JPH06271732A - 塩化ビニル系樹脂被覆電線 - Google Patents

塩化ビニル系樹脂被覆電線

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JPH06271732A
JPH06271732A JP6017093A JP6017093A JPH06271732A JP H06271732 A JPH06271732 A JP H06271732A JP 6017093 A JP6017093 A JP 6017093A JP 6017093 A JP6017093 A JP 6017093A JP H06271732 A JPH06271732 A JP H06271732A
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JP
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weight
parts
vinyl chloride
electric wire
amount
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JP6017093A
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Daisaku Hashino
大作 橋野
Toshihiko Tanaka
利彦 田中
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】塩化ビニル系重合体として、(A)ケン化度が
70〜90モル%かつ平均重合度が1500〜3000
の部分ケン化ポリビニルアルコール(以下、PVAとい
う)、(B)ケン化度が70〜90モル%かつ平均重合
度が300〜1000のPVA、(C)二次分散剤、及
び(D)水溶性セルロースエーテルを、(A)(B)の
合計量が塩化ビニル系単量体100重量部に対して0.
06重量部以上1.5重量部以下、(C)の量が0.0
05重量部以上2.0重量部以下、(D)の量が0.0
05重量部以上0.5重量部以下、懸濁重合の際の分散
安定剤として併用して製造される塩化ビニル系重合体を
用い、これに鉛を含まないBa−Zn系複合安定剤を混
合した組成物により被覆してなる塩化ビニル系樹脂被覆
電線。 【効果】硫化汚染及び絶縁破壊が生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩化ビニル系樹脂被覆
電線に関し、特に鉛を含まず、環境中の硫黄成分により
汚染されて黒化することのない電線に関する。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル系重合体(以下、PVCとい
う)は、優れた物理的、機械的性質などを有しているた
め、多方面の分野にわたり使用されている。
【0003】PVCは、成形加工時の分解を抑制する目
的で各種安定剤と配合して使用されるが、電線の被覆用
途では、安価な安定剤である鉛またはBa−Zn系複合
安定剤が主に用いられる。
【0004】一般に、鉛系安定剤を用いた場合には、大
気等の環境中の含硫黄化合物により汚染されて硫化鉛が
生成する結果、黒化する場合があることはよく知られた
現象であり、当業界では硫化汚染と呼ばれる。そこで、
硫化汚染が懸念される場合には、PVCの安定剤とし
て、Ba−Zn系複合安定剤が用いられる。これは、比
較的安価であることと加工性に優れることが主たる理由
である。
【0005】同様に硫化汚染の生じない安定剤として
は、有機錫系安定剤が挙げられるが、Ba−Zn系安定
剤と比較して、高価でありまた加工性も劣ることから通
常は使用されない。
【0006】ところで、鉛系安定剤に代えて、Ba−Z
n系複合安定剤を使用した場合には、安定化の能力が劣
るという別の問題が生じる。そこで、このようなBa−
Zn系複合安定剤に対しては、その安定剤の効果を助長
するための化合物(以下、安定助剤という)が用いら
れ、例えば安定助剤としてポリオールおよび/またはそ
のエステル、フォスファイト類、エポキシ化合物等が従
来より知られており、予めPVCの製造時に添加されて
使用されたり、加工に先立つ配合および混練工程で使用
されたりする。
【0007】そのうち、固体のフォスファィト、エポキ
シ化合物、ポリオール等を用いる場合には、十分な熱安
定性が期待される場合であっても、固体の分散不良によ
り電線被覆にフッシュアイを生じる場合があり、このフ
ッシュアイが電線の絶縁破壊の原因となってしまう。
【0008】また、液状のフォスファィト、エポキシ化
合物等を用いる場合には、これら化合物が電線被覆表面
にしみだして(ブルーム、ブリード)、製品の価値を低
下させり、電線表面への印刷性を低下させるなど問題が
ある。
【0009】更にPVAは、PVCの懸濁重合用の一般
的な分散剤であるが、前述のポリオールに分類され、安
定助剤としての効果を持つことも高分子論文集,Vo
l.47,No.6,pp.509(June,199
0)等により公知である。しかしながら、PVCの熱安
定性を改良する目的でPVAを用いる場合であって、混
合および混練工程で用いる場合には、ケン化度の高いP
VA(特に、ケン化度70モル%以上のPVA)では、
PVCとの相溶性が劣る結果、分散不良によりフッシュ
アイを生じて絶縁破壊を起こす恐れがある。またケン化
度の低いPVAを用いる場合には、安定助剤としての能
力が劣るため多量に使用しなければならず、その結果、
ケン化度の高いPVAと同様の問題を引き起こす恐れが
ある。
【0010】一方、PVCの懸濁重合時に分散安定剤と
してPVAを使用してPVCの熱安定性を改良する場合
では、PVAの分散性が向上し、さらにPVAに塩化ビ
ニル単量体がグラフト重合することにより、PVCとの
相溶性が向上して、PVAの分散不良によるフッシュア
イの生成も認められなくなるものの、より優れた熱安定
性を求めて多量のPVAを使用する場合には、PVCの
懸濁重合時の塩化ビニル単量体の分散安定性が低下して
PVCが得られなくなるか、可塑剤吸収性やフィッシュ
アイが低下した重合体が製造されてしまい、こういった
重合体からは、外観や物性の満足な電線が得られないと
いう別の問題を生じる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、硫化
汚染や絶縁破壊を引き起こすことのない塩化ビニル系樹
脂被覆電線を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討を行った結果、懸濁重合により
得られるPVCを被覆してなる電線において、ある特定
のPVAとセルロースの組合せを分散安定剤として用い
て製造されるPVCと鉛を含まないBa−Zn系複合安
定剤とを混合した組成物により被覆された電線が、硫化
汚染や絶縁破壊を引き起こすことのない電線となること
を見出して本発明を完成するに至った。即ち本発明は、
塩化ビニル又は塩化ビニルと共重合可能な単量体との混
合物(以下、塩化ビニル系単量体という)を水性媒体中
で懸濁重合して得られた塩化ビニル系重合体により被覆
してなる塩化ビニル系樹脂被覆電線において、前記塩化
ビニル系重合体として、(A)ケン化度が70〜90モ
ル%かつ平均重合度が1500〜3000の部分ケン化
ポリビニルアルコール(以下、PVAという)、(B)
ケン化度が70〜90モル%かつ平均重合度が300〜
1000のPVA、(C)二次分散剤、及び(D)水溶
性セルロースエーテルを、(A)(B)の合計量が塩化
ビニル系単量体100重量部に対して0.06重量部以
上1.5重量部以下、(C)の量が塩化ビニル系単量体
100重量部に対して0.005重量部以上2.0重量
部以下、(D)の量が塩化ビニル系単量体100重量部
に対して0.005重量部以上0.5重量部以下、懸濁
重合の際の分散安定剤として併用して製造される塩化ビ
ニル系重合体を用い、これに鉛を含まないBa−Zn系
複合安定剤を混合した組成物により被覆してなる塩化ビ
ニル系樹脂被覆電線である。以下、本発明を詳細に説明
する。
【0013】本発明で、Ba−Zn系複合安定剤と混合
されて電線の被覆に供されるPVCの製造時に用いられ
る二次分散剤(C)としては油溶性のPVAや界面活性
剤を用いることができる。
【0014】油溶性のPVAを使用する場合では、分散
安定剤(A)〜(C)の合計の使用量は塩化ビニル系単
量体100重量部に対して、0.065重量部以上1.
6重量部以下とすることが好ましく更に好適には0.1
重量部以上0.3重量部以下の範囲であって、0.06
5重量部未満では、複合金属石鹸系の安定剤と混合し
て、電線を成形する際に充分な熱安定性が得られないこ
とがあり、その結果色相や外観の劣った電線しか得られ
ない可能性があり、1.6重量部より多い場合には、得
られる電線の外観が劣ったり、フッシュアイの存在によ
り絶縁破壊性の劣った電線しか得られないことがある。
また、この時の油溶性のPVAの使用量は0.005重
量部以上0.1重量部以下であることが好ましく、0.
005重量部未満では電線中のフイッシュアイが増加し
て外観が劣ったり、絶縁破壊性の劣ったものとなる。
0.1重量部を超えるとPVC中に微細な粒子が多くな
り、成形に供する組成物の粉体流動性が低下するので電
線を押出成形によって得る際の成形速度,突出量の変動
をきたし、その結果均一な品質の電線が得られ難くなる
ことがあり、また組成物の計量等の取扱い上の障害とな
る場合があり、PVCの溶融速度の均一性を低下させる
こともある。
【0015】また、界面活性剤を使用する場合では、分
散安定剤(A)〜(B)の合計の使用量は塩化ビニル系
単量体100重量部に対して、0.060重量部以上
1.5重量部以下とすることが好ましく更に好適には
0.1重量部以上0.3重量部以下の範囲であって、
0.060重量部未満では、Ba−Zn系複合安定剤と
混合して、電線を成形する際に充分な熱安定性が得られ
ないことがあり、その結果色相や外観の劣った電線しか
得られない可能性があり、1.5重量部より多い場合に
は、得られる電線にフッシュアイが増加して絶縁破壊性
が低下した電線しか得られない恐れがある。また、この
ときの界面活性剤の使用量は0.05重量部以上2.0
重量部以下であることが好ましく、0.05重量部未満
では、フッシュアイの多い電線となる可能性があり、
2.0重量部を越える場合には、PVC中に微細な粒子
が多くなる結果、電線の成形に供する組成物の粉体流動
性が低下して、ひいては電線の成形速度、突出量の変動
をきたし、その結果均一な品質の電線が得られ難くなる
ことがある。
【0016】分散安定剤(D)は、水溶性セルロースエ
ーテルであって、メチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース等公知の水溶性セルロースエーテルのいず
れを用いてもさしつかえないが、好適には、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロースが用いられ、さらに好適に
は、1グルコース単位当たりのヒドロキシプロポキシル
基置換度が0.15〜0.25かつ、メトキシル基置換
度が1.4〜1.9のヒドロキシプロピルメチルセルロ
ースが望ましい。また、その使用量は0.005重量部
以上0.5重量部以下であることが好ましく、0.00
5重量部未満では塩化ビニル系単量体の分散安定性が低
下する結果、重合体が得られないかもしくは得られた粒
子が粗大なものとなり、粗大な粒子を用いた場合には、
包装材中にフイッシュアイが増えて外観が低下したり、
絶縁破壊性が低下する。0.5重量部を越える場合に
は、PVC中に微細な粒子が多くなることがあり、その
結果やはり成形速度、突出量の変動をきたして、均一な
品質の電線が得られ難くなることがある。
【0017】以上の分散安定剤は、使用量の全量が重合
開始前に重合系に添加されて使用されても良く、一部は
重合開始後であって重合停止前の時期に分割あるいは連
続して添加して使用されても良いし、さらには重合停止
後スラリー脱水前に添加して使用してもよいが、好適に
は重合開始前に一括で添加して使用される。
【0018】本発明で使用される塩化ビニル系単量体と
しては、塩化ビニル単独のほか、塩化ビニルを主体とす
る単量体混合物(塩化ビニル50重量%以上)が包含さ
れ、この混合物に供される塩化ビニルと共重合可能な単
量体としては酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニ
ルエステル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル等の
アクリル酸エステルもしくはメタクリル酸エステル、エ
チレン、プロピレン等のオレフィン、無水マレイン酸、
アクリロニトリル、スチレン、塩化ビニリデン等が例示
される。
【0019】本発明で使用されるPVCの製造に用いら
れる界面活性剤は、ノニオン系およびカチオン系さらに
はアニオン系界面活性剤のいずれでもよく、ポリオキシ
エチレンのアルキルエステル、ポリオキシエチレンのア
ルキルエーテル、ポリオキシエチレンのアリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンおよびポリオキシプロピレンのブロックコ
ポリマー、グリセリン脂肪酸エステル、ポリシロキサン
ポリオキシアルキレンブロックコポリマー、ポリオキシ
エチレンアルキルアミン等のノニオン系界面活性剤;芳
香族アンモニウム塩、アルキルアミン塩、4級アンモニ
ウム塩、アルキルイミダゾリン4級塩等のカチオン系界
面活性剤;アルキルスルフォン酸塩、アルキルアリルス
ルフォン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレン
アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリル
スルフォン酸エステル等のアニオン系界面活性剤があ
り、単独でまたは2種以上組み合わせて使用して差し支
えないが、親水性疎水性バランスが15以下であること
がが好ましく、これが15を越える場合には、PVCが
得られなかったり、電線の外観が低下したり、電線中の
フッシュアイが増加して耐絶縁破壊性が低下した電線し
か得られない場合がある。
【0020】本発明で電線の成形に供されるPVCの重
合条件は特に限定はなく公知懸濁重合の条件で行われ
る。例えば、単量体当りに対して使用する水性媒体の
量、重合開始剤の量、重合温度等は、従来から採用され
ている範囲でよい。また、必要に応じて、公知の保護コ
ロイド、pH調整剤、連鎖移動剤等は、本発明の効果に
影響しない範囲内であれば使用しても差し支えなく、更
に後述する様に複合金属石鹸系安定剤に有機錫系安定剤
を併用して用いる場合であっては、メルカプト基とヒド
ロキシル基および/またはカルボキシル基を有する連鎖
移動剤を用いて製造されるPVCを使用することが望ま
しい。このような連鎖移動剤としては、2−メルカプト
エタノール、3−メルカプトプロパノール、4−メルカ
プトブタノール、チオグリセリン、チオプロピレングリ
コール、チオ酢酸等が例示されるが、好適には2−メル
カプトエタノールが使用される。
【0021】また、PVCと混合して用いられるBa−
Zn系複合安定剤は、バリウムの有機酸塩と亜鉛の有機
酸塩の組合わせのものの他に、さらに他のアルカリ金属
および/またはアルカリ土類金属の有機酸塩のものと組
合せてもよく、この金属の種類としては、リチウム、ナ
トリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどが
例示できる。また、Ba−Zn系複合安定剤における有
機酸としては、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、カ
プリル酸、ラウリル酸、パルミチン酸、ステアリン酸な
どのカルボン酸が挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。
【0022】更に、本発明の電線の被覆材に少量のフォ
スファイト類、エポキシ化合物、ジペンタエリスリトー
ル等のポリオール又はその誘導体や、抗酸化剤、ゼオラ
イト、過塩素酸塩等の安定助剤や、加工助剤、可塑剤、
滑剤、顔料、充填剤、有機錫系安定剤等の通常の添加
剤、さらには塩化ビニル系以外の樹脂、その他改質剤を
混合することは、本発明の効果に影響しない範囲であれ
ば差し支えないが、三塩基性硫酸鉛、ステアリン酸鉛等
に代表される有機又は無機の鉛化合物を含まないこと、
電線被覆表面へのブリード等の弊害のないことが必要で
ある。
【0023】また、PVCとBa−Zn系複合安定剤、
その他の添加剤の混合方法は、従来から用いられている
方法が採用でき、ヘンシェルミキサー、スーパミキサー
等のミキサー類あるいはリボンブレンダー等により、常
温下あるいは加温して混合することなどにより行うこと
ができる。さらに、混合された粉体の組成物を一度予備
混練した後ペレット化して用いても良いし、粉体のまま
成形に供しても良い。また、一部の添加剤を電線の成形
時に直接成形機に供給して使用する方法も可能である。
【0024】混合物を電線に成形する方法もまた従来よ
り用いられている方法でよく、一般的にはクロスヘッド
付き押出成形が用いられるが、その際の、押出機の型
式、スクリューの形状、シリンダーおよびダイスの温
度、その他成形条件に関しては、従来採用される条件で
よく、特に制限はない。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例にもとづ
き説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。なお、本発明の電線の物性は下記の方法により測定
した。
【0026】(熱安定性)次項に示す方法により調整し
た組成物を、ブラベンダー社製プラストグラフ試験機を
用いて、ミキサー回転数60rpm、チャンバー温度1
60℃の条件下に、60gを投入した後、最高トルクに
達した時点(a)から、トルクが低下して一定のトルク
を示す状態を経過した後、樹脂の分解によって再度トル
クが上昇し始める点(b)までの時間の差を熱分解時間
とした。 熱分解時間(HDT、分)=(b)−(a) 1.組成物の調整 1)配合 塩化ビニル系樹脂 100 重量部 ポリエステル系可塑剤 50 重量部 エポキシ化大豆油 5 重量部 炭酸カルシウム 10 重量部 クレー 10 重量部 ヒンダードフェノール系 0.5重量部 酸化防止剤 Ba−Zn系複合安定剤 2.0重量部 2)混合条件 塩化ビニル系樹脂5kgを用い、上記配合に従って計量
した後、ヘンシェル社製ミキサーにより樹脂温度120
まで混合して組成物を得る。
【0027】2.電線の成形 1)成形条件 押出機 :日本精鋼所製単軸40mm押出機 ヒーター温度:C1/150℃ C2/160℃ C3/170℃ ダイス :クロスヘッドタイ(温度175℃) 2)電線 コア直径:2mm 被覆厚み:1mm 3.フッシュアイ試験 上記2項に従い成形した電線を用い、電線3m当たりの
フッシュアイ個数を測定した。
【0028】4.色相 上記2項に従い成形した電線の色相を目視によりABC
の3ランクに判定した。(A:白色、B:僅かに黄色味
を帯びる、C:明らかに着色) 実施例1 内容積1立方メートルのステンレス製重合容器に、脱イ
オン水450kg、塩化ビニル単量体400kg、表1
に示す種類および量の分散剤を水溶液またはメチルアル
コールと水の混合溶液として仕込み、開始剤として、ブ
チルネオデカネートを0.035重量部用いて、温度5
1.7℃で、転換率85%まで反応を行った。なお、水
溶性セルロースエーテルには、1セルロース単位当りの
ヒドロキシプロポキシル基の置換度が0.25かつ、メ
トキシル基の置換度が1.9であって2重量%水溶液の
20℃における粘度が50cpsであるヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース(HPMC)を用いた。
【0029】重合後、未反応の塩化ビニル単量体を回収
し、系内を真空及び窒素置換した後、塩化ビニル重合体
スラリーを取り出し、脱水乾燥して重合体を得て、前述
の方法に従って配合1の組成物を調整した後、電線の成
形に供し、フッシュアイ及び色相を判定した。
【0030】実施例2 PVA(A)の使用量を0.05重量部とした他は、実
施例1と同様に行った。
【0031】実施例3 PVA(C)の使用量を0.03重量部とした他は、実
施例1と同様に行った。
【0032】実施例4 HPMCの使用料を0.05重量部とした他は、実施例
1と同様に行った。
【0033】実施例5 PVA(C)の代わりに2次分散剤として、界面活性剤
であるソルビタンモノステアレート0.2重量部を用い
たほかは、実施例1と同様に行った。
【0034】比較例1 PVA(A)を使用しない他は、実施例1と同様に行っ
た。
【0035】比較例2 PVA(B)を使用しない他は、実施例1と同様に行っ
た。
【0036】比較例3 PVA(C)を使用しない他は、実施例1と同様に行っ
た。
【0037】比較例4 HPMCを使用しない他は、実施例1と同様に行った。
【0038】実施例および比較例に用いた塩化ビニル系
樹脂の製造に用いた分散剤の処方を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】実施例および比較例の評価測定結果を表2
に示す。
【0041】
【表2】
【0042】比較例1はブロックにより重合体が得られ
なかった。比較例2では、フッシュアイも多く、熱安定
性が低いために色相の劣るものであった。比較例3及び
4では、フッシュアイの多いものであった。実施例1〜
5では比較例に見られるような種々の問題点のない電線
であった。
【0043】
【発明の効果】以上述べたとおり、本発明の電線は硫化
汚染及び絶縁破壊の生じないのもである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】分散安定剤(D)は、水溶性セルロースエ
ーテルであって、メチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース等公知の水溶性セルロースエーテルのいず
れを用いてもさしつかえないが、好適には、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロースが用いられ、さらに好適に
は、1グルコース単位当たりのヒドロキシプロポキシル
基置換度が0.15〜0.25かつ、メトキシル基置換
度が1.4〜1.9のヒドロキシプロピルメチルセルロ
ースが望ましい。また、その使用量は0.005重量部
以上0.5重量部以下であることが好ましく、0.00
5重量部未満では塩化ビニル系単量体の分散安定性が低
下する結果、重合体が得られないかもしくは得られた粒
子が粗大なものとなり、粗大な粒子を用いた場合には、
電線中にフイッシュアイが増えて外観が低下したり、絶
縁破壊性が低下する。0.5重量部を越える場合には、
PVC中に微細な粒子が多くなることがあり、その結果
やはり成形速度、突出量の変動をきたして、均一な品質
の電線が得られ難くなることがある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08F 2/20 MBF 7442−4J MBK 7442−4J 14/06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩化ビニル又は塩化ビニルと共重合可能な
    単量体との混合物(以下、塩化ビニル系単量体という)
    を水性媒体中で懸濁重合して得られた塩化ビニル系重合
    体により被覆してなる塩化ビニル系樹脂被覆電線におい
    て、前記塩化ビニル系重合体として、(A)ケン化度が
    70〜90モル%かつ平均重合度が1500〜3000
    の部分ケン化ポリビニルアルコール(以下、PVAとい
    う)、(B)ケン化度が70〜90モル%かつ平均重合
    度が300〜1000のPVA、(C)二次分散剤、及
    び(D)水溶性セルロースエーテルを、(A)(B)の
    合計量が塩化ビニル系単量体100重量部に対して0.
    06重量部以上1.5重量部以下、(C)の量が塩化ビ
    ニル系単量体100重量部に対して0.005重量部以
    上2.0重量部以下、(D)の量が塩化ビニル系単量体
    100重量部に対して0.005重量部以上0.5重量
    部以下、懸濁重合の際の分散安定剤として併用して製造
    される塩化ビニル系重合体を用い、これに鉛を含まない
    Ba−Zn系複合安定剤を混合した組成物により被覆し
    てなる塩化ビニル系樹脂被覆電線。
JP6017093A 1993-03-19 1993-03-19 塩化ビニル系樹脂被覆電線 Pending JPH06271732A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0546873A1 (fr) * 1991-12-12 1993-06-16 Automobiles Peugeot Cendrier de véhicule automobile

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FR2684935A1 (fr) * 1991-12-12 1993-06-18 Peugeot Cendrier de vehicule automobile.

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