JPH0655935B2 - 固形化静的破砕剤及びそれを使用する破砕工法 - Google Patents

固形化静的破砕剤及びそれを使用する破砕工法

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JPH0655935B2
JPH0655935B2 JP60175743A JP17574385A JPH0655935B2 JP H0655935 B2 JPH0655935 B2 JP H0655935B2 JP 60175743 A JP60175743 A JP 60175743A JP 17574385 A JP17574385 A JP 17574385A JP H0655935 B2 JPH0655935 B2 JP H0655935B2
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crushing agent
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四郎 石井
仙三 生沼
一三 田中
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工業技術院長
小野田セメント株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、静的破砕剤の形状を粉末から熱可塑性樹脂
を用いて固形化することにより、従来より問題点として
指摘されていた噴出現象が防止でき、安全性を有する固
形化静的破砕剤及びその破砕工法に関するものである。
[従来の技術] 従来、圧縮成型などにより固形化した静的破砕剤がコン
クリートや岩石の破砕に使用されている。この中で最
近、顆粒状に圧縮成型された静的破砕剤が知られてい
る。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、従来と固形化破砕剤では水との反応が比較的速
く、熱の蓄熱による噴出現象が起こるため、作業が十分
安全に行えない問題点があった。また、上記顆粒状に圧
縮成型した静的破砕剤では、成型圧が小さい場合は一定
の顆粒強度が得られず、また、成型圧が大きい場合は顆
粒強度が強くても水の吸収が小となるため、破砕時間が
遅延する可能性がある。更に、圧縮成型品は運搬、貯蔵
時に角かけなどにより形状の崩れなどで粉末部分が多く
なり、使用時に水の吸収が低下するなどの欠点を有して
いた。
この発明は、上記の問題点を解決するためになされたも
ので、水との反応を部分的に遅延して噴出現象を防止し
て破砕効率を向上させた固形化静的破砕剤、及び固形化
静的破砕剤を用いた破砕工法を得ることを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 即ちこの発明は、静的破砕剤粉末を30〜50℃で溶融
する熱可塑性樹脂粉末で部分的に融着してなることを特
徴とする噴出現象防止性固形化静的破砕剤である。
この発明の別の発明は、静的破砕剤粉末を30〜50℃
で溶融する熱可塑性樹脂粉末で部分的に融着してなる噴
出現象防止性固形化静的粉砕剤を、穿孔された被破砕体
の充填孔に装填した後又は該充填孔に装填する前に、
水、又は破砕剤粉末を水で練り混ぜたスラリーを該充填
孔に充填することを特徴とする破砕工法である。
[作 用] この発明による固形化静的破砕剤は、破砕剤を熱可塑性
樹脂を接着剤として固形化することにより、破砕剤表面
の一部が樹脂によって被覆されるため、水との反応を部
分的に遅延させることができ、従来より問題となってい
た噴出現象を防止し、安全に作業することができる。
この発明に使用することができる静的破砕剤としては、
市販の種々の静的破砕剤(例えば「ケミアックス」(電気化
学工業社製商品名)、「S−マイト」(住友セメント社製商
品名)、「カームマイト」(日本セメント社製商品名)、「ブ
ライスター」(小野田セメント社製商品名)、「スプリッタ
ー」(吉澤石灰業社製商品名)、「サイレックス」(セントラ
ル硝子社製商品名)、「ロックパンチ」(三菱鉱業セメント
社製商品名)、「宇部マイト」(宇部興産社製商品名)等)1
種または2種以上を混合した粉体が使用可能である。
この発明に使用する接着剤としての樹脂は、30〜50
℃の温度の加熱により溶融する特性を有する熱可塑性樹
脂が使用でき、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン、ポリアクリレート、ポリアセタール、ポ
リ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート等の熱可塑性
樹脂粉末の1種又は2種以上が使用でき、これに必要な
らばジブチルフタレート、ジオクチルフタレート等のフ
タル酸エステル系、トリブチルホスヘート等のリン酸エ
ステル系、ポリエチレングリコール、クエン酸トリブチ
ル等のグリコール、及びグリセロール系等の可塑剤を添
加し、30〜50℃で軟化するように調整する。
この樹脂を静的破砕剤粉末100重量部に対して2〜5
0重量部添加し、均一に混合した後、この混合した粉末
を加熱しながら樹脂が溶融した時点でパンペレタイザー
等の造粒機を用いて造粒するか、タブレット等の型枠中
に入れて圧縮成型、押し出し成型などして粒状又は円柱
棒状など任意の形状のものに成型する。樹脂粉末の添加
量は、少なすぎると軟化時に破砕剤の形を保つ効果がな
くなり、逆に添加量が多くなり過ぎると、樹脂により膨
張材が被覆されすぎ破砕剤の水和反応が抑止されるの
で、膨張材100重量部に対して樹脂粉末を2〜50重
量部添加するのが好ましい。この固形化静的破砕剤の形
状及び粒度分布は被破砕体の充填孔の容積に対し30〜
80%程度充電できるものが望ましい。この時の成型、
押し出し時の圧力はできるだけ小さくし、成型される固
形化静的破砕剤は見掛け比重で1.0〜2.0の範囲の
ものとし、多孔質状の形状とする。この見掛け比重は簡
単な実験で知ることができる。また、この時の樹脂は完
全溶融されるのではなく軟化した時点で成型することに
より、静的破砕剤粉末が部分的に点接着されるように配
慮する。完全溶融してしまうと樹脂層が破砕剤粉末に含
浸又は被覆してしまい、使用時に水と接触しても水和反
応が進行しないことになる(但し、破砕剤スラリーとの
併用時にはスラリーの水和発熱による熱により樹脂が溶
解し、順次水和が進行することになる)。
このように、部分的に水と接触して水和反応が遅延して
進行する部分が生ずるため、スラリーを併用した場合で
あっても、水和反熱反応の進行による熱の蓄熱による噴
出現象が防止でき、かつ、長時間にわたって反応が進行
するため、発熱は周辺の被破砕体部分へ熱拡散すると共
に、破砕効果も著しく向上する。
この発明による固形化静的破砕剤を使用した破砕工法
は、予め穿孔されたコンクリートや岩石などの被破砕体
の充填孔に上記固形化静的破砕剤を装填した後又は装填
する前に、固形化静的破砕剤とは別途に用意した静的破
砕剤粉末を水で練り混ぜたスラリーを充填して行なう。
また、固形化静的破砕剤を被破砕体の充填孔に充填した
後、水を注入するか、又は水孔の場合は予め孔中に水を
入れておき、固形化静的破砕剤を充填しても良い。固形
化静的破砕剤と静的破砕剤スラリーとを併用することに
より、従来適用外であった孔径の大きな充填孔にも使用
可能である。
この発明は、固形化による水和反応速度の物理的な遅延
を図るものであり、形状により固形剤の充填率が低い場
合、従来の静的破砕剤スラリーを併用しても孔中の静的
破砕剤は固形剤部分の水和反応が遅延し、且つ、スラリ
ー部分の水和熱により順次樹脂が溶解して水和膨張が従
来以上に持続的に長時間進行することにより、噴出現象
を防止し破砕効率を向上させるこができる。
[実施例] 以下実施例に基づき、本発明をさら詳細に説明する。
実施例1 市販の静的破砕剤(商品名:ブライスター、小野田セメ
ント株式会社製)100重量部に、ポリエチレン粉末1
5重量部を加え均一に混合した後、50℃で加熱してロ
ール成型機を通し冷却後、10mm以下の粒子となるよう
に粉砕し、これを100cm立方体の無筋コンクリートの
供試体に孔径40mm、長さ80cmの孔を3本穿孔し、こ
の孔中に固形化剤を充填し、直ちに水を注入したとこ
ろ、16時間で6個のコンクリート塊に分割された。同
一の供試体を用いて固形化剤を充填した後、従来使用し
ていた静的破砕剤を水で練り混ぜたスラリーを充填した
ところ、12時間で形状は異なるが7分割された。
従来の破砕剤スラリーのみで破砕した場合は14時間で
破砕された。
実施例2 市販の静的破砕剤(商品名:S−マイト、住友セメント
株式会社製)100重量部にスチレン樹脂10重量部を
混合し、40℃の熱を加えながら直径75mm、長さ80
cmの円柱棒を鉄型枠の中で作り、この成型体を一辺10
0cmの立方体のコンクリート供試体に孔径80mm、長さ
80cmの孔を穿孔し)実孔径82mm)、静的破砕剤のスラ
リーを孔の下部20cmのところまで充填した後、固形化
破砕剤を挿入したところ、16時間で3分割に破砕され
た。また、同一の供試体を用いて従来通り破砕剤を水で
練に混ぜたスラリーを充填したところ35分後に噴出現
象を生じ、コンクリートを破砕することができなかっ
た。
[発明の効果] 以上のようにこの発明によれば、従来の破砕剤粉末を使
用した施工の比べ著しく作業が容易で、単純となった
上、噴出などの危険性を防止でき、破砕効率が向上し
た。特に、スラリーとの併用に於いては、噴出現象がな
くなったばかりでなく、従来適用外であった孔径の大き
な充填孔にも使用可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 一三 茨城県筑波郡谷田部町東一丁目一番地 工 業技術院化学技術研究所内 審査官 今村 玲英子 (56)参考文献 特開 昭60−43574(JP,A)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静的破砕剤粉末を30〜50℃で溶融する
    熱可塑性樹脂粉末で部分的に融着してなる、噴出現象防
    止性固形化静的破砕剤。
  2. 【請求項2】熱可塑性樹脂がポリエチレン、ポリプロピ
    レン、ポリスチレン、ポリアクリレート、ポリアセター
    ル、ポリ塩化ビニル、及びポリメチルメタクリレートか
    らなる群から選ばれた少なくとも1種である特許請求の
    範囲第1項記載の固形化静的破砕剤。
  3. 【請求項3】静的破砕剤100重量部当たり2〜50重
    量部の熱可塑性樹脂を含有する特許請求の範囲第1項記
    載の固形化静的破砕剤。
  4. 【請求項4】形状が粒状又は円筒棒状である特許請求の
    範囲第1項記載の固形化静的破砕剤。
  5. 【請求項5】静的破砕剤粉末を30〜50℃で溶融する
    熱可塑性樹脂粉末で部分的に融着してなる噴出現象防止
    性固形化静的破砕剤を、穿孔された被破砕体の充填孔に
    装填又は装填前に、水又は破砕剤粉末を水で練り混ぜた
    スラリーを該充填孔に充填することを特徴とする破砕工
    法。
  6. 【請求項6】固形化静的破砕剤を被破砕体の充填孔の容
    積に対し30〜80%で充填する特許請求の範囲第5項
    記載の破砕工法。
JP60175743A 1985-08-12 1985-08-12 固形化静的破砕剤及びそれを使用する破砕工法 Expired - Lifetime JPH0655935B2 (ja)

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