JPH0633012B2 - 指サックにおける編成端口縁の触れ止め方法 - Google Patents

指サックにおける編成端口縁の触れ止め方法

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JPH0633012B2
JPH0633012B2 JP32311889A JP32311889A JPH0633012B2 JP H0633012 B2 JPH0633012 B2 JP H0633012B2 JP 32311889 A JP32311889 A JP 32311889A JP 32311889 A JP32311889 A JP 32311889A JP H0633012 B2 JPH0633012 B2 JP H0633012B2
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Description

【発明の詳細な説明】 ≪産業上の利用分野》 本発明は衛材用、事務用として使用されている編成され
た指サックの製造に際し、当該サックの編成端部におけ
る編成端口縁にあって、編糸が解れてしまうことを阻止
するための解れ止め方法に関する。
≪従来の技術≫ 旧来の指サック編成に際しては、第3図(a)に示すよ
うに編糸により編成した筒状体aの指先部を編糸bによ
って縫成したもの、同図(b)の如く前同筒状体aの指
先部にリンキング部cを形成したものがあり、これらは
指先のフィット感が悪いことから、第3図(c)に示す
通り指先部dから縫目なしに編成しはじめ、筒状部eま
で編成して行くようにした指サックが実現されるに至っ
た。
しかし、この場合筒状部eの編成端口縁fにあって、そ
の編糸が触れてしまうので、これを防止するため、上記
編成端口縁fを、触れ止めの糸gによって縫製しなけれ
ばならなかった。
この結果、上記の指サックによるときは、編成端口縁f
の指に対するフィット感が悪く、しかも、上記縫製作業
に可成りの時間と労力を、かけなければならないことか
らコスト高となる。
そこで、これを改善するため既に、第4図に示す如き触
れ止めを目的とする編成端部に係る新規構成の指サック
(特公昭60−14611号)が提案されるに至ってお
り、また別途編成手袋に於ける編成端縁の触れ止め方法
(特公昭61−17938号)などについても、既に実
施されている。
しかし、上記前者の従来技術にあっては、第4図によっ
て明示の如く、編目なしの指先部dから筒状部eまでを
第3図(c)のように編成して行き、当該筒状体eの編
成端口縁f寄りに達したとき、編糸にウーリーナイロン
等の熱処理可能な繊維を捩り入れることで編成端部gを
編成し、これに常法である縮絨加工等を施して製品Aを
得た後、当該製品Aを当該第4図に示す如く高周波処理
装置Bにかけて、上記の熱処理可能な繊維を溶融、固化
することで、保型鍔部hを形成し、完成品A′を得るよ
うにしている。
また、後者である前記従来技術によるときは、手袋の編
成に関する技術であるが、図示しない手袋を指先側から
編成して行き手首部の端口縁寄りとなったとき、その後
は第5図に示す如き伸縮性編糸Dによって編成するよう
にしている。
ここで、当該伸縮性編糸Dとは、弾性糸による芯糸iに
熱融着性と熱硬化性を有しない下糸jを巻装し、さら
に、その上から熱融着糸kを巻き付けてなるものであ
る。
そして、この場合も第4図に係る前者の技術と同じく、
縮絨工程等を施して製品を得た後、さらに高周波加熱処
理を施すことにより、上記の熱融着糸を溶融、固化し、
これにより当該熱融着糸を相互に止着することで、触れ
止めを行うようにしている。
上記何れの方法も、旧来のものが有している難点を可成
り解消する利点をもっているのであるが、前記の熱処理
可能な繊維や熱融着糸は、高周波加熱により溶融される
こととなり、この際、ナイロン繊維糸の溶融点は215
℃〜260℃であるから、当該高周波加熱処理が施され
る際に、編糸等も当該温度にて可成りの高温度により加
熱されることとなる。
ところが、編糸である綿糸は150℃で分解、260〜
300℃にて炭化する性質のものであるから、指サック
や手袋などの商品は、綿糸とかスパンテックスの劣化に
より、その風合い伸び等の点で、相当に品質の低下を来
すこととなる。
また、前記の如く何れの従来方法にあっても、編成そし
て染色、ソーピング等の既往工程を完了させた製品に対
して、別途高周波加熱処理を行うようにするのであるか
ら、二度手間的な処理を施さねばならないこととなり、
この結果商品がコスト高となることを免れない。
≪発明が解決しようとする課題≫ 本願内容は、上記従来技術の欠陥に鑑み検討されたもの
で、請求項(1)の触れ止め方法にあっては、指サック
にあってその編成端部を、弾性糸による芯糸に水の沸騰
点以下の温度にて熱融着性の生ずる加温融着糸を外装し
た伸縮性編糸によって編成するだけでなく、その後に施
される染色工程とかソーピング工程等の既往工程におけ
る水媒体の加温によって、上記の加温融着糸を溶融、固
化することで、従来の高周波加熱処理による高温度に伴
う編糸等の劣化問題を、根本的に解消してしまうと共
に、通常の指サック製造工程内にて、加温融着糸相互の
止着目的を実現させてしまうことにより、製造上の労力
と時間とを大幅に削減し、これによりそのコストを大巾
に低減可能となし、かつ、指先に対するフィット感のよ
い商品を提供しようとするのが、その目的である。
さらに、請求項(2)にあっては上記伸縮性縮糸におけ
る加温融着糸を、弾性糸による芯糸に直接巻装すること
なく、水の沸騰点で熱硬化しない下糸を介して巻装する
ことにより、弾性糸の伸縮性を充分に発揮させ得るよう
にして、指先へのフィット感を、より良好にすると共
に、加温融着糸相互のみの融着を実現して、満足すべき
触れ止め効果を発揮し得るようにするのが、その目的で
ある。
さらに、上記請求項(3)では、上記の芯糸、下糸に特
定の素材を採択すると共に、加温融着糸にはポリ塩化ビ
ニールを用いることで、請求項(1)の方法につき前記
した目的を、より確実に達成し得るようにしている。
≪課題を解決するための手段≫ 本願は上記の目的を達成するため、請求項(1)にあっ
ては指先部に縫目のないように当該指先部から筒状部へ
と順次編成して行き、当該筒状部の編成端口縁寄りまで
達した後は、弾性糸による芯糸に、水の沸騰点以下の温
度にて熱融着性の生ずる加温融着糸を外装した伸縮性編
糸によって、指サック本体の編成端部となる最終コース
を含む複数のコースが編成され、次の工程として施され
る染色工程、ソーピング工程等の既往工程における水を
媒体とした加温によって、上記各コースの加温融着糸相
互を融着することにより、上記編成端部における当該融
着糸相互を止着するようにしたことを特徴とする指サッ
クにおける編成端口縁の触れ止め方法を提供しようとし
ている。
請求項(2)では、請求項(1)における伸縮性編糸
を、弾性糸による芯糸と、これに隙間なく撚合した水の
沸騰点では熱硬化しない大番手糸による下糸と、この下
糸にこれと反対方向にて撚合した水の沸騰点以下の温度
にて熱融着性の生ずる細番手糸の加温融着糸とにより構
成することを、その内容としている。
請求項(3)では、さらに請求項(1)における伸縮性
編糸を弾性糸である芯糸が、ゴム糸、ポリウレタンの一
つにより、下糸がアクリル、ナイロン、ポリエステル、
レーヨンの一つにより、加温融着糸がポリ塩化ビニール
により夫々形成されていることを、その内容としてい
る。
≪作 用≫ 請求項(1)の方法によるときは、編成完了状態の指サ
ック本体を、既往の次のソーピング工程とか、染色工程
にかけることで、当該工程にあって従前通りの90〜1
00℃の温度で、水を介して加温処理されるが、この
際、本発明では上記の編成に際し、編成端部が弾性糸
と、これに外装の特異な加温融着糸により編成してある
ので、当該加温融着糸が60℃程度といった温度にて溶
融状態となる。
しかし、この際、弾性糸は当該加温処理によって特性の
変化を受けることなく、加温融着糸相互が融着状態とな
って、編成端部の触れ止めが、上記既往工程においてな
されることとなり、かつ、弾性糸により指に対するフィ
ット感も、従来の高周波加熱のものに比し良好なものと
なる。
請求項(2)のように弾性糸の外側に下糸、そして当該
下糸に、さらに、加温融着糸を外装しておくようにした
場合は、加温融着糸によって、弾性糸の伸縮が邪魔され
るようなことなく、しかも、下糸は水の沸騰点で熱硬化
せず、かつ大番手糸の素材により形成されているので、
染色工程やソーピング工程にあっても硬化することな
く、加温融着糸による弾性糸の伸縮妨害といった支障を
完全に解消することとなる。
請求項(3)では、弾性糸にゴム糸かポリウレタンを、
下糸にアクリル、ナイロン、ポリエステル、レーヨンの
一つを、そして加温融着糸にはポリ塩化ビニールを夫々
採択することで、上記請求項(1)、請求項(2)に記
載した作用を確実に果し得ることとなる。
≪実施例≫ 本発明につき、第1図と第2図とを参照して以下詳記す
れば、先ず、前記従来例と同じく綿糸等の編糸により、
第1図の如く指先部1aに縫目のないように、当該指先部
1aから筒状部1bへと順次編成して行き、この筒状部1bの
編成端口縁1c寄りまで編成したならば、第2図に示した
如き弾性糸による芯糸2aに、水の沸騰点以下の温度にて
溶融する加温融着糸2bを外装してなる伸縮性編糸2によ
って、指サック本体1の編成端部1dとなる最終コースを
含む所要複数のコースを編成するのである。
ここで、第2図(a)に示した伸縮性編糸2は、ゴム
糸、ポリウレタンなどによる弾性糸により形成された芯
糸2aに、直接、これよりも細番手糸である加温融着糸2b
を巻装したものであり、当該融着糸2bには、60℃程度
以下で溶融するポリ塩化ビニールを用いるのが望まし
い。
これに対し、同図(b)に示した伸縮性編糸2は、上記
弾性糸による芯糸2aに対し、先ず、水の沸騰点では熱硬
化しない大番手糸の下糸2cを隙間なく撚合し、この下糸
2cに、これとは反対方向にて既述の加温融着糸2bを撚合
したもので、当該加温融着糸2bには、下糸2cよりも細番
手糸のものを用い、下糸2cとしてアクリル、ナイロン、
ポリエステル、レーヨンなどを用いることができる。
このようにして、編成完了の指サック本体1を得たなら
ば、これを常法に従い、ソーピング工程とか染色工程と
いった既往工程の槽体3にて水を媒体とした加温処理を
行うこととなるが、例えば、染色工程の場合には90〜
100℃にて、約2時間の処理が行われることとなる。
従って、上記既往工程にあって、前記の加温融着糸2b
が、水の沸騰点以下で熱融着性を発揮するに至り、この
結果指サック本体1の編成端部1dにおける複数のコース
にあって、その相互間における加温融着糸2bが融着する
こととなり、この結果、第1図のように当該編成端部1d
が触れ止め部1d′となるに至る。
この際、第2図(a)に示した前記の伸縮性編糸2の場
合に比し、同図(b)のように下糸2cを芯糸2aと加温融
着糸2bとの間において介装させておいた方が、加温融着
糸2bが芯糸2aの伸縮を阻害する心配がなく、望ましい結
果が得られ、しかも、下糸2cも水の沸騰点では熱硬化し
ないので、芯糸2aの伸縮性保持と、全体のソフトな感
触が保有されることとなる。
≪発明の効果≫ 本願は、以上のようにして実施されるものであるから、
請求項(1)によるときは、この種指サック製造の既往
工程内において触れ止めの処理を完了させることがで
き、従来の如く当該既往工程終了後、改めて高周波加熱
処理を行うといった別工程を、わざわざ行う必要がなく
なり、生産性を著しく向上できると共に、、安価な製品
を提供することができる。
しかも、高周波加熱処理の如き高温処理ではなしに、水
を媒体とする加温処理ですむこととなるから、当該処理
によって編糸、弾性糸たる芯糸、下糸などを分解してし
まったり、さらには炭化してしまうといった問題をおこ
すことなく、完全な触れ止め状態が得られるだけでな
く、風合いや芯糸による伸びといった点でも、フィット
間のよい良好な特性を保有させることができる。
請求項(2)によるときは、芯糸、下糸、加温融着糸に
よる伸縮性編糸の採択で、上記請求項(1)に係る方法
の実施に際し、より優良な品質確保に資するところ大と
なる。
請求項(3)にあっては、同上伸縮性編糸につき、上記
芯糸、下糸、加温融着糸の素材を特定することで、請求
項(1)と請求項(2)につき説示した諸効果につき、
その安定性を保証し得ることとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本願請求項(1)に係る触れ止め方法の工程
順略示正面図、第2図(a)(b)は同上方法に用いる
伸縮性編糸の異種例を示した伸長状態の部分正面図、第
3図(a)(b)(c)は旧来の指サックを示す異種例
による各正面略示図、第4図は従来の指サック製造方法
に係る工程順略示正面図、第5図は従来の手袋編成時に
用いられている伸縮性編糸の伸長状態における部分正面
図である。 1……指サック本体 1a……指先部 1b……筒状部 1c……編成端口縁 1d……編成端部 1d′……触れ止め部 2……伸縮性編糸 2a……弾性糸による芯糸 2b……加温融着糸 2c……下糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04B 1/22 D06C 25/00 A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】指先部に縫目のないように当該指先部から
    筒状部へと順次編成して行き、当該筒状部の編成端口縁
    寄りまで達した後は、弾性糸による芯糸に、水の沸騰点
    以下の温度にて熱融着性の生ずる加温融着糸を外装した
    伸縮性編糸によって、指サック本体の編成端部となる最
    終コースを含む複数のコースが編成され、次の工程とし
    て施される染色工程、ソーピング工程等の既往工程にお
    ける水を媒体とした加温によって、上記各コースの加温
    融着糸相互を融着することにより、上記編成端部におけ
    る当該融着糸相互を止着するようにしたことを特徴とす
    る指サックにおける編成端口縁の触れ止め方法。
  2. 【請求項2】伸縮性編糸が、弾性糸による芯糸と、これ
    に隙間なく撚合した水の沸騰点では熱硬化しない大番手
    糸による下糸と、この下糸にこれと反対方向にて撚合し
    た水の沸騰点以下の温度にて熱融着性の生ずる細番手糸
    の加温融着糸とからなる請求項(1)記載の指サックに
    おける編成端口縁の触れ止め方法
  3. 【請求項3】伸縮性編糸の弾性糸である芯糸が、ゴム
    糸、ポリウレタンの一つにより、下糸がアクリル、ナイ
    ロン、ポリエステル、レーヨンの一つにより、加温融着
    糸がポリ塩化ビニールにより夫々形成されている請求項
    (1)記載の指サックにおける編成端口縁の触れ止め方
JP32311889A 1989-12-13 1989-12-13 指サックにおける編成端口縁の触れ止め方法 Expired - Lifetime JPH0633012B2 (ja)

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