JPH0686562B2 - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH0686562B2
JPH0686562B2 JP60040771A JP4077185A JPH0686562B2 JP H0686562 B2 JPH0686562 B2 JP H0686562B2 JP 60040771 A JP60040771 A JP 60040771A JP 4077185 A JP4077185 A JP 4077185A JP H0686562 B2 JPH0686562 B2 JP H0686562B2
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aromatic compound
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省司 柳沢
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、従来に比べて加工性及び透明性の低下が少な
くて、耐衝撃性の改良された樹脂組成物に関し、更に詳
しくは、特定の構造を有するビニル芳香族化合物−共役
ジエンブロック共重合体と熱可塑性樹脂とからなる樹脂
組成物に関する。
〔従来の技術〕
ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレンなど、更
にはエンジニアリングプラスチックと呼ばれるポリフェ
ニレンエーテル、ポリアセタール、ポリカーボネートな
どの熱可塑性樹脂は、それぞれの特性を生かして、食品
容器、家庭用品、自動車部品、家電用品、工業用品等幅
広い用途に用いられている。
しかしながらこれら有用な樹脂も、用途によっては、耐
衝撃性が不足したり、加工性及び透明性が不十分であっ
たりして、必ずしも満足すべきものではない。
なお、本発明でいう透明性とは、本来の透明性のほか
に、更に目視では不透明な樹脂であっても透明感を有す
るものも含めるものとする。
例えば、ポリスチレンは安価で加工性に優れしかも成形
品の透明性と外観に優れていることから、有用な樹脂で
はあるが、耐衝撃性に欠けるため、単独ではその用途は
著しく限定されている。このポリスチレンの耐衝撃性を
改良する目的で、製造されたゴム変性ポリスチレンは耐
衝撃性はかなり改良されたものの、ポリスチレン本来の
特性である透明性が著しく劣り透明性が要求される用途
への利用に制限をうけている。
例えば、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレ
フィン樹脂も、安価であり、電気特性、耐溶剤性などに
優れているため、フィルム、家電用品等幅広い用途に用
いられている樹脂ではあるが、耐衝撃性や透明性が改良
されれば、さらに需要と用途が拡大する樹脂である。
更にABS樹脂、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)など本来
不透明な樹脂においても、透明性(透明感)を与えるこ
とは好ましく、樹脂を着色する場合には、鮮明な着色が
可能であり、また必要な顔料も少量でよく、そのためコ
ストの低減、物性の低下をおさえることができるので顔
料の使用量低減の効果は大きい。
ポリエーテル系樹脂、就中ポリフェニレンエーテルは耐
熱性、機械的性質及び電気的性質等に優れたエンジニア
リング樹脂であるが耐衝撃性、加工性が劣るという欠点
があり、それを改良する方法としてスチレン系樹脂を添
加にする改良方法が知られている。しかし耐衝撃性を主
体に改良すると加工性が犠牲になり、加工性を主体に改
良すると耐衝撃性の改良が十分でなく、従って従来の改
良方法では耐衝撃性加工性の物性バランスが十分でな
い、それに透明性も低下するという難点があった。
最近になって、これら熱可塑性樹脂の問題点特に耐衝撃
性を改良する方法として、スチレンとブタジエンからな
るブロック共重合体を、これら熱可塑性樹脂に配合する
方法が知られている。
例えば、特公昭53−417や特開昭58−141233には熱可塑
性樹脂に共役ジオレフィン−ビニル芳香族化合物からな
るプロック共重合体を配合して耐衝撃性を改良する方法
が述べられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、これら文献に述べられているような、熱
可塑性樹脂とブロック共重合体からなる組成物において
も、用途によっては、まだ耐衝撃性が不十分であった
り、また一般に、熱可塑性樹脂にブロック共重合体を配
合すると、加工性及び透明性が低下したり、光沢が低下
したりする傾向が見られ好ましくない。
従って耐衝撃性と透明性に優れた熱可塑性樹脂組成物の
開発が切望されていた。
本発明者らはかかる現状に鑑み、耐衝撃性と加工性及び
透明性を同時に満足するバランスの良い組成物を開発す
べく、鋭意検討した結果、特定の構造を有するビニル芳
香族化合物−共役ジエンブロック共重合体を熱可塑性樹
脂に配合することによって前記目的を達成することを見
出し、本発明に至った。
すなわち本発明は、 (a)ビニル芳香族化合物−共役ジエンブロック共重合
体5〜95重量%と(b)熱可塑性樹脂95〜5重量%とか
らなる樹脂組成物であって、該ブロック共重合体(a)
が 一般式(A−BnX (式中、A:ビニル芳香属化合物重合体ブロック、 B:結合ビニル芳香族化合物が1〜20重量%のビニル芳香
族化合物と共役ジエンとのランダム共重合体ブロック、 X:カップリング剤残基、 n:2〜6の整数。) で表わされ、かつ該共重合体の全結合ビニル芳香族化合
物が10〜90重量%であり、かつ重量平均分子量が50,000
〜600,000であることを特徴とする樹脂組成物を提供す
るものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の特徴は一般式(A−BnXで表わされる分岐状
のブロック共重合体においてB部分が特定範囲の結合ビ
ニル芳香族化合物含量のランダムな共重合体であり、か
つ特定範囲の重量平均分子量、更には分岐構造を有する
ブロック共重合体を用いることにある。
この特徴を有するブロック共重合体を熱可塑性樹脂に配
合した場合ブロック共重合体が特定範囲の結合ビニル芳
香族化合物量のランダムな共重合体であり、特定範囲の
分子量及び分岐構造を有するため、該ブロック共重合体
と熱可塑性樹脂との相溶性が増し、耐衝撃性、加工性、
透明性が改良された樹脂組成物が得られる。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明で使用する成分(a)のブロック共重合体は、例
えば炭化水素溶媒中で有機リチウム化合物を開始剤とし
てエーテルまたは第3級アミンの存在下でビニル芳香族
化合物を重合し、更にビニル芳香族化合物と共役ジエン
を共重合したのち、ハロゲン化ケイ素化合物でカップリ
ングして得られるもので、 一般式(A−BnX (式中、A:ビニル芳香族化合物重合体ブロック、 B:結合ビニル芳香族化合物が1〜20重量%のビニル芳香
族化合物と共役ジエンとのランダム共重合体ブロック、 X:カップリング剤残基、 n:2〜6、好ましくは3〜6の整数。) で表わされ、かつ該共重合体の全結合ビニル芳香族化合
物が10〜90重量%であることを特徴とする分岐状ブロッ
ク共重合体である。
本発明の分岐状ブロック共重合体は全結合ビニル芳香族
化合物が10〜90重量%、好ましくは20〜70重量%、更に
好ましくは20〜60重量%である。全結合ビニル芳香族化
合物量が10重量%未満では樹脂組成物の透明性の改良効
果が期待できないので好ましくない。
本発明の分岐状ブロック共重合体の最も大きな特徴は、
一般式(A−BnXで表わされる分岐状ブロック共重合
体においてB部分が特定範囲の結合ビニル芳香族化合物
含量のランダムな共重合体であることにある。すなわ
ち、B部分の結合ビニル芳香族化合物は1〜20重量%、
好ましくは2〜10重量%、更に好ましくは3〜8重量%
である。この範囲外では耐衝撃性の改良効果が期待でき
ず好ましくない。
B部分のビニル芳香族化合物と共役ジエンのランダム共
重合体は炭化水素溶媒中にランダマイザーとしてエーテ
ルまたは第3級アミンを添加して重合することによって
得られる。従ってかかるランダマイザーを使用しない重
合方法では本発明の目的とするB部分のビニル芳香族化
合物と共役ジエンのランダム性は得られない。
エーテルまたは第3級アミンを添加するとポリ共役ジエ
ン部分のビニル結合が増加するが、このビニル結合含量
は、5〜50重量%であることが好ましく、更に好ましく
は15〜30重量%である。ビニル結合が5重量%以上あれ
ば、B部分のビニル芳香族化合物と共役ジエンは実質的
にランダム共重合体である。しかし、ビニル結合含量が
多すぎると耐衝撃性の改良効果が期待できず好ましくな
い。またビニル結合含量が少なすぎるとB部分のビニル
芳香族化合物がテーパーブロックになって好ましくな
い。かかる観点からエーテルまたは第3級アミンの使用
量はモノマー100部あたり0.5〜20部が好ましい。
本発明のブロック共重合体の製造に用いられるカップリ
ング剤としては、ジビニルベンゼン等のジビニル芳香族
化合物、ジブロモメタン、ジブロモエタン、ジブロモプ
ロパン、塩化メチレン、ジクロロエタン、ジクロロプロ
パン、ジクロロブタンなどのジハロゲン化炭化水素類、
ジメチルジクロルシラン、ジエチルジクロルシラン、ジ
メチルジブロモケイ素、ジエチルジクロロケイ素、ジエ
チルジブロモケイ素等のジアルキルジハロゲン化ケイ素
類、ブロモホルム、クロロホルム、四臭化炭素、四塩化
炭素、トリブロモエタン、トリクロロエタン、トリブロ
モプロパン、トリクロロプロパン、テトラブロモエタ
ン、テトラブロモプロパン、テトラクロロエタン、テト
ラクロロプロパン等のトリハロ炭化水素類やテトラハロ
炭化水素類、安息香酸エチル、安息香酸フェニル、安息
香酸メチル、酢酸エチル等のカルボン酸エステル類、ト
リブロモシラン、四クロロケイ素、四ブロモケイ素、モ
ノメチルトリクロロケイ素、モノメチルトリブロモケイ
素等のハロゲン化ケイ素類、ビストリクロロスタニルエ
タン等が用いられる。
これらのうちでは、ハロゲン化ケイ素類が好ましい。
カップリング剤の使用量は、ブロック共重合体末端リチ
ウム原子1当量に対し、カップリング剤のハロゲン原子
0.2〜2当量が好ましく、更に好ましくは0.5〜1.5当
量、特に好ましくは0.9〜1.2当量である。
また、分岐を生成するカップリング剤−炭素結合はカッ
プリング剤−ビニル芳香族化合物結合であるよりはカッ
プリング剤−共役ジエン結合である方が柔軟性と機械的
強度が改良され好ましい。
このため本発明の分岐状ブロック共重合体は炭化水素溶
媒中、エーテルまたは第3級アミンの存在下で有機リチ
ウム開始剤を用いてビニル芳香族化合物ブロックを生成
した後、ビニル芳香族化合物と共役ジエンのランダム共
重合体ブロックを生成し、ついで有機リチウム開始剤の
Li1グラム原子当り1〜20モルの共役ジエンを添加し、
ハロゲン化ケイ素化合物でカップリング反応を実施する
ことにより最も好ましい共重合体が得られる。
本発明に使用するビニル芳香族化合物としては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、m−メ
チルスチレン、o−メチルスチレン、p−tert−ブチル
スチレン、ジメチルスチレン、ビニルナフタレンなどが
使用できる。このうちスチレンが好ましい。また共役ジ
エンとしてはブタジエン、イソプレン、ピペリレンなど
が使用できる。このうちブタジエンが好ましい。
本発明の分岐状ブロック共重合体の重量平均分子量は5
0,000〜600,000である。好ましくは150,000〜500,000更
に好ましくは200,000〜400,000である50,000以下では耐
衝撃性が改良できず、一方600,000をこえると加工性が
損なわれる。
本発明の分岐状ブロック共重合体は等温重合法でも断熱
重合法でも得られるが、特に断熱重合法が好ましい。ま
た好ましい重合温度範囲は0℃〜120℃である。
本発明の分岐状ブロック共重合体の製造に用いられる炭
化水素溶媒として、例えばシクロペンタン、シクロヘキ
サン、ベンゼン、エチルベンゼン、キシレン及びこれら
とペンタン、ヘキサン、ヘプタン、ブタンなどの混合物
が用いられる。
有機リチウム化合物としては例えば、n−ブチルリチウ
ム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、n
−ヘキシルリチウム、イソプロピルリチウム、フェニル
リチウム、ナフチルリチウム等があり、モノマー100重
量部当り0.04〜1.0重量部で用いられる。
エーテル及び第3級アミンはランダム化剤であり、同時
に共役ジエン部分のミクロ構造の調節剤でもある。
例えばジエチルエーテル、ジブチルエーテル、アニソー
ル、テトラヒドロフラン、ジメトキシベンゼン、エチレ
ングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジ
ブチルエーテル、トリエチルアミン、N−ジメチルアニ
リン、ピリジン、NNN′N′−テトラメチルエチレンジ
アミンなどのエーテル化合物及び第3級アミン化合物が
用いられる。
次に本発明に使用される熱可塑性樹脂(b)は、本発明
の(a)成分以外のもので、ポリスチレン系樹脂、ポリ
エチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ジエン系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポ
リカーボネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹
脂、ポリスルフォン、ポリフェニレンサルファイドなど
から選ばれる1種または混合物である。
ポリスチレン系樹脂の具体例としては、一般用ポリスチ
レン(GPPS)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、スチレ
ン−アクリロニトリル共重合体(AS樹脂)、ABS樹脂、A
ES樹脂、MBS樹脂、MAS樹脂、AAS樹脂などのスチレン系
グラフト重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合
体、スチレン−MMA共重合体、スチレン−無水マレイン
酸共重合体、などスチレン単独またはスチレンの共重合
体、及びこれらの混合物である。これらのうちではスチ
レンを主成分とするものが好ましく、GPPS、HIPS、AS、
ABSなどが好ましいものとして挙げられる。
ポリエチレン系樹脂とは高密度ポリエチレン、低密度ポ
リエチレンなどのエチレン単独重合体、及びエチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸
共重合体(アイオノマー)、エチレン−エチルアクリレ
ート共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体
などエチレンを主体とする共重合体、及びこれらの混合
物である。
ポリプロピレン系樹脂とは、プロピレンの単独重合体及
びプロピレン−酸酸ビニル共重合体、プロピレン−塩化
ビニル共重合体など、プロピレンを主体とする共重合
体、またはこれらの混合物である。
ジエン系樹脂とは、1,2−ポリブタジエン、トランスポ
リブタジエンなど、ジエン構造を有する単量体単独また
はこれらと共重合可能な単量体との共重合体、及びこれ
らの混合物である。
ポリ塩化ビニル系重合体とは、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデンなど、塩化ビニル、塩化ビニリデンの単独
重合体及び塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニ
ル−エチレン共重合体、塩化ビニル−プロピレン共重合
体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル
−スチレン−アクリロニトリル共重合体など、塩化ビニ
ル及び/または塩化ビニリデンを主体とする共重合体ま
たはこれらの混合物である。
ポリ酢酸ビニル系樹脂とは、酢酸ビニル単独重合体及び
酢酸ビニルを主体とする共重合体及びこれらの混合物で
ある。
ポリカーボネート系樹脂とは、ビスフェノール化合物と
ホスゲンの縮合反応による重合体である。
ポリアセタール系樹脂とはポリオキシメチレン及びその
誘導体、ポリアセトアルデヒドなどである。
ポリアミド系樹脂とは、アミノカルボン酸化合物単独ま
たは、ジカルボン酸化合物とジアミン化合物の共重合体
からなる重合体である。
ポリエステル系樹脂とはジカルボン酸化合物、グリコー
ル化合物の縮合反応による重合体または共重合体であ
る。
ポリエーテル樹脂としてはポリフェニレンエーテル
(共)重合体樹脂が好ましいものとして挙げられる。こ
こでのポリフェニレンエーテル(共)重合体樹脂はポリ
スチレン変性あるいはゴム強化ポリスチレンやABS樹脂
等のゴム強化スチレン系樹脂により変性された変性タイ
プのポリフェニレンエーテル(共)重合体樹脂も含まれ
る。(これらを以後ポリフェニレンエーテル系樹脂とい
う) 上記に挙げた熱可塑性樹脂は1種または2種以上で使用
することができる。
本発明の樹脂組成物に使用される前記熱可塑性樹脂のう
ち好ましいものはポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系
樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂であ
り、その理由としてこれらの樹脂は他の樹脂に比べ、樹
脂本来の優れた性質を損なわないで耐衝撃性が改良され
る。これらのうちでは特にポリフェニレンエーテル系樹
脂が好ましい。
従来ポリフェニレンエーテル系樹脂は機械的性質、電気
的性質、耐薬品性、耐熱性、耐熱水性、耐炎性並びに寸
法安定性等の諸特性に優れた熱可塑性樹脂であるが、一
方、その溶融粘度が高いために加工性が悪く、また耐衝
撃性が比較的劣るという欠点を有する。
ポリフェニレンエーテル系樹脂の優れた諸特性を保持し
たまま溶融粘度を低下せしめて成形加工性を改善する方
法として、ポリフェニレンエーテル系樹脂とポリスチレ
ン樹脂との複合物が知られている(例えば、米国特許第
3383485号及び特公昭43−17812号)が実用的な加工性の
付与により、ポリフェニレンエーテル系樹脂本来の耐熱
性、耐炎性及び耐薬品性等の優れた特性が失われやすく
なる。また、ポリフェニレンエーテル樹脂の若干劣る耐
衝撃性はポリスチレン樹脂の組み合わせによっても余り
改善されないために、ブタジエンゴムまたはEPDMゴムで
変性したポリスチレン樹脂を用いたり、更にスチレン系
熱可塑性エラストマーを組成物に混合して耐衝撃性の向
上を計ることも知られている。しかし耐衝撃性・加工性
の物性バランスが十分満足できるものではない。
本発明に用いられる前記ブロック共重合体(a)は、ポ
リフェニレンエーテル系樹脂の加工性及び透明性を損な
わないで耐衝撃性を従来より大幅に改良し、かつ、該ポ
リフェニレンエーテル系樹脂組成物の射出成形品におい
て従来問題となっていたストレスクラック、ウェルド強
度等についても顕著な改良効果がみられる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物に使用されるビニル芳香族
化合物−共役ジエンブロック共重合体(a)と熱可塑性
樹脂(b)との好適な組成比は、ブロック共重合体5〜
95重量%、熱可塑性樹脂95〜5重量%であり特に好まし
くは、ブロック共重合体5〜50重量%、熱可塑性樹脂50
〜95重量%である。ブロック共重合体が5重量%未満で
は、耐衝撃性の改良があまり期待されず、また95重量%
を越えると剛性が低下して好ましくない。
本発明の熱可塑性樹脂組成物には、通常の熱可塑性樹脂
に用いられる添加剤を必要に応じて添加することができ
る。例えばフタル酸エステル化合物などの可塑剤、シリ
カ、タルク、ガラス繊維などの充填剤または補強剤、そ
の他酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃剤、
滑剤、発泡剤、着色剤、顔料、核材、架橋剤、架橋助剤
など、またはこれらの混合物がある。
その他必要に応じてゴム状重合体例えばSBR、NBR、BR、
EPT、EPR、NR、IR、1,2ポリブタジエン、AR、CR、IIR、
HSR等を添加することができる。
本発明において、ブロック共重合体成分(a)と熱可塑
性樹脂成分(b)及びこれらと前記の可塑剤や充填剤な
どの各種添加剤の混合には、押出機(単軸、二軸)、ロ
ール、バンバリーミキサー、ニーダー、ヘンシェルミキ
サーなど、従来より公知のいずれの方法を用いても良
い。
また前記の方法で得た熱可塑性樹脂組成物の成形加工に
は、従来より公知の方法、例えば、押出成形、射出成
形、中空成形、圧縮成形、カレンダー加工などにより実
用上有用な成形品に加工することができる。また必要に
応じて、塗装、メッキなどの加工を施すこともできる。
本発明の樹脂組成物は、前記加工法により種々の用途に
用いることができる。優れた透明性、耐衝撃性、加工
性、低温特性、温度依存性、相溶性、塗装性、印刷性、
ホットスタンプ性、接着性、深絞り性、すべり抵抗性、
ゴム弾性、ゴム感触、可とう性、耐ストレスクラック
性、引裂強さ、低光沢を活かして各種プラスチック改質
材、履物の底材、接着剤・粘着剤の素材、アスファルト
改質の素材、加硫ゴムの改質材等に利用できる。例えば
食肉鮮魚用トレー、青果物パック、冷菓食品容器などの
シート、成形用途、食品包装、日用雑貨包装、工業資材
包装用などのフィルム用途、スポーツシューズ、レジャ
ーシューズ、ファッションサンダル、皮靴などの履物用
途、テレビ、ステレオ、掃除機などの家電用品用途、バ
ンパー部品、ボディーパネル、サイドシールドなどの自
動車部品、ホットメルト型接着剤・粘着剤、コンタクト
型接着剤、スプレー型接着剤などの素材、道路舗装材、
防水シート、配管コーティングなどアスファルトブレン
ド用素材、その他日用品、レジャー用品、玩具、工業用
品など幅広い用途に用いることができる。
前記用途の中でもシート成形用途及び射出成形用途に於
て、本発明の樹脂組成物はその効果が有効に発揮される
ので、シート成形用組成物及び射出成形用組成物として
好ましい。
以下本発明を実施例を挙げて詳細に説明するが、本発明
の主旨を越えない限り実施例に限定されるものではな
い。
なお、以下の実施例で使用したブロック共重合体につい
て示す。
実施例、比較例に於て使用されるブロック共重合体(TR
ともいう)種類及び性質を表−1に示す。
B部分の構造及び重量平均分子量は以下の方法により求
めた。
〔B部分の構造〕
J.POLYMER SCIENCE,(′50)に開示されたFINEMAN &
ROSSの方法に従い、ブタジエン、スチレンの反応性比r
1、r2を求めた。
2) 次に定常状態を仮定したスチレンとブタジエンの
共重合体速度から下記の式を導き出した。
d〔S〕:コポリマー中のスチレン部分の増加速度 d〔B〕:コポリマー中のブタジエン部分の増加速度 〔S〕:モノマーブレンド中のスチレンの重量 〔B〕:モノマーブレンド中のブタジエンの重量 r1:スチレンの反応性比 r2:ブタジエンの反応性比 この式によりコポリマー中のスチレン差分百分率を算出
し、スチレンがランダムに共重合しているか確認した。
〔重量平均分子量〕
重量平均分子量(MW)はゲルパーミエーションクロマト
グラフ(GPC)を用い特公昭55−7449号公報に記載の条
件で測定した。
〔実施例〕
本発明サンプル及び比較サンプルを前者は表−2、後者
は表−3に示した配合量で熱可塑性樹脂に配合し、50mm
φ押出機で混練りしてペレット化したものを、射出成形
機を用いて試験片を成形し、アイゾット衝撃強度を測定
した。
結果を表−2,3,4に示す。
表−2,3,4から、本発明サンプルを各種熱可塑性樹脂に
配合したものは、比較サンプルを配合したものに比べ、
衝撃強度が優れていることがわかる。
なお、表−2,3,4に用いた熱可塑性樹脂の略号は以下の
通りである。
HDPE:高密度ポリエチレン(三菱油化製 ユカロンEZ−4
0) PP:ポリプロピレン(三菱油化製ノーブレン FG−3B) POM:ポリオキシメチレン(ポリプラスチックス製 ジュ
ラコンM90) ABS:アクリロニトリル−ブタジエン−ステレン共重合体
(日本合成ゴム 製 JSR ABS #15) GPPS:一般用ポリスチレン(三井東圧化学製 トーポレ
ックス 500) HIPS:耐衝撃性ポリスチレン(三菱モンサント化成工業
製 ダイヤレックス HT−76) AES:AES樹脂(日本合成ゴム製JSR AES 110A) MS:スチレン−MMA共重合体 (ST/MMA=70/30) AS:スチレン−アクリロニトリル共重合体(ST/AN=74/2
6) PC:ポリカーボネート樹脂(三菱化成製7022) ST−MAH:スチレン−無水マレイン酸共重合体(積水化学
工業製ダイラーク232) MAS:スチレン−アクリロニトリル−MMA共重合体(ダイ
セル製 セビアン MAS 10) PPE:ポリフェニレンエーテルは次の方法で製造したPPE
を用いた。
ポリフェニレンエーテル(PPE−1)の製造反応器底部
に酸素吹込み装置、冷却用コイル、攪拌機を備えたスチ
レン製反応容器内部を窒素で十分置換した後臭化第2銅
53.6g、ジ−n−ブチルアミン1110g、更にトルエン40
に2.6−キシレノール8.75Kgを溶解して添加した。撹拌
しながら均一溶液にした後、反応容器内部に酸素を急速
に吹き込みながら90分間重合を行なった。重合の間冷却
用コイルに水を循環させて内温を30℃に維持した。重合
終了後トルエン30を添加し、エチレンジアミン四酢酸
三ナトリウム430gを水に溶解した20%水溶液を添加し反
応を停止した。
遠心分離をして重合体溶液相を取り出した。重合体溶液
相を激しく撹拌しながらメタノールを徐々に添加しスラ
リー状態にした。別した後重合体をメタノールで十分
洗浄し更に別した後乾燥しPPE−1を得た。30℃、ク
ロロホルム溶液で測定した〔η〕は0.37dl/gであった。
PPE−2の製造 PPE−1の製造において用いた2,6−キシレノールの代わ
りに2,6−キシレノール/2,3,6−トリメチルフェノール
=90/10(モル比)の混合物を用いて重合を行ないPPE−
2を得た。30℃、クロロホルム溶液で測定した〔η〕は
0.37dl/gであった。
〔発明の効果〕
本発明の樹脂組成物は従来の方法による樹脂組成物に比
べて、熱可塑性樹脂成分の加工性及び透明性を損なわな
いで耐衝撃性を改良することができるので、工業的に利
用価値の高い樹脂組成物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 城後 雄児 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内 (72)発明者 宮地 巧 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−222142(JP,A) 特開 昭59−157142(JP,A) 特開 昭58−213010(JP,A)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)ビニル芳香族化合物−共役ジエンブ
    ロック共重合体5〜95重量%と(b)熱可塑性樹脂95〜
    5重量%とからなる樹脂組成物であって、該ブロック共
    重合体(a)が 一般式(A−BnX (式中、A:ビニル芳香族化合物重合体ブロック、 B:結合ビニル芳香族化合物が1〜20重量%のビニル芳香
    族化合物と共役ジエンとのランダム共重合体ブロック、 X:カップリング剤残基、 n:2〜6の整数。) で表わされ、かつ該共重合体の全結合ビニル芳香族化合
    物が10〜90重量%であり、かつ重量平均分子量が50,000
    〜600,000であることを特徴とする樹脂組成物。
  2. 【請求項2】ブロック共重合体(a)が5〜50重量%で
    あり、熱可塑性樹脂(b)が50〜95重量%である特許請
    求の範囲第(1)項記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】熱可塑性樹脂(b)が、ポリスチレン系樹
    脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ジエ
    ン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹
    脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂、
    ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル
    系樹脂、ポリスルフォン、ポリフェニレンサルファイド
    から選ばれる1種または混合物である特許請求の範囲第
    (1)または第(2)項記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】熱可塑性樹脂(b)が、ポリエーテル系樹
    脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプ
    ロピレン系樹脂から選ばれる少なくとも1種である特許
    請求の範囲第(1)項または第(2)項記載の樹脂組成
    物。
  5. 【請求項5】熱可塑性樹脂(b)がポリフェニレンエー
    テル系樹脂である特許請求の範囲第(1)項または第
    (2)項記載の樹脂組成物。
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