JPH06294085A - 脱墨剤 - Google Patents

脱墨剤

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JPH06294085A
JPH06294085A JP8090993A JP8090993A JPH06294085A JP H06294085 A JPH06294085 A JP H06294085A JP 8090993 A JP8090993 A JP 8090993A JP 8090993 A JP8090993 A JP 8090993A JP H06294085 A JPH06294085 A JP H06294085A
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JP
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Application number
JP8090993A
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English (en)
Inventor
Junji Machida
純二 町田
Masazumi Yoshida
昌純 吉田
Susumu Tanaka
晋 田中
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録媒体の印字面から印字材料を効率よく脱
墨する脱墨剤を提供することである。 【構成】 記録媒体上に印字材料によって可視像化され
た印字面を脱墨する脱墨剤において、水と相溶性を持ち
前記印字材料を溶解あるいは膨潤する溶剤と、水を組み
合わせて含んでいる脱墨剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は脱墨剤に関し、詳しくは
印字された記録媒体上の可視像を消去して印字用に再生
可能な状態とするための脱墨剤に関する。
【0002】より詳しくは、本発明は記録媒体として普
通紙等の紙に印字された可視像を消去して再生可能な状
態とするための脱墨剤に関する。
【0003】
【従来の技術】記録媒体に樹脂成分やインク等を印字し
て可視像化する技術は情報伝達手段として広く使われて
いる。例えば記録媒体である普通紙や透明の樹脂フィル
ム(OHP用紙)に対して電子写真技術を用いて印字材
料である樹脂粒子を定着させる複写機、プリンター、フ
ァクシミリ等や、あるいは水溶性、油溶性のインク等の
印字材料によって上記記録媒体上に画像を可視像化する
インクジェットプリンター等が知られている。これら印
字材料と記録媒体との接着は強固である場合が多い。特
に、記録媒体として普通紙等の紙を使用する場合、紙は
パルプ繊維が複雑に絡み合った網目構造をしているの
で、この網目構造内に印字材料が絡んで非常に強固に接
着が行われる。例えば、トナ−と呼ばれる樹脂粒子を印
字材料に用いて普通紙への印字を行った場合、樹脂が圧
力あるいは熱によって記録媒体の繊維内に深く侵入して
非常に強固な接着が行われている。
【0004】ところで、上記の記録媒体は近年の環境保
全の観点から資源再利用することが提案されている。例
えば、普通紙はパルプを原料として作られているが、再
利用を行う方法として、印字された普通紙を繊維状に溶
解して印字材料を繊維から剥離させる溶解工程、繊維か
ら剥離した印字材料をフローテーターや洗浄機で機外に
排出する脱墨工程、脱墨した繊維を漂白する漂白工程、
漂白後の繊維を再び再生紙に抄く抄紙工程等を含む再生
方法が知られている。しかし、このように非常に複雑な
方法であり管理、コストの面で課題が多い。
【0005】また、このような方法で再生された再生紙
は繊維が細かく裁断されるために腰が弱く引っ張り強度
が低下する。このため紙粉が多くなり複写機等の記録装
置へ悪影響(例えば、現像剤、感光体の寿命を縮め
る。)を与えたりする。その他、上記脱墨工程では印字
材料が繊維に再付着し、再生紙が十分な白色度を示さな
い等の問題も生じる。
【0006】かかる問題を解決するための再生方法とし
て、印字された記録媒体を裁断せず印字面のみ脱墨する
技術が考えられるが、上述したように印字材料と記録媒
体との接着は強固である場合が多く、特に、記録媒体と
して普通紙等の紙を使用する場合、パルプ繊維の網目構
造に起因して十分な脱墨効果を得る脱墨剤が提供されて
いなかったのが現状である。つまり、網目構造では紙表
面の印字材料を脱墨しても、内部に印字材料が残存する
不都合がある。従って、単純に印字材料を溶解するだけ
の脱墨剤では残存する印字材料を除去できなかったので
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、上述した従来の脱墨剤の問題に鑑み、記録媒体の印
字面から印字材料を効率よく脱墨する脱墨剤を提供する
ことである。
【0008】より詳しくは、本発明の目的は、記録媒体
として普通紙等の紙を使用した場合、裁断すること無し
に印字面を脱墨し、白色度に優れた印字用に再生可能な
状態とする脱墨剤を提供することである。
【0009】より詳しくは、本発明の目的は、記録媒体
として普通紙等の紙を使用した場合、裁断すること無し
に印字面を脱墨するとともに、パルプ繊維の網目構造内
部に印字材料が残存すること無しに印字面を脱墨する脱
墨剤を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の点に鑑
み、鋭意研究した結果、 記録媒体上に印字材料によっ
て可視像化された印字面を脱墨する脱墨剤において、
水、及び水と相溶性を持ち前記印字材料を溶解あるいは
膨潤する溶剤とを組み合わせて含んでいる脱墨剤が効果
的に脱墨を達成することを見いだし発明を完成するに至
った。
【0011】水は、記録媒体が普通紙等の場合、紙のパ
ルプ繊維を膨潤させて網目構造内に侵入している印字材
料(例えば、樹脂粒子からなるトナ−)を効率よく脱墨
する効果がある。そして、この水の含有量は脱墨剤全体
に対して1乃至70重量パーセントであることが好まし
い。1重量パ−セント未満であると繊維を広げる効果が
十分でない場合があり得る。また、70重量パ−セント
より多いと紙の繊維同士の結合(水素結合)が切れて紙
が破壊されたり、あるいは紙が広がってしまって初期の
大きさより大きくなってしまったりする不都合を生じ得
る。これらの観点からみて、より好ましくは10乃至6
0重量パーセントの含有量が望ましい。
【0012】また、水を含むことによって従来の一般的
な有機溶剤脱墨剤に比較して沸点が上昇して不揮発性が
向上する。これによって毒性ガス発生が少なくなり低毒
性となり、引火性も低下するとともに、脱墨剤のその他
成分の濃度が安定して品質が変化しにくい等の効果も得
られる。
【0013】溶剤の選択指針としては、印字材料の溶解
度パラメーター(SP値)と溶剤の溶解度パラメーター
(SP値)が近いものを選択するようにする。溶解度パ
ラメーター(SP値)の近いもの同士は互いに溶け合い
やすく混合しやすい。また、一方が固体で一方が液体で
ある場合は濡れやすいことが知られている。
【0014】印字材料として一般的なトナ−に使用され
る樹脂としては以下のようなものを例示できる。例え
ば、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、メタクリル系樹
脂、スチレン−アクリル系共重合樹脂、スチレン−ブタ
ジエン系共重合樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系
樹脂等の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂が挙げられる。あ
るいはこれら樹脂の2種以上からなる共重合体、ブロッ
ク重合体、グラフト重合体を用いても、これらの樹脂の
混合物であってもよい。
【0015】そして、このような樹脂において、その数
平均分子量Mnが、1000≦Mn≦20000、好ま
しくは2000≦Mn≦15000であり、重量平均分
子量Mwが2≦Mw≦80であるものを用いることが望
ましい。また、樹脂のガラス転移点が55乃至70℃、
軟化点が80乃至140℃であるものを用いることが好
ましい。
【0016】このような本発明の脱墨対象となるトナー
樹脂のSP値は、一般的に8乃至12であり(例えば、
スチレン系樹脂:8.56、ポリエステル系樹脂:1
0.7、エポキシ系樹脂:10.9)、水のSP値は2
4.3である。本発明の脱墨剤に使用する溶剤は、水と
相溶性を有するとともに印字材料であるトナーを溶解あ
るいは膨潤させなくてはならない。溶剤が水と相溶性を
有するとは、脱墨剤中で水と溶剤とが均一に混合されて
トナー樹脂に溶剤が効果的に作用することを意味する。
そして、この溶剤はトナー樹脂を溶解あるいは膨潤する
必要がある。この二つの観点から設定される、本発明の
脱墨剤に使用するのに好ましい溶剤のSP値は9乃至1
3程度である。(本発明においてSP値はsmall法
による計算値である。)このような溶剤として、例え
ば、アセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエ
チレングリコールモノエチルエーテル、アセトニトリ
ル、シクロヘキサノン、ジメチルスルホキシド、エタノ
ール、プロパノール、ブタノール等の単体、あるいはこ
れらの2種以上からなる混合物を示すことができる。こ
れらは脱墨剤全体に対して99乃至30重量パーセン
ト、好ましくは90乃至40重量パーセント含ませるこ
とが好ましい。30重量パーセント未満であるとトナー
樹脂等の印字材料の溶解効果が低くなり、99重量パー
セントより多いと水による紙の網目構造拡大の作用が低
下し、かえって脱墨効果が低下する。
【0017】また、本発明の脱墨剤は界面活性剤を含む
ことが望ましい。界面活性剤は脱墨された樹脂成分等の
有機成分印字材料を囲みこみ、これら脱墨された印字材
料が記録媒体に再付着しない作用を奏する。あるいは、
記録媒体が普通紙等の紙である場合、紙の網目構造内に
入り込んで印字材料を囲みこみ、繊維の奥深く侵入した
印字材料の脱墨を容易とする作用もある。
【0018】上述した一般的なトナ−に使用される樹脂
を印字材料に用いる際、本発明に課か係る脱墨剤に添加
することが好ましい界面活性剤は陰イオン性界面活性
剤、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤等が
例示できる。
【0019】具体的には、陰イオン性界面活性剤として
は脂肪酸塩類、アルキル硫酸エステル塩類、アルキルベ
ンゼンスルフォン酸塩類、アルキルナフタレンスルフォ
ン酸塩類、アルキルスルホコハク酸塩類、アルキルジフ
ェニルエーテルジスルフォン酸塩類、アルキルリン酸塩
類、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩類、ポ
リオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩類、ナフタリ
ンスルフォン酸ホルマリン縮合物、ポリカルボン酸型高
分子海面活性剤等が挙げられる。
【0020】非イオン性界面活性剤としてはポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルアリルエーテル、オキシエチレン・オキシプロピレン
ブロック樹脂、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンソルビト−ル脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンアルキルアミン等が挙げられる。
【0021】陽イオン性界面活性剤、両極性界面活性剤
としてはアルキルアミン塩類、第4級アンモニューム塩
類、アルキルベタイン、アミンキサイド等が挙げられ
る。
【0022】上記の界面活性剤は単独で、あるいは2種
以上の混合物として使用できる。また、添加量としては
脱墨剤全体に対して0.01乃至6重量パーセント程含
ませることが好ましい。0.01重量パーセント未満で
あると脱墨したトナーの記録媒体への再付着が生じやす
い。また、6重量パーセントより多いと泡が発生して取
扱が難しくなる。
【0023】また、本発明の脱墨剤は有機酸を含むこと
が好ましい。印字材料に樹脂成分を含む場合には脱墨剤
を樹脂内部に浸透させる必要がある。本発明者等は有機
酸がこの浸透効果を向上差せることを見いだした。ま
た、浸透効果を向上させることによって脱墨速度を高め
ることが可能となる。
【0024】添加することが好ましい有機酸は各種カル
ボン酸、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ
酪酸、ピバル酸、メタクリル酸、アクリル酸、乳酸、シ
ュウ酸、酒石酸等の単体、あるいは2種以上の混合物を
挙げることができる。
【0025】尚、これら有機酸の添加量としては、脱墨
剤全体に対して2乃至15重量パーセント程含ませるこ
とが好ましい。2重量パーセント未満であると脱墨速度
が低いそれがあり、15重量パーセントより多いと残存
する有機酸が記録媒体に作用して品質の劣化を引き起こ
す恐れがある。
【0026】
【実施例】以下、本発明を具体的実施例によって、より
詳しく説明する。
【0027】本発明の脱墨剤の対象となる記録媒体は特
に限定されないが、樹脂フィルム(OHP用紙)等のほ
か、上述したように従来脱墨が困難であった網目構造を
有する普通紙あるいは再生紙等の紙に対して脱墨効果が
顕著である。
【0028】同じく、本発明の脱墨剤の対象となる印字
材料も水溶性、油溶性インクや朱肉、マーカー等限定さ
れないが、特に、従来脱墨が困難であるとされていた樹
脂成分を含むトナ−粒子に対しても優れた脱墨効果を奏
する。
【0029】以下、本発明の脱墨剤の対象となるトナ−
について説明する。
【0030】使用される樹脂成分としては、例えば、ス
チレン系樹脂、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ス
チレン−アクリル系共重合樹脂、スチレン−ブタジエン
系共重合樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂等
の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂が挙げられる。あるいは
これら樹脂の2種以上からなる共重合体、ブロック重合
体、グラフト重合体を用いても、これらの樹脂の混合物
であってもよい。
【0031】そして、このような樹脂において、その数
平均分子量Mnが、1000≦Mn≦20000、好ま
しくは2000≦Mn≦15000であり、重量平均分
子量Mwが2≦Mw≦80であるものを用いることが望
ましい。また、樹脂のガラス転移点が55乃至70℃、
軟化点が80乃至140℃であるものを用いることが好
ましい。
【0032】また、着色剤としては公知の各種顔料、染
料が使用できる。しかしながら、着色剤として染料を使
用すると脱墨剤中に染料が溶け出し、記録媒体に再付着
して脱墨効果を減じてしまう恐れがある。この様な不都
合は記録媒体として樹脂フィルム等を使用する場合は余
り問題とされないが、網目構造を有する紙を使用した場
合には非常に大きな問題となる。
【0033】従って、脱墨を行おうとするトナ−の着色
剤には顔料を用い、着色剤が脱墨剤中に溶け出さないよ
う構成しておくことが望ましい。
【0034】この様な着色顔料としては、黒色顔料とし
てカーボンブラック、酸化銅、二酸化マンガン、アニリ
ンブラック、活性炭、フェライト、マグネタイト等を使
用できる。
【0035】また、黄色顔料としては、黄鉛、亜鉛黄、
カドミュームイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファスト
イエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルイエロ
ー、ナフトールイエローS、バンザーイエローG、バン
ザーイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジ
ンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネン
トイエローNCG、タートラジンレーキ等を使用でき
る。
【0036】また、赤色顔料としては、赤色黄鉛、モリ
ブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾ
ロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダスレンブリリ
アントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダス
レンブリリアントオレンジGK、ベンガラ、カドミュー
ムレッド、鉛丹、パーマネントレッド4R、リソールレ
ッド、ピラゾロンレッド、ウオッチングレッド、レーキ
レッドC、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6
B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリン
レーキ、ブリリアントカーミン3B、パーマネントオレ
ンジGTR、バルカンファストオレンジGG、パーマネ
ントレッドF4RH、パーマネントカーミンFB等を使
用できる。
【0037】また、青色顔料としては、紺青、コバルト
ブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレー
キ、フタロシアニンブルー等を使用できる。
【0038】尚、これらの顔料は、あるいは着色剤はト
ナー中における樹脂成分100重量部に対して1乃至2
0重量部、好ましくは3乃至15重量部添加することが
望ましい。
【0039】本発明に係るトナーは荷電制御剤を含んで
もよい。トナ−を正極性に荷電する正荷電性制御剤とし
てはニグロシンベースEX、第4級アンモニウム塩、ポ
リアミン化合物、イミダゾール化合物等を使用できる。
【0040】また、トナ−を負極性に荷電する負荷電性
制御剤としてはクロム錯塩型アゾ染料、銅フタロシアニ
ン系染料、クロム錯塩、亜鉛錯塩、アルミニウム錯塩等
を使用できる。
【0041】これらの荷電制御剤はトナー中における樹
脂成分100重量部に対して0.1乃至10重量部、好
ましくは0.5乃至5重量部添加することが望ましい。
【0042】また、荷電制御剤は上述の各種が使用でき
る。しかしながら、荷電制御剤として染料系を使用する
と、着色剤について説明したとおり、脱僕剤中に染料が
溶け出し、記録媒体に再付着して脱僕効果を減じてしま
う恐れがある。
【0043】従って、脱僕を行おうとするトナ−の帯電
制御剤には非染料系を用いることが、あるいは全く帯電
制御剤を含まない構成とするのが望ましい。あるいは、
溶け出しても無色や白色の帯電制御剤を使用するのが好
ましい。あるいはまた、トナーの樹脂が極性基や官能基
を有しており、樹脂成分そのものが帯電制御機能を有す
る帯電制御樹脂として構成するのが好ましい。
【0044】また、本発明に係るトナーはオフセット防
止剤を含んでいてもよい。オフセット防止剤としては低
分子量ポリエチレンワックス、低分子量酸化型ポリエチ
レンワックス、低分子量ポリプロピレンワックス、低分
子量酸化型ポリプロピレンワックス、高級脂肪酸ワック
ス、高級脂肪酸エステルワックス、サゾールワックス等
を単独、あるいは2種以上の混合物として使用できる。
【0045】これらのオフセット防止剤はトナー中にお
ける樹脂成分100重量部に対して1乃至15重量部、
好ましくは2乃至8重量部添加することが望ましい。
【0046】また、本発明に係るトナーは磁性トナ−と
して構成されてもよい。磁性トナーは、樹脂成分中にコ
バルト、鉄、ニッケル、アルミニウム、鉛、マグネシウ
ム、亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマス、カドミ
ウム、カルシウム、マンガン、セレン、チタン、タング
ステン、バナジウム等の磁性を示す金属、これら金属の
酸化物及び焼結体、これら金属の2種以上からなる合
金、あるいはこれら金属、酸化物、焼結体、合金等から
なる混合物を添加することによって構成される。
【0047】これらの磁性体はトナー中における樹脂成
分100重量部に対して1乃至80重量部、好ましくは
5乃至60重量部添加することが望ましい。
【0048】また、本発明に係るトナーは流動化剤を含
んでいてもよい。流動化剤としてはシリカ微粒子、酸化
チタン微粒子、アルミナ微粒子、フッ化マグネシウム微
粒子、炭化ケイ素微粒子、炭化ホウ素微粒子、炭化チタ
ン微粒子、炭化ジルコニウム微粒子、窒化チタン微粒
子、窒化ジルコニウム微粒子、マグネタイト微粒子、二
硫化モリブデン微粒子、ステアリン酸アルミニウム微粒
子、ステアリン酸マグネシウム微粒子、ステアスリン酸
亜鉛微粒子等の各種無機材料微粒子を使用できる。
【0049】尚、これらの無機材料微粒子は、シランカ
ップリング剤、チタンカップリング剤、高級脂肪酸、シ
リコンオイル等で疎水化処理して用いることが好まし
い。
【0050】また、乳化重合、ソープフリー乳化重合、
非水分散重合等の湿式重合法または気相法等によって造
粒したスチレン系、アクリル系、メタクリル系、ベンゾ
グアナミン、シリコーン、テフロン、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等の各種有機材料を使用できる。そして、
上述の無機材料微粒子と組み合わせて用いることもでき
る。
【0051】これらの流動化剤はトナー中における樹脂
成分100重量部に対して0.05乃至5重量部、好ま
しくは0.1乃至3重量部添加することが望ましい。
【0052】以下、このようなトナーを用いて記録媒体
上に印字された可視像を、本発明の脱墨剤で脱墨して印
字用に再生可能な状態とした具体的な実験例について説
明する。
【0053】
【トナー製造例1】以下の材料をヘンシェルミキサーで
混合した後、二軸押出混練機で混練後冷却した。
【0054】 スチレン−アクリル共重合体樹脂 100重量部 (Mn:5,400、Mw:156,000、 Tg:60℃、軟化点:120℃、 SP値:8.7) カーボンブラック 10重量部 (Raven1250;コロンビアカーボン社製) オフセット防止剤:低分子量ポリプロピレン 3重量部 (ビスコール550P;三洋化成工業社製) 次に、冷却物を粗粉砕しジェット微粉砕機で微粉砕して
風力分級機で分級し、体積平均粒径9.5μmの樹脂粒
子を得た。
【0055】さらに、同樹脂粒子に流動化剤として疎水
性酸化チタン0.5重量%で処理したものをトナーAと
する。
【0056】
【トナー製造例2】以下の材料をヘンシェルミキサーで
混合した後、二軸押出混練機で混練後冷却した。
【0057】 ポリエステル樹脂 100重量部 (Mn:4,300、Mw:138,000、 Tg:63℃、軟化点:120℃、 SP値:10.8) カーボンブラック 10重量部 (MogulL;キャボラック社製) オフセット防止剤:低分子量ポリプロピレン 3重量部 (ビスコールTS200;三洋化成工業社製) 荷電制御剤 (ボントロンE−89;オリエント化学工業社製) 3重量部 次に、冷却物を粗粉砕しジェット微粉砕機で微粉砕して
風力分級機で分級し、体積平均粒径8.3μmの樹脂粒
子を得た。
【0058】さらに、同樹脂粒子に流動化剤として疎水
性コロイダルシリカ0.3重量%で処理したものをトナ
ーBとする。
【0059】
【キヤリア製造例1】以下の工程にしたがって、フェラ
イト磁性体表面がポリエチレン重合膜に被われたポリエ
チレンコートキヤリアを得た。
【0060】(1)チタン含有触媒成分の調整 アルゴン置換した内容積500mlのフラスコに、脱水
n−ヘプタン200ml及び120℃で減圧(2mmH
g)脱水したステアリン酸マグネシウム15g(25ミ
リモル)を室温にて導入しスラリー化する。
【0061】(2)チタン含有触媒成分の活性評価 アルゴン置換した内容積1,000mlのオートクレー
ブに脱水ヘキサン400ml、トリエチルアルミニウム
0.8ミリモル及び上記(1)で得られたチタン含有触
媒成分をチタン原子として0.004ミリモルを採取し
て投入し、90℃に昇温した。
【0062】この時、系内圧力1.5kg/cm2Gで
あった。次いで水素を供給し5.5kg/cm2Gに昇
圧した後、系内圧力の全圧が9.5kg/cm2Gに保
たれるようにエチレンモノマーガスを供給して1時間重
合させた。
【0063】得られたエチレンポリマーは70gであ
り、チタン含有触媒成分の重合活性は365kg/g・
Ti・Hrとなった。また、得られたポリマーのMFR
(190℃、2.16Kg)は40であった。
【0064】(3)フェライト磁性体上でのエチレン重
合 アルゴン置換した内容積1,000mlのオートクレー
ブに、脱水ヘキサン500ml及び200℃で3時間減
圧(2mmHg)乾燥したフェライト(体積平均粒径5
0μm)450gを室温にて導入し、これらの撹拌を開
始した。
【0065】次いで40℃まで昇温し、上記(1)のチ
タン含有触媒成分をチタン原子として0.02ミリモル
添加して1時間反応させた。その後、オートクレーブ上
部ノズルよりカーボンブラック(ketchen bl
ackDJ−600;ライオンアクゾ社製)0.47g
を投入した。尚、カーボンブラックは200℃において
1時間減圧乾燥した後脱水ヘキサンにてスラリー状にし
たものを用いた。
【0066】その後、トリエチルアルミニウム2.0ミ
リモル、ジエチルアルミニウムクロリド2.0ミリモル
を添加して90℃に昇温した。この時の系内圧力は1.
5kg/cm2Gであった。次いで水素を供給し2.0
kg/cm2Gに昇圧した後、全圧を6.0kg/cm2
Gに保つようにエチレンモノマーガスを連続的に供給し
ながら45分間フェライト表面において重合を行い、4
69.3gのフェライト及びカーボンブラック含有ポリ
エチレン組成物を得た。
【0067】同組成物は均一に黒色を呈し、電子顕微鏡
による観察によると、フェライト表面が薄くポリエチレ
ン層によって覆われ、カーボンブラックは同ポリエチレ
ン層内に均一に分散した状態であることが判明した。
尚、この組成物をTGA(示差熱分析)によって測定し
たところ、フェライトの充填率は95.5重量%であ
り、仕込み量から計算するとフェライト、ポリエチレ
ン、カーボンブラックの重量比は24:1:0.025
となる。
【0068】最終的に、同組成物を120℃の熱気流中
に投入して2時間処理し、得られた熱処理物を106μ
mメッシュのフルイで分級して凝集物を除去し、キヤリ
アAを得た。同キヤリアの体積平均粒径は53μmであ
り、電気抵抗値は3.5×108Ω・cmであった。
【0069】
【キヤリア製造例2】以下の材料をヘンシェルミキサー
で混合した後、二軸押出混練機で混練後冷却した。
【0070】 ポリエステル樹脂 100重量部 (Mn:5,000、Mw:115,000、 Tg:67℃、軟化点:123℃) フェライト微粒子 500重量部 (MFP−2;TDK社製) 分散剤:シリカ微粒子 3重量部 (アエロジル#200;日本エアロジル社製) 次に、冷却物を粗粉砕しジェット微粉砕機で微粉砕して
風力分級機で分級し、体積平均粒径60μm、電気抵抗
値は3.5×1011Ω・cmのバインダー型キヤリア粒
子を得た。同キヤリア粒子をキヤリアBとする。
【0071】
【記録媒体】以下に述べる実施例及び比較例に用いた記
録媒体は、坪量64g/cm2のA4サイズの普通紙を
用いている。
【0072】
【実施例1】使用した脱墨剤は、水と相溶性のある溶剤
としてアセトン(SP値:10.0)75重量%、界面
活性剤としてドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム
0.2重量%、水(イオン交換水)20重量%、及び有
機酸として酢酸5重量%を混合したものである.一方、
同脱墨剤によって脱墨実験を行うテストチャートを作成
した。まず、上記トナー製造例1で得られたトナーAを
25gと、キヤリア製造例1で得られたキヤリアAを4
75gを混合して現像剤とした。そして上記現像剤をE
P−4300複写機(ミノルタカメラ社製)によって上
述の普通紙上に印字してテストチャートを作成した。
尚、テストチャートはあらかじめ用意された原稿チャー
トを複写したものであり、同原稿チャートはA4サイズ
全体の15面積%を黒ベタ部が占めるチャートである。
尚、定着後のチャートを砂消しゴムで約1kg加重で3
往復させた後も、目視では黒ベタ部にほとんど変化が認
められない程度に十分定着されていた。
【0073】得られたテストチャートを上述の脱墨剤が
満たされたパン内に常温で約60秒間浸漬した。
【0074】そして、60秒後脱僕剤中で印字部分を脱
脂綿によって軽く擦ったところほぼ印字部が脱墨され
た。
【0075】脱墨後のテストチャートをパンから取り出
し乾燥させたところ、十分な強度を有していた。また、
脱墨効果を測定するためにテストチャートを以下の式:
【0076】
【数1】
【0077】に基ずき評価した。尚、各画像濃度はサク
ラデンシトメーター(コニカ社製)によって測定した。
結果は表1に示している。そして、脱墨再生した紙に再
度印字を行った際の目視での評価を表1に合わせと示し
た。◎はオリジナルの紙と全く区別がつかないことを、
○は実用上十分であることを、△は汚れが見受けられる
ことを、×は印字が殆ど脱墨されていないと感じられる
ことを示している。
【0078】
【実施例2】使用した脱墨剤は、水と相溶性のある溶剤
としてシクロヘキサノン(SP値:9.9)87重量
%、界面活性剤としてラウリル酸ナトリウム0.2重量
%、水(イオン交換水)10重量%、及び有機酸として
ギ酸3重量%を混合したものである.そして実施例1と
同様の手法でテストチャートを脱墨した。脱墨後のテス
トチャートは十分な強度を有していた。また、具体的な
脱墨効果は実施例1と同様の手法で測定して表1に示し
た。
【0079】
【実施例3】使用した脱墨剤は、水と相溶性のある溶剤
としてアセトン(SP値:10.0)98重量%、界面
活性剤としてドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム
3.0重量%、水(イオン交換水)2重量%を混合した
ものである.そして実施例1と同様の手法でテストチャ
ートを脱墨した。脱墨後のテストチャートは十分な強度
を有していた。また、具体的な脱墨効果は実施例1と同
様の手法で測定して表1に示した。
【0080】
【実施例4】使用した脱墨剤は、水と相溶性のある溶剤
としてジオキサン(SP値:9.8)80重量%、界面
活性剤としてジアルキルスルホコハク酸ナトリウム(ペ
レックスTR;花王社製)4重量%、水(イオン交換
水)15重量%、及び有機酸としてプロピオン酸5重量
%を混合したものである.一方、同脱墨剤によって脱墨
実験を行うテストチャートを作成した。まず、上記トナ
ー製造例2で得られたトナーBを30gと、キヤリア製
造例2で得られたキヤリアBを570gを混合して現像
剤とした。そして上記現像剤をEP−8600複写機
(ミノルタカメラ社製)によって実施例1と同様にして
印字されたテストチャートを作成した。
【0081】その後実施例1と同様の手法でテストチャ
ートを脱墨した。脱墨後のテストチャートは十分な強度
を有していた。また、具体的な脱墨効果は実施例1と同
様の手法で測定して表1に示した。
【0082】
【実施例5】使用した脱墨剤は、水と相溶性のある溶剤
としてテトラヒドロフラン(SP値:9.1)60重量
%、界面活性剤としてラウリル酸ナトリウム1重量%、
水(イオン交換水)40重量%を混合したものである.
そして、実施例4で作成されたテストチャートを実施例
1と同様の手法で脱墨した。脱墨後のテストチャートは
十分な強度を有していた。また、具体的な脱墨効果は実
施例1と同様の手法で測定して表1に示した。
【0083】
【実施例6】使用した脱墨剤は、水と相溶性のある溶剤
としてアセトン(SP値:10.0)70重量%、界面
活性剤としてラウリル酸ナトリウム1重量%、水(イオ
ン交換水)20重量%、及び有機酸としてオレイン酸1
0重量%を混合したものである。
【0084】そして、実施例4で作成されたテストチャ
ートを実施例1と同様の手法で脱墨した。脱墨後のテス
トチャートは十分な強度を有していた。また、具体的な
脱墨効果は実施例1と同様の手法で測定して表1に示し
た。
【0085】
【実施例7】使用した脱墨剤は、水と相溶性のある溶剤
としてアセトン(SP値:10.0)70重量%、界面
活性剤としてラウリル酸ナトリウム0.05重量%、水
(イオン交換水)20重量%を混合したものである。
【0086】そして、実施例4で作成されたテストチャ
ートを実施例1と同様の手法で脱墨した。脱墨後のテス
トチャートは十分な強度を有していた。また、具体的な
脱墨効果は実施例1と同様の手法で測定して表1に示し
た。
【0087】
【比較例1】実施例1において、脱墨剤をアセトン10
0%に代えた以外は実施例1と同様にして脱墨効果を測
定した。結果は表1に示した通りである。
【0088】
【比較例2】実施例1において、脱墨剤をアセトン25
重量%と水(イオン交換水)75重量%に代えた以外は
実施例1と同様にして脱墨効果を測定した。結果は表1
に示した通りである。尚、脱墨後のテストチャートの強
度は低くなっていることが伺えた。
【0089】
【比較例3】実施例1において、脱墨剤をジオキサン1
00%に代えた以外は実施例1と同様にして脱墨効果を
測定した。結果は表1に示した通りである。
【0090】
【比較例4】脱墨剤をテトラヒドロフラン95.5重量
%、界面活性剤としてラウリル酸ナトリウム0.2重量
%、水(イオン交換水)0.5重量%を混合したもので
ある以外は実施例1と同様にして脱墨効果を測定した。
結果は表1に示した通りである。
【0091】
【表1】
【0092】
【発明の効果】本発明は、記録媒体の印字面から印字材
料を効率よく脱墨する脱墨剤を提供した。
【0093】より詳しくは、本発明は記録媒体として普
通紙等の紙を使用した場合、裁断すること無しに印字面
を脱墨し、白色度に優れた印字用に再生可能な状態とす
る脱墨剤を提供した。
【0094】より詳しくは、本発明は記録媒体として普
通紙等の紙を使用した場合、裁断すること無しに印字面
を脱墨するとともに、パルプ繊維の網目構造内部に印字
材料が残存すること無しに印字面を脱墨する脱墨剤を提
供した。
【0095】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上に印字材料によって可視像化
    された印字面を脱墨する脱墨剤において、水、及び水と
    相溶性を持ち前記印字材料を溶解あるいは膨潤する溶剤
    を含むことを特徴とする脱墨剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の脱墨剤において、前記印
    字材料を溶解あるいは膨潤する溶剤のSP値が9乃至1
    3であることを特徴とする脱墨剤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の脱墨剤において、水の含
    有量が脱墨剤全体に対して1乃至50重量パーセントで
    あることを特徴とする脱墨剤。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の脱墨剤において、さらに
    界面活性剤を含むことを特徴とする脱墨剤。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の脱墨剤において、さらに
    有機酸を含むことを特徴とする脱墨剤。
  6. 【請求項6】 記録媒体上に印字材料によって可視像化
    された印字面を脱墨する脱墨剤において、水と相溶性を
    持ち前記印字材料を溶解あるいは膨潤する溶剤と、脱墨
    剤全体に対して1乃至50重量パーセントの水と、界面
    活性剤及び有機酸を含むことを特徴とする脱墨剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10329246A (ja) * 1997-05-30 1998-12-15 Pioneer Electron Corp 受像紙製造装置とその製造方法及び受像紙並びに受像層を形成する粉体塗料組成体
CN114045062A (zh) * 2021-12-10 2022-02-15 Oppo广东移动通信有限公司 陶瓷脱墨剂、陶瓷件的脱墨方法和电子设备

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