JPH0673336A - 自動車補修塗料用樹脂の製造法 - Google Patents

自動車補修塗料用樹脂の製造法

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JPH0673336A
JPH0673336A JP5008345A JP834593A JPH0673336A JP H0673336 A JPH0673336 A JP H0673336A JP 5008345 A JP5008345 A JP 5008345A JP 834593 A JP834593 A JP 834593A JP H0673336 A JPH0673336 A JP H0673336A
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acid
fatty acid
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copolymer
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JP5008345A
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English (en)
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Hajime Kumada
肇 熊田
Kazuyoshi Maruyama
一芳 丸山
Koji Tokunaga
幸次 徳永
Yoichi Murakami
陽一 村上
Yukio Yokoyama
幸夫 横山
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Priority to JP5008345A priority patent/JPH0673336A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光沢、乾燥性ならびに肉持感に優れるし、加
えて、下地塗膜ないしは既設塗膜を侵しにくいという、
極めて実用性の高い、自動車補修塗料用樹脂を製造する
方法を提供すること。 【構成】 まず、エポキシ基含有ビニルモノマー、芳香
族系ビニルモノマー、共重合可能な不飽和結合含有アル
キド樹脂および共重合可能なるその他のモノマーを用い
てエポキシ基含有ビニル系共重合体を得、次いで、該共
重合体に特定の乾性油脂肪酸を付加反応せしめることか
ら成る、自動車補修塗料用樹脂の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車補修塗料用樹脂
の新規にして有用なる製造法に関する。さらに詳細に
は、本発明は、特定の乾性油脂肪酸で以て変性されたビ
ニル共重合体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在の処、自動車補修用の塗料として
は、架橋に与からないラッカー系のものと、架橋に与か
るウレタン系のものとがあり、そのうち、ウレタン系の
ものは硬化性であって、塗膜性能がすぐれている処か
ら、上塗り用と下塗り用とを問わず、需要が増大してき
ている。
【0003】ところが、このウレタン系のものは塗膜性
能の良さとは逆に、概して速乾性であるとは言えなく、
その上、使用されている溶剤の如何によっては、既に塗
装されている旧塗膜(既設塗膜)や、上塗りと下塗りと
が、或る組み合わせで使用されたときに、ラッカー系の
プライマーサーフェーサーを侵してチヂミやリフティン
グを起こすことがあり、旧塗膜がどのようなものである
かを見分けることが、自動車補修塗装を行なうにさいし
て、この補修塗装を失敗させないための重要なノウハウ
となっている。
【0004】したがって、旧塗膜におけるチヂミやリフ
ティングを起こしにくい自動車補修塗装用塗料の出現が
当業界における切なる要望にまでなっている。ところ
で、ラッカー系のものは古くから自動車補修用塗料とし
て使用されていて、速乾性で使い易いという反面、塗膜
性能、光沢または外観がウレタン系のものに比して劣る
し、架橋に与からないために塗膜性能が、同様にウレタ
ン系のものに比して数段劣っている。
【0005】したがって、こうしたラッカー系とウレタ
ン系との双方の欠陥を補うことのできるような塗料系の
出現が望まれている。これとは別に、エポキシ基含有ア
クリル共重合体に乾性油脂肪酸を付加させて空気硬化性
の樹脂を得るという方法は既に英国特許第767476
号明細書に開示されており、またこのような方法によっ
て得られた樹脂が顔料に対する湿潤不足によって光沢不
足となっている欠点を解消すべく提案されたのが特開昭
53−51232号および53−99231号公報に記
載されているような改良方法であると言えよう。
【0006】しかしながら、上記の如き各改良方法はい
ずれも、乾性油脂肪酸をアクリル樹脂中のグリシジル基
に付加せしめたのちに、さらに無水テトラヒドロフタル
酸の如き無水ジカルボン酸でエステル化せしめるという
方法である処から、(1)アクリル共重合体の製造と、
(2)該共重合体への乾性油脂肪酸の付加による変性
と、さらに(3)該脂肪酸変性共重合体と無水ジカルボ
ン酸とのエステル化との三段階からなる総反応時間の伸
長化と、反応コントロールの複雑化とを招来し、生産上
のコストアップ化となるものであるために、好ましい方
法であるとは言えない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、本発明者ら
は上述した如き実状に鑑み、より簡便な方法によって、
顔料に対する湿潤性が良好であって、しかも、光沢にす
ぐれた乾性油脂肪酸変性ビニル共重合体を得るべく、加
えて、該変性共重合体を使用して、速乾性で光沢にも肉
持感にもすぐれ、しかも、下地塗膜あるいは旧塗膜を侵
しにくい自動車補修塗料用の乾性油脂肪酸ビニル共重合
体の調製法を求めて、鋭意、検討を重ね、本発明を完成
させるに到った。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、基
本的には、エポキシ基含有ビニルモノマーの5〜25重
量%、芳香族系ビニルモノマーの1〜60重量%、共重
合可能なる不飽和結合を有するアルキド樹脂の0.1〜
10重量%、およびこれらと共重合可能なるビニルモノ
マーの5〜93.9重量%を共重合せしめ、次いで、か
くして得られるエポキシ基含有ビニル共重合体の100
重量部に対し、ヨウ素価が100〜200なる乾性油脂
肪族を、5〜60重量部となる割合で付加反応せしめる
ことから成る、自動車補修塗料用乾性油脂肪酸変性ビニ
ル共重合体の製造法を提供しようとするものである。
【0009】ここにおいて、前記したヨウ素価が100
〜200なる乾性油脂肪酸として代表的なものには、棉
実油、大豆油、米糖油、脱水ひまし油、あまに油、トー
ル油または支那桐油などの天然油脂の脂肪酸や、「ハイ
ジエン」、「ハイジエンH」、「ハイジエンS」、「S
K共役脂肪酸#20」〔以上、綜研化学(株)製品〕ま
たは「パモリーン(PAMOLYN)200、300」
(米国ハーキュレス社製品)の如き合成乾性油脂肪酸な
どであるが、これらは単独であるいは任意の割合で混合
させて用いることができ、また、かかる脂肪酸系のヨウ
素価を調整するために、場合によっては、やし油脂肪
酸、ひまし油脂肪酸、オクチル酸、ラウリン酸、「バー
サティック酸」(オランダ国シエル社製の合成乾性油脂
肪酸)、ステアリン酸またはヒドロキシステアリン酸な
どのヨウ素価が100未満の脂肪酸や飽和脂肪酸を、得
られる変性ビニル共重合体(A)の空気乾燥性を損わな
い範囲内の量でならば、前掲した如き乾性油脂肪酸と混
合して使用することもできるのは勿論である。
【0010】前掲の如き乾性油脂肪酸の使用量として
は、前記エポキシ基含有ビニル共重合体の100重量部
に対して5〜60重量部、好ましくは、10〜50重量
部となる割合が適当である。この使用量が5重量部未満
の場合には、目的変性共重合体(A)が空気硬化性に乏
しいものとなり、塗膜も充分な三次元構造のものが得ら
れなくなるために物性や耐溶剤性が劣化することになる
し、一方、60重量部を超える場合には、黄変し易くな
ったり、耐候性も低下するようになる上に、得られる塗
膜の架橋が進み過ぎる結果、可撓性が損なわれ、脆い塗
膜となり、いずれも実用に供し得ない。
【0011】次に、前記したエポキシ基含有ビニル共重
合体について述べることにすると、まずエポキシ基含有
ビニルモノマーとして代表的なものには、グリシジル
(メタ)アクリレート、β−メチルグリシジル(メタ)
アクリレートもしくは(メタ)アリルグリシジルエーテ
ルをはじめ、(メタ)アクリル酸、フマル酸、マレイン
酸もしくはイタコン酸の如き不飽和モノ−ないしはジカ
ルボン酸、またはかかる不飽和ジカルボン酸と一価アル
コールとのモノエステル類などのα,β−エチレン性不
飽和カルボン酸類や、「HOA−MP」もしくは「HO
A−HS」〔以上、大阪有機化学(株)製のカルボキシ
ル基含有アクリルモノマー〕などのカルボキシル基含有
化合物、あるいはモノ−2−(メタ)アクリロイルオキ
シエチルフタレートや、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レートもしくはジ−2−ヒドロキシエチルフマレートな
どの水酸基含有ビニルモノマーとマレイン酸、フタル
酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、ベ
ンゼントリカルボン酸、「ハイミック酸」〔日立化成工
業(株)製品〕、トデシニルこはく酸、こはく酸または
テトラクロルフタル酸などのポリカルボン酸(無水物)
との等モル付加反応によって得られる付加物などの如き
各種の不飽和カルボン酸に、「エピクロルヒドリン20
0、400、441、850もくしは1050」〔大日
本インク化学工業(株)製のエポキシ樹脂〕、「エピコ
ート828、1001もしくは1004」(シエル社製
のエポキシ樹脂)、「アラルダイト6071もしくは6
084」(スイス国チバ・ガイギー社製のエポキシ樹
脂)、「チッソノックス221」〔チッソ(株)製のエ
ポキシ化合物〕または「デナコールEX−810」〔長
瀬産業(株)製のエポキシ化合物〕の如き、一分子中に
少なくとも2個のエポキシ基を有する各種のポリエポキ
シ化合物を、等モル比で付加反応せしめて得られるエポ
キシ基含有重合性化合物などがあって、これらは単独で
または2種以上を混合して用いることができるが、反応
性、反応行程数、最終生成物の粘度または価格などを考
慮すれば、グリシジル(メタ)アクリレートやβ−メチ
ルグリシジル(メタ)アクリレートなどの比較的分子量
の低いタイプのモノマーが最も使い易い。
【0012】当該エポキシ基含有ビニルモノマーは5〜
25重量%なる範囲で用いられるが、当該モノマーの中
のエポキシ基は前掲した如き乾性油脂肪酸との反応に与
かるものである処から、当該モノマーの使用量は主とし
てこの乾性油脂肪酸の使用量に依存して決定されるべき
ことは言うまでもなく、通常、この乾性油脂肪酸カルボ
キシル基の1当量当り1.0〜1.25当量となる範囲
のエポキシ基となる割合で使用されるのが、反応速度の
点と、残存カルボキシル基が塗膜に及ぼす悪影響を予防
しうる点とから好ましい。
【0013】また、前記した共重合可能な不飽和結合を
有するアルキド樹脂は、酸化チタン、弁柄の如き吸油量
の小さい顔料は言うに及ばず、とくにキナクリドン系、
フタロシアニン系、アゾ系などの如き有機顔料やカーボ
ン・ブラックの如き分散性のよくない、吸油量の比較的
大きい顔料の分散性を改善したい場合に使用されるもの
であって、その意味において、当該アルキド樹脂は塗膜
性能それ自体には余り関与しないものと言える。
【0014】当該アルキド樹脂としては、油または脂肪
酸で変性されたもの、あるいはこれらによって変性され
ていない、いわゆるオイルフリー・アルキド樹脂のいず
れも用いられるが、本発明においては、これら各アルキ
ド樹脂のうち、特に各ビニルモノマーと共重合性のある
不飽和結合を有するタイプのものが、本発明においては
適している。
【0015】当該アルキド樹脂としては、オクチル酸、
ラウリン酸、ステアリン酸もしくは「バーサティック
酸」の如き飽和脂肪酸;オレイン酸、リノール酸、リノ
レイン酸、エレオステアリン酸もしくはリシノール酸の
如き不飽和脂肪酸;「パモリーン200、300」、支
那桐油(脂肪酸)、あまに油(脂肪酸)、脱水ひまし油
(脂肪酸)、トール油(脂肪酸)、棉実油(脂肪酸)、
大豆油(脂肪酸)、オリーブ油(脂肪酸)、サフラワー
油(脂肪酸)、ひまし油(脂肪酸)もしくは米糖油(脂
肪酸)の如き(半)乾性油(脂肪酸)または水添やし油
(脂肪酸)、やし油(脂肪酸)もしくはパーム油(脂肪
酸)の如き不乾性油(脂肪酸)などの油または脂肪酸の
1種あるいは2種以上の混合物を使用し、あるいは使用
せずに、エチレングリコール、プロピレングリコール、
グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプ
ロパン、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジ
オール、1,2,6−ヘキサントリオール、ペンタエリ
スリトールもしくはソルビトールの如き多価アルコール
類の1種あるいは2種以上と、安息香酸、p−t−ブチ
ル安息香酸、(無水)フタル酸、ヘキサヒドロ(無水)
フタル酸、テトラヒドロ(無水)フタル酸、フタル酸、
テトラクロロ(無水)フタル酸、ヘキサクロロ(無水)
フタル酸、テトラブロモ(無水)フタル酸、トリメリッ
ト酸、「ハイミック酸」、(無水)こはく酸、(無水)
マレイン酸、(無水)イタコン酸、フマル酸、アジピン
酸、セバチン酸またはしゅう酸などのカルボン酸の1種
または2種以上とを常法により、さらに必要に応じて、
「カーデュラE」(シエル社製品)などの脂肪酸のグリ
シジルエステルのようなモノエポキシ化合物、「エピク
ロン200、400」、「エピコート828、100
1」のようなポリエポキシ化合物、あるいはトリレンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネートもしくは4,4′−メチレン
ビス(シクロヘキシルイソシアネート)などのジイソシ
アネート類、これらの各ジイソシアネート類と上記多価
アルコール類や水との付加反応により得られるポリイソ
シアネート類、またはジイソシアネート類同士の(共)
重合により得られるイソシアヌル環を有するポリイソシ
アネート類の1種もしくは2種以上で、前記した多価ア
ルコール類やカルボン酸の一部を置き換えて、常法によ
り反応させて得られるものが適当である。
【0016】このさい、当該アルキド樹脂として共重合
性の不飽和結合を有しない、または少ない飽和脂肪酸な
いしは不乾性油(脂肪酸)変性タイプとか、あるいは油
または脂肪酸で変性されていないオイルフリー・アルキ
ド樹脂なるタイプのものについては、他の各ビニルモノ
マーのグラフト点となるべき共重合性不飽和結合を、
(無水)マレイン酸やフマル酸などの不飽和カルボン酸
を用いて当該アルキド樹脂中に導入せしめることが必要
であることは言うまでもない。
【0017】そして、このようにして得られる当該アル
キド樹脂の使用量としては、10重量%を超えないよう
な範囲内であれば、それこそ、0.1重量%という微量
を下限として、いずれの量であってもよく、好ましく
は、1〜5重量%なる範囲内であるが、とにかく、10
重量%を超えて余りに多量に用いるときは、耐溶剤性な
らびに耐汚染性などが劣るようになってくる。しかも、
重合時において、当該アルキド樹脂中のカルボキシル基
と、前記エポキシ基含有ビニルモノマー中のエポキシ基
とが反応してゲル化し易くなるなどの欠点が出てくるの
で好ましくないし、一方、0.1重量%未満の場合とも
なると、とかく、前述したように、吸油量の比較的大き
い顔料の分散性を改善するという、つまり、顔料分散性
の改善の効果が期待できなくなる。
【0018】したがって、当該アルキド樹脂の使用量と
しては、上述した如き範囲内で、これらの基同士の反応
によってゲル化が起こらないように、通常は、0.1〜
10重量%なる範囲内を、好ましくは、1〜5重量%な
る範囲内を適切なものとし、かかる範囲内で、酸化、油
長、共重合性不飽和結合の量ならびに当該アルキド樹脂
の分子量や、得られる変性共重合体(A)の分子量など
を考慮して決定するのがよい。
【0019】次に、前記した芳香族系ビニルモノマーと
して代表的なものには、スチレン、α−メチルスチレ
ン、p−t−ブチルスチレンまたはビニルトルエンなど
があるが、就中、スチレンが価格の点で最も好ましい。
そして、当該芳香族系ビニルモノマーの使用量としては
60重量%を超えて多量に用いられるときは、得られる
塗膜の耐候性が劣って屋外用の塗料用樹脂として不向き
なものとなるから、使用する場合には60重量%以内
で、好ましくは、1〜60重量%なる範囲内で光沢、肉
持感ならびに耐候性などの如き各要求性能に応じて、適
宜、決定されるべきである。光沢、肉持感、レベリング
性ならびに耐候性などのバランスからは、10〜50重
量%なる範囲内が好ましい。
【0020】さらに、以上に掲げられたエポキシ基含有
ビニルモノマー、芳香族系ビニルモノマーおよび共重合
可能な不飽和結合を有するアルキド樹脂と共重合可能な
他のビニルモノマーの代表的なものを挙げれば、メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
n−プロピル(メタ)アクリレート、i−プロピル(メ
タ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、
i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ラウリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、ジブロモプロピル(メタ)アクリレート、トリブロ
モフェニル(メタ)アクリレートまたはアルコキシアル
キル(メタ)アクリレートの如き各種の(メタ)アクリ
レート類;マレイン酸、フマル酸もしくはイタコン酸の
如き不飽和ジカルボン酸と1価アルコールとのジエステ
ル類;酢酸ビニル、安息香酸ビニルまたは「ベオバ」
(シエル社製のビニルエステル)の如きビニルエステル
類;「ビスコートBF、BFM、3Fもしくは3FM」
〔大阪有機化学(株)製の含フッ素系アクリルモノマ
ー〕、パーフルオロシクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ジパーフルオロシクロヘキシルフマレートまたはN
−i−プロピルパーフルオロオクタンスルホンアミドエ
チル(メタ)アクリレートの如き(パー)フルオロアル
キル基含有のビニルエステル類、ビニルエーテル類、
(メタ)アクリレート類もしくは不飽和カルボン酸エス
テル類などの含フッ素化合物;あるいは(メタ)アクリ
ロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニ
ルもしくはフッ化ビニリデンなどのオレフィン類であ
る。
【0021】また、水酸基含有ビニルモノマーとして代
表的なものには2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシ
ブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、ジ−2−ヒドロキシエチ
ルフマレート、モノ−2−ヒドロキシエチル−モノブチ
ルフマレートまたはポリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレートの如きα,β−エチレン性不飽和カル
ボン酸のヒドロキシアルキルエステル類;(メタ)アク
リル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸もしくはシトラコン酸の如き不飽和モノマーないしは
ジカルボン酸をはじめ、これらのジカルボン酸と1価ア
ルコールとのモノエステル類などのα,β−エチレン性
不飽和カルボン酸;上記α,β−不飽和カルボン酸ヒド
ロアルキルエステル類と前記した如き各種のポリカルボ
ン酸(無水物)との付加物と、「カーデュラE」、やし
油脂肪酸グリシジルエステルもしくはオクチル酸グリシ
ジルエステルの如き1価カルボン酸のモノグリシジルエ
ステル類またはブチルグリシジルエーテル、エチレンオ
キシドもしくはプロピレンオキシドの如きモノエポキシ
化合物と付加物;またはN−メチロール化アクリルアミ
ドの如きメチロール基含有化合物あるいはヒドロキシエ
チルビニルエーテルなども使用できるが、かかる水酸基
含有ビニルモノマーの如き官能基を含んだモノマー類に
あっては、ゲル化に至らぬように使用量を決定する必要
があるのは無論であり、当該水酸基含有ビニルモノマー
中の水酸基と前記(β−メチル)グリシジル(メタ)ア
クリレート中の(β−メチル)グリシジル基との反応に
よるゲル化が起こらぬようにその量を決定すべきであ
る。
【0022】かくして得られる乾性油脂肪酸変性ビニル
共重合体に対しては、通常、塗料用として用いられてい
るような、セルローズ誘導体(B)をはじめ、下掲する
如き、種々の成分を配合せしめることができるが、ま
ず、当該セルローズ誘導体として特に代表的なものを挙
げればニトロセルローズ、セルローズアセテート、セル
ローズアセテートプロピオネート、セルローズアセテー
トブチレート、メチルセルローズ、エチルセルローズま
たはベンジルセルローズなどである。
【0023】当該セルローズ誘導体は乾燥性、耐ガソリ
ン性および付着性などをさらにレベルアップさせる必要
のある場合に用いればよいが、そのさいの使用量として
は40重量%以下、好ましくは、30重量%以下が適当
であり、所望によりジブチルフタレートまたはジオクチ
ルフタレートなどの如き公知慣用の可塑剤を併用するこ
とを何ら妨げるものではない。この使用量が40重量%
を超える場合には、耐汚染性、耐水性ならびに耐湿性な
どが目立って低下するようになるので好ましくない。
【0024】また、前記した紫外線吸収剤(C)は、前
述した乾性油脂肪酸変性樹脂の耐久性をさらに一層レベ
ルアップさせる必要のある場合に用いられる成分であ
り、その都度、添加混合せしめればよいが、その場合に
は前記変性共重合体(A)とセルローズ誘導体(B)と
の総重量を基準として0〜10%なる範囲で用いればよ
い。その使用量が10%を超えて多く用いれば効果は大
きい反面、耐水性が低下したり、コスト面でも不利にな
ってくることが多い。
【0025】当該紫外線吸収剤(C)の代表的なものを
示せば、ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロベンゾフェ
ノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフ
ェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベ
ンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−ドデシロキシベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノ
ン、5−クロロ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,
2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシ−5−スル
ホベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−
2′−カルボキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4
−(2−ヒドロキシ−3−メチル−アクリロキシイソプ
ロポキシベンゾフェノン;2−(2′−ヒドロキシ−
5′−メチル−フェニル)−ベンゾトリアゾール、2−
(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−アミル−フェニ
ル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロ
キシ−3′,5′−ジ−t−アミル−フェニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−
ジ−t−ブチル−5′−メチル−フェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−
t−ブチル−フェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾ
ール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−
イソアミル−フェニル)ベンゾトリアゾール、(2−ヒ
ドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル;フェニルサリシレート、4−t−ブチル−フェニル
サリシレート、p−オクチル−フェニルサリシレート;
エチル−2−シアノ−3,3′−ジフェニル−アクリレ
ート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3′−ジ
フェニル−アクリレート;ヒドロキシ−5−メトキシ−
アセトフェノン、2−ヒドロキシ−ナフトフェノン;2
−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート;ニッケ
ル−ビスオクチルフェニルスルファイド;4−ベンゾイ
ルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、
ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)セバケートまたは「チヌビン292」(チバ・ガイ
ギー社製品)などであり、これらは単独の使用でも2種
以上の併用でもよい。
【0026】さらに、有効性を増すために、あるいは
「スミライザーBHT」〔住友化学工業(株)製品〕、
「シーノックスBCS」〔白石カルシウム(株)製
品〕、「イルガノックス1010もしくは1076」
(チバ・ガイギー社製品)、「ノクライザーTNP」
〔大内新興(株)製品〕または「アンチオキシダントK
B」(西ドイツ国バイエル社製品)などの如き、周知慣
用の酸化防止剤を併用することもできる。
【0027】次に、前記したドライヤー(D)として
は、通常、塗料用として慣用されているものであればい
ずれでもよいが、そのうちでも特に代表的なものとして
はコバルト、バナジウム、マンガン、セリウム、鉛、
鉄、カルシウム、亜鉛、ジルコニウム、セリウム、ニッ
ケルもしくは錫などのナフテン酸塩、オクチル酸塩また
は樹脂酸塩などであるが、その使用量としては慣用量の
中から、このドライヤーの種類、各成分の組み合わせあ
るいは要求性能などに応じて適宜決定すればよい。
【0028】そのさいに、ベンゾイルパーオキシド、メ
チルエチルケトンパーオキシドもしくはt−ブチルパー
ベンゾエートなどの有機過酸化物を少量併用して当該ド
ライヤーの使用効果を高めることもできる。また、顔料
分散剤またはレベリング剤などの公知慣用の塗料用添加
剤を併用することもできる。
【0029】さらに、前記したポリイソシアネート
(E)として代表的なものには、トリレンジイソシアネ
ート、キシリレンジイソシアネートもしくはジフェニル
メタンジイソシアネートの如き芳香族ジイソシアネー
ト;テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネートもしくはトリメチルヘキサメチレンジ
イソシアネートの如き脂肪族ジイソシアネート;または
イソホロンジイソシアネート、メチルシクロヘキサン−
2,4−(ないしは2,6−)ジイソシアネート、4,
4′−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)
もしくは1,3−ジ(イソシアネートメチル)シクロヘ
キサンの如き脂環式ジイソシアネートなどの如きジイソ
シアネート類、あるいはこれらの各ジイソシアネート類
と前記多価アルコール類、イソシアネート基と反応する
官能基を有する低分子量のポリエステル系樹脂(油変性
タイプのものも含む。)、アクリル系共重合体(スチレ
ンをコモノマー成分とするものも含む。)または水など
との付加物、さらにはビュレット体あるいは上記した各
ジイソシアネート同士の(共)重合体(オリゴマーも含
む。)などがある。
【0030】ところで、当該ポリイソシアネートを使用
するに当っては、紫外線により黄変したり、クラックを
生じたりする芳香族ジイソシアネートやそれらの誘導体
の使用は上塗り用としては不適当で、専ら、耐候性の余
り必要としないプライマーサーフェーサーやシャーシー
ブラック、あるいは耐チッピング塗料などの如き下塗り
塗料に適している。したがって、こうした場合には、上
塗り用としては耐候性の良い脂肪族ジイソシアネートや
脂環式ジイソシアネート、あいはそれらの各種誘導体な
どを用いればよい。当該ポリイソシアネートの使用量と
しては、OH/NCO=1/0.1〜1/1.2なる当
量比が適当である。
【0031】本発明の方法を実施するに当っては、ま
ず、前記エポキシ基含有ビニル共重合体を、通常、溶液
重合で調製したのち、次いでこの共重合体に、前記した
乾性油脂肪酸を付加せしめて目的とする脂肪酸変性ビニ
ル共重合体(A)を得るものではあるが、この第一段目
の反応とも言うべき共重合反応においては、エポキシ基
含有ビニル共重合体のポリマー転化率が、通常において
は、95%以上確保されたのちであれば、もはや該共重
合反応の完結を待たずとも、乾性油脂肪酸を加えて、第
二段目の反応とも言うべき付加反応を進めることができ
るので有利である。
【0032】また、反応温度も格別制限を受けるもので
はなく、共重合反応時には前記した如き各成分化合物の
重合に適した温度、つまり通常採用されている50〜1
40℃なる範囲内の温度であればよく、他方、付加反応
時には前記した如き各反応成分の付加に適した温度、つ
まり、110〜180℃なる範囲の温度であればよく、
とくに付加反応時においては、この反応を促進すべく高
温となすこともできるので、これまた有利である。
【0033】さらに、付加反応を促進さすためにエポキ
シ基の開環触媒を用いてもよく、その場合には公知慣用
の触媒がいずれも使用できるが、そのうちでも特に代表
的なものにはトリエチルアミン、ジエチレントリアミン
もしくはイミダゾールの如き3級アミン類、BF3 錯体
または燐酸もしくは硫酸の如き酸類などである。また、
重合を行なうに当って用いられる重合開始剤としては公
知慣用のものであればいずれでも使用できるが、そのう
ちでも特に代表的なものを例示すれば、アゾビスイソブ
チロニトリル、ベンゾイルパーオキシド、t−ブチルパ
ーベンゾエート、t−ブチルパーオクテート、ジ−t−
ブチルパーオキシドなどである。
【0034】溶剤も公知慣用のものが使用できるが、そ
のうちでも特に代表的なものを挙げればトルエンもしく
はキシレンの如き芳香族系、酢酸エチル、酢酸ブチルも
しくはセロソルブアセテートの如きエステル系、メタノ
ールもしくはブタノールの如きアルコール系、またはメ
チルエチルケトンもしくはメチルイソブチルケトンの如
きケトン系などであり、さらにはヘキサン、ヘプタン、
シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、石油ナフサま
たはミネラルスピリットの如き脂肪族ないしは脂環式系
の溶剤も使用可能であり、とくに、脂肪族系や脂環式系
溶剤は旧塗膜を侵しにくい塗料を得るためには欠くべか
らざるものである。
【0035】かかる溶剤の種類、組み合わせ、そして使
用量としては、前記乾性油脂肪酸の使用量や、エポキシ
基含有ビニル共重合体中のビニル部分の使用量などを考
慮の上で、適宜、決定することができる。このようにし
て得られる乾性油脂肪酸変性ビニル共重合体は、アルキ
ド樹脂をグラフトさせた乾性油脂肪酸変性ビニル共重合
体という形をとっている処から、アルキド樹脂の良好な
顔料への湿潤性によってすぐれた光沢がもたらされる
し、かかる特長的な構造の故に、ドライヤーを配合する
ことで空気硬化も可能であるといった利点を有するもの
である。
【0036】また、本発明においては、エポキシ基含有
ビニル共重合体の調製中、つまりラジカル重合中にアル
キド樹脂が単にラジカル重合だけではなく、前記特定量
の範囲内でのアルキド樹脂中のカルボキシル基が前記エ
ポキシ基含有ビニルモノマー中のエポキシ基との付加反
応も進行する結果、得られる変性共重合体(A)はその
分子量分布も広いものである処から、顔料分散性にもす
ぐれていると共に、肉持感と下地素地との密着性にもす
ぐれるという特長を有するものが得られるといった利点
もある。
【0037】本発明の方法により得られる、いわゆる乾
性油脂肪酸変性ビニル共重合体は前述した如き当業界に
おける種々の要望に合致し適合するものである。すなわ
ち、このようにして調製される自動車補修塗料用樹脂組
成物は、第三のタイプの自動車補修塗料と言ってよく、
変性共重合体(A)中に含有される乾性油脂肪酸残基に
基く酸化重合による架橋反応あるいは変性共重合体
(A)中に若干存在している水酸基と、それに対して配
合されるポリイソシアネート(E)との架橋反応、さら
には、これら両者の架橋反応なる三つのタイプの架橋反
応が、1種類の変性ビニル共重合体(A)について、所
望に応じて採用できるし、かつ、こうした架橋反応を通
してすぐれた性能の塗膜が得られるという特異な組成物
であるということができる。
【0038】本発明の方法に従って得られる、前述した
変性ビニル共重合体(A)には乾性油脂肪酸が導入され
ているために、ウレタン系に使用されているアクリルポ
リオール用の溶剤よりも溶解力の弱い溶剤(弱溶剤)に
溶解され易くなっている処から、弱溶剤を多量に使用で
きるという利点があり、したがって旧塗膜を侵しにくい
補修用塗料を得ることができる。
【0039】さらに、エポキシ基含有ビニル共重合体に
乾性油脂肪酸を付加反応させるという独得の手法によ
り、当該変性共重合体(A)は水酸基を有することにも
なるし、加えて、本発明においては、所要により、エポ
キシ基含有ビニルモノマーのほかにも、水酸基含有ビニ
ルモノマーをも併用することができる処から、このよう
にすれば、更に水酸基を含有せしめることもでき、その
結果、ポリイソシアネート(E)を配合せしめることに
よってウレタン架橋硬化の手法も採れるし、さらにはド
ライヤー(D)による酸化重合架橋硬化と、このウレタ
ン架橋硬化との二つの架橋反応による硬化の手法をも採
れるという利点がある。
【0040】
【実施例】次に、本発明を実施例、応用例および比較応
用例により具体的に説明するが、以下において部および
%は特に断りのない限り、すべて重量基準であるものと
する。
【0041】実施例1 温度計、還流冷却器、攪拌機および窒素ガス導入口を備
えた四ツ口フラスコに、キシレンの800部、「ベッコ
ゾールP−470−70」〔大日本インキ化学工業
(株)製の長油アルキド樹脂〕の71部およびジ−t−
ブチルパーオキシド(以下、DTBPOと略記する。)
の2部を仕込んで125℃に昇温し、同温度になった処
で、スチレン(St)の400部、メチルメタクリレー
ト(MMA)の300部、アクリロニトリル(AN)の
55部、グリシジルメタクリレート(GMA)の125
部、エチルアクリレート(EA)の70部、アゾビスイ
ソブチロニトリル(AIBN)の10部、t−ブチルパ
ーオクテート(TBPO)の7部およびt−ブチルパー
ベンゾエート(TBPB)の4部からなる混合物を5時
間で滴下し、滴下終了後も同温度に5時間保持させて不
揮発分(NV)が53.9%となった処で、あまに油脂
肪酸の50部と大豆油脂肪酸の150部と2−メチルイ
ミダゾール(2MIZ)の0.2部とを加えて同温度で
グリシジル基とカルボキシル基との付加反応を行なうこ
と13時間にして、NVが60.3%で、粘度(ガード
ナー;以下同様)がZ6 で、酸価が2.6なる脂肪酸変
性ビニル共重合体の溶液を得たが、このものにキシレン
の400部を加えてNVを50%に調整した。
【0042】かくして得られた樹脂溶液はNVが50.
1%で、粘度がY−Zで、色数(ガードナー;以下同
様)が5〜6で、ゲル・パーミエーション・クロマトグ
ラフィー(GPC)による数平均分子量(以下、Mnと
略記する。)が8,300なる透明な溶液であった。以
下、これを変性共重合体(A−1)と略記する。
【0043】実施例2 実施例1と同様のフラスコに、「ベッコゾール134
3」(同上社製の中油アルキド樹脂)の200部、ター
ペンの1,300部およびDTBPOの3部を仕込んで
120℃に昇温し、同温度でStの300部、MMAの
300部、GMAの200部、n−ブチルアクリレート
(BA)の100部、AIBNの15部、TBPOの1
0部およびTBPBの2部からなる混合物を5時間で滴
下し、さらに同温度で12時間保持して重合を続行せし
めてNVが42.0%なる、この段階ではターペンに溶
解していない白色ワックス状のビニル共重合体が得られ
た。
【0044】次いで、この共重合体に棉実油脂肪酸の1
00部と脱水ひまし油脂肪酸の300部とを加えて15
0℃で、酸価が約1となるまで反応せしめた処、NVが
0.8%で、粘度がZ−Z1 で、酸価が1.1で、色数
が1〜2で、かつMnが7,200なる透明な樹脂溶液
が得られた。以下、これを変性共重合体(A−2)と略
記する。
【0045】実施例3 実施例1と同様のフラスコに、キシレンの1,200
部、「ベッコゾールP−470−70」の29部、DT
BPOの4部を仕込んで125℃に昇温して同温度にな
った処でStの200部、MMAの230部、GMAの
125部、BAの100部、n−ブチルメタクリレート
(BMA)の225部、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート(2−HEMA)の100部、AIBNの5部、
TBPOの3部およびTBPBの5部からなる混合物を
5時間で滴下し、さらに同温度で重合を続行させてNV
が44%になった処で、あまに油脂肪酸の100部とサ
フラワー油脂肪酸の100部とBF3 エーテラートの
0.02部とを加えて酸価1付近まで反応させた処、N
Vが50.5%で、粘度がZ4 で、色数が2で、酸価が
1.8で、水酸基価が35で、かつMnが14,000
なる透明な樹脂溶液が得られた。以下、これを変性共重
合体(A−3)と略記する。
【0046】実施例4 実施例1と同様のフラスコに、キシレンの1,075
部、「ベッコゾールJ−571」(同上社製の長油アル
キド樹脂)の125部およびDTBPOの4部を仕込ん
で125℃に昇温し、同温度になった処で、Stの40
0部、BMAの200部、GMAの50部、2−HEM
Aの100部、ANの50部、BAの100部、TBP
Oの18部、TBPBの4部からなる混合物を4時間で
滴下し、12時間重合を続行させたのち150℃に昇温
して、脱水ひまし油脂肪酸の100部を加えて酸価1付
近まで付加反応を続行させた処、NVが49.3%、粘
度がZ1 、酸価が1.2、水酸基が30、色数が5〜
6、Mnが11,000なる透明な樹脂溶液が得られ
た。以下、これを変性共重合体(A−4)と略記する。
【0047】実施例5 還流冷却器の代わりに、水分分離器を付すように変更さ
せた以外は、実施例1と同様のフラスコに、イソフタル
酸545部、アジピン酸248部、ネオペンチルグリコ
ール362部、トリメチロールプロパン276部および
フマル酸18部を仕込んでN2 気流中で、180℃3時
間反応させ、次いで2時間かけて220℃まで昇温させ
て反応を続行せしめ、同温度で固形分酸価が約6となっ
た時点で降温したのち、キシレン/酢酸ブチル=50/
50(重量比)なる混合溶剤でNVを60%に希釈させ
て、粘度がH−I、酸価が3.8、水酸基価が81、色
数が2なる重合性不飽和結合含有のオイルフリー・アル
キド樹脂溶液を得た。
【0048】次いで、この樹脂溶液の34部とキシレン
の1,200部およびDTBPOの5部とを実施例1と
同様のフラスコに仕込んで125℃に昇温し、同温度に
なった処でSt300部、MMA30部、t−ブチルメ
タクリレート(t−BMA)100部、GMA125
部、BMA285部、2−HEMA40部、BA100
部、AIBN8部、TBPO3部およびTBPB5部か
らなる混合物を5時間かけて滴下し、さらに同温度で重
合を継続せしめてNVが44%になった処で、あまに油
脂肪酸の100部、サフラワー油脂肪酸の100部およ
びBF3 エーテラートの0.04部を加えて酸価1付近
まで反応させた処、NVが50.1%、粘度がY−Z、
酸価が1.9、色数が2、水酸基価が25で、かつ、M
nが12,000なる透明な樹脂溶液が得られた。以
下、これを変性共重合体(A−5)と略記する。
【0049】実施例6 Stの代わりに同量のt−BMAを用いるように変更さ
せた以外は、実施例2と同様にして、NVが50.6
%、粘度がY、色数が2、酸価が1.5で、かつ、Mn
が7,100なる透明な樹脂溶液を得た。以下、これを
変性共重合体(A−6)と略記する。
【0050】実施例7 200部のStの代わりに、100部のt−BMA、5
0部のN−i−プロピルパーフルオロオクタンスルホン
アミドエチルアクリレートおよび50部の「ビスコート
8F」〔大阪有機化学(株)製のオクタフルオロブチル
メタクリレート〕を用いるように変更させた以外は、実
施例3と同様にしてNVが49.8%、粘度がZ3 、色
数が2、酸価が1.7、水酸基価が35で、かつMnが
14,000なる透明な樹脂溶液を得た。以下、これを
変性共重合体(A−7)と略記する。
【0051】実施例8 実施例1と同様のフラスコに、キシレンの818部とD
TBPOの2部とを仕込んで125℃に昇温し、同温度
になってからは、BAの量を120部に変更させた以外
は、実施例1と同様に行なってNVが54.1%になっ
た処で、あまに油脂肪酸の50部と大豆油脂肪酸の15
0部と2−MIZの0.2部とを加えて酸価2.5付近
まで付加反応を続けた。次いで、ここへ400部のキシ
レンを加えてNVを50%に調整させた処、NVが4
9.8%、粘度がY、色数が5〜6、酸価が2.2で、
かつ、Mnが8,000なる透明な樹脂溶液が得られ
た。以下、これを変性共重合体(A−8)と略記する。
【0052】実施例9 「ベッコゾール1343」の使用を一切欠如し、ターペ
ンの使用量を1,400部とし、かつNVが41.8%
なる白色ワックス状のビニル共重合体が得られるように
変更させた以外は、実施例2と同様に行なった処、NV
が50.1%、粘度がY−Z、酸価が1.0、色数が1
〜2で、かつ、Mnが7,000なる透明な樹脂溶液が
得られた。以下、これを変性共重合体(A−9)と略記
する。
【0053】実施例10 3.4部の重合性不飽和結合含有オイルフリー・アルキ
ド樹脂溶液の代わりに、20部のBMAと14部のキシ
レンとを用い、かつ、フラスコへの初期仕込量を1,2
00部から1,214部に、および滴下すべきBMAの
量を285部から305部に変更させた以外は、実施例
5と同様にしてNVが49.9%、粘度がX−Y2 、酸
価が1.8、色数が1、水酸基価が25で、かつMnが
12,000なる透明な樹脂溶液を得た。以下、これを
変性共重合体(A−10)と略記する。
【0054】実施例11 200部のStの代わりに同量のt−BMAを、29部
の「ベッコゾールP−470−70」の代わりに、それ
ぞれ、20部のBMAと9部のキシレンを用いるように
変更し、なおかつ、これらのビニルモノマーおよび溶剤
は、いずれも、初期仕込分としてでなく、滴下分として
用いるように変更した以外は、実施例3と同様にして、
NVが50.0%、粘度がZ2 、色数が1、酸価が1.
9、水酸基価が35でかつ、Mnが14,000なる透
明な樹脂溶液を得た。以下、これを変性共重合体(1−
11)と略記する。
【0055】 応用例1〜23ならびに比較応用例1および2 実施例1〜8で得られた変性共重合体(A−1)〜(A
−8)を用い、かつ、第1表および第2表に示されるよ
うな「タイペークCR−93」〔石原産業(株)製ルチ
ル型酸化チタン〕、6%ナフテン酸コバルト/24%ナ
フテン酸鉛=50/50(重量比)なるドライヤー、セ
ルローズ誘導体、紫外線吸収剤および/またはポリイソ
シアネートをも用いて白エナメル塗料を調製した。ただ
し、比較応用例1および2は、それぞれ、アクリルウレ
タン系自動車補修用塗料として市販されているものを使
用した場合の例である。
【0056】なお、このセルローズ誘導体としては、そ
れぞれ、1/4秒のニトロセルローズ(1/4″NC)
と、「EAB−551−0.2」〔米国イーストマン・
コダック社製のセルローズ・アセテート・ブチレート
(CAB)〕とを用い、また紫外線吸収剤としては「チ
ヌビン292」/「チヌビン900」=50/50(重
量比)なる混合物(両「チヌビン」は西ドイツ国チバ・
ガイギー社製品)を用い、ポリイソシアネートとして
は、「バーノックDN−950」〔大日本インキ化学工
業(株)製のヘキサメチレンジイソシアネート系ポリイ
ソシアネート〕と、「コロネートEH」〔日本ポリウレ
タン工業(株)製のヘキサメチレンジイソシアネート系
ポリイソシアネート〕とを用いたが、応用例2および2
2においては、2部のブチルベンジルフタレートなる可
塑剤をも併用したし、また、セルローズ誘導体はいずれ
も40%メチルエチルケトン溶液として用いた。
【0057】そして、白エナメルの塗料化は塗料用ワニ
スの主剤成分たる変性共重合体(A)の100部と所定
量の「タイペークCR−93」とに、さらに30部のキ
シレンと200部のガラスビーズとを加えてサンドミル
にて90分間練肉せしめることにより行なって、35%
なるPWCとしたが、このさい希釈用シンナーとしては
キシレン/酢酸i−ブチル=90/10(重量比)なる
混合溶剤を用いた。次いで、塗装はスプレー塗装法によ
ったが、基材としては「ボンデライト#144」処理ダ
ル鋼板およびガラス板を用い、硬化条件としては60℃
に20分間なる強制乾燥を採用し、各塗膜性能の試験は
かかる強制乾燥後7日間放置してから行なったものであ
る。
【0058】各試験項目のうち、「付着」試験はゴバン
目を切ったのち、つまりクロスカットを入れたのち、セ
ロファン・テープ剥離せしめたものであるし、「耐ガソ
リン性」の試験はレギュラー・ガソリンに2時間浸漬後
の塗膜の軟化と変色の程度、およびブリスターの有無な
どの目視判定から総合的に評価したものであるし、「耐
候性」の試験はサンシャイン・ウエザオ・メーターにて
1,500時間曝露した場合と、宮崎市において2年間
屋外曝露した場合とにおける、それぞれの光沢保持率
(%)を以て表示したものであるし、「乾燥性」の試験
は指触乾燥(単位:分)と、塗膜表面上に4枚重ねのガ
ーゼを載せ、その上に、さらに、100gの分銅を1分
間載せたのちのガーゼ跡を目視判定によったものとの2
通りを行なったものであるが、この乾燥性の判定評価基
準は下記によったものである。
【0059】◎ …… ガーゼ跡全くなし ○ …… ガーゼ跡少々あり △ …… ガーゼ跡かなりあり × …… 著しくガーゼ跡あり
【0060】なお、「リフティング性」は特に次に示さ
れるような方法で試験され、判定評価されたものであ
る。すなわち、A型試験法は「ボンデライト#144」
処理ダル鋼板上に既に塗装されているウレタン系、熱硬
化アクリル系または熱硬化ポリエステル系などの架橋型
の旧塗膜に、まず市販のラッカー型プライマー・サーフ
ェーサー〔イサム塗料(株)製の「ニューワンコート」
を使用。〕を塗装し、60℃で40分間強制乾燥させて
一昼夜放置後に#400耐水ペーパーで研磨し乾燥して
から脱脂した塗膜の上に、さらに、応用例1〜23なら
びに比較応用例1および2の各塗料を塗装するというも
のであり、このケースでは、リフティングが現われるの
はプライマー・サーフェーサーの塗膜の部分においてで
ある。
【0061】次に、B型試験法は上記した如き処理鋼板
上に既に塗装されているニトロセルローズ・ラッカー、
変性アクリル・ラッカー、ストレート・アクリル・ラッ
カーまたはハイソリッド・ラッカーなどのラッカー型の
旧塗膜に、まず市販のウレタン系プライマー・サーフェ
ーサー〔同上社製の「ハイプラサーフ2C」を使用。〕
を塗装し、60℃で40分間強制乾燥して、一昼夜放置
後に、#400耐水ペーパーで研磨し乾燥してから脱脂
した塗膜の上に、さらに、応用例1〜23ならびに比較
応用例1および2の各塗料を塗装するというものであ
り、このケースでは、リフティングが現われるのは旧塗
膜の部分においてである。
【0062】各応用例および比較応用例の結果は、応用
例1〜20については第1表に、応用例21〜23なら
びに比較応用例1および2については第2表に、それぞ
れ分けて示すが、比較応用例1および2だけは、それぞ
れの表に示した。
【0063】
【表1】
【0064】《第1表の脚注》 N………「1/4秒のニトロセローズ(1/4″N
C)」の略記 E………「EAB−551−0.2」の略記 B………「バーノック DN−950」の略記 C………「コロネート EH」の略記
【0065】 光沢 ………60度鏡面反射率(%) エリクセン値………単位:mm 耐衝撃性 ………1/2インチのノッチ付、500g
(荷重)、凹型 単位:mm
【0066】
【表2】
【0067】
【表3】
【0068】《第1表の脚注》「光沢」、「鉛筆硬
度」、「付着性」、「エリクセン値」、「耐衝撃性」な
らびに「耐ガソリン性」を総称して、「塗膜諸物性」と
する。また、「組合せA型」および「組合せB型」は、
それぞれ、上塗り塗料と下塗り塗料との組み合わせを指
称するものであって、これらの両性能を合わせて、「リ
フティング性」と総称する。 「100」………「100/100」の意味である。
【0069】鉛筆硬度の表示における、「〜H」、「〜
2H」および「〜3H」は、それぞれ、順次、「F〜
H」、「H〜2H」および「2H〜3H」を表わすもの
とする。
【0070】
【表4】
【0071】《第1表の脚注》 「比1」………比較応用例1の略記 「比2」………比較応用例2の略記
【0072】
【表5】
【0073】《第1表の脚注》「組合せA型」および
「組合せB型」は、それぞれ、上塗り塗料と下塗り塗料
との組み合わせを指称するものであって、これらの両性
能を合わせて、「リフティング性」と総称する。上表中
の「1」、「3」、「5」および「7」は、それぞれ、
「放置時間(hrs.)」を表わし、これらの各データ
は、「乾燥性」を示すものである。
【0074】
【表6】
【0075】
【表7】
【0076】《第2表の脚注》 N………「1/4秒のニトロセローズ(1/4″N
C)」の略記
【0077】 光沢 ………60度鏡面反射率(%) エリクセン値………単位:mm 耐衝撃性 ………1/2インチのノッチ付、500g
(荷重)、凹型 単位:mm
【0078】
【表8】
【0079】《第2表の脚注》「光沢」、「鉛筆硬
度」、「付着性」、「エリクセン値」、「耐衝撃性」な
らびに「耐ガソリン性」を総称して、「塗膜諸物性」と
する。また、「組合せA型」および「組合せB型」は、
それぞれ、上塗り塗料と下塗り塗料との組み合わせを指
称するものであって、これらの両性能を合わせて、「リ
フティング性」と総称する。 「100」………「100/100」の意味である。
【0080】鉛筆硬度の表示における、「〜H」、「〜
2H」および「〜3H」は、それぞれ、順次、「F〜
H」、「H〜2H」および「2H〜3H」を表わすもの
とする。
【0081】「比1」………比較応用例1の略記 「比2」………比較応用例2の略記
【0082】
【表9】
【0083】《第2表の脚注》「組合せA型」および
「組合せB型」は、それぞれ、上塗り塗料と下塗り塗料
との組み合わせを指称するものであって、これらの両性
能を合わせて、「リフティング性」と総称する。
【0084】上表中の「1」、「3」、「5」および
「7」は、それぞれ、「放置時間(hrs.)」を表わ
し、これらの各データは、「乾燥性」を示すものであ
る。
【0085】応用例24〜33および比較応用例3〜6 まず、「アクリディック44−198」〔大日本インキ
化学工業(株)製のアクリルポリオール〕と「バーノッ
クDN−950」(同上社製のイソシアネート化合物)
とを、OH/NCO=1/1なる当量比となるようにし
て、シアニン・ブルーで青色に着色し、かつ、アルペー
スト1109MA」〔東洋アルミニウム(株)製のアル
ミ・ペースト〕をも加えて10%のPWCにして下地塗
料を調製し、次いでこれを「ボンデライト#144」処
理ダイ鋼板上にエアースプレーにてメタリック・ベース
・コートせしめたのち、第3表に示すような配合割合で
トップ・クリヤーを調製し〔但し、希釈シンナーとして
はキシレン/酢酸i−ブチル=90/10(重量比)を
用いた。〕、エアースプレーにてクリヤー・コートを行
ない、1時間セッティングさせたのち、60℃に20分
間強制乾燥を行なって硬化塗膜を得た。
【0086】つまり、このシリーズの各応用例および比
較応用例は、いわゆる“2コート・1ベーク系”につい
てのものである。しかるのち、この強制乾燥後7日間放
置させてから、それぞれの塗膜について性能評価を行な
った。
【0087】各試験項目のうち、光沢、硬度、エリクセ
ン、耐衝撃性、耐ガソリン性および耐候性は既設した通
りのものであるが、相剥ぎ性および耐候性は既設した通
りのものであるが、相剥ぎ性および仕上がり外観につい
ては下記の如き要領によったものである。
【0088】すなわち、「相剥ぎ性」はゴバン目を切っ
たのち、つまり、クロスカットを入れたのち、セロファ
ン・テープによる剥離を行なって、トップコートとベー
スコートとの層間付着性をチェックしてなされるもので
あり、次の評価判定基準によった。 ◎………異状なし ×………剥れあり
【0089】他方、「仕上がり外観」は塗面のメタルむ
ら、正面ヅヤ、透しヅヤおよび肉持感を目視により総的
に判断したものであり、次の評価判定基準によった。 ◎………優秀 ○………良好 △………普通 ×………不良
【0090】以上の結果は、まとめて第3表に示す。な
お、比較応用例3、4、5および6は、それぞれ、市販
アクリルウレタン系自動車補修用塗料を用いた場合の例
である。
【0091】
【表10】
【0092】《第3表の脚注》 E………「EAB−551−0.2」の略記 B………「バーノック DN−950」の略記 C………「コロネート EH」の略記
【0093】 光沢 ………60度鏡面反射率(%) エリクセン値………単位:mm 耐衝撃性 ………1/2インチのノッチ付、500g
(荷重)、凹型 単位:mm
【0094】
【表11】
【0095】
【表12】
【0096】
【表13】
【0097】 応用例34〜40および比較応用例7〜10 このシリーズの各応用例および比較応用例は顔料分散性
についての検討を行なうためのものであって、まず、エ
ナメルベースはいずれも、下記の如き所定のPWCにな
るように変性共重合体(A−1)〜(A−11)の10
0部に対して、各顔料を秤取り、さらに、30部のキシ
レンと200部のガラスビーズを各別に加えてサンドミ
ルにて2時間混練せしめて調製し、次いで、それぞれの
練肉エナメルベースに、そこに用いた変性共重合体の固
型分に対して4%の、6%ナフテン酸コバルト/24%
ナフテン酸鉛=50/50(重量比)なる混合物を加え
て各種の塗料を調製した。
【0098】 白……「タイペークCR−93」、PWC:35% 黒……「ロイヤル・スペクトラ・マークII」(米国コロ
ンビア・カーボン社製のカーボン・ブラック)、PW
C:30% 赤……「ファーストゲン・スーパーレッドBN」〔大日
本インキ化学工業(株)製のキナクリドン系顔料〕、P
WC:10% 緑……「ファーストゲン・グリーンS」(同上社製のシ
アニン・グリーン)、PWC:10%
【0099】次いで、それぞれの塗料について顔料分散
性の検討を行なったが、そのうち、まず、塗料のチキソ
性および顔料の凝集の有無についての評価判定基準は次
の通りである。 ◎……異状なし ×……チキソ性または凝集があり、分散性不良
【0100】次に、四色混合系のスプレー/流し塗りの
色差(ΔE)は白/黒/赤/緑=100/5/5/5
(重量比)なる割合で、上記の各色のエナメルワニスを
混合し、さらに、6%ナフテン酸コバルト/24%ナフ
テン酸鉛=50/50(重量比)なる混合物を加えて調
製された四色混合系塗料を各別にブリキ板上に、まず、
スプレー塗装し、次いで、指触乾燥せしめたのち流し塗
りせしめた塗板について色差(ΔE)を測定することに
より行なわれるが、この値が小さいほど色差が小さく、
したがって、顔料分散性が良好であるといえる。
【0101】以上の結果を、まとめて第4表に示すが、
酸化チタン(「タイペークCR−93」)を用いた場合
のチキソ性および顔料の凝集は、各応用例および比較応
用例ともに認められなかったので、同表には示していな
い。
【0102】
【表14】
【0103】
【表15】
【0104】
【表16】
【0105】
【発明の効果】本発明の方法により得られる自動車補修
塗料用樹脂、つまり、自動車補修塗料用乾性油脂肪酸変
性ビニル系共重合体は、とりわけ、光沢、乾燥性ならび
に肉持感などに優れ、しかも、下地塗膜ないしは既設塗
膜などを侵しにくいという、極めて実用性の高いもので
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 59/16 NHF 8416−4J C09D 125/08 PFB 9166−4J 133/00 PGC 7921−4J 151/08 PGX 7142−4J // B60S 5/00 7140−3D

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ基含有ビニルモノマーの5〜2
    5重量%、芳香族系ビニルモノマーの1〜60重量%、
    共重合可能なる不飽和結合を有するアルキド樹脂の0.
    1〜10重量%、およびこれらと共重合可能なる他のビ
    ニルモノマーの5〜93.9重量%を、合計が100重
    量%となるように選んで共重合せしめ、次いで、かくし
    て得られるエポキシ基含有ビニル共重合体の100重量
    部に対し、ヨウ素価が100〜200なる乾性油脂肪酸
    を、5〜60重量部となる割合で付加反応せしめること
    を特徴とする、自動車補修塗料用樹脂の製造法。
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