JPH0615538B2 - 光学活性ジベンゾチエピン酸の製造法 - Google Patents

光学活性ジベンゾチエピン酸の製造法

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JPH0615538B2
JPH0615538B2 JP4002899A JP289992A JPH0615538B2 JP H0615538 B2 JPH0615538 B2 JP H0615538B2 JP 4002899 A JP4002899 A JP 4002899A JP 289992 A JP289992 A JP 289992A JP H0615538 B2 JPH0615538 B2 JP H0615538B2
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dibenzothiepinic
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は次の式(1)、
【0002】
【化1】
【0003】で表わされる光学活性なジベンゾチエピン
酸の製造法に関し、更に詳細には(+)−2−(10,
11−ジヒドロ−10−オキソジベンゾ〔b,f〕チエ
ピン−2−イル)−プロピオン酸(以下(+)−ジベン
ゾチエピン酸と称する)の製造法に関する。
【0004】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
すでに次の式(2)、
【0005】
【化2】
【0006】で表わされる(±)−ジベンゾチエピン酸
は極めて強い抗炎症、鎮痛、解熱作用を有し、かつ消化
管障害が少ない安全性の高いものであることが知られて
いる(特開昭55−53282号)。しかし、より強い
抗炎症作用を有し、かつ安全性の高い薬剤の開発が熱望
されていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、更
に当該ジベンゾチエピン酸に関する研究を行った結果、
このラセミ体は公知の光学分割剤である1−フェニル−
2−トリルエチルアミン、1−(1−ナフチル)エチル
アミンおよびシンコニンを光学分割剤として用いた場合
には分別結晶することができず、一方1−フェニルエチ
ルアミンを用いた場合には容易に光学分割することがで
き、得られた(+)体はその(±)体に比較し優れた抗
炎症作用を有することを見出し、本発明を完成した。
【0008】従って、本発明は、優れた抗炎症、鎮痛、
解熱作用を有する(+)−ジベンゾチエピン酸の製造法
を提供するものである。
【0009】本発明によれば、光学活性(+)−ジベン
ゾチエピン酸は、(±)−ジベンゾチエピン酸(2)に
光学活性な1−フェニルエチルアミンを反応させて次式
(3)、
【0010】
【化3】
【0011】で表わされるジアステレオマー塩を形成さ
せ、次いでこの2種のジアステレオマー塩の溶媒に対す
る溶解度の差を利用して分離し、更にいずれかの塩から
(+)−ジベンゾチエピン酸を遊離させることにより製
造される。
【0012】本発明方法において、光学活性な1−フェ
ニルエチルアミンとしては、右旋性および左旋性の何れ
をも使用できる。また、分割剤としての光学活性な1−
フェニルエチルアミンと(±)−ジベンゾチエピン酸と
のモル比は特に限定されないが、(±)−ジベンゾチエ
ピン酸に対して分割剤を実質的に0.5〜1当量使用す
ると(±)−ジベンゾチエピン酸を効率よく分割でき
る。この際、(+)−1−フェニルエチルアミンを使用
すれば、(−)−ジベンゾチエピン酸が難溶性ジアステ
レオマー塩として析出し、本発明の(+)−ジベンゾチ
エピン酸が易溶性ジアステレオマー塩として溶液中に残
る。また、(−)−1−フェニルエチルアミンを使用す
れば、本発明の(+)−ジベンゾチエピン酸が難溶性ジ
アステレオマー塩を形成する。
【0013】本発明の方法は、(±)−ジベンゾチエピ
ン酸と1−フェニルエチルアミンを溶媒中で作用させる
が、その際に使用する溶媒としてはメタノール、エタノ
ール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタ
ノール、2−ブタノール、アセトン、メチルエチルケト
ン等の単独あるいはこれらの混合物、またはこれらの含
水物を用いるのが好ましく、特にメタノールを用いると
高純度の本発明の(+)−ジベンゾチエピン酸を得るこ
とができる。
【0014】次に、溶媒としてメタノールを使用する場
合を例にとってその好ましい実施態様を説明する。
(±)−ジベンゾチエピン酸をメタノールに加熱溶解
し、これに当量の光学活性な1−フェニルエチルアミン
を加熱しながら(メタノール還流温度下)加え、冷却し
て難溶性のジアステレオマー塩を生成させる。晶析温度
は使用する溶媒の沸点にもよるが、一般に0℃ないし5
0℃の範囲が好ましい。
【0015】被分割物質である(+)−および(−)−
ジベンゾチエピン酸混合物は(+)体および(−)体の
等量混合物である必要はなく、その何れか一方を等量以
上に含んでいてもさしつかえない。
【0016】この操作により析出した難溶性ジアステレ
オマー塩を固液分離し、一度メタノールから再結晶(あ
るいは加熱部分溶解)した後、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、アンモニアなどの塩基で処理し、(+)ま
たは(−)の1−フェニルエチルアミンを回収する。更
に塩酸、硫酸などの鉱酸を作用させて、本発明の(+)
−ジベンゾチエピン酸を得る。
【0017】次に、(+)−、(−)−および(±)−
ジベンゾチエピン酸の実験動物に対するカラゲニン浮腫
法を用いて検討した薬理結果を記載する。すなわち、1
群6匹からなる体重120〜130gのWistar系
雄性ラットに(+)−、(−)−、および(±)−ジベ
ンゾチエピン酸を経口投与し、1時間後に1%λ−カラ
ゲニン生理食塩水0.1ml/ラットを後肢足蹠皮下に注
射し、足蹠容積をVolume differenti
al meterを用いて、3時間目の抑制率を求め
た。その結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1に示されるように本発明の(+)−ジ
ベンゾチエピン酸の抗炎症作用は、(−)体の56倍、
(±)体の2倍以上の活性を示す。
【0020】次に、酵素源としてヒツジ精嚢ミクロソー
ムを用い、基質として14C−アラキドン酸を用いてTL
C法により、試験化合物のプロスタグランジン生合成阻
害活性を試験した。その結果を表2に示す。
【0021】
【表2】
【0022】表2から明らかなように、本発明の(+)
−ジベンゾチエピン酸は、(−)体の141倍以上、
(±)体の2倍以上のプロスタグランジン生合成阻害活
性を示す。
【0023】本発明の(+)−ジベンゾチエピン酸は医
薬として用いる場合には、それ自体あるいはその塩の形
で使用できる。塩としては、ナトリウム、カリウム、カ
ルシウム、アルミニウムのような無毒性塩とするのが好
ましい。
【0024】本発明の(+)−ジベンゾチエピン酸は、
経口投与、非経口投与のいずれにおいても作用を発揮
し、経口、注射、経直腸、局所投与用の剤型にすること
ができる。
【0025】経口投与用の固体剤型としては、カプセ
ル、錠剤、丸剤、粉末剤、顆粒剤がある。これらの剤型
の場合の添加剤としては、白糖、乳糖、澱粉等の賦形剤
の他にステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤を使用
することができる。また腸溶性、徐放性を持った剤型に
することもできる。
【0026】経口投与用の液体剤型としては、乳化剤、
溶液剤、懸濁剤、シロップ剤、エルキシル剤等がある。
これらの剤型の場合の添加剤としては、精製水、アルコ
ール類等の溶剤の他に、湿潤剤、乳化剤、懸濁剤等の補
助剤を加えることができる。
【0027】本発明の(+)−ジベンゾチエピン酸の非
経口投与用製剤としては注射剤、坐剤等がある。注射剤
の場合には殺菌した水性または非水性溶液にすることが
できる。溶剤の例としては、プロピレングリコール、ポ
リエチレングリコール、植物油、有機酸エステル等が挙
げられる。また、粉末充填の形にして、使用前に溶剤に
溶かすことのできる剤型としてもよい。坐剤の場合には
ココア、バターあるいは坐剤用ワックスのような賦形剤
を加える。
【0028】本発明の(+)−ジベンゾチエピン酸の投
与量は、症状、投与経路、投与期間等によって異なる
が、一般的には、人の場合1日量として、1〜500mg
が好適である。
【0029】
【発明の効果】本発明方法によって得られる(+)−ジ
ベンゾチエピン酸は、(±)体に比べ少量の活性成分で
目的とする薬効の発現が可能となり、副作用の軽減や錠
剤等の小型化が可能となり、実用上有用である。
【0030】
【実施例】
次に実施例を挙げて説明する。 実施例1 メタノール70mlに(±)−ジベンゾチエピン酸11.
93g(40.0mmol)を加え、加熱溶解した後、メタ
ノール還流温度下で(−)−1−フェニルエチルアミン
3.88g(32.0mmol)のメタノール10ml溶液を
滴下し、しばらく加熱還流させ、室温にて一夜放置し
た。析出した結晶をろ過し、(+)−ジベンゾチエピン
酸・(−)−1−フェニルエチルアミン、塩の粗体6.
50gを得た。この塩をメタノールから再結晶すること
により、該塩の精製品3.65g(8.7mmol)を得
た。収率〔用いた原料中の(+)−ジベンゾチエピン酸
に対し、以下同じ〕43.5%。このものは、〔α〕
435 18−15.6°(c=1.0、メタノール)、mp1
77〜179℃〈この塩を更にメタノールで再結晶して
も、比旋光度、融点とも変化はない〉、元素分析値 C
71.45%、H6.12%、N3.30%、C25H25
NO3Sとしての計算値 C71.57%、H6.01
%、N3.34%であった。上で得た塩3.57g
(8.5mmol)に2規定の水酸化ナトリウム水溶液を
5.1ml加えてエーテル抽出した。この水層に4規定の
塩酸3.2mlを加えて酢酸エチルで抽出し、水、飽和食
塩水で洗浄後、抽出液を芒硝で乾燥し、溶媒を留去して
粗結晶2.54gを得た。これをアセトン−ヘキサンか
ら再結晶し、(+)−ジベンゾチエピン酸2.12g
(7.1mmol)を得た。収率83.5%。〔α〕589 17
+39.6°(c=1.0、メタノール)。mp133.
5〜134.5℃。
【0031】実施例2 実施例1にて得られた母液を減圧下に乾固し、水15m
l、2規定水酸化ナトリウム水溶液15mlを加え、エー
テル抽出した。水層に4規定塩酸9mlを加え、酢酸エチ
ルにて抽出し、水および飽和食塩水で洗浄後、芒硝で脱
水乾燥し、溶媒を留去すると、〔α〕589 16−20.8
°(c=1.0、メタノール)のジベンゾチエピン酸
7.28g(24.4mmol)を得た。収率99.6%、
光学純度52.5%(以後〔α〕589+または−39.
6°を100%とする)。
【0032】実施例3 実施例2で得た(−)体を過剰に含むジベンゾチエピン
酸7.22g(24.2mmol)をメタノール35mlに溶
解した後、メタノール還流温度下、(+)−1−フェニ
ルエチルアミン2.35g(19.4mmol)のメタノー
ル7ml溶液を滴下した。しばらく加熱還流させ室温にて
一夜放置後、析出した結晶をろ過することにより(−)
−ジベンゾチエピン酸・(+)−1−フェニルエチルア
ミン塩の粗体5.23gを得た。この塩をメタノールか
ら再結晶することにより、該塩の精製品3.28g
(7.8mmol)を得た。収率41.3%。このものは
〔α〕43 5 18+15.6°(c=1.0、メタノー
ル)、mp177〜179℃、元素分析値 C71.40
%、H6.10%、N3.28%、C25H25NO3Sと
しての計算値 C71.57%、H6.01%、N3.
34%であった。上で得た塩2.48g(5.9mmol)
を実施例1と同様に処理すると粗結晶1.76gが得ら
れ、これをアセトン−ヘキサンから再結晶することによ
り、(−)−ジベンゾチエピン酸1.32g(4.4mm
ol)を得た。収率75.0%。〔α〕589 18−39.6
°(c=1.0、メタノール)。mp133.5〜13
4.5℃。
【0033】実施例4 メタノール70mlに(±)−ジベンゾチエピン酸11.
93g(40.0mmol)を加え、加熱溶解した後、メタ
ノール還流温度下で(+)−1−フェニルエチルアミン
3.88g(32.0mmol)のメタノール10ml溶液を
滴下し、しばらく加熱還流した。室温にて、一夜放置
後、析出した結晶をろ過することにより、(−)−ジベ
ンゾチエピン酸・(+)−フェニルエチルアミン塩の粗
体6.32g(15.1mmol)を得た。この塩をメタノ
ールから再結晶することにより、該塩の精製品3.64
g(8.7mmol)を得た。収率43.4%。このものは
〔α〕435 18+15.6°(c=1.0、メタノー
ル)、mp177〜179℃、元素分析値 C71.39
%、H6.14%、N3.27%、C25H25NO3Sと
しての計算値 C71.57%、H6.01%、N3.
34%であった。上で得た塩2.98g(7.1mmol)
に2規定の水酸化ナトリウム水溶液を4.3ml加えて、
エーテル抽出した。水層に4規定の塩酸2.7mlを加え
て酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で洗浄後、抽出
液を芒硝で乾燥し、溶媒を留去することにより、粗結晶
2.12gを得た。これをアセトン−ヘキサンから再結
晶することにより、(−)−ジベンゾチエピン酸1.7
3g(5.8mmol)を得た。収率81.6%。〔α〕
589 17−39.6°(c=1.0、メタノール)。mp1
33.5〜134.5℃。
【0034】実施例5 (a)メタノール80mlに(±)−ジベンゾチエピン酸
11.93g(40.0mmol)を加え、加熱溶解した
後、(−)−フェニルエチルアミン4.85g(40.
0mmol)のメタノール10ml溶液をメタノール還流温度
下滴下した。しばらく還流した後、室温にて一夜放置し
た。析出した結晶をろ過し、メタノール10mlで洗浄
し、乾燥して(+)−ジベンゾチエピン酸・(−)−フ
ェニルエチルアミン塩の粗体8.15g(19.4mmo
l)を得た。収率97.1%。〔α〕435 1 5−12.2°
(c=1.0、メタノール)。母液が減圧下に乾固し、
実施例2と同様な処理を行い、〔α〕589 16−23.6
°(c=1.0、メタノール)のジベンゾチエピン酸
6.14g(20.6mmol)を回収した。収率99.8
%。光学純度59.6%。 (b)実施例5−(a)で得た(−)体を過剰に含むジ
ベンゾチエピン酸6.10g(20.5mmol)に(±)
−ジベンゾチエピン酸5.83g(19.5mmol)を加
え、合計11.93g(40.0mmol)とした。これを
メタノール65mlに溶解し、(+)−フェニルエチルア
ミン4.85g(40.0mmol)のメタノール10ml溶
液をメタノール還流温度下、滴下した。(a)と同様な
操作をして、(−)−ジベンゾチエピン酸・(+)−フ
ェニルエチルアミン塩の粗体9.19g(21.9mmo
l)を得た。収率83.9%。〔α〕435 15+13.3°
(c=1.0、メタノール)。また母液から〔α〕589
19+21.7°(c=1.0、メタノール)のジベンゾ
チエピン酸5.14g(17.2mmol)を回収した。収
率95.0%。光学純度54.8%。 (c)実施例5−(b)で得た(+)体を過剰に含むジ
ベンゾチエピン酸5.09g(17.1mmol)に(±)
−ジベンゾチエピン酸6.84g(22.9mmol)を加
え、合計11.93g(40.0mmol)とした。これを
メタノール65mlに溶解し、(−)−フェニルエチルア
ミン4.85g(40.0mmol)のメタノール10ml溶
液をメタノール還流温度下、滴下した。(a)と同様な
操作をして、(+)−ジベンゾチエピン酸・(−)−フ
ェニルエチルアミン塩の粗体7.89g(18.8mmo
l)を得た。収率76.2%。〔α〕435 16−13.8°
(c=1.0、メタノール)。また母液から〔α〕589
18−18.9°(c=1.0、メタノール)のジベンゾ
チエピン酸6.21g(20.8mmol)を回収した。収
率98.1%、光学純度47.7%。 (d)実施例5−(c)で得た(−)体を過剰に含むジ
ベンゾチエピン酸6.15g(20.6mmol)に(±)
−ジベンゾチエピン酸5.78g(19.4mmol)加
え、合計11.93g(40.0mmol)とした。これを
メタノール65mlに溶解し、(+)−フェニルエチルア
ミン4.85g(40.0mmol)のメタノール10ml溶
液をメタノール還流温度下滴下した。(a)と同様な操
作をして、(−)−ジベンゾチエピン酸・(+)−フェ
ニルエチルアミン塩の粗体7.90g(18.8mmol)
を得た。収率75.6%。〔α〕435 18+12.7°
(c=1.0、メタノール)。また母液から〔α〕589
14+19.6°(c=1.0、メタノール)のジベンゾ
チエピン酸6.16g(20.6mmol)を回収した。収
率97.2%、光学純度49.5%。 (e)実施例5−(a)と5−(c)で得られた(+)
−ジベンゾチエピン酸・(−)−フェニルエチルアミン
塩の粗体15.94g(38.0mmol)および実施例5
−(b)と5−(d)で得られた(−)−ジベンゾチエ
ピン酸・(+)−フェニルエチルアミン塩の粗体16.
99g(40.5mmol)に、それぞれメタノール120
ml、128mlを加えて加熱還流した。一夜室温にて放置
後、ろ過し、メタノール20mlで洗浄し乾燥すると、
(+)−ジベンゾチエピン酸・(−)−フェニルエチル
アミン塩10.95g〔収率68.7%、〔α〕435 17
−15.0°(c=1.0、メタノール)、mp176〜
179℃〕、(−)−ジベンゾチエピン酸・(+)−フ
ェニルエチルアミン塩の12.89g〔収率75.9
%、〔α〕435 17+14.5°(c=1.0、メタノー
ル)、mp175〜177℃〕を得た。このようにして得
た(+)−ジベンゾチエピン酸・(−)−フェニルエチ
ルアミン塩8.39g(20.0mmol)を実施例1と同
様にして処理すると(+)−ジベンゾチエピン酸5.9
6g(20.0mmol)が得られた。収率100%。
〔α〕589 16+34.2°(c=1.0、メタノー
ル)。更にこれをアセトン−ヘキサンから再結晶すると
〔α〕589 20+38.8°(c=1.0、メタノール)
光学純度98.0%の(+)−ジベンゾチエピン酸が
4.89g得られた。収率81.4%。同様に(−)−
ジベンゾチエピン酸・(+)−フェニルエチルアミン塩
8.39g(20mmol)から、(−)−ジベンゾチエピ
ン酸5.81g(19.5mmol)が得られた。収率9
7.5%。〔α〕589 13−34.0°(c=1.0、メ
タノール)。アセトン−ヘキサンから再結晶すると
〔α〕589 14−38.2°(c=1.0、メタノー
ル)、光学純度96.5%の(−)−ジベンゾチエピン
酸が4.49g得られた。収率78.7%。
【0035】参考例1 光学分割剤として、1−フェニル−2−トリルエチルア
ミン、1−(1−ナフチル)エチルアミンまたはシンコ
ニンを用い、溶媒としてメタノール、エタノール、2−
プロパノールもしくはアセトンを単独でまたは混合し
て、あるいはこれらの含水物を用いて(±)−ジベンゾ
チエピン酸の光学分割を実施例1と同様にして行った
が、2種のジアステレオマー塩を分別することができな
かった。
【0036】実施例6(錠剤) 乳 糖
750g デンプン
100g ヒドロキシプロピルセルロース−L
25g ステアリン酸マグネシウム
25g (+)−ジベンゾチエピン酸
250g 上記処方で錠剤10,000個を調製した。
【0037】実施例7(注射剤) (+)−ジベンゾチエピン酸ナトリウム塩1mgを生理食
塩水1mlに溶解し、1アンプルに充填して注射剤を調製
した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (±)−2−(10,11−ジヒドロ−
    10−オキソジベンゾ〔b,f〕チエピン−2−イル)
    −プロピオン酸に光学活性な1−フェニルエチルアミン
    を反応させ、生成した2種のジアステレオマー塩を溶媒
    に対する溶解度の差を利用して分離し、次いでいずれか
    の塩から(+)−2−(10,11−ジヒドロ−10−
    オキソジベンゾ〔b,f〕チエピン−2−イル)−プロ
    ピオン酸を遊離させることを特徴とする(+)−2−
    (10,11−ジヒドロ−10−オキソジベンゾ〔b,
    f〕チエピン−2−イル)−プロピオン酸の製造法。
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