JPH0635434B2 - N−(α−ヒドロキシエチル)ピロリドンの製造方法 - Google Patents

N−(α−ヒドロキシエチル)ピロリドンの製造方法

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JPH0635434B2
JPH0635434B2 JP60131506A JP13150685A JPH0635434B2 JP H0635434 B2 JPH0635434 B2 JP H0635434B2 JP 60131506 A JP60131506 A JP 60131506A JP 13150685 A JP13150685 A JP 13150685A JP H0635434 B2 JPH0635434 B2 JP H0635434B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はN−(α−ヒドロキシエチル)ピロリドンの工
業的製造方法の改良に関するものである。
N−(α−ヒドロキシエチル)ピロリドンは、例えば、
下記反応式に従ってN−ビニルピロリドンを与える有用
な原料物質である。
〔従来の技術〕 第2級環状アミドとアセトアルデヒドを反応させてN−
(α−ヒドロキシエチル)環状アミドを製造する方法は
公知である。例えば、特公昭45-14283号公報には、第2
級環状アミドとアセトアルデヒドを酸性又は塩基性触媒
の存在下、液−液接触により反応させてN−(α−ヒド
ロキシエチル)環状アミドを得、次いで、これを熱分解
してN−ビニルアミドを製造する方法が開示されてい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、この方法では、生成するN−(α−ヒド
ロキシエチル)ピロリドンの収率が低い、という問題点
がある。すなわち、例えば、上記特許公報実施例3で
は、最終生成物であるN−ビニルピロリドンの収率の記
載だけしかないが、N−(α−ヒドロキシエチル)ピロ
リドンの熱分解によるN−ビニルピロリドンへの転換率
が100モル%であると仮定しても、N−(α−ヒドロ
キシエチル)ピロリドンの収率は約50モル%に過ぎな
い、という問題点がある。
本発明は、上記の従来法の問題点を解決し、格段に高収
率でN−(α−ヒドロキシエチル)ピロリドンを製造し
うる方法の提供を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
かかる目的は、2−ピロリドンとアセトアルデヒドと
を、強塩基とpKa値が4〜15の弱酸とからなる弱塩基
性塩触媒の存在下に反応させることを特徴とする本発明
のN−(α−ヒドロキシエチル)ピロリドンの製造方法
によって達成される。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いられる触媒は、強塩基とpKa値が4〜15
の弱酸から成る弱塩基性塩である。ここに、pKa値は、
0.01mol/水溶液濃度の25℃における値を意味す
る。このような弱塩基性塩としては、具体的には例え
ば、リチウム、ナトリウム又はカリウム等の水酸化物の
強塩基と有機酸、フエノール類、亜硫酸、亜リン酸、次
亜リン酸、ピロリン酸、リン酸、炭酸、ホウ酸、メタケ
イ酸等の弱酸との塩が挙げられる。なかでも、とくに好
ましい弱塩基性塩は、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、
リン酸カリウム、リン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウ
ム、ピロリン酸ナトリウム等である。
使用する触媒の割合は、一般的には2−ピロリドンに対
し0.0001〜10モル%の範囲から選択されるが、好適な範
囲は原料アセトアルデヒドの反応系への供給態様によっ
て異なる。すなわち、アセトアルデヒドを気体状で供給
する場合(この気体状供給方式は、アセトアルデヒド中
に存在する分解生成物である酢酸を除去して使用するこ
とを意味する。)は、2−ピロリドンに対し好ましくは
0.001〜1モル%、更に好ましくは0.01〜0.5モル%の範
囲から選択される。一方、アセトアルデヒドを酢酸の存
在する液状で供給する場合は、酢酸の存在を考慮して次
のようにするのがよい。すなわち、アセトアルデヒド中
の酢酸量を2−ピロリドンに対しXモル%として、触媒
の使用割合は、2−ピロリドンに対し好ましくはX+0.
001〜2モル%、更に好ましくはX+0.01〜2モル%の
範囲から選ばれる。触媒量がこれより少ない場合には反
応連度が著しく低下し、また、触媒量がこれより多い場
合には2−ピロリドンの反応率が低下する。
反応温度は通常−10〜60℃、好ましくは0〜50℃
の範囲から選択される。60℃以上の温度で実施した場
合には、生成物であるN−(α−ヒドロキシエチル)ピ
ロリドンの分解及びアセトアルデヒドの縮合が起こり、
−10℃以下の温度で実施した場合には、反応が極めて
遅くなる。
2−ピロリドンとアセトアルデヒドの反応は無溶媒でも
溶媒共存下でも実施することができるが、2−ピロリド
ンの融点(25℃)以下で実施する場合には、2−ピロ
リドンを溶解する溶媒の存在下で実施するのが好まし
い。溶媒としては、水;メタノール、エタノール等のア
ルコール類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素;エーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル
類;酢酸エチル等のエステル類などが挙げられる。溶媒
の使用量は、通常、2−ピロリドンに対し0.01〜5重量
倍の範囲から適宜選択される。
2−ピロリドンに対するアセトアルデヒドのモル比は、
通常0.7〜2.0、好ましくは0.9〜1.6の範囲が適当であ
る。モル比が上記範囲より小さければ、2−ピロリドン
基準、アセトアルデヒド基準のN−(α−ヒドロキシエ
チル)ピロリドンの選択率は高いが、2−ピロリドンの
反応率が減少し、モル比が上記範囲より大きければ、2
−ピロリドンの反応率は増大するが、アセトアルデヒド
基準のN−(α−ヒドロキシエチル)ピロリドンの選択
率は減少する。
また、反応途中で生成したN−(α−ヒドロキシエチ
ル)ピロリドンを析出させた後、反応を続行することに
より、さらに収率を高めることができる。かかる場合の
N−(α−ヒドロキシエチル)ピロリドンの析出は、通
常、2−ピロリドンとアセトアルデヒドとの反応を行っ
た同一反応槽内で行われるが、異なる反応槽中で析出を
行わせてもよい。
同一の反応槽で行う場合には、2−ピロリドンの反応率
が50〜97モル%、好ましくは60〜97モル%、更
に好ましくは70〜97モル%となった時点で、−20
〜25℃、好ましくは0〜10℃に冷却するか、または
小量のN−(α−ヒドロキシエチル)ピロリドンを結晶
核として添加、あるいはこれらを併用することによって
結晶を析出させる。すなわち、2−ピロリドンの反応率
が60モル%以下である場合には、結晶の析出が困難で
あり、97モル%以上であれば結晶析出は容易である
が、2−ピロリドンの反応率を97モル%以上に上げる
には、大過剰のアセトアルデヒドを用いなければなら
ず、不利となる。
N−(α−ヒドロキシエチル)ピロリドンの析出を異な
る反応槽で行う場合には、2−ピロリドンに対してアセ
トアルデヒドを小過剰加え、2−ピロリドンの反応率が
50〜90モル%、好ましくは60〜90モル%となっ
た時点でN−(α−ヒドロキシエチル)ピロリドンを析
出させる反応槽へ送るか、あるいは、2−ピロリドンに
対してアセトアルデヒドを等量以下加え、N−(α−ヒ
ドロキシエチル)ピロリドンを析出させる反応槽に送
り、加えたアセトアルデヒドの総量が2−ピロリドンに
対し小過剰になるようにアセトアルデヒドを更に加え、
N−(α−ヒドロキシエチル)ピロリドンを析出させ
る。
なお、結晶を析出させる場合には、N−(α−ヒドロキ
シエチル)ピロリドンの結晶を溶解せずに結晶を分散さ
せる分散媒を用いることが好ましい。
結晶化の分散媒は、あらかじめ反応開始時に共存させて
おいてもよいし、結晶析出直前に加えてもよい。ただ
し、25℃以下で反応を実施し、結晶を析出させる場合
には、2−ピロリドンを溶解し、N−(α−ヒドロキシ
エチル)ピロリドンの結晶を溶解せずに分散させる分散
媒を反応開始時に共存させるのが好ましい。分散媒とし
ては、2−ピロリドンとN−(α−ヒドロキシエチル)
ピロリドンを溶解しにくいシクロヘキサン、ヘキサン、
ヘプタン等の脂肪族炭化水素;2−ピロリドンを溶解す
るが、N−(α−ヒドロキシエチル)ピロリドンを溶解
しにくいベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化
水素;エーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類;
酢酸エチル等のエステル類等が挙げられる。分散媒の使
用量は、通常、2−ピロリドンに対し0.2〜3重量倍の
範囲から適宜選択される。
また、冷却し、結晶核を添加する代わりに更にアセトア
ルデヒドを供給することにより、N−(α−ヒドロキシ
エチル)ピロリドンの収率を向上させることができる。
〔実施例〕
次に実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本
発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定され
るものではない。なお、「%」は、とくに断わらない限
り「重量%」である。
実施例1 フッ素樹脂製の攪拌翼を有する攪拌機、ガス導入管、温
度計及び排気管を付した氷冷冷却管を備えた200mの
4つ口フラスコの排気管に少量の流動パラフインを入れ
たトラップを接続した。また、ニードルバルブを備えた
100mの耐圧ガラス製容器にアセトアルデヒド約55
gを採取し、ニードルバルブを閉じ、上記フラスコのガ
ス導入管にフッ素樹脂チューブで接続した。
当該フラスコに85.1gの2−ピロリドンと炭酸カリウム
0.05g(2−ピロリドンに対して0.036モル%)を仕込
み、30℃の水浴で保温しつつ激しく攪拌した。一方、
上記の耐圧ガラス製容器を30℃に保温し、ニードルバ
ルブを開き、当該フラスコのガス導入管からアセトアル
デヒドを反応液中にガス状で吹き込んだ。その間、流動
パラフインを入れたトラップを観察し、アセトアルデヒ
ドがトラップからガス状で漏れない範囲内で最大限に供
給されるように、ニードルバルブを調節しつつ反応させ
た。
44.1gのアセトアルデヒドを供給するのに3.5時間を要
した。
供給終了後、反応液を液体クロマトグラフイーによって
分析したところ、2−ピロリドンの反応率は89.5モル
%、2−ピロリドン基準のN−(α−ヒドロキシエチ
ル)ピロリドンの選択率は99.8モル%であった。
実施例2〜6 触媒の種類、量、アセトアルデヒドの使用量を第1表に
示す化合物と値に変えたこと以外は、実施例1と同様に
して反応を行った。結果を下記の第1表に示す。
実施例7 フッ素樹脂製の攪拌翼を有する攪拌機、ガス導入管、温
度計及び排気管を付した氷冷冷却管を備えた500mの
4つ口フラスコの排気管に、少量の流動パラフインを入
れたトラップを接続した。また、ニードルバルブを備え
た300mの耐圧ガラス製容器にアセトアルデヒド約120
gを採取し、ニードルバルブを閉じ、上記フラスコのガ
ス導入管にフッ素樹脂チューブで接続した。
当該フラスコに127.7g(1.5モル)の2−ピロリドンと
0.075g(2−ピロリドンに対し0.036モル%)の炭酸カ
リウムを添加し、28℃に保温し、激しく攪拌した。一
方、上記の耐圧ガラス製容器を30〜40℃に保温し、
ニードルバルブを開き、当該フラスコのガス導入管から
アセトアルデヒドを反応液中にガス状で吹き込んだ。そ
の間、流動パラフインを入れたトラップを観察し、アセ
トアルデヒドがトラップからガス状で漏れない範囲内で
最大限に供給されるように、ニードルバルブを調節しつ
つ反応させた。
発熱により内温は30℃まで上昇した。78.9g(1.79モ
ル)のアセトアルデヒドを供給するのに3.5時間を要し
た。
供給終了後、反応液を液体クロマトグラフイーによって
分析したところ、2−ピロリドンの反応率95.9モル%、
2−ピロリドン基準のN−(α−ヒドロキシエチル)ピ
ロリドンの選択率は100モル%であった。
更にフラスコを攪拌しつつ5℃に冷却し、結晶核として
N−(α−ヒドロキシエチル)ピロリドン5mgを投入す
ると、10分後に反応液は白色結晶となり固化した。生
成物を液体クロマトグラフイーによって分析したとこ
ろ、2−ピロリドンの反応率99.0モル%、2−ピロリド
ン基準のN−(α−ヒドロキシエチル)ピロリドンの選
択率は100モル%であった。
実施例8 フッ素樹脂製の攪拌翼を有する攪拌機、ガス導入管、温
度計及び排気管を備えた500mの4つ口フラスコの排
気管に、少量の流動パラフィンを入れたトラップを接続
した。また、ニードルバルブを備えた300mの耐圧ガ
ラス製容器にアセトアルデヒド約100gを採取し、上
記フラスコのガス導入管に、フッ素樹脂チューブで接続
した。
当該フラスコに122.7g(1.5モル)の2−ピロリドンと
0.15g(2−ピロリドンに対し0.072モル%)の炭酸カ
リウムを添加し、28℃に保温し、激しく攪拌した。一
方、上記の耐圧ガラス製容器を30〜40℃に保温し、
ニードルバルブを開き、当該フラスコのガス導入管から
アセトアルデヒドを反応液中にガス状で吹き込んだ。そ
の間、流動パラフィンを入れたトラップを観察し、アセ
トアルデヒドがトラップからガス状で漏れない範囲内で
最大限に供給されるように、ニードルバルブを調節しつ
つ反応させた。
発熱により内温は30℃まで上昇した。67.4g(1.53モ
ル)のアセトアルデヒドを供給するのに3.5時間を要し
た。
更にフラスコを攪拌しつつ5℃に冷却し、結晶核として
N−(α−ヒドロキシエチル)ピロリドン5mgを投入す
ると、10分後に反応液は白色結晶となり固化した。生
成物を液体クロマトグラフィーによって分析したとこ
ろ、2−ピロリドンの反応率96.7モル%、2−ピロリド
ン基準のN−(α−ヒドロキシエチル)ピロリドンの選
択率は100モル%であった。
実施例9 フッ素樹脂製の攪拌翼を有する攪拌機、ガス導入管、温
度計及び排気管を付した氷冷冷却管を備えた1の4つ
口フラスコの排気管に、少量の流動パラフインを入れた
トラップを接続した。また、ニードルバルブを備えた30
0mの耐圧ガラス製容器にアセトアルデヒド約55g
を採取し、ニードルバルブを閉じ、上記フラスコのガス
導入管にフッ素樹脂チューブで接続した。
当該フラスコに85.1g(1モル)の2−ピロリドンと炭
酸カリウム0.15g(2−ピロリドンに対し0.11モル%)
と155.8g(2−ピロリドンに対し1.8重量倍)のシクロ
ヘキサンを添加し、28℃の水浴で保温しつつ激しく攪
拌した。一方、上記の耐圧ガラス製容器を30〜40℃
に保温し、ニードルバルブを開き、当該フラスコのガス
導入管からアセトアルデヒドを反応液中にガス状で吹き
込んだ。その間、流動パラフインを入れたトラップを観
察し、アセトアルデヒドがトラップからガス状で漏れな
い範囲内で最大限に供給されるように、ニードルバルブ
を調節しつつ反応させた。
45.2g(1.03モル)のアセトアルデヒドを供給するのに
3.5時間を要した。発熱により内温は30℃まで上昇し
た。
更にフラスコを攪拌しつつ8℃に冷却し、結晶核として
N−(α−ヒドロキシエチル)ピロリドン5mgを投入す
ると、10分後に反応液は結晶化し、シクロヘキサンの
ためにスラリー状となった。温度が26℃迄上昇したた
め、8℃に冷却後1時間攪拌した。生成物を液体クロマ
トグラフィーによって分析したところ、2−ピロリドン
の反応率99.3モル%、2−ピロリドン基準のN−(α−
ヒドロキシエチル)ピロリドンの選択率は100モル%
であった。
実施例10〜12 2−ピロリドンの使用量、触媒量、アセトアルデヒドの
使用量、溶媒の量、反応温度を第2表に示す値に変えた
こと以外は、実施例9と同様にして反応を行った。結果
を下記の第2表に示す。
実施例13 フッ素樹脂製の攪拌翼を有する攪拌機、温度計及び氷冷
冷却管を備えた200mの4つ口フラスコに、85.1g
(1.0モル)の2−ピロリドンと0.138g(2−ピロリド
ンに対し0.10モル%)の炭酸カリウムを入れ、28℃の
水浴で保温しつつ激しく攪拌した。これに対し、滴下漏
斗に250ppmの酢酸を含有する45.8g(1.04モル;含有す
る酢酸は2−ピロリドンに対し0.02モル%)のアセトア
ルデヒドを入れ、50分毎に4分割して添加した。発熱
により内温は44℃まで上昇いた。
滴下終了後、反応混合物を液体クロマトグラフィーによ
って分析したところ、2−ピロリドンの反応率は91.6モ
ル%であり、2−ピロリドン基準のN−(α−ヒドロキ
シエチル)ピロリドンの選択率は100モル%であっ
た。
反応混合物を攪拌しつつ6℃に冷却し、結晶核として5
mgのN−(α−ヒドロキシエチル)ピロリドンを投入す
ると、10分後に反応液は白色結晶となり固化した。生
成物を液体クロマトグラフィーによって分析したとこ
ろ、2−ピロリドンの反応率は99.2モル%、2−ピロリ
ドン基準のN−(α−ヒドロキシエチル)ピロリドンの
選択率は95.0モル%であった。
実施例14 炭酸カリウムの使用量及びアセトアルデヒドに含有され
る酢酸濃度とアセトアルデヒドの使用量を下記に示す値
に変えたこと以外は、実施例13と同様にして反応を行
った。結晶化前と結晶化後の結果を下記に示す。
炭酸カリウム使用量;0.606g(2−ピロリドンに対し
0.439モル%) アセトアルデヒドに含有される酢酸濃度;55.44ppm アセトアルデヒド使用量;45.4g(1.03モル) アセトアルデヒド中の酢酸量;2−ピロリドンに対し0.
419モル% 結晶化前: 2−ピロリドンの反応率 89.0モル% 2−ピロリドン基準のN−(α−ヒドロキシエチル)ピ
ロリドンの選択率100モル% 結晶化後: 2−ピロリドンの反応率 95.7モル% 2−ピロリドン基準のN−(α−ヒドロキシエチル)ピ
ロリドンの選択率100モル% 比較例1 フッ素樹脂製の攪拌翼を有する攪拌機、温度計及び還流
冷却器を備えた200mの4つ口フラスコに85.1gの2
−ピロリドンと44.1gのアセトアルデヒドを入れ、激し
く攪拌した。0.3gの水酸化ナトリウム(2−ピロリド
ンに対し0.75モル%)を加え、70℃に保ちながら還流
下30分反応させた。
反応後、液体クロマトグラフィーによって生成物を分析
したところ、2−ピロリドンの反応率27.5モル%、2−
ピロリドン基準のN−(α−ヒドロキシエチル)ピロリ
ドンの選択率は42.8モル%であった。
比較例2 フッ素樹脂製の攪拌翼を有する攪拌機、ガス導入管、温
度計及び排気管を付した氷冷冷却管を備えた200mの
4つ口フラスコの排気管に、少量の流動パラフィンを入
れたトラップを接続した。また、ニードルバルブを備え
た100mの耐圧ガラス製容器にアセトアルデヒド約5
5gを採取し、ニードルバルブを閉じ、上記フラスコの
ガス導入管にフッ素樹脂チューブで接続した。
このフラスコに85.1gの2−ピロリドンとポリリン酸1.
3gを加え、30℃の水浴で保温しつつ激しく攪拌し
た。一方、上記の耐圧ガラス製容器を30℃に保温し、
ニードルバルブを開き、上記フラスコのガス導入管から
アセトアルデヒドを反応液中にガス状で吹き込んだ。そ
の間、流動パラフインを入れたトラップを観察し、アセ
トアルデヒドがトラップからガス状で漏れない範囲内で
最大限に供給されるように、ニードルバルブを調節しつ
つ反応させた。
44.1gのアセトアルデヒドを供給するのに3.5時間を要
した。
アセトアルデヒドの供給終了後、反応液を液体クロマト
グラフィによって分析したところ、2−ピロリドンの反
応率87.1モル%、2−ピロリドン基準のN−(α−ヒド
ロキシエチル)ピロリドンの選択率は43.7モル%であっ
た。
比較例3 ポリリン酸1.3gの代わりに35%塩酸2g(2−ピロ
リドンに対し、1.9モル%)を用いた以外は、比較例2
と同様に反応を行ったところ、2−ピロリドンの反応率
80モル%、2−ピロリドン基準のN−(α−ヒドロキ
シエチル)ピロリドンの選択率は17.9モル%の結果が得
られた。
〔発明の効果〕
以上の結果から明らかなように、本発明のN−(α−ヒ
ドロキシエチル)ピロリドンの製造方法は、従来法に比
べ、原料2−ピロリドンの反応率及びN−(α−ヒドロ
キシエチル)ピロリドンの選択率のいずれをも格段に向
上させる。すなわち、2−ピロリドンの反応率72〜9
6モル%及び2−ピロリドン基準のN−(α−ヒドロキ
シエチル)ピロリドンの選択率81〜100モル%を達成す
ることができ、更に反応途中においてN−(α−ヒドロ
キシエチル)ピロリドンを析出させた後、反応を続行さ
せることにより、小過剰のアセトアルデヒドを用いるの
みで、2−ピロリドンの反応率95〜99.8モル%及び2
−ピロリドン基準のN−(α−ヒドロキシエチル)ピロ
リドンの選択率95〜100モル%を達成できる、という工
業的価値ある顕著な効果を奏するものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2−ピロリドンとアセトアルデヒドとを、
    強塩基とpKa値が4〜15の弱酸とからなる弱塩基性塩
    触媒の存在下に反応させることを特徴とするN−(α−
    ヒドロキシエチル)ピロリドンの製造方法。
  2. 【請求項2】反応温度が0〜50℃の範囲であることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の製造方法。
  3. 【請求項3】反応途中において生成したN−(α−ヒド
    ロキシエチル)ピロリドンを析出させた後、反応を続行
    させることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2
    項記載の製造方法。
JP60131506A 1984-12-15 1985-06-17 N−(α−ヒドロキシエチル)ピロリドンの製造方法 Expired - Fee Related JPH0635434B2 (ja)

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JP60131506A JPH0635434B2 (ja) 1985-06-17 1985-06-17 N−(α−ヒドロキシエチル)ピロリドンの製造方法
DE19853544134 DE3544134A1 (de) 1984-12-15 1985-12-13 Verfahren zur herstellung von n-((alpha)-alkoxyethyl) pyrrolidon
US07/151,589 US4837337A (en) 1984-12-15 1988-02-03 Process for producing pyrrolidone derivative

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US3073843A (en) 1960-12-16 1963-01-15 Gen Aniline & Film Corp Preparation of n-hydroxymethyl pyrrolidone

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US3073843A (en) 1960-12-16 1963-01-15 Gen Aniline & Film Corp Preparation of n-hydroxymethyl pyrrolidone

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