JPH0633759U - 起動装置 - Google Patents
起動装置Info
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- JPH0633759U JPH0633759U JP7589392U JP7589392U JPH0633759U JP H0633759 U JPH0633759 U JP H0633759U JP 7589392 U JP7589392 U JP 7589392U JP 7589392 U JP7589392 U JP 7589392U JP H0633759 U JPH0633759 U JP H0633759U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 着火ピンを雷管方向に付勢しているバネ力
や、レバー部材の各当接部分における摩擦の影響を抑え
て作動感度のバラツキを小さくすると共に、複数方向の
加速度検知を可能とし、信頼性が高く小型で安価な起動
装置を提供する。 【構成】 通常は一方の回動端部24bが雷管方向の付
勢力に抗して回転接線方向に着火ピン22の移動を阻止
し、他方の回動端部24aがローラーピン26aを介し
てローラーピン26bと共に車体加速度検知手段である
慣性体23を所定位置に保持するレバー部材24を回動
自在に軸支する。車両急減速時に、前記レバー部材24
と前記慣性体23によって直径方向に挟持された前記ロ
ーラーピン26aが慣性体23の慣性移動によってレバ
ー部材24との係合を解かれ、前記レバー部材24の回
動阻止が解除されるように構成する。
や、レバー部材の各当接部分における摩擦の影響を抑え
て作動感度のバラツキを小さくすると共に、複数方向の
加速度検知を可能とし、信頼性が高く小型で安価な起動
装置を提供する。 【構成】 通常は一方の回動端部24bが雷管方向の付
勢力に抗して回転接線方向に着火ピン22の移動を阻止
し、他方の回動端部24aがローラーピン26aを介し
てローラーピン26bと共に車体加速度検知手段である
慣性体23を所定位置に保持するレバー部材24を回動
自在に軸支する。車両急減速時に、前記レバー部材24
と前記慣性体23によって直径方向に挟持された前記ロ
ーラーピン26aが慣性体23の慣性移動によってレバ
ー部材24との係合を解かれ、前記レバー部材24の回
動阻止が解除されるように構成する。
Description
【0001】
本考案は、リトラクターの巻取り軸を車両衝突時にシートベルト引込み方向へ 回転させるシートベルト引締め装置、又はガスで急激に膨張させたエアバッグに より乗員を衝突時の衝撃から保護するエアバッグ装置を作動させる起動装置の改 良に関するものである。
【0002】
近年、車両衝突等の緊急時における乗員の保護を目的として、シートベルト引 締め装置及びエアバッグ装置等の受動的拘束装置が多く用いられている。 前記シートベルト引締め装置は、例えばリトラクターの巻取り軸(シャフト) に軸着したプーリーに掛回した索条体の一端にピストンを連結し、シリンダー内 に摺動可能に受容された前記ピストンに作用する気体の膨張圧力による推力をも って、索条体に張力を及ぼし、該索条体がリトラクターのシャフトをウェビング 巻取り方向へ引込み駆動することにより、乗員に掛け渡された状態にあるウェビ ングを緊急時に引き込むものである。従って、該シートベルト引締め装置の場合 には、シリンダー内のピストンに作用して索条体に張力を及ぼすためのガス圧を 供給するガス発生器を有しており、該ガス発生器は点火ヒーターと火薬を内蔵し ており、衝突センサーからの信号により点火ヒーターに通電し、該点火ヒーター の発熱により火薬を発火させてガスを発生させている。
【0003】 又、前記エアバッグ装置は、例えばステアリングホイールにセンターパッド、 折り畳まれたエアバッグ、インフレーター(ガス発生器)等で構成されたモジュ ールが収められており、車両衝突時にインフレーターに着火し、急速に燃焼した ガスによって前記エアバッグを瞬時に膨らませることにより、膨張したエアバッ グで乗員の身体を受け、人体に加わる衝撃力を低く抑えるものである。従って、 該エアバッグ装置の場合には、エアバッグを膨らませるための膨張ガスを供給す るガス発生器を有しており、該ガス発生器は点火薬を発火させて推薬に着火する ことにより、該推薬が急速に燃焼して膨張ガスを発生するものである。
【0004】 従って、上記の如きシートベルト引締め装置やエアバッグ装置の各ガス発生器 においては、車両衝突を検知した後、これらガス発生器を作動させるべく点火薬 に点火するための起動装置が必要となる。これら起動装置には、例えば、特開平 2−24242号及び同3−96456号公報等に開示されている点火装置のよ うに、衝突センサーからの信号により点火薬内に設けた点火ヒーターに通電し、 該点火ヒーターの発熱により点火薬を発火させるものが一般的に用いられていた 。
【0005】 ところが、これらは車両の衝突等を感知して点火信号を発する加速度センサー 等の車体加速度検知手段と、点火信号に基づいて点火ヒーターへの通電の可否を 判断する制御回路が必要となり部品点数が増加すると共に構造が複雑化し、その 上、各構成手段を結ぶ配線を確実に接続してシステムの信頼性を保証しなければ ならず組立て作業性が良くないので、高価なシステムとなってしまうという問題 があった。
【0006】 そこで、特開平4−108049号公報等に開示されている起動装置のように 、車体の加速度センサーを兼ねた重錘の移動により着火ピンを点火薬に設けた雷 管に衝突させ、その衝撃により点火薬を発火させることにより複雑な制御回路を 不要とした機械式の起動装置がある。 前記起動装置は、慣性体である重錘の移動によりレバー部材を揺動させ、着火 ピンの鍔部に当接した該レバー部材のストッパ部を外すことにより、圧縮バネの 力で飛び出した着火ピンが雷管をたたく構成となっている。
【0007】
しかしながら、上記の如き着火ピンを点火薬に設けた雷管に衝突させる起動装 置の場合は、レバー部材のストッパ部と着火ピンの鍔部との当接部分が面接触状 態であり、作動時にストッパ部が当接面に対して摺動しながら揺動するため、当 接面の摩擦抵抗の影響が大きく、着火ピンを雷管方向に付勢しているバネ力の変 動の影響も受け易くなるので、起動装置の作動感度にバラツキを発生する恐れが ある。更に、レバー部材揺動時における前記当接部の摩擦の影響を少なくすべく 、慣性体を大きくしたり、レバー部材を長くしてレバー部材の回転モーメントを 大きくしようとすると、起動装置本体が大型化してしまうという問題がある。
【0008】 また、従来の機械式の起動装置は、車体加速度検知手段である慣性体の移動方 向が一方向の為、シートベルト引締め装置に取付ける際にはそれぞれ車両の右席 用と左席用とが必要となり、部品点数が増加してコストアップにつながるという 問題がある。 そこで、本考案の目的は上記課題を解消することにあり、着火ピンを雷管方向 に付勢しているバネ力や、レバー部材の各当接部分における摩擦の影響を抑えて 作動感度のバラツキを小さくすると共に、複数方向の加速度検知を可能とし、信 頼性が高く小型で安価な起動装置を提供することである。
【0009】
本考案の上記目的は、ガス圧で駆動することによりリトラクターの巻取り軸を 車両衝突時にシートベルト引込み方向へ回転させるシートベルト引締め装置、又 はガスで急激に膨張させたエアバッグにより乗員を衝突時の衝撃から保護するエ アバッグ装置に用いられる起動装置であって、車両急減速を慣性移動により検知 する慣性体と、雷管方向へ移動して雷管と衝突することにより該雷管を着火可能 な着火ピンと、通常は一方の回動端部が雷管方向の付勢力に抗して回転接線方向 に前記着火ピンの移動を阻止すると共に他方の回動端部が転動体を介して前記慣 性体を所定位置に保持するように軸支されたレバー部材とを有し、車両急減速時 に、前記レバー部材と前記慣性体によって直径方向に挟持された前記転動体が慣 性体の慣性移動によってレバー部材との係合を解かれ、前記レバー部材の回動阻 止が解除されるように構成されたことを特徴とする起動装置により達成される。
【0010】 又、本考案の上記目的は、前記慣性体を可倒式ウェイトとし、前記転動体であ るローラーピンを含む平行に配設された一対のローラーピンで該可倒式ウェイト を車両前後方向に挟持することにより、前記転動体の前記レバー部材との係合を 解除可能な慣性体の慣性移動方向を前後方向としたことを特徴とする前記起動装 置により達成される。
【0011】 更に、前記可倒式ウェイトの少なくとも各ローラーピンとの当接部は、ローラ ーピンの中心軸線に対して直交する湾曲面を有することが好ましい。
【0012】
本考案の上記構成によれば、前記着火ピンの移動を阻止しているレバー部材の 一方の回動端部が、車両衝突時に着火ピンとの当接面に押されて雷管方向に後退 し、該当接面に対して摺動することなく揺動させられるので、レバー部材は着火 ピンとの間の摩擦の影響が小さくなる。また、前記レバー部材の他方の回動端部 が、転動体を介して慣性体を所定位置に保持しており、慣性移動する慣性体とレ バー部材との係合部には転動体のころがり抵抗が生じ、面接触による摩擦抵抗を 生じないので、レバー部材は慣性体との間の摩擦の影響も小さくなる。そこで、 着火ピンを雷管方向へ付勢しているバネ力の変動による作動感度への影響も小さ くなる。
【0013】 更に、慣性体である可倒式ウェイトを一対のローラーピンで保持することによ り、前後方向の加速度検知が可能となる。
【0014】
以下、添付図面に基づいて本考案の一実施例を詳細に説明する。 図1は、プリテンショナー付きリトラクター1の要部断面正面図であり、図2 及び図3は、図1に示した起動装置21の要部分解斜視図及び拡大断面図である 。
【0015】 前記プリテンショナー付きリトラクター1は、ウェビング16を巻取り又は引 き出し自在に巻回した巻取りリール2を備えており、巻取りリール2はその巻取 り軸に連結された巻取りバネにより、ウェビング16が巻き取られる方向に常時 付勢されている。衝突時には、緊急ロック機構13により巻取り軸の回転が阻止 され、それ以上ウェビング16が引き出されないようになっている。
【0016】 そして、前記プリテンショナー付きリトラクター1は、略コ字状に形成された リトラクターベース18の一方のベース側壁には車両衝突時に巻取り軸をシート ベルトの弛みが除去される方向に回転させるシートベルト引締め装置であるプリ テンショナー3が配設されている。前記プリテンショナー3は、巻取り軸の一端 部に軸着した図示しないプーリーに掛回した伝達部材であるワイヤー7に張力を 及ぼし、該ワイヤー7が巻取り軸をウェビング巻取り方向へ引込み駆動すること によって、乗員に掛け渡された状態にあるウェビング16を緊急時に引き込むも のであり、ワイヤー7に張力を及ぼすための駆動手段4を有している。
【0017】 前記駆動手段4は、ワイヤー7の一端に連結されたピストン6と、該ピストン 6を摺動可能に受容するシリンダー5と、該シリンダー5の基端部とガス発生器 8のガス噴出部とを連通連結するハウジング15と、所定以上の加速度に応動し てガス発生器8を作動させる起動装置21とから成る。 前記ハウジング15は、ほぼ直角に屈曲した略L字形状の管部材であり、その 一方の開口19にはシリンダー5の基端部が固定されており、該開口19に対向 して設けられた孔20にはピストン6に連結されたワイヤー7が挿通されている 。
【0018】 前記ハウジング15内における孔20の周縁には、円管状の保護壁17が前記 開口19に向かって突設されており、ピストン6の下端面から下方でハウジング 15内に位置しているワイヤー7は、前記保護壁17によって覆われている。 前記ガス発生器8は、火薬11を収容してフレームに封着されるケース12内 に雷管10を組み込んだものである。そこで、雷管10を打撃されて火薬11が 点火されると膨張ガスがケース12先端のガス噴出部から噴出される。そして、 ガス発生器8の雷管10の側方には、車両衝突時に雷管10を打撃する起動装置 21が配置されている。
【0019】 前記起動装置21は、車体加速度検知手段である円柱状の慣性体23と、雷管 方向(図中、左方向)へ移動して雷管10と衝突することにより該雷管10を着 火可能な着火ピン22と、通常は一方の回動端部24bが圧縮コイルバネ27の 雷管方向の付勢力に抗して回転接線方向に前記着火ピン22の移動を阻止すると 共に他方の回動端部24aが転動体であるローラーピン26aを介して前記慣性 体23を所定位置に保持するようにピン25に軸支されたレバー部材24と、こ れらを内設してリトラクターベース18に固定されたフレーム31及びトリガー ケース32とを有する 前記慣性体23は、下端部に小径の挟持部23aを有する段付きの円柱部材で ある可倒式ウェイトであり、上端部にはすり鉢状の凹部であるバネ保持部23b が形成されている。そして、慣性体23は、車両の幅方向に沿って平行に並べた 一対のローラーピン26a,26bによって挟持部23aが挟持され、段部23 cが支持されると共に、他端をフレームの上面プレートに突設したスプリングガ イド34に保持された圧縮コイルバネ30の一端によって前記バネ保持部23b が下方へ押圧付勢されており、初期位置に保持されている。
【0020】 前記ローラーピン26a,26bは、フレーム31に固定された支持プレート 29の上面に敷設されており、その軸線方向が支持プレート29上に重ねた位置 決めプレート28の開口28aの内壁により位置決めされている。更に、ローラ ーピン26bは開口28aの内壁により、車両後方側の移動が位置規制されてい る。前記支持プレート29の中央部には、ローラーピン26a,26bの軸線方 向長さより広幅の矩形状の開口29aが形成されているが、該開口29aの前方 には幅狭の開口幅となって前記ローラーピン26aの両端部が係合可能な段部2 9bを形成する小開口29cが連続して形成されている。
【0021】 前記着火ピン22は、先端部に雷管10を打つための撃針22aが形成される と共に、その基部に鍔部22bが形成されており、この鍔部22bには前記レバ ー部材24の回動端部24bが係止されている。該着火ピン22は、撃針22a がフレームの前面プレート33に形成されたガイド穴33aに挿通されると共に 、軸部22cがフレーム31の背板31bに形成された貫通孔32aに挿通され ており、着火ピン22の移動軌跡上には雷管10が配設されている。更に、軸部 22cの外周部には圧縮コイルバネ27が巻装されており、その一端部は鍔部2 2bに当接係止され、他端部は背板31bに当接係止されている。このため、圧 縮コイルバネ27が着火ピン22を雷管方向へ押圧付勢しており、回動端部24 bの係止が外れると、着火ピン22が雷管側に移動して撃針22aが雷管10を 打撃、点火する。
【0022】 前記レバー部材24は、フレーム31の両側板31aに形成された貫通孔31 cに挿通したピン25によって回動自在に軸支されており、同時にピン25に挿 通された一対のスペーサー35によってフレーム中央に位置決めされている。該 レバー部材24の回動中心より下方に延びた回動端部24bは、前述したように 着火ピン22の鍔部22bに係止されており、回動中心より上方に延びた回動端 部24aは、前記小開口29cから突出して慣性体当接側と反対側のローラーピ ン26aの側面に係止されている。即ち、レバー部材24は、圧縮コイルバネ2 7の付勢力によって矢印X方向に回転付勢されており、その回動端部24aが転 動体であるローラーピン26aを介して挟持部23aをローラーピン26bと共 に挟持し、慣性体23を初期位置に保持すると共に、その回動端部24bが回転 接線方向に当接して前記着火ピン22の雷管方向への移動を規制している。そこ で、前記鍔部22bと前記回動端部24bとの係合が解除されない限り、起動装 置21は作動しない。
【0023】 そして、図4に示すように、起動装置21に例えば矢印M方向の急減速が働く と、ローラーピン26bの中心軸線を回転中心にして慣性体23が矢印Y方向に 回転して傾斜し、挟持部23aとローラーピン26aとの係合が外れる。すると 、レバー部材24は圧縮コイルバネ27の付勢力に抗する支持力を失って矢印X 方向に回転するので、レバー部材24による規制を解除された着火ピン22は、 圧縮コイルバネ27の付勢力によって雷管方向へ移動する。尚、挟持部23aと の係合が外れたローラーピン26aは、前記支持プレート29の開口29aより 下方へ落下するので、矢印X方向に回転するレバー部材24と干渉し、その回転 を阻害することはない。
【0024】 また、図5に示すように、起動装置21に例えば前記矢印M方向と反対の矢印 N方向の急減速が働くと、ローラーピン26aを回転中心にして慣性体23が矢 印Z方向に回転して傾斜し、ローラーピン26bを撥ね上げるので、ローラーピ ン26aが可動状態となる。すると、レバー部材24は圧縮コイルバネ27の付 勢力に抗する支持力を失って矢印X方向に回転するので、レバー部材24による 規制を解除された着火ピン22は、圧縮コイルバネ27の付勢力によって雷管方 向へ移動する。従って、起動装置21は、可倒式ウェイトである慣性体23を一 対の平行なローラーピン26a,26bで保持することにより、車両前後方向の 加速度検知が可能である。
【0025】 即ち、レバー部材24の回動端部24bは、車両衝突時に鍔部22bとの当接 面に押されて雷管方向に後退し、該当接面に摺動することなく非係合位置へ揺動 させられるので、レバー部材24は当接面における摩擦の影響を揺動する際に受 け難くなる。また、レバー部材24の回動端部24aは、ローラーピン26aを 介して慣性体23を所定位置に保持しており、慣性体23が慣性移動して回動端 部24aと非係合な位置へ移動する際の該係合部には、ローラーピン26aのこ ろがり抵抗が生じ、面接触による摩擦抵抗を生じないので、該係合部における摩 擦の影響を受け難くすることができる。
【0026】 従って、起動装置21は作動感度のバラツキの原因であるレバー部材24と各 当接部との間における摩擦の影響を少なくでき、安定した作動感度を得ることが できる。また、起動装置21の作動感度のバラツキが小さくなるので、慣性体を 大きくしたり、レバー部材を長くしてレバー部材の回転モーメントを大きくする 必要がなくなり、起動装置本体を小型化できる。
【0027】 更に、図6に示すように、慣性体23の挟持部23aが、各ローラーピン26 a,26bの中心軸線に対して直交する中心軸線を有する円柱形状であり、各ロ ーラーピン26a,26bとの当接部は湾曲面を有しているので、慣性体23と 各ローラーピン26a,26bとは点接触した状態となる。そこで、慣性体23 は、前記矢印M又は矢印N方向の急減速だけではなく、各方向に対してそれぞれ 左右にほぼ30度以内の角度を有する方向の急減速に対しても、慣性移動するこ とができる。従って、起動装置21は車両の前後方向に対して左右にほぼ30度 の作動範囲をもつことができる。
【0028】 尚、前記慣性体23の作動感度の設定は、圧縮コイルバネ30のバネ力、慣性 体23の形状と重心の高さ、挟持部23aの直径と高さt、及びローラーピン2 6a,26bの直径等により自由に決めることができる。 次に、上記プリテンショナー付きリトラクター1の動作について説明する。 車両の通常走行時状態では、前記プリテンショナー3が巻取り軸に非係合なの で、巻取り軸は自由に回転可能となっている。従って、ウェビング16を巻取り バネの付勢力で巻取り可能であると共に、バネ力に抗してウェビング16を引出 し自在となっている。
【0029】 急ブレーキ等のある程度の大きさの減速度が車両に発生すると、リトラクター の緊急ロック機構13が作動して巻取り軸の回転をロックする。これにより、ウ ェビングの伸び出しは阻止されるが、慣性体23に作用する慣性力は各ローラー ピン26a,26bとの係合を解除するほど大きくなく、起動装置21が作動し ないので、前記プリテンショナー3の駆動手段4は作動しない。
【0030】 一方、車両衝突時等におけるような極めて大きな所定の減速度が生じると、慣 性力によって慣性体23が傾斜し、各ローラーピン26a,26bとの係合を解 除するので、レバー部材24は圧縮コイルバネ27の付勢力によって矢印X方向 に回転する。そして、レバー部材24による規制を解除された着火ピン22は、 圧縮コイルバネ27の付勢力によって雷管方向へ移動し、撃針22aが雷管10 を打撃、点火する。この雷管10の点火によって駆動手段4内のガス発生器8が 発火させられ、ガス発生器8がシリンダー5内に燃焼ガスを発生すると、生じた ガスの圧力によって前記ピストン6が急速に上方(矢印S方向)へ移動する。こ のピストン6の駆動力によって、ワイヤー7が所定の大きさの力で矢印S方向へ 急速に引っ張られると、巻取り軸はウェビング巻取り方向へ駆動されるので、乗 員に掛け渡された状態にあるウェビング16が引き込まれ、シートベルトの遊び が除去される。
【0031】 従って、車両の衝突等を感知して点火信号を発する加速度センサー等の車体加 速度検知手段や、点火信号に基づいて点火ヒーターへの通電の可否を判断する制 御回路が不要となって構造が簡単になり、各構成手段を結ぶ配線をも不要となる ので、前記プリテンショナー付きリトラクター1は高い信頼性を有しながら大幅 なコストダウンを図ることができる。
【0032】 尚、上記各実施例においては、本考案の起動装置をシートベルト引締め装置の ガス発生器を作動させる起動装置として適用しているが、これに限らずエアバッ グ装置のガス発生器を作動させる起動装置に適用することもできる。 又、本考案の起動装置を構成する各部材は上記各実施例における形状に限定さ れるものではなく、本考案の主旨に基づいて種々の形態を採り得ることは勿論で ある。
【0033】
本考案の起動装置によれば、着火ピンの移動を阻止しているレバー部材の一方 の回動端部が、車両衝突時に着火ピンとの当接面に押されて雷管方向に後退し、 該当接面に対して摺動することなく揺動させられるので、レバー部材は当接面に おける摩擦の影響を揺動する際に受け難くなる。また、前記レバー部材の他方の 回動端部が、転動体を介して慣性体を所定位置に保持しており、慣性移動する慣 性体とレバー部材との係合部には転動体のころがり抵抗が生じ、面接触による摩 擦抵抗を生じないので、該係合部における摩擦の影響を受け難くすることができ る。
【0034】 そこで、本考案の起動装置は作動感度のバラツキの原因であるレバー部材と各 当接部との間における摩擦の影響を少なくでき、安定した作動感度を得ることが できる。また、起動装置の作動感度のバラツキが小さくなるので、慣性体を大き くしたり、レバー部材を長くしてレバー部材の回転モーメントを大きくする必要 がなくなり、起動装置本体を小型化できる。更に、該起動装置は、可倒式ウェイ トである慣性体を一対の平行なローラーピンで保持することにより、車両前後方 向の加速度検知が可能である。
【0035】 従って、着火ピンを雷管方向に付勢しているバネ力や、レバー部材の各当接部 分における摩擦の影響を抑えて作動感度のバラツキを小さくすると共に、複数方 向の加速度検知を可能とし、信頼性が高く小型で安価な起動装置を提供できる。
【図1】本考案の一実施例に基づくプリテンショナー付
きリトラクターの要部断面正面図である。
きリトラクターの要部断面正面図である。
【図2】図1に示した起動装置の要部分解斜視図であ
る。
る。
【図3】図1に示した起動装置の拡大断面図である。
【図4】図3に示した起動装置の作動を説明するための
拡大断面図である。
拡大断面図である。
【図5】図3に示した起動装置の作動を説明するための
拡大断面図である。
拡大断面図である。
【図6】図3の起動装置におけるA−A断面の要部矢視
図である。
図である。
【符号の説明】 1 プリテンショナー付きリトラクター 2 巻取りリール 3 プリテンショナー 4 駆動手段 5 シリンダー 6 ピストン 7 ワイヤー 8 ガス発生器 10 雷管 11 火薬 12 ケース 13 緊急ロック機構 15 ハウジング 16 ウェビング 17 保護壁 18 リトラクターベース 19 開口 20 孔 21 起動装置 22 着火ピン 23 慣性体 24 レバー部材 25 ピン 26a ローラーピン 26b ローラーピン 27 圧縮コイルバネ 28 位置決めプレート 29 支持プレート 30 圧縮コイルバネ
Claims (1)
- 【請求項1】 ガス圧で駆動することによりリトラクタ
ーの巻取り軸を車両衝突時にシートベルト引込み方向へ
回転させるシートベルト引締め装置、又はガスで急激に
膨張させたエアバッグにより乗員を衝突時の衝撃から保
護するエアバッグ装置に用いられる起動装置であって、
車両急減速を慣性移動により検知する慣性体と、雷管方
向へ移動して雷管と衝突することにより該雷管を着火可
能な着火ピンと、通常は一方の回動端部が雷管方向の付
勢力に抗して回転接線方向に前記着火ピンの移動を阻止
すると共に他方の回動端部が転動体を介して前記慣性体
を所定位置に保持するように軸支されたレバー部材とを
有し、車両急減速時に、前記レバー部材と前記慣性体に
よって直径方向に挟持された前記転動体が慣性体の慣性
移動によってレバー部材との係合を解かれ、前記レバー
部材の回動阻止が解除されるように構成されたことを特
徴とする起動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7589392U JPH0633759U (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 起動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7589392U JPH0633759U (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 起動装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0633759U true JPH0633759U (ja) | 1994-05-06 |
Family
ID=13589460
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7589392U Pending JPH0633759U (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 起動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0633759U (ja) |
-
1992
- 1992-10-08 JP JP7589392U patent/JPH0633759U/ja active Pending
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