JPH0650809B2 - モノリシツクマイクロ波集積回路用バイアス回路 - Google Patents

モノリシツクマイクロ波集積回路用バイアス回路

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JPH0650809B2
JPH0650809B2 JP16972885A JP16972885A JPH0650809B2 JP H0650809 B2 JPH0650809 B2 JP H0650809B2 JP 16972885 A JP16972885 A JP 16972885A JP 16972885 A JP16972885 A JP 16972885A JP H0650809 B2 JPH0650809 B2 JP H0650809B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はモノリシツクマイクロ波能動回路において、小
形にして簡易な直流バイアス供給回路の構成に関するも
のである。
(従来の技術) モノリシツクマイクロ波集積回路(以下、MMICと称
す)はシリコン,ガリウム砒素等の基板上にトランジス
タ、ダイオード等の能動素子とL,C,R等からなる受
動回路を集積化したものであり、個別部品と薄膜受動回
路を組み合わせて構成するハイブリツドマイクロ波集積
回路(以下、HMICと称す)に比べ大幅に小形化する
ことができる。また、HMICでは組立て後の調整が可
能であるが、MMICでは形状が非常に小さいため製作
後の調整は困難である。
第4図に従来のMMIC能動回路の一例として、MMI
C増幅器の構成を示す。1はトランジスタ,FET等の
増幅素子、2はマイクロ波インピーダンス整合回路(以
下、整合回路と称す)、3は分布定数線路、4はマイク
ロ波に対して6を接地する回路、5は直流阻止回路、6
は直流バイアス供給点である。従来のMMIC増幅器の
構成は無調整回路を実現するため、薄膜の厚さあるいは
電極間距離のバラツキが回路の特性に対して影響するキ
ヤパシタ(MIMキヤパシタ,インタデイジタルキヤパ
シタ等)は、回路の高周波化に伴つて整合回路要素から
除外する傾向にあり、一般的にはパタンの機械的精度の
みで特性が決まる分布定数のみを用いて増幅器整合回路
2の設計が行われていた。
増幅器は、増幅素子に所定の直流バイアスを供給するバ
イアス回路と、増幅素子を信号源または負荷に対してイ
ンピーダンス整合させる整合回路が必要である。分布定
数のみで整合回路を構成する従来のMMIC増幅器にお
いては大別すると以下の2つのいずれかの方法によりバ
イアス回路が構成されていた。
(1) 3を高インピーダンス1/4波長分布定数線路、4
を低インピーダンス1/4波長分布定数線路により構成
し、整合回路とは別回路とする。
(2) 4を十分大きな容量を有し、電極の片側を接地さ
れた薄膜キヤパシタにより構成し、3を整合用スタブと
バイアス供給線路とに共用する。なお、このキヤパシタ
はバイアス回路の一部としてのみ使用しており、その精
度は要求されない。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、(1)については、1/4波長分布定数線路
を2個用いるため小形化に限界があること、限られたM
MICチツプ面積内で増幅器を多段化する場合にはバイ
アス回路間の距離あるいはバイアス回路−整合回路間の
距離を十分にとれないこと等の問題があつた。(2)につ
いては、4をできるだけMMICチツプの端に寄せMI
Mキヤパシタの接地を最短距離で行う必要があり、ま
た、3の寸法は整合条件により決定されるため、MMI
Cチツプ内での増幅素子および回路パタンの配置が制限
される欠点があつた。さらに、(2)の構成を用いた整合
では増幅器帯域を広くできない、高周波化しにくい等の
欠点があつた。これらの欠点はHMICでは組立て後の
調整が可能であることからあまり問題とならなかつた
が、MMICでは無視できなくなつた。
以上の理由により、従来のMMIC増幅器においてはバ
イアス回路に起因する制約によりMMICチツプの小形
化を十分に実現できない欠点があつた。
本発明の目的はMMIC能動回路において、上記欠点を
解消するバイアス回路を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、再現性の向上を可能にし、かつ、広い帯域に
わたつて十分な整合が得られるMMIC整合回路(半導
体回路;特願昭59-186487 )の一部に高インピーダンス
1/4波長分布定数線路を追加するだけで、上記整合回路
の利点を損うことなくバイアス回路を構成することを主
要な特徴とする。
(実施例) はじめに本発明の適用されるインピーダンス整合回路を
第5図により説明する。この回路は特願昭59- 186487に
示されるものである。第5図は第4図における整合回路
2に相当する。
第5図で7は能動素子または能動素子をインピーダンス
変換したもの、8,10,11および12は分布定数線路、9
および13はキヤパシタ、14はインダクタ、15は信号源ま
たは負荷インピーダンス、A−A′は基準点、16はA−
A′より7側を見たインピーダンス、17はA−A′より15
側を見たインピーダンスである。7〜17のインピーダン
スをそれぞれ等価的にR1+jX1,jωLa′,1/jωC
a,jωLa″,jωLm,1/jωCm,1/jωCb,jωL
b,Z0,Za,Zbとする(ωは角周波数)と整合条件
は、 Za=Zb (1) ここで、*は共役を示す。また、 Za=1/〔(jXa)-1+(R1+jX1)-1〕 Zb=jωLm+1/〔jωCm+(Z0+jXb)-1〕 Xa=ω(La′+La″)−(ωCa)-1b=ωLb−(ωCb)-1 第5図の回路において、(Z+jX-1(1−j
/Z)/Zが成立つ程度にXbが小さいとし、
a,bの設計値からのずれをΔCa,ΔCbとすれば、
第(2)式が満たされる時、Ca,Cbの設計値からのずれ
による整合条件のずれが相殺される。ここで、MMIC
チツプ上ではΔCa/Ca=ΔCb/Cbであるから、第(3)式
を満たすようにCa,Cbの値を選ぶことによりキヤパシ
タのバラツキに影響されない再現性の良いMMICが実
現できる。
また、従来の第4図MMICが分布定数のみを用いて構
成されていたのに対し、第5図の構成ではキヤパシタを
追加しているために整合回路のリアクタンス周波数特性
を設定する自由度が向上し、整合帯域を従来の場合に比
べて広くできる。
第1図は本発明の実施例を説明する図であつて、18は動
作周波数近傍において高インピーダンス1/4波長分布定
数線路、19は8および9の接続点、20は10および4の接
続点である。18は直流では抵抗分は零である。今、点20
のインピーダンスは4によりマイクロ波に対して十分小
さいから、18および10の特性インピーダンス、物理長、
伝播波長をそれぞれZ18,l18,λ18およびZ10
10,λ10,9の容量をC9とすると、点19より点20を
見るインピーダンスcは第(4)式になる。
ここで、増幅器設計帯域でl18λ18/4であるから第
(4)式〔〕内の第1項は第2項に比べて十分小さくな
る。したがつて、Zcは第(5)式となる。
第(5)式は9,10および4のみからなる回路のインピー
ダンスそのものであり、18の有無に影響されない。これ
を第5図の回路に適用すると第2図となり、点20を直流
バイアス供給点とすることにより再現性の良い、かつ、
広い帯域で整合が得られる増幅器回路が実現できる。本
発明によれば第4図の整合回路2の中に3,4のバイア
ス回路を吸収することができ、それだけ回路を簡易化で
きる。第3図に本発明を用いて説明した2段増幅器の特
性計算例を、18が有る場合と無い場合とを比較して示
す。回路のインピーダンスは50Ω系で、18の動作周波数
における特性インピーダンスは100 Ωとした。ここで、
21は18が有る場合の特性でバイアスは20より供給するも
のであり、22は18が無い場合でバイアスは理想的なバイ
アス回路により別途供給するものである。増幅器の低域
で若干の差が見られるが、他の80%近い帯域において18
の影響は殆んど見られない。18のインピーダンスは原則
的に大きい方が望ましい。つまりもし動作周波数で18の
インピーダンスが無限大ならば、動作周波数における整
合特性は第2図に示した回路と同様で、かつ直流的に20
からバイアス供給が可能となる。しかし実際にはモノリ
シツク回路でそれほど特性インピーダンスは大きくでき
ず、実用上100 〜120 Ω程度である。
(発明の効果) 以上説明したように本発明は、個別のバイアス回路を必
要とせず整合回路の一部にバイアス回路を組み込む構成
であること、および広い帯域にわたつて整合を実現しう
ることのため、能動回路特性を犠牲にすることなくMM
IC能動回路を簡易化あるいは小型化できる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は本発明によるバイアス回路、第3図は
その特性の計算例を示す図、第4図は従来のバイアス回
路、第5図は本発明の適用されるインピーダンス整合回
路である。 1……増幅素子(能動素子)、2……整合回路、3,
8,10,11,12……分布定数線路、4……マイクロ波に
対して短絡する回路、5……直流阻止回路、6……直流
バイアス供給点、7……能動素子または能動素子をイン
ピーダンス変換したもの、9,13……キヤパシタ、14…
…インダクタ、15……信号源あるいは負荷のインピーダ
ンス、A−A′……基準点、16……A−A′より7を見た
インピーダンス、17……A−A′より15を見たインピー
ダンス、18……高インピーダンス1/4波長分布定数線
路、19……8および9の接続点、20……10および4の接
続点、21……増幅器特性計算例(18を有する場合)、22
……増幅器特性計算例(18が無い場合)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モノリシツクマイクロ波能動回路に直流バ
    イアスを供給するバイアス回路において、 前記能動回路に一端を接続する、第1の誘導性分布定数
    線路とキヤパシタと第2の誘導性分布定数線路の直列回
    路と、 第1の分布定数線路とキヤパシタとの結合点と、第2の
    分布定数線路の前記キヤパシタと接続しない端子との間
    に接続される、直流では抵抗値がほゞ0で動作周波数で
    は回路の電源又は負荷インピーダンスの少なくとも2倍
    の特性インピーダンスを有する1/4波長分布定数線路と
    を有し、 該1/4波長分布定数線路と前記第2の分布定数線路の結
    合点を動作周波数に対し接地すると共に直流バイアス供
    給点とすることを特徴とする、モノリシツクマイクロ波
    集積回路用バイアス回路。
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