JPH0642521U - メモリ機構内蔵跳ね上げロック式チルトステアリング装置 - Google Patents

メモリ機構内蔵跳ね上げロック式チルトステアリング装置

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JPH0642521U
JPH0642521U JP8339492U JP8339492U JPH0642521U JP H0642521 U JPH0642521 U JP H0642521U JP 8339492 U JP8339492 U JP 8339492U JP 8339492 U JP8339492 U JP 8339492U JP H0642521 U JPH0642521 U JP H0642521U
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栄 松本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】チルト動作およびチルト最上位置でのロックを
同じ駆動源のスイッチ等の操作で行い得るようにし、乗
降性および装置組立性の向上を図る。 【構成】ステアリング軸の回転支持部側にギヤ部材を、
固定側に歯付メモリ部材および可動ギヤ部材を取り付
け、チルト後の支持部の位置決めを支持部側ギヤ部材と
可動ギヤ部材との噛合で行い、支持部側ギヤ部材とメモ
リ部材との噛合でチルト位置をメモリするようにし、跳
ね上げロック部材を固定側のブラケットに揺動可能に枢
支し、この跳ね上げロック部材と跳ね上げ作動部材にそ
れぞれ長孔をもつ連結部材を介して駆動装置を連結し、
この駆動装置の出力端を各連結部材の長孔に係合させ
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、メモリ機構付きチルトステアリング装置の改良に関する。本考案は 特に、ステアリングホイールを取り付けたステアリング軸を回転自在に支持する 支持部を、車体側に固定した固定部に対して、チルトピンを中心に傾動自在とし たチルトステアリング装置に、チルト以前の位置を記憶しておくメモリ機構と、 跳ね上げロック機構を内蔵するとともにチルト動作の駆動部を付加したメモリ機 構内蔵跳ね上げロック式チルトステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
メモリ機構付きチルトステアリング装置としては従来から種々のものが知られ ており、例えば本出願人が先に出願した特開昭62−103257号もその1つ である。これは、上記支持部と固定部との固定に係合方式を採用してステアリン グホイールの保持を確実にし、また係合位置の選定に工夫をこらすことによりス テアリングホイールの剛性を高めるようにしたものである。 上記出願においては、支持部側にギヤ部材を、固定部側に前記ギヤ部材に噛合 可能なメモリ部材および可動ギヤ部材を各々取り付け、チルト後における支持部 の位置決めはギヤ部材と可動ギヤ部材との噛合により決定するとともに、ギヤ部 材とメモリ部材との噛合により設定されたチルト位置をメモリしておくものであ る。チルト時におけるギヤ部材と可動ギヤ部材との解放は操作レバーによって行 い、メモリ位置の変更はセレクトレバーによって行う。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来のこの種のチルトステアリング装置は、運転者がチルト時にレバー等の操 作部材を操作してチルト動作を行わなければならないので非常に煩雑であり、急 ぎのときなどはチルト装置があるにも拘らず使用せずに走らせてしまうという欠 点があった。またメモリ機構のあるチルトステアリング装置においても、チルト 跳ね上げ位置でロックするようになっていないため乗降性の点では必ずしも満足 すべきものでなく、また跳ね上げ時のロック機構をむやみに設けると操作性が煩 雑になってしまうという問題があった。また上記出願のものは、メモリ位置はメ モリ部材の一部が可動ギヤ部材の一部に係合した状態でメモリされるようになっ ているため、メモリ部材および可動ギヤ部材の歯部に対する上記係合部の位置精 度に注意を払わねばならないが、この精度が出し難く、どうしても僅かながたを 生じるので、操作フィーリングが必ずしも良好とは言えない。また、ステアリン グホイールの跳ね上げ時に誤ってセレクトレバーを操作すると、メモリ部材と可 動ギヤ部材との間で位置ずれが生じ、チルトロックできない状態となるのみなら ず、各部材が元の正常な状態に戻らなくなってしまうことがあった。
【0004】 本考案は、チルト動作をきわめて簡単なスイッチ釦等の操作で、あるいはドア の開閉と連動させて自動的に行い得るようにするとともに、このチルト動作の駆 動部分によって同時に跳ね上げ時のロックも可能とし、乗降性および装置の組立 性を改善したメモリ機構内蔵跳ね上げロック式チルトステアリング装置を提供す ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案によるメモリ機構内蔵跳ね上げロック式チルトステアリング装置は、ス テアリングホイールが固定されたステアリング軸を回転自在に支承する支持部と 、該支持部をチルトピンの回りに傾動可能に支持する固定部と;前記支持部に固 定され、第1のギヤ部を有する第1の部材と;一端において前記固定部に枢着さ れ他端には前記第1のギヤ部と噛合可能な第2のギヤ部を有し、前記支持部のチ ルト時に付勢される駆動装置により回動されるようになっている第2の部材と; 一端において前記固定部に対して移動可能に取り付けられ、他端部には前記第1 のギヤ部と噛合可能な第3のギヤ部を有し、メモリ位置を変更するために操作さ れる操作部材により移動されるようになっている第3の部材と;チルト最下段位 置で前記第1の部材と前記第3の部材とが当接して該第3の部材の位置を規制す るストッパ部と;前記支持部に設けられたチルトストッパピンを該支持部が跳ね 上った時に把持してロックする第4の部材と;を含み、前記駆動装置はその出力 部が前記支持部に軸支された跳ね上げ作動部材を揺動可能に連結するとともに、 前記第4の部材を揺動可能に連結して前記チルトストッパピンと係合せしめるよ うにしたものである。
【0006】
【作用】
本考案においては、駆動装置の出力部を跳ね上げ用連結部材の一端部に形成し た長孔と係合させ、該跳ね上げ用連結部材の他端部を跳ね上げ作動部材に連結し 、前記出力部の往動時に前記第2の部材(可動ギヤ部材)を回動させて前記第1 の部材(支持部側ギヤ部材)と前記第2の部材の噛合を解き、ばね力で跳ね上げ 動作せしめ、前記出力部の往動時に前記第2の部材をその位置に残して復帰する ようにしてある。また前記駆動装置の前記出力部を跳ね上げロック用連結部材を 介して前記第4の部材(跳ね上げロックプレート)に連結し、前記第4の部材で 前記支持部(上部コラム)に設けたチルトストッパピンを係止して該支持部の跳 ね上げ時のロックを行う。この跳ね上げ用連結部材にも長孔を形成し、該長孔を 介して前記駆動装置の出力部と係合させ、かつチルト位置の設定時にチルト位置 選定レバー(セレクトレバー)のアーム部で前記第4の部材をロック解除方向へ 回動させることで、支障なく好みのチルト位置を設定できる。
【0007】 したがって本考案においては、跳ね上げ操作は、前記駆動装置のきわめて簡単 なスイッチ等の操作で、例えばイグニッションキーまたドアの開閉と連動させて 自動的にできる。また、跳ね上げ時はその位置で自動的にロックされるため、運 転者の乗降性が向上する。さらに、乗車後、運転者が元のメモリ位置にチルトを 戻そうとするときは、前記スイッチ等の操作をすることでロック解除が簡単にで き、ハンドルを押し下げれば元の位置が得られる。
【0008】
【実施例】
以下、図面によって本考案の実施例を説明する。図1は本考案の一実施例の車 両装置状態を示す全体の側面図であり、同図において、ステアリングホイール1 を取り付けた上部ステアリング軸2は、玉軸受1aにより上部コラム(支持部) 3に回転自在に支持され(図2参照)、一方ステアリングギヤ4に自在接手5を 介して接続される下部ステアリング軸6は下部コラム7に回転自在に支持されて いる。下部コラム7は、その上部に固定されたブラケット(固定部)8により車 体側のインストルメントパネル9に固定されている。上部ステアリング軸2と下 部ステアリング軸6とは、自在接手10(図2参照)により回転可能かつ傾動可 能に連結されている。
【0009】 上部コラム3の下部が円筒状部11となり、この円筒状部11はブラケット8 に以下のように連結されている。即ち、図1の要部拡大の一部断面側面図である 図2において、ブラケット8は、基部14およびその両側から互いに平行に延び た右折曲部15および左折曲部16を有し、両折曲部15,16間に上部コラム 3の円筒状部11が接するように延びている(図3参照)。そして、円筒状部1 1即ち上部コラム3は、ブラケット8に対して、接触部において左右折曲部に垂 直で自在接手10の中心を通る軸線を有する一対のチルトピン17,18により 連結され、この軸線の回りで傾動可能となっている。 ブラケット8と円筒状部11との間には跳ね上げ用ばね19が掛け渡されて、 上部コラム3を上方傾動方向に付勢している。上部コラム3の円筒状部11には チルトストッパピン21が植設され、これが左折曲部16に穿接されたストロー ク規制窓孔22に嵌まり込むことにより、上部コラム3の傾動範囲が規制されて いる。2つのチルトピン17,18の中間部の下方にあたる円筒状部11の下に は、本考案の第1の部材となるギヤ部材23が固着されている。ギヤ部材23に はチルトピン17,18を中心とする凸状の面に多数の歯23aが形成されてい る。
【0010】 ブラケット8の両折曲部15,16間に架設固定された支持軸24には本考案 の第2の部材となる可動ギヤ部材25が枢着され、この可動ギヤ部材25は、そ の張り出した先端に、ギヤ部材23の歯23aに係合するギヤ部25aを有する 。即ち可動ギヤ部材25はギヤ部25aをギヤ部材23に対向して有しており、 これは所定角度範囲でギヤ部材23の歯23aに噛み合う。これらの噛み合い位 置を変えることにより、上部コラム3即ちステアリング軸2をチルトピン17, 18のまわりに傾動させてその傾斜角(チルト角)を調節できる。可動ギヤ部材 25は後述する跳ね上げ作動部材44のガイド部44b,44cに対応して支持 軸24回りの揺動を案内するガイドピン25bを有し、支持軸24の嵌入を許す 穴25c(図5)を有している。 可動ギヤ部材25の揺動によりギヤ部材23とギヤ部25aとの噛み合いを制 御しステアリング軸2とこれを支持する上部コラム3を跳ね上げる。この跳ね上 げ機構について以下に説明する。
【0011】 跳ね上げ機構は、可動ギヤ部材25とギヤ部材23への噛み合いを外すための 跳ね上げ作動部材44と、噛み合いの外れた後にステアリング軸2とともに上部 コラム3を跳ね上げるために付勢力を与える前記跳ね上げ用ばね19と、チルト 部前方の適当な固定部例えば下部コラム7に取り付けられた可逆転モータ50と 、モータ50の出力軸51に固着したクランク部材53と後述の支持軸26とを 連結している板状の跳ね上げ用連結部材52とにより成っている。跳ね上げ用連 結部材52のクランク部材側の端部は長孔54を有し、この長孔54に、クラン ク部材53に固着した駆動部ピン55が挿入されている。跳ね上げ用連結部材5 2の先端は前記支持軸26に回転自在に嵌合されている。 跳ね上げ作動部材44の上端は、チルトピン17,18により、それらの回り に回動可能に折曲部15,16に取り付けられている。前記作動部材44の下端 はステアリング軸2の軸方向と直交する方向に延び、該下端に穿設された孔内に 支持軸26が挿入され、該支持軸の端部をかしめることにより、固定されている 。また支持軸26には可動ギヤ部材25の背面のテーパ部29が接触している。 跳ね上げ作動部材44の下端とブラケット8の折曲部15,16との間にはコ イルばね36が掛け渡され、跳ね上げ作動部材44を時計方向(図2中)に付勢 している。作動部材44の片方44aの内側には可動ギヤ部材25のガイドピン 25bの上方を被うように延びる平坦なガイド部44bが設けられている。この ガイド部44bの左方(図2中)には曲折して下方に延び出すガイド部44cが 設けられ、ガイドピン25bを下方に案内する案内面を形成している。コラム側 ギヤ部材23と可動ギヤ部材25との噛合が解除されると、上部コラム3は跳ね 上げ用ばね19の引張り力によって上方へ跳ね上げられ、この後、可逆転モータ 50のクランク部材53が付勢前の元の位置に戻ると跳ね上げロックが働き、上 部コラム3は跳ね上げ状態でロックされる。次にこの跳ね上げ機構について説明 する。
【0012】 チルトストッパピン21の下方でブラケット8の左折曲部16に支持ピン56 を介して跳ね上げロックプレート57がその中途部で枢支されている。跳ね上げ ロックプレート57の先端57aは支持ピン56まわりの時計方向回転でチルト ストッパピン21を抱き込むように鈎形となっており、また該ロックプレート5 7の後端57bはモータ50の出力軸のクランク部材53に跳ね上げロック用連 結部材58を介して揺動可能に連結されている。跳ね上げロック用連結部材58 のモータ50側端部は跳ね上げ用連結部材52の長孔54と略同形の長孔59を 有し、図8に示すように両連結部材52,58が端部でブッシュ60を介して重 なり、両連結部材端部の各長孔54,59にクランク部材53に設けた駆動部ピ ン55が挿入されている。跳ね上げロック用連結部材58の先端付近(跳ね上げ ロックプレート57の後端枢着部近く)とモータ50固定部間に跳ね上げロック 用引張ばね61が装着されている。後述する如く跳ね上げロックプレート57が チルトストッパピン21を抱き込むように係合したとき、チルトストッパピン2 1はストローク規制窓孔22の下端部に位置固定されて跳ね上げ時のロックがな される。
【0013】 次に、上部ステアリング軸2の傾斜角(チルト角)を所定位置に定めるための メモリ機構につき図3乃至図5を参照して説明する。 メモリ機構は、可動ギヤ部材25とギヤ部材23との係合を所定位置でのみ許 容するためのメモリ部材46と、これを制御するセレクトレバー42とより成っ ている。 メモリ部材46は可動ギヤ部材25に並置され、上部コラム3の円筒状部11 に固定されたギヤ部材23の歯23aに噛み合うよう本体46eから延びるギヤ 部46a(図5参照)と、ギヤ部46aの側面上に可動ギヤ部材25のガイドピ ン25bと反対方向に延び出すガイドピン46dと、ギヤ部46aの根元部にギ ヤ部材23を被うように延び出すメモリプレート46cと、後述する位置ずれ防 止のために突出させたストッパ部46fと、支持軸24の嵌入を許す長孔46b とを有する。上記長孔46bは、ステアリング軸2が跳ね上げ位置にある時支持 軸24がその上部に、そして、ステアリング軸2が最下位置にある時支持軸24 がその下部に位置するよう形成されている。メモリ部材46のガイドピン46d の端部にはコイルばね27(図3参照)の一端が係止されており、コイルばね2 7の他端はプレート47に係止されている。プレート47は、円筒状部11のチ ルトピン18に対応する位置に設けられた突出部11aに遊嵌されている。コイ ルばね27がメモリ部材46を常に上方(図3中)へと付勢しているので、メモ リ部材46は、ステアリングホイール1を跳ね上げた際、ギヤ部材23とギヤ部 46aとが噛合したまま上部コラム3と共に変位する。 従って、メモリプレート46cは前記ホイール1を跳ね上げた際には、該プレ ートの下面がギヤ部25aに当接して、支持軸26を介してコイルばね36によ り付勢されている可動ギヤ部材25の揺動変位を阻止する。一方、メモリプレー ト46cのホイール側端部が可動ギヤ部材25から外れ、ギヤ部材23の歯が可 動ギヤ部材25のギヤ部25aの歯と一致した時、可動ギヤ部材25の揺動が可 能となりギヤ部材23と噛合される。従って、可動ギヤ部材25とメモリ部材4 6とが同一位置関係に達した時点で上部コラム3が固定されるというメモリ機能 が可能となる。
【0014】 メモリ部材46を制御するセレクトレバー42は、図3に示されているように 、チルトピン17により回動自在に支持され、支持部より下方に延び出して操作 部を与えるとともに、該操作部から跳ね上げ作動部材44へ向って延びかつ反時 計方向(図2中)に回動時前記作動部材44に係合して共に回動させる係止部4 2aと、ガイドピン46dの上方を覆って延びる平坦なガイド面42bと、この ガイド面42bの先端で下方へ屈曲してガイドピン46dの下方への案内をする ためのガイド面42cを有している。ガイド面42cの先端と支持軸24間には コイルばね41(図4参照)が掛け渡され、セレクトレバー42を時計方向へと 付勢しており、ブラケット8に植設したストッパ42f(図2)により回転が規 制されている。ばね41の付勢力に抗してセレクトレバー42を反時計方向へと 回動させると、係止部42aを介して跳ね上げ作動部材44がこれと共に同方向 へと回動し、メモリ部材46のガイドピン46dがセレクトレバー42のガイド 面42b,42cに沿って案内され、メモリ部材46が下方へと揺動してギヤ部 材23の歯23aとギヤ部46aとの噛み合いを解除するとともに、前述したご とく、可動ギヤ部材25も下方へ揺動する。この時の跳ね上げ作動部材44の回 動に際しては、跳ね上げ用連結部材52は長孔54の左端が駆動部ピン55に当 る範囲内で移動する。
【0015】 次に、以上の構成になる本実施例の作動を説明する。図2および図7は、チル ト中立位置で上部コラム3がブラケット8に対して固定された状態を示している 。この状態から運転者が乗降に際し、ホイール1を跳ね上げたい場合、モータ5 0を付勢(スイッチON)してクランク部材53を反時計方向に図7のP1 点か らP2 点まで回動させると、駆動部ピン55が跳ね上げ用連結部材52の長孔5 4の右端を押し、支持軸26を介して跳ね上げ作動部材44はコイルばね36の 付勢力に抗して反時計方向に引き上げられる。同時に支持軸26も反時計方向に 回動し、可動ギヤ部材25の背面テーパ部29の支持を解放する。この時、可動 ギヤ部材25はその側面のガイドピン25bが跳ね上げ作動部材44のガイド面 44bおよび44cに案内されて下方に移動し、ギヤ部材23との噛み合い状態 から非噛み合い状態へと移行する(チルトロック解除)。可動ギヤ部材25とギ ヤ部材23との噛み合いが外れると、上部コラム3は跳ね上げ用ばね19により 引き上げられ、チルトストッパピン21がストローク規制窓孔22の下端に当接 した跳ね上げ位置(図6,図9)へと達する。この時可動ギヤ部材25のギヤ部 25aがメモリ部材46のメモリプレート46cの下面に当接し、可動ギヤ部材 25を非噛合状態に維持する。ギヤ部材23とメモリ部材46との噛み合いは保 持されたままであるため、上部コラム3とともにメモリ部材46も跳ね上がる。 モータ50はこの後の付勢解除(スイッチOFF)により逆転し、クランク部材 53のピン55は内蔵されたばねの力でP1 の位置に戻っている。なおモータ5 0の付勢で跳ね上げロック用連結部材58も押動され、跳ね上げロックプレート 57も回動するが、この時点での作用効果はない。
【0016】 可逆転モータ50のスイッチOFFでクランク部材53が元の位置に戻ると、 跳ね上げロックプレート57は跳ね上げロック用引張ばね61により支持ピン5 6のまわりに時計方向に回動し、跳ね上げロックプレート57先端57aの鈎形 部でチルトストッパピン21を抱き込んで窓孔22の下縁に係止し、図10に示 すように跳ね上げロック状態となる。これによりホイール1を押し下げようとし てもチルト可動部分の動きは止められる。
【0017】 跳ね上げロックを解除する場合は、再びモータ20のスイッチONにより出力 軸のクランク部材53が反時計方向に回動し、駆動部ピン55が跳ね上げロック 用連結部材58の長孔59の右端を押し、該連結部材58のみを同方向に押動し て跳ね上げロックプレート57が反時計方向に回動し、チルトストッパピン21 から外れてロック解除となる。この後ホイール1を押し下げると元のチルト位置 でチルトロックが可能となる。このチルトロックを簡単に説明する。
【0018】 ステアリングホイール1の下方押し下げにより、可動ギヤ部材25のギヤ部2 5aがメモリ部材46のメモリプレート46cの下面に案内されてそのホイール 側端部に来た時、可動ギヤ部材25がギヤ部材23に向う方向に揺動して、ギヤ 部25aがギヤ部材23の歯23aと噛み合う。この時、支持軸26は跳ね上げ 作動部材44とともに時計方向に回動し、可動ギヤ部材25の背面テーパ部29 へと滑り込み、ギヤ部材23と可動ギヤ部材25との噛み合いを保持する。
【0019】 ホイール1のメモリ位置を変更したい場合には、運転者はセレクトレバー42 を把持し、ホイール側へ、つまり反時計方向に回動させる。この時、セレクトレ バー42は、その係止部42aが跳ね上げ作動部材44に当接し、セレクトレバ ー42および作動部材44は一緒に反時計方向に回動される。このセレクトレバ ー42は図11に明示するように該レバー42のアーム部42dと一体に動き、 該アーム部先端が跳ね上げロックプレート57の下側斜面に接し、跳ね上げロッ クプレート57も同時に回動させる。これによりチルトセレクト動作は跳ね上げ ロックプレート57により動きを阻害されることはない。また両連結部材52, 58も同方向に引かれて移動するが、左側の長孔54,59があるためにモータ により動きを阻害されることはない。セレクトレバー42が反時計方向に引き上 げられると、そのガイド面42b,42cも変位し、メモリ部材46のガイドピ ン46dを斜め下方へ押し下げる。従って、メモリ部材46はギヤ部材23と噛 み合いを解いた状態にもたらされる。また、跳ね上げ作動部材44もセレクトレ バー42と同時に作動されるので、ガイド部44b,44cとガイドピン25b との係合を介して可動ギヤ部材25は時計方向に回動しており、そのギヤ部25 aとギヤ部材23との噛み合いも解除されている。 この状態において、運転者が所望のステアリング傾斜角(チルト角)に上部ス テアリング軸2を調整する。そして調整後セレクトレバー42を手離すと、レバ ー42および作動部材44はばね27,36により時計方向に回動し、可動ギヤ 部材25とメモリ部材46とは共にギヤ部材23と噛み合い、所望のチルト角設 定位置が達成される。この位置は前述したと同様にホイール1を跳ね上げた後に も再現できる。 上述の実施例で可逆転モータ50はP1 →P2 →P1 の動作を行うので、跳ね 上げ用連結部材52の端部の長孔54は駆動部ピン55の移動範囲P1 〜P2 以 上の長さがあればよい。モータの駆動は運転席の適当な位置に設けたスイッチに より行うか、あるいは運転席ドアを開いた時やイグニッションキーを抜いた時、 またはそれらを連係させた時の信号で行うようにすることもできる。
【0020】
【考案の効果】
以上の如く本考案によれば、チルト動作の駆動装置を設けるとともに、駆動装 置と跳ね上げ作動部材とを長孔を有する連結部材で連結したので、跳ね上げ後の 駆動装置の反転、復帰も容易であり、セレクト動作時にも、その動作を阻害され ることはない。 さらに本考案によれば、跳ね上げ動作の駆動源で跳ね上げロックが可能となり 、乗降性改善が図られる。またその駆動部分や跳ね上げロック部材等はステアリ ング装置組立後に装着が可能であり、組立性もよく、チルト跳ね上げ,チルトロ ック解除の2つの異なる動作を1つの駆動部分で行えるので、構造が簡素で製作 コストの低減が図られる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例によるチルトステアリング装
置の概略的な全体側面図である。
【図2】本考案の実施例による跳ね上げロック機構およ
び駆動部分を取り除いた部分の下半分を裁断した拡大側
面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿った横断面図であ
る。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】上部コラムブラケットへの可動ギヤ部材および
メモリ部材の取付関係図である。
【図6】ステアリング軸の跳ね上げ状態の下半分裁断し
た拡大側面図である。
【図7】チルト中立位置でのチルトロック状態における
側面図である。
【図8】駆動装置のクランク部材と跳ね上げ用連結部材
および跳ね上げロック用連結部材の取付状態を示す正面
図である。
【図9】チルト跳ね上げ状態で跳ね上げロックを解除し
たときの側面図である。
【図10】跳ね上げロック時の跳ね上げロックプレート
とチルトストッパピンの係合状態を示す側面図である。
【図11】チルト位置セレクト時のセレクトレバーと跳
ね上げロックプレートとの係合状態を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 2 ステアリング軸 3 上部コラム 8 ブラケット 17,18 チルトピン 21 チルトストッパピン 22 ストローク規制窓孔 23 ギヤ部材 25 可動ギヤ部材 42 セレクトレバー 44 跳ね上げ作動部材 46 メモリ部材 50 駆動装置(可逆転モータ) 51 出力軸 52 跳ね上げ用連結部材 54 長孔 55 駆動部ピン 57 跳ね上げロックプレート 58 跳ね上げロック用連結部材 59 長孔 61 跳ね上げロック用引張ばね

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリングホイールが固定されたステア
    リング軸を回転自在に支承する支持部と、該支持部をチ
    ルトピンの回りに傾動可能に支持する固定部と;前記支
    持部に固定され、第1のギヤ部を有する第1の部材と;
    一端において前記固定部に枢着され他端には前記第1の
    ギヤ部と噛合可能な第2のギヤ部を有し、前記支持部の
    チルト時に付勢される駆動装置により回動されるように
    なっている第2の部材と;一端において前記固定部に対
    して移動可能に取り付けられ、他端部には前記第1のギ
    ヤ部と噛合可能な第3のギヤ部を有し、メモリ位置を変
    更するために操作される操作部材により移動されるよう
    になっている第3の部材と;チルト最下段位置で前記第
    1の部材と前記第3の部材とが当接して該第3の部材の
    位置を規制するストッパ部と;前記支持部に設けられた
    チルトストッパピンを該支持部が跳ね上った時に把持し
    てロックする第4の部材と;を含み、前記駆動装置はそ
    の出力部が前記支持部に軸支された跳ね上げ作動部材を
    揺動可能に連結するとともに、前記第4の部材を揺動可
    能に連結して前記チルトストッパピンと係合せしめるこ
    とを特徴とするメモリ機構内蔵跳ね上げロック式チルト
    ステアリング装置。
JP8339492U 1992-11-09 1992-11-09 メモリ機構内蔵跳ね上げロック式チルトステアリング装置 Pending JPH0642521U (ja)

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