウマスクの製造方法Info
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- JPH0612979A JPH0612979A JP16710392A JP16710392A JPH0612979A JP H0612979 A JPH0612979 A JP H0612979A JP 16710392 A JP16710392 A JP 16710392A JP 16710392 A JP16710392 A JP 16710392A JP H0612979 A JPH0612979 A JP H0612979A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 マスク本体が面心立方格子または体心立方格
子構造の金属素材からなるカラーブラウン管用シャドウ
マスクの製造方法において、その面心立方格子または体
心立方格子構造の金属素材を冷間圧延し、この冷間圧延
された金属素材を再結晶温度以上の温度で熱処理して圧
延面に{200}結晶面を集合させたシャドウマスク板
20を形成し、フォトエッチング法によりその圧延面に電
子ビーム通過孔24を形成し、プレス成形による塑性加工
によりそのシャドウマスク板を成形するようにした。 【効果】 高精度シャドウマスクを製造することができ
る。
子構造の金属素材からなるカラーブラウン管用シャドウ
マスクの製造方法において、その面心立方格子または体
心立方格子構造の金属素材を冷間圧延し、この冷間圧延
された金属素材を再結晶温度以上の温度で熱処理して圧
延面に{200}結晶面を集合させたシャドウマスク板
20を形成し、フォトエッチング法によりその圧延面に電
子ビーム通過孔24を形成し、プレス成形による塑性加工
によりそのシャドウマスク板を成形するようにした。 【効果】 高精度シャドウマスクを製造することができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラーブラウン管用
シャドウマスクの製造方法に係り、特にアンバー材など
からなるカラーブラウン管用シャドウマスクの製造方法
に関する。
シャドウマスクの製造方法に係り、特にアンバー材など
からなるカラーブラウン管用シャドウマスクの製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にカラーブラウン管は、図5に示す
ように、有効面が曲面をなすパネル1の内面に、3色蛍
光体層からなる蛍光体スクリーン2 が形成され、この蛍
光体スクリーン2 に対向して、ファンネル3 のネック4
内に配置された電子銃5 から放出された3電子ビーム6
B,6G,6Rを選別するシャドウマスク7 が配設されてい
る。このシャドウマスク7 は、上記蛍光体スクリーン3
と対向する有効面に多数の電子ビーム通過孔が形成さ
れ、かつパネル1 の内面に対応する曲面に形成され、こ
の有効面の周辺部にスカート部が折曲形成されたマスク
本体9 と、このマスク本体9 のスカート部に溶接された
マスクフレーム10とからなる。
ように、有効面が曲面をなすパネル1の内面に、3色蛍
光体層からなる蛍光体スクリーン2 が形成され、この蛍
光体スクリーン2 に対向して、ファンネル3 のネック4
内に配置された電子銃5 から放出された3電子ビーム6
B,6G,6Rを選別するシャドウマスク7 が配設されてい
る。このシャドウマスク7 は、上記蛍光体スクリーン3
と対向する有効面に多数の電子ビーム通過孔が形成さ
れ、かつパネル1 の内面に対応する曲面に形成され、こ
の有効面の周辺部にスカート部が折曲形成されたマスク
本体9 と、このマスク本体9 のスカート部に溶接された
マスクフレーム10とからなる。
【0003】従来上記シャドウマスク7 のマスク本体9
には、アルミキルド鋼などの低炭素鋼板が用いられてい
たが、近年、大形カラー受像管、高精細カラー受像管、
高精細カラーディスプレイ管などの開発にともなって、
熱膨張係数の低いアンバー材が用いられている。これ
は、電子ビームの衝突により加熱され熱膨張することに
より生ずるシャドウマスク7 のドーミング現象を防止す
るためである。
には、アルミキルド鋼などの低炭素鋼板が用いられてい
たが、近年、大形カラー受像管、高精細カラー受像管、
高精細カラーディスプレイ管などの開発にともなって、
熱膨張係数の低いアンバー材が用いられている。これ
は、電子ビームの衝突により加熱され熱膨張することに
より生ずるシャドウマスク7 のドーミング現象を防止す
るためである。
【0004】ところで、上記カラー受像管あるいはカラ
ーディスプレイ管においては、精細な画像を表示するこ
とが望まれ、それにともなって、シャドウマスク7 の電
子ビーム通過孔は、通常のカラー受像管にくらべて、高
密度かつ微細なものとなっている。
ーディスプレイ管においては、精細な画像を表示するこ
とが望まれ、それにともなって、シャドウマスク7 の電
子ビーム通過孔は、通常のカラー受像管にくらべて、高
密度かつ微細なものとなっている。
【0005】従来よりシャドウマスク7 のマスク本体9
は、所定の冷間圧延工程を経て形成されたシャドウマス
ク板に、フォトエッチング法によりその両面(圧延面)
を貫通する多数の電子ビーム通過孔を形成して平板状の
フラットマスクとし、この平板状のフラットマスクをプ
レス成形による塑性加工により、電子ビーム通過孔の形
成された有効面が曲面をなし、この有効面の周辺部にス
カート部をもつ所定形状に成形することにより製作され
ている。
は、所定の冷間圧延工程を経て形成されたシャドウマス
ク板に、フォトエッチング法によりその両面(圧延面)
を貫通する多数の電子ビーム通過孔を形成して平板状の
フラットマスクとし、この平板状のフラットマスクをプ
レス成形による塑性加工により、電子ビーム通過孔の形
成された有効面が曲面をなし、この有効面の周辺部にス
カート部をもつ所定形状に成形することにより製作され
ている。
【0006】しかし上記製作方法によりアンバー材から
なるマスク本体9 を製作すると、図6に示すように、電
子ビーム通過孔12の孔13の位置(孔径が最小になる部
分)、孔13の形状などが不均一となり、高精度シャドウ
マスクとすることができない。この電子ビーム通過孔12
の孔13の位置、形状の不均一は、シャドウマスク板の両
面における結晶方向の不揃いに起因している。すなわ
ち、図7に示すように、シャドウマスク板13の両面にお
ける結晶粒の方向が不揃いであると、その両面間を貫通
する電子ビーム通過孔を形成するとき、エッチングされ
やすい結晶粒とエッチングされにくい結晶粒との間にエ
ッチング速度の差ができ、それにより破線14で示したよ
うにエッチングの進行方向が傾き、電子ビーム通過孔の
孔の位置、形状が図6に示したように不均一となる。
なるマスク本体9 を製作すると、図6に示すように、電
子ビーム通過孔12の孔13の位置(孔径が最小になる部
分)、孔13の形状などが不均一となり、高精度シャドウ
マスクとすることができない。この電子ビーム通過孔12
の孔13の位置、形状の不均一は、シャドウマスク板の両
面における結晶方向の不揃いに起因している。すなわ
ち、図7に示すように、シャドウマスク板13の両面にお
ける結晶粒の方向が不揃いであると、その両面間を貫通
する電子ビーム通過孔を形成するとき、エッチングされ
やすい結晶粒とエッチングされにくい結晶粒との間にエ
ッチング速度の差ができ、それにより破線14で示したよ
うにエッチングの進行方向が傾き、電子ビーム通過孔の
孔の位置、形状が図6に示したように不均一となる。
【0007】またこのアンバー材からなるマスク本体9
は、大形管のシャドウマスク7 には、0.18〜0.2
5mmの板厚のものが用いられ、高精細カラーディスプレ
イ管には、0.10〜0.15mmの板厚のものが用いら
れている。一方、マスク本体9 の成形については、その
高い抗張力のためによる成形精度の低下を防止するため
に、平板状のフラットマスクを焼鈍したのち、温間プレ
スにより成形している。しかしアンバー材からなるマス
ク本体9 については、なお有効面の曲率精度、スカート
部のスプリングバック、このスカート部のスプリングバ
ックに基づく有効面の変形、成形後、プレス成形金型か
ら取出すときの変形などがおこるという問題がある。
は、大形管のシャドウマスク7 には、0.18〜0.2
5mmの板厚のものが用いられ、高精細カラーディスプレ
イ管には、0.10〜0.15mmの板厚のものが用いら
れている。一方、マスク本体9 の成形については、その
高い抗張力のためによる成形精度の低下を防止するため
に、平板状のフラットマスクを焼鈍したのち、温間プレ
スにより成形している。しかしアンバー材からなるマス
ク本体9 については、なお有効面の曲率精度、スカート
部のスプリングバック、このスカート部のスプリングバ
ックに基づく有効面の変形、成形後、プレス成形金型か
ら取出すときの変形などがおこるという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、大形カ
ラー受像管、高精細カラー受像管、高精細カラーディス
プレイ管などには、マスク本体を熱膨張係数の低いアン
バー材により製作したシャドウマスクが用いられてい
る。しかしこのアンバー材からなるマスク本体は、従来
の低炭素鋼板からなるシャドウマスクと同様の方法によ
り製作すると、フォトエッチング法により電子ビーム通
過孔を形成するとき、その電子ビーム通過孔の孔の位
置、形状の不均一となり、また成形時に、有効面の曲率
精度、スカート部のスプリングバック、このスカート部
のスプリングバックに基づく有効面の変形、成形後プレ
ス成形金型から取出すときの変形などがおこり、所要の
高精度シャドウマスクが得られないという問題がある。
ラー受像管、高精細カラー受像管、高精細カラーディス
プレイ管などには、マスク本体を熱膨張係数の低いアン
バー材により製作したシャドウマスクが用いられてい
る。しかしこのアンバー材からなるマスク本体は、従来
の低炭素鋼板からなるシャドウマスクと同様の方法によ
り製作すると、フォトエッチング法により電子ビーム通
過孔を形成するとき、その電子ビーム通過孔の孔の位
置、形状の不均一となり、また成形時に、有効面の曲率
精度、スカート部のスプリングバック、このスカート部
のスプリングバックに基づく有効面の変形、成形後プレ
ス成形金型から取出すときの変形などがおこり、所要の
高精度シャドウマスクが得られないという問題がある。
【0009】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであり、マスク本体がアンバー材などの面
心立方格子あるいは体心立方格子構造の金属素材からな
るシャドウマスクを高精度に製作することができるシャ
ドウマスクの製造方法を得ることを目的とする。
なされたものであり、マスク本体がアンバー材などの面
心立方格子あるいは体心立方格子構造の金属素材からな
るシャドウマスクを高精度に製作することができるシャ
ドウマスクの製造方法を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】マスク本体が面心立方格
子または体心立方格子構造の金属素材からなるカラーブ
ラウン管用シャドウマスクの製造方法において、その面
心立方格子または体心立方格子構造の金属素材を冷間圧
延し、この冷間圧延された金属素材を再結晶温度以上の
温度で熱処理して圧延面に{200}結晶面を集合させ
たシャドウマスク板を形成し、フォトエッチング法によ
りそのシャドウマスク板の圧延面に多数の電子ビーム通
過孔を形成し、プレス成形による塑性加工によりその電
子ビーム通過孔の形成されたシャドウマスク板を所定形
状に成形することによりマスク本体を製作するようにし
た。
子または体心立方格子構造の金属素材からなるカラーブ
ラウン管用シャドウマスクの製造方法において、その面
心立方格子または体心立方格子構造の金属素材を冷間圧
延し、この冷間圧延された金属素材を再結晶温度以上の
温度で熱処理して圧延面に{200}結晶面を集合させ
たシャドウマスク板を形成し、フォトエッチング法によ
りそのシャドウマスク板の圧延面に多数の電子ビーム通
過孔を形成し、プレス成形による塑性加工によりその電
子ビーム通過孔の形成されたシャドウマスク板を所定形
状に成形することによりマスク本体を製作するようにし
た。
【0011】また、その電子ビーム通過孔の形成された
シャドウマスク板を圧延面の950℃における結晶の粒
度が5.0〜6.5、1150℃における結晶の粒度が
1.0〜3.0となる範囲に焼鈍し、プレス成形による
塑性加工によりその焼鈍されたシャドウマスク板を所定
形状に成形することによりマスク本体を製作するように
した。
シャドウマスク板を圧延面の950℃における結晶の粒
度が5.0〜6.5、1150℃における結晶の粒度が
1.0〜3.0となる範囲に焼鈍し、プレス成形による
塑性加工によりその焼鈍されたシャドウマスク板を所定
形状に成形することによりマスク本体を製作するように
した。
【0012】
【作用】上記のように、面心立方格子または体心立方格
子構造の金属素材を冷間圧延したのち、その金属素材の
再結晶温度以上の温度で熱処理して圧延面に{200}
結晶面を集合させたシャドウマスク板を形成し、フォト
エッチング法によりそのシャドウマスク板の圧延面に多
数の電子ビーム通過孔を形成すると、電子ビーム通過孔
を形成するエッチングの進行方向が圧延面に対してほほ
垂直となり、従来生じた電子ビーム通過孔の孔の位置、
形状の不均一を解消することができる。
子構造の金属素材を冷間圧延したのち、その金属素材の
再結晶温度以上の温度で熱処理して圧延面に{200}
結晶面を集合させたシャドウマスク板を形成し、フォト
エッチング法によりそのシャドウマスク板の圧延面に多
数の電子ビーム通過孔を形成すると、電子ビーム通過孔
を形成するエッチングの進行方向が圧延面に対してほほ
垂直となり、従来生じた電子ビーム通過孔の孔の位置、
形状の不均一を解消することができる。
【0013】また、電子ビーム通過孔の形成されたシャ
ドウマスク板を圧延面の950℃における結晶の粒度が
5.0〜6.5、1150℃における結晶の粒度が1.
0〜3.0となる範囲に焼鈍し、プレス成形による塑性
加工によりその焼鈍されたシャドウマスク板を成形する
と、{200}結晶面からなる圧延面の焼鈍による結晶
の成長を抑制して、結晶粒度を粗粒および混粒の少ない
整粒とすることができ、この結晶粒度の均一化により、
従来生じた成形上の問題点を解消することができる。
ドウマスク板を圧延面の950℃における結晶の粒度が
5.0〜6.5、1150℃における結晶の粒度が1.
0〜3.0となる範囲に焼鈍し、プレス成形による塑性
加工によりその焼鈍されたシャドウマスク板を成形する
と、{200}結晶面からなる圧延面の焼鈍による結晶
の成長を抑制して、結晶粒度を粗粒および混粒の少ない
整粒とすることができ、この結晶粒度の均一化により、
従来生じた成形上の問題点を解消することができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明を実施例に基
づいて説明する。
づいて説明する。
【0015】面心立方格子または体心立方格子構造の金
属素材の一例として、アンバー材を素材とするシャドウ
マスクの製造方法について説明する。
属素材の一例として、アンバー材を素材とするシャドウ
マスクの製造方法について説明する。
【0016】まず、36Ni −Fe からなるアンバー合
金を溶解し、精練、鋳造、スラブ、熱間圧延、焼鈍、酸
洗、冷間圧延などの工程を経て、所定板厚の圧延板を形
成する。具体的には、たとえば熱間圧延で板厚を1.2
mmとし、この板厚1.2mmの圧延板をブライトアニール
したのち、圧延率45.8%の冷間圧延をおこなって板
厚を0.65mmとし、さらに圧延率76.9%の冷間圧
延をおこなって、板厚0.15mmの圧延板とする。その
後、この熱間圧延、焼鈍、冷間圧延などの各工程を経て
形成された圧延板を、上記アンバー合金の再結晶温度以
上の温度で熱処理してシャドウマスク板を形成する。
金を溶解し、精練、鋳造、スラブ、熱間圧延、焼鈍、酸
洗、冷間圧延などの工程を経て、所定板厚の圧延板を形
成する。具体的には、たとえば熱間圧延で板厚を1.2
mmとし、この板厚1.2mmの圧延板をブライトアニール
したのち、圧延率45.8%の冷間圧延をおこなって板
厚を0.65mmとし、さらに圧延率76.9%の冷間圧
延をおこなって、板厚0.15mmの圧延板とする。その
後、この熱間圧延、焼鈍、冷間圧延などの各工程を経て
形成された圧延板を、上記アンバー合金の再結晶温度以
上の温度で熱処理してシャドウマスク板を形成する。
【0017】つぎに、フォトエッチング法により上記シ
ャドウマスク板の圧延面に電子ビーム通過孔を形成して
フラットマスクを製作する。
ャドウマスク板の圧延面に電子ビーム通過孔を形成して
フラットマスクを製作する。
【0018】すなわち、図1(a)に示すように、上記
シャドウマスク板20の両面(圧延面)に、たとえば牛乳
カゼイン酸アルカリ、重クロム酸アンモニウムを主成分
とする感光剤を塗布して感光膜21を形成する。つぎに同
(b)に示すように、上記両面の感光膜21に一対のネガ
原版22a ,22b を密着して露光し、その両面の感光膜21
に一対のネガ原版22a ,22b のパターンを焼付ける。つ
ぎにそのパターンを焼付けられた両面の感光膜21を現像
して、未感光部を除去し、同(c)に示すように、電子
ビーム通過孔形成部分の圧延面が露出したレジスト膜23
を形成する。その後、このレジスト膜23の形成されたシ
ャドウマスク板20をエッチングして、同(d)に示すよ
うに、電子ビーム通過孔24を形成する。その後、苛性ア
ルカリによりレジスト膜23を剥離除去して、同(e)に
示すように、フラットマスク25を得る。
シャドウマスク板20の両面(圧延面)に、たとえば牛乳
カゼイン酸アルカリ、重クロム酸アンモニウムを主成分
とする感光剤を塗布して感光膜21を形成する。つぎに同
(b)に示すように、上記両面の感光膜21に一対のネガ
原版22a ,22b を密着して露光し、その両面の感光膜21
に一対のネガ原版22a ,22b のパターンを焼付ける。つ
ぎにそのパターンを焼付けられた両面の感光膜21を現像
して、未感光部を除去し、同(c)に示すように、電子
ビーム通過孔形成部分の圧延面が露出したレジスト膜23
を形成する。その後、このレジスト膜23の形成されたシ
ャドウマスク板20をエッチングして、同(d)に示すよ
うに、電子ビーム通過孔24を形成する。その後、苛性ア
ルカリによりレジスト膜23を剥離除去して、同(e)に
示すように、フラットマスク25を得る。
【0019】上記電子ビーム通過孔のエッチングには、
たとえば塩化第2鉄44%、塩化第1鉄5%塩酸0.2
0%を含むエッチング液を70℃に加熱し、これをスプ
レイすることによりおこなわれる。そのエッチング方法
として、前後2段に分けて片面づつエッチングする2段
エッチング法、両面から同時にエッチングする同時エッ
チング法がある。
たとえば塩化第2鉄44%、塩化第1鉄5%塩酸0.2
0%を含むエッチング液を70℃に加熱し、これをスプ
レイすることによりおこなわれる。そのエッチング方法
として、前後2段に分けて片面づつエッチングする2段
エッチング法、両面から同時にエッチングする同時エッ
チング法がある。
【0020】つぎに、上記電子ビーム通過孔24の形成さ
れた平板状のフラットマスク25を800〜1150℃の
雰囲気で約8分間焼鈍する。そしてこの焼鈍したフラッ
トマスクを、プレス成形による塑性加工により、電子ビ
ーム通過孔の形成された部分(有効面)が所定曲率の曲
面からなり、この有効面の周辺部にスカート部が折曲形
成された所定形状に成形する。
れた平板状のフラットマスク25を800〜1150℃の
雰囲気で約8分間焼鈍する。そしてこの焼鈍したフラッ
トマスクを、プレス成形による塑性加工により、電子ビ
ーム通過孔の形成された部分(有効面)が所定曲率の曲
面からなり、この有効面の周辺部にスカート部が折曲形
成された所定形状に成形する。
【0021】ところで、上記のように熱間圧延、焼鈍、
冷間圧延などの各工程を経て形成された所定板厚のアン
バー合金からなる圧延板を電子ビーム通過孔を形成する
前に、アンバー合金の再結晶温度以上の温度で熱処理す
ると、圧延面に{200}結晶面が約82%の割合いで
集合し、電子ビーム通過孔を形成する圧延面を結晶粒の
揃った面とすることができる。その結果、この熱処理を
施した圧延板をシャドウマスク板20として、その圧延面
にフォトエッチング法により電子ビーム通過孔24を形成
すると、結晶粒の方向が揃い、図2に破線26および矢印
27で示すように、圧延面に垂直な方向にエッチングが進
行するようになり、図3に示すように、電子ビーム通過
孔24の孔28の位置、形状を均一にすることができ、アン
バー材からなる高精度シャドウマスクを形成することが
できる。また再結晶温度以上の温度で熱処理する前に冷
間圧延をおこなうので、容易に所定の板厚のシャドウマ
スク板が得られる。
冷間圧延などの各工程を経て形成された所定板厚のアン
バー合金からなる圧延板を電子ビーム通過孔を形成する
前に、アンバー合金の再結晶温度以上の温度で熱処理す
ると、圧延面に{200}結晶面が約82%の割合いで
集合し、電子ビーム通過孔を形成する圧延面を結晶粒の
揃った面とすることができる。その結果、この熱処理を
施した圧延板をシャドウマスク板20として、その圧延面
にフォトエッチング法により電子ビーム通過孔24を形成
すると、結晶粒の方向が揃い、図2に破線26および矢印
27で示すように、圧延面に垂直な方向にエッチングが進
行するようになり、図3に示すように、電子ビーム通過
孔24の孔28の位置、形状を均一にすることができ、アン
バー材からなる高精度シャドウマスクを形成することが
できる。また再結晶温度以上の温度で熱処理する前に冷
間圧延をおこなうので、容易に所定の板厚のシャドウマ
スク板が得られる。
【0022】なお、このように電子ビーム通過孔の孔の
位置、形状が均一なシャドウマスクは、フォトエッチン
グ法により電子ビーム通過孔を形成する前にアンバー合
金の再結晶温度以上の温度で熱処理して、圧延面に{2
00}結晶面を70〜90%の範囲で集合させた場合に
得られる。
位置、形状が均一なシャドウマスクは、フォトエッチン
グ法により電子ビーム通過孔を形成する前にアンバー合
金の再結晶温度以上の温度で熱処理して、圧延面に{2
00}結晶面を70〜90%の範囲で集合させた場合に
得られる。
【0023】また、電子ビーム通過孔24の形成された平
板状のフラットマスクを成形する前に800〜1150
℃の雰囲気で約8分焼鈍すると、従来のアンバー合金か
らなるシャドウマスクでは、結晶粒が成長して粗粒ある
いは混粒が増加し、成形時に変形したり、シャドウマス
ク組立時のわずかな衝撃や応力により変形するという問
題が生じたが、上記のように圧延面に{200}結晶面
を約82%の割合いで集合したものでは、結晶粒の成長
による粗粒、混粒の増加がなく、高精度の成形が得られ
る。
板状のフラットマスクを成形する前に800〜1150
℃の雰囲気で約8分焼鈍すると、従来のアンバー合金か
らなるシャドウマスクでは、結晶粒が成長して粗粒ある
いは混粒が増加し、成形時に変形したり、シャドウマス
ク組立時のわずかな衝撃や応力により変形するという問
題が生じたが、上記のように圧延面に{200}結晶面
を約82%の割合いで集合したものでは、結晶粒の成長
による粗粒、混粒の増加がなく、高精度の成形が得られ
る。
【0024】上記フラットマスクを800〜1150℃
の雰囲気で8分間焼鈍した場合における{200}結晶
面の集合度と結晶粒との関係は、図4に示すように、
{200}結晶面の集合度を70〜90%の範囲とした
場合、2つの直線29,30に挟まれた範囲となり、結晶の
粗大化、混粒の増加を抑制することができる。たとえば
焼鈍前の{200}結晶面の結晶粒度が9.0のものを
950℃の雰囲気で焼鈍すると、その{200}結晶面
の結晶粒度が5.0〜6.5となり、1150℃の雰囲
気で焼鈍すると、その{200}結晶面の結晶粒度が
1.0〜3.0となり、結晶粒の成長による粗大化、混
粒の増加を抑制でき、高精度に成形することができる。
しかし{200}結晶面の集合度が上記範囲を越え、た
とえば95%のものでは、同一条件で焼鈍しても、焼鈍
前の{200}結晶面の結晶粒度が9.0のものが、焼
鈍により結晶粒が成長して3.6〜6.0と、粗粒、混
粒が増加し、高精度の成形が困難となる。また{20
0}結晶面の集合度が75%のものでも、同様の結果と
なった。
の雰囲気で8分間焼鈍した場合における{200}結晶
面の集合度と結晶粒との関係は、図4に示すように、
{200}結晶面の集合度を70〜90%の範囲とした
場合、2つの直線29,30に挟まれた範囲となり、結晶の
粗大化、混粒の増加を抑制することができる。たとえば
焼鈍前の{200}結晶面の結晶粒度が9.0のものを
950℃の雰囲気で焼鈍すると、その{200}結晶面
の結晶粒度が5.0〜6.5となり、1150℃の雰囲
気で焼鈍すると、その{200}結晶面の結晶粒度が
1.0〜3.0となり、結晶粒の成長による粗大化、混
粒の増加を抑制でき、高精度に成形することができる。
しかし{200}結晶面の集合度が上記範囲を越え、た
とえば95%のものでは、同一条件で焼鈍しても、焼鈍
前の{200}結晶面の結晶粒度が9.0のものが、焼
鈍により結晶粒が成長して3.6〜6.0と、粗粒、混
粒が増加し、高精度の成形が困難となる。また{20
0}結晶面の集合度が75%のものでも、同様の結果と
なった。
【0025】つまり、アンバー材からなるシャドウマス
クの成形については、圧延面に{200}結晶面を集合
させ、この{200}結晶面の集合度を70〜90%の
範囲として、その圧延面に電子ビーム通過孔を形成し、
その{200}結晶面の結晶粒度を、950℃で5.0
〜6.5、1150℃で1.0〜3.0となる範囲に焼
鈍することにより、所要の高精度に成形することができ
るようになる。
クの成形については、圧延面に{200}結晶面を集合
させ、この{200}結晶面の集合度を70〜90%の
範囲として、その圧延面に電子ビーム通過孔を形成し、
その{200}結晶面の結晶粒度を、950℃で5.0
〜6.5、1150℃で1.0〜3.0となる範囲に焼
鈍することにより、所要の高精度に成形することができ
るようになる。
【0026】なお、上記実施例では、アンバー材からな
るシャドウマスクの製造方法について説明したが、この
発明は、アンバー材ばかりでなく、面心立方格子あるい
は体心立方格子構造の金属素材からマスク本体を形成す
るシャドウマスクの製造方法に適用可能である。
るシャドウマスクの製造方法について説明したが、この
発明は、アンバー材ばかりでなく、面心立方格子あるい
は体心立方格子構造の金属素材からマスク本体を形成す
るシャドウマスクの製造方法に適用可能である。
【0027】
【発明の効果】面心立方格子または体心立方格子構造の
金属素材を冷間圧延し、その冷間圧延された金属素材を
再結晶温度以上の温度で熱処理して、圧延面に{20
0}結晶面を集合させたシャドウマスク板を形成し、フ
ォトエッチング法によりそのシャドウマスク板の圧延面
に多数の電子ビーム通過孔を形成すると、エッチングの
進行方向が電子ビーム通過孔を形成する圧延面に対して
ほほ垂直となり、従来生じた電子ビーム通過孔の孔の位
置、形状の不均一を解消することができる。
金属素材を冷間圧延し、その冷間圧延された金属素材を
再結晶温度以上の温度で熱処理して、圧延面に{20
0}結晶面を集合させたシャドウマスク板を形成し、フ
ォトエッチング法によりそのシャドウマスク板の圧延面
に多数の電子ビーム通過孔を形成すると、エッチングの
進行方向が電子ビーム通過孔を形成する圧延面に対して
ほほ垂直となり、従来生じた電子ビーム通過孔の孔の位
置、形状の不均一を解消することができる。
【0028】また、冷間圧延された金属素材を再結晶温
度以上の温度で熱処理して圧延面に{200}結晶面を
75〜90%集合させたシャドウマスク板を形成し、そ
のシャドウマスク板の圧延面に電子ビーム通過孔を形成
したのち、その電子ビーム通過孔の形成されたシャドウ
マスク板の圧延面を950℃における結晶の粒度が5.
0〜6.5、1150℃における結晶の粒度が1.0〜
3.0となる範囲に焼鈍し、プレス成形による塑性加工
によりその焼鈍されたシャドウマスク板を成形すると、
{200}結晶面からなる圧延面の結晶粒度を、粗粒お
よび混粒の少ない整粒とすることができ、その結晶粒度
の均一化により、従来生じた成形上の問題点を解消し
て、シャドウマスクを高精度に成形することができる。
度以上の温度で熱処理して圧延面に{200}結晶面を
75〜90%集合させたシャドウマスク板を形成し、そ
のシャドウマスク板の圧延面に電子ビーム通過孔を形成
したのち、その電子ビーム通過孔の形成されたシャドウ
マスク板の圧延面を950℃における結晶の粒度が5.
0〜6.5、1150℃における結晶の粒度が1.0〜
3.0となる範囲に焼鈍し、プレス成形による塑性加工
によりその焼鈍されたシャドウマスク板を成形すると、
{200}結晶面からなる圧延面の結晶粒度を、粗粒お
よび混粒の少ない整粒とすることができ、その結晶粒度
の均一化により、従来生じた成形上の問題点を解消し
て、シャドウマスクを高精度に成形することができる。
【図1】図1(a)乃至(e)はそれぞれこの発明の一
実施例におけるフォトエッチング法によりシャドウマス
ク板に電子ビーム通過孔を形成する方法を説明するため
の図である。
実施例におけるフォトエッチング法によりシャドウマス
ク板に電子ビーム通過孔を形成する方法を説明するため
の図である。
【図2】冷間圧延された金属素材を再結晶温度以上の温
度で熱処理して圧延面に{200}結晶面を集合させた
シャドウマスク板の結晶方向およびエッチング方向を示
す図である。
度で熱処理して圧延面に{200}結晶面を集合させた
シャドウマスク板の結晶方向およびエッチング方向を示
す図である。
【図3】圧延面に{200}結晶面を集合させたシャド
ウマスク板に形成される電子ビーム通過孔の孔の位置、
形状を示す図である。
ウマスク板に形成される電子ビーム通過孔の孔の位置、
形状を示す図である。
【図4】成形前の焼鈍における{200}結晶面の集合
度と結晶粒との関係を示す図である。
度と結晶粒との関係を示す図である。
【図5】カラーブラウン管の構成を示す図である。
【図6】従来のアンバー材からなるシャドウマスク板に
形成される電子ビーム通過孔の孔の位置、形状を示す図
である。
形成される電子ビーム通過孔の孔の位置、形状を示す図
である。
【図7】従来のアンバー材からなるシャドウマスク板の
結晶方向を示す図である。
結晶方向を示す図である。
20…シャドウマスク板 21…感光膜 23…レジスト膜 24…電子ビーム通過孔 25…フラットマスク
Claims (2)
- 【請求項1】 面心立方格子または体心立方格子構造の
金属素材を冷間圧延し、この冷間圧延された金属素材を
再結晶温度以上の温度で熱処理して圧延面に{200}
結晶面を集合させたシャドウマスク板を形成する工程
と、 フォトエッチング法により上記シャドウマスク板の圧延
面に多数の電子ビーム通過孔を形成する工程と、 プレス成形による塑性加工により上記電子ビーム通過孔
の形成されたシャドウマスク板を所定形状に成形する工
程とからなることを特徴とするカラーブラウン管用シャ
ドウマスクの製造方法。 - 【請求項2】 面心立方格子または体心立方格子構造の
金属素材を冷間圧延し、この冷間圧延された金属素材を
再結晶温度以上の温度で熱処理して圧延面に{200}
結晶面を75〜90%集合させたシャドウマスク板を形
成する工程と、 フォトエッチング法により上記シャドウマスク板の圧延
面に多数の電子ビーム通過孔を形成する工程と、 上記電子ビーム通過孔の形成されたシャドウマスク板を
上記圧延面の950℃における結晶粒度が5.0〜6.
5、1150℃における結晶の粒度が1.0〜3.0と
なる範囲に焼鈍する工程と、 プレス成形による塑性加工により上記焼鈍されたシャド
ウマスク板を所定形状に成形する工程とからなることを
特徴とするカラーブラウン管用シャドウマスクの製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16710392A JPH0612979A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | カラーブラウン管用シャドウマスクの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16710392A JPH0612979A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | カラーブラウン管用シャドウマスクの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0612979A true JPH0612979A (ja) | 1994-01-21 |
Family
ID=15843487
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16710392A Pending JPH0612979A (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | カラーブラウン管用シャドウマスクの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0612979A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20180087537A (ko) * | 2017-01-24 | 2018-08-02 | 삼성디스플레이 주식회사 | 전기 도금 마스크, 이를 이용하여 제작된 유기발광 표시장치 및 이의 제작방법 |
-
1992
- 1992-06-25 JP JP16710392A patent/JPH0612979A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20180087537A (ko) * | 2017-01-24 | 2018-08-02 | 삼성디스플레이 주식회사 | 전기 도금 마스크, 이를 이용하여 제작된 유기발광 표시장치 및 이의 제작방법 |
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