JPH0675149B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH0675149B2
JPH0675149B2 JP20875485A JP20875485A JPH0675149B2 JP H0675149 B2 JPH0675149 B2 JP H0675149B2 JP 20875485 A JP20875485 A JP 20875485A JP 20875485 A JP20875485 A JP 20875485A JP H0675149 B2 JPH0675149 B2 JP H0675149B2
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lens
lever
gear
switch
film
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大基 塚原
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) 本発明は、少なくとも一部のレンズ系が撮像面に近接し
たレンズ近接位置および撮像面から離れたレンズ離隔位
置の2位置をとり得るカメラに関するものである。
(発明の背景) 従来から、カメラ使用時に撮影レンズを撮像面から離れ
た離隔位置に移動し、カメラ不使用時には撮影レンズを
撮像面に近接位置に移動するようにした、いわゆる沈胴
式カメラや、撮影レンズをマスターレンズとコンバージ
ョンレンズとで構成し、マスターレンズのみで第1の焦
点距離を得、マスターレンズを光軸に沿って所定量だけ
撮像面から離す方向に移動した上でマスターレンズの背
後にコンバージョンレンズを配置して第2の焦点距離を
得るようにした、いわゆる2焦点カメラが知られてい
る。ここで、この2焦点カメラにおいても望遠側ではマ
スターレンズが撮像面から離れた遠隔位置に移動され、
広角側ではマスターレンズが撮像面に近接した近接位置
に移動される。
この種のカメラにおいては、撮影レンズの位置を選択す
る切換手段とレンズ駆動手段とを有し、切換手段をレン
ズ繰込み位置に切換えてレンズ駆動手段を付勢して少な
くとも一部のレンズ系を上記近接位置に移動せしめ、レ
ンズ繰出し位置に切換えて少なくとも一部のレンズ系を
上記離隔位置に移動せしめている。
ところで、このようなカメラでは、撮影レンズを離隔位
置にした場合、レンズ鏡筒がカメラ本体から突出するの
で、カメラ不使用時にはレンズ鏡筒を必ず近接位置にし
てレンズ鏡筒を保護するのが望ましい。特に、カメラ使
用終了後にはフィルム巻戻しに意識が集中してレンズ鏡
筒の収納操作を怠りがちである。そのため、フィルムが
完全に巻戻されたことを検出してその結果に応動してレ
ンズ鏡筒を収納駆動したり、あるいは、巻戻しスイッチ
の操作に応動してレンズ鏡筒を収納駆動するものが提案
されている。
しかしながら、この既提案のカメラにおいては、レンズ
鏡筒が実際は収納されているのにも拘らず、撮影レンズ
の位置を選択する切換手段はレンズ鏡筒を突出させる位
置にあり操作者が混乱することがあった。なお、ここで
レンズ鏡筒の収納とは、レンズ鏡筒をカメラボディ内に
完全に格納することのみならず、レンズ鏡筒の一部のみ
がカメラボディに格納される場合も含む概念で用いる。
(発明の目的) 本発明の目的は、このような問題点を解決するため、切
換手段以外の動作に起因して撮影レンズが撮像面に近接
した近接位置に移動したときには、それに連動させて切
換手段をレンズ繰込み位置に自動的に切換えるようにし
たレンズシャッタカメラを提供することにある。
(発明の概要) 本発明は、レンズ繰込み位置とレンズ繰出し位置の2位
置に択一的に切換え可能な切換手段と、その切換手段に
付勢され撮影レンズの全部または一部のレンズ系を撮像
面に近接したレンズ近接位置および撮像面から離れたレ
ンズ離隔位置の2位置に移動可能なレンズ駆動手段と、
切換手段をレンズ繰出し位置で保持する保持手段とを有
し、切換手段をレンズ繰出し位置に操作すると切換手段
は保持手段によりその位置で保持されるとともに、更に
切換手段以外のカメラの所定の動作に応答して撮影レン
ズがレンズ近接位置に移動するようにレンズ駆動手段を
付勢する付勢手段と、その付勢手段によるレンズ駆動手
段の付勢により撮影レンズが近接位置に向けて駆動され
るのを応動して保持手段による切換手段の保持を解除し
て切換手段をレンズ繰込み位置に復帰せしめる解除手段
とを具備したことを特徴とする。
(実施例) 第1図は本発明に係るカメラの一実施例を示し、本例に
おいては、フィルム巻上用スプール内に設けた単一のモ
ータにより、 (A)レンズカバーの開閉 (B)レンズ鏡筒の突出,収納 (C)閃光装置発光部の突出,収納 (D)フィルムの巻上げ (E)シャッタ機構等のチャージ (F)フィルムの巻戻し が制御される。
本明細書を通して、レンズ鏡筒の突出とは、レンズ鏡筒
内に設けられた撮影レンズをレンズ鏡筒とともに撮像面
から離れた離隔位置に移動させることを意味し、レンズ
鏡筒の収納とは、レンズ鏡筒とともに撮影レンズを撮像
面に近接位置に移動させることを意味し、必ずしもレン
ズ鏡筒をカメラボディ内に完全格納して撮影できない状
態を意味するものではない。例えばマスターレンズとコ
ンバージョンレンズとにり撮影レンズを構成し、望遠撮
影時にはマスターレンズを撮像面から離れた離隔位置に
移動させた上でマスターレンズと撮像面との間にコンバ
ージョンレンズを配置し、広角撮影時にはコンバージョ
ンレンズをレンズ光軸から退避させた上でマスターレン
ズを撮像面に近接した近接位置に移動させる概念も含
み、更には収納状態でレンズ鏡筒がカメラボディから突
出している場合も含むものである。
また本明細書を通して閃光装置発光部の突出とは、発光
部を撮影レンズ光軸から離れた位置、すなわち遠位置に
移動させることを意味し、収納とは、発光部を撮影レン
ズ光軸に近い位置、すなわち近位置に移動させることを
意味し、必ずしも発光部をカメラボディ内に格納して閃
光装置が使用できない状態を意味するものではない。例
えば2焦点カメラのように広角側で閃光撮影する場合に
は、望遠側で閃光撮影する場合に比べて発光部を撮影レ
ンズ光軸に近づけて発光させるような場合も含む概念で
ある。
第1図において、カメラボディ(不図示)に固設された
基板1には撮影レンズが設けられたレンズ鏡筒(第3図
(a),(b)に二点鎖線で示す)2の外径より大きい
開口1aがあけられるとともに、開口1aの回りには2つの
長穴1bがあけられている。長穴1bにはロッド3a,3bが挿
通され、それぞれのロッドの一端には、支点A1およびA2
をそれぞれ中心に回動可能なレンズカバー4aおよび4bが
保持されている。ここで、レンズカバー4aおよび4bは撮
影レンズ前面を覆う保護カバーとして機能する。ロッド
の他方の端部は後述する駆動リング5と連結されてい
る。駆動リング5には後述する閃光装置駆動系を介して
閃光装置6が接続されている。ここで、駆動リング5は
後で詳述するカバー駆動系を構成する部材であり、駆動
リング5の光軸回りの回動によりカバー4a,4bが開閉さ
れるとともに閃光装置駆動系が駆動されて閃光装置ブロ
ック6cの突出,収納が行われる。
また基板1にはロッド7a,7bが立設され、そのロッド7a
は、レンズ鏡筒2、シャッタ機構(不図示)および焦点
調節機構(不図示)等が設けられたレンズ鏡筒ブロック
8を嵌通し、ロッド7bはブロックに設けられたU字溝に
嵌合され、これによりブロック8が摺動自在に保持され
ている。従って、レンズ鏡筒ブロック8は後述するレン
ズ駆動系によりロッド7a,7b上を光軸に沿って前後に移
動して、撮影レンズを撮像面としてのフィルム面に対し
て離接できる。
次に、上述した各駆動系について詳述する。ここで、カ
バー駆動系およびレンズ駆動系はフィルムスプール9内
に設けられたモータ10により回転駆動される共通のカム
部材11を有しており、モータ10からカム部材11までの動
力伝達機構は共通であるので、その伝達機構をカム駆動
系と称してまず説明する。
(I)カム駆動系 モータ10の出力軸に取り付けられたピニオンギア12は減
速ギア13と歯合され、減速ギア13は順次に回転を伝達す
るように配置された減速ギア列14〜16を介してサンギア
17に接続される。サンギア17に取付けられた腕17aには
遊星ギア18が軸支されていて、モータ逆転時に遊星ギア
18が減速ギア19と歯合するように構成される。減速ギア
19は減速ギア20を介してサンギア21に接続される。サン
ギア21には腕21aを介して遊星ギア22が設けられてい
て、後述するフィルム巻戻し時を除くモータ逆転時にギ
ア23と連結される。ギア23は、カム部材11の軸に設けら
れたギア24と歯合してカム部材11を回転駆動する。ま
た、ギア23は後述するブラシギア43とも歯合される。
カム部材11は、最上部の周面に形成されたカバー制御用
カム手段としての面カム25と、最上部の上面に形成され
たレンズ制御用カム手段としての溝カム26と、中央部の
ギア24と、最下部の切欠きカム27を有し、カメラボディ
に支点A5を中心に回転可能に軸支されている。面カム25
はカバー駆動系と接続され、溝カム26はレンズ駆動系と
接続される。カム部材11については後述する。
(II)カバー駆動系 カバー駆動系は、軸部28aを介して基板1に軸支された
レバー28を有し、そのレバー28の一端には、レンズカバ
ー保持用のロッド3a,3bと平行に延在するロッド28bが設
けられ、そのロッド28bの先端は面カム25と係合可能に
されている。また、レバー28の他端にはロッド28bと反
対側に延在するロッド28cが設けられ、そのロッド28c
は、駆動リング5の長穴5aに挿通されている。そして、
レバー28はばね29により軸部28aを中心として時計方向
に常時付勢されている。
駆動リング5には更に2つの長穴5b,5cがあけられてお
り、それぞれの長穴には、レンズカバー4aおよび4bにそ
れぞれ取付けられたロッド3a,3bが挿通されている。こ
のようにして支持される駆動リング5は、常時はばね30
により反時計方向に付勢されるが、面カム25とロッド28
bとの係合状態に従って光軸を中心に時計方向および反
時計方向に回動可能とされ、駆動リング5の時計方向の
回動によりカバー4a,4bが開き、反時計方向の回動によ
りカバー4a,4bが閉じるように構成される。
(III)レンズ駆動系 レンズ駆動系は、カメラボディに支点A3を中心として回
動可能に取付けられレバー31を有し、レバー31の一端に
立設されたピン31aが溝カム26に遊嵌されている。レバ
ー31は長穴31bを有しし、その長穴31bには、レンズ鏡筒
ブロック8の底面に立設されたピン8aが挿通されてい
る。レバー31の他端には掛止ピン31cが設けられ、カメ
ラボディに設けられた掛止部32との間にトグルばね38が
設けられている。
レバー31は、溝カム26の回転に伴なって支点A3の回りを
揺動し、レバー31が反時計方向に回動してレンズ鏡筒ブ
ロック8が突出され、時計方向に回動してレンズ鏡筒ブ
ロック8が収納されるように構成される。換言すると、
レンズ鏡筒ブロック8はフィルム面から離れた離隔位置
と、フィルム面に近接した近接位置との間で移動可能に
構成される。
(IV)閃光装置駆動系 閃光装置駆動系は、カメラボディに支点A4を中心として
回動可能に取付けられたレバー33を有し、レバー33の一
方に形成されたフォーク33aには、駆動リング5から立
設されたピン5aが係合されている。レバー33の他方に形
成されたギア33bには、カメラボディに軸支されたギア3
4が歯合され、そのギア34はカメラボディに上下動可能
に支持されたラック35と歯合されている。閃光装置6の
発光部は閃光装置ブロック6cの内部に設けられ、そのブ
ロック6cの底面には摺動板6aが立設され、その摺動板6a
から突設された腕6bは、ラック35から突設された2つの
突部35aと35bとの間に延在し、腕6bと突部35bとの間に
は圧縮ばね36が介装され、従って、腕6bはばね36と突部
35aに押圧挾持されていることになる。しかして、ラッ
ク35が上昇する際にはばね36を介して閃光装置ブロック
6cが上昇し、ラック35が下降する際には突部35aが腕6b
を下方に押しながら閃光装置ブロック6cが下降するよう
に構成されている。本実施例においては、閃光装置格納
時には発光部が発光しないようにされている。なお、摺
動板6aは圧縮ばね36より十分弱い引張りばね37により常
時下方に付勢されている。
次にカム部材11について説明する。
第2図に示すように面カム25はカム部材最上部の周縁に
沿って形成され、カバー開放用カム面である傾斜面25a
と、それに連なる平坦面25bと、それに連なり傾斜面25a
とは逆の勾配を有するカバー閉成用カム面である傾斜面
25cとを有し、ブロック8が収納位置にあるときには、
実線で示すようにロッド28bの先端が平坦面25bと距離Δ
hだけ上方に離れて位置している。従って、面カム25が
矢印の方向に回転するとロッド28bが傾斜面25aに当接し
ながら上方に変位するとともに、傾斜面25cに沿って下
降し(ばね29のばね力により)、これにより駆動リング
5を介してレンズカバー4aおよび4bを開閉制御する。
溝カム26は、第3図(a),(b)に示すように、カム
部材11の回転中心A5から偏心した中心点を有する略楕円
形状の溝であり、カム部材11の回転中心A5を中心とした
半径rの一定曲率の溝部26aと、図において時計方向に
溝カム26が回転する際にその曲率が徐々に小さくなりピ
ン31aが外側の内周面に当接するレンズ繰出し用カム面
である溝部26bと、同様に回転するときにその曲率が徐
々に大きくなりピン31aが内側の内周面に当接するレン
ズ繰込み用カム面である溝部26cとを有し、第3図
(a)の状態ではレンズ鏡筒ブロック8をレンズ収納位
置に保持し、そこから矢印の方向に回転して第3図
(b)の状態になるとレンズ鏡筒ブロック8をレンズ突
出位置に保持することになる。
上述した駆動系はレンズ位置選択レバー40の操作に応動
して第1のモードおよび第2のモードで駆動される。以
下、その点について詳述する。
レンズ位置選択レバー40はカメラボディに摺動可能に取
付けられ、ばね41により常時図中右方に付勢されてい
る。このレバー40の先端はカメラボディ39まで延在して
つまみ40dが設けられ、つまみ40dを図示矢印方向に操作
することにより、レンズ位置選択レバー40の位置を第1
のモードに対応するレンズ繰出し位置に切換えることが
できる。このレンズ繰出し位置から第2のモードに対応
するレンズ繰込み位置に切換えるには、手動でこのレバ
ー40を矢印と逆に操作すればよいが、後述するように、
全フィルムの撮影終了を検出してレンズ鏡筒を収納する
動作の終了時に自動的に第2のモードすなわちレンズ繰
込み位置に切換わるようになっている。
またレンズ位置選択レバー40に関連して、同軸状態でク
リックレバー45および落ち込みレバー46がカメラボディ
に軸支されている。落ち込みレバー46はばね48により反
時計方向に常時付勢され、それは係合部46cを介してク
リックレバー45に作用してクリックレバー45も反時計方
向に付勢している。その一方、両レバー45および46のば
ね掛止ピン45aおよび46aにはばね47が掛止され、これに
よりクリックレバー45は時計方向に、落ち込みレバー46
は反時計方向に付勢されている。しかして、ばね47によ
りクリックレバー45に付与される時計方向の付勢力がば
ね48による反時計方向の付勢力よりも強いので、クリッ
クレバー45の爪部45bはレンズ位置選択レバー40の側壁4
0bに当接され、レンズ位置選択レバー40が図中左方に操
作されたときに、爪部45bがレンズ位置選択レバー40の
側壁の凹部40cに係合してレンズ位置選択レバー40を第
1のモードに対応したレンズ繰出し位置に保持するよう
に構成される。これらの部材により保持手段が構成され
る。
一方、落ち込みレバー46の先端の爪部46bはカム部材11
の切欠きカム27の周面に押圧されており、切欠きカム27
がレンズ突出位置まで回転したときに切欠き27aに落ち
込み、これにより係止部46cを介してクリックレバー45
が反時計方向に駆動され、その爪部45bがレンズ位置選
択レバー40の凹部40cから外れ、以って、レンズ位置選
択レバー40はばね41により第2のモードに対応するレン
ズ繰込み位置に復帰されるように構成される。本実施例
ではこれらの部材により解除手段が構成される。
次に、本実施例ではレリーズ操作に応動してフィルムが
1駒だけ自動的に巻上げられるようになっており、その
巻上駆動系について以下に説明する。
(V)フィルム巻上駆動系 フィルム巻上駆動系はレリーズ釦(不図示)の操作に応
動して作動するモータ正転信号発生部104(第5図参
照)を有し、そこからのモータ正転信号によりモータ10
が正転されるようになっていて、モータ10の出力軸に設
けられたピニオンギア12は、上述したカム駆動系と同一
の系路で遊星ギア17に接続される。フィルム巻上時には
モータ10が正転するのでサンギア17の腕17aが時計方向
に揺動して、遊星ギア18はギア50と歯合される。ギア50
はギア51を介してスプール9の下端のスプールギア52と
接続される。
また、フィルムの巻上げに応答してシャッタ機構等が次
回の撮影に備えてチャージされるが、以下にそのチャー
ジ機構について説明する。
(VI)チャージ機構 フィルムのパーフォレーションと係合するように配設さ
れたスプロケット53に同軸で固着されたサンギア54には
腕54aが取付けられ、その腕54aの先端には、腕54aに対
して回転自在の遊星ギア55がサンギア54と歯合した状態
で取付けられている。遊星ギア55と歯合可能にチャージ
ギア56が設けられ、そのギア56と同軸に、上方にはセク
タギア57が、下方にはカムスイッチ58が設けられてい
る。セクタギア57は、カメラボディに摺動可能に設けら
れているチャージ部材59のラック部59と歯合していて、
セクタギア57の回転に従って図中右に摺動する。チャー
ジ部材59はばね60により常時左方に付勢されている。チ
ャージ部材59は下方に折曲がって延在する腕59bを有
し、レンズ鏡筒ブロック8に摺動可能に設けられた走行
板61と腕59bとが係合されるように構成されている。な
お、走行板61が駆動されることにより、レンズ鏡筒ブロ
ック8内に設けられたシャッタ機構や自動焦点調節機構
がチャージされて次のレリーズに備える。
なお、本実施例ではフィルムが装填されていない状態で
もギア56を回転させて後述のスイッチS6からモード停止
信号を得るために次のような機構が設けられている。
ギア50にはロッド50aを介してサンギア62が固着され、
腕62aを介して遊星ギア63がサンギア62に歯合されてい
る。サンギア62の時計方向の回転により腕62aは時計方
向に揺動し、遊星ギア63がギア54と歯合する。モータ10
による遊星ギア63の回転数は、フィルム移送によるスプ
ロケット53による回転数よりも小さくなるように各ギア
の歯数が定められている。
また、本実施例におけるカメラにおいてはフィルム巻戻
し駆動系を有し、その駆動系は巻戻しレバー65を手動で
操作することにより、またはフィルムが完全に巻上げら
れたのに応答して駆動される。以下に巻戻し駆動系につ
いて説明する。
(VII)巻戻し駆動系 巻戻し駆動系は、モータ10の出力軸に設けられたピニオ
ンギア12から遊星ギア22までは上述したカム駆動系と共
通の駆動系を有する。遊星ギア22は後述する巻戻しレバ
ー65の操作に連動してギア66と歯合される。ギア66には
フィルムパトローネと係合すフォーク67が設けられてい
る。
巻戻しレバー65はカメラボディに摺動可能に設けられ、
ばね49より常時図中左方へ付勢される。この巻戻しレバ
ー65の移動軌跡上にはスイッチS5が設けられている。ま
た、そのスイッチS5からの巻戻し信号および後述するレ
ンズ位置を検出するスイッチS3からの信号の論理積の結
果に従って励磁されるマグネット80が設けられるととも
に、一端部にそのマグネット80に吸着されるアマーチャ
81aが設けられ、他端部に遊星ギア22の脚部22aと係合す
る腕81bが形成される伝達系切換レバー81がカメラボデ
ィに支点A6を中心に回動可能に設けられている。そのレ
バー81は支点A6を中心に不図示のばねにより時計方向に
常時付勢されており、巻戻しモード以外では、第4図
(a)に示すように、切換レバー81と遊星ギア22の脚部
22aとは離れており、モータ10の逆転により遊星ギア22
はギア23と歯合され、巻戻しモード時には、第4図
(b)に示すように、マグネット80が励磁され、切換レ
バー81が反時計方向に回動して遊星ギア脚部22aを押圧
するので遊星ギア22が巻戻しギア66に歯合されるように
なっている。
フィルム巻戻しレバー65には、ばね68により時計方向に
常時付勢されている係止レバー69が揺動自在に設けら
れ、レバー65が巻戻し位置に操作されたときに、第1図
に想像線で示すようにカメラボディに摺動可能に設けら
れたリセットレバー70のピン70aに係止レバー69のフッ
ク69aが係止され、これにより巻戻しレバー65がその位
置で、すなわち巻戻し位置でロックされるようになって
いる。リセットレバー70はばね71により常時矢印方向に
付勢されているが、カメラ裏蓋(不図示)に突設された
ストッパ72によりその動きが抑止されている。
第5図は本実施例におけるモード制御系のブロック図で
あり、本実施例ではモータ10の正転,逆転を次のように
使って各駆動系を制御する。
モータ正転…フィルム巻上げ(シャッタ機構等のチャー
ジ) モータ逆転…フィルム巻戻し、レンズカバーの開閉,レ
ンズ鏡筒ブロックの繰り出し繰り入れ、閃光装置の上
昇,下降 第5図を参照するに、モータ10の回転を制御するモータ
制御部101には電源102が接続されるとともに、モータ逆
転信号発生部103,モータ正転信号発生部104,モータ停止
信号発生部105およびフィルム終端検出信号発生部106が
それぞれ接続される。
巻戻しレバー65により開閉されるスイッチS5からの巻戻
し信号はオアゲート107を介してアンドゲート108に接続
され、また、フィルムの全駒数の撮影が完了したときに
終端検出信号発生部106から出力される終端検出信号も
オアゲート107を介してアンドゲート108に入力される。
更に、レンズ鏡筒が収納されているときに閉成している
スイッチS3からの信号はアンドゲート108に入力され、
そのアンドゲート108の出力はマグネット制御部109に入
力され、この制御109には、フィルムが完全に巻戻され
たときに開放されるスイッチS7からの信号も供給されて
いる。マグネット制御回路109の出力はマグネット80に
供給されるマグネット80の消磁,励磁が制御される。
次にモータ制御系の各部について説明する。
モータ逆転信号発生部103は切換手段としてレンズ位置
選択レバー40の位置を検知するスイッチS1およびS2、レ
ンズ鏡筒ブロック8の位置を検知するスイッチS3および
S4、および巻戻しレバー65の位置を検知するスイッチS5
を有する。
スイッチS1,S2 第1図を参照するに、レバー40には腕40aが設けられ、
腕40aに設けられたブラシ40bがプリント基板42に形成さ
れたパターン上を摺動する。ばね41により偏倚されたレ
ンズ繰込み位置がレンズ鏡筒ブロック8の収納位置に対
応し、ばね41に抗してレバー40を図中左方に操作したレ
ンズ繰出し位置がレンズ鏡筒ブロック8の突出位置に対
応する。第6図に示すように、プリント基板42上には3
本の導体パターン42a(共通パターン),42bおよび42cが
形成され、その上を二点鎖線で示すブラシ40bが摺動す
るように構成され、レンズ繰込み位置P1では導体パター
ン42aおよび42bから成るスイッチS1は開放され、導体パ
ターン42aおよび42cから成るスイッチS2は閉成され、レ
ンズ繰出し位置P2ではスイッチS1は閉成されるがスイッ
チS2は開放される。
スイッチS3,S4 レンズ位置選択レバー40がレンズ繰込み位置からレンズ
繰出し位置に操作されるのに応動してレンズ鏡筒ブロッ
ク8が収納位置から突出位置へ移動されるが、このレン
ズ鏡筒ブロック8の位置を電気的に検出するスイッチS3
およびS4が、第1図に示すようにブラシ43aを有するブ
ラシギア43とそれと対向するプリント基板44とで構成さ
れている。このギア43はカム部材11が1回転すると同じ
く1回転するようにギア23と歯合されるもので、その上
面に第1図に示すブラシ43aが取付けられ、プリント基
板44には第7図に示す導体パターン44a〜44cが形成さ
れ、パターン44aおよび44cでスイッチS3が、パターン44
aおよび44bでスイッチS4が構成される。なお、パターン
44aはアースされている。
第7図はレンズ収納位置におけるスイッチS3,S4の状態
を示し、この場合、導体パターン44aおよび44bで構成さ
れるスイッチS4は開放され、導体パターン44aおよび44c
で構成されるスイッチS3は閉成される。カム部材11が18
0度だけ回転してレンズ鏡筒ブロック8がカメラボディ
から突出してレンズ突出位置まで移動すると、スイッチ
S4は閉成されスイッチS3は開放される。
スイッチS5 上述したように、レバー65の摺動領域にはスイッチS5が
配設され、レバー65が巻戻し操作のために図中右方に操
作されたときに接片70が接片71と接触し、スイッチS5が
閉成されてモータ10が逆転するようにされている。
モータ停止信号発生部105は、フィルムが1駒巻上がっ
たときに閉成するスイッチS6と、フィルムが完全に巻戻
されたときに開放されるスイッチS7とを有する。
スイッチS6 第1図を参照するにチャージギア56と同軸のスイッチカ
ム58にはスイッチ接片72が常時当接され、そのスイッチ
接片72はスイッチ接片73と離れていて、従ってスイッチ
S6が開放されている。フィルムが1駒だけ巻上げられる
とスイッチカム58の突部がスイッチ接片72を押圧し、ス
イッチ接片72がスイッチ接片73と接触してスイッチS6が
閉成され、これによりモータ10が停止されるようになっ
ている。
スイッチS7 第1図を参照するに、フィルム移送路に沿ってフィルム
巻戻し終了を検知するスイッチS7が設けられ、フィルム
が完全に巻戻されるとそのスイッチS7が開放されてモー
タ10への通電が遮断されるようになっている。すなわ
ち、スイッチ接片74は常時フィルム面に向けて付勢され
ており、その接片74に設けられた検知ピン76がフィルム
に当接している間はスイッチ接片74とスイッチ接片75と
が接触してスイッチS7が閉成され、フィルムが巻戻され
て検知ピン76がフィルムから解放されてフィルム移送路
よりも後方に突出するとスイッチ接片74と75とが離れて
スイッチS7が開放されるように構成されている。
モータ正転信号発生部104はレリーズ釦の操作に応動し
て正転信号を出力するものであり、また、終端検出信号
発生部106はフィルムの全駒の撮影が終了したときにそ
れを検知してモータ10にモータ停止信号を出力するもの
である。
以上のように構成された本実施例における沈胴式カメラ
の動作を以下に説明する。
(I)カバーの開放,レンズの突出,閃光装置の上昇 レンズ繰込み位置からレンズ繰出し位置へ切換操作する
ためのレンズ位置選択レバー40をばね41に抗して図中左
方に手動操作すると、クリックレバー45の爪部45bがレ
バー40の凹部40cと係合し、これによりレバー40がその
位置で保持されるとともに、ブラシ40bがパターン基板4
2上を摺動し、スイッチS1が閉成し、スイッチS2が開放
される。今、撮影レンズは収納位置にありレンズ位置検
出スイッチS3は閉成状態にあるので、第5図においてス
イッチS1およびS3を通ってモータ制御回路101にモータ
逆転信号が出力されてモータ10が逆転し始める。
モータ10が逆転するとその回転はピニオンギヤ12,減速
ギア列14〜16を介してサンギア17に伝達される。サンギ
ア17は反時計方向に回転されるので腕17aが反時計方向
に揺動して遊星ギア18がギア19と歯合する。また、ギア
19の回転はギア20を介してサンギア21に伝達されその腕
21aが反時計方向に揺動するので遊星ギア22がギア23と
歯合する。その結果、カム部材11が時計方向に回転する
とともに、ギア43も時計方向に回転する。
カム部材11が時計方向に回転するとカバー駆動系を構成
するロッド28bが面カム25の傾斜面25aにより上方に変位
されるので、レバー28はばね29に抗して反時計方向に回
動する。このレバー28の動きに従って駆動リング5がば
ね30に抗して時計方向に回転し、ロッド3aおよび3bを介
してレンズカバー4aおよび4bが開かれる。
このとき、駆動リング5に連結された閃光装置駆動系の
レバー33が反時計方向に回動するのでギア34が時計方向
に回転しラック35が上昇してばね36を介して閃光装置ブ
ロック6cが上昇する。このとき閃光装置ブロック6cの上
昇を阻止してもばね36によりラック35の伝達力が吸収さ
れるので閃光装置駆動機構に何ら損傷を与えることはな
い。
カム部材11が更に回転するとロッド28bは面カム25の上
面25dに乗り上げるのでレバー28bの回動が停止し、これ
により駆動リング5の回動も止み、以ってカバー4a,4b
が完全に開放される。
このとき、溝カム26においては溝部26bの外側の内周面
がピン31aのすぐ近傍に達しており、カム部材11が引き
続き回転するとその内周面がピン31aを押すので、レバ
ー31はトグルばね38に抗して反時計方向に回動し始め
る。レバー31の動きに連動してレンズ鏡筒ブロック8は
ロッド7aおよび7bに案内されて前方に移動する。レバー
31が更に反時計方向に回動してトグルばね38がその死点
を越えると、レンズ鏡筒ブロック8はトグルばね38によ
り前方に付勢されるので溝部26bの内側の内周面に沿っ
てピン31aが摺動しながらレンズ鏡筒ブロック8が更に
前進する。溝カムが180度回転したとき(第3図(b)
参照)にレンズ鏡筒ブロック8の突起8bが基板1に当接
する。このとき、ブラシ43aは第7図の状態から、180度
回転しており、スイッチS3が開放されてスイッチS4が閉
成され、これによりモータ逆転信号が消勢されてモータ
10が停止する。従って、カム部材11およびブラシギア43
の回転も止まる。この状態では、レンズ鏡筒ブロック
8、換言すると撮影レンズが突出位置にあってトグルば
ね38により前方に付勢されている。
(II)フィルム巻上 レリーズ釦の操作により撮影が行われると第5図に示し
たモータ正転信号発生部104から正転信号が出力されて
モータ10が正転する。モータ10の回転はピニオンギア1
2,減速ギア列13〜16を介してサンギア17に伝達される
が、このときサンギア17は時計方向に回転するため腕17
aが時計方向に揺動する。従って、遊星ギア18がギア50
と歯合し、モータ10の回転は更にギア51を介してスプー
ルギア52に伝達され、これにより、フィルムが巻上げら
れる。
フィルムの移動に伴なってスプロケット53が時計方向に
回転すると、スプロケット53と一体のギア54に設けられ
た腕54aが時計方向に揺動して腕54aに軸支された遊星ギ
ア55がチャージギア56と噛合する。これにより、セクタ
ギア57が回転してチャージ部材59をばね60に抗して図中
右方に変位してレンズ鏡筒ブロック8に設けられた走行
板61を駆動し、これによりシャッタ機構等のチャージが
行われる。セクタギア57が更に回転してその切欠き57a
がラック部59aと当接するとチャージ部材59はばね60に
より元の位置に復帰する。この動きと並行してカムスイ
ッチ58がチャージギア56と一体に回転するが、フィルム
が1駒巻上ったときにそのカムスイッチ58の突部が接片
72を押圧して接片73と接触させ、これによりスイッチS6
が閉成されてモータ停止信号がモータ制御回路101に供
給されてモータ10が停止される。
なお、ギア50と一体に回転するギア62は時計方向に回転
しその腕62aが時計方向に揺動するので腕62aに軸支され
た遊星ギア63ばギア54と歯合しようとするが、フィルム
移送に伴うスプロケット53の回転数が、モータ10側から
伝達されて駆動される遊星ギア63による回転数よりも大
きくなるようにされているので、遊星ギア63は反時計方
向にはねられる。
(III)カバー閉成,レンズ収納,閃光装置収納 この実施例では、レンズ位置選択レバー40をレンズ繰込
み位置に手動で復帰させることにより、カバー4aおよび
4bを閉成し、レンズを収納させ、閃光装置ブロック6cを
格納することができると共に、フィルムの全駒の撮影が
終了したときにそれを検知してこれらの制御を自動的に
行うことができる。
手動操作 レンズ繰出し位置で保持されているレンズ位置選択レバ
ー40を、クリックレバー45のクリック力に抗して図中右
方に操作すると、換言すると、レンズ繰出し位置からレ
ンズ繰込み位置へ切換えるとブラシ40bがパターン基板4
2上を摺動してスイッチS1が開放され、スイッチS2が閉
成される。このとき、レンズ突出動作によりブラシギア
43は第7図の状態から180度回転した位置で停止してお
り、スイッチS3が開放、スイッチS4が閉成している。従
って、逆転信号発生部103(第5図参照)から逆転信号
が出力されてモータ制御回路101に送られ、これにより
モータ10が前述したと同様に逆転を開始する。
上述したと同様に、モータ10の逆転によりカム部材11が
時計方向に回転する。レンズ突出状態では、第3図
(b)に示すように、ロッド28bは面カム25の上面25dに
乗り上げていて、ピン31aは溝カム26の溝部26bと26cと
の境界に位置している。しかして、第3図(b)に示す
状態からカム部材11が時計方向に回転するとピン31aは
溝部26cの内側の内周面に押圧され、レバー31が時計方
向に回動してトグルばね38に抗してレンズ鏡筒ブロック
8をその突出位置から収納位置に向けて後退させる。レ
ンズ鏡筒ブロック8が後退してトグルばね38がその死点
を越えると、溝カム26の回転に従ってレンズ鏡筒ブロッ
ク8が後退し、溝カム26の溝部26aの領域がピン31aの位
置に達すると、溝カム26の曲率rが一定となりレンズ鏡
筒ブロック8の後退は止み、その状態がレンズ収納位置
である。
このとき、下り勾配の傾斜面25cの始点がロッド28bのす
ぐ近くに位置し、カム部材11が更に回転すると、ばね29
のばね力によりロッド28bがその傾斜面25cに沿って降下
し始め、これによりレバー28が時計方向に回転する。こ
れに伴って駆動リング5が反時計方向に回動してレバー
カバー4aおよび4bが閉成する。駆動リング5の動きは前
述した閃光装置駆動系にも伝達され、ラック35の腕35a
が閃光装置ブロック6cの脚部6aを直接押圧して閃光装置
ブロック6cを降下させて格納する。
カム部材11が更に回転してロッド28bが面カム25の平坦
面25bまで下りると、ブラシギア43のブラシ43aが第7図
に示すようになり、スイッチS3が閉成するとともにスイ
ッチS4が開放される。このとき、レンズ位置選択スイッ
チS1はすでに開放されているのでモータ逆転信号が消勢
され、これによりモータ10の逆転が停止される。
自動指令 フィルムの全駒の撮影が終了してフィルムが引き出され
なくなると、周知のフィルム終端検出信号発生部106が
それを検知してモータ制御部101にモータ停止逆転信号
を供給してモータ10を停止するとともに逆転させる。こ
のモータ10の逆転に応動して、前述した手動指令時と同
様にしてレンズ鏡筒ブロック8がレンズ収納位置まで移
動する。レンズ鏡筒ブロック8がその収納位置に到達す
るときに、落込みレバー46がカム部材11の切欠きカム27
の切欠き27aに落込む。その動きに連動してクリックレ
バー45が反時計方向に回動してクリックレバー45の爪部
45bがレンズ位置選択レバー40の凹部40cから外れ、それ
により、レンズ位置選択レバー40がばね41により図中右
方に移動してレンズ繰込み位置に復帰する。
(IV)フィルム巻戻し、 本実施例では、フィルムの全駒が撮影されてもはやフィ
ルムが巻上げられない状態が検出されて信号発生部106
からフィルム終端検出信号が出力されると、その信号に
応答してフィルムが自動的に巻戻されるとともに、巻戻
しレバー65の手動操作によってもフィルムが巻戻される
ようになっている。まず自動巻戻しの動作について説明
する。
自動巻戻し レンズ鏡筒ブロック8が突出位置に保持されているとき
にフィルム終端検出信号が出力されると、その信号によ
りモータ10が逆転を開始する。これにより、上述したと
同様にレンズ鏡筒ブロック8が収納位置に向け移動し、
収納位置に到達するとスイッチS3が閉成されてスイッチ
S4が開放される。このとき、アンドゲート108の2つの
入力端子には、スイッチS3からの信号とオアゲート107
を介したフィルム終端検出信号が供給されるので、アン
ドゲート108からマグネット制御部109にマグネット励磁
信号が供給され、これによりマグネット80が励磁され
る。このときアーマチャ81aがマグネット80に吸引され
るので切換レバー81が反時計方向に回動して第4図
(b)に示すように遊星ギア脚部22aを押圧する。従っ
て、遊星ギア22が巻戻しギア66と歯合される。一方、フ
ィルム終端検出信号はモータ制御部101にも供給されて
いるのでモータ10が逆転される。すなわち、このフィル
ム終端検出信号とスイッチS3からの信号が巻戻し信号と
して機能する。
しかして、上述したと同様に遊星ギア18がギア19と歯合
してモータ10の回転がサンギア21に伝達される。ここで
サンギア21の腕21aは反時計方向に揺動しようとする
が、上述したように遊星ギア22の脚部22aが伝達経路切
換レバー81により規制されているので遊星ギア22は巻戻
しギア66と歯合し、以って、モータ10の回転が巻戻しギ
ア66に伝達されることになりフィルムが巻戻される。
フィルムの巻戻しによりスプール9が回転し、これによ
りギア50が回転するのでロッド50aを介してギア62が反
時計方向に回転し腕62aが反時計方向に揺動する。従っ
て、腕62aに軸支された遊星ギア63がスプロケットギア5
4から離れる。また、フィルムの巻戻し方向の移送によ
りスプロケット53が反時計方向に回転するので、腕54a
が反時計方向に揺動し、これにより遊星ギア55とチャー
ジギア56とが離間され、以って、フィルム巻戻し中にチ
ャージ部材59は摺動せず、またカムスイッチS6もそのま
ま、すなわち開放状態を維持する。
ここで、フィルムが完全に巻戻されると、その付勢力が
フィルムにより抑止されていたフィルム終端検知ピン76
が解放されるのでスイッチS7が開放され、これによりモ
ータ停止信号がモータ制御部101に供給されてモータ10
が停止する。
一方、スイッチS7の開放信号はマグネット制御部109に
も供給され、これによりマグネット80が消磁される。す
ると切換レバー81が不図示のばねにより時計方向に回動
して、遊星ギア脚部22aから離間した位置、すなわち、
遊星ギア22がギア23と歯合する動きを規制しない位置ま
で移動する。
なお、撮影レンズが収納されている場合にはフィルム終
端検出信号は出力されないので、自動巻戻し機能は存在
しない。また、上述した自動フィルム巻戻しによりレン
ズ鏡筒ブロック8が収納されると、上述したと同様によ
りレンズ位置選択レバー40は自動的にレンズ繰込み位置
に復帰する。
手動巻戻し この場合には、撮影レンズが突出していても収納されて
いてもフィルムを巻戻すことができる。
撮影レンズが突出されている状態で巻戻しレバー65が操
作すると、まずスイッチS5が閉成されてモータ逆転信号
が逆転信号発生部103から出力されてモータ10が逆転さ
れ、これにより上述したと同様にレンズ鏡筒ブロック8
が収納され始める。レンズ鏡筒ブロック8が完全に収納
されるとスイッチS3が閉成されるのでアンドゲート108
に閉成信号が供給される。このとき、オアゲート107を
介してスイッチS5の閉成信号もアンドゲート108に入力
されているのでアンドゲート108からマグネット制御部1
09に励磁信号が出力され、これによりマグネット80が励
磁される。これによりアーマチャ81aがマグネット80に
吸着され切換レバー81が上述したように遊星ギア22を変
位させるので遊星ギア22が巻戻しギア66と歯合し、これ
により巻戻しが行われる。ここではスイッチS5およびス
イッチS3からの信号が巻戻し信号として機能する。フィ
ルムの巻戻しが終了するとスイッチS7が開放されるの
で、上述したようにモータ10が停止するとともにマグネ
ット80も消磁される。
この場合も上述したと同様にレンズ位置選択レバー40は
自動的にレンズ繰込み位置に復帰する。
一方、撮影レンズが収納されている状態で巻戻しレバー
65を操作すると、まずスイッチS5が閉成されてモータ逆
転信号が逆転信号発生部103から出力されてモータ10が
逆転を開始する。このとき、スイッチS3はすでに閉成し
ているので、アンドゲート108には、スイッチS3からの
閉成信号とスイッチS5からの閉成信号が供給され、これ
によりアンドゲート108から励磁信号が出力されてマグ
ネット80が励磁される。従って、上述したように遊星ギ
ア22が巻戻しギア66と歯合してフィルムが巻戻される。
すなわち、この場合、巻戻しレバー65の操作により直ち
にフィルムの巻戻しが始まる。フィルムが完全に巻戻さ
れるとスイッチS7が開放されてモータ10が停止するとと
もにマグネット80が消磁されるのは上述の場合と同様で
ある。
巻戻されたフィルムを取り出すためカメラ裏蓋(不図
示)を開けるとそのよりピン72も動くので、ピン72に抑
止されていた係止レバー70がばね71により矢印方向に移
動する。これにより係止レバー69がピン70aから解放さ
れるので、ばね69により巻戻しレバー65が元の位置に復
帰する。
以上の実施例では、レンズ位置選択レバー40がレンズ繰
出し位置にあるときにクリックレバー45よりレバー40の
位置を保持し、その選択レバー40をレンズ繰込み位置に
手動操作することなくカメラの所定の動作に連動させて
自動的にレンズ鏡筒を収納位置(近接位置)に復帰させ
たときには、その復帰動作に応動して切欠き27aに落ち
込む落ち込みレバー46に連動してクリックレバー45を駆
動し、これにより選択レバー40を自動的にレンズ繰込み
位置に切換えるように構成したが、選択レバー40のレン
ズ繰込み位置への自動復帰はこのような構成に限られる
ものではない。
また、以上ではいわゆる沈胴式カメラの場合について説
明したが、発明の背景の欄で述べたような2焦点カメラ
にも適用できる。この場合、レンズ位置選択レバーは、
望遠切換位置(レンズ繰出し位置)と広角切換位置(レ
ンズ繰込み位置)との間で切換操作でき、撮影レンズ
(マスターレンズ)がカメラの所定の動作に応動して望
遠側から広角側に自動的に移動するのに応動させてレバ
ー切換位置を自動的に切換わるようにする。
更に、以上の実施例では、モータ10を用いてカム部材11
を一方方向に回転させ、それによりレンズカバーの開
閉、レンズの突出,収納、閃光装置と突出,収納を行う
ようにしたが、モータを正逆転させてカム部材を正逆転
させ、これにより上述の各動作を行うようにしてもよ
い。この場合、カム部材11のカバー閉成用カム面25aと
カバー開放用カム面25cとを共通にでき、またレンズ繰
出し用カム面26bとレンズ繰込み用カム面26cとも共通に
でき、カム部材の簡素化が図れる。また、カム部材を直
線運動させて上述の各動作を行うようにしてもよい。
更にまた、カム部材の各カムの形状は本実施例に限定さ
れず、ロッド28bを溝カムと連動するようにしたり、ピ
ン31aを面カムと連動させてもよく、いずれにしろ、カ
バー閉成用カム面,カバー開放用カム面,レンズ繰込み
用カム面,レンズ繰出し用カム面を有し、カム部材が第
1のモード(レンズ位置選択レバー40がレンズ繰出し位
置に操作されたとき)で駆動されるときには、レンズカ
バーが開放された後にレンズが繰り出され、第2のモー
ド(レンズ位置選択レバー40がレンズ繰込み位置に操作
されたとき、または自動巻戻し時)で駆動されるときに
は、レンズが収納された後にレンズカバーが閉成される
ように各カム面が単一のカム部材に形成されるものなら
ばどのようなカムでもよい。上述したように、カム部材
を例えば正転,逆転させる場合は4つのカム面は必要で
なく2つのカム面があればよいことは言うまでもない。
(発明の効果) 本発明によれば、切換手段がレンズ繰出し位置に切換操
作されているときに、繰出されている撮影レンズが切換
手段以外のカメラの所定の動作に連動して自動的に繰込
まれてレンズ近位置に復帰する際に、それに応動させて
切換手段をレンズ繰込み位置に自動的に復帰させるよう
にしたので、撮影レンズが近接位置にあるときには切換
手段が必ずレンズ繰込み位置にあり、操作者に何ら混乱
を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るカメラの各部を示す分解斜視図、
第2図は第1図に示したカム部材の正面図、第3図
(a)および(b)は同じくそのカム部材の平面図を示
し、(a)はレンズ収納位置を示し、(b)はレンズ突
出位置を示す図、第4図(a)および(b)は巻戻し駆
動系を示す平面図、第5図は本発明に係るカメラのモー
タ制御系を示すブロック図、第6図はレンズ位置選択ス
イッチの平面図、第7図はレンズ位置検出スイッチの平
面図である。 2:レンズ鏡筒、3a,3b:ロッド 4a,4b:レンズカバー(保護カバー) 5:駆動リング 6:閃光装置 7a,7b:ロッド 8:レンズ鏡筒ブロック、8a:ピン 9:スプール 10:モータ 11:カム部材、24:ギア 25:面カム 25a,25c:傾斜面 25b:平坦面 26:溝カム 26a〜26c:溝部 28:レバー 31:レバー 31a:ピン 33:レバー、34:ギア 35:ラック、36:ばね 40:レンズ位置選択レバー 65:巻戻しレバー、66:ギア 67:フォーク、80:マグネット 81:伝達経路切換レバー 101:モータ制御部 103:モータ逆転信号発生部 104:モータ正転信号発生部 105:モータ停止信号発生部 106:フィルム終端検出信号発生部 109:マグネット制御部 S1〜S7:スイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一部のレンズ系が撮像面に近接
    したレンズ近接位置および撮像面から離れたレンズ離隔
    位置の2位置をとり得る撮影レンズと、 前記撮影レンズを前記レンズ近接位置および前記レンズ
    離隔位置の間で移動するレンズ駆動手段と、 レンズ繰込み位置とレンズ繰出し位置の2位置に択一的
    に切換え可能であり、前記レンズ繰込み位置では前記レ
    ンズ駆動手段を付勢して前記撮影レンズを前記近接位置
    に移動せしめ、前記レンズ繰出し位置では前記レンズ駆
    動手段を付勢して前記撮影レンズを前記離隔位置に移動
    せしめる切換手段とを具備したカメラにおいて、 前記切換手段を前記レンズ繰出し位置で保持する保持手
    段と、 前記切換手段以外のカメラの所定の動作に応答して、前
    記撮影レンズが前記近接位置に移動するように前記レン
    ズ駆動手段を付勢する付勢手段と、 前記付勢手段による前記レンズ駆動手段の付勢により前
    記撮影レンズが前記近接位置に向けて駆動されるのに応
    動して前記保持手段による前記切換手段の保持を解除し
    て前記切換手段を前記レンズ繰込み位置に復帰せしめる
    解除手段とを具備したことを特徴とするカメラ。
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