JPH0685371B2 - 六方晶系フエライト粒子粉末の製造方法 - Google Patents
六方晶系フエライト粒子粉末の製造方法Info
- Publication number
- JPH0685371B2 JPH0685371B2 JP15700985A JP15700985A JPH0685371B2 JP H0685371 B2 JPH0685371 B2 JP H0685371B2 JP 15700985 A JP15700985 A JP 15700985A JP 15700985 A JP15700985 A JP 15700985A JP H0685371 B2 JPH0685371 B2 JP H0685371B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hexagonal ferrite
- glass
- acetic acid
- particle powder
- treatment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Compounds Of Iron (AREA)
- Hard Magnetic Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、主に塗布型の垂直磁気記録媒体において磁性
粉として使用される六方晶系フェライト粒子粉末の製造
方法に関するものである。
粉として使用される六方晶系フェライト粒子粉末の製造
方法に関するものである。
本発明は、ガラスマトリックス中に六方晶系フェライト
微粒子を析出させる、いわゆるガラス結晶化法におい
て、 六方晶系フェライト微粒子を析出させた後、熱水および
冷酢酸で処理してガラス成分を溶解し、六方晶系フェラ
イト微粒子を抽出することにより、 簡便な処理装置で磁気特性を劣化することなく六方晶系
フェライト粒子粉末を製造しようとするものである。
微粒子を析出させる、いわゆるガラス結晶化法におい
て、 六方晶系フェライト微粒子を析出させた後、熱水および
冷酢酸で処理してガラス成分を溶解し、六方晶系フェラ
イト微粒子を抽出することにより、 簡便な処理装置で磁気特性を劣化することなく六方晶系
フェライト粒子粉末を製造しようとするものである。
従来、磁気テープ等の磁気記録媒体における磁気記録再
生方式としては、γ−Fe2O3やコバルト被着型γ−Fe
2O3,CrO2等の針状結晶からなる磁性粉末を記録媒体の
長手方向に配向させ、これら磁性粉末における上記長手
方向の残留磁化を利用するいわゆる長手方向記録が一般
的である。
生方式としては、γ−Fe2O3やコバルト被着型γ−Fe
2O3,CrO2等の針状結晶からなる磁性粉末を記録媒体の
長手方向に配向させ、これら磁性粉末における上記長手
方向の残留磁化を利用するいわゆる長手方向記録が一般
的である。
しかしながら、この種の磁気記録媒体は高記録密度化に
伴ってこの磁気記録媒体内の反磁界が増加するという性
質を有しており、例えば上記高記録密度化に対応して短
波長記録を行おうとすると自己減磁損失や記録減磁損失
が増して記録再生特性が悪くなってしまう虞れがある。
そして、上記減磁損失を抑えようとして磁気記録媒体の
記録層を薄くしたり抗磁力を高くすると、再生信号の出
力が低下したり記録ヘッドが飽和して十分な記録ができ
ない等の弊害が現れる等、上記長手方向記録による高密
度化には限界がある。
伴ってこの磁気記録媒体内の反磁界が増加するという性
質を有しており、例えば上記高記録密度化に対応して短
波長記録を行おうとすると自己減磁損失や記録減磁損失
が増して記録再生特性が悪くなってしまう虞れがある。
そして、上記減磁損失を抑えようとして磁気記録媒体の
記録層を薄くしたり抗磁力を高くすると、再生信号の出
力が低下したり記録ヘッドが飽和して十分な記録ができ
ない等の弊害が現れる等、上記長手方向記録による高密
度化には限界がある。
そこでさらに従来は、磁気記録媒体の面に対して垂直方
向の残留磁化を用いる垂直磁気記録方式が提案されてい
る。この垂直磁気記録方式では記録密度を高めるほど記
録媒体中の反磁界が減少することが知られており、高密
度記録に適したものである。
向の残留磁化を用いる垂直磁気記録方式が提案されてい
る。この垂直磁気記録方式では記録密度を高めるほど記
録媒体中の反磁界が減少することが知られており、高密
度記録に適したものである。
この垂直磁気記録方式においては、例えばCo−Cr合金等
を真空蒸着法やスパッタ法によりベースフィルム上に直
接被着して磁気記録層を形成した、いわゆる蒸着テープ
を使用することも考えられるが、走行耐久性や生産効率
の点等で問題を有しており、このため一方では、塗布方
式により製造できる垂直磁気記録用記録媒体から考えら
れている。そして、この塗布型の垂直磁気記録媒体の磁
性粉末としては、例えばBaFe12O19等の六方晶系フェラ
イト粒子粉末が用いられている。この六方晶系フェライ
ト粒子粉末を用いる理由は、このフェライトが平板状を
なしており、しかも磁化容易軸が板面に垂直であるた
め、塗布後六方晶系フェライト粒子の板面が記録媒体面
に平行になり易く、かつ磁場配向処理もしくは機械的配
向処理によって容易に垂直配向を行い得るからである。
を真空蒸着法やスパッタ法によりベースフィルム上に直
接被着して磁気記録層を形成した、いわゆる蒸着テープ
を使用することも考えられるが、走行耐久性や生産効率
の点等で問題を有しており、このため一方では、塗布方
式により製造できる垂直磁気記録用記録媒体から考えら
れている。そして、この塗布型の垂直磁気記録媒体の磁
性粉末としては、例えばBaFe12O19等の六方晶系フェラ
イト粒子粉末が用いられている。この六方晶系フェライ
ト粒子粉末を用いる理由は、このフェライトが平板状を
なしており、しかも磁化容易軸が板面に垂直であるた
め、塗布後六方晶系フェライト粒子の板面が記録媒体面
に平行になり易く、かつ磁場配向処理もしくは機械的配
向処理によって容易に垂直配向を行い得るからである。
上述の六方晶系フェライト粒子粉末の製造方法としては
種々提案されているが、代表的なものとしては、例えば
不定形のフェライト粒子を融剤とともにこの融剤の融点
以上の温度で加熱焼成する融剤法や、フェライトの基本
成分とガラス形成物質を混合して溶解した後、急速冷却
して非晶質体を作成し、さらに上記非晶質体に熱処理を
施し六方晶系フェライトを微粒子状に析出させるガラス
結晶化法、バリウムフェライトを構成する金属イオン溶
液とアルカリ溶液とを混合して共沈物を得た後、焼成し
て六方晶系フェライトを得る共沈法等が挙げられる。
種々提案されているが、代表的なものとしては、例えば
不定形のフェライト粒子を融剤とともにこの融剤の融点
以上の温度で加熱焼成する融剤法や、フェライトの基本
成分とガラス形成物質を混合して溶解した後、急速冷却
して非晶質体を作成し、さらに上記非晶質体に熱処理を
施し六方晶系フェライトを微粒子状に析出させるガラス
結晶化法、バリウムフェライトを構成する金属イオン溶
液とアルカリ溶液とを混合して共沈物を得た後、焼成し
て六方晶系フェライトを得る共沈法等が挙げられる。
なかでも、粒子の形状に優れ角形比の高い粒子が得られ
るガラス結晶化法が注目されており、この場合、先に本
願出願人が特願昭59-203595号明細書において提案した
ように、ガラス形成物質としてホウ酸ナトリウムを使用
することにより、アモルファス化の条件を緩和すること
ができ、六方晶系フェライト粒子の生産効率を向上する
ことができる。
るガラス結晶化法が注目されており、この場合、先に本
願出願人が特願昭59-203595号明細書において提案した
ように、ガラス形成物質としてホウ酸ナトリウムを使用
することにより、アモルファス化の条件を緩和すること
ができ、六方晶系フェライト粒子の生産効率を向上する
ことができる。
ところで、このホウ酸ナトリウムを用いたガラス結晶化
法において、熱処理後に析出した六方晶系フェライト微
粒子を抽出する場合には、従来、熱酢酸を用いた結晶化
ガラス溶解法が行われている。したがって、この熱酢酸
を用いることにより、強烈な刺激臭を防止する装置や酸
に耐える材料の装置への使用が要求されていた。
法において、熱処理後に析出した六方晶系フェライト微
粒子を抽出する場合には、従来、熱酢酸を用いた結晶化
ガラス溶解法が行われている。したがって、この熱酢酸
を用いることにより、強烈な刺激臭を防止する装置や酸
に耐える材料の装置への使用が要求されていた。
ここで、熱酢酸の代わりに熱水あるいは冷酢酸の使用が
可能であれば、処理装置や処理システムは簡便なものと
なるものと予想される。例えば、ガラス形成物質にホウ
酸を使用したガラス結晶化法においては、特願昭57-563
26号公報に記載されるように、熱水を用いてガラス成分
を溶解することが開示されている。
可能であれば、処理装置や処理システムは簡便なものと
なるものと予想される。例えば、ガラス形成物質にホウ
酸を使用したガラス結晶化法においては、特願昭57-563
26号公報に記載されるように、熱水を用いてガラス成分
を溶解することが開示されている。
しかしながら、本発明者の実験によれば、ガラス形成物
質にホウ酸ナトリウムを使用した場合には、熱水のみの
処理では充分に抽出が行われず、磁気特性の悪化が見ら
れることがわかった。これは、冷酢酸のみの処理におい
ても同様であった。
質にホウ酸ナトリウムを使用した場合には、熱水のみの
処理では充分に抽出が行われず、磁気特性の悪化が見ら
れることがわかった。これは、冷酢酸のみの処理におい
ても同様であった。
そこで本発明は、ガラス成分の溶解条件を緩和し、処理
装置や処理システム等を簡便なものとするとともに、磁
気特性に優れた粒子を得ることが可能な六方晶系フェラ
イト粒子粉末の製造方法を提供することを目的とする。
装置や処理システム等を簡便なものとするとともに、磁
気特性に優れた粒子を得ることが可能な六方晶系フェラ
イト粒子粉末の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者等は、上述の目的を達成するために鋭意研究の
結果、ガラス成分を溶解するための1次処理として熱水
を用い、さらに2次処理として冷酢酸を用いることによ
り、熱酢酸を用いることなく充分な抽出が可能であると
の知見を見出し本発明を完成するに至ったものであっ
て、六方晶系フェライトの基本成分とガラス形成物質で
あるホウ酸ナトリウムとを含む原料混合物を溶融し急速
冷却を施して非晶質体を得る工程と、上記非晶質体に対
して熱処理を施すことにより六方晶系フェライト微粒子
を析出させる工程と、上記非晶質体を熱水及び冷酢酸で
処理することによりガラス成分を溶解して上記六方晶系
フェライト微粒子を抽出する工程とからなることを特徴
とするものである。
結果、ガラス成分を溶解するための1次処理として熱水
を用い、さらに2次処理として冷酢酸を用いることによ
り、熱酢酸を用いることなく充分な抽出が可能であると
の知見を見出し本発明を完成するに至ったものであっ
て、六方晶系フェライトの基本成分とガラス形成物質で
あるホウ酸ナトリウムとを含む原料混合物を溶融し急速
冷却を施して非晶質体を得る工程と、上記非晶質体に対
して熱処理を施すことにより六方晶系フェライト微粒子
を析出させる工程と、上記非晶質体を熱水及び冷酢酸で
処理することによりガラス成分を溶解して上記六方晶系
フェライト微粒子を抽出する工程とからなることを特徴
とするものである。
本発明においては、得られる六方晶系フェライト粒子の
組成が一般式 AO・nFe2O3 (ただし、AはBa,Sr,Pbの中から選ばれた少なくとも1
種を表し、nは5≦n≦6である。)となるように、各
構成元素の酸化物や炭酸塩(例えばα−Fe2O3,BaCO
3等)等の所定の割合で混合し、六方晶系フェライトの
基本成分とする。
組成が一般式 AO・nFe2O3 (ただし、AはBa,Sr,Pbの中から選ばれた少なくとも1
種を表し、nは5≦n≦6である。)となるように、各
構成元素の酸化物や炭酸塩(例えばα−Fe2O3,BaCO
3等)等の所定の割合で混合し、六方晶系フェライトの
基本成分とする。
ここで、上記一般式のFeの一部をCo,Ti,Ni,Mu,Cu,Zn,I
n,Ge,Nbのうちの1種以上で置換してもよい。これら添
加元素は、抗磁力や粒径のコントロール、飽和磁化の向
上等に効果を発揮する。例えばCoおよびTiは、得られる
六方晶系フェライト粒子の抗磁力をコントロールするの
に効果を発揮するので、要求される抗磁力に応じて置換
量を増減させればよい。
n,Ge,Nbのうちの1種以上で置換してもよい。これら添
加元素は、抗磁力や粒径のコントロール、飽和磁化の向
上等に効果を発揮する。例えばCoおよびTiは、得られる
六方晶系フェライト粒子の抗磁力をコントロールするの
に効果を発揮するので、要求される抗磁力に応じて置換
量を増減させればよい。
上記添加元素の置換量としては、Feに対して20原子%程
度までに抑えることが好ましい。添加量が多すぎると磁
気特性が劣化する虞れがある。
度までに抑えることが好ましい。添加量が多すぎると磁
気特性が劣化する虞れがある。
一方、上記ガラス形成物質としては、ホウ酸ナトリウム
を使用する。このホウ酸ナトリウムとしては、Na2O・2
B2O3(Na2B4O7)や、2Na2O・3B2O3,Na2O・B2O3,Na2O
・3B2O3,Na2O・4B2O3,Na2O・5B2O3,Na2O・9B2O3
等が使用可能である。
を使用する。このホウ酸ナトリウムとしては、Na2O・2
B2O3(Na2B4O7)や、2Na2O・3B2O3,Na2O・B2O3,Na2O
・3B2O3,Na2O・4B2O3,Na2O・5B2O3,Na2O・9B2O3
等が使用可能である。
上記ガラス形成物質の六方晶系フェライト基本成分に対
する割合は、あまり多すぎても、逆に少なすぎても、非
晶質化や析出する結晶の性状に悪影響を及ぼす虞れがあ
る。
する割合は、あまり多すぎても、逆に少なすぎても、非
晶質化や析出する結晶の性状に悪影響を及ぼす虞れがあ
る。
本発明においては、先ずこれら六方晶系フェライトの基
本成分とガラス形成物質とを混合し、溶融する。
本成分とガラス形成物質とを混合し、溶融する。
この場合、ガラス形成物質としてホウ酸ナトリウムを用
いることにより、上記溶融時の溶融温度を下げることが
でき、上記溶融はアルミナルツボ等を用いて行うことが
できる。なお、この溶融は、上記アルミナルツボ等の容
器中で電気炉加熱等周知の手段で加熱溶融すればよく、
また、溶融時の雰囲気は空気中でよい。
いることにより、上記溶融時の溶融温度を下げることが
でき、上記溶融はアルミナルツボ等を用いて行うことが
できる。なお、この溶融は、上記アルミナルツボ等の容
器中で電気炉加熱等周知の手段で加熱溶融すればよく、
また、溶融時の雰囲気は空気中でよい。
次いで、この溶融物を急速冷却して非晶質体化する。こ
の非晶質体化は、上記ガラス形成物質としてホウ酸ナト
リウムを用いたために急冷条件が緩和され、例えば単な
る水中投入や、銅板上等に流すなどの方法が採用可能で
ある。
の非晶質体化は、上記ガラス形成物質としてホウ酸ナト
リウムを用いたために急冷条件が緩和され、例えば単な
る水中投入や、銅板上等に流すなどの方法が採用可能で
ある。
得られる非晶質体中には、六方晶系フェライトを構成す
る各元素は含まれているものの、未だ結晶化するには至
っていない。したがって、上記急速冷却によって得られ
る非晶質体をさらに熱処理することによって結晶化を促
進する。このときの熱処理温度としては600〜720℃程度
の低温でよい。
る各元素は含まれているものの、未だ結晶化するには至
っていない。したがって、上記急速冷却によって得られ
る非晶質体をさらに熱処理することによって結晶化を促
進する。このときの熱処理温度としては600〜720℃程度
の低温でよい。
続いて、この熱処理により結晶化が行われ六方晶系フェ
ライト粒子が析出した非晶質体に対し、先ず1次処理と
して液温80℃以上の熱水による洗浄処理を施し、さらに
2次処理として冷酢酸による洗浄処理を施して、ガラス
母材を溶解除去して六方晶系フェライト粒子粉末を分離
する。
ライト粒子が析出した非晶質体に対し、先ず1次処理と
して液温80℃以上の熱水による洗浄処理を施し、さらに
2次処理として冷酢酸による洗浄処理を施して、ガラス
母材を溶解除去して六方晶系フェライト粒子粉末を分離
する。
最後に、分離された結晶を水により洗浄し、乾燥して六
方晶系フェライト粒子粉末を得る。
方晶系フェライト粒子粉末を得る。
六方晶系フェライト微粒子を析出させた後、熱水および
冷酢酸で処理することにより、ガラス成分が溶解除去さ
れ、六方晶系フェライト微粒子が抽出される。このと
き、腐食性蒸気や刺激臭の発生も低く抑えられる。
冷酢酸で処理することにより、ガラス成分が溶解除去さ
れ、六方晶系フェライト微粒子が抽出される。このと
き、腐食性蒸気や刺激臭の発生も低く抑えられる。
以下、具体的な実施例により本発明を説明するが、本発
明がこの実施例に限定されるものでないことは言うまで
もない。
明がこの実施例に限定されるものでないことは言うまで
もない。
実施例 Na2B4O740.0原子%,BaO22.0原子%,Fe2O329.0原子%,Z
nO3.0原子%,Nb2O51.5原子%,CoO2.3原子%およびTiO2
2.3原子%となるようにNa2B4O7(ホウ砂),BaCO3(炭
酸バリウム),α−Fe2O3,ZnCO3(炭酸亜鉛),Nb2O5
(五酸化ニオブ),CoCO3(炭酸コバルト),TiO2を混
合し、アルミナルツボ中で1200℃、15分間溶融した。
nO3.0原子%,Nb2O51.5原子%,CoO2.3原子%およびTiO2
2.3原子%となるようにNa2B4O7(ホウ砂),BaCO3(炭
酸バリウム),α−Fe2O3,ZnCO3(炭酸亜鉛),Nb2O5
(五酸化ニオブ),CoCO3(炭酸コバルト),TiO2を混
合し、アルミナルツボ中で1200℃、15分間溶融した。
次いで、この溶融物を水中に投入し非晶質化した。
さらに700℃,10時間熱処理を施した後、温水(90℃)に
よる処理、及び冷酢酸(20%,室温)による処理により
ガラス成分を除去し、水により洗浄して六方晶系フェラ
イト粒子粉末を得た。
よる処理、及び冷酢酸(20%,室温)による処理により
ガラス成分を除去し、水により洗浄して六方晶系フェラ
イト粒子粉末を得た。
得られた六方晶系フェライト粒子粉末の飽和磁化量σS
および抗磁力Hcを測定したところ、飽和磁化量σS=5
7.5(emu/g),抗磁力Hc=750(Oe)であった。
および抗磁力Hcを測定したところ、飽和磁化量σS=5
7.5(emu/g),抗磁力Hc=750(Oe)であった。
また、得られた六方晶系フェライト粒子粉末を塗料化し
て磁気記録媒体を作成し、その表面光沢(GLOSS)を測
定したところ、80%であった。なお、この表面光沢の測
定には光沢計を用い、入射角75°,反射角75°における
反射率として測定した。
て磁気記録媒体を作成し、その表面光沢(GLOSS)を測
定したところ、80%であった。なお、この表面光沢の測
定には光沢計を用い、入射角75°,反射角75°における
反射率として測定した。
比較例1. 熱酢酸(20%,温度80℃)によりガラス成分を除去し、
他は実施例と同様の方法により六方晶系フェライト粒子
粉末を得た。
他は実施例と同様の方法により六方晶系フェライト粒子
粉末を得た。
得られた六方晶系フェライト粒子粉末の飽和磁化量σS
および抗磁力Hcは、それぞれ飽和磁化量σS=57.5(em
u/g),抗磁力Hc=750(Oe)であり、また、これを塗料
化して作成した磁気記録媒体の表面光沢は80%であっ
た。
および抗磁力Hcは、それぞれ飽和磁化量σS=57.5(em
u/g),抗磁力Hc=750(Oe)であり、また、これを塗料
化して作成した磁気記録媒体の表面光沢は80%であっ
た。
比較例2. 温水(温度90℃)によりガラス成分を除去し、他は実施
例と同様の方法により六方晶系フェライト粒子粉末を得
た。
例と同様の方法により六方晶系フェライト粒子粉末を得
た。
得られた六方晶系フェライト粒子粉末の飽和磁化量σS
は、ガラス成分が充分に溶解除去されないため、およそ
31(emu/g)と極めて低い値であった。また、抗磁力Hc
は730(Oe)であり、この六方晶系フェライト粒子粉末
を塗料化して作成した磁気記録媒体の表面光沢は13%で
あった。
は、ガラス成分が充分に溶解除去されないため、およそ
31(emu/g)と極めて低い値であった。また、抗磁力Hc
は730(Oe)であり、この六方晶系フェライト粒子粉末
を塗料化して作成した磁気記録媒体の表面光沢は13%で
あった。
比較例3. 冷酢酸(20%,室温)によりガラス成分を除去し、他は
実施例と同様の方法により六方晶系フェライト粒子粉末
を得た。
実施例と同様の方法により六方晶系フェライト粒子粉末
を得た。
得られた六方晶系フェライト粒子粉末の飽和磁化量σS
は、わずかにガラス成分が残存するため、およそ56(em
u/g)であった。また、抗磁力Hcは745(Oe)であり、こ
の六方晶系フェライト粒子粉末を塗料化して作成した磁
気記録媒体の表面光沢は70%であった。
は、わずかにガラス成分が残存するため、およそ56(em
u/g)であった。また、抗磁力Hcは745(Oe)であり、こ
の六方晶系フェライト粒子粉末を塗料化して作成した磁
気記録媒体の表面光沢は70%であった。
これらの実施例および比較例から、熱水+冷酢酸の処理
では熱酢酸による処理と同様の結果から得られるのに対
して、熱水あるいは冷酢酸のみの処理では特性劣化が見
られることがわかる。
では熱酢酸による処理と同様の結果から得られるのに対
して、熱水あるいは冷酢酸のみの処理では特性劣化が見
られることがわかる。
以上説明したように、本発明においては、ホウ酸ナトリ
ウムを用いたガラス結晶化法において、熱処理後に析出
した六方晶系フェライト微粒子を抽出する場合に、熱水
処理及び冷酢酸処理によりガラス成分を除去しているの
で、熱酢酸と同様の抽出効率が得られ、磁気特性に優れ
た六方晶系フェライト粒子粉末を製造することができ
る。また、このとき腐食性蒸気や刺激臭の発生も少ない
ので、装置を構成する材料に対する要求や作業環境等が
緩和され、処理システムが簡便なものとなる。
ウムを用いたガラス結晶化法において、熱処理後に析出
した六方晶系フェライト微粒子を抽出する場合に、熱水
処理及び冷酢酸処理によりガラス成分を除去しているの
で、熱酢酸と同様の抽出効率が得られ、磁気特性に優れ
た六方晶系フェライト粒子粉末を製造することができ
る。また、このとき腐食性蒸気や刺激臭の発生も少ない
ので、装置を構成する材料に対する要求や作業環境等が
緩和され、処理システムが簡便なものとなる。
さらに、ガラス形成物質としてホウ酸ナトリウムを用い
ているので、溶融温度を下げることができ、貴金属ルツ
ボを使用せずアルミナルツボのような安価なルツボで溶
融することが可能となるとともに、非晶質化条件が広く
なり、双ロール法によらず例えば水中投入や銅板上へ流
す等の簡単な手法により非晶質化を図ることが可能とな
り、したがって六方晶系フェライト粒子粉末の生産効率
を大幅に向上することが可能となる。
ているので、溶融温度を下げることができ、貴金属ルツ
ボを使用せずアルミナルツボのような安価なルツボで溶
融することが可能となるとともに、非晶質化条件が広く
なり、双ロール法によらず例えば水中投入や銅板上へ流
す等の簡単な手法により非晶質化を図ることが可能とな
り、したがって六方晶系フェライト粒子粉末の生産効率
を大幅に向上することが可能となる。
Claims (1)
- 【請求項1】六方晶系フェライトの基本成分とガラス形
成物質であるホウ酸ナトリウムとを含む原料混合物を溶
融し急速冷却を施して非晶質体を得る工程と、 上記非晶質体に対して熱処理を施すことにより六方晶系
フェライト微粒子を析出させる工程と、 上記非晶質体を熱水及び冷酢酸で処理することによりガ
ラス成分を溶解して上記六方晶系フェライト微粒子を抽
出する工程とからなる六方晶系フェライト粒子粉末の製
造方法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15700985A JPH0685371B2 (ja) | 1985-07-18 | 1985-07-18 | 六方晶系フエライト粒子粉末の製造方法 |
| DE19863610250 DE3610250A1 (de) | 1985-06-03 | 1986-03-26 | Verfahren zur herstellung von pulverfoermigem hexagonalem ferrit |
| NL8600805A NL191842C (nl) | 1985-06-03 | 1986-03-27 | Werkwijze ter bereiding van een hexagonaal ferrietpoeder. |
| NL9600010A NL9600010A (nl) | 1985-06-03 | 1996-05-15 | Werkwijze ter bereiding van hexagonale ferrietpoeders. |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15700985A JPH0685371B2 (ja) | 1985-07-18 | 1985-07-18 | 六方晶系フエライト粒子粉末の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6218701A JPS6218701A (ja) | 1987-01-27 |
| JPH0685371B2 true JPH0685371B2 (ja) | 1994-10-26 |
Family
ID=15640183
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15700985A Expired - Fee Related JPH0685371B2 (ja) | 1985-06-03 | 1985-07-18 | 六方晶系フエライト粒子粉末の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0685371B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6272529A (ja) * | 1985-09-27 | 1987-04-03 | Toshiba Glass Co Ltd | 磁性粉末の製造方法 |
| JPH0387002A (ja) * | 1989-08-30 | 1991-04-11 | Toshiba Corp | 磁気記録媒体用磁性粉の製造方法 |
| JPWO2022190742A1 (ja) * | 2021-03-11 | 2022-09-15 |
-
1985
- 1985-07-18 JP JP15700985A patent/JPH0685371B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6218701A (ja) | 1987-01-27 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4493779A (en) | Process for the preparation of ferrite magnetic particulate for magnetic recording | |
| JPH0685371B2 (ja) | 六方晶系フエライト粒子粉末の製造方法 | |
| JPS61136923A (ja) | 磁気記録用六方晶系フエライト磁性体とその製造法 | |
| JP2607456B2 (ja) | 磁気記録用磁性粉及びその製造方法 | |
| JPH01309305A (ja) | 非晶質酸化物磁性体及び磁心及び磁気記録媒体 | |
| JP3251753B2 (ja) | Baフェライト磁性粉の製造方法 | |
| JPH0727809B2 (ja) | 六方晶系フエライト粒子粉末の製造方法 | |
| JPH0685370B2 (ja) | 六方晶系フエライト粒子粉末の製造方法 | |
| JP3083891B2 (ja) | 磁気記録媒体用磁性粉およびその製造方法 | |
| US5062983A (en) | Magnetic powder for magnetic recording media | |
| JPH069167B2 (ja) | 六方晶系フエライト粒子粉末の製造方法 | |
| JPH07172839A (ja) | 六方晶系Baフェライト磁性粉の製造方法 | |
| JPS6181608A (ja) | 六方晶系フエライト粒子粉末の製造方法 | |
| JP2515328B2 (ja) | 六方晶系フェライト微粒子およびその製造方法 | |
| US5030332A (en) | Method for making magnetic oxide precipitates | |
| JPH0692254B2 (ja) | 六方晶系フエライト粒子粉末の製造方法 | |
| JP2802653B2 (ja) | 高密度磁気記録用磁性粉末およびその製造方法 | |
| JPS6194303A (ja) | 六方晶系フエライト粒子粉末の製造方法 | |
| JPH04284604A (ja) | 磁気記録用六方晶系フェライトの製造方法 | |
| JP2717720B2 (ja) | 磁気記録媒体用磁性粉末の製造方法 | |
| JP2735382B2 (ja) | 磁気記録用磁性粉末 | |
| JP2807278B2 (ja) | 磁気記録媒体用磁性粉の製造方法 | |
| JPS6255904A (ja) | 六方晶系フエライト磁性粉末 | |
| JPS6127329B2 (ja) | ||
| JPH044253B2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |