JPH0641445B2 - 光学活性カルニチンエステルの製法 - Google Patents

光学活性カルニチンエステルの製法

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JPH0641445B2
JPH0641445B2 JP63324651A JP32465188A JPH0641445B2 JP H0641445 B2 JPH0641445 B2 JP H0641445B2 JP 63324651 A JP63324651 A JP 63324651A JP 32465188 A JP32465188 A JP 32465188A JP H0641445 B2 JPH0641445 B2 JP H0641445B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07C227/30Preparation of optical isomers
    • C07C227/32Preparation of optical isomers by stereospecific synthesis

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野 本発明は、医薬として重要な光学活性カルニチンを製造
するために用いるための中間体である光学活性カルニチ
ンエステルの製造に関する。更に詳しくはγ−トリメチ
ルアンモニウム−3−オキソブタン酸エステルハライド
を、ルテニウム−光学活性ホスフイン錯体を触媒として
不斉水素化を行い、光学活性カルニチンエステルを製造
する方法に関する。
〔従来の技術〕
L−カルニチンは通常生体内に存在し、そこで活性化さ
れた長鎖の遊離脂肪酸を、ミトコンドリア膜を通過させ
て運ぶ働きをする。また、アシルCoA誘導体はL−カル
ニチンでエステル化された場合のみ、ミトコンドリア内
に入りうる。L−カルニチンのかかるキヤリア機能は、
活性長鎖脂肪酸をその生合成部位から運ぶ際に発揮され
る。生体内には専ら左旋性の異性体、すなわちL−カル
ニチンが存在するが、D−カルニチンは生体内で未だ検
出されたことがない。一方ラセミ体は長年の間、様々な
目的で使用されてきた。例えば、ヨーロツパではD,L
−カルニチンは食欲促進剤として売られており、また子
供の成長促進に効果があることが報告されている(Borni
cheら:Olinioa Chemica Acta,5,171-176(1960))。しか
しながら、最近ではL−カルニチンのみを治療用途に用
いることの重要性が増加してきている。すなわちD−カ
ルニチンが、カルニチン結合酵素、例えばカルニチン
トランスフエラーゼ(CAT)、カルニチン パルミチ
ントランス フエラーゼ(PTC)等の拮抗的阻害剤で
あることが明らかになり、更に最近では、D−カルニチ
ンが心臓組織のL−カルニチンを枯渇させることが明ら
かになつた。従つて心臓疾患の治療、または血中の脂肪
を低下させる治療を受けている患者に対してはL−カル
ニチンのみを投与することが必須となつている。このよ
うにL−カルニチンは、医薬としての重要性が認められ
ている。
光学活性カルニチンエステル及びカルニチンの製法に関
する従来技術としては、i)ラセミ体の光学分割、ii)生
化学的に対応するケトエステルを還元する方法、iii)他
の光学活性体を原料または中間体とする方法等がある。
すなわち、i)としては、DL−カルニチンアミド塩酸塩
をイオン交換処理した後、D−樟脳酸を用いて分割する
方法(特開昭55−13299号公報)、DL−カルニチン
ニトリルをL−樟脳−10−スルホン酸を用いて分割す
る方法(特公昭40−3891号公報)等、ii)として
は、γ−ハロアセト酢酸エステルを微生物醗酵により光
学活性−γ−ハロ−β−ヒドロキシ酪酸エステルとした
後、トリメチルアミンで4級化する方法(特開昭59−
118093号公報)、γ−アジドアセト酢酸エステルを微生
物により還元して光学活性γ−アジド−β−ヒドロキシ
酪酸エステルとする方法(特開昭61−63639号公報)
等、iii)としては、D−マニトールを用いる方法(特開
昭57−165352号公報)、(S)−クロロメチルオキシラ
ンを用いる方法(特開昭62−212382号公報)等が挙げ
られる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、光学活性なカルニチンを得る従来の方法
のうち、i)のカルニチンの前駆物質となるラセミ体の分
割による方法の場合には、基質と等モルの光学活性分割
剤を必要とし、目的物の収率は理想的に進行しても50
%である。すなわち、残りの鏡像体はラセミ化して再使
用するか或いは不要となつてしまう。ii)の微生物によ
り不斉還元を行う方法もあるが、この方法の難点は、対
象基質に制限があり、また通常生産効率がよくない場合
が多く、生成物を反応液中から取り出す際に操作が繁雑
なことである。またiii)の出発物質に天然由来の光学活
性体を用いる方法もあるが、目的物までの反応工程が長
い等の欠点がある。
〔課題を解決するための手段〕
以上の点を考慮して、本発明者らは研究を重ねた結果、
γ−ハロアセト酢酸エステルをトリメチルアミンで4級
化した後にルテニウム−光学活性ホスフイン錯体を触媒
として不斉水素化を行えば、収率良くかつ光学純度の高
いカルニチンエステルが得られることを見出した。
すなわち本発明は、一般式(II) (式中、Rは低級アルキル基、Xはハロゲン原子を示
す) で表わされるγ−トリメチルアンモニウム−3−オキソ
ブタン酸エステルハライドを、後記の一般式(III)、
(V)、(VI)又は(VII)で表わされるルテニウム−光学
活性ホスフイン錯体を触媒として不斉水素化を行うこと
を特徴とする次の一般式(I) (式中、R及びXは前記と同じものを示す) で表わされる光学活性カルニチンエステルの製法を提供
するものである。
本発明に用いられる原料である化合物(II)は、例えば特
開昭51−63123号公報記載の方法により容易に合成す
ることができる。(II)式中、Rで示される低級アルキル
基としてはメチル、エチル、ブチル、n−プロピル、イ
ソプロピル、イソブチル、t−ブチル等、Xとしては塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。
ここにおいて、本発明の製造法に用いられるルテニウム
−光学活性ホスフィン錯体は、次の〜から選ばれる
ものである。
RuXHyClz(R1-BINAP)2(Q)p (III) (式中、R1-BINAPは式(IV) で表わされる三級ホスフインを示し、R1は水素、メチル
基またはt−ブチル基を示し、Qは三級アミンを示し、
yが0のときxは2、zは4、pは1を示し、yが1の
ときxは1、zは1、pは0を示す) 〔RuHu(R1-BINAP)v〕Yw (V) (式中、R1-BINAPは上記と同じ意義を有し、YはClO4
BF4、またはPF6を示し、uが0のときvは1、wは2を
示し、uが1のときvは2、wは1を示す) (式中、R1-BINAPは上記と同じ意義を有し、R2は低級ア
ルキル基又はトリフロロメチル基を示す) 〔Ru(R1-BINAP)MClklXm (VII) (式中、R1-BINAPは上記と同じ意義を有し、MはZn、Al
Ti、またはSnを示し、XはN(C2H5)3、またはCH3CO2を示
し、XがN(C2H5)3の場合、lが2、mが1であり、かつ
MがZnのときはkが4、Alのときはkが5、Ti、または
Snのときはkが6であり、XがCH3CO2の場合、lが1、
mが2であり、かつMがZnのときはkが2、Alのときは
kが3、TiまたはSnのときはkが4である) のルテニウム−光学活性ホスフイン錯体は、例えば
〔T.Ikariya et al.,J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,922-92
4,(1985)〕及び特開昭61−63690号に開示の方法
により得ることができる。
また及びの錯体は、それぞれ特開昭63−41487
号、特開昭62-265293号の方法により製造することがで
きる。
のルテニウム−光学活性ホスフイン錯体は、例えば
の一つであるRu2Cl4(R1-BINAP)2(NEt3)(以下、Etはエ
チル基を表す)あるいはの一つであるRu(R1-BINAP)(O
COCH3)2を原料として製造することができる。すなわ
ち、 Ru2Cl4(R1-BINAP)2(NEt3)またはRu(R1-BINAP)(OCOCH3)2
と、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、四塩化チタン、四塩
化スズのうちより選ばれたルイス酸の1種とを、塩化メ
チレンのごとき溶媒中で、10〜25℃の温度で2〜2
0時間反応せしめた後、溶媒を留去し、乾固すれば目的
のルテニウム−ホスフイン錯体が得られる。
以上のルテニウム−光学活性ホスフイン錯体の具体的な
例としては次のものが挙げられる。
Ru2Cl4(BINAP)2(NEt3) 〔BINAPは、2,2′−ビス(ジフエニルホスフイノ)
−1,1′−ビナフチル((IV)式中、R1が水素原子)を
いう〕 Ru2Cl4(T-BINAP)2(NEt3) 〔T−BINAPは、2,2′−ビス(ジ−p−トリルホス
フイノ)−1,1′−ビナフチル((IV)式中、R1がメチ
ル基)をいう〕 Ru2Cl4(t-Bu-BINAP)2(NEt3) 〔t−Bu−BINAPは、2,2′−ビス(ジ−p−
ターシヤリーブチルフエニルホスフイノ)−1,1′−
ビナフチル((IV)式中、R1がt−ブチル基)をいう〕 RuHCl(BINAP)2 RuHCl(T-BINAP)2 RuHCl(t-Bu-BINAP)2 〔Ru(BINAP)〕(ClO4)2 〔Ru(T-BINAP)〕(ClO4)2 〔Ru(t-Bu-BINAP)〕(ClO4)2 〔Ru(BINAP)〕(BF4)2 〔Ru(T-BINAP)〕(BF4)2 〔Ru(t-Bu-BINAP)〕(BF4)2 〔Ru(BINAP)〕(PF6)2 〔Ru(T-BINAP)〕(PF6)2 〔RuH(BINAP)2〕ClO4 〔RuH(T-BINAP)2〕ClO4 〔RuH(BINAP)2〕BF4 〔RuH(T-BINAP)2〕BF4 〔RuH(BINAP)2〕PF6 〔RuH(T-BINAP)2〕PF6 Ru(BINAP)(OCOCH3)2 Ru(BINAP)(OCOCF3)2 Ru(T-BINAP)(OCOCH3)2 Ru(BINAP)(OCO-t-Bu)2 (t−Buは、ターシヤリーブチルをいう) Ru(T-BINAP)(OCOCF3)2 Ru(t-Bu-BINAP)(OCOCH3)2 〔Ru(BINAP)ZnCl42(NEt3) 〔Ru(BINAP)AlCl52(NEt3) 〔Ru(BINAP)SnCl62(NEt3) 〔Ru(BINAP)TiCl62(NEt3) 〔Ru(T-BINAP)ZnCl42(NEt3) 〔Ru(T-BINAP)AlCl52(NEt3) 〔Ru(T-BINAP)SnCl62(NEt3) 〔Ru(T-BINAP)TiCl62(NEt3) 〔Ru(BINAP)ZnCl2〕(OCOCH3)2 〔Ru(BINAP)AlCl3〕(OCOCH3)2 〔Ru(BINAP)SnCl4〕(OCOCH3)2 〔Ru(BINAP)TiCl4〕(OCOCH3)2 〔Ru(T-BINAP)ZnCl2〕(OCOCH3)2 〔Ru(T-BINAP)AlCl3〕(OCOCH3)2 〔Ru(T-BINAP)SnCl4〕(OCOCH3)2 〔Ru(T-BINAP)TiCl4〕(OCOCH3)2 本発明を実施するには、化合物(II)をルテニウム−光学
活性ホスフイン錯体の存在下、溶媒としては、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、酢酸等のプロテツ
クな溶媒を用い、水素圧10kg/cm2から150kg/cm2
好ましくは25kg/cm2から50kg/cm2、反応温度15℃
から100℃、好ましくは35℃、から70℃、は反応
時間2時間から40時間、好ましくは5時間から30時
間水素添加することにより行われる。このとき使用され
るルテニウム−光学活性ホスフイン錯体の量は、化合物
(II)に対し、モル比で1/50〜1/5000、好まし
くは1/50〜1/1000である。また溶媒量は化合
物(II)に対して重量比で2〜10倍量、好ましくは3〜
5倍量である。
この反応において、ルテニウム−光学活性ホスフイン錯
体の触媒成分のBINAP類を選択することにより、所望の
立体配置の化合物(I)を得ることができる。例えば、(R)
−(+)−BINAP類を用いればS体の化合物(I)が得られ、
また、(S)−(-)−BANAP類を用いればR体の化合物(I)が
得られる。
特に、R体の化合物(I)は、加水分解することによりL
−カルニチンに誘導できる。
このようにして合成された化合物(I)は、反応液を減圧
下に濃縮し、残渣を再結晶化して得られる。別法として
は、残渣に水を加えて溶解した後、塩化メチレン等で触
媒を抽出した後、水層を濃縮すれば純粋なものを得るこ
とができる。更に、塩化メチレンで抽出した触媒は、塩
化メチレンを留去した後、メテタノール或いはエタノー
ルに溶解して再び水素化反応に使用することができる。
〔実施例〕
次に実施例により本発明を説明する。
実施例1 500mlのステンレスオートクレーブに、γ−トリメチ
ルアンモニウム−3−オキソブタン酸エチルエステルク
ロリド16.3g(72.9ミリモル)、Ru2Cl4((-)-T-BINAP)2
(NEt3)286mg (0.169ミリモル)及びエタノール100mlを加えて、
水素圧50kg/cm2、25℃で18時間撹拌反応させた。
反応液を取り出し、20mm/Hgの減圧下にエタノールを
留去して粗カルニチンエチルエステルクロリド16.6gを
得た。このものの旋光度および機器分析値を次に示す。
▲〔α〕20 D▼−14.7°(c=1,H2O)1 H NMR δppm 2.28(t,J=7.1Hz,3H),2.68(q,2H),3.25(s+m,10H),3.50
(d,2H),4.23(dq,J=2.48Hz,7.1Hz,2H),4.7(m,1H) 更に、ここで得た粗カルニチンエチルエステルクロリド
10gを20mlのイソプロピルアルコールに50〜52
℃で溶解し、5℃に冷却して別すれば82%の収率で
▲〔α〕20 D▼−17.2°(c=1,H2O)の純粋なカルニ
チンエチルエステルクロリドを得ることができる。
上記で得た粗カルニチンエチルエステルクロリド10.6g
を採取し、水40ml及び濃塩酸2mlを加えて2時間加熱
還流し、つづいて10mm/Hgの減圧下に60〜65℃で
濃縮乾固し、カルニチン塩酸塩9.2gを得た。不斉収率8
5.4%ee。
▲〔α〕25 D▼−20.23°(c=3.59,H2O)1 H NMR δ ppm 2.68(q,2H),3.24(s,9H),3.50(d,2H),4.70(m,1H) 実施例2 500mlのステンレスオートクレーブに、γ−トリメチ
ルアンモニウム−3−オキソブタン酸エチルエステルク
ロリド16.3g(72.9ミリモル)、Ru2Cl4((-)-BINAP)2(N
Et3)328mg(0.169ミリモル)及びエタノール100m
lを加えて、水素圧25kg/cm2、50℃で15時間撹拌
反応させた。反応液を取り出し、15mm/Hgの減圧下に
エタノールを留去してカルニチンエチルエステルクロリ
ド16gを得た。このものの旋光度は▲〔α〕25 D▼−1
4.53°(c=1,H2O)であつた。
上記で得たカルニチンエチルエステルクロリドに水50
mlを加え、続いて塩化メチレン50mlを加えて撹拌し、
分液で油層を分離した。水層に濃塩酸2mlを加えて2時
間加熱還流し、つづいて1mm/Hgの減圧下に60〜65
℃で濃縮乾固し、カルニチン塩酸塩9.0gを得た。不斉
収率84%ee。
▲〔α〕25 D▼−18.48°(c=4.00,H2O) 実施例3 500mlのステンレスオートクレーブに、γ−トリメチ
ルアンモニウム−3−オキソブタン酸イソプロピルエス
テルクロリド23.75g(0.1モル)、Ru2Cl4((-)-BINAP)2
(NEt3)422mg(0.25ミリモル)及びイソプロピルアル
コール150mlを加え、水素圧100kg/cm2、40℃で
20時間水素化を行つた。反応液を取り出し、10mm/H
gの減圧下で溶媒を留去してカルニチンイソプロピルエ
ステルクロリド23.6gを得た。
上記で得たカルニチンイソプロピルエステルクロリドに
水70mlを加えて充分撹拌し、分液後、水層に濃塩酸3
mlを加えて5時間加熱還流した。
次いで液温60〜65℃で1mm/Hgの減圧下で濃縮乾固
し、カルニチン塩酸塩16.7gを得た。不斉収率80%e
e。
▲〔α〕25 D▼−18.95°(c=1,H2O) 実施例4 500mlのステンレスオートクレーブに、γ−トリメチ
ルアンモニウム−3−オキソブタン酸t−ブチルエステ
ルクロリド25.15g(0.1モル)、Ru((-)-BINAP)(OCO
CH3)2841mg(1ミリモル)及びメタノール100ml
を加え、水素圧70kg/cm2、25℃で40時間水素化を
行つた。反応液を取り出し、20mm/Hgの減圧下で溶媒
を留去してカルニチンt−ブチルエステルクロリド25.5
gを得た。つづいて実施例3と同様に処理してL−カル
ニチン塩酸塩17.7gを得た。収率90%。不斉収率78.5
%ee。
▲〔α〕25 D▼−23.69°(c=1.05,H2O) 実施例5 500mlのステンレスオートクレーブに、γ−トリメチ
ルアンモニウム−3−オキソブタン酸エチルエステルク
ロリド16.3g(0.1モル)、〔Ru((+)-BINAP)SnCl6
(NEt)355mg(0.18ミリモル)及びエタノール
100mlを加え、水素圧100kg/cm2、35℃で20時
間水素化を行つた。溶媒を留去した後、塩化メチレン30
mlで3回残渣を洗浄し、室温で17時間減圧(5mmHg)
で乾燥してD−カルニチンエチルエステルクロリド16
gを得た。不斉収率86%ee。
▲〔α〕25 D▼+14.88°(c=1.0,H2O) 実施例6 実施例5で用いた触媒〔Ru((+)-BINAP)SnCl62(NEt3)
に代えて、〔Ru((-)-BINAP)〕(ClO4)2を用いた他は、実
施例5と全く同一条件で反応及び後処理を行い、L−カ
ルニチンエチルエステルクロリド16.1gを得た。不斉収
率83.8%ee。
▲〔α〕25 D▼−14.5°(c=1.0,H2O) 実施例7〜15 実施例1において用いたと同じ基質γ−トリメチルアン
モニウム−3−オキソブタン酸エチルエステルクロリ
ド、同じ触媒Ru2Cl4((-)-T-BINAP)2(NEt3)を用い、触媒
量、溶媒の種類、水素圧力、反応温度、反応時間を変え
たほかは実施例1と同様に操作して、粗カルニチンエチ
ルエステルクロリドを得た。このものの不斉収率の結果
を次の第1表に示す。
〔発明の効果〕 本発明は、医薬として重要なカルニチンを得るための原
料である光学活性カルニチンエステルの製法であり、容
易に入手出来る基質を用い、ルテニウム−光学活性ホス
フイン錯体を触媒として不斉水素化を行い、操作の繁雑
な従来の方法に比べて、効率よく高い収率で光学純度の
高い目的物を得ることの出来る工業的に優れた方法であ
る。使用するルテニウム−光学活性ホスフイン錯体の光
学的性質により所望の光学異性体を自由に作ることが出
来るので、これをもとに新しい用途の開発が期待される
ものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07B 61/00 300

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(II) (式中、Rは低級アルキル基、Xはハロゲン原子を示
    す) で表わされるγ−トリメチルアンモニウム−3−オキソ
    ブタン酸エステルハライドを、次の一般式 (III)、(V)、(VI)または(VII) で表わされるルテニウム−光学活性ホスフィン錯体を触
    媒として不斉水素化を行うことを特徴とする次の一般式
    (I) (式中、R及びXは前記と同じものを示す) で表わされる光学活性カルニチンエステルの製法。
JP63324651A 1988-12-22 1988-12-22 光学活性カルニチンエステルの製法 Expired - Fee Related JPH0641445B2 (ja)

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