JPH062616B2 - 磁気ヘッドスライダ用セラミック材料 - Google Patents

磁気ヘッドスライダ用セラミック材料

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JPH062616B2
JPH062616B2 JP61144182A JP14418286A JPH062616B2 JP H062616 B2 JPH062616 B2 JP H062616B2 JP 61144182 A JP61144182 A JP 61144182A JP 14418286 A JP14418286 A JP 14418286A JP H062616 B2 JPH062616 B2 JP H062616B2
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Description

【発明の詳細な説明】 I発明の背景 技術分野 本発明は、特に磁気ヘッドスライダ用に用いるセラミッ
ク材料に関する。
従来技術とその問題点 最近、高密度記録用磁気ヘッドのヘッド磁気回路構成材
料として、高透磁率を有するパーマロイ薄膜が使用され
ている。このような磁気ヘッドのスライダ材料としては
セラミック材料が一般に用いられているが、その場合、
CS/S特性(スライダ摺動面の耐摩耗性等)が良好な
こと、緻密な構造で硬度が大きく、かつ切断、溝入れ、
鏡面加工等の各工程において、加工性に優れていること
などが要求される。このような要求を満たすものとし
て、アルミナ−炭化チタン(A−TiC)焼結
体が挙げられる。
例えば、特開昭55−163665号に記載のA
とTiCとの混合物をホットプレス法によって焼成し
て得られるもので、飛行磁気ヘッドのスライダ要素に用
いられるもの、 特開昭56−140066号に記載のA2O3とTiC
に、酸化イットリウム(固溶体あるいは複合物の構成成
分として含まれる場合もある)または炭化イットリウム
(ダブルカーバイドあるいは複合物の構成成分として含
まれる場合もある)の形でイットリウムを添加して、熱
間等方等圧加圧(HIP)法によって得られるもの、 特開昭57−135772号に記載のAl、Ti
CおよびTiO2に、MgO、NiO、Cr2O3、ZrO2から選ば
れる少なくとも1つの快削性付与剤とYとを添加
して、HIP法によって得られるものなどである。
この他に、MoあるいはWを単体もしくは炭化物の形で
添加して焼成し、A−TiC焼結体を得る方法
も挙げられる。
さらには、特公昭60−54266号に記載のMgO,
,CrO,NiOのうちの少なくとも1種以
上およびZrOを含む酸化アルミニウム(粉末の平均
粒径1μm以下)と炭酸化チタン粉末を含む炭化チタン
粉末(粉末の平均粒径1μm以下)とを混合して還元性
の雰囲気で焼結して得られるもの、特公昭51−569
号および同53−14568号に記載の炭化チタン粉
末、酸化チタン粉末、アルミナ粉末の混合粉末をホット
プレスして得られるものなどが挙げられる。
しかし、以上のような方法で得られたA−Ti
C焼結体は、いずれも切断加工速度を大きくすると、チ
ッピング発生率が高く、粒脱落しやすくなること、ま
た、鏡面加工時にも粒脱落しやすいこと等の加工性に問
題を残している。チッピング発生率を低下させるため
に、セラミック工具材料用のセラミック焼結体では、F
e族の金属が単体もしくは酸化物の形で添加されている
が、非磁性でなくなり、磁気ヘッドスライダ材料として
用いる場合に好ましくない事態が生ずる。
そこで、このような問題を解消した、A−Ti
C焼結体として、本発明者等は、Ga,Ba,Ceおよ
びNbの酸化物の少なくとも1種を添加したものを提案
している(特願昭59−278810号)。
しかし、このものでも、特にCS/S特性における粒脱
落の点で充分とはいえず、この点の改善が望まれてい
る。
II発明の目的 本発明の目的は、特にCS/S特性が良好で、緻密な構
造を有し、粒脱落がなく、かつ硬度が大きく、非磁性で
あり、しかも各工程において加工性に優れた磁気ヘッド
スライダ用として有用なセラミック材料を提供すること
にある。
III発明の開示 このような目的は、下記の本発明によって達成される。
すなわち、本発明は、5〜40重量%の炭化チタンとア
ルミナとを含む混合物100重量部に対し、Ga,B
a,CeおよびNbの酸化物の少なくとも1種を0.0
1〜5重量部ならびにTiの酸化物を0.01〜5重量
部含むことを特徴とする磁気ヘッドスライダ用セラミッ
ク材料である。
IV発明の具体的構成 以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。
本発明のセラミック材料は、アルミナ−炭化チタン焼結
体である。
アルミナ−炭化チタン焼結体は、アルミナ(A2O3)の
粉末と炭化チタン(TiC)の粉末の混合物に、Ga,
Ba,CeおよびNbの酸化物から選ばれた少なくとも
1種ならびにTiの酸化物を含有するものである。
そして、このようなアルミナ−炭化チタン焼結体は、ア
ルミナ(A)の粉末と炭化チタン(TiC)の
粉末の混合物に、一般に、Ga,Ba,Ce,Nbの酸
化物(例えば、GaO、CeO、Nb等)また
は焼成により酸化物となる化合物、例えば、炭酸化合物
(例えば、BaCO等)などから選ばれた少なくとも
1種の化合物の粉末ならびにTiの酸化物等を添加し
て、焼成してなるものである。
Tiの酸化物等の添加方法としては、 (1)Tiの酸化物(TiO、TiO、Ti
等)の粉末あるいは少なくとも表面がTi酸化物であ
る粉末または焼成により酸化物となる化合物、例えば、
Tiのアルコキシド([(CHCHO]Ti
等)の粉末を直接添加する方法、 (2)アルミナ−炭化チタン焼結体をホットプレス法、
熱間等方等圧加圧(HIP)法等により焼成する際、酸
素雰囲気を用いることにより炭化チタンの一部をTiの
酸化物、TiOとする方法などが挙げられる。
これらの方法は単独で用いても併用してもよい。
Tiの酸化物、TiOはA−TiC焼結体に
おいてAとTiCとの間に介在してA
とTiCとの粒結合を強固にする役目を果たすと考えら
れる。
粉末は微粉化することが好ましく、平均粒子
径が0.1〜1μm、特に0.4〜0.6μmであるこ
とが好ましい。
TiC粉末は微粉化することが好ましく、平均粒子径が
0.1〜3μm、特に0.5〜1.5μmであることが
好ましい。
とTiCとの混合比率は、Aが60
〜95重量%を占め、これに対応して残りの40〜5重
量%をTiCが占めることが好ましい。
TiCが5重量%より少ないと、TiCの添加効果が小
さく、Aも粒成長しやすくなり、40重量%を
越えると、加工性が急激に悪化するからである。
−TiC混合物に添加するGa,Ba,C
e,Nbの酸化物や炭酸化合物等の粉末の平均粒子径は
0.1μm、特に0.5〜1μmであることが好まし
い。
また、添加量はA−TiC混合物100重量部
に対してTiの酸化物やアルコキシド等も含めて、酸化
物として0.01〜10重量部、特に1〜7重量部であ
ることが好ましい。
すなわち、Tiの酸化物を0.01〜5重量部ならびに
Ga,Ba,CeおよびNbの酸化物の少なくとも1種
を0.01〜5重量部含ませる。
これらの添加量が0.01重量部より少ないと、本発明
の効果の実効がなくなり、10重量部をこえると、添加
物の焼結体内における偏在が急激に増すからである。
また、A−TiC混合物にTiの酸化物、アル
コキシド等を粉末として直接添加する場合、Tiの酸化
物またはアルコキシド等の粉末の平均粒子径は0.1〜
3μm、特に0.5〜1.0μmであることが好まし
い。
材料中のTiの酸化物の含有量は、添加方法によらず、
−TiC混合物100重量部に対して酸化物
として0.01〜5重量部とするが、なかでも1〜4重
量部、特に2〜3.5重量部であることが好ましい。
含有量が0.01重量部より少ないと、AとT
iCとの粒結合を強固にする役目が果たせず、5重量部
をこえると、TiOの焼結体内における偏在が増すか
らである。
上記における各酸化物の同定および定量には、ICP発
光分光分析法および酸素気流中の燃焼赤外吸収法を用い
ればよい。
−TiC焼結体は、通常、A粉末お
よびTiC粉末の混合物にGa,Ba,Ce,Nbの酸
化物や炭酸化合物等の粉末、ならびに適宜Tiの酸化物
やアルコキシド等の粉末を添加混合した後、成形体と
し、酸素雰囲気中あるいは非酸化性雰囲気中でのホット
プレス焼結法により、この成形体を焼結し、放冷して得
られる。
この場合の焼結温度は1500〜1800℃、特に16
50〜1750℃が好ましい。
温度が1500℃より低いと、緻密な焼結体が得られ
ず、1800℃より高いと、添加物の昇華が増し、表面
層と内部が異構造になるからである。
また、プレス圧力は200〜300kg/cm程度で
ある。
非酸化性雰囲気としては、N、Ar、He等の不活性
ガス、H、CO、各種炭化水素等、あるいはこれらの
混合雰囲気、さらには真空等種々のものであってよい。
焼結時間は、一般に1〜3時間である。
なお、焼結に際しては、原料粉末の成形体を酸素雰囲気
中あるいは非酸化性雰囲気中(例えば、1200℃まで
真空中、その後はAr雰囲気中等が好ましい)で予備焼
結し、次いでHIP炉内でこの予備焼結体を焼結する熱
間等方等圧加圧(HIP)法を用いてもよい。予備焼結
の温度は1400〜1650℃、その時間は1〜3時間
とするのがよい。また、HIP法における温度は130
0〜1500℃、焼結時間は1〜5時間、圧力は100
0〜1500kg/cmであり、酸素雰囲気中あるい
はAr等の不活性雰囲気中で行えばよい。
この場合、室温で酸素ガス、Arガス等を300〜40
0kg/cmまで加圧し、その後、上記のように加熱
により圧力をかける。
ホットプレス法、HIP法を行なう際、酸素雰囲気、非
酸化性雰囲気のいずれを選択するかについては、Tiの
酸化物の添加方法に主に依存する。
Tiの酸化物やアルコキシド等の粉末を直接添加する場
合には非酸化性雰囲気とすることが好ましい。
非酸化性雰囲気にするのは、TiCの酸化を防止するた
めである。
一方、焼成中にTiCをTiの酸化物する必要がある場
合は酸素雰囲気とすることが好ましい。
添加したTiの酸化物やアルコキシド等はいずれの添加
方法によらず、焼結後、ほとんど酸化物として残存し、
前記したように粒結合を強固にしている。
また、添加したGa,Ba,Ce,Nbの酸化物や炭酸
化合物も、焼結後、ほとんど酸化物として残存し、Ti
化合物同様、粒結合を強固にする働きをすると考えられ
る。
いずれの化合物も金属の状態で残るのは、結合状態が悪
く粒脱落の原因となり、好結果を得ないが、本発明の焼
結体には金属状態で残らないことがX線分析により確認
されている。
このようにして得られたA−TiC焼結体は、
ビッカース硬度の高い水準を保持したままで、強度を9
5kg/mmから70〜80kg/mmに下げるこ
とができ、切断加工性を2倍程度に挙げることが可能と
なる。
また、鏡面加工の際、生ずる粒脱落もおこりにくい。
以上述べてきた本発明のセラミック材料は種々の用途に
有用である。特に磁気ヘッドスライダ材料としてのA
−TiC焼結体は、いわゆる飛行型の磁気ヘッド
の基体ないしスライダのみならず、フロッピーヘッドな
どのスライダや各種ダミーブロック等に適用することが
できる。
V発明の具体的作用効果 本発明によれば、炭化チタン5〜40重量%と、アルミ
ナとを含む混合物100重量部に対し、Ga,Ba,C
e,Nbの酸化物や炭酸化合物等の少なくとも1種を酸
化物の形で0.01〜5重量部、ならびにTiの酸化物
やアルコキシド等を酸化物の形で0.01〜5重量部含
有するように添加しているため、緻密な構造を有し、粒
脱落がなく、かつ硬度が大きく、非磁性であり、しかも
各工程において加工性に優れたセラミック材料が得られ
る。そして、磁気ヘッドスライダ材料として、CS/S
特性もきわめて良好である。従って、特に、高密度記録
用磁気ヘッドスライダ材料としての使用が期待される。
VI発明の具体的実施例 以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明の効果をさ
らに詳細に説明する。
実施例1 平均粒径0.5μmのA(純度99.9%)粉
末と平均粒径0.7μmのTiC(純度99%、炭素含
有量19%以上でその1%以下は遊離コクエンである)
とを重量比で7:3の割合で混合したもの100重量部
に対して、各種添加物(表1)を、表1に示すような割
合で添加し、ボールミルにより20時間湿式混合を行っ
た。
混合したスラリーを乾燥造粒し、内径77mmの黒船型
に充填した。これを真空雰囲気中で1時間、焼結温度1
500〜1800℃、プレス圧力200〜300kg/
cmでホットプレス焼結を行った。
冷却後、それぞれの焼結体を型から取り出し、#200
ダイヤモンド砥石にて加工し、3インチφ、4mm厚の
試料(表1)を作製した。
また、添加物を混入しない試料301も上と同様に作製
した。
上記の試料101〜107、201〜211および30
1について、特性の表1に示す。
特性の評価方法は下記のとおりである。
(1)鏡面加工性 各試料をグリーンカーバイド(GC)砥粒でラップ加工
した後、ダイヤモンド砥粒でポリシング加工し、2次電
子像の回折および表面あらさ計により粒脱落の有無を調
べた。
また、X線マイクロアナライザーを用いてX線像を得、
表面の分析を行い、脱落部の組成を調べた。
(2)磁性 試料振動型マグネトメータ(VSM)により磁性の有無
を調べた。
(3)切断加工性 (a)切断性(定圧切断実験) 1軸スラストベアリングの上にガラスを接着し、その上
に試料(幅30mm、厚さ4mm)を接着し、この試料
を500gおよび1000gのおもりで引っぱり、ダイ
ヤモンド切断砥石で切断加工したときの切断速度を測定
した。
(b)チッピング発生(定速切断実験) 定速送り(25mm/min)により、ダイヤモンド切
断砥石で切断加工したとき、切断面から10μm以上の
深さのチッピングの発生率(幅30mm、厚さ4mmの
試料について30mmあたりの発生率)を顕微鏡(20
0倍)で調べた。
5個以内を0、5〜10個を△、それ以上を×で表わ
す。
(4)CS/S特性 (a)耐摩耗性 試料の薄膜素子を一括形成してスライダ形状に加工し、
磁気ヘッドについてコンタクトスタート/ストップを2
万回繰り返した時の摩耗の程度(μm)を調べた。
(b)粒脱落(電解評価) 白金と試料との間に1Vの電圧を印加し、電解作用によ
るTiCの粒脱落の程度を調べた。
Rmax(表面粗さのの指標)が100Å以下であるものを
○、100〜1000Åであるものを△、1000Åを
こえるものを×で表わす。
表1より、本発明の試料は、鏡面加工性、切断加工性お
よびCS/S特性のいずれについても優れていることが
わかる。また、非磁性であり、鏡面加工性が良好なこと
からスライダ摺動面の鏡面加工が容易となり、磁気ヘッ
ドスライダ材料として適していることもわかる。
なお、本発明の試料はビッカース硬度も高い値であっ
た。
実施例2 実施例1で用いたA粉末とTiC粉末とを重量
比で6.5:3.5の割合で混合したものに、BaCO
を2重量%添加し、実施例1と同様の処理をし、試料
を作製した。
ただし、焼成雰囲気は酸素雰囲気とし、焼成時間は1時
間、焼結温度は1500〜1800℃、プレス圧力は2
00〜300kg/cmとした。
この場合TiCの10重量%がTiの酸化物へと変化し
た。
この試料について実施例1と同様に特性を評価した。
結果を以下に示す。
結果より本発明の効果は明らかである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】5〜40重量%の炭化チタンとアルミナと
    を含む混合物100重量部に対し、Ga,Ba,Ceお
    よびNbの酸化物の少なくとも1種を0.01〜5重量
    部ならびにTiの酸化物を0.01〜5重量部含むこと
    を特徴とする磁気ヘッドスライダ用セラミック材料。
  2. 【請求項2】5〜40重量%の炭化チタンとアルミナと
    を含む混合物100重量部に対し、Ga,Ba,Ceお
    よびNbの酸化物および/または焼成によりこれらの酸
    化物となる化合物から選ばれた少なくとも1種ならびに
    Tiの酸化物を、前記酸化物としてそれぞれ0.01〜
    5重量部含有するように添加して焼結する特許請求の範
    囲第1項に記載の磁気ヘッドスライダ用セラミック材
    料。
JP61144182A 1986-06-20 1986-06-20 磁気ヘッドスライダ用セラミック材料 Expired - Lifetime JPH062616B2 (ja)

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JPS632855A JPS632855A (ja) 1988-01-07
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