JPH0618859B2 - エポキシ樹脂用硬化剤 - Google Patents

エポキシ樹脂用硬化剤

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JPH0618859B2
JPH0618859B2 JP27080286A JP27080286A JPH0618859B2 JP H0618859 B2 JPH0618859 B2 JP H0618859B2 JP 27080286 A JP27080286 A JP 27080286A JP 27080286 A JP27080286 A JP 27080286A JP H0618859 B2 JPH0618859 B2 JP H0618859B2
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epoxy resin
dicarboxylic acid
acid
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和仁 板東
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Daicel Chemical Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、エポキシ樹脂用のポリアミド樹脂系硬化剤に
関するものである。
さらに詳しくは本発明は、ポリエステルジカルボン酸を
ポリアミンを用いて脱水縮合して得られたエポキシ樹脂
用のポリアミド樹脂系硬化剤に関するものである。
エポキシ樹脂用硬化剤として使用されているポリアミド
樹脂は主としてダイマー酸とポリアミンの縮合により製
造されている. ダイマー酸とはリノール酸,オレイン酸を主成分とする
不飽和脂肪酸を加熱重合して製造される主成分が炭素数
36の不飽和ジカルボン酸であるが,若干のトリマー酸
と僅かのモノマー酸を含んでいるものである. また,ボリアミド樹脂とエポキシ樹脂との硬化物は防蝕
性,接着性,耐候性に優れた物性を示すことが知られて
おり,広い産業分野に亘り,使用されている. (従来技術) ダイマー酸以外のジカルボン酸をベースにした種々のポ
リアミドもエポキシ樹脂用の硬化剤としてすでに検討さ
れている. ダイマー酸以外に検討されたジカルボン酸を列挙すると
芳香族または直鎖の脂肪族ジカルボン酸,直鎖のまたは
分岐した炭素数20のジカルボン酸,α,β−不飽和カ
ルボン酸と共役2重結合をを有する不飽和脂肪酸との反
応により得られる炭素数21のジカルボン酸など多くの
ものがある. (発明が解決しようとする問題点) しかし、上記ジカルボン酸は骨格が剛直であるためにポ
リアミンと反応させてポリアミド樹脂とした後,エポキ
シ樹脂の硬化剤として用いた場合に可とう性に問題が生
じることがあった. 本発明者は上記問題を解決するために鋭意検討した結
果、ラクトン重合体とジカルボン酸無水物とから得られ
るポリエステルジカルボン酸とポリアミンを脱水縮合し
て得られたポリアミド樹脂をエポキシ樹脂の硬化剤とし
て用いると硬化剤の可とう性が改良されるという知見を
得、検討を行い、本発明を完成させた。
(発明の構成) すなわち、本発明は、 「ラクトン重合体とジカルボン酸無水物とから得られる
ポリエステルジカルボン酸をポリアミンを用いて脱水縮
合して得られたエポキシ樹脂用硬化剤」 である。
本発明のエポキシ樹脂用硬化剤となるポリアミド樹脂を
製造する場合の各段階の化学反応式は以下の通りであ
る. 先ず,以下の反応式に従ってラクトン重合体の製造を行
なう. (mは0またはn以下の自然数) または (nは自然数) ついで,以下のようにラクトン重合体とジカルボン酸無
水物の反応を行なう. (mは0以上n以下の自然数) (ラクトンポリエステルジカルボン酸) または (nは自然数) (ラクトンポリエステルジカルボン酸) ついで,以下のようにラクトンポリエステルジカルボン
酸とポリアミンの反応を行なう. (ラクトンポリエステルジカルボン酸) +HN−R″−NH (ポリアミン) 「但し,R″は例えばテトラエチレンペンタミンの場合
はHN−(−CHCHNH)− −CHCHNH,mキシレンジアミンの場合は (Rはラクトン重合体を含む) 一般に,ジカルボン酸nモルに対しポリアミン(n+1)モ
ルを反応させれば両末端に1級アミンを有するポリアミ
ド樹脂が得られる. 本発明のようにラクトンポリエステルジカルボン酸を用
いる場合はnを2以上にすると得られるポリアミド樹脂
の粘度が高くなり,取扱いが困難となるので,n=1と
するのが好ましい. 本発明のポリアミド樹脂系エポキシ樹脂用硬化剤となる
ラクトン重合体とジカルボン酸無水物とから得られるポ
リエステルジカルボン酸をポリアミンを用いて脱水縮合
して得られた重合体は以下のような手順で製造される. 先ず,ε−カプロラクトンモノマーを活性水素を有する
開始剤及び触媒の存在下に開環重合させることによりラ
クトンポリオールを製造する. 開始剤としては、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、1,4−ブチレングリコール、1,6−ヘキサ
ンジオール、ネオペンチルグリコールなどのジオールか
または,乳酸,グリコール酸,ヒドロキシプロピオン
酸,3−ヒドロキシ酪酸,2−ヒドロキシイソ酪酸,1
2−ヒドロキシステアリン酸,などのカルボキシル基と
水酸基を1個ずつ含む化合物が用いられる. 触媒としては、テトラブチルチタネート、テトラプロピ
ルチタネート等のチタン化合物、ジブチルスズラウレー
ト、オクチル酸スズ、ジブチルスズオキサイド、塩化第
1スズ、臭化第1スズ、ヨウ化第1スズ等を出発原料に
対して0.01〜1000ppm、好ましく0.1〜100ppm用いるとよ
い。
通常、上記エチレングリコールのような開始剤とε−カ
プロラクトンモノマーと前記テトラブチルチタネートの
ような触媒とを同時に反応器に仕込み、反応させること
により、ラクトン重合体を合成することができる。
反応温度は50〜240℃、好ましくは100〜230℃である。
また反応中は窒素ガス等の不活性ガスを通じることが、
樹脂の色相等に良い結果を与える。
分子量の調節は、前記エチレングリコールのような開始
剤に付加するε−カプロラクトンモノマーのモル数を変
化させることにより行うことができる。
たとえば,分子量の調整は以下のように行なう. 分子量を250にしたい場合は開始剤であるエチレング
リコール62.5g(1モル)とε−カプロラクトンモ
ノマー187.93g(1.6モル)の比率で反応させ
る.また,分子量を800にしたい場合は開始剤である
エチレングリコール62.5g(1モル)とε−カプロ
ラクトンモノマー737.93g(6.5モル)の比率
で反応させる. 以上のようにして、ラクトン重合体が合成される。
用いられるラクトン重合体の分子量としては、250〜800
が好ましい。
分子量250以下ではラクトン重合体のほとんどすべて
が開始剤にε−カプロラクトンモノマーが1モル付加し
た構造となってしまい,可とう性が発現しない。
また,分子量が800以上ではラクトン重合体の分子量
が大きいため得られる本発明の最終製品であるポリアミ
ド樹脂の粘度が高すぎるか,固体となってしまうので取
扱が困難となる このようなラクトン重合体としては、各種の官能基,分
子量を有するものが市販されており、容易に入手するこ
とができるので、この市販品を使用する事も可能であ
る。
さらに上記ラクトン重合体をジカルボン酸無水物を用い
てポリエステルジカルボン酸とするためには無水コハク
酸,無水フタル酸,無水マレイン酸のようなジカルボン
酸無水物をラクトン重合体の水酸基1モルに対して1モ
ル程度加え,加熱攪拌すればよい. 反応温度は100〜180℃が適当である. また反応中は窒素ガスなどの不活性気体を通じることが
好ましい. この反応では触媒として有機チタン化合物を用いてもよ
い. このようにして得られたラクトンポリエステル鎖を含有
するジカルボン酸1モルに対し,ポリアミンを2モル加
え,加熱攪拌しながら脱水縮合反応させることにより目
的とするポリアミド樹脂を得ることができる。
ポリアミンとしてはジエチルトリアミン,トリエチレン
テトラミン,テトラエチレンペンタミン,メンセンジア
ミン,イソホロンジアミン,キシリレンジアミン誘導体
などを用いることができる. 反応温度は100〜200℃が好ましい. この反応は容易に進行するので,触媒は用いなくてもよ
い. ただし,反応温度が高い程反応により生成した水により
ラクトン重合体に含まれるエステル結合が開裂する可能
性が大きくなるので,可能な限り低温で反応させること
が望ましい. その場合,反応を促進するために減圧にするのが望まし
い. その理由は脱水縮合反応で生成する水を除去し易くする
ためである. また,エポキシ樹脂を本発明の硬化剤を用いて硬化させ
る際に他のポリアミド樹脂系硬化剤を併用してもさしつ
かえない. さらに,硬化促進剤,エポキシ樹脂希釈剤,充填剤など
を併用してもよい. たたじ,エポキシ樹脂と本発明の硬化剤に関してはポリ
アミド樹脂系硬化剤の分子中に含まれるすべてのアミノ
基に結合している水素がエポキシ基と反応するとは限ら
ないので,ポリアミド樹脂系硬化剤の活性水素当量から
配合比を決定することは危険である. また,水素を結合していない第3アミンがエポキシ硬化
反応の触媒として働く場合もあり,ポリアミド樹脂系硬
化剤のアミン価から配合比を決定することも危険であ
る. 上記の理由により,本発明により得られるポリアミド樹
脂系硬化剤を用いてエポキシ樹脂を硬化させる場合はい
ろいろな配合比で硬化させた後,熱変形温度などの物性
を評価して最適配合比を決定すべきである. (発明の効果) 本発明のエポキシ樹脂用ポリアミド樹脂系硬化剤はジカ
ルボン酸成分中にラクトン重合体を含む構造を有するた
め可とう性に優れており,また,室温で粘稠な液体であ
るため取扱いも容易である. 次に実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1. 2官能,分子量523を有するポリカプロラクトンジオ
ール(ダイセル化学工業製プラクセル205)194グ
ラムと無水コハク酸74.2グラムと触媒としてテトラ
ブチルチタネート0.0027グラムを加え,120℃
で1時間攪拌した後さらに180℃に昇温して1時間攪
拌し,268.2グラムのラクトンポリエステルジカル
ボン酸を得た. 分析した結果,酸価は155.2KOH mg/gであり,水
酸基価は0.5KOH mg/g以下であった. なお,酸価および水酸基価の判定はJIS K −1557
に基いて無水フタール酸−ピリジン法で測定した値であ
り,酸価はアセトン溶剤を使用し,中和滴定した値であ
る. 次に,攪拌機,コンデンサー,温度計,窒素導入管を具
備した500mlの4つ口フラスコに上記のジカルボン酸
体268.2グラムりとテトラエチレンペンタミン14
0.4グラムを仕込み,窒素気流下で攪拌しながら18
0℃で90分攪拌した. このようにして得た生成物中にはフリーのテトラエチレ
ンペンタアミンは検出されなかった. また,赤外線吸収スペクトル分析にて構造を分析した結
果,3270 1/cm,1640 1/cm付近にアミンの吸
収が,1700 1/cm,1550 1/cm付近にアミドの
吸収がそれぞれ観察されたことにより目的物であること
を確認した. また,NMRスペクトルにより主成分が目的生成物である
ことを確認した. 実施例2. エピコート828(油化シェルエポキシ(株)製エポキシ
樹脂、エポキシ当量189g/当量)100重量部に、実施例
1にて得られた生成物60重量部を配合し、混合後、減圧
脱泡した。
こうして得られた配合物を室温にて一晩放置して硬化
後,硬化物を得た。
得れた硬化物は可とう性に優れたものであった.

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラクトン重合体とジカルボン酸無水物とか
    ら得られるポリエステルジカルボン酸をポリアミンを用
    いて脱水縮合して得られたエポキシ樹脂用硬化剤.
JP27080286A 1986-11-13 1986-11-13 エポキシ樹脂用硬化剤 Expired - Lifetime JPH0618859B2 (ja)

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JP27080286A JPH0618859B2 (ja) 1986-11-13 1986-11-13 エポキシ樹脂用硬化剤

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JPS63125518A JPS63125518A (ja) 1988-05-28
JPH0618859B2 true JPH0618859B2 (ja) 1994-03-16

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