JPH06265002A - 自動変速機の締結力制御装置 - Google Patents

自動変速機の締結力制御装置

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Publication number
JPH06265002A
JPH06265002A JP5054158A JP5415893A JPH06265002A JP H06265002 A JPH06265002 A JP H06265002A JP 5054158 A JP5054158 A JP 5054158A JP 5415893 A JP5415893 A JP 5415893A JP H06265002 A JPH06265002 A JP H06265002A
Authority
JP
Japan
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shift
speed
starting
vehicle
control
Prior art date
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Pending
Application number
JP5054158A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Doi
淳一 土井
Akio Matsumoto
明夫 松本
Tatsutoshi Mizobe
龍利 溝部
Kozo Ishii
弘三 石居
Hiroshi Shinozuka
浩 篠塚
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン回転数の如何に拘らず、発進時に変
速段を一時的に高速段に設定する発進時制御を常に最適
のタイミングで終了させる。 【構成】 車両が発進状態にあるか否かを検出する発進
検出手段65と、この発進検出手段65によって車両が
発進状態にあることが確認された場合に、多段変速機構
10に設けられた摩擦要素の締結力を制御して変速段を
所定の高速段に設定する発進時制御を実行する変速段設
定手段64とを備えた自動変速機において、上記車両の
発進時におけるエンジン負荷を検出する負荷検出手段6
6と、このエンジン負荷が大きい程、上記発進時制御の
実行時間を長くするように、上記負荷検出手段66の検
出信号に応じて変速段設定手段64の作動状態を制御す
る作動制御手段67とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に搭載される自動
変速機の締結力制御装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特公平3−69018号公
報に示されるように、車両の発進時に多段変速機構の変
速段を一旦、所定の高速段に設定した後に第1速段に切
り替えることにより、変速機から車輪側に伝達される駆
動力を二段階に分けて順次増大させ、これによってシフ
トレバーを中立レンジ位置から走行レンジ位置にシフト
操作した際における変速ショックの発生を防止するよう
にした自動変速機の制御装置が提案されている。
【0003】そして上記自動変速機の制御装置は、変速
段を高速段に設定する時間が短過ぎることに起因して変
速ショックの低減作用が不足したり、上記高速段に設定
する時間が長すぎることに起因して変速段が高速段に設
定されたまま車両が発進状態となったりするのを防止す
るため、変速段を高速段に設定する発進時制御の終了タ
イミングを、トルクコンバータのタービン回転数に対応
させて設定するように構成されている。
【0004】すなわち、上記タービン回転数が所定値以
下に低下するまで上記発進時制御を継続することによ
り、変速ショックの発生を防止するとともに、タービン
回転数が所定値となった時点で上記発進時制御を終了す
ることにより、シフト位置が高速段に設定されたまま車
両が発車されるという事態の発生を防止し、これによっ
て発進性能が不足するのを防止することが行われてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにトルクコ
ンバータのタービン回転数が、予め設定された所定値以
下に低下した時点で、変速段を高速段に設定する発進時
制御を終了させるように構成した場合、通常の発進時に
は上記のように発進時制御を適正時期に終了させること
ができる。この反面、運転者が急発進を意図して走行レ
ンジへの切換操作前からアクセルペダルを大きく踏み込
む等により、エンジン回転数および上記タービン回転数
が通常時よりも増大している場合には、上記のようにタ
ービン回転数が所定値以下に低下するまで変速段を高速
段に保持し続けると、車両の発進後においても上記発進
時制御を終了させることができなくなるという問題があ
る。
【0006】したがって、車両の発進時に十分な駆動ト
ルクが得られずに発進性能が不足することになるととも
に、上記変速制御を実行する摩擦要素が長時間に亘って
半締結状態となるため、この摩擦要素に焼き付きが生じ
易いという問題がある。
【0007】なお、上記タービン回転数の増大時におけ
る発進性能の低下を防止するため、発進時制御の終了タ
イミングを設定する基準回転数を高い値に設定すること
も考えられるが、この場合には、通常の発進時に発進時
制御が必要以上に早く終了することとなって変速ショッ
クの抑制作用が不十分になるという問題がある。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、エンジン回転数の如何に拘らず、発
進時に変速段を一時的に高速段に設定する発進時制御を
常に最適のタイミングで終了させることができる自動変
速機の締結力制御装置を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
エンジンの出力軸に連結されたトルクコンバータと、こ
のトルクコンバータの出力軸に連結された多段変速機構
と、この多段変速機構の動力伝達経路を変更して変速段
を切り替える摩擦要素と、車両が発進状態にあるか否か
を検出する発進検出手段と、この発進検出手段によって
車両が発進状態にあることが確認された場合に、上記摩
擦要素の締結力を制御して変速段を所定の高速段に設定
する発進時制御を実行する変速段設定手段とを備えた自
動変速機において、上記車両の発進時におけるエンジン
負荷を検出する負荷検出手段と、このエンジン負荷が大
きい程、上記発進時制御の実行時間を長くするように、
上記負荷検出手段の検出信号に応じて変速段設定手段の
作動状態を制御する作動制御手段とを設けたものであ
る。
【0010】請求項2に係る発明は、エンジンの出力軸
に連結されたトルクコンバータと、このトルクコンバー
タの出力軸に連結された多段変速機構と、この多段変速
機構の動力伝達経路を変更して変速段を切り替える摩擦
要素と、車両が発進状態にあるか否かを検出する発進検
出手段と、この発進検出手段によって車両が発進状態に
あることが確認された場合に、上記摩擦要素の締結力を
制御して変速段を所定の高速段に設定する発進時制御を
実行する変速段設定手段とを備えた自動変速機におい
て、車両の発進時におけるエンジン負荷を検出する負荷
検出手段と、この負荷検出手段から出力される検出信号
に応じてエンジン負荷が予め設定された基準値よりも大
きいか否かを判別し、大きいことが確認された場合に、
上記発進時制御を禁止する判別手段とを設けたものであ
る。
【0011】請求項3に係る発明は、エンジンの出力軸
に連結されたトルクコンバータと、このトルクコンバー
タの出力軸に連結された多段変速機構と、この多段変速
機構の動力伝達経路を切り替えて変速段を切り替える摩
擦要素と、車両が発進状態にあるか否かを検出する発進
検出手段と、この発進検出手段によって車両が発進状態
にあることが確認された場合に、上記摩擦要素の締結力
を制御して変速段を所定の高速段に設定する発進時制御
を実行する変速段設定手段とを備えた自動変速機におい
て、車両の発進時におけるエンジン負荷を検出する負荷
検出手段と、このエンジン負荷が大きい程、上記発進時
制御の実行時間を長くするように、上記負荷検出手段の
検出信号に応じて変速段設定手段の作動状態を制御する
作動制御手段と、上記負荷検出手段から出力される検出
信号に応じてエンジン負荷が予め設定された基準値より
も大きいか否かを判別し、大きいことが確認された場合
に、上記発進時制御を禁止する判別手段とを設けたもの
である。
【0012】
【作用】上記請求項1記載の発明によれば、車両の発進
時に負荷検出手段によって検出されたエンジン負荷に応
じて変速段設定手段による発進時制御の実行時間が制御
され、上記エンジン負荷が大きい程、変速段を高速段に
設定する発進時制御が長時間に亘って実行されることに
なる。また、上記エンジン負荷が小さい場合には、上記
発進時制御が早期に終了することになる。
【0013】上記請求項2記載の発明によれば、車両の
発進時に負荷検出手段によって検出されたエンジン負荷
が予め設定された基準値よりも小さいことが確認された
場合には、変速段を高速段に設定する発進時制御が所定
時間に亘って実行される。また、上記エンジン負荷が基
準値よりも大きいことが確認された場合には、上記発進
時制御が実行されることなく、通常の変速制御が実行さ
れることになる。
【0014】上記請求項3記載の発明によれば、車両の
発進時に負荷検出手段によって検出されたエンジン負荷
が予め設定された基準値よりも小さいことが確認された
場合には、変速段設定手段によって変速段を高速段に設
定する発進時制御が実行されるとともに、この発進時制
御の実行時間がエンジン負荷に応じて増減されることに
なる。また、上記エンジン負荷が基準値よりも大きいこ
とが確認された場合には、上記発進時制御が実行される
ことなく、通常の変速制御が実行されることになる。
【0015】
【実施例】図1は本発明に係る自動変速機の締結力制御
装置の実施例を示している。この自動変速機ATは、ト
ルクコンバータ2と、その出力側に連結された多段変速
機構10と、油圧制御回路30とを備えている。上記多
段変速機構10には、動力伝達経路を変更して変速段を
切換える各種の摩擦要素(クラッチ、ブレーキ)が組込
まれており、この各種摩擦要素の締結、解放が油圧制御
回路30によりコントロールされるようになっている。
【0016】すなわち、上記油圧制御回路30は、各摩
擦要素に対する油圧の供給、排出の切換を行なう各種の
シフトバルブからなる油圧給排用の制御要素等を有し、
これらがコントロールユニット50から出力される制御
信号に応じて制御されることにより、上記多段変速機構
10の摩擦要素に対する作動圧の給排制御が実行される
ように構成されている。
【0017】上記コントロールユニット50は、マイク
ロコンピュータ等で構成されており、このコントロール
ユニット50には、エンジンのスロットル開度を検出す
るスロットル開度センサ61の出力信号、変速機入力側
の回転数に相当するトルクコンバータ2のタービン回転
数を検出するタービン回転数センサ62の出力信号およ
びシフトレバーの装置位置を検出するシフト位置センサ
63の出力信号等が入力されるようになっている。
【0018】そして上記コントロールユニット50は、
予めシフトラインを定めた変速パターンと、スロットル
開度およびタービン回転数等に基づいて検出される運転
状態とに応じて変速段を設定し、この変速段に対応する
制御信号を上記油圧制御手段30のシフトバルブ等に出
力する変速段設定手段64を有している。また、上記変
速段設定手段64は、車両が発進状態にあることが確認
された場合に、後述するように変速段を所定の高速段に
設定する発進時制御を実行するように構成されている。
【0019】また、上記コントロールユニット50に
は、シフト位置センサ63の出力信号に応じて車両が発
進状態にあるか否かを検出する発進検出手段65と、車
両の発進時にタービン回転数センサ62の出力信号に応
じてエンジン負荷を検出する負荷検出手段66と、この
負荷検出手段66の検出信号に応じて上記発進時制御の
実行時間を設定する作動制御手段67とが設けられてい
る。この作動制御手段67は、上記エンジン負荷が大き
い程、変速段を高速段に設定する上記発進時制御の実行
時間を長くするように構成されている。
【0020】図2は、自動変速機のトルクコンバータ2
および多段変速機構10の構造の一例を示している。上
記トルクコンバータ2は、エンジンの出力軸1に連結さ
れたケース内に固設されたポンプ3と、このポンプ3に
対向するように配置されてポンプ3により作動油を介し
て駆動されるタービン4と、上記ポンプ3とタービン4
との間に介設され、かつ一方向クラッチ6を介して固定
軸7上に支持されたステータ5とを備えている。
【0021】上記多段変速機構10は、基端が上記エン
ジンの出力軸1に固定されて先端がオイルポンプ31に
連結されたオイルポンプ駆動用の中央軸12を備えると
ともに、この中央軸12の外方に、基端が上記トルクコ
ンバータ2のタービン4に連結された中空のタービン軸
13を備え、このタービン軸13上には、ラビニヨ型の
遊星歯車装置14が設けられている。この遊星歯車装置
14は、小径サンギヤ15、大径サンギヤ16、ロング
ピニオンギヤ17、ショートピニオンギヤ18およびリ
ングギヤ19からなっている。この遊星歯車装置14に
対して、次のような各種の摩擦要素が組込まれている。
【0022】エンジンから遠い側の側方において上記タ
ービン軸13と上記小径サンギヤ15との間には、フォ
ワードクラッチ20とコーストクラッチ21とが並列に
配置されている。上記フォワードクラッチ20は、第1
のワンウェイクラッチ22を介してタービン軸13から
小径サンギヤ15への動力伝達を断続するものであり、
また上記コーストクラッチ21は、タービン軸13と小
径サンギヤ15との間で相互の動力伝達を断続するもの
である。
【0023】上記コーストクラッチ21の半径方向外方
には、上記大径サンギヤ16に連結されたブレーキドラ
ム23aとこのブレーキドラム23aに掛けられたブレ
ーキバンド23bとを有する2−4ブレーキ23が配置
されており、この2−4ブレーキ23が締結されると大
径サンギヤ16が固定されるようになっている。この2
−4ブレーキ23の側方には、上記ブレーキドラム23
aを介して大径サンギヤ16とタービン軸13との間の
動力伝達を断続する後進走行用のリバースクラッチ24
が配置されている。また、上記遊星歯車装置14の半径
方向外方において遊星歯車装置14のキャリヤ14aと
多段変速機構10のケース10aとの間には、上記キャ
リヤ14aとケース10aとを係脱するロー・リバース
ブレーキ25が配置されるとともに、これと並列に第2
のワンウェイクラッチ26が配置されている。
【0024】さらに、遊星歯車装置14のエンジン側の
側方には、上記キャリヤ14aと上記タービン軸13と
の間の動力伝達を断続する3−4クラッチ27が配置さ
れている。また、3−4クラッチ27の側方には、リン
グギヤ19に連結されたアウトプットギヤ28が配置さ
れており、このギヤ28はアウトプットシャフト28a
に取付けられている。なお、29はエンジンの出力軸1
とタービン軸13とをトルクコンバータ2を介さずに直
結するためのロックアップクラッチである。
【0025】上記多段変速機構10は、それ自体で前進
4段、後進1段の変速段を有し、クラッチ20,21,
24,27およびブレーキ23,25からなる摩擦要素
を適宜作動させることにより所要の変速段を得ることが
できる。ここで、各変速段とクラッチ、ブレーキの作動
関係を下記の表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】図3は、上記自動変速機における油圧制御
回路30を示している。この油圧制御回路30は、上記
出力軸1により駆動されるオイルポンプ31を有し、こ
のポンプ31から油路L1に作動油が吐出される。ポン
プ31から油路L1に吐出された作動油はプレッシャレ
ギュレータバルブ32に導かれる。このプレッシャレギ
ュレータバルブ32は、ポンプ31からの作動油の油圧
(ライン圧)を調圧しするものであって、デューティソ
レノイドバルブ33により制御される。
【0028】すなわち、ソレノイドレデューシングバル
ブ34によって所定圧に減圧された作動油の油圧がデュ
ーティソレノイドバルブ33によりデューティ制御さ
れ、つまりデューティソレノイドバルブ33の開閉時間
が調整されてドレン量が制御されることにより油圧が制
御され、これがプレッシャレギュレータバルブ32にパ
イロット圧として与えられることにより、このパイロッ
ト圧に応じてライン圧が調整される。こうしてライン圧
可変手段が構成され、図1に示したように上記デューテ
ィソレノイドバルブ33がコントロールユニット50に
よって制御されることにより、ライン圧が制御されるよ
うになっている。
【0029】上記プレッシャレギュレータバルブ32に
より調圧されたライン圧はマニュアルシフトバルブ35
のポートgに供給される。このマニュアルシフトバルブ
35は、手動によりP・N・D・2・1レンジにシフト
され、各レンジで上記ポートgから所定のポートに上記
作動油が供給される。上記ポートgは、マニュアルシフ
トバルブ35が1レンジに設定されているときポート
a,eに連通され、2レンジに設定されているときポー
トa,cに連通され、Dレンジに設定されているときポ
ートa,cに連通され、Rレンジに設定されているとき
ポートfに連通される。
【0030】マニュアルシフトバルブ35のポートa
は、油路L2を介して1−2シフトバルブ36に接続さ
れている。この1−2シフトバルブ36には、1−2ソ
レノイドバルブ37によってコントロールされるパイロ
ット圧が作用している。そして、第1速段時には1−2
ソレノイドバルブ37がOFFとされることにより、1
−2シフトバルブ36のスプールが図の左側に作動され
て、2−4ブレーキ23のアプライ室23cに通じる油
路L3がドレン側に連通され、第2〜4速時には1−2
ソレノイドバルブ37がONとされることにより、1−
2シフトバルブ36のスプールが図の右側に作動され
て、ポートaからの油圧が2−4ブレーキ23のアプラ
イ室23cに供給される。さらにこの1−2シフトバル
ブ36は、1レンジの第1速段時に、上記マニュアルシ
フトバルブ35のポートeからロー減圧弁38を介して
供給された作動油をロー・リバースブレーキ25に供給
するようになっている。
【0031】上記マニュアルシフトバルブ35のポート
aからの油圧は2−3シフトバルブ39にもパイロット
圧として与えられる。この2−3シフトバルブ39は、
油路L4を介してマニュアルバルブ35のポートcに接
続されるとともに、パイロット圧が2−3ソレノイドバ
ルブ40によりコントロールされる。そして、第1,2
速時には2−3ソレノイドバルブ40がONとされるこ
とにより、2−3シフトバルブ39のスプールが図の右
側に作動され、この状態では3−4クラッチ27に通じ
る油路L5がドレン側に連通されて3−4クラッチ27
が解放される。また第3,4速段時には2−3ソレノイ
ドバルブ40がOFFとされることにより、2−3シフ
トバルブ39のスプールが図の左側に作動され、この状
態ではポートcからの油圧が上記油路L5に送られて3
−4クラッチ27が締結される。
【0032】上記油路L5は3−4シフトバルブ41に
も接続されており、この3−4シフトバルブ41には、
3−4ソレノイドバルブ42によってコントロールされ
るパイロット圧が作用している。そして、Dレンジの第
1,2,4速段時および2レンジの第1速段時には3−
4ソレノイドバルブ42がONとされることにより、3
−4シフトバルブ41のスプールが図の右側に作動さ
れ、この状態では2−4ブレーキ23のリリース室23
dに通じる油路L6がドレン側に連通される。
【0033】またDレンジの第3速段時、2レンジの第
2,3速段時および1レンジの第1,2速段時には3−
4ソレノイドバルブ42がOFFとされることにより、
2−3シフトバルブ39のスプールが図の左側に作動さ
れ、この状態では上記油路L6と2−3シフトバルブ3
9に接続された油路L5とが連通されて、2−3シフト
バルブ39の作動に応じて上記リリース室23dに対す
る油圧の給排が行なわれる。さらに上記3−4シフトバ
ルブ41はマニュアルシフトバルブ35のポートaに通
じる油路L7とコーストクラッチ21に通じる油路L8
との間で油圧の給排を切替えることにより、それに応じ
てコーストクラッチ21の解放、締結も行なわれる。
【0034】こうして、ソレノイドバルブ37,40,
42によりコントロールされる各シフトバルブ36,3
9,41の作動に応じ、変速用の摩擦要素である2−4
ブレーキ23(アプライ室23cに油圧が供給されてリ
リース室23dの油圧がドレンされたときに締結されて
それ以外は解放)および3−4クラッチ27の締結、解
放が、前記の表1に示す通りに行なわれる。また、各シ
フトバルブ36,39,41と2−4ブレーキ23およ
び3−4クラッチ27との間の油圧回路中には、変速シ
ョック緩和等のため1−2アキュムレータ43、2−3
アキュムレータ44、2−3タイミングバルブ45、3
−2タイミングバルブ46およびバイパスバルブ47が
組込まれている。
【0035】なお、このほかに油圧制御回路30には、
D,2,1レンジでフォワードクラッチを締結させるよ
うにポートaからの油圧を送る油路L9とこれに接続さ
れたN−Dアキュムレータ48、Rレンジでリバースク
ラッチ24を締結させるようにポートfからの油圧を送
る油路L10とこれに接続されたN−Rアキュムレータ
49、ロックアップクラッチ29をコントロールするロ
ックアップコントロールバルブ50とこれを制御するロ
ックアップソレノイドバルブ51、コンバータリリーフ
バルブ52等が設けられている。
【0036】図4は、上記コントロールユニット50に
よる変速制御動作の具体例をフローチャートで示す。こ
のフローチャートでは、先ずステップS1において、各
検出値をイニシャライズする。そしてステップS2にお
いて、シフト位置検出手段63の出力信号に応じてシフ
ト位置を読み込んだ後、ステップS3において、シフト
位置の変化状態に応じて現在、車両が発進状態にあるか
否か、つまり現時点がシフトレバーがNレンジからDレ
ンジに切り替えられた直後の状態にあるか否かを判定す
る。
【0037】上記ステップS3で車両が発進状態にある
ことが確認された場合には、ステップS4において、車
両が停車状態にあるか否かを判定し、停車状態にある場
合には、ステップS5において、タービン回転数の検出
信号に対応したエンジン負荷を求めその値を読み込む。
次にステップS6において、発進時に変速段を所定の高
速段(例えば3速段)に設定する発進時制御を実行す
る。すなわち、上記タービン回転数に対応する値Aに補
正係数kを乗算することによって求めた補正時間をエン
ジン回転数予め設定された基準時間Tに加算することに
より、発進時制御の実行時間を求め、その間、エンジン
の運転状態に如何に拘らず、変速段を3速段に設定する
ように制御する。
【0038】上記発進時制御が終了すると、ステップS
7において、運転状態に応じて変速段を設定し、必要に
応じてシフトアップもしくはシフトダウンを行う通常の
変速制御を実行する。なお、上記ステップS3で車両が
発進状態にあることが確認された場合、あるいはステッ
プS4で車両が走行状態にあることが確認された場合に
おいてもステップS7に移行し、通常の変速制御を実行
する。
【0039】図4は、上記コントロールユニット50に
よる変速制御動作の具体例をフローチャートで示す。こ
のフローチャートでは、先ずステップS1において、各
検出値をイニシャライズする。そしてステップS2にお
いて、シフト位置検出手段63の出力信号に応じてシフ
ト位置を読み込んだ後、ステップS3において、シフト
位置の変化状態に応じて現在、車両が発進状態にあるか
否か、つまりシフトレバーがNレンジからDレンジに切
り替えられた直後の状態にあるか否かを判定する。
【0040】上記ステップS3で車両が発進状態にある
ことが確認された場合には、ステップS4において、車
両が停車状態にあるか否かを判定し、停車状態にある場
合には、ステップS5において、タービン回転数の検出
信号に対応したエンジン負荷を求めその値を読み込む。
次にステップS6において、発進時に変速段を所定の高
速段(例えば第3速段)に設定する発進時制御を実行す
る。すなわち、上記タービン回転数に対応する値Aに補
正係数kを乗算することによって求めた補正時間をエン
ジン回転数予め設定された基準時間T0に加算すること
により、発進時制御の実行時間T(=T0+k・A)を
求め、その間、エンジンの運転状態に如何に拘らず、変
速段を第3速段に設定するように制御する。
【0041】上記発進時制御が終了すると、ステップS
7において、運転状態に応じて変速段を設定し、必要に
応じてシフトアップもしくはシフトダウンを行う通常の
変速制御を実行する。なお、上記ステップS3で車両が
発進状態にあることが確認された場合、あるいはステッ
プS4で車両が走行状態にあることが確認された場合に
おいてもステップS7に移行し、通常の変速制御を実行
する。
【0042】このように車両が発進状態にある場合に変
速段を一旦、第3速段等の高速段に設定する変速段設定
手段67を備えた自動変速機の締結力制御装置におい
て、車両の発進時にエンジン負荷を検出し、このエンジ
ン負荷が大きい程、上記発進時制御の実行時間を長くす
るように構成したため、車両の運転状態に適合した発進
時制御を実行し、この発進時制御を常に最適のタイミン
グで終了させることができる。
【0043】すなわち、図5に示すように、運転者が急
発進を意図してアクセルペダルを大きく踏み込む等によ
り、エンジン回転数および上記タービン回転数が通常時
よりも増大している場合に、変速段を第3速段に設定す
る発進時制御の実行時間Tを通常時よりも長くしてい
る。この結果、上記フォワードクラッチ20および3−
4クラッチ27の両方を上記実行時間Tに亘って締結状
態とすることにより、エンジンの出力軸1と多段変速機
構10のタービン軸13との回転を十分に同期させるこ
とができ、これによって発進時制御が早期に終了するこ
とに起因する変速ショックの発生を防止することができ
る。
【0044】しかも、上記のようにして設定された実行
時間Tが経過した時点で、上記発進時制御を強制的に終
了させるようにしているため、タービン回転数が所定値
以下に低下するまで発進時制御を継続するように構成し
た場合のように、エンジンが高負荷状態にある場合に、
車両の発進後においても変速段が駆動力の弱い高速段に
保持されるという事態の発生を防止することができる。
したがって、車両の発進時には、変速段を第1速段に設
定して十分な駆動トルクを付与することができ、これに
よって良好な発進性能が得られることになる。また、多
段変速機構10を構成する摩擦要素の締結動作が適正時
期に行なわれるため、この摩擦要素が長時間に亘り半締
結状態となることに起因する焼き付きの発生を効果的に
防ぐことができる。
【0045】なお、上記実施例では、タービン回転数セ
ンサ62の出力信号に基づいてエンジン負荷を検出する
ように構成しているが、スロットル開度センサ61の出
力信号に応じてエンジン負荷を検出し、あるいは上記タ
ービン回転数センサ62およびスロットル開度センサ6
1の両方の出力信号に応じてエンジン負荷を検出するよ
うに構成してもよい。
【0046】上記発進時制御における変速段は、第3速
段に限定されることなく、第2速段あるいは第4速段で
あっていもよい。また、例えば表2に示すように、エン
ジン負荷の大きさに応じて複数の領域I〜IVを設定し、
このエンジン負荷が大きい程、変速段を高速段に設定す
るように構成してもよい。
【0047】
【表2】
【0048】また、車両の発進時にエンジン負荷に応じ
て発進時制御の実行時間を変更する上記作動制御手段6
7に代え、図6に示すように、エンジン負荷を検出する
負荷検出手段66の出力信号に応じてエンジン負荷が予
め設定された基準値よりも大きいか否かを判別する判別
手段68をコントロールユニット50に設けた構造とし
てもよい。そして上記判別手段68においてエンジン負
荷が基準値よりも小さいことが確認された場合には、車
両の発進時に変速段を一旦、所定の高速段に設定する発
進時制御を所定時間に亘って実行し、上記エンジン負荷
が基準値よりも大きい場合には、上記発進時制御を禁止
して通常の変速制御を実行するように構成してもよい。
【0049】上記の構成によれば、エンジン負荷が上記
基準値よりも小さい領域にある場合に、変速段を所定時
間に亘って高速段に設定する発進時制御を実行すること
により、発進時に変速ショックが発生するのを効果的に
防止することができる。また、エンジン負荷が上記基準
値よりも大きい領域にある場合に、上記発進時制御を禁
止することにより、発進時に駆動トルクが不足するのを
防止するとともに、摩擦要素に焼き付きが生じることを
防止することができる。
【0050】また、図7に示すように、上記作動制御手
段67と判別手段68との両方をコントロールユニット
50に設け、この判別手段68においてエンジン負荷が
予め設定された基準値よりも小さいことが確認された場
合に、発進時に変速段を高速段に設定する発進時制御を
実行するとともに、この発進時制御の実行時間を作動制
御手段67においてエンジン負荷に応じて設定するよう
に構成してもよい。そして、上記判別手段68において
エンジン負荷が基準値よりも大きいことが確認された場
合に、上記発進時制御の実行を禁止し、通常の変速制御
を実行するように構成してもよい。
【0051】なお、上記作動制御手段67と判別手段6
8との両方を有するものにおいて、車両の発進時に判別
手段67によりエンジン負荷が基準値よりも小さいこと
が確認された場合には、作動制御手段68において発進
時制御の実行時間をエンジン負荷に応じて増減するよう
に構成し、上記エンジン負荷が基準値よりも大きいこと
が確認された場合には、上記実行時間を作動制御手段6
8において設定された最大値に設定して発進時制御を実
行するするように構成してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、車両が
発進状態にある場合に変速段を一旦、所定の高速段に設
定する発進時制御を実行するように構成された自動変速
機の締結力制御装置において、車両の発進時にエンジン
負荷を検出し、このエンジン負荷が大きい程、上記発進
時制御の実行時間を長くするように構成したため、運転
者が急発進を意図してアクセルペダルを大きく踏み込む
等により、エンジン回転数および上記タービン回転数が
通常時よりも増大している場合においても、エンジンの
出力軸と多段変速機構のタービン軸との回転を十分に同
期させ、これによって発進時制御が早期に終了すること
に起因する変速ショックの発生を防止することができ
る。
【0053】しかも、上記のようにして設定された実行
時間が経過した時点で、上記発進時制御が強制的に終了
されることになるため、タービン回転数が所定値以下に
低下するまで発進時制御を継続するように構成した従来
装置のように、エンジンの高負荷時に、車両の発進後に
おいても変速段が高速段に保持されるという事態が生じ
ることはなく、車両の発進時に、変速段を第1速段に設
定して十分な駆動トルクを付与することができる。ま
た、多段変速機構を構成する摩擦要素が長時間に亘り半
締結状態となることに起因した焼き付きの発生を効果的
に防止できるという利点がある。
【0054】また、車両の発進時に検出されたエンジン
負荷が予め設定された基準値よりも大きいか否かを判別
する判別手段を設け、この判別手段においてエンジン負
荷が基準値よりも大きい場合に、上記発進時制御を禁止
するようにした構成によると、エンジン負荷が上記基準
値よりも小さい領域にある場合に、変速段を所定時間に
亘って高速段に設定する発進時制御を実行することによ
り変速ショックの発生を防しつつ、エンジン負荷が上記
基準値よりも大きい領域にある場合に、上記発進時制御
を禁止して通常の変速制御を実行することにより、車両
の発進後に上記発進時制御が実行されることに起因する
駆動トルクの不足および摩擦要素の焼き付等を防止する
ことができる。
【0055】また、上記作動制御手段と判別手段との両
方を設け、この判別手段においてエンジン負荷が予め設
定された基準値よりも小さいことが確認された場合に、
発進時に変速段を高速段に設定する発進時制御を実行す
るとともに、この発進時制御の実行時間を上記作動制御
手段においてエンジン負荷に応じて設定するように構成
し、かつ上記判別手段においてエンジン負荷が基準値よ
りも大きいことが確認された場合に、上記発進時制御の
実行を禁止し、通常の変速制御を実行するように構成し
た場合には、上記基準値以下の領域における変速色を適
正に制御しつつ、車両の発進後に、駆動トルクの不足お
よび摩擦要素の焼き付き等が生じることを確実に防止で
きるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動変速機の締結力制御装置の実
施例を示すブロック図である。
【図2】自動変速機の概略構成を示す説明図である。
【図3】油圧制御回路の概略説明図である。
【図4】変速制御動作を示すフローチャートである。
【図5】変速段の切換状態を示すタイムチャートであ
る。
【図6】本発明の別の実施例を示すブロック図である。
【図7】本発明のさらに別の実施例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 エンジンの出力軸 2 トルクコンバータ 10 多段変速機構 20 フォワードクラッチ(変速切換手段) 21 コーストクラッチ(変速切換手段) 22,26 ワンウェイクラッチ(変速切換手段) 23 2−4ブレーキ(変速切換手段) 24 リバースクラッチ(変速切換手段) 25 ロー・リバースクラッチ(変速切換手段) 27 3−4シフトバルブ(変速切換手段) 64 変速段設定手段 65 発進検出手段 66 負荷検出手段 67 作動制御手段 68 判別手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石居 弘三 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 篠塚 浩 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの出力軸に連結されたトルクコ
    ンバータと、このトルクコンバータの出力軸に連結され
    た多段変速機構と、この多段変速機構の動力伝達経路を
    変更して変速段を切り替える摩擦要素と、車両が発進状
    態にあるか否かを検出する発進検出手段と、この発進検
    出手段によって車両が発進状態にあることが確認された
    場合に、上記摩擦要素の締結力を制御して変速段を所定
    の高速段に設定する発進時制御を実行する変速段設定手
    段とを備えた自動変速機において、上記車両の発進時に
    おけるエンジン負荷を検出する負荷検出手段と、このエ
    ンジン負荷が大きい程、上記発進時制御の実行時間を長
    くするように、上記負荷検出手段の検出信号に応じて変
    速段設定手段の作動状態を制御する作動制御手段とを設
    けたことを特徴とする自動変速機の締結力制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンの出力軸に連結されたトルクコ
    ンバータと、このトルクコンバータの出力軸に連結され
    た多段変速機構と、この多段変速機構の動力伝達経路を
    変更して変速段を切り替える摩擦要素と、車両が発進状
    態にあるか否かを検出する発進検出手段と、この発進検
    出手段によって車両が発進状態にあることが確認された
    場合に、上記摩擦要素の締結力を制御して変速段を所定
    の高速段に設定する発進時制御を実行する変速段設定手
    段とを備えた自動変速機において、車両の発進時におけ
    るエンジン負荷を検出する負荷検出手段と、この負荷検
    出手段から出力される検出信号に応じてエンジン負荷が
    予め設定された基準値よりも大きいか否かを判別し、大
    きいことが確認された場合に、上記発進時制御を禁止す
    る判別手段とを設けたことを特徴とする自動変速機の締
    結力制御装置。
  3. 【請求項3】 エンジンの出力軸に連結されたトルクコ
    ンバータと、このトルクコンバータの出力軸に連結され
    た多段変速機構と、この多段変速機構の動力伝達経路を
    切り替えて変速段を切り替える摩擦要素と、車両が発進
    状態にあるか否かを検出する発進検出手段と、この発進
    検出手段によって車両が発進状態にあることが確認され
    た場合に、上記摩擦要素の締結力を制御して変速段を所
    定の高速段に設定する発進時制御を実行する変速段設定
    手段とを備えた自動変速機において、車両の発進時にお
    けるエンジン負荷を検出する負荷検出手段と、このエン
    ジン負荷が大きい程、上記発進時制御の実行時間を長く
    するように、上記負荷検出手段の検出信号に応じて変速
    段設定手段の作動状態を制御する作動制御手段と、上記
    負荷検出手段から出力される検出信号に応じてエンジン
    負荷が予め設定された基準値よりも大きいか否かを判別
    し、大きいことが確認された場合に、上記発進時制御を
    禁止する判別手段とを設けたことを特徴とする自動変速
    機の締結力制御装置。
JP5054158A 1993-03-15 1993-03-15 自動変速機の締結力制御装置 Pending JPH06265002A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009085231A (ja) * 2007-09-27 2009-04-23 Honda Motor Co Ltd 無段変速機の変速比制御方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009085231A (ja) * 2007-09-27 2009-04-23 Honda Motor Co Ltd 無段変速機の変速比制御方法

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