JPH0675426A - トナー用樹脂組成物およびトナー - Google Patents

トナー用樹脂組成物およびトナー

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JPH0675426A
JPH0675426A JP4227018A JP22701892A JPH0675426A JP H0675426 A JPH0675426 A JP H0675426A JP 4227018 A JP4227018 A JP 4227018A JP 22701892 A JP22701892 A JP 22701892A JP H0675426 A JPH0675426 A JP H0675426A
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JP
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toner
weight
copolymer
resin composition
vinyl
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Application number
JP4227018A
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English (en)
Inventor
Takuo Suzuki
卓夫 鈴木
Tsunehiro Masaoka
恒博 正岡
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低温定着性、耐オフセット性、非凝集性が改
善され、白地汚れをおこさず、かつ画像の均一性に優れ
たトナー用樹脂組成物およびトナーを得る。 【構成】 ビニル系共重合体に、エチレンまたはプロピ
レンとα−オレフィンとの共重合体を1〜35重量%含
有させる。ビニル系共重合体は、少なくともその分子量
分布において1×103 〜8×104 に極大値を有し、
かつトルエン不溶分が少なくとも10重量%以上であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真等に使用する
トナー用樹脂に関するものであり、詳細には、静電荷像
を現像する方式の内のいわゆる乾式現像方式に使用する
トナー用樹脂組成物およびそれを用いたトナーに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】乾式現像方式においては、通常トナーは
キャリアーと呼ばれる鉄粉あるいはガラスビーズ等との
摩擦によって帯電し、これが感光体上の静電潜像に電気
的引力によって付着し、次にこれが用紙上に転写され、
熱ロール等によって定着されて永久可視像とされる。
【0003】定着の方法としては、トナーに対して離型
性を有する材料で表面を形成した加熱ローラーの表面
に、被定着シートのトナー像画を圧力をかけて接触させ
ながら通過させることにより行なう加熱ローラー法が多
用されている。この加熱ローラー法においては、消費電
力等の経済性を向上させるため、および複写速度を上げ
るため、より低温で定着可能なトナー用樹脂が求められ
ている。
【0004】低温定着性という点から、トナー用樹脂組
成物中のビニル系共重合体の分子量を下げること等が提
案されている。しかしながら、これらの方法によれば確
かにトナーの定着性は良くなるものの、定着時に像を形
成するトナーの一部が熱ローラーの表面に移行し、次に
送られてくる用紙に再びこのトナーが移行して画像を汚
すという現象(オフセット)が発生し易いという問題が
あり、さらにトナーが凝集し易いという問題がある。こ
れらの問題を解決する目的で、トナー用樹脂を低分子量
の重合体成分とゲル状の重合体成分とからなる樹脂で構
成する技術(特開平1−219764号公報)やトナー
用樹脂にポリオレフィンを含有させる技術(特開平2−
79860号公報)が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のトナーにおいてもいまだ充分な定着特性は得
られておらず、更に樹脂の強靱さが低いため、定着物を
擦った場合にトナーがのっていない白地の部分が汚れ
る、いわゆる白地汚れの問題があった。本発明は、この
ような従来の問題点を解消することを目的としており、
以下に示す特性を有するトナー用樹脂組成物およびそれ
を含有するトナーを提供することにある。 より低温での定着性に優れている。 耐オフセット性に優れている。 非凝縮性に優れている。 白地汚れを起こさない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のトナー用樹脂組
成物は、ビニル系共重合体を主成分とするトナー用樹脂
組成物であり、ビニル系共重合体が少なくともその分子
量分布において1×103 〜8×104 に極大値をも
ち、かつトルエン不溶分を少なくとも10重量%以上含
有し、エチレンまたはプロピレンとα−オレフィンとの
共重合体が1〜35重量%含有されていることを特徴と
している。
【0007】本発明におけるビニル系共重合体として
は、スチレン系単量体、アクリル酸エステルもしくはメ
タアクリル酸エステル単量体を構成単位とすることが好
ましい。また、これらの単量体以外にもその他のビニル
系単量体を構成単位として含むことができる。本発明に
おけるスチレン系単量体の具体例としては、スチレンの
他にo−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、α−メチルスチレン、p−エチルスチレ
ン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレ
ン、p−ter−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルス
チレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ドデシル
スチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレ
ン、p−クロルスチレン、3,4ジクロルスチレンなど
を挙げることができる。
【0008】本発明におけるアクリル酸エステルもしく
はメタクリル酸エステル単量体の具体例としては、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピ
ル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、ア
クリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル
酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロ
ピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチ
ル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシ
ル、メタクリル酸ステアリルなどのアクリル酸またはメ
タクリル酸のアルキルエステルの他、アクリル酸2−ク
ロルエチル、アクリル酸フェニル、α−クロルアクリル
酸メチル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチ
ルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、
メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸グリ
シジル、ビスグリシジルメタクリレート、ポリエチレン
グリコールジメタクリレート、メタクリロキシエチルホ
スフェートなどを挙げることができ、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、メタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピ
ル、メタクリル酸ブチルなどが特に好ましく用いられ
る。
【0009】本発明におけるその他のビニル系単量体と
しては、アクリル酸、メタクリル酸、α−エチルアクリ
ル酸、クロトン酸などのアクリル酸及びそのα−あるい
はβ−アルキル誘導体、フマル酸、マレイン酸、シトラ
コン酸、イタコン酸などの不飽和ジカルボン酸及びその
モノエステル誘導体及びジエステル誘導体、コハク酸モ
ノアクリロイルオキシエチルエステル、コハク酸モノメ
タクリロイルオキシエチルエステル、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、アクリルアミドなどを挙げる
ことができる。
【0010】本発明において、上記ビニル系共重合体
は、1×103 〜8×104 に分子量分布の極大値をも
つ。分子量分布の極大値がこの範囲より小さいと凝集性
が悪化することがあり、またこの範囲よりも大きいと定
着性が低下することがある。また本発明において、上記
ビニル系共重合体は、トルエン不溶分をトナー用樹脂組
成物全体に対し少なくとも10重量%以上となるように
含有する。トルエン不溶のゲル分が、これより少ないと
耐オフセット性が悪化することがある。さらに、ゲル分
が極端に多い場合には定着性が悪くなったり粉砕性が悪
くなったりすることがある。従って、トルエン不溶のゲ
ル分は、好ましくは15〜60重量%である。
【0011】また、本発明においてビニル系共重合体
は、凝集性の点からガラス転移点が50℃以上であるこ
とが好ましい。本発明においては、上記のビニル系共重
合体に対し、エチレンまたはプロピレンとα−オレフィ
ンとの共重合体が1〜35重量%含有される。α─オレ
フィン共重合体の含有量が1重量%よりも少なくなる
と、低温定着性などの本発明の効果が殆ど得られない。
また、含有量が35重量%を超えると、樹脂の強靱性が
高くなりすぎ、粉砕してトナーとすることができなくな
る。これら共重合体のさらに好ましい含有量は、3〜2
5重量%である。
【0012】本発明におけるエチレンまたはプロピレン
とα−オレフィンとの共重合体は、エチレンまたはプロ
ピレンとα−オレフィンとを共重合させた重合体であれ
ば特に限定されるものではないが、エチレンまたはプロ
ピレンの成分が50mol%以上であることが好まし
く、さらに好ましくは70mol%以上である。また、
その他のα−オレフィン成分が少ないと結晶性が増しビ
ニル系共重合体との分散性が悪くなる可能性があるの
で、その他のα−オレフィン成分は、4mol%以上含
まれていることが好ましい。
【0013】この共重合体中のα−オレフィンとして
は、エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセ
ン、メチルペンテン、テトラデセン、ペンタデセン等が
使用でき、必要ならば2種類以上であってもよいがC7
以下のα−オレフィンが好ましく、特にブテンが好まし
い。また、エチレンまたはプロピレンが高度にブロック
化していると、結晶性が増し、ビニル系共重合体との分
散性が悪くなる可能性があるので、エチレンまたはプロ
ピレンとα−オレフィン共重合体は、ランダム共重合に
近いことが好ましい。
【0014】さらに、エチレンまたはプロピレンとα−
オレフィンとの共重合体は、あまり低分子量であると、
ビニル系共重合体を可塑化し保存性を悪化させたり、樹
脂強度が著しく低下し、白地汚れを発生させたり、定着
したトナーが被定着物の界面で凝集破壊をおこす可能性
があるので、Mw(重量平均分子量)は1000以上で
あることが好ましく、さらに好ましくは2000以上で
ある。また、Mn(数平均分子量)は、通常トナーに配
合されるワックスが3000程度であるのに対し、樹脂
の粉砕性及びビニル系共重合体との分散性から考えて8
万以下が好ましく、さらに好ましくは4万以下である。
【0015】本発明において、エチレンまたはプロピレ
ンとα−オレフィン共重合体の140℃での粘度は1万
ポイズ以下であることが好ましい。これは、これ以上の
粘度になると低温で十分流動することができず、より低
温で定着させることができなくなる場合があるからであ
る。共重合体の140℃での粘度は、さらに好ましく
は、1000ポイズ以下である。
【0016】上記のビニル系共重合体の合成は、懸濁重
合、乳化重合、塊状重合等が利用できる。このビニル系
共重合体に対し、エチレンまたはプロピレンとα−オレ
フィンとの共重合体を含有させる方法として、種々の方
法を採用することができる。例えば、ビニル系共重合体
と、α−オレフィン共重合体とを熱溶融してブレンドさ
せる方法を採用することができる。より均質に含有させ
るためには、それぞれの共重合体を溶剤に分散したうえ
で、脱溶剤することが好ましい。さらに好ましくは、α
−オレフィン共重合体の存在下で、上記のビニル系共重
合体を重合する。
【0017】本発明のトナー用樹脂組成物においては、
本発明の目的および効果を達成し得る範囲内で、酢酸ビ
ニル、塩化ビニル、およびエチレン等をビニル系共重合
体に共重合させることができる。また、これらのモノマ
ーの重合体を前記ビニル系共重合体にブレンドしてもよ
い。また、ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂が混合され
ていてもよい。さらに、脂肪族アミド、ビス脂肪族アミ
ド、金属石鹸、およびパラフィン等が混合されてもよ
い。
【0018】さらに、本発明の目的および効果を達成し
得る範囲内であれば、帯電制御剤としてニグロシン、ス
ピロンブラック(保土ヶ谷化学社製)等の染料や、その
他フタロシアニン系の顔料を添加することができる。ま
た、着色剤としては、カーボンブラック、クロームイエ
ローおよびアニリンブルー等を用いることができる。ま
た、離型剤として低分子ポリエチレン、ポリプロピレン
ワックス等を添加したり、流動性を上げるために疎水性
シリカ等を添加してもよい。
【0019】さらに、磁性トナーとして用いるために、
磁性微粒子10〜80重量%を含有させてもかまわな
い。本発明のトナー用樹脂組成物を用いて、トナーを製
造するには、上述のような着色剤等の従来公知のトナー
用添加剤をリボンブレンダー、ヘンセルミキサー等で混
合し、これをロールミル、ニーダー、押出機等を用いて
混練した後、冷却して微粉砕する方法を採用することが
できる。
【0020】
【作用】本発明のトナー用樹脂組成物は、ビニル系共重
合体がその分子量分布において1×103 〜8×104
に極大値をもち、トルエン不溶分を少なくとも10重量
%以上含有するので、低温定着性および耐オフセット性
にすぐれている。また、比較的低温で低粘度のα−オレ
フィン共重合体を含有するため、低温で定着可能なトナ
ー用樹脂組成物とすることができる。さらに、本発明に
従えば、強靱で、ビニル系共重合体に分散しやすいα−
オレフィン共重合体が1〜35重量%の特定の割合で含
有されているため、トナー用樹脂組成物の強靱性が高め
られ、白地汚れをおこさず、かつ凝集しにくいトナーと
することができる。
【0021】
【実施例の説明】実施例1 スチレン60重量部、メタクリル酸n−ブチルエステル
40重量部を重合して、トルエン不溶分70重量%の樹
脂を得た。この樹脂300gとα−オレフィン共重合体
としてのエチレン−ブテン共重合体(三井石油化学社
製、商品名:DTO24、Mw=4万、Mn=1万、1
40℃での粘度27ポイズ)160gとの混合物を3リ
ットルのセパラブルフラスコに入れ、トルエン1リット
ルに溶解し、気相を窒素ガスで置換した後、この系をト
ルエンの沸点まで加温した。
【0022】トルエンの還流が起きた状態で、攪拌しな
がら、スチレン440g、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル65g及び重合開始剤としてのベンゾイルパーオキサ
イド20gを溶解した混合物を、2.5時間かけて滴下
しながら、溶液重合を行った。滴下終了後、さらにトル
エンの沸騰する温度にて攪拌しながら、3時間熟成し
た。その後、系の温度を180℃まで徐々に上げなが
ら、減圧下にトルエンを脱溶剤して、分子量分布のピー
クが12000(1.2×104 )であり、ガラス転移
点が59℃である樹脂Aを得た。この最終的な樹脂Aに
おいて、トルエン不溶分は25重量%であった。
【0023】この樹脂A100重量部と、カーボンブラ
ック(三菱化成社製、商品名:MA−100)5重量部
と、スピロンブラックTRH1重量部と、PPワックス
(三洋化成社製、商品名:ビスコール660P)3重量
部をメルトブレンドし、冷却後粗粉砕し、さらにジェッ
トミルで微粉砕して約12〜15ミクロンの平均粒度を
有するトナー粉末を作製した。
【0024】このトナー粉末に、疎水性シリカ粉末(日
本アエロジル社製、商品名:R−972)0.3重量部
を添加してトナーを作製した。このトナー10gを10
0mlのサンプル瓶に取り、50℃の恒温槽中に16時
間放置した後、パウダーテスター(ホソカワミクロン社
製)で凝集度を測定したところ、凝集性は認められなか
った。
【0025】また、このトナー4重量部を約50〜80
ミクロンの平均粒径を有する鉄粉キャリアー96重量部
と混合して現像剤を作り、この現像剤を用いて複写物を
得た。使用した電子写真複写機は三田社製のDC−50
55を改造したものである。定着温度は、電子写真複写
機の熱ローラーの設定温度を種々変えて複写物をタイプ
ライター用砂消しゴムで摩擦したとき、複写画の濃度が
変化する時の設定温度とした。樹脂Aを用いた現像剤の
定着温度は、140℃と十分低かった。
【0026】オフセット発生温度は、電子写真複写機の
熱ローラーの設定温度を種々変えてオフセットの発生す
る時の設定温度とした。樹脂Aを用いた現像剤のオフセ
ット発生温度は、200℃以上であり十分高かった。ま
た、170℃で定着した画像を、ガーゼで擦っても白地
汚れは認められなかった。さらに、10cm角のハーフ
トーン画像を目視で確認したところ、非常に均一性が高
かった。
【0027】実施例2 スチレン80重量部、メタクリル酸メチルエステル10
重量部、アクリル酸n−ブチル10重量部を重合して、
分子量分布の極大値が5000(5×103 )の樹脂を
得た。またスチレン70重量部、メタクリル酸ブチルエ
ステル30重量部を重合して、トルエン不溶分60重量
%の樹脂を得た。この樹脂33重量%と、先ほどの分子
量分布の極大値が5000の樹脂55重量%と、α−オ
レフィン共重合体としてのプロピレン−ブテン共重合体
(ブテン含有量14mol%、Mw=2万、Mn=60
00、140℃での粘度60ポイズ)12重量%とを混
合し、この混合物を3リットルのセパラブルフラスコに
入れ、キシレン1リットルで溶解し、気相を窒素ガスに
て置換した後、この系をキシレンの沸点まで加温した。
【0028】キシレンの還流が起きた状態で、2時間攪
拌した。その後、系の温度を180℃まで徐々に上げな
がら、減圧下にキシレンを脱溶剤してガラス転移点62
℃の樹脂Bを得た。この最終的な樹脂Bにおいて、トル
エン不溶分は20重量%であった。以上のようにして得
られた樹脂B100重量部と、カーボンブラック(三菱
化成社製、商品名:MA−100)5重量部と、スピロ
ンブラックTRH1重量部と、PPワックス(三洋化成
社製、商品名:ビスコール660P)3重量部とをメル
トブレンドし、冷却後粗粉砕し、さらにジェトミルで微
粉砕して約12〜15ミクロンの平均粒度を有するトナ
ー粉末を作製した。
【0029】このトナー粉末に疎水性シリカ粉末(日本
アエロジル社製、商品名:R−972)0.3重量部を
添加してトナーを作製した。このトナー10gを100
mlのサンプル瓶に取り、50℃の恒温槽中に16時間
放置した後、パウダーテスター(ホソカワミクロン社
製)で凝集度を測定したところ、凝集性は認められなか
った。
【0030】また、実施例1と同様にして現像剤を作
り、定着温度およびオフセット発生温度について評価し
た。その結果、定着温度は140℃と十分に低く、オフ
セット発生温度は200℃以上であり十分高かった。ま
た、白地汚れも認められなかった。さらに、10cm角
のハーフトーン画像を目視で確認したところ、非常に均
一性が高かった。
【0031】実施例3 3リットルのセパラブルフラスコにα−オレフィン共重
合体としてのエチレン−ブテン共重合体(三井石油化学
社製、商品名:DTO32、ブテン含有量8mol%、
Mw=5万、Mn=1万5000、140℃での粘度2
8ポイズ)85gと、トルエン700gとを入れ、気相
を窒素ガスにて置換した後、この系をトルエンの沸点ま
で加温した。その後、スチレン800g、アクリル酸n
−ブチルエステル200g、ジエチレングリコールジメ
タクリレート15gとt−ブチルパーオキシ−2−エチ
ルヘキサノエート35gとの混合物を2時間かけて滴下
しながら、溶液重合を行った。滴下終了後、さらにトル
エンの沸騰する温度で攪拌しながら、5時間熟成した。
その後、系の温度を180℃まで徐々に上げながら、減
圧下にトルエンを脱溶剤して分子量分布の極大値が2万
(2×104 )で、トルエン不溶分が35重量%であ
り、ガラス転移点が61℃である樹脂Cを得た。
【0032】以上のようにして得られた樹脂C100重
量部と、カーボンブラック(三菱化成社製、商品名:M
A−100)5重量部と、スピロンブラックTRH1重
量部とをメルトブレンドし、冷却後粗粉砕しさらにジェ
トミルで微粉砕して約12〜15ミクロンの平均粒度を
有するトナー粉末を作製した。このトナー粉末に、実施
例1と同様にして疎水性シリカ粉末0.3重量部を添加
してトナーを作製し、このトナーについて凝集度を測定
したところ、凝集性は認められなかった。
【0033】また、実施例1と同様にして、現像剤を作
製し、この現像剤について定着温度およびオフセット発
生温度を評価したところ、定着温度は140℃であり十
分低く、オフセット発生温度は200℃以上であり、十
分に高かった。また、白地汚れも認められなかった。さ
らに10cm角のハーフトーン画像を目視で確認したと
ころ、非常に均一性が高かった。
【0034】比較例1 実施例1において、エチレン−ブテン共重合体を用いな
いことを除き、実施例1と同様にして現像剤を作製し試
験を行った。その結果、凝集性は認められずオフセット
発生温度は200℃以上であったが、定着温度は150
℃で白地汚れが認められた。さらに、10cm角のハー
フトーン画像を目視で確認したところ、若干均一性が低
かった。
【0035】比較例2 実施例1において、低分子量体のみを合成し、それのみ
をトナー用樹脂として用いたことを除き、実施例1と同
様にして現像剤を作製し、テストを行った。その結果、
凝集性は全く認められず、定着温度は140℃であった
が、オフセット発生温度は160℃と低く、白地汚れが
認められた。さらに、10cm角のハーフトーン画像を
目視で確認したところ、若干均一性が低かった。
【0036】比較例3 実施例1において、エチレン−ブテン共重合体160g
の代わりに450gを用いて得られた樹脂100重量部
と、カーボンブラック(三菱化成社製、商品名:MA−
100)5重量部と、スピロンブラックTRH1重量部
と、PPワックス(三洋化成社製、商品名:ビスコース
660P)3重量部をメルトブレンドし、冷却後粗粉砕
し、さらにジェットミルで微粉砕したが、粉砕性が悪く
50〜100ミクロンの平均粒度を有するトナーしか得
られず、現像剤を作製することができなかった。
【0037】比較例4 実施例3において、エチレン−ブテン共重合体の代わり
に分子量約4000のポリエチレン(三井石油化学社
製、商品名:ハイワックス410P、140℃での粘度
70ポイズ)を用いたことを除き、実施例3と同様にし
て現像剤を作製し、テストを行った。この結果、オフセ
ット発生温度は200℃以上であったが、白地汚れと凝
集性が、認められ定着温度は160℃であった。さら
に、10cm角のハーフトーン画像を目視で確認したと
ころ、均一性が低かった。
【0038】比較例5 実施例3において、エチレン−ブテン共重合体の代わり
にMnが約9万のポリ1−ペンテンを用いたことを除
き、実施例3と同様にして現像剤を作製し、テストを行
った。この結果、白地汚れを認められず、オフセット発
生温度は200℃以上であったが、凝集性が認められ、
定着温度は150℃であった。さらに、10cm角のハ
ーフトーン画像を目視で確認したところ、均一性が低か
った。
【0039】比較例6 実施例1において、エチレン─ブテン共重合体DTO2
4の代わりに、タフマーA A−4085(三井石油化
学社製、ブテン含有量8mol%、分子量約20万、1
40℃での粘度3万ポイズ)を用いたことを除き、実施
例1と同様にして現像剤を作製しテストをおこなった。
ただし、トナーの粉砕性が悪いため平均粒径は約20〜
25μmであった。テストの結果、凝集性は認められず
オフセット発生温度は200℃以上であったが、白地に
汚れが認められ、定着温度は160℃であった。さら
に、10cm角のハーフトーン画像を目視で確認したと
ころ、若干均一性が低かった。
【0040】比較例7 実施例1において、トルエン不溶分70重量%の樹脂3
00gの代わりに、この樹脂を50g用いることによ
り、全体としてのトルエン不溶分が5重量%である樹脂
を合成し、この樹脂を用いたことを除き、その他は実施
例1と同様にして現像剤を作製しテストを行った。この
結果、凝集性を認められず、定着温度は130℃であっ
たが、オフセット発生温度は150℃と低く、白地汚れ
が認められた。さらに、10cm角のハーフトーン画像
を目視で確認したところ、若干均一性が低かった。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に従えば、
特定の分子量分布のビニル系共重合体に特定のα−オレ
フィン共重合体を特定量含有させており、これによっ
て、耐オフセット性、非凝集性、白地汚れに優れ、より
低温で定着するトナー用樹脂組成物とすることができ
る。さらに、明確な原因はわからないが、トナー用樹脂
組成物中のトルエン不溶分を特定量にし、α−オレフィ
ン共重合体と組み合わせることで、画像の均一性の向上
することが確認された。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニル系共重合体を主成分とするトナー
    用樹脂組成物であって、 前記ビニル系共重合体が少なくともその分子量分布にお
    いて1×103 〜8×104 に極大値をもち、かつトル
    エン不溶分を少なくとも10重量%以上含有し、エチレ
    ンまたはプロピレンとα−オレフィンとの共重合体が1
    〜35重量%含有されていることを特徴とする、トナー
    用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ビニル系共重合体がスチレン系単量体お
    よび/または(メタ)アクリル酸エステル単量体を構成
    単位として含み、エチレンまたはプロピレンとα−オレ
    フィンとの共重合体の140℃での粘度が1万ポイズ以
    下であることを特徴とする、請求項1に記載のトナー用
    樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 着色剤とトナー用樹脂組成物とを主成分
    とし、前記トナー用樹脂組成物が、請求項1または2に
    記載のトナー用樹脂組成物であることを特徴とする、ト
    ナー。
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