JPH0680659A - 新規イソクロマンカルボン酸誘導体 - Google Patents
新規イソクロマンカルボン酸誘導体Info
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- JPH0680659A JPH0680659A JP23487992A JP23487992A JPH0680659A JP H0680659 A JPH0680659 A JP H0680659A JP 23487992 A JP23487992 A JP 23487992A JP 23487992 A JP23487992 A JP 23487992A JP H0680659 A JPH0680659 A JP H0680659A
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- Japan
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- acid derivative
- compound
- isochromancarboxylic
- carboxylic acid
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 ペニシリウム・エスピー(Penicillium s
p.)N990−12の培養物から単離し、あるいは該単
離物を合成修飾して得られる一般式: 〔式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は各々独立に、水
素、炭素数が1ないし6のアルキル基、またはアシル基
を表す〕で表される化合物およびその薬学的に許容され
る塩。 【効果】 本発明によるイソクロマンカルボン酸誘導体
は、ジャイレース阻害作用に基づく抗菌活性と抗腫瘍活
性を有する抗菌剤である。
p.)N990−12の培養物から単離し、あるいは該単
離物を合成修飾して得られる一般式: 〔式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は各々独立に、水
素、炭素数が1ないし6のアルキル基、またはアシル基
を表す〕で表される化合物およびその薬学的に許容され
る塩。 【効果】 本発明によるイソクロマンカルボン酸誘導体
は、ジャイレース阻害作用に基づく抗菌活性と抗腫瘍活
性を有する抗菌剤である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規イソクロマンカルボ
ン酸誘導体、その生産菌、ならびにその製造方法および
用途に関する。また、前記のイソクロマンカルボン酸誘
導体から化学的に合成される新規イソクロマンカルボン
酸誘導体、その製造方法および用途に関する。特に本発
明は、微工研条寄第3959号(FERM BP−39
59)として寄託されているペニシリウム・エスピー
(Penicillium sp.)N990−12を栄養培地中で培
養することにより生産される新規イソクロマンカルボン
酸誘導体およびそれらから化学的手法により合成された
新規イソクロマンカルボン酸誘導体に関する。本発明
は、この新規なイソクロマンカルボン酸誘導体を有効成
分とする抗菌剤または抗腫瘍製剤に関する。
ン酸誘導体、その生産菌、ならびにその製造方法および
用途に関する。また、前記のイソクロマンカルボン酸誘
導体から化学的に合成される新規イソクロマンカルボン
酸誘導体、その製造方法および用途に関する。特に本発
明は、微工研条寄第3959号(FERM BP−39
59)として寄託されているペニシリウム・エスピー
(Penicillium sp.)N990−12を栄養培地中で培
養することにより生産される新規イソクロマンカルボン
酸誘導体およびそれらから化学的手法により合成された
新規イソクロマンカルボン酸誘導体に関する。本発明
は、この新規なイソクロマンカルボン酸誘導体を有効成
分とする抗菌剤または抗腫瘍製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、バクテリア由来トポイソメラーゼ
II(ジャイレース)阻害物質が、抗菌剤のターゲットと
して注目されている。これは、現在広く使用されている
キノロン系合成抗菌剤の作用メカニズムが、主にジャイ
レース活性の阻害によるものとされていることに基づい
ている。キノロン系合成抗菌剤は、広範囲な抗菌活性を
示すが、他の抗菌剤と同様、次第に耐性菌の出現が問題
となっている。微生物の生産するジャイレース阻害物質
としては、ノボビオシン、クママイシンA1等が知られ
ているが、これらは抗菌スペクトルが狭く、抗生剤とし
ての適用範囲がキノロン系合成抗菌剤に及ばないという
問題がある。そのため、さらに別のタイプのジャイレー
ス阻害物質の開発が望まれている。
II(ジャイレース)阻害物質が、抗菌剤のターゲットと
して注目されている。これは、現在広く使用されている
キノロン系合成抗菌剤の作用メカニズムが、主にジャイ
レース活性の阻害によるものとされていることに基づい
ている。キノロン系合成抗菌剤は、広範囲な抗菌活性を
示すが、他の抗菌剤と同様、次第に耐性菌の出現が問題
となっている。微生物の生産するジャイレース阻害物質
としては、ノボビオシン、クママイシンA1等が知られ
ているが、これらは抗菌スペクトルが狭く、抗生剤とし
ての適用範囲がキノロン系合成抗菌剤に及ばないという
問題がある。そのため、さらに別のタイプのジャイレー
ス阻害物質の開発が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐性
菌の出現しにくい優れた抗菌活性ならびに抗腫瘍活性を
有する一群のイソクロマンカルボン酸誘導体を提供する
ことを目的とする。さらに本発明は、イソクロマンカル
ボン酸誘導体を生産する能力を有するペニシリウム属の
カビ、特に微工研条寄第3959号(FERM BP−
3959)として寄託されているペニシリウム・エスピ
ー N990−12の培養物から新規イソクロマンカル
ボン酸誘導体を回収し、純粋な形で単離、精製する方法
を提供することも本発明の目的である。本発明はさら
に、これらイソクロマンカルボン酸誘導体を有効成分と
して含有する抗生剤および/または抗腫瘍剤を提供する
ことを目的とする。
菌の出現しにくい優れた抗菌活性ならびに抗腫瘍活性を
有する一群のイソクロマンカルボン酸誘導体を提供する
ことを目的とする。さらに本発明は、イソクロマンカル
ボン酸誘導体を生産する能力を有するペニシリウム属の
カビ、特に微工研条寄第3959号(FERM BP−
3959)として寄託されているペニシリウム・エスピ
ー N990−12の培養物から新規イソクロマンカル
ボン酸誘導体を回収し、純粋な形で単離、精製する方法
を提供することも本発明の目的である。本発明はさら
に、これらイソクロマンカルボン酸誘導体を有効成分と
して含有する抗生剤および/または抗腫瘍剤を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、新規なジ
ャイレース阻害物質を発見する目的で多数の微生物を検
索した結果、米国アリゾナ州フラッグスタッフ(Flagst
aff )に近い森林群落中で採取された土壌試料から分離
したカビN990-12 が、抗ジャイレース活性を有する新規
イソクロマンカルボン酸誘導体を生産することを見い出
した。ペニシリウム属のカビがイソクロマンカルボン酸
誘導体を生産することは従来知られておらず、またジャ
イレース阻害作用を有するイソクロマンカルボン酸誘導
体も従来知られていなかった。
ャイレース阻害物質を発見する目的で多数の微生物を検
索した結果、米国アリゾナ州フラッグスタッフ(Flagst
aff )に近い森林群落中で採取された土壌試料から分離
したカビN990-12 が、抗ジャイレース活性を有する新規
イソクロマンカルボン酸誘導体を生産することを見い出
した。ペニシリウム属のカビがイソクロマンカルボン酸
誘導体を生産することは従来知られておらず、またジャ
イレース阻害作用を有するイソクロマンカルボン酸誘導
体も従来知られていなかった。
【0005】本発明によれば、N990-12培養物から、下
記一般式で表されるイソクロマンカルボン酸誘導体の一
つまたはそれ以上が生産され、これは、ジャイレース阻
害活性を有する。またこの新規なイソクロマンカルボン
酸誘導体は単離してそのまま使用してもよく、あるいは
ジャイレース阻害活性を失うことなくさらに化学的な手
法を用いて下記一般式の別の誘導体に導くこともでき
る。
記一般式で表されるイソクロマンカルボン酸誘導体の一
つまたはそれ以上が生産され、これは、ジャイレース阻
害活性を有する。またこの新規なイソクロマンカルボン
酸誘導体は単離してそのまま使用してもよく、あるいは
ジャイレース阻害活性を失うことなくさらに化学的な手
法を用いて下記一般式の別の誘導体に導くこともでき
る。
【0006】すなわち本発明は、下記の一般式で示され
るような、新規なイソクロマンカルボン酸誘導体を提供
する。
るような、新規なイソクロマンカルボン酸誘導体を提供
する。
【0007】 〔式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は各々独立に、水
素、炭素数が1ないし6のアルキル基、またはアシル基
を表す〕。なお上記一般式中および本明細書中におい
て、「アルキル基」とは、一価の直鎖状炭化水素、また
は分枝鎖状炭化水素のラジカルを意味するもので、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル等が挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。
素、炭素数が1ないし6のアルキル基、またはアシル基
を表す〕。なお上記一般式中および本明細書中におい
て、「アルキル基」とは、一価の直鎖状炭化水素、また
は分枝鎖状炭化水素のラジカルを意味するもので、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル等が挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。
【0008】「アルコキシ基」は−OR(Rはアルキル
基)を表す用語として用いられており、メトキシ、エト
キシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イ
ソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ等を包含する
が、これらに限定されるものではない。
基)を表す用語として用いられており、メトキシ、エト
キシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イ
ソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ等を包含する
が、これらに限定されるものではない。
【0009】「アシル基」は−COR’(R’はアルキ
ル基、アリール基)を表す用語として用いられており、
アセチル、プロピオニル、置換されてもよいベンゾイル
等を包含するが、これらに限定されるものではない。置
換基としてはアルキル、アルコキシ、ハロゲン、モノお
よびジアルキルアミノ等を包含するが、これらに限定さ
れるものではない。
ル基、アリール基)を表す用語として用いられており、
アセチル、プロピオニル、置換されてもよいベンゾイル
等を包含するが、これらに限定されるものではない。置
換基としてはアルキル、アルコキシ、ハロゲン、モノお
よびジアルキルアミノ等を包含するが、これらに限定さ
れるものではない。
【0010】「アリール基」は、置換されてもよい芳香
族基、たとえば、フェニル、ナフチル、ピリジル、キノ
リル、チエニル、フリル、オキサゾリル、テトラゾリ
ル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル等を表す
が、これらに限定されるものではない。アリール上の置
換基としては、アルキル、アルコキシ、フェノキシ、ハ
ロゲン、シアノ、ニトロ、モノアルキルアミノ、ジアル
キルアミノ等を包含するが、これらに限定されるもので
はない。
族基、たとえば、フェニル、ナフチル、ピリジル、キノ
リル、チエニル、フリル、オキサゾリル、テトラゾリ
ル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル等を表す
が、これらに限定されるものではない。アリール上の置
換基としては、アルキル、アルコキシ、フェノキシ、ハ
ロゲン、シアノ、ニトロ、モノアルキルアミノ、ジアル
キルアミノ等を包含するが、これらに限定されるもので
はない。
【0011】本発明のイソクロマンカルボン酸誘導体を
生産する菌(N990-12)は、本出願と同日出願「発明の
名称:新規ペニシリウム属カビ」の発明者マーサ・クリ
ステンセン博士により発見され、本発明者らに譲与され
た。N990-12の菌学的性質は次の通りである。
生産する菌(N990-12)は、本出願と同日出願「発明の
名称:新規ペニシリウム属カビ」の発明者マーサ・クリ
ステンセン博士により発見され、本発明者らに譲与され
た。N990-12の菌学的性質は次の通りである。
【0012】N990-12 をバレイショ・ブドウ糖寒天斜面
培養から同定用寒天平板培地上に接種し、25℃で1ない
し5週間培養した。色はRobert RidgwayのColor Standa
rdsand Color Nomenclature (1912) のカラーチップと
比較することにより判定した。菌株の同定に用いた培地
は次の通りである。
培養から同定用寒天平板培地上に接種し、25℃で1ない
し5週間培養した。色はRobert RidgwayのColor Standa
rdsand Color Nomenclature (1912) のカラーチップと
比較することにより判定した。菌株の同定に用いた培地
は次の通りである。
【0013】1. コーンミール寒天(CM):Carmichae
l, J. W., Mycologia 49: 820-830, 1957。 2. ツァペック・ショ糖寒天(CZ):Raper, K. B. and
Fennell, D. I. The Genus Aspergillus, p. 36, 196
5。 3. 麦芽エキス寒天(MEA ):同上、p. 38 。 4. ツァペック・酵母寒天(CYA ):Pitt, J. I., Pen
icillium and Its Teleomorphic States Eupenicillium
and Talaromyces, p. 18, 1979 。 5. 25% グリセリン・硝酸塩寒天(G25N):同上。 6. オートミール寒天(OA):ISP 培地 No. 3, ディフ
コ。 7. バレイショ・ブドウ糖寒天(PDA ):ATCC 培地 N
o. 336, ATCC Media Handbook, p. 17, 1984。 8. V-8 ジュース寒天:ATCC 培地 No. 343, 同上。 9. ファイトン酵母エキス寒天(Phytone YEA ):BBL
。 10. 酵母エキス・可溶性デンプン寒天(YPSS):Emerso
n, R., Mycologia 50, 589-621, 1958。
l, J. W., Mycologia 49: 820-830, 1957。 2. ツァペック・ショ糖寒天(CZ):Raper, K. B. and
Fennell, D. I. The Genus Aspergillus, p. 36, 196
5。 3. 麦芽エキス寒天(MEA ):同上、p. 38 。 4. ツァペック・酵母寒天(CYA ):Pitt, J. I., Pen
icillium and Its Teleomorphic States Eupenicillium
and Talaromyces, p. 18, 1979 。 5. 25% グリセリン・硝酸塩寒天(G25N):同上。 6. オートミール寒天(OA):ISP 培地 No. 3, ディフ
コ。 7. バレイショ・ブドウ糖寒天(PDA ):ATCC 培地 N
o. 336, ATCC Media Handbook, p. 17, 1984。 8. V-8 ジュース寒天:ATCC 培地 No. 343, 同上。 9. ファイトン酵母エキス寒天(Phytone YEA ):BBL
。 10. 酵母エキス・可溶性デンプン寒天(YPSS):Emerso
n, R., Mycologia 50, 589-621, 1958。
【0014】1. 各培地における生育状態CYA (25℃、7日)では 直径4.2 cmに達する;白色な
いし淡黄色(white to maize yellow, IV )、11日で
は淡橙色ないし淡黄桃色(pale ochraceous salmon to
pale ochraceous buff, XV)になる、周縁部は明淡緑色
ないし淡緑色(light celandine green to celandine g
reen, XLVII )になる;放射状にしわを形成、隆起は中
程度;淡黄橙色ないし橙黄色(pale yellow orange to
orange buff, III)の分泌液を生ずるが、これは11
日では橙色(orange, III )、赤橙色ないし暗赤橙色
(bittersweet orange to mars orange, II )になる;
裏面は灰青色(dusky orient blue, XXXIV);可溶性色
素は産生しない。
いし淡黄色(white to maize yellow, IV )、11日で
は淡橙色ないし淡黄桃色(pale ochraceous salmon to
pale ochraceous buff, XV)になる、周縁部は明淡緑色
ないし淡緑色(light celandine green to celandine g
reen, XLVII )になる;放射状にしわを形成、隆起は中
程度;淡黄橙色ないし橙黄色(pale yellow orange to
orange buff, III)の分泌液を生ずるが、これは11
日では橙色(orange, III )、赤橙色ないし暗赤橙色
(bittersweet orange to mars orange, II )になる;
裏面は灰青色(dusky orient blue, XXXIV);可溶性色
素は産生しない。
【0015】CZ(25℃、7日)では直径3.3 cmに達す
る;灰緑色(russian green, XLII )、ビロード状、平
担;裏面は無色;可溶性色素は産生しないが11日では
深橙黄色(ocharaceous orange, XV)ないし橙色(apri
cot orange, XIV )になる。
る;灰緑色(russian green, XLII )、ビロード状、平
担;裏面は無色;可溶性色素は産生しないが11日では
深橙黄色(ocharaceous orange, XV)ないし橙色(apri
cot orange, XIV )になる。
【0016】MEA (25℃、7日)では直径2.7cm に達
する;淡緑色(celandine green , XLVII )、ビロード
状、平担;裏面は暗灰緑色ないし暗緑灰色(dusky blue
-greento dusky bluish-green, XXXIII);可溶性色素
は産生しない。
する;淡緑色(celandine green , XLVII )、ビロード
状、平担;裏面は暗灰緑色ないし暗緑灰色(dusky blue
-greento dusky bluish-green, XXXIII);可溶性色素
は産生しない。
【0017】G25 N (25℃、7日)では直径2.1 cmに
達する;明黄色(baryta yellow, IV)、11日では淡
緑色ないし緑灰色(gnaphalium green to pea green, X
LVII)になる;周縁部と中央では円状に凹みを生じ、1
1日では放射状にしわを形成する;隆起は中程度、フェ
ルト状;裏面は明緑色(cobalt green to verdigris gr
een, XIX)だが、周縁部は明緑黄色(light chalcedony
yellow, XVII )である。11日では青緑色、暗青緑
色、暗灰緑色(porcelain green, dark porcelaingree
n, dusky blue-green, XXXIII )になる;可溶性色素は
産生しない。
達する;明黄色(baryta yellow, IV)、11日では淡
緑色ないし緑灰色(gnaphalium green to pea green, X
LVII)になる;周縁部と中央では円状に凹みを生じ、1
1日では放射状にしわを形成する;隆起は中程度、フェ
ルト状;裏面は明緑色(cobalt green to verdigris gr
een, XIX)だが、周縁部は明緑黄色(light chalcedony
yellow, XVII )である。11日では青緑色、暗青緑
色、暗灰緑色(porcelain green, dark porcelaingree
n, dusky blue-green, XXXIII )になる;可溶性色素は
産生しない。
【0018】CYA (5℃、7日)では直径0.8 cmに達す
る;白色、薄く発育するが、11日では中程度に隆起す
る、平担、フェルト状;裏面は白色;可溶性色素は産生
しない。
る;白色、薄く発育するが、11日では中程度に隆起す
る、平担、フェルト状;裏面は白色;可溶性色素は産生
しない。
【0019】CYA (37℃、7日)では直径2.2 cmに達
する;白色ないし淡黄色(white to pale olive buff,
XL)、著しく不規則にしわを形成、高く隆起する;裏面
は橙黄色、深橙黄色ないし褐色(warm-buff, antimony
yellow, ochraceous orange tocinnamon-brown, XV
)、11日では暗橙黄色ないし濃褐色(raw sienna to
antique brown, III)になる;可溶性色素は産生しな
い。
する;白色ないし淡黄色(white to pale olive buff,
XL)、著しく不規則にしわを形成、高く隆起する;裏面
は橙黄色、深橙黄色ないし褐色(warm-buff, antimony
yellow, ochraceous orange tocinnamon-brown, XV
)、11日では暗橙黄色ないし濃褐色(raw sienna to
antique brown, III)になる;可溶性色素は産生しな
い。
【0020】CM(25℃、7日)では直径3.7 cmに達す
る;薄い、平担、ビロード状;裏面は無色ないし淡緑黄
色(colorless to sulphur yellow, V);可溶性色素は
産生しない。
る;薄い、平担、ビロード状;裏面は無色ないし淡緑黄
色(colorless to sulphur yellow, V);可溶性色素は
産生しない。
【0021】YPSS(25℃、7日)では直径2.9 cmに達
する;淡緑色から緑灰色(celandinegreen to artemisi
a green, XLVII )ないし深青灰緑色(deep bluish gra
y-green, XLII)、平担、ビロード状;裏面は無色、明
黄色(buff yellow, IV )、明黄桃色ないし深橙黄色
(ochraceous buff to ochraceous-orange, XV) ;可溶
性色素は産生しない。
する;淡緑色から緑灰色(celandinegreen to artemisi
a green, XLVII )ないし深青灰緑色(deep bluish gra
y-green, XLII)、平担、ビロード状;裏面は無色、明
黄色(buff yellow, IV )、明黄桃色ないし深橙黄色
(ochraceous buff to ochraceous-orange, XV) ;可溶
性色素は産生しない。
【0022】2. 形態学的特性 形態学的特性はCYA およびCZ寒天上で7 日および11日培
養後に観察した。分生子柄は通常気生菌糸から生じ、滑
面ないし疎らに粗面、50-200 x 2-4μm 、フィアライド
またはメトレのいずれかを生ずる;メトレは2ないし4
個の輪生体12-20 x 2-4 μm 、壁は滑面ないし粗面;フ
ィアライドは滑面でメトレあたり6ないし10個、アン
プル型で先端は急に細まる, 7-9 x 2.0-2.5 μm ;分生
子は球形ないし亞球形、しばしば楕円形、直径は2.5-3.
0 μm または3.0-3.5 x 2.5-3.0μm 、走査型電子顕微
鏡での観察によればその表面は滑面ないし微細に粗面で
あった。
養後に観察した。分生子柄は通常気生菌糸から生じ、滑
面ないし疎らに粗面、50-200 x 2-4μm 、フィアライド
またはメトレのいずれかを生ずる;メトレは2ないし4
個の輪生体12-20 x 2-4 μm 、壁は滑面ないし粗面;フ
ィアライドは滑面でメトレあたり6ないし10個、アン
プル型で先端は急に細まる, 7-9 x 2.0-2.5 μm ;分生
子は球形ないし亞球形、しばしば楕円形、直径は2.5-3.
0 μm または3.0-3.5 x 2.5-3.0μm 、走査型電子顕微
鏡での観察によればその表面は滑面ないし微細に粗面で
あった。
【0023】3. 生育温度 15、20、28℃で良好な生育;37℃で中程度ないし良好な
生育;45℃および50℃で生育しない。
生育;45℃および50℃で生育しない。
【0024】以上菌学的性質を要約すると、N990-12 は
単輪生ないし複輪生のペニシリ、滑面ないし疎らに粗面
の分生子柄、滑面ないし微細に粗面の壁を有す球形ない
し亞球形の分生子を特徴とする。分生子塊の色調は一般
的に緑色である。CYA 、MEAおよびG25N培地上ではコロ
ニーの裏面の色は青色ないし青緑色であった。したがっ
て本菌株は、ペニシリウム(Penicillium )属に属す
る。
単輪生ないし複輪生のペニシリ、滑面ないし疎らに粗面
の分生子柄、滑面ないし微細に粗面の壁を有す球形ない
し亞球形の分生子を特徴とする。分生子塊の色調は一般
的に緑色である。CYA 、MEAおよびG25N培地上ではコロ
ニーの裏面の色は青色ないし青緑色であった。したがっ
て本菌株は、ペニシリウム(Penicillium )属に属す
る。
【0025】本菌株N990-12 はRaper とThom(A Manual
of the Penicillia, The Williamsand Wilkins Compan
y, Baltimore, 1949 )の定義するところによれば、Pen
icillium raistrickii seriesと Penicillium brevi-co
mpactum series の菌種に近縁であるが、これらとは下
記のように相違する。
of the Penicillia, The Williamsand Wilkins Compan
y, Baltimore, 1949 )の定義するところによれば、Pen
icillium raistrickii seriesと Penicillium brevi-co
mpactum series の菌種に近縁であるが、これらとは下
記のように相違する。
【0026】N990-12 はメトレとフィアライドの形態、
疎らに粗面の分生子柄と分生子の形がP. raistrickii s
eries の菌種と類似しているが、菌核を欠くこと、コロ
ニーの裏面の色、分生子柄がより短いこと、フィアライ
ドがより細いことおよび分生子表面が滑面よりむしろ滑
面ないし微細に粗面であることが異なる。
疎らに粗面の分生子柄と分生子の形がP. raistrickii s
eries の菌種と類似しているが、菌核を欠くこと、コロ
ニーの裏面の色、分生子柄がより短いこと、フィアライ
ドがより細いことおよび分生子表面が滑面よりむしろ滑
面ないし微細に粗面であることが異なる。
【0027】N990-12 と Penicillium brevi-compactum
series の菌種は、供試した大多数の培地上での生育が
抑制的であること、分生子頭の色、メトレとフィアライ
ドの形態および疎らに粗面の分生子柄が共通である。こ
の系列の3種(P. brevi-compactum、P. stoloniferum
およびP. paxilli)と比較すると、P. brevi-compactum
とはラミを欠くこと、コロニーの裏面の色、分生子柄が
より短いこと、一般的にペニシリがより小さいことおよ
び分生子がより小さいことが、P. stoloniferum とはラ
ミを欠くこと、コロニーの裏面の色、メトレがより長い
ことが、またP.paxilliとはコロニーの裏面の色、メト
レがより長いことおよび大多数の分生子が楕円形ないし
亞球形よりむしろ球形ないし亞球形であることがそれぞ
れ異なる。
series の菌種は、供試した大多数の培地上での生育が
抑制的であること、分生子頭の色、メトレとフィアライ
ドの形態および疎らに粗面の分生子柄が共通である。こ
の系列の3種(P. brevi-compactum、P. stoloniferum
およびP. paxilli)と比較すると、P. brevi-compactum
とはラミを欠くこと、コロニーの裏面の色、分生子柄が
より短いこと、一般的にペニシリがより小さいことおよ
び分生子がより小さいことが、P. stoloniferum とはラ
ミを欠くこと、コロニーの裏面の色、メトレがより長い
ことが、またP.paxilliとはコロニーの裏面の色、メト
レがより長いことおよび大多数の分生子が楕円形ないし
亞球形よりむしろ球形ないし亞球形であることがそれぞ
れ異なる。
【0028】以上の諸性状からN990-12 はペニシリウム
(Penicillium )属の記載されたいかなる種とも合致せ
ずPenicillium sp. と命名された。これは工業技術院微
生物工業技術研究所にペニシリウム・エスピーN990-12
(Penicillium sp. N990-12)の表示で微工研条寄第395
9号(FERM BP-3959)として、平成4年7月31日にブタペ
スト条約の条件下に寄託されている。
(Penicillium )属の記載されたいかなる種とも合致せ
ずPenicillium sp. と命名された。これは工業技術院微
生物工業技術研究所にペニシリウム・エスピーN990-12
(Penicillium sp. N990-12)の表示で微工研条寄第395
9号(FERM BP-3959)として、平成4年7月31日にブタペ
スト条約の条件下に寄託されている。
【0029】〔菌の培養〕本発明における菌株の培養は
次の様に行うのが好ましい。小規模の培養を行うには、
まず適当量の栄養培地をフラスコの中に入れ、既知の方
法で滅菌した後、このフラスコにN990-12 の胞子または
栄養生育細胞を植菌し、約26℃の一定の室温でロータリ
ーシェーカー上約2ないし10日間培養を行う。大規模の
培養には、撹拌機、通気装置および滅菌装置を備えた適
当な大きさのタンク中で行うのが望ましい。栄養培地を
タンク中で調製、滅菌し、N990-12 の胞子または栄養生
育細胞を植菌する。培地の pH は 5から 9、好ましくは
6 から8 が望ましい。培養は、約20ないし40℃の範囲の
温度で、栄養培地を撹拌および/または通気しながら約
2ないし10日間行う。通気の程度はいくつかの因子(た
とえば培養器の大きさ、撹拌速度等)に応じて変える必
要がある。一般的に撹拌は0 ないし2,000 rpm、好まし
くは100 から360 rpm で、また通気は培地容量の0 ない
し500%、好ましくは80から120%の空気を毎分送りこむこ
とによって行うのが望ましい。
次の様に行うのが好ましい。小規模の培養を行うには、
まず適当量の栄養培地をフラスコの中に入れ、既知の方
法で滅菌した後、このフラスコにN990-12 の胞子または
栄養生育細胞を植菌し、約26℃の一定の室温でロータリ
ーシェーカー上約2ないし10日間培養を行う。大規模の
培養には、撹拌機、通気装置および滅菌装置を備えた適
当な大きさのタンク中で行うのが望ましい。栄養培地を
タンク中で調製、滅菌し、N990-12 の胞子または栄養生
育細胞を植菌する。培地の pH は 5から 9、好ましくは
6 から8 が望ましい。培養は、約20ないし40℃の範囲の
温度で、栄養培地を撹拌および/または通気しながら約
2ないし10日間行う。通気の程度はいくつかの因子(た
とえば培養器の大きさ、撹拌速度等)に応じて変える必
要がある。一般的に撹拌は0 ないし2,000 rpm、好まし
くは100 から360 rpm で、また通気は培地容量の0 ない
し500%、好ましくは80から120%の空気を毎分送りこむこ
とによって行うのが望ましい。
【0030】〔生産物の回収〕全培養液からの新規イソ
クロマンカルボン酸誘導体の回収は、溶媒抽出および各
種のクロマトグラフィー技術を用いて分離することがで
きる。当該物質は水に僅かしか溶けないが、有機溶媒に
は可溶である。この性質を利用して新規イソクロマンカ
ルボン酸誘導体の回収を容易に行うことができる。たと
えば、全培養液をクロロホルム、酢酸エチル、メチルイ
ソブチルケトン等の水と混らない溶媒で抽出する。これ
らの抽出物を既知の方法を用いて乾燥、濃縮した後各種
のクロマトグラフィーを行う。シリカゲル、逆相シリカ
ゲル、酸化アルミナ、デキストランゲル等の媒体を用
い、これらのカラムを各種の溶媒および/あるいは2つ
またはそれ以上の溶媒の割合を変えて組合せ、溶出する
カラムクロマトグラフィーはその例である。液体クロマ
トグラフィーおよび薄層クロマトグラフィーはイソクロ
マンカルボン酸誘導体の検出のために便利である。その
存在は各種のクロマトグラフィー画分の抗菌活性および
抗ジャイレース活性を後述の方法で測定することによっ
て決定することができる。
クロマンカルボン酸誘導体の回収は、溶媒抽出および各
種のクロマトグラフィー技術を用いて分離することがで
きる。当該物質は水に僅かしか溶けないが、有機溶媒に
は可溶である。この性質を利用して新規イソクロマンカ
ルボン酸誘導体の回収を容易に行うことができる。たと
えば、全培養液をクロロホルム、酢酸エチル、メチルイ
ソブチルケトン等の水と混らない溶媒で抽出する。これ
らの抽出物を既知の方法を用いて乾燥、濃縮した後各種
のクロマトグラフィーを行う。シリカゲル、逆相シリカ
ゲル、酸化アルミナ、デキストランゲル等の媒体を用
い、これらのカラムを各種の溶媒および/あるいは2つ
またはそれ以上の溶媒の割合を変えて組合せ、溶出する
カラムクロマトグラフィーはその例である。液体クロマ
トグラフィーおよび薄層クロマトグラフィーはイソクロ
マンカルボン酸誘導体の検出のために便利である。その
存在は各種のクロマトグラフィー画分の抗菌活性および
抗ジャイレース活性を後述の方法で測定することによっ
て決定することができる。
【0031】[合成による修飾〕培養物から単離した化
合物を修飾して、上記一般式の別の化合物を得るために
は、以下に示す当業者に良く知られた標準的な方法が使
用出来る。
合物を修飾して、上記一般式の別の化合物を得るために
は、以下に示す当業者に良く知られた標準的な方法が使
用出来る。
【0032】たとえば、後記実施例1のようにして単離
される3−n−ヘプチル−1, 6,8−トリヒドロキシ
イソクロマン−7−カルボン酸に、適当な溶媒中で室温
から還流温度にてアシル化剤を作用させる。所望により
適当な塩基を反応に加えることが出来る。好ましい溶媒
としては、たとえば、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、塩化メチレン、トルエン等が挙げられる。液状の塩
基であるピリジン、ルチジン、トリエチルアミンなども
また溶媒として用いられる。好ましい塩基としては、上
記液状の塩基の他、水酸化カリウム、水酸化ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等が挙げられる。好
ましいアシル化剤としては、酸クロリド(たとえば、塩
化アセチル、塩化ベンゾイル、臭化ベンゾイル、塩化p
−メトキシベンゾイル、塩化p−N、N−ジメチルベン
ゾイル)、酸無水物、(たとえば、無水酢酸、無水酪
酸、無水安息香酸)、活性カルボン酸誘導体(たとえ
ば、チオールエステル、N−ヒドロキシスクシミド、活
性イミダゾール)、混合酸無水物(たとえば、アルキル
−CO2SO2CF3, アルキルCO2PO(OH)2)などが挙げられ
る。
される3−n−ヘプチル−1, 6,8−トリヒドロキシ
イソクロマン−7−カルボン酸に、適当な溶媒中で室温
から還流温度にてアシル化剤を作用させる。所望により
適当な塩基を反応に加えることが出来る。好ましい溶媒
としては、たとえば、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、塩化メチレン、トルエン等が挙げられる。液状の塩
基であるピリジン、ルチジン、トリエチルアミンなども
また溶媒として用いられる。好ましい塩基としては、上
記液状の塩基の他、水酸化カリウム、水酸化ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等が挙げられる。好
ましいアシル化剤としては、酸クロリド(たとえば、塩
化アセチル、塩化ベンゾイル、臭化ベンゾイル、塩化p
−メトキシベンゾイル、塩化p−N、N−ジメチルベン
ゾイル)、酸無水物、(たとえば、無水酢酸、無水酪
酸、無水安息香酸)、活性カルボン酸誘導体(たとえ
ば、チオールエステル、N−ヒドロキシスクシミド、活
性イミダゾール)、混合酸無水物(たとえば、アルキル
−CO2SO2CF3, アルキルCO2PO(OH)2)などが挙げられ
る。
【0033】イソクロマン−7−カルボン酸誘導体は、
適当な溶媒中で室温から還流温度にてアルキル化剤を作
用させても得ることが出来る。所望により適当な塩基を
反応に加えることが出来る。アルキル化剤としては、ハ
ロゲン化アルキル(たとえば、ヨウ化メチル、臭化ベン
ジル、塩化p−メトキシベンジル)、アルキル硫酸(た
とえば、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸)、エポキシド類
(たとえば、エチレンオキシド)、ジアゾメタンなどが
挙げられる。
適当な溶媒中で室温から還流温度にてアルキル化剤を作
用させても得ることが出来る。所望により適当な塩基を
反応に加えることが出来る。アルキル化剤としては、ハ
ロゲン化アルキル(たとえば、ヨウ化メチル、臭化ベン
ジル、塩化p−メトキシベンジル)、アルキル硫酸(た
とえば、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸)、エポキシド類
(たとえば、エチレンオキシド)、ジアゾメタンなどが
挙げられる。
【0034】本発明の新規イソクロマンカルボン酸誘導
体の薬学的に許容される塩は、前記化合物を化学量論量
の金属水酸化物、アルコキシドまたは、アミンと水溶液
中または適当な有機溶媒中で接触させることによって容
易に得られる。それらの塩は、その後沈澱させることに
よってあるいは、溶媒を蒸発することによって得られ
る。
体の薬学的に許容される塩は、前記化合物を化学量論量
の金属水酸化物、アルコキシドまたは、アミンと水溶液
中または適当な有機溶媒中で接触させることによって容
易に得られる。それらの塩は、その後沈澱させることに
よってあるいは、溶媒を蒸発することによって得られ
る。
【0035】本発明のイソクロマンカルボン酸誘導体
は、全て少なくとも1個の不斉中心を持っているため、
種々の光学異性体または配置のものが存在し得る。した
がって、本発明の化合物は、(+)および(−)の別々
の光学活性体として、およびラセミ体または(±)混合
物として存在し得る。また、不斉中心を2個以上持つ化
合物の場合には、さらにそれぞれの光学異性によるジア
ステレオマーも存在し得る。本発明は、これらすべての
型をその範囲に包含するものである。たとえば、ジアス
テレオマーは、当業者によく知られた方法、たとえば分
別結晶法等によって分離することができ、また、光学活
性体は、この目的のためによく知られた有機化学的手法
によって得ることができる。
は、全て少なくとも1個の不斉中心を持っているため、
種々の光学異性体または配置のものが存在し得る。した
がって、本発明の化合物は、(+)および(−)の別々
の光学活性体として、およびラセミ体または(±)混合
物として存在し得る。また、不斉中心を2個以上持つ化
合物の場合には、さらにそれぞれの光学異性によるジア
ステレオマーも存在し得る。本発明は、これらすべての
型をその範囲に包含するものである。たとえば、ジアス
テレオマーは、当業者によく知られた方法、たとえば分
別結晶法等によって分離することができ、また、光学活
性体は、この目的のためによく知られた有機化学的手法
によって得ることができる。
【0036】〔活性の測定〕本発明のイソクロマンカル
ボン酸誘導体のジャイレース阻害活性の測定は、大腸菌
由来ジャイレースを用いた公知の方法 (Mizuuchi, K.,
O'dea, M. H., andGellert, M., Proc. Natl. Acad. Sc
i. USA, 75, 5960-5963, 1978) に従って行った。真核
細胞由来トポイソメラーゼIIに対する阻害活性の測定
は、市販のショウジョウバエ由来トポイソメラーゼIIを
用いて製造会社 (US Biochemical Corporation) の指示
する方法に従って行った。後記実施例1で得た新規イソ
クロマンカルボン酸誘導体のジャイレースとトポイソメ
ラーゼIIに対する阻害活性(IC50値) はそれぞれ3μg/m
lおよび1μg/ml以下であった。これらの生物活性は、
イソクロマンカルボン酸誘導体が抗生剤のみならず、抗
腫瘍剤としても有用性をもっていることを示唆するもの
である。これは現在広く使用されている一部の抗腫瘍剤
の作用メカニズムが、トポイソメラーゼII活性の阻害に
よることに基づいている( 文献 Znang, H. D., D'Arpa,
P. and Liu, L. F., Cancer Cells, 2, 23-26, 199
0)。
ボン酸誘導体のジャイレース阻害活性の測定は、大腸菌
由来ジャイレースを用いた公知の方法 (Mizuuchi, K.,
O'dea, M. H., andGellert, M., Proc. Natl. Acad. Sc
i. USA, 75, 5960-5963, 1978) に従って行った。真核
細胞由来トポイソメラーゼIIに対する阻害活性の測定
は、市販のショウジョウバエ由来トポイソメラーゼIIを
用いて製造会社 (US Biochemical Corporation) の指示
する方法に従って行った。後記実施例1で得た新規イソ
クロマンカルボン酸誘導体のジャイレースとトポイソメ
ラーゼIIに対する阻害活性(IC50値) はそれぞれ3μg/m
lおよび1μg/ml以下であった。これらの生物活性は、
イソクロマンカルボン酸誘導体が抗生剤のみならず、抗
腫瘍剤としても有用性をもっていることを示唆するもの
である。これは現在広く使用されている一部の抗腫瘍剤
の作用メカニズムが、トポイソメラーゼII活性の阻害に
よることに基づいている( 文献 Znang, H. D., D'Arpa,
P. and Liu, L. F., Cancer Cells, 2, 23-26, 199
0)。
【0037】新規イソクロマンカルボン酸誘導体の坑菌
活性測定は、標準法 (Ericsson, H.M. and Scherris,
J. C., Acta Pathol. et Microbiol. Suppl. 217B, 64-
68,1971) に従って、BHI 培地 (pH 7.4) を用いた寒天
平板希釈法で行った。各試験菌に対する実施例1で得た
新規イソクロマンカルボン酸誘導体の最小発育阻止濃度
を表1に示す。
活性測定は、標準法 (Ericsson, H.M. and Scherris,
J. C., Acta Pathol. et Microbiol. Suppl. 217B, 64-
68,1971) に従って、BHI 培地 (pH 7.4) を用いた寒天
平板希釈法で行った。各試験菌に対する実施例1で得た
新規イソクロマンカルボン酸誘導体の最小発育阻止濃度
を表1に示す。
【0038】
【表1】 試験菌 最小発育阻止濃度 ( μg/ml) スタフィロコッカス アウレウス 01A005 25 (Staphylococcus aureus) スタフィロコッカス アウレウス 01A063 50 (Staphylococcus aureus) # スタフィロコッカス エピデルミデス 01B087 50 (Staphylococcus epidermidis) エンテロコッカス フェカリス 02A006 >100 (Enterococcus faecalis) ストレプトコッカス パイオゲネス 02C054 50 (Streptococcus pyogenes) エシエリヒア コリ 51A266 >100 (Escherichia coli) シュウドモナス エルギノーサ 52A104 >100 (Pseudomonas aeruginosa) クレブジエラ ニュウモニエ 53A009 >100 (Klebsiella pneumoniae) クレブジエラ オキシトカ 53D024 >100 (Klebsiella oxytoca) パスツレラ マルトシダ 59A001 100 (Pasturella multocida) セラチア マルセッセンス 63A017 >100 (Serratia marcescens) エンテロバクター エロゲネス 67A040 >100 (Enterobacter aerogenes) エンテロバクター クロアカエ 67B009 >100 (Enterobacter cloacae) プロビデンシア スツアーチ 77A013 >100 (Providencia stuartii) プロビデンシア レトゲリ 77C025 >100 (Provedencia rettgeri) モルガネラ モルガニ 97A001 >100 (Morganella morganii) # シプロフロキサシン耐性菌 新規イソクロマンカルボン酸誘導体は、表1に示した菌
を含む広範囲の病原菌に起因するヒトおよび他の動物の
病気を予防もしくは治療するため、経口、非経口、局所
その他の適当な経路で投与することができる。一般に、
ヒトに投与する場合これらの化合物の最も望ましい投与
量は、成人1日あたり約300 mgから約 3000 mgの間であ
るが、患者の体重および症状や個々の投与経路によって
変動しうる。しかし、体重1kgにつき1日に約 5mgから
約50mgの投与量が最も望ましい。また動物に投与する場
合、治療する動物の種類およびその動物の前記薬物に対
する感受性の差異、さらに薬剤の処方の仕方、投与期間
および投与間隔によっても投与量に変動が生じてくる。
場合によっては前記範囲の下限より低い投与量が適当な
こともあるし、前記範囲より投与量を多くしてもそれを
1日に何回にも分けて少量ずつ投与すれば有害な副作用
を生じない場合もある。
を含む広範囲の病原菌に起因するヒトおよび他の動物の
病気を予防もしくは治療するため、経口、非経口、局所
その他の適当な経路で投与することができる。一般に、
ヒトに投与する場合これらの化合物の最も望ましい投与
量は、成人1日あたり約300 mgから約 3000 mgの間であ
るが、患者の体重および症状や個々の投与経路によって
変動しうる。しかし、体重1kgにつき1日に約 5mgから
約50mgの投与量が最も望ましい。また動物に投与する場
合、治療する動物の種類およびその動物の前記薬物に対
する感受性の差異、さらに薬剤の処方の仕方、投与期間
および投与間隔によっても投与量に変動が生じてくる。
場合によっては前記範囲の下限より低い投与量が適当な
こともあるし、前記範囲より投与量を多くしてもそれを
1日に何回にも分けて少量ずつ投与すれば有害な副作用
を生じない場合もある。
【0039】本発明の化合物を抗腫瘍剤として用いる場
合も、上記と同様の投与経路、投与量が適用できる。
合も、上記と同様の投与経路、投与量が適用できる。
【0040】本発明のイソクロマンカルボン酸誘導体
は、前記3つの投与経路のいずれをとっても単独または
薬剤学的に許容される担体または希釈剤と共に投与する
ことができ、またその投与は1回または数回に分けて行
うことができる。より具体的に述べると、本発明の新規
な治療剤は、様々な種類の投与形態で投与することがで
き、たとえば各種の薬剤学的に許容される不活性担体と
併用して錠剤、カプセル、薬用ドロップ、トローチ、硬
質キャンディ、粉末剤、噴霧剤、クリーム、膏薬、座
薬、ゼリー、ジェル、ペースト、ローション、軟膏、水
性懸濁液、注射液、エリキシル、シロップ等の形態とす
ることができる。これらの担体には、固体希釈剤または
賦形剤、無菌水性媒体、各種の非毒性有機溶媒等が含ま
れる。また経口投与用の薬剤の場合適宜に甘味付けおよ
び/または香味付けを行っても良い。一般に本発明の治
療上有効な化合物は、上記のような形態で約5重量%か
ら70重量%の濃度範囲で投与される。
は、前記3つの投与経路のいずれをとっても単独または
薬剤学的に許容される担体または希釈剤と共に投与する
ことができ、またその投与は1回または数回に分けて行
うことができる。より具体的に述べると、本発明の新規
な治療剤は、様々な種類の投与形態で投与することがで
き、たとえば各種の薬剤学的に許容される不活性担体と
併用して錠剤、カプセル、薬用ドロップ、トローチ、硬
質キャンディ、粉末剤、噴霧剤、クリーム、膏薬、座
薬、ゼリー、ジェル、ペースト、ローション、軟膏、水
性懸濁液、注射液、エリキシル、シロップ等の形態とす
ることができる。これらの担体には、固体希釈剤または
賦形剤、無菌水性媒体、各種の非毒性有機溶媒等が含ま
れる。また経口投与用の薬剤の場合適宜に甘味付けおよ
び/または香味付けを行っても良い。一般に本発明の治
療上有効な化合物は、上記のような形態で約5重量%か
ら70重量%の濃度範囲で投与される。
【0041】経口投与の場合、微晶質セルロース、クエ
ン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、燐酸ジカリウム、グ
リシンのような種々の賦形剤を、澱粉、好適にはとうも
ろこし、じゃがいもまたはタピオカの澱粉、およびアル
ギン酸やある種のケイ酸複塩のような種々の崩壊剤、お
よびポリビニルピロリドン、蔗糖、ゼラチン、アラビア
ゴムのような顆粒形成結合剤と共に使用することができ
る。また、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナ
トリウム、タルク等の滑沢剤も錠剤形成に非常に有効で
あることが多い。同種の固体組成物をゼラチンカプセル
に充填して使用することもできる。これに関連して好適
な物質としてラクトースまたは乳糖の他、高分子量のポ
リエチレングリコールを挙げることができる。経口投与
用として水性懸濁液および/またはエリキシルにしたい
場合、活性成分を各種の甘味料または香味料、着色料ま
たは染料と併用する他、必要であれば乳化剤および/ま
たは懸濁化剤も併用し、水、エタノール、プロピレング
リコール、グリセリン等、およびそれらを組み合わせた
希釈剤と共に使用することができる。
ン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、燐酸ジカリウム、グ
リシンのような種々の賦形剤を、澱粉、好適にはとうも
ろこし、じゃがいもまたはタピオカの澱粉、およびアル
ギン酸やある種のケイ酸複塩のような種々の崩壊剤、お
よびポリビニルピロリドン、蔗糖、ゼラチン、アラビア
ゴムのような顆粒形成結合剤と共に使用することができ
る。また、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナ
トリウム、タルク等の滑沢剤も錠剤形成に非常に有効で
あることが多い。同種の固体組成物をゼラチンカプセル
に充填して使用することもできる。これに関連して好適
な物質としてラクトースまたは乳糖の他、高分子量のポ
リエチレングリコールを挙げることができる。経口投与
用として水性懸濁液および/またはエリキシルにしたい
場合、活性成分を各種の甘味料または香味料、着色料ま
たは染料と併用する他、必要であれば乳化剤および/ま
たは懸濁化剤も併用し、水、エタノール、プロピレング
リコール、グリセリン等、およびそれらを組み合わせた
希釈剤と共に使用することができる。
【0042】非経口投与の場合、本発明のイソクロマン
カルボン酸誘導体をゴマ油または落花生油のいずれかに
溶解するか、あるいはプロピレングリコール水溶液に溶
解した溶液を使用することができる。水溶液は必要に応
じて適宜に緩衝し(好適にはpH8以上)、液体希釈剤
をまず等張にする必要がある。このような水溶液は静脈
内注射に適し、油性溶液は関節内注射、筋肉注射および
皮下注射に適する。これらすべての溶液を無菌状態で製
造するには、当業者に周知の標準的な製薬技術で容易に
達成することができる。さらに、本発明の化合物は皮膚
など局所的に投与することも可能である。この場合は標
準的な医薬慣行によりクリーム、ゼリー、ペースト、軟
膏の形で局所投与するのが望ましい。
カルボン酸誘導体をゴマ油または落花生油のいずれかに
溶解するか、あるいはプロピレングリコール水溶液に溶
解した溶液を使用することができる。水溶液は必要に応
じて適宜に緩衝し(好適にはpH8以上)、液体希釈剤
をまず等張にする必要がある。このような水溶液は静脈
内注射に適し、油性溶液は関節内注射、筋肉注射および
皮下注射に適する。これらすべての溶液を無菌状態で製
造するには、当業者に周知の標準的な製薬技術で容易に
達成することができる。さらに、本発明の化合物は皮膚
など局所的に投与することも可能である。この場合は標
準的な医薬慣行によりクリーム、ゼリー、ペースト、軟
膏の形で局所投与するのが望ましい。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明は、これらの実施例において細部にわたって特定さ
れた事項に限定されるものではない。実施例で用いられ
る融点は、ヤナコ製ミクロ融点測定器(未補正)、旋光
度は、日本分光製 DIP-370デジタル旋光度計、紫外線吸
収スペクトルは、メタノール溶液中、日本分光製分光光
度計(Ubest-30)により、赤外吸収スペクトルは、島津
製赤外分光光度計(IR-470)で測定した。また、1Hおよ
び 13C核磁気共鳴スペクトル(NMR)は、特に指示が
ないかぎり、重クロロホルム(CDCl3)の溶液で、日本
電子製核磁気共鳴装置(JNM−GX270 、 270 MHz)によ
り測定されたものである。また、ピーク位置は、テトラ
メチルシランからダウンフィールドへ100万分の1単
位(ppm )で表現する。ピーク形状は次のように表す。
s:シングレット、d:ダブレット、t:トリプレッ
ト、m:マルチプレット、br:ブロード。EIマスス
ペクトルは日立製質量分析器(モデルM-80)により、ま
た、HRFAB マススペクトルはクラトス製質量分析器(モ
デル1S)によりNaIマトリクスで測定した。
発明は、これらの実施例において細部にわたって特定さ
れた事項に限定されるものではない。実施例で用いられ
る融点は、ヤナコ製ミクロ融点測定器(未補正)、旋光
度は、日本分光製 DIP-370デジタル旋光度計、紫外線吸
収スペクトルは、メタノール溶液中、日本分光製分光光
度計(Ubest-30)により、赤外吸収スペクトルは、島津
製赤外分光光度計(IR-470)で測定した。また、1Hおよ
び 13C核磁気共鳴スペクトル(NMR)は、特に指示が
ないかぎり、重クロロホルム(CDCl3)の溶液で、日本
電子製核磁気共鳴装置(JNM−GX270 、 270 MHz)によ
り測定されたものである。また、ピーク位置は、テトラ
メチルシランからダウンフィールドへ100万分の1単
位(ppm )で表現する。ピーク形状は次のように表す。
s:シングレット、d:ダブレット、t:トリプレッ
ト、m:マルチプレット、br:ブロード。EIマスス
ペクトルは日立製質量分析器(モデルM-80)により、ま
た、HRFAB マススペクトルはクラトス製質量分析器(モ
デル1S)によりNaIマトリクスで測定した。
【0044】実施例1 培地1( グルコース 2% 、ポリペプトン 3% 、肉エキス
0.3 %、酵母エキス 0.5 %、ブラッドミール 0.3 %、Ca
CO3 0.4 %、 pH 7.0 ) を100 ml含む 500 ml容三角フ
ラスコに、ペニシリウム・エスピーN990-12 を植菌す
る。このフラスコを直径7cmの円回転(220 rpm )のロ
ータリーシェーカー上で26℃、4 日間培養し、第一の種
培養液とした。
0.3 %、酵母エキス 0.5 %、ブラッドミール 0.3 %、Ca
CO3 0.4 %、 pH 7.0 ) を100 ml含む 500 ml容三角フ
ラスコに、ペニシリウム・エスピーN990-12 を植菌す
る。このフラスコを直径7cmの円回転(220 rpm )のロ
ータリーシェーカー上で26℃、4 日間培養し、第一の種
培養液とした。
【0045】培地1を150 ml含む5 個の500 ml容三角フ
ラスコに第一の種培養液を7.5 mlずつ植菌する。このフ
ラスコを直径7cmの円回転(220 rpm )のロータリーシ
ェーカー上で26℃、4 日間培養し、第二の種培養液とし
た。
ラスコに第一の種培養液を7.5 mlずつ植菌する。このフ
ラスコを直径7cmの円回転(220 rpm )のロータリーシ
ェーカー上で26℃、4 日間培養し、第二の種培養液とし
た。
【0046】培地2 (グルコース 1 %、コーンスターチ
2 %、エヌゼットアミン0.5 % 、小麦胚芽 0.5 %、酵母
エキス 0.5 %、CoCl2 ・ 6H2O 0.00001 % 、CaCO3 0.4
%、pH 7.2) を3 L 入れた5 個の 6 L容ガラス製のファ
ーメンターに第二の種培養液を150 mlずつ加える。この
ファーメンターを通気量毎分3 L 、回転速度1700 rpm、
26℃にて72時間撹拌する。
2 %、エヌゼットアミン0.5 % 、小麦胚芽 0.5 %、酵母
エキス 0.5 %、CoCl2 ・ 6H2O 0.00001 % 、CaCO3 0.4
%、pH 7.2) を3 L 入れた5 個の 6 L容ガラス製のファ
ーメンターに第二の種培養液を150 mlずつ加える。この
ファーメンターを通気量毎分3 L 、回転速度1700 rpm、
26℃にて72時間撹拌する。
【0047】培養終了後15 Lの全培養液を凍結乾燥し、
得られた乾燥ブロスを5Lの70% アセトン水で抽出する。
減圧下アセトンを除去後、2Lの酢酸エチルで2回抽出し
て得られた酢酸エチル抽出液を無水硫酸ナトリウムで脱
水し、濃縮乾固する。3.0 gの当該新規イソクロマンカ
ルボン酸誘導体を含む油状残渣を得る。この油状物質を
200 g のシリカゲルを詰めたカラムでクロマトグラフィ
ーを行う。カラムを各1000 ml のクロロホルム、クロロ
ホルム- メタノール (9:1) およびメタノールで順次溶
出する。メタノール溶出画分を集めて濃縮し、メタノー
ルで詰めた 1.2 L のセファデックス LH-20カラムクロ
マトグラフィーに供する。メタノールで溶出される活性
画分を集めて濃縮乾固し、209 mgの粗粉末を得る。この
うち、75 mg を5 枚の薄層クロマト用プレート( キーセ
ルゲル 60 F-254, 20cm X 20cm, 0.25 mm) にのせ、ク
ロロホルム- メタノール(3:1) で展開する。UV吸収を示
すバンドを分取し、62 mg の当該新規イソクロマンカル
ボン酸誘導体を白色粉末として得る。この生成物は、3
−n−ヘプチル−1, 6, 8−トリヒドロキシイソクロ
マン−7−カルボン酸であった。
得られた乾燥ブロスを5Lの70% アセトン水で抽出する。
減圧下アセトンを除去後、2Lの酢酸エチルで2回抽出し
て得られた酢酸エチル抽出液を無水硫酸ナトリウムで脱
水し、濃縮乾固する。3.0 gの当該新規イソクロマンカ
ルボン酸誘導体を含む油状残渣を得る。この油状物質を
200 g のシリカゲルを詰めたカラムでクロマトグラフィ
ーを行う。カラムを各1000 ml のクロロホルム、クロロ
ホルム- メタノール (9:1) およびメタノールで順次溶
出する。メタノール溶出画分を集めて濃縮し、メタノー
ルで詰めた 1.2 L のセファデックス LH-20カラムクロ
マトグラフィーに供する。メタノールで溶出される活性
画分を集めて濃縮乾固し、209 mgの粗粉末を得る。この
うち、75 mg を5 枚の薄層クロマト用プレート( キーセ
ルゲル 60 F-254, 20cm X 20cm, 0.25 mm) にのせ、ク
ロロホルム- メタノール(3:1) で展開する。UV吸収を示
すバンドを分取し、62 mg の当該新規イソクロマンカル
ボン酸誘導体を白色粉末として得る。この生成物は、3
−n−ヘプチル−1, 6, 8−トリヒドロキシイソクロ
マン−7−カルボン酸であった。
【0048】性状: 白色粉末 分子式: C17H24O6 HRFAB-マススペクトル: [m/z, (M+H)+-H2O] 307.15
44 (計算値 307.1545) 融点: >145℃(分解) 比旋光度: [α]D(24 ℃) +32.36 (c=0.13, MeOH) 紫外部吸収スペクトル(nm)λ(ε) : 214.5(29700), 2
15.5 (sh), 252.0(9700), 307.0 (4600) TLC (Rf): 0.28(CHCl3/CH3OH, 3:1, メルク キーセル
ゲル 60 F254, Art,5719); 0.47 (MeOH/H2O, 3:1, メ
ルク HPTLC RP-18 F254S, Art, 13724)1 H NMR(CD3OD): 6.02 (1H, s), 5.49 (1H, s), 4.04
(1H, m), 2.56 (1H,dd, J = 4.0, 16.9 Hz), 2.46 (1H,
dd, J = 10.6, 16.9 Hz), 1.58 (2H, br),1.50 (1H,
m), 1.3 -1.4 (9H, m), 0.90 (3H, t, J = 6.6 Hz)13 C NMR (CD3OD): 178.8 (s), 163.6 (s), 161.8 (s),
141.8 (s), 113.5(s), 106.5 (d), 104.0 (s), 98.0
(d), 68.4 (d), 37.5 (t), 36.2 (t), 33.8(t), 31.5
(t), 31.2 (t), 27.6 (t), 24.5 (t), 15.2 (q) 。
44 (計算値 307.1545) 融点: >145℃(分解) 比旋光度: [α]D(24 ℃) +32.36 (c=0.13, MeOH) 紫外部吸収スペクトル(nm)λ(ε) : 214.5(29700), 2
15.5 (sh), 252.0(9700), 307.0 (4600) TLC (Rf): 0.28(CHCl3/CH3OH, 3:1, メルク キーセル
ゲル 60 F254, Art,5719); 0.47 (MeOH/H2O, 3:1, メ
ルク HPTLC RP-18 F254S, Art, 13724)1 H NMR(CD3OD): 6.02 (1H, s), 5.49 (1H, s), 4.04
(1H, m), 2.56 (1H,dd, J = 4.0, 16.9 Hz), 2.46 (1H,
dd, J = 10.6, 16.9 Hz), 1.58 (2H, br),1.50 (1H,
m), 1.3 -1.4 (9H, m), 0.90 (3H, t, J = 6.6 Hz)13 C NMR (CD3OD): 178.8 (s), 163.6 (s), 161.8 (s),
141.8 (s), 113.5(s), 106.5 (d), 104.0 (s), 98.0
(d), 68.4 (d), 37.5 (t), 36.2 (t), 33.8(t), 31.5
(t), 31.2 (t), 27.6 (t), 24.5 (t), 15.2 (q) 。
【0049】実施例2 実施例1で得られたペニシリウム・エスピーN990-12の
第一の種培養液を実施例1の培地2(100 ml)を含む 5
00 ml 容三角フラスコに5mlを植菌する。このフラスコ
を直径7cmの円回転(220 rpm )のロータリーシェーカ
ー上で26℃、3日間培養する。得られた 100 ml の培養
液は当該新規イソクロマンカルボン酸誘導体を含んでお
り、抗ジャイレース活性がある。当該物質は実施例1と
同様の方法で単離することができる。
第一の種培養液を実施例1の培地2(100 ml)を含む 5
00 ml 容三角フラスコに5mlを植菌する。このフラスコ
を直径7cmの円回転(220 rpm )のロータリーシェーカ
ー上で26℃、3日間培養する。得られた 100 ml の培養
液は当該新規イソクロマンカルボン酸誘導体を含んでお
り、抗ジャイレース活性がある。当該物質は実施例1と
同様の方法で単離することができる。
【0050】実施例33−n−ヘプチル−1, 6, 8−トリメトキシイソクロ
マン−7−カルボン酸メチルの製造 3−n−ヘプチル−1, 6, 8−トリヒドロキシイソク
ロマン−7−カルボン酸(4.9 mg)のメタノール溶液
(2 ml)に撹拌下室温にて過剰量のジアゾメタンのジエ
チルエーテル溶液を加え、一夜撹拌した。ジアゾメタン
と溶媒を留去した後、メタノール−水(25:1)にて
逆相カラムクロマトグラフィー(草野、C.I.G.カラムC-
18、22 x 300mm, 20μm)を行い、2.4 mgの3−n−ヘプ
チル−1,6, 8−トリメトキシイソクロマン−7−カ
ルボン酸メチルを白色アモルファスとして得た。
マン−7−カルボン酸メチルの製造 3−n−ヘプチル−1, 6, 8−トリヒドロキシイソク
ロマン−7−カルボン酸(4.9 mg)のメタノール溶液
(2 ml)に撹拌下室温にて過剰量のジアゾメタンのジエ
チルエーテル溶液を加え、一夜撹拌した。ジアゾメタン
と溶媒を留去した後、メタノール−水(25:1)にて
逆相カラムクロマトグラフィー(草野、C.I.G.カラムC-
18、22 x 300mm, 20μm)を行い、2.4 mgの3−n−ヘプ
チル−1,6, 8−トリメトキシイソクロマン−7−カ
ルボン酸メチルを白色アモルファスとして得た。
【0051】HRFAB マススペクトル[m/z, (M)+]: 38
0.2197 (計算値 380.2197); EIマススペクトル: 380 (m/z M+, 3.3% rel.%), 349(7
1.9), 317(23.3),249(100.0);1 H NMR: 6.39 (1H,s), 5.54 (1H,s), 4.11 (1H,m), 3.
89 (3H,s), 3.83 (3H,s), 3.77 (3H,s), 3.50 (3H,s),
2.62 (1H,br,d), 2.59 (1H,d,J= 4.3Hz), 1.25-1.65 (1
2H,m), 0.87 (3H,t,J= 6.5Hz);13 C NMR: 166.7(s), 157.1(s), 156.1(s), 138.7(s),
121.0(s), 116.1(s), 106.3(d), 95.4(d), 66.0(d), 6
2.8(q), 56.1(q), 55.0(q), 52.5(q), 35.6(t), 34,3
(t), 31.8(t), 29.5(t), 29.3(t), 25.6(t), 22.7(t),
14.1(q)。
0.2197 (計算値 380.2197); EIマススペクトル: 380 (m/z M+, 3.3% rel.%), 349(7
1.9), 317(23.3),249(100.0);1 H NMR: 6.39 (1H,s), 5.54 (1H,s), 4.11 (1H,m), 3.
89 (3H,s), 3.83 (3H,s), 3.77 (3H,s), 3.50 (3H,s),
2.62 (1H,br,d), 2.59 (1H,d,J= 4.3Hz), 1.25-1.65 (1
2H,m), 0.87 (3H,t,J= 6.5Hz);13 C NMR: 166.7(s), 157.1(s), 156.1(s), 138.7(s),
121.0(s), 116.1(s), 106.3(d), 95.4(d), 66.0(d), 6
2.8(q), 56.1(q), 55.0(q), 52.5(q), 35.6(t), 34,3
(t), 31.8(t), 29.5(t), 29.3(t), 25.6(t), 22.7(t),
14.1(q)。
【0052】
【発明の効果】本発明により、ジャイレース阻害作用に
基づく広いスペクトルの抗菌活性と抗腫瘍活性を有する
新規抗菌剤が提供された。
基づく広いスペクトルの抗菌活性と抗腫瘍活性を有する
新規抗菌剤が提供された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:80) 7804−4B (72)発明者 小嶋 仲夫 愛知県名古屋市名東区社台3−153−1− 501
Claims (6)
- 【請求項1】下記一般式: 〔式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は各々独立に、水
素、炭素数が1ないし6のアルキル基、またはアシル基
を表す〕で表される化合物およびその薬学的に許容され
る塩。 - 【請求項2】R1 、R2 、R3 、およびR4 が水素であ
る請求項1記載の化合物。 - 【請求項3】イソクロマンカルボン酸誘導体を生産する
能力をもつペニシリウム属の微生物を培養し、その培養
液中に生産されたイソクロマンカルボン酸誘導体を回収
することを特徴とする請求項2記載のイソクロマンカル
ボン酸誘導体の製造方法。 - 【請求項4】微工研条寄第3959号(FERM BP
−3959)として寄託されているペニシリウム・エス
ピー(Penicillium sp.)N990−12を培養し、該
培養液から請求項2記載の新規イソクロマンカルボン酸
誘導体を回収することを特徴とするイソクロマンカルボ
ン酸誘導体の製造方法。 - 【請求項5】請求項1または2の化合物の治療有効量
と、薬学的に許容される担体とからなる、抗菌剤。 - 【請求項6】請求項1または2の化合物の治療有効量
と、薬学的に許容される担体とからなる、抗腫瘍製剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23487992A JP3145200B2 (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | 新規イソクロマンカルボン酸誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23487992A JP3145200B2 (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | 新規イソクロマンカルボン酸誘導体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0680659A true JPH0680659A (ja) | 1994-03-22 |
| JP3145200B2 JP3145200B2 (ja) | 2001-03-12 |
Family
ID=16977759
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23487992A Expired - Fee Related JP3145200B2 (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | 新規イソクロマンカルボン酸誘導体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3145200B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1018511A1 (en) * | 1999-01-06 | 2000-07-12 | Pfizer Inc. | Isochroman compounds and their production process |
-
1992
- 1992-09-02 JP JP23487992A patent/JP3145200B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1018511A1 (en) * | 1999-01-06 | 2000-07-12 | Pfizer Inc. | Isochroman compounds and their production process |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3145200B2 (ja) | 2001-03-12 |
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