JPH0696592B2 - 17β−ヒドロキシ−17α−(3−ヒドロキシプロピル)アンドロスタ−4,6−ジエン−3−オンの製造方法 - Google Patents

17β−ヒドロキシ−17α−(3−ヒドロキシプロピル)アンドロスタ−4,6−ジエン−3−オンの製造方法

Info

Publication number
JPH0696592B2
JPH0696592B2 JP15442686A JP15442686A JPH0696592B2 JP H0696592 B2 JPH0696592 B2 JP H0696592B2 JP 15442686 A JP15442686 A JP 15442686A JP 15442686 A JP15442686 A JP 15442686A JP H0696592 B2 JPH0696592 B2 JP H0696592B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
androsta
hydroxy
dien
dione
hydroxypropyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP15442686A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS638397A (ja
Inventor
謙治 森
重文 桑原
正男 辻
好博 市原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP15442686A priority Critical patent/JPH0696592B2/ja
Publication of JPS638397A publication Critical patent/JPS638397A/ja
Publication of JPH0696592B2 publication Critical patent/JPH0696592B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は式 で示される17β−ヒドロキシ−17α−(3−ヒドロキシ
プロピル)アンドロスタ−4,6−ジエン−3−オンの製
造方法に関する。
本発明の方法により製造される17β−ヒドロキシ−17α
−(3−ヒドロキシプロピル)アンドロスタ−4,6−ジ
エン−3−オンは抗アルドステロン性利尿剤として知ら
れている式 で示される17β−ヒドロキシ−7α−メルカプト−3−
オキソ−17α−プレグナ−4−エン−21−カルボン酸=
γ−ラクトン=7α−アセテート(以下、スピロノラク
トンと称す)を製造するための合成中間体として有用で
ある。
〔従来の技術〕
従来、17β−ヒドロキシ−17α−(3−ヒドロキシプロ
ピル)アンドロスタ−4,6−ジエン−3−オンは、アン
ドロスタ−4−エン−3,17−ジオンを第3アルコールの
アルカリ金属塩の存在下にプロパルギルアルコールと反
応させ、得られる17β−ヒドロキシ−17α−(3−ヒド
ロキシ−1−プロピニル)アンドロスタ−4−エン−3
−オンをクロロトリス(トリフエニルホスフイン)ロジ
ウムなどの金属錯体触媒の存在下で均質相で水素添加す
ることにより17β−ヒドロキシ−17α−(3−ヒドロキ
シプロピル)アンドロスタ−4−エン−3−オンとし、
次いで該17β−ヒドロキシ−17α−(3−ヒドロキシプ
ロピル)アンドロスタ−4−エン−3−オンをtert−ブ
チルアルコール中でテトラクロロ−p−ベンゾキノンと
反応させることによつて製造されることが知られている
(特開昭52−111552号公報参照)。
また、17β−ヒドロキシ−17α−(3−ヒドロキシプロ
ピル)アンドロスタ−4,6−ジエン−3−オンの前駆物
質である前記の17β−ヒドロキシ−17α−(3−ヒドロ
キシプロピル)アンドロスタ−4−エン−3−オンの製
造方法としては次のような方法が知られている。
(1)アンドロスタ−1,4−ジエン−3,17−ジオンを第
3アルコールのアルカリ金属塩の存在下にプルパルギル
アルコールと反応させることにより17β−ヒドロキシ−
17α−(3−ヒドロキシ−1−プロピニル)アンドロス
タ−1,4−ジエン−3−オンを得、次いで該17β−ヒド
ロキシ−17α−(3−ヒドロキシ−1−プロピニル)ア
ンドロスタ−1,4−ジエン−3−オンをクロロトリス
(トリフエニルホスフイン)ロジウムなどの金属錯体触
媒の存在下に均質相で水素添加することからなる方法
(特開昭50−30861号公報参照)。
(2)アンドロスタ−4−エン−3,17−ジオンをp−ト
ルエンスルホン酸の存在下にオルトギ酸エチルと反応さ
せ、得られる3−エトキシアンドロスタ−3,5−ジエン
−17−オンを1−エトキシエチル=3−リチリオプロピ
ル=エーテル又は2−(3−チリオプロポキシ)テトラ
ヒドロピランと反応させて一般式(IV)で示される17β
−ヒドロキシステロイド誘導体とし、次いで該17β−ヒ
ドロキシステロイド誘導体を酸性条件下で加水分解する
ことからなる方法(特開昭51−143654号公報及び特開昭
52−42867号公報参照)。
(式中Aは1−エトキシエチル基又は2−テトラヒドロ
ピラニル基を表わす) (3)3β−ヒドロキシアンドロスタ−5−エン−17−
オンを2−(2−プロピニルオキシ)テトラヒドロピラ
ンから調製したグリニヤール(Grignard)試薬と反応さ
せ、得られる17α−〔3−(2−テトラヒドロピラニル
オキシ)−1−プロピニル〕アンドロスタ−5−エン−
3β,17β−ジオールをパラジウム−炭素触媒の存在下
に水素化して17α−〔3−(2−テトラヒドロピラニル
オキシ)プロピル〕アンドロスタ−5−エン−3β,17
β−ジオールとし、該17α−〔3−(2−テトラヒドロ
ピラニルオキシ)プロピル〕アンドロスタ−5−エン−
3β,17β−ジオールをオツペナウアー(Oppenauer)酸
化反応に付することにより17β−ヒドロキシ−17α−
〔3−(2−テトラヒドロピラニルオキシ)プロピル〕
アンドロスタ−4−エン−3−オンを得、次いで該17β
−ヒドロキシ−17α−〔3−(2−テトラヒドロピラニ
ルオキシ)プロピル〕アンドロスタ−4−エン−3−オ
ンをp−トルエンスルホン酸の存在下にエタノール中で
加熱還流することからなる方法〔ジヤーナル・オブ・メ
デイシナル・ケミストリー(Journal of Medicinal Che
mistry)、第6巻、第617〜618頁(1963年)参照〕。
(式中THPは2−テトラヒドロピラニル基を表わす) 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記の従来法によれば、アンドロスタ−4−エン−3,17
−ジオン、アンドロスタ−1,4−ジエン−3,17−ジオン
又は3β−ヒドロキシアンドロスタ−5−エン−17−オ
ンを原料として用い、17β−ヒドロキシ−17α−(3−
ヒドロキシプロピル)アンドロスタ−4−エン−3−オ
ンを経由して17β−ヒドロキシ−17α−(3−ヒドロキ
シプロピル)アンドロスタ−4,6−ジエン−3−オンが
製造されている。該17β−ヒドロキシ−17α−(3−ヒ
ドロキシプロピル)アンドロスタ−4,6−ジエン−3−
オンを製造するに際し、使用できる原料を多くの化合物
の中から選択することができれば、原料事情に応じてそ
の製造プロセスを適宜変更することが可能となり好まし
い。
しかして、本発明の目的は、17β−ヒドロキシ−17α−
(3−ヒドロキシプロピル)アンドロスタ−4,6−ジエ
ン−3−オンを容易に製造することができる新しい方法
を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕 本発明によれば、上記の目的は、 一般式 (式中R1はアルキレン基を表わす) で示される3,3−アルキレンジオキシアンドロスタ−4,6
−ジエン−17−オンを一般式 (式中R2は水素原子又は低級アルキル基を表わし、R3
びR4はそれぞれ低級アルキル基を表わすか又は一緒にな
つてアルキレン基を表わす) で示される有機リチウム化合物と反応させ、得られる反
応生成物を酸の存在下に加水分解することを特徴とする
17β−ヒドロキシ−17α−(3−ヒドロキシプロピル)
アンドロスタ−4,6−ジエン−3−オンの製造方法を提
供することによつて達成され、また前記一般式(I)で
示される3,3−アルキレンジオキシアンドロスタ−4,6−
ジエン−17−オンとして、式 で示される7α−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−
3,17−ジオンを酸の存在下に一般式 HO−R1−OH (III) (式中R1は前記定義のとおりである) で示されるアルキレングリコールと反応させることによ
り製造されたものを用いる17β−ヒドロキシ−17α−
(3−ヒドロキシプロピル)アンドロスタ−4,6−ジエ
ン−3−オンの製造方法を提供することによつて達成さ
れる。
前記の一般式中のR1が表わすアルキレン基としては、例
えばエチレン基、プロピレン基〔−CH2CH(CH3)−〕、1,
2−ジメチルエチレン基、エチルエチレン基、トリメチ
レン基、1−メチルトリメチレン基、2−メチルトリメ
チレン基、テトラメチレン基などが挙げられる。一般式
(II)中のR2が表わす低級アルキル基としては、例えば
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基など
が挙げられる。また一般式(II)中のR3及びR4がそれぞ
れ表わす低級アルキル基としては、例えばメチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基などが挙げられ、
またR3及びR4が一緒になつて表わすアルキレン基として
は、例えばトリメチレン基、1−メチルトリメチレン
基、2−メチルトリメチレン基、テトラメチレン基、1
−メチルテトラメチレン基、2−メチルテトラメチレン
基などが挙げられる。
一般式(II)で示される有機リチウム化合物としては、
例えば3−リチオプロピル=1−メトキシエチル=エー
テル、1−エトキシエチル=3−リチオプロピル=エー
テル、3−リチオプロピル=1−プロポキシエチル=エ
ーテル、1−イソプロポキシエチル=3−リチオプロピ
ル=エーテル、3−リチオプロピル=1−メトキシプロ
ピル=エーテル、1−エトキシプロピル=3−リチオプ
ロピル=エーテル、3−リチオプロピル=1−プロポキ
シプロピル=エーテル、3−リチオプロピル=1−メト
キシ−1−メチルエチル=エーテル、1−エトキシ−1
−メチルエチル=3−リチオプロピル=エーテル、3−
リチオプロピル=1−メチル−1−プロポキシエチル=
エーテル、2−(3−リチオプロポキシ)テトラヒドロ
フラン、2−(3−リチオプロポキシ)テトラヒドロピ
ラン、2−(3−リチオプロポキシ)−4−メチルテト
ラヒドロピランなどが使用される。有機リチウム化合物
は、例えば、対応する一般式 (式中R2、R3及びR4は前記定義のとおりであり、Xはハ
ロゲン原子を表わす) で示されるハロゲン化物を通常知られているハロゲン化
アルキルをアルキルリチウムに変換する方法に従つて金
属リチウムと反応させることによつて容易に製造するこ
とができる〔例えば、ザ・ジヤーナル・オブ・オルガニ
ツク・ケミストリー(The Journal of Organic Chemist
ry)、第37巻、第1947頁(1972年);ジヤーナル・オブ
・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサエテイー(Journal
of the American Chemical Society)、第99巻、第2751
頁(1977年);特開昭51−143654号公報;特開昭52−42
867号公報などを参照〕。
一般式(I)で示される3,3−アルキレンジオキシアン
ドロスタ−4,6−ジエン−17−オンと一般式(II)で示
される有機リチウム化合物との反応において、有機リチ
ウム化合物の使用量は3,3−アルキレンジオキシアンド
ロスタ−4,6−ジエン−17−オンの1モルに対して約10
〜20モルの量であることが好ましい。反応は有機溶媒中
で行なうのが好ましく、有機溶媒としては、例えば、ジ
エチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテ
ル、1,2−ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジ
メチルエーテル、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピ
ランなどの鎖式又は環式のエーテルなどの反応に悪影響
を及ぼさない溶媒が単独で又は二種以上の混合物として
使用される。反応は約−5〜30℃の範囲の温度で行なう
のが好適であり、またアルゴン、ヘリウム、窒素などの
反応に悪影響を及ぼさない気体の雰囲気中で行なうのが
良い結果を与える。
このようにして得られる一般式(I)で示される3,3−
アルキレンジオキシアンドロスタ−4,6−ジエン−17−
オンと一般式(II)で示される有機リチウム化合物との
反応生成物を反応混合物から単離することなく酸の存在
下に加水分解する。この場合、一般式(I)で示される
3,3−アルキレンジオキシアンドロスタ−4,6−ジエン−
17−オンと一般式(II)で示される有機リチウム化合物
との反応生成物を含む反応混合物、その濃縮物、該反応
混合物を食塩水、水などと接触させて得られた有機層な
どを酸の存在下における加水分解反応に付すればよい。
加水分解反応の溶媒としては水のみを使用してもよい
が、水に対して少なくとも部分的に可溶でありしかも加
水分解反応に悪影響を及ぼさない有機溶媒を併用するの
が好適である。有機溶媒としては、例えば、テトラヒド
ロフラン、ジオキサンなどの環状エーテル;メタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコールなどの低級ア
ルコールなどが単独で又は二種以上の混合物として使用
される。水の使用量は一般式(I)で示される3,3−ア
ルキレンジオキシアンドロスタ−4,6−ジエン−17−オ
ンに対して約5〜20容量倍の範囲であることが好まし
い。加水分解反応系に存在させる酸としては、塩酸、硫
酸、燐酸、過塩素酸などの無機酸;p−トルエンスルホン
酸、トリフルオロ酢酸などの有機酸などが使用される。
酸の使用量はとくに限定されるものではないが、反応液
のpHが約0.5〜3の範囲内となるような量が好ましく、
とくに反応液のpHが1程度となるような量が好ましい。
反応は通常約0〜60℃の範囲の温度で行なわれ、とくに
約15〜25℃の範囲の温度で行なうのが好適である。
このようにして得られる加水分解混合物からの17β−ヒ
ドロキシ−17α−(3−ヒドロキシプロピル)アンドロ
スタ−4,6−ジエン−3−オンの分離・精製は例えば次
の方法により行なうことができる。反応混合物を、例え
ば重曹水などの塩基性水溶液と混合して中和したのち、
酢酸エチル、クロロホルム、塩化メチレンなどの溶媒で
抽出し、抽出液から溶媒を留去し、次いでその残渣を一
般有機合成反応により得られる生成物の精製に採用され
る操作と同様の精製操作に付することによつて17β−ヒ
ドロキシ−17α−(3−ヒドロキシプロピル)アンドロ
スタ−4,6−ジエン−3−オンを取得することができ
る。
一般式(I)で示される3,3−アルキレンジオキシアン
ドロスタ−4,6−ジエン−17−オンは、例えば、前述の
方法により製造することができる。一般式(III)で示
されるアルキレングリコールの使用量は7α−ヒドロキ
シアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオンの1モルに対
して約15〜30モルの量であることが好ましい。反応系に
存在させる酸としては、例えばフマル酸、シュウ酸など
の有機酸などを使用するのが好適である。酸の使用量は
7α−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオ
ンの1モルに対して約0.1〜0.5モルの量であることが好
ましい。反応は有機溶媒中で行なうことが好ましく、有
機溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレ
ンなどの芳香族炭化水素;1,2−ジクロロエタン、四塩化
炭素などのハロゲン化炭化水素などの反応に悪影響を及
ぼさない有機溶媒を使用することができる。反応温度は
約50〜100℃の範囲内が好ましい。この反応を促進させ
る観点から、反応は生成する水を反応系外に除去しなが
ら行なうことが好適である。生成する水を反応系外に除
去する方法としては、通常有機反応において生成する水
を反応系外に留出させるに使用される方法をそのまま採
用することができ、特に水を共沸混合物として反応系外
に留出させる方法を採用することが好ましい。水を共沸
混合物として留出させるに際しては、反応に悪影響を及
ぼさずかつ水と共沸混合物を形成しうる有機溶媒を使用
する。かかる有機溶媒としては、例えば、ベンゼン、ト
ルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素;1,2−ジクロロ
エタン、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素などが挙
げられるが、芳香族炭化水素を使用するのが好ましい。
このようにして得られる一般式(I)で示される3,3−
アルキレンジオキシアンドロスタ−4,6−ジエン−17−
オンの反応混合物からの分離・精製は例えば次の方法に
より行なうことができる。反応混合物を、例えば重曹水
などの塩基性水溶液と混合して中和したのち、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、1,2−ジクロロエタン、四塩
化炭素などの有機溶媒で抽出し、抽出液から溶媒を留去
し、次いでその残渣を再結晶、クロマトグラフイーなど
の精製操作に付することによつて一般式(I)で示され
る3,3−アルキレンジオキシアンドロスタ−4,6−ジエン
−17−オンを取得することができる。
原料として使用する7α−ヒドロキシアンドロスタ−4
−エン−3,17−ジオンは、例えば、3α,7α−ジヒドロ
キシ−5β−コラン酸(以下、CDCAと称する)及び/又
はその塩を基質として7α−ヒドロキシアンドロスタ−
4−エン−3,17−ジオンを生産する能力を有するシュー
ドモナス(Pseudomonas)属プチダ(putida)種又はシ
ユードモナス(Pseudomonas)スツチエリ(stutzeri
種に属する細菌を、CDCA及び/又はその塩を含む培地に
培養して7α−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3,
17−ジオンを生成せしめ、これを採取することによつて
高選択率でかつ収率よく製造される。
CDCA及び/又はその塩を基質として7α−ヒドロキシア
ンドロスタ−4−エン−3,17−ジオンを生産する能力を
有するシユードモナス属プチダ種に属する細菌として
は、例えばシユードモナス・プチダD4014−A1615(Pseu
domonas PutidaD4014−A1615)菌株(微工研菌寄第657
2号)があり、またCDCA及び/又はその塩を基質として
7α−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオ
ンを生産する能力を有するシユードモナス属スツチエリ
種に属する細菌としては、例えばシユードモナス・スツ
チエリM−1492(Pseudomonas stutzeriM−1492)菌
株(微工研菌寄第8771号)がある。シユードモナス・プ
チダD4014−A1615菌株は土壌中より採取したシユードモ
ナス・プチダD4014(Pseudomonas putidaD4014)菌株
(微工研条寄第205号)に突然変異処理を施して得られ
た変異株であり、これらの菌株の菌学的性質は特開昭58
−149698号公報又は特開昭59−39298号公報に記載され
ているとおりである。また、シユードモナス・スツチエ
リM−1492菌株は土壌中より採取したシユードモナス・
スツチエリC−37−2(Pseudomons stutzeriC−37−
2)菌株(微工研菌寄第8770号)に突然変異処理を施し
て得られた変異株であり、これらの菌株の菌学的性質を
次表に示す。
上記の表に示した菌学的性質に基づき、シユードモナス
・スツチエリC−37−2菌株及びシユードモナス・スツ
チエリM−1492菌株の同定を行なつた。シユードモナス
・スツチエリC−37−2菌株は桿菌であること、極単鞭
毛を有していること、グラム染色が陰性であることなど
の顕微鏡的所見、並びにオキシダーゼ反応及びカタラー
ゼ反応がともに陽性であること、好気性であること、O
−Fテストの結果が酸化的(oxidative)であることな
どの生理学的性質からバージエイズ・マニユアル・オブ
・デイターミネイテイブ・バクテリオロジー(Bergey′
s Manual of Determinative Bacteriology)第8版に基
づき、シユードモナス属に属する細菌であると同定し
た。さらにシユードモナス・スツチエリC−37−2菌株
は可溶性色素を生産しない点、脱窒反応を行なう点、ゼ
ラチンを分解しない点、デンプンを分解する点などから
シユードモナス属のスツチエリ種に属する細菌であると
同定した。また、一般に突然変異株はその親株と同じ種
に属するものと考えられており、シユードモナス・スツ
チエリM−1492菌株はシユードモナス属のスツチエリ種
に属する細菌であると判定した。
CDCA及び/又はその塩を基質として7α−ヒドロキシア
ンドロスタ−4−エン−3,17−ジオンを生産する能力を
有するシユードモナス属プチダ種又はシユードモナス属
スツチエリ種に属する細菌をCDCA及び/又はその塩を含
む培地で培養することにより7α−ヒドロキシアンドロ
スタ−4−エン−3,17−ジオンが生産される。CDCAの塩
としては具体的にはCDCAのナトリウム、カリウムなどの
アルカリ金属の塩又はカルシウム、マグネシウムなどの
アルカリ土類金属の塩が挙げられる。CDCA及び/又はそ
の塩の培地中の濃度は通常約1〜100g/lの範囲でよい
が、7α−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3,17−
ジオンを穏和な条件下で容易にかつ高収量で得る観点か
らは約10〜50g/lの範囲が好ましい。培養方法は原則的
には一般微生物の好気培養で採用される方法と同じであ
るが、通常は液体培地による振とう培養法又は通気攪拌
培養法が用いられる。培地としては上記のCDCA及び/又
はその塩を基質として7α−ヒドロキシアンドロスタ−
4−エン−3,17−ジオンを生産する能力を有するシユー
ドモナス属プチダ種又はシユードモナス属スツチエリ種
に属する細菌が資化利用できる栄養源を含有するもので
あればよい。炭素源としてはCDCA及び/又はその塩を単
一炭素源としてもよく、或いはCDCA及び/又はその塩に
アラビノースなどのペントース類;グルコース、マンノ
ース、フラクトース、ガラクトースなどのヘキソース
類;シユークロース、マルトースなどの二糖類;デンプ
ン分解物;糖アルコール類、グリセリンなどの多価アル
コール類;又はポリペプトン、ペプトン、肉エキス、麦
芽エキス、コーンステイープリカー、酵母エキス、各種
アミノ酸、有機酸などを併用してもよい。また窒素源と
しては、例えば硝酸アンモニウム、硝酸ナトリウム、硝
酸カリウムなどの無機窒素源、又はポリペプトン、ペプ
トン、肉エキスなどの有機窒素源が用いられる。また、
この他に燐酸水素2カリウム、燐酸2水素カリウム、硫
酸マグネシウムなどの無機塩類が添加される。培養条件
に特徴はないが、通常25〜35℃で10時間〜7日間振とう
培養又は通気攪拌培養を行なう。
このようにして培養液中に蓄積された7α−ヒドロキシ
アンドロスタ−4−エン−3,17−ジオンは通常その大部
分が沈殿物として得られる。蓄積された7α−ヒドロキ
シアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオンを分離、採取
するには、7α−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−
3,17−ジオンを溶解しかつ水と相分離する有機溶媒、例
えば酢酸エチル、クロロホルム、クロロホルムとメタノ
ールの混合液などを用いて抽出する方法が採られる。有
機溶媒による抽出は、沈殿物及び菌体を含んだ状態の培
養物について行なつてもよいし、培養物から濾過又は遠
心分離にり分離された不溶成分について行なつてもよ
い。前者の抽出方法を採る場合には、培養液をこれに水
酸化ナトリウムの水溶液などのアルカリ水溶液を加えて
アルカリ性にしたのち上記の有機溶媒による抽出操作を
行なうのが好ましい。後者の抽出方法を採る場合には、
必要に応じて濾過又は遠心分離などによつて分離除去さ
れる培養濾液又は上澄みに、好ましくは水酸化ナトリウ
ムの水溶液などのアルカリ水溶液を加えて該培養濾液又
は上澄みをアルカリ性にしたのち、上記の有機溶媒によ
る抽出操作を施すことにより、培養液中に溶解している
7α−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオ
ンを回収することができる。このようにして得られた抽
出液を集め、これより溶媒を留去することにより7α−
ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオンをほ
ぼ全量回収することができる。回収された7α−ヒドロ
キシアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオンの精製は例
えばメタノール、メタノール水溶液などから再結晶する
ことにより行なわれる。
本発明の方法によつて製造される17β−ヒドロキシ−17
α−(3−ヒドロキシプロピル)アンドロスタ−4,6−
ジエン−3−オンは、これを例えば特開昭52−111552号
公報に記載の方法に従つてチオ酢酸と反応させ、得られ
た17β−ヒドロキシ−17α−(3−ヒドロキシプロピ
ル)−7α−メルカプトアンドロスタ−4−エン−3−
オン=7α−アセテートをジヨーンズ(Jones)試薬で
酸化することによつてスピロノラクトンに誘導される。
また別法として、17β−ヒドロキシ−17α−(3−ヒド
ロキシプロピル)アンドロスタ−4,6−ジエン−3−オ
ンは、これをジヨーンズ試薬で酸化して17β−ヒドロキ
シ−3−オキソ−17α−プレグナ−4,6−ジエン−21−
カルボン酸=γ−ラクトン(以下、これをカンレノンと
称す)とし、該カンレノンをチオ酢酸と反応させること
によつてもスピロノラクトンに誘導される。
〔実施例〕 以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれ
らの実施例により限定されるものではない。
参考例1 シユードモナス・スツチエリM−1492菌株の取得 培地1(組成:ペプトン0.5%、肉エキス0.5%、食塩0.
5%及び寒天1.5%;pH:7.8)のスラントに生育させたシ
ユードモナス・スツチエリC−37−2菌株の一白金耳
を、予め試験管(内径:21mm;長さ:200mm)内に準備した
培地2(組成:CDCA3%、硝酸アンモニウム0.2%、燐酸
2水素カリウム0.1%、燐酸水素2カリウム0.6%、硫酸
マグネシウム・7水和物0.02%、酵母エキス0.02%、グ
リコース0.05%、ペプトン0.05%及び水酸化ナトリウム
0.3%;pH:7.5)の10mlに植菌し、30℃で24時間振とう培
養した。この培養液の0.4mlを予め試験管(内径:21mm;
長さ:200mm)内に準備した培地3(組成:CDCA0.5%、硝
酸アンモニウム0.2%、燐酸2水素カリウム0.1%、燐酸
水素2カリウム0.6%、硫酸マグネシウム・7水和物0.0
2%、酵母エキス0.02%及びグルコース0.1%;pH:8.5)
の10mlに加え、30℃で6時間振とう培養した。次いで、
この対数増殖期にある菌体を孔径0.45μのメンブレンフ
イルターで無菌的に濾過集菌し、0.1M燐酸塩緩衝液(p
H:7.0)20mlで洗滌後、同じ緩衝液25mlに懸濁させた。
この菌懸濁液4mlを試験管(内径:21mm;長さ:200mm)に
入れ、これに終濃度が50μg/mlになるようにN−メチル
−N′−ニトロ−N−ニトロソグアニジンを添加し、10
分後にその0.1mlを培地4〔組成:7α−ヒドロキシアン
ドロスタ−4−エン−3,17−ジオン0.1%、硝酸アンモ
ニウム0.2%、燐酸2水素カリウム0.1%、燐酸水素2カ
リウム0.6%、硫酸マグネシウム・7水和物0.02%、酵
母エキス0.05%及びポリオキシエチレン(20)ソルビタ
ンモノオレエート(ツイーン80)0.05%;pH:7.5〕に加
え、さらにペニシリンGを濃度が100U/mlになるように
加えたのち、30℃で18時間振とう培養した。得られた培
養液を、培地1のプレート上に約100〜500個のコロニー
が出現するように、稀釈して該プレートに塗布したの
ち、30℃で一夜培養を行なつた。出現したコロニーを培
地1のスラントに単離したのち、各分離株を培地2の10
ml中で2日間振とう培養した。得られたそれぞれの培養
液中の生産物を薄層クロマトグラフイーで検定し、7α
−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオンを
選択的に蓄積している1菌株を見出し、これをシユード
モナス・スツチエリM−1492菌株と命名した。
参考例2 7α−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオ
ンの製造 シユードモナス・プチダD4014−A1615菌株を次に示す方
法で培養した。CDCA10g、硝酸アンモニウム2.0g、燐酸
2水素カリウム1.0g、燐酸水素2カリウム6.0g、硫酸マ
グネシウム・7水和物0.2g、酵母エキス0.2g、グルコー
ス0.5g、ペプトン0.5g及び水酸化ナトリウム1.0gの混合
物に水道水を加えて容量を1に調整し(pH:8.5)これ
を培地とした。この培地を2l溶発酵槽に入れ、120℃で1
5分間蒸気滅菌を行なつた。予め上記の培地と同じ培地
で試験管振とう機にて20時間増殖させた種菌50mlを上記
の培地に添加し、攪拌速度300rpm、通気量0.5vvm及び30
℃の条件下で48時間通気攪拌培養を行なつた。培養後、
培養液を充分に混和し、その一部を薄層クロマトグラフ
イーにより分析した結果、CDCAは残存していないことが
確認された。培養液に1規定の水酸化ナトリウム水溶液
を加えることによつてpHを10に調整したのち、培養液を
クロロホルム/エタノール混合溶媒(容量比:4/1)の5l
で抽出した。抽出液から菌体変性物などの不溶物を濾別
し、濾液から溶媒を減圧下に留去することにより7.0gの
乾固物を得た。この乾固物を高速液体クロマトグラフイ
ーによつて分析した結果、乾固物は純度86%の7α−ヒ
ドロキシアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオンである
ことが判明した。この7α−ヒドロキシアンドロスタ−
4−エン−3,17−ジオンを80容量%のメタノール水溶液
を使用して再結晶することにより、4.0gの精製物を得
た。
7α−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオ
ンの精製物の分析結果を以下に示す。
融点:245〜247℃ マススペクトルm/e:302〔M〕+ :284〔M-H2O〕+ またm/e=124より3−ケト−4−エンの存在が確認され
た。
NMR(CDCl3,90MHz)δ: 0.92(s,3H,18−CH3),1.22(s,3H,19−CH3),4.09(m,
1H,7β−H),5.79(s,1H,4−H)ppm 参考例3 7α−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオ
ンの製造 参考例2においてシユードモナス・プチダD4014−A1615
菌株に代えてシユードモナス・スツチエリM−1492菌株
を用い、かつ培地中のCDCAの使用量を10gから30gに変更
し、また培地中の水酸化ナトリウムの使用量を1.0gから
3.0gに変更した以外は同様の操作を行なうことにより、
乾固物を21.9g得た。なお、得られた培養液の一部を薄
層クロマトグラフイーにより分析した結果、培養液中に
はCDCAが残存していないことが確認された。乾固物を高
速液体クロマトグラフイーによつて分析した結果、該乾
固物は純度85%の7α−ヒドロキシアンドロスタ−4−
エン−3,17−ジオンであることが判明した。この7α−
ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオンをメ
タノールを使用して再結晶することにより、10.5gの精
製物を得た。
実施例 (a)3,3−エチレンジオキシアンドロスタ−4,6−ジエ
ン−17−オンの製造 7α−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオ
ン5.0g、エチレングリコール5ml、フマル酸0.5g及びベ
ンゼン400mlの混合物をデイーン・スターク(Dean−Sta
rk)の水分離管を備えた反応器中で攪拌下に加熱還流し
た。加熱還流開始より1日後にエチレングリコール15ml
を追加し、その1日後にエチレングリコール5ml及びフ
マル酸0.1gを追加して、さらに1日加熱還流を行なつ
た。なお、加熱還流中、生成する水はデイーン・スター
クの水分離管を用いて反応系から除去した。得られた反
応混合液を氷冷した飽和重曹水に注ぎ、ベンゼン層を分
離し、水層をベンゼンで抽出した。先に分離したベンゼ
ン層とベンゼン抽出液とを合わせ、飽和食塩水で洗滌
し、無水炭酸カリウムで乾燥した。乾燥液を減圧下に濃
縮することにより粗結晶を6.21g得た。この粗結晶を16m
lのメタノールと数滴のピリジンとの混合溶媒を用いて
再結晶することにより、3,3−エチレンジオキシアンド
ロスタ−4,6−ジエン−17−オンを3.9g得た(収率:72
%)。得られた3,3−エチレンジオキシアンドロスタ−
4,6−ジエン−17−オンの分析結果を以下に示す。
融点:153〜159℃ 比旋光度:▲〔α〕22 D▼+149°(c=1.10、CHCl3) (b)17β−ヒドロキシ−17α−(3−ヒドロキシプロ
ピル)アンドロスタ−4,6−ジエン−3−オンの製造 リチウム・ワイヤー1.38gを細かく切つてフラスコに入
れ、アルゴン雰囲気下にn−ペンタンで2回洗滌したの
ち、無水ジエチルエーテル40mlを加えた。この混合物に
攪拌下、室温で3−ブロモプロピル=1−エトキシエチ
ル=エーテル3gを加え、溶液の温度が上昇して30℃を越
えた時点で氷−食塩浴を用いて冷却した。溶液の温度を
約5℃に維持しながら、3−ブロモプロピル=1−エト
キシエチル=エーテル16gを無水ジエチルエーテル20ml
に溶解して得られた溶液を約40分を要して滴下し、滴下
終了後、0℃でさらに50分間攪拌を続けた。得られた混
合物に3,3−エチレンジオキシアンドロスタ−4,6−ジエ
ン−17−オン1.7gを無水テトラヒドロフラン10mlに溶解
して得られた溶液を0〜5℃で滴下し、その後0〜5℃
で1時間、室温でさらに4時間攪拌を続けた。得られた
反応混合物中の溶液を固体が混入しないようにして氷冷
した飽和食塩水に注いだ。これより有機層を分離し、水
層をテトラヒドロフラン50mlで抽出した。先に得られた
有機層と抽出液とを合わせ、約30mlの容量になるまで減
圧下に濃縮した。
得られた濃縮液に2規定の塩酸20mlを加え、室温下で2
時間攪拌を行なつた。得られた反応混合液を飽和重曹水
に注ぎ、酢酸エチルで2回抽出した。抽出液を合わせ、
飽和重曹水及び飽和食塩水で順次洗滌したのち、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。乾燥液を減圧下に濃縮して
4.1gの濃縮物を得た。このものは下記の分析結果より17
β−ヒドロキシ−17α−(3−ヒドロキシプロピル)ア
ンドロスタ−4,6−ジエン−3−オンを含有しているこ
とが判明した。
IR(フイルム)νmax: 3350(s,水酸基),1665(vs,共役カルボニル基),1620
(m,二重結合),1585(w,二重結合)cm-1 NMR(CDCl3,60MHz)δ: 5.6(s,1H,4−H),6.04(s,2H,6−Hおよび7−H)pp
m 参考例4 (a)カンレノンの製造 実施例で得られた17β−ヒドロキシ−17α−(3−ヒド
ロキシプロピル)アンドロスタ−4、6−ジエン−3−
オンを含む粗生成物4.1gをアセトン50ml及びtert−ブチ
ルアルコール60mlの混合溶媒に加熱下に溶解させた。こ
の溶液に氷冷下でジヨーンズ(Jones)試薬10mlを滴下
した。滴下終了後、氷冷下に20分間攪拌を続けたのち、
さらにジヨーンズ試薬5mlを追加し、室温下で20分間攪
拌した。得られた反応混合物にイソプロピルアルコール
10mlを加えたのち、減圧下に濃縮した。得られた濃縮物
を水で稀釈したのち、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽
和重曹水で洗滌したのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。乾燥液を減圧下に濃縮することにより、2.0gの濃
縮物を得た。
得られた濃縮物をアセトン10mlに溶解し、ジヨーンズ試
薬2mlを加えたのち、室温下で20分間攪拌した。得られ
た反応混合物にイソプロピルアルコール1mlを加えたの
ち減圧下に濃縮し、その濃縮物に上記と同様な処理操作
を施すことにより、2.0gの油状物質を得た。
得られた油状物質をカラムクロマトグラフイー〔充填
剤:シリカゲル(20g);溶出液:n−ヘキサン/酢酸エ
チル混合溶媒(容量比:2/1〜1/1)〕を用いて精製する
ことにより、カンレノンを含有する油状物質0.98gを得
た。この油状物質をn−ヘキサン1.5mlとアセトン1mlと
の混合溶媒を用いて再結晶することにより、カンレノン
を0.56g得た。カンレノンの収率は実施例の(b)で使
用した3,3−エチレンジオキシアンドロスタ−4,6−ジエ
ン−17−オン基準で32%であつた。得られたカンレノン
の分析結果を以下に示す。
融点:163〜168℃ 比旋光度:▲〔α〕22 D▼+22°(c=1.05、CHCl3) (b)スピロノラクトンの製造 カンレノン0.400gをメタノール1.6mlに溶解し、この溶
液にチオ酢酸0.24mlを加熱還流下に加え、さらに30分間
加熱還流を継続した。得られた反応混合液に60℃の水1.
6mlを加え、室温まで例したのち、酢酸エチル20mlで稀
釈した。得られた溶液を飽和重曹水及び飽和食塩水で順
次洗滌したのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾
燥液を減圧下に濃縮することにより0.607gの粗結晶を得
た。この粗結晶をメタノールを用いて再結晶することに
よりスピロノラクトンを0.408g得た(収率:83%)。得
られたスピロノラクトンの分析結果を以下に示す。
融点:130〜135℃ 比旋光度:▲〔α〕22 D▼−36.6°(c=1.13、CHCl3) 〔発明の効果〕 本発明によれば、上記の実施例から明らかなとおり、7
α−ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオン
から一般式(I)で示される3,3−アルキレンジオキシ
アンドロスタ−4,6−ジエン−17−オンを経由して17β
−ヒドロキシ−17α−(3−ヒドロキシプロピル)アン
ドロスタ−4,6−ジエン−3−オンを容易に製造するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−143654(JP,A) 特開 昭52−111552(JP,A) 特開 昭50−30861(JP,A) 特開 昭63−7795(JP,A) 特開 昭52−42867(JP,A) 特開 昭57−38798(JP,A) 特開 昭59−39298(JP,A) 特開 昭58−149698(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中R1はアルキレン基を表わす) で示される3,3−アルキレンジオキシアンドロスタ−4,6
    −ジエン−17−オンを一般式 (式中R2は水素原子又は低級アルキル基を表わし、R3
    びR4はそれぞれ低級アルキル基を表わすか又は一緒にな
    つてアルキレン基を表わす)で示される有機リチウム化
    合物と反応させ、得られる反応生成物を酸の存在下に加
    水分解することを特徴とする17β−ヒドロキシ−17α−
    (3−ヒドロキシプロピル)アンドロスタ−4,6−ジエ
    ン−3−オンの製造方法。
  2. 【請求項2】一般式(I)で示される3,3−アルキレン
    ジオキシアンドロスタ−4,6−ジエン−17−オンが7α
    −ヒドロキシアンドロスタ−4−エン−3,17−ジオンを
    酸の存在下に 一般式 HO−R1−OH (III) (式中R1は前記定義のとおりである) で示されるアルキレングリコールと反応させることによ
    り製造されたものである特許請求の範囲第1項記載の製
    造方法。
JP15442686A 1986-06-30 1986-06-30 17β−ヒドロキシ−17α−(3−ヒドロキシプロピル)アンドロスタ−4,6−ジエン−3−オンの製造方法 Expired - Lifetime JPH0696592B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15442686A JPH0696592B2 (ja) 1986-06-30 1986-06-30 17β−ヒドロキシ−17α−(3−ヒドロキシプロピル)アンドロスタ−4,6−ジエン−3−オンの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15442686A JPH0696592B2 (ja) 1986-06-30 1986-06-30 17β−ヒドロキシ−17α−(3−ヒドロキシプロピル)アンドロスタ−4,6−ジエン−3−オンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS638397A JPS638397A (ja) 1988-01-14
JPH0696592B2 true JPH0696592B2 (ja) 1994-11-30

Family

ID=15583913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15442686A Expired - Lifetime JPH0696592B2 (ja) 1986-06-30 1986-06-30 17β−ヒドロキシ−17α−(3−ヒドロキシプロピル)アンドロスタ−4,6−ジエン−3−オンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0696592B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI329105B (en) 2002-02-01 2010-08-21 Rigel Pharmaceuticals Inc 2,4-pyrimidinediamine compounds and their uses

Also Published As

Publication number Publication date
JPS638397A (ja) 1988-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0121759B2 (ja)
US4029549A (en) Process of producing 9α-hydroxy-3-ketobisnorchol-4-en-22-oic with mycobacterium fortuitum
EP0011235B1 (en) 9-alpha-hydroxy-3-oxopregna-4,17(20)-diene-20-carboxylic acid and its methyl ester and methods for the microbiological production thereof
US4429041A (en) Process of producing 9-hydroxy-3-oxo-4,17(20)-pregnadiene-20-carboxylic acid
JPH0696592B2 (ja) 17β−ヒドロキシ−17α−(3−ヒドロキシプロピル)アンドロスタ−4,6−ジエン−3−オンの製造方法
JP2006507369A (ja) 5−アンドロステン−3β−オールステロイド中間体およびそれらの製法
EP0941361B1 (en) A method for the preparation of steroid compounds
IE44308B1 (en) Process for the manufacture of 5-androsten-17-one derivatives and their use
EP0087787B1 (en) Pregnane derivatives and method of producing the same
JPS6137280B2 (ja)
JPS6155953B2 (ja)
US4062880A (en) 9α-Hydroxy-bis-nor-cholanic acid
EP0124903B1 (en) 11-hydroxypregn-4-en-3-one-20-carbaldehyde and a method for its production
IE53354B1 (en) Steroid bioconversion process and product
JPH0573394B2 (ja)
EP0117266B1 (en) 12-alpha-substituted pregna-1,4-diene-3,20-diones
JP2525049B2 (ja) プレグナン誘導体及びその製造方法
JPH0215197B2 (ja)
IE54751B1 (en) Gestagenically active 11beta-chloro-delta15-steroids and their manufacture and use
JPS6134438B2 (ja)
US4423146A (en) Composition of matter and process
JPH0369918B2 (ja)
Singh et al. Microbial Transformation of 19-Hydroxypregnanes
JPH0158199B2 (ja)
JPH0128758B2 (ja)