JPH0660441B2 - 薄地服 - Google Patents

薄地服

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JPH0660441B2
JPH0660441B2 JP58181398A JP18139883A JPH0660441B2 JP H0660441 B2 JPH0660441 B2 JP H0660441B2 JP 58181398 A JP58181398 A JP 58181398A JP 18139883 A JP18139883 A JP 18139883A JP H0660441 B2 JPH0660441 B2 JP H0660441B2
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lining
rice
yarn
fabric
entanglement
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JP58181398A
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洋 松倉
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、夏向背広服等の薄地服に関し、特に表地表面
上に裏地の経糸又は緯糸を構成する繊維が飛び出す、い
わゆるピリングを防止した薄地服に関するものである。
最近、夏向背広服においては着用中、脇下部などの服表
面に裏地織物の繊維が飛び出してピリングが発生し、外
観を極めて悪くすることが大きな問題となっており、そ
の原因については次のように考えられている。
即ち、一般に、夏向背広服に用いられる表地は、組織の
点からも、また密度の点からも粗で、かつ薄地であり、
特に盛夏用はその傾向が大きい。一方、縫製の際裏地の
切断端縁は、従来はオーバロックミシン掛け、あるいは
縁かがりなどを行って糸等のほつれを防止していたが、
最近は縫製工程の合理化から極く高級品を除いて、殆ど
何等の始末をせず、そのまま縫製されている。そのよう
な状態で縫製された服においては、着用中特に摩擦の激
しい脇下部などでは、その摩擦により裏地の切断端縁の
タテ方向の糸がほつれ、撚などが戻って開繊され、その
開繊された繊維が組織、密度の粗な薄地の表生地の織目
から表面へ飛び出してピリング状になる。そして、この
現象は、再生繊維素繊維マルチフィラメントを素材とす
る裏地織物では認められないが、ポリエステル、ナイロ
ン等の強力の大きい合成繊維マルチフィラメントを素材
とする裏地織物で顕著に発生する。
その対策として、糸のほつれが生じないトリコット地が
用いられているが、トリコット地は表地となじみにく
く、裏地として最も要求される滑りが少なく、着心地が
極めて悪いという欠点がある。また、織物でも紡績糸を
用いたもの、あるいは1500回/米以上の強撚を施し
てほつれた糸の開繊を防止することなども試みられてい
るが、いずれも滑りや風合が悪く、裏地として不適当で
ある。
本発明者は、上記の問題点を解決するため鋭意検討の結
果、マルチフィラメントに適正な交絡と適正な追撚とを
組み合わせて付与した糸を用いて、製織した織物を裏地
として使用することにより、ピリングの発生を完全に防
止しうることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、経糸及び緯糸のいずれもが、交絡数1
0〜100個/米の交絡と撚数50〜800回/米の追
撚とを有する、総繊度50〜100デニールの合成繊維
マルチフィラメント糸である織物を裏地とし、該裏地を
所望の形状に裁断して、この裁断した裏地を織密度が比
較的粗な薄手の表地に縫着してなることを特徴とする薄
地服に関するものである。
なお、本発明において交絡数は次の方法により測定し
た。長さ1mの試料に(1/10)g/dの荷重を掛
け、フックドロップ法により隣接交絡部間の長さをほぼ
等間隔に10箇所測定して、その平均値mmを求め、1
000/を交絡数(個/米)とした。
本発明に係る薄地服に縫着されてなる裏地は、織物であ
り、その経糸及び緯糸として、ポリエステル系、ポリア
ミド系、ポリアクリロニトリル系等の合成繊維マルチフ
ィラメント糸が用いられている。そして、このマルチフ
ィラメント糸の総繊度は、50〜100デニールであ
る。総繊度が50デニールより細いか、又は100デニ
ールより太い場合、得られる織物は、本発明において使
用す裏地として使用するには、実用上不適当である。
次に、本発明で使用する裏地織物の最も特徴とするとこ
ろは、経糸及び緯糸のいずれもが、上記繊度範囲内で、
交絡数10〜100個/米の交絡と、撚数50〜800
回/米の追撚とを有することである。従来の裏地織物に
おいて用いられている合成繊維マルチフィラメント糸の
殆どは、無撚か、通常50〜800回/米の撚を有する
か、又は10〜100個/米の交絡を有するかのいずれ
かであるが、無撚糸も勿論のこと、有撚糸でも上記50
〜800回/米程度の撚では、切断端縁でほつれた糸は
摩擦によって撚が解けて開繊され、また交絡糸も製織時
の緊張、摩擦等により交絡が消失し易く、織物中で交絡
が若干残存していてもほつれれば開繊され易く、いずれ
もピリングが発生する。交絡を100個/米より多くす
るか、又は撚を800回/米より多い強撚にすると開繊
はある程度防止されるものの、前記のごとく滑りが悪
く、かつ裏地としての風合が悪化する。これに対して、
本発明で使用する裏地織物では、前記のごとく、織物を
構成する経糸及び緯糸に、10〜100個/米の交絡と
50〜800回/米の追撚を有する糸を使っているた
め、この裏地織物を所望の形状に裁断し、裏地として用
いれば、その切断端縁に位置する糸は、交絡により単繊
維が絡み合って開繊されにくく、さらに50〜800回
/米の追撚が施されて製織中及び裏地とした後における
緊張や摩擦に対して交絡が保護されて消失することもな
いため、たとえ切断端縁でほつれても交絡とその上に加
えられた追撚とによって、着用中に加えられる程度の摩
擦でな開繊されることがなく、そのため表地表面に飛び
出すことは起こらない。しかも裏地として最も強く要求
される滑り、風合は極めて良好である。
本発明で使用する裏地織物の上記の特徴は次に示す実験
結果からも明らかである。
ポリエステルマルチフィラメント原糸75デニール/3
6フィラメントについて、常法によりインタレースノズ
ルを用いて交絡処理を行い、交絡数5,10,50,1
00及び110個/米の交絡糸を作製し、これらの交絡
糸に500回/米の追撚を施した。また、別に上記の交
絡数50個/米の交絡糸に撚数40,50,500,8
00及び1000回/米の追撚を施した。上記の各交絡
−追撚糸を経糸及び緯糸に用いて、経100本/吋,緯
88本/吋の繊密度で2/1の綾織物を製織した。得ら
れた各織物を裏地として使用した場合のピリング発生状
況及び風合、滑りについて評価した。表地にはポリエス
テル−羊毛混紡織物(E/W=75/25,番手;1/
50,織組織;平織…トロピカル)を用いた。結果を第
1表及び第2表に示す。
上記の実験結果から明らかなごとく、この裏地織物はそ
れぞれ単独の処理では全く効果の認められない、10〜
100個/米の交絡と、50〜800回/米の追撚とを
組み合わせた糸を用いることにより、切断端縁の糸のほ
つれと開繊によるピリングの発生を完全に防止すること
ができるのであるが、交絡数が10個/米未満の場合は
追撚を施しても開繊され易く、本発明の目的を達成する
ことができず、交絡数が100個/米をこえると糸にく
びれが生じ、織物としたとき滑りが悪く、かついらつき
が発生して外観が非常に悪くなり、また追撚数が50回
/米未満の場合は交絡を十分保護することができず、開
繊され易く、800回/米をこえると糸が粗硬化し、織
物においても滑りと風合が非常に低下する。なお、追撚
後常法により撚止めセットを施せば、糸の集束性がさら
に向上し、かつ安定性が増して、滑りもさらに良好とな
る。
本発明で使用する裏地織物は、以上のごとき構成を有
し、粗でかつ薄い表地からなる夏向背広服の裏地として
使用した場合、単に切断したままで、何らその切断端縁
が始末されなくても、ほつれた糸が開繊されて表地表面
に飛び出してピリング状態を呈することがなく、しかも
風合、滑り状態も裏地として極めて良好であり、非常に
着心地の良い服を得ることができる。
次に、実施例を示す。
ポリエステルマルチフィラメント原糸75デニール/3
6フィラメントに、常法により交絡数50個/米の交絡
と、さらにこれに600回/米の追撚を施し、ついで真
空セット方式で85℃、40分間撚止めセットした。得
られた糸を経糸及び緯糸に用いて、織密度経130本/
吋、緯80本/吋で2/1の綾組織の織物を製織した。
この織物を裏地に使用し、表地にポリエステル−羊毛混
紡織物(E/W=75/25,番手;1/50,織組
織;平織…トロピカル)を用いて、裏地の切断端縁を何
らの始末も行うことなく背広服を縫製した。この背広服
を着用試験(約6時間/日)したところ、着心地は極め
て良好で、1ケ月経過後も背広服表面のどの部分にも全
くピリングの発生は認められなかった。
これに対して、比較のため上記実施例と同一のポリエス
テルマルチフィラメント原糸を用いて、(1)交絡数1
10個/米の交絡数、(2)撚数1000回/米の撚
糸、及び(3)交絡数5個/米の交絡と撚数40回/米
の追撚とを施した交絡−追撚糸をそれぞれ作製し、上記
実施例と全く同様に製織、背広服縫製を行った。得られ
た各背広服を同様に着用試験したところ、(1),
(2)の糸を用いた裏地を使用した背広服は着用7日間
で脇下部分表面にピリングが多数発生し、しかも裏地の
風合が粗硬で滑りが悪く着心地が不良であり、また
(3)の糸を用いて裏地を使用した背広服は着用2日後
に脇下部分表面にピリングが発生した。
【図面の簡単な説明】
図面は、ピリング発生状況の判定方法を図解したもので
ある。第1図は、被検裏地を2枚重ねて、縦方向に縫代
1cmをとって縫着した平面図である。第2図は、広幅側
を縫着線で開いた状態の平面図である。第3図は、第2
図の状態の正面図を拡大した図である。第4図は、第3
図の状態のものに表地をカバーした試料の拡大正面図で
ある。第5図は、試料を試料取付板に取り付け、同種の
表地を取り付けた回転板と対向させた拡大正面図であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】経糸及び緯糸のいずれもが、交絡数10〜
    100個/米の交絡と撚数50〜800回/米の追撚と
    を有する、総繊度50〜100デニールの合成繊維マル
    チフィラメント糸である織物を裏地とし、該裏地を所望
    の形状に裁断して、この裁断した裏地を織密度が比較的
    粗な薄手の表地に縫着してなることを特徴とする薄地
    服。
JP58181398A 1983-09-29 1983-09-29 薄地服 Expired - Lifetime JPH0660441B2 (ja)

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