JPH06828U - 車両用空気吹出口装置 - Google Patents
車両用空気吹出口装置Info
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- JPH06828U JPH06828U JP2684593U JP2684593U JPH06828U JP H06828 U JPH06828 U JP H06828U JP 2684593 U JP2684593 U JP 2684593U JP 2684593 U JP2684593 U JP 2684593U JP H06828 U JPH06828 U JP H06828U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動風向調整機能を備えた車両用空気吹出口
装置において、自動的に風向板の向きを変える時に、バ
レルの回動位置に拘わらず、常に風向板の振れ角が一定
になるようにすると共に、通風効率を改善する。また、
クラッチ機構を設けて、手動で風向板(縦ブレード)の
向きを変える時には、小さな操作荷重で変え得るように
して、操作フィーリングを改善する。 【構成】 バレル32の第一軸心:A回りの回動と、縦
ブレード36の第二軸心:B回りの回動により、風向を
上下左右に変化させる空気吹出口装置において、縦ブレ
ード36に対して所定の摩擦力で当接させられる摩擦面
を有すると共に、往復動プレート40に設けられた、第
一軸心:Aを円弧の中心としてバレル32の回転方向に
延びる円弧状の案内溝46に係合するピン部64を有す
るクラッチ機構50にて、縦ブレード36と往復動プレ
ート40を接続した。
装置において、自動的に風向板の向きを変える時に、バ
レルの回動位置に拘わらず、常に風向板の振れ角が一定
になるようにすると共に、通風効率を改善する。また、
クラッチ機構を設けて、手動で風向板(縦ブレード)の
向きを変える時には、小さな操作荷重で変え得るように
して、操作フィーリングを改善する。 【構成】 バレル32の第一軸心:A回りの回動と、縦
ブレード36の第二軸心:B回りの回動により、風向を
上下左右に変化させる空気吹出口装置において、縦ブレ
ード36に対して所定の摩擦力で当接させられる摩擦面
を有すると共に、往復動プレート40に設けられた、第
一軸心:Aを円弧の中心としてバレル32の回転方向に
延びる円弧状の案内溝46に係合するピン部64を有す
るクラッチ機構50にて、縦ブレード36と往復動プレ
ート40を接続した。
Description
【0001】
本考案は、車両用の空気吹出口装置に係り、特にハウジングの内部に取り付け られたバレルの回動と、該バレルに配設された複数の風向板の回動とによって、 吹出空気の向きが上下左右に変化させられ得る空気吹出口装置に関するものであ る。
【0002】
車室内に空気を吹き出す空気吹出口装置として、(a)車室内に開口するハウ ジングと、(b)ハウジングの開口部内に第一軸心回りに回動可能に取り付けら れた筒状のバレルと、(c)バレルと共に上記第一軸心回りに一体回動する状態 で且つバレルに対して第二軸心回りに相対回動可能な状態で、バレルの内部に配 設された複数の風向板(ブレード)とを有し、それらブレード及びバレルの向き を変えることによって吹出空気の向きを変化させる形式のものが知られている。 そして、実公平2−33075号公報には、ブレードを自動的に首振り運動させ ることによって、吹出空気の向きを連続的に変化させるようにした空気吹出口装 置が明らかにされている。
【0003】 図7には、そのような自動風向調整機能を有する空気吹出口装置の一例が示さ れている。そこにおいて、2は筒状のバレルであり、ハウジング4の開口部内に 第一軸心:A回りに回動可能な状態で取り付けられている。また、該バレル2内 部には、バレル2と共に第一軸心:A回りに一体回動する状態で且つバレル2に 対して第二軸心:B回りに相対回動可能な状態で、複数の縦ブレード6が配設さ れている。そして、それら複数の縦ブレード6は互いに連動プレート16によっ て連結されており、中央の縦ブレード6の後部に形成されたロッド部8に動力が 伝達されることにより、それら複数の縦ブレード6が連動して、一斉に首振り運 動させられるようになっている。
【0004】 また、モータ等の所定の駆動手段によって与えられる動力は、ハウジング4外 部に配設された往復動プレート18の直線的な往復運動に変換されて、クラッチ 機構24及びコ字状の係合溝22を有するアーム20を介し、ハウジング4内の バレル2の後方に配設されたシャフト14へ伝達され、更に、該シャフト14と 一体回動させられるコ字状係合片10から、そのコ字状溝部12に係合する前記 縦ブレード6のロッド部8へと伝達されることにより、縦ブレード6に伝達され るようになっている。
【0005】 さらに、この装置では、往復動プレート18とシャフト14との間にクラッチ 機構24が設けられていることにより、縦ブレード6が自動或いは手動にて回動 させられるようになっているのである。即ち、このクラッチ機構24は、ケース 内に収容されたスプリングの付勢力によって、所定の摩擦力で往復動プレート1 8に当接させられているために、往復動プレート18と一体的に移動させられ、 それにより、自動的に縦ブレード6が首振り運動させられるのであるが、その摩 擦力以上の力が作用した際には、往復動プレート18とクラッチ機構24とが相 対的に移動し得るようになっており、縦ブレード6の操作ノブ26を手動で操作 することによって、縦ブレード6の向きを手動で変化させることができるのであ る。
【0006】 しかしながら、このような空気吹出口装置には、以下に述べるような幾つかの 問題点があった。即ち、一つには、縦ブレード6のロッド部8の形状を円弧状と 為して、バレル2の回動位置に拘わらず、ロッド部8がコ字状係合片10のコ字 状溝部12内に位置するように為されているが、そのようなロッド部8の形状に よって、バレル2の回動位置により、図8のように、ロッド部8のコ字状係合片 10に対する係合部位(P1 ,P2 ,P3 ・・・)と第二軸心:Bとの間の距離 が変化するようになっている。而して、シャフト14の回動角度は常に一定であ るために、バレル2の回動位置によって縦ブレード6の振れ角が変化してしまい 、場合によっては、縦ブレード6が殆ど振れなくなってしまう問題があった。
【0007】 また、前記空気吹出口装置では、ハウジング4内にシャフト14やコ字状係合 片10が存在するために、通風抵抗が大きくなり、空気吹出口の通風効率が低下 する問題があった。
【0008】 さらに、前記空気吹出口装置では、クラッチ機構24が設けられて、縦ブレー ド6が手動で回動させられ得るようになっているが、縦ブレード6とクラッチ機 構24との間にコ字状係合片10、シャフト14及びアーム20が存在すること から、操作ノブ26を操作する荷重の伝達損失が増えてしまい、そのために、操 作ノブ26に加える荷重を、クラッチ機構24の摩擦力よりもかなり大きくしな ければならず、操作フィーリングが悪くなる問題があった。なお、この欠点を解 決する一つの方法として、クラッチ機構24の摩擦力を低減することが考えられ るが、この方法では、夏期等に車室内温度が上昇し、合成樹脂からなるシャフト 14の回動軸や縦ブレード6の回動軸が膨張し、ハウジング4やバレル2との間 の摩擦力が大きくなった場合に、クラッチ機構24がスリップを起こして、縦ブ レード6の自動風向調整機能が失われてしまう不具合が生じる。
【0009】
本考案は、このような事情を背景として為されたものであって、その解決課題 とするところは、風向板(ブレード)の向きを自動的に変化させる空気吹出口装 置において、バレルの回動位置に拘わらず、常にブレードの振れ角が一定となる ようにすることにある。また、ハウジング内からシャフトやコ字状係合片を取り 除き、空気吹出口の通風効率を向上させることにある。更に、クラッチ機構を設 けて、手動でブレードの向きを変えられるようにした場合に、操作荷重が直接に クラッチ機構に伝わるようにして、クラッチ機構の摩擦力よりも少し大きい程度 の荷重で操作し得るようにして、操作フィーリングを改善することにある。
【0010】
そして、上記の課題を解決するために、本考案にあっては、(a)車室内に開 口するハウジングと、(b)筒状を為し、且つ車室内に空気を吹き出すための空 気吹出口を備えて、該ハウジングの開口部内に第一軸心回りに回動可能に取り付 けられ、自身の回動に伴って前記空気吹出口の向きを変化させるバレルと、(c )前記第一軸心回りに該バレルと一体に回動する状態で且つ該バレルに対して第 二軸心回りに相対回動し得る状態で、該バレルの内部に配設された複数の風向板 と、(d)かかる複数の風向板に連結されて、それら風向板を連動して回動させ る連動部材と、(e)前記第一軸心を円弧の中心とする円弧状の案内溝を前記バ レルの回動方向に有し、前記第二軸心と略直角な方向に駆動手段にて直線的に往 復動せしめられる往復動部材と、(f)該往復動部材の円弧状案内溝に係合する 動力伝達部を有すると共に、前記風向板若しくは連動部材に対して連結させられ て、該往復動部材から動力を伝達して前記風向板若しくは連動部材と一体的に移 動せしめられる連結部材とを含むことを特徴とする車両用空気吹出口装置を、そ の要旨とするものである。
【0011】 また、本考案は、(e)往復動部材と(c)風向板若しくは(d)連動部材と の間において、(f)連結部材の代わりに、(g)往復動部材の円弧状案内溝に 係合する動力伝達部を有すると共に、風向板若しくは連動部材に対して所定の摩 擦力で当接させられる摩擦面を有し、往復動部材から動力を伝達して風向板若し くは連動部材と一体的に移動せしめられる一方、摩擦面にかかる摩擦力以上の力 が作用したときに、風向板若しくは連動部材との一体的な移動が解除されるクラ ッチ機構を設けてなる車両用空気吹出口装置をも、その要旨とするものである。
【0012】 さらに、本考案は、(e)往復動部材として、(e−1)第二軸心と略直角な 方向に駆動手段にて直線的に往復動せしめられる第一の往復動部材と、(e−2 )第一軸心を円弧の中心とする円弧状の案内溝をバレルの回動方向に有すると共 に、前記第一の往復動部材に対して所定の摩擦力で当接させられる摩擦面を有し 、該第一の往復動部材と一体的に前記第二軸心と略直角な方向に直線的に往復動 せしめられる一方、該摩擦面にかかる摩擦力以上の力が作用したときに、該第一 の往復動部材との一体的な往復動が解除される第二の往復動部材とを設けて、( e−2)第二の往復動部材と(c)風向板若しくは(d)連動部材との間におい て、(f)連結部材を設けてなる車両用空気吹出口装置をも、その要旨とするも のである。
【0013】
以下に、本考案をより具体的に明らかにするために、本考案に従う構造を有す る車両用空気吹出口装置の代表的な実施例について、図面に基づいて詳細に説明 することとする。
【0014】 先ず、図1には、本考案に係る車両用空気吹出口装置の一例を示す断面図が示 されている。そこにおいて、34は車室内に開口するハウジングであり、開口部 35の上部及び下部は円弧状の凹面と為されている。また、該開口部35内には 、その円弧状凹面に対して、上部及び下部に形成された嵌合部30の円弧状凸面 を嵌め合わせるようにして、筒状のバレル32が嵌め込まれており、該バレル3 2は、ハウジング34に対する取付軸(図示せず)の軸心(第一軸心:A)の回 りに、該開口部35内で回動し得るようになっている。そして、この回動に伴っ て、空気吹出口の向きを図1において上下方向に変化させるようになっているの である。なお、33はバレル32に位置固定に設けられた横ブレードである。
【0015】 また、該バレル32の内部には、前記横ブレード33の後方に、複数の縦ブレ ード36が横一列に並べられた状態で取り付けられている。そして、この縦ブレ ード36が、前記第一軸心:Aに対して直角な、第二軸心:B(バレル32に対 する取付軸37の軸心)の回りに回動可能とされていることにより、その回動に 伴って、空気吹出口から吹き出される空気の向きを図1において紙面に対して垂 直方向に変化させ得るようになっているのである。なお、上記複数の縦ブレード 36は、連動プレート38によって互いに連結されており、複数の縦ブレード3 6が連動して一斉に回動させられるようになっている。
【0016】 一方、ハウジング34の下面には、モータ(図示せず)の回転をカム(図示せ ず)によって伝達し、直線往復運動に変換する往復動プレート40が、前記第二 軸心:Bと略直角な方向(図1において紙面に対して垂直方向)に直線的に往復 移動可能に配設されている。ところで、この往復動プレート40には、その側面 から前記バレル32の回転方向に延び出す延出部42が一体に形成されており、 また該延出部42上には、前記第一軸心:Aを円弧の中心とする円弧状の案内溝 46が、バレル32の回転方向に延びるようにして形成されている。そして、該 延出部42は、ハウジング34の下面に設けられた窓部44を通じて、ハウジン グ34の開口部35内に位置せしめられているのである。
【0017】 そして、この往復動プレート40の延出部42の案内溝46に係合すると共に 、前記複数の縦ブレード36の中央のものに対して所定の摩擦力で当接させられ るようにして、クラッチ機構50が設けられており、それによって、該クラッチ 機構50による接続状態下で、往復動プレート40から伝達される動力によって 前記縦ブレード36が一体的に移動せしめられるようになっている。また、該ク ラッチ機構50による接続を解除することにより、縦ブレード36と往復動プレ ート40とを相対移動せしめ得るようになっているのである。
【0018】 より具体的には、該クラッチ機構50は、図2に示す各部品から構成されてお り、大径部と小径部とを有する段付円筒状の取付治具52の小径部に対して、ス プリング受け54と抜け止め用のEリング56とが嵌め合わされる一方、大径部 にスプリング58が外装され、更に、それら取付治具52の大径部及びスプリン グ58が、略有底円筒状を呈するスプリングケース60内に収容されるようにな っている。そして、そのような組立状態では、スプリングケース60の筒壁部に 一体に形成されたピン部64が、取付治具52の小径部よりも下方へ突出するよ うになっている。
【0019】 そして、かかるクラッチ機構50は、スプリングケース60の底部中央に形成 された貫通孔及び取付治具52の内孔に縦ブレード36の下側の取付軸37を装 通させることによって、ピン部64のみがバレル32から下方へ突出させられる 状態で、バレル32内に取り付けられているのである。このようにして、スプリ ングケース60の底部外面62が、縦ブレード36に一体的に形成された円板状 の当接部66に対して、スプリング58の付勢力に基づく所定の摩擦力をもって 当接せしめられると共に、該スプリングケース60に一体的に形成されたピン部 64が、往復動プレート40の円弧状の案内溝46に係合せしめられているので ある。即ち、ここでは、スプリングケース60の底部外面62がクラッチ機構5 0の摩擦面となる一方、スプリングケース60に一体的に形成されたピン部64 が、前記往復動プレート40から動力を伝達する動力伝達部となっている。
【0020】 それ故に、このような空気吹出口装置において、モータ等の所定の駆動手段に よって往復動プレート40が往復動せしめられると、ピン部64が往復動プレー ト40の案内溝46内を案内されることにより、クラッチ機構50が回転せしめ られ、該クラッチ機構50と所定の摩擦力で当接する中央の縦ブレード36が、 第二軸心:B回りに回動せしめられるのである。そして、それによって、連動プ レート38で繋がれた複数の縦ブレード36が一斉に回動せしめられることとな る。つまり、自動的に縦ブレード36の向きが変更されて、風向が左右方向に自 動調整されるようになっているのである。
【0021】 そして、この装置において風向を上下方向に切り替えるには、手動にてバレル 32を第一軸心:A回りに回動せしめることとなるが、その際には、バレル32 内の縦ブレード36に所定の摩擦力で当接させられたクラッチ機構50も一緒に 移動せしめられて、そのピン部64が往復動プレート40の案内溝46内を移動 せしめられる。そして、案内溝46内のどの位置にピン部64があっても、往復 動プレート40の往復動によるピン部64の移動量、即ちクラッチ機構50の回 動量は変化しないために、縦ブレード36の振り角は常に一定になるのである。
【0022】 また、かかる空気吹出口装置にあっては、従来装置に比較して、シャフトやコ 字状係合片が無くなることから、通風抵抗が小さくなって、空気吹出口の通風効 率が向上され得る効果がある。更には、シャフトやコ字状係合片が無くなること から、部品点数が少なくなり、コストや組付け工数を低減できる利点もある。
【0023】 加えて、本実施例装置では、縦ブレード36に一体に形成された操作ノブ68 を、クラッチ機構50の摩擦面にかかる摩擦力以上の力で操作し、移動させるこ とによって、縦ブレード36の向きを手動で変更することができ、しかも、その 際、該クラッチ機構50の摩擦面が縦ブレード36に直接に当接せしめられてい ることから、操作ノブ68に加えた荷重が直接にクラッチ機構50に伝わるよう になっている。従って、動力の伝達ロスがないため、クラッチ機構50の摩擦力 よりも僅かに大きい力で縦ブレード36の向きを変更操作し得るようになってお り、手動操作時の操作フィーリングが極めて良いのである。
【0024】 ところで、上記の実施例では、クラッチ機構50の摩擦面が縦ブレード36に 当接させられていたが、クラッチ機構の摩擦面を連動プレートに当接させるよう にすることも可能であり、図3及び図4には、そのような構造を有する本考案に 係る車両用空気吹出口装置の一例が示されている。
【0025】 そこにおいて、72は筒状のバレル70に対して取付軸74にて取り付けられ た縦ブレードであり、該取付軸74よりも後方に設けられた係合軸76が連動プ レート78の長孔状の係合孔80に挿入されることにより、複数の縦ブレード7 2が該連動プレート78にて互いに連結させられるようになっている。そして、 図4に示されているように、該連動プレート78には、一対の側壁部82が設け られると共に、該側壁部82の深さ方向の中程に仕切り壁84が形成されており 、それら側壁部82と仕切り壁84に当接させられるようにして、クラッチ機構 86が嵌め込まれているのである。
【0026】 このクラッチ機構86は、対向する2側面にコ字状切欠き部を有するH字状の 本体88と、該本体88に一体に形成された動力伝達部としてのピン部90と、 前記コ字状切欠き部に取り付けられるスプリング92とからなる。そして、該ス プリング92の付勢力によって、該本体88の側面94(摩擦面)が所定の摩擦 力で連動プレート78の側壁部82に当接せしめられるようになっている。また 、かかるクラッチ機構86は、前記バレル70の下側の嵌合部71に形成された 組付凹所に対して組み付けられることとなるが、その状態において、ピン部90 は、嵌合部71を貫通して、下方へ突出し、バレル70の下面に配された往復動 プレート96の円弧状の案内溝98に係合せしめられるようになっている。
【0027】 従って、このような空気吹出口装置においても、自動的に風向を変える際には 、バレル70の回転位置に拘わらず、縦ブレード72の振り角が一定となるので あり、且つ手動で縦ブレード72を回動させる際には、クラッチ機構86への動 力の伝達ロスが低減され得て、操作フィーリングが良好となるのであり、前記実 施例と同様の効果が何れも得られるのである。
【0028】 次に、図5及び図6に基づいて、本考案に係る車両用空気吹出口装置の更に異 なる例について説明することとする。図5において、100はハウジングであり 、その開口部102内には、筒状のバレル104が嵌め込まれており、該バレル 104は、ハウジング100に対する取付軸(図示せず)の軸心(第一軸心:A )の回りに、該開口部102内で回動し得るようになっている。
【0029】 そして、該バレル104の内部には、複数の縦ブレード106が取り付けられ ており、該縦ブレード106は、前記第一軸心:Aに対して直角な、第二軸心: B(バレル104に対する取付軸107の軸心)の回りに回動可能とされている 。また、それら複数の縦ブレード106は、図6に示されているように、取付軸 107よりも後方に設けられた係合軸108が連動プレート110の長孔状の係 合溝112に挿入されることによって、連結され、互いに連動して一斉に回動さ せられるようになっている。このように、連動プレート110は、連動部材を構 成するものであるが、本実施例では、該連動プレート110に一体に設けられた ピン部114が、後述する第二の往復動プレート120の延出部124に設けら れた案内溝126に係合せしめられることにより、連動プレート110が連結部 材の機能も併せ持つように構成されている。
【0030】 一方、ハウジング100の下面には、モータ(図示せず)の回転をカム(図示 せず)によって伝達し、直線往復運動に変換する、長板状の第一の往復動プレー ト116が、前記第二軸心:Bと略直角な方向(図1において紙面に対して垂直 方向)に直線的に往復移動可能に配設されている。なお、115はカムに係合す る係合孔である。そして、かかる第一の往復動プレート116の下面に設けられ た係合軸118に対して、第二の往復動プレート120が、その長孔状の係合孔 122において係合され、また付勢板130が、その係合孔132において係合 されている。更に、該係合軸118には、スプリング134が外装されて、その 抜け止め用に、ワッシャ136が固定されている。
【0031】 このような組付けにより、第二の往復動プレート120の上面(摩擦面)が、 第一の往復動プレート116に対して、スプリング134の付勢力に基づく所定 の摩擦力をもって当接させられているのである。それ故、それら第一、第二の往 復動プレート116,120は、その摩擦力に基づく接続状態下で一体的に移動 せしめられるようになっている一方、その摩擦力以上の力が加えられることによ り、接続が解除されて、相対移動せしめられるようになっているのである。
【0032】 ところで、前記第二の往復動プレート120には、その側面から前記バレル1 04の回転方向に延び出す延出部124が一体に形成されており、また該延出部 124上には、前記第一軸心:Aを円弧の中心とする円弧状の案内溝126が、 バレル104の回転方向に延びるようにして形成されている。そして、該延出部 124は、ハウジング100の下面に設けられた窓部128を通じて、ハウジン グ100の開口部102内に位置せしめられているのである。
【0033】 そうして、かかる第二の往復動プレート120の延出部124に設けられた案 内溝126に対して、前記連動プレート110のピン部114が係合せしめられ ることにより、該ピン部114が、動力伝達部として、該第二の往復動プレート 120から動力を伝達するようになっているのである。
【0034】 従って、このような空気吹出口装置において、モータ等の所定の駆動手段によ って第一の往復動プレート116が往復動せしめられると、第二の往復動プレー ト120が一体的に移動せしめられるのであり、更に、該第二の往復動プレート 120の延出部124に設けられた案内溝126にピン部114にて係合する連 動プレート110を介して、複数の縦ブレード106が、第二軸心:B回りに一 斉に回動せしめられるのである。つまり、自動的に縦ブレード106の向きが変 更されて、風向が左右方向に自動調整されるようになっているのである。
【0035】 なお、縦ブレード106を手動操作する場合には、縦ブレード106に一体に 形成された操作ノブ109を、第二の往復動プレート120の摩擦面にかかる摩 擦力以上の力で操作し、移動させれば良い。
【0036】 そして、この装置において風向を上下方向に切り替えるには、手動にてバレル 104を第一軸心:A回りに回動せしめることとなるが、その際には、バレル1 04内の縦ブレード106に組み付けられた連動プレート110も一緒に移動せ しめられて、そのピン部114が第二の往復動プレート120の案内溝126内 を移動せしめられる。そして、案内溝126内のどの位置にピン部114があっ ても、第二の往復動プレート120の往復動によるピン部114の移動量、即ち 連動プレート110の移動量は変化しないために、縦ブレード106の振り角は 常に一定になるのである。
【0037】 また、本実施例装置にあっては、従来装置に比較して、シャフトやコ字状係合 片が省略されていることに加えて、バレル104内にはクラッチ機構が設けられ ず、第一、第二の往復動プレート116、120にて、実質的にハウジング10 0の外部にクラッチ機構が設けられていることによって、空気吹出口の通風抵抗 が極めて小さく為されており、通風効率が一層有利に改善され得る特徴を有して いる。更に、シャフトやコ字状係合片が無くなることから、部品点数が少なくな り、コストや組付け工数を低減できる利点もある。
【0038】 以上、本考案に係る車両用空気吹出口装置の代表的な実施例について詳述した が、本考案が、そのような実施例の記載によって、何等の制約をも受けるもので ないことは、言うまでもないところである。また、本考案には、上記の実施例の 他にも、本考案の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々 なる変更、修正、改良等を加え得るものであることが、理解されるべきである。
【0039】 例えば、クラッチ機構は、前記実施例の構成以外にも、様々な形態で構成する ことができ、その摩擦面と縦ブレード若しくは連動部材の当接形態や、その動力 伝達部と往復動プレートの案内溝の係合形態等も種々なる変更が可能である。
【0040】 また、第一、第二の往復動プレートの当接形態等も、前記実施例の構成以外に 様々な形態で実施することができる。例えば、第一、第二の往復動プレートの当 接形態として、図4に示される如き連動プレート78とクラッチ機構86の本体 88との当接形態を採用して、第一の往復動プレートを断面コ字状の長尺形状に 構成する一方、第二の往復動プレートをH字状に形成し、その側面から延出部を 一体に形成して、該延出部に円弧状の案内溝を設けるようにしても良い。
【0041】 さらに、クラッチ機構や第二の往復動プレートの摩擦面において、必要な摩擦 力を得るためには、実施例で挙げたスプリングの他、板バネ等を用いても良い。
【0042】
以上、詳述したところから明らかなように、このような車両用空気吹出口装置 においては、所定の駆動手段によって往復動部材を往復動せしめることにより、 複数の風向板が第二軸心回りに自動的に一斉に回動せしめられ、風向が左右方向 に変化させられ得る。そして、風向を上下方向に変化させるべく、バレルを第一 軸心回りに回動させても、連結部材若しくはクラッチ機構の動力伝達部は往復動 部材の円弧状の案内溝内に常に位置せしめられて、往復動部材の往復動による動 力伝達部の移動量に変化が生じないようになっていることから、連結部材若しく はクラッチ機構の移動量は変化せず、風向板の振り角は常に一定になるのである 。
【0043】 また、かかる空気吹出口装置にあっては、従来装置に比較して、シャフトやコ 字状係合片が無くなることから、空気吹出口の通風効率が向上され得る効果があ る。特に、クラッチ機構をバレル内に設ける場合に比して、第一、第二の往復動 部材を設けることにより、実質的にクラッチ機構をバレル外に設けるようにする 場合には、通風抵抗が極めて効果的に低減され得ることとなり、通風効率が改善 されて、空調性能が大幅に向上されることとなるのである。更に、シャフトやコ 字状係合片が無くなることから、部品点数が少なくなり、コストや組付け工数を 低減できる利点もある。
【0044】 一方、クラッチ機構をバレル内に設けて、その摩擦面を風向板若しくは連動部 材に直接に当接せしめる場合には、手動操作において、操作荷重が直接にクラッ チ機構に伝わり、動力の伝達ロスがなくなるため、クラッチ機構の摩擦力よりも 僅かに大きい力で風向板の向きを変更操作し得るのであり、操作フィーリングが 極めて良くなる利点がある。
【図1】本考案に従う車両用空気吹出口装置の一実施例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】図1の装置のクラッチ機構を示す組立説明図で
ある。
ある。
【図3】本考案に従う車両用空気吹出口装置の異なる実
施例を示す要部断面図である。
施例を示す要部断面図である。
【図4】図3の装置の連動プレート及びクラッチ機構を
示す組立説明図である。
示す組立説明図である。
【図5】本考案に従う車両用空気吹出口装置の更に異な
る実施例を示す断面図である。
る実施例を示す断面図である。
【図6】図5の装置の第一、第二の往復動プレートの構
成を示す組立説明図である。
成を示す組立説明図である。
【図7】従来の車両用空気吹出口装置の一例を示す断面
図である。
図である。
【図8】図7の装置の縦ブレードにおける、ロッド部の
コ字状係合片に対する係合部位と第二軸心:Bとの間の
距離を示す説明図である。
コ字状係合片に対する係合部位と第二軸心:Bとの間の
距離を示す説明図である。
32 バレル 34 ハウジング 36 縦ブレード 38 連動プレート 40 往復動プレート 46 案内溝 50 クラッチ機構 60 スプリングケース 62 底部外面(摩擦面) 64 ピン部(動力伝達部) 66 当接部 68 操作ノブ 70 バレル 72 縦ブレード 78 連動プレート 80 係合孔 82 側壁部 84 仕切り壁 86 クラッチ機構 88 本体 90 ピン部(動力伝達部) 94 側面(摩擦面) 96 往復動プレート 98 案内溝 100 ハウジング 104 バレル 106 縦ブレード 110 連動プレート 114 ピン部(動力伝達部) 116 第一の往復動プレート 120 第二の往復動プレート 124 延出部 126 案内溝 130 付勢板 134 スプリング
Claims (3)
- 【請求項1】 車室内に開口するハウジングと、 筒状を為し、且つ車室内に空気を吹き出すための空気吹
出口を備えて、該ハウジングの開口部内に第一軸心回り
に回動可能に取り付けられ、自身の回動に伴って前記空
気吹出口の向きを変化させるバレルと、 前記第一軸心回りに該バレルと一体に回動する状態で且
つ該バレルに対して第二軸心回りに相対回動し得る状態
で、該バレルの内部に配設された複数の風向板と、 かかる複数の風向板に連結されて、それら風向板を連動
して回動させる連動部材と、 前記第一軸心を円弧の中心とする円弧状の案内溝を前記
バレルの回動方向に有し、前記第二軸心と略直角な方向
に駆動手段にて直線的に往復動せしめられる往復動部材
と、 該往復動部材の円弧状案内溝に係合する動力伝達部を有
すると共に、前記風向板若しくは連動部材に対して連結
させられて、該往復動部材から動力を伝達して前記風向
板若しくは連動部材と一体的に移動せしめられる連結部
材とを、 含むことを特徴とする車両用空気吹出口装置。 - 【請求項2】 車室内に開口するハウジングと、 筒状を為し、且つ車室内に空気を吹き出すための空気吹
出口を備えて、該ハウジングの開口部内に第一軸心回り
に回動可能に取り付けられ、自身の回動に伴って前記空
気吹出口の向きを変化させるバレルと、 前記第一軸心回りに該バレルと一体に回動する状態で且
つ該バレルに対して第二軸心回りに相対回動し得る状態
で、該バレルの内部に配設された複数の風向板と、 かかる複数の風向板に連結されて、それら風向板を連動
して回動させる連動部材と、 前記第一軸心を円弧の中心とする円弧状の案内溝を前記
バレルの回動方向に有し、前記第二軸心と略直角な方向
に駆動手段にて直線的に往復動せしめられる往復動部材
と、 該往復動部材の円弧状案内溝に係合する動力伝達部を有
すると共に、前記風向板若しくは連動部材に対して所定
の摩擦力で当接させられる摩擦面を有し、該往復動部材
から動力を伝達して前記風向板若しくは連動部材と一体
的に移動せしめられる一方、該摩擦面にかかる摩擦力以
上の力が作用したときに、前記風向板若しくは連動部材
との一体的な移動が解除されるクラッチ機構とを、 含むことを特徴とする車両用空気吹出口装置。 - 【請求項3】 車室内に開口するハウジングと、 筒状を為し、且つ車室内に空気を吹き出すための空気吹
出口を備えて、該ハウジングの開口部内に第一軸心回り
に回動可能に取り付けられ、自身の回動に伴って前記空
気吹出口の向きを変化させるバレルと、 前記第一軸心回りに該バレルと一体に回動する状態で且
つ該バレルに対して第二軸心回りに相対回動し得る状態
で、該バレルの内部に配設された複数の風向板と、 かかる複数の風向板に連結されて、それら風向板を連動
して回動させる連動部材と、 前記第二軸心と略直角な方向に駆動手段にて直線的に往
復動せしめられる第一の往復動部材と、 前記第一軸心を円弧の中心とする円弧状の案内溝を前記
バレルの回動方向に有すると共に、前記第一の往復動部
材に対して所定の摩擦力で当接させられる摩擦面を有
し、該第一の往復動部材と一体的に前記第二軸心と略直
角な方向に直線的に往復動せしめられる一方、該摩擦面
にかかる摩擦力以上の力が作用したときに、該第一の往
復動部材との一体的な往復動が解除される第二の往復動
部材と、 該第二の往復動部材の円弧状案内溝に係合する動力伝達
部を有すると共に、前記風向板若しくは連動部材に対し
て連結させられて、該往復動部材から動力を伝達して前
記風向板若しくは連動部材と一体的に移動せしめられる
連結部材とを、含むことを特徴とする車両用空気吹出口
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993026845U JP2595402Y2 (ja) | 1992-04-22 | 1993-04-22 | 車両用空気吹出口装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4-33866 | 1992-04-22 | ||
| JP3386692 | 1992-04-22 | ||
| JP1993026845U JP2595402Y2 (ja) | 1992-04-22 | 1993-04-22 | 車両用空気吹出口装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06828U true JPH06828U (ja) | 1994-01-11 |
| JP2595402Y2 JP2595402Y2 (ja) | 1999-05-31 |
Family
ID=26364688
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993026845U Expired - Lifetime JP2595402Y2 (ja) | 1992-04-22 | 1993-04-22 | 車両用空気吹出口装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2595402Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4678526B2 (ja) | 2005-09-14 | 2011-04-27 | 豊田合成株式会社 | 空調用レジスタ |
-
1993
- 1993-04-22 JP JP1993026845U patent/JP2595402Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2595402Y2 (ja) | 1999-05-31 |
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