JPH06183163A - 熱転写記録材料 - Google Patents

熱転写記録材料

Info

Publication number
JPH06183163A
JPH06183163A JP43A JP35483692A JPH06183163A JP H06183163 A JPH06183163 A JP H06183163A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 35483692 A JP35483692 A JP 35483692A JP H06183163 A JPH06183163 A JP H06183163A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dye
group
image
thermal transfer
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP43A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Kubodera
征一 久保寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP43A priority Critical patent/JPH06183163A/ja
Publication of JPH06183163A publication Critical patent/JPH06183163A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写中のスリップや塗布ムラによる画質の低
下がなく、高濃度で鮮明な熱転写画像記録が得られ、か
つ記録画像の保存中ににじみによる画質の低下がおこら
ない画像を得るための熱転写記録材料を提供する。 【構成】 支持体上に熱移行性で、解離性の置換基を有
する色素を含有する色素供与層を設けた熱転写色素供与
材料と、支持体上に色素固定剤を含む受容層を設けた熱
転写受像材料とからなり、かつ色素供与層及び/又は受
像層にフッ素化合物を含有する熱転写記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像情報に対応した加熱
による、熱転写方式によって画像記録を行うための、熱
転写記録材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラービデオカメラで電子的に形
成された画像からプリントを得るための熱転写システム
が開発されてきた。このようなプリントを得る方法によ
れば、色分解された画像を電気信号に変換し、この信号
をプリンターに電送する。プリントを得るには、色素供
与材料を受像材料に面と面とを重ね合わせて、サーマル
ヘッドとプラテンローラーとの間に挿入する。サーマル
ヘッドは、電送された信号に応じて通電され加温され
る。色素供与材料は裏面からサーマルヘッドにより加熱
される。色素供与材料中の色素は受像材料に移行し、画
像状に記録される。カラー画像の場合は、この操作をイ
エロー、マゼンタ、シアン及び場合により黒の色素供与
材料を順次用いて、加熱を行い画像を記録する。前述の
電気信号を用いて熱的にプリントを得る別法は、サーマ
ルヘッドの代わりにレーザーを用いる方法である。この
方法では、色素供与材料はレーザー光を強く吸収する物
質を含有する。色素供与材料にレーザー光を照射する
と、この光吸収性物質が光エネルギーを熱エネルギーに
変換して、色素供与材料を加熱し、色素が受像材料に移
行する。この光吸収性物質は色素供与層中、あるいはそ
れに接して含有される。レーザー光は電気信号で変調さ
れ、色素供与材料を加熱する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の熱転写記録方式
で使用する色素供与材料は、サーマルヘッドへの負荷を
小さくするため、また記録速度を上げるため、出来るだ
け熱移行しやすい色素を用いるのが望ましい。しかし、
そのため、記録された受像材料中で色素が移動して画像
の鮮鋭度が低下したり、接触物に移行し汚染したりする
問題が生じる。また、高速記録のため色素供与層のバイ
ンダーが限定されたり、受像材料の受像層中に含有され
る色素固定剤のために、上記の材料を製造する場合、ム
ラのない材料を得ることが難しい。またプリンター中で
色素供与材料と受像材料との間でスリップして画質が低
下する。本発明は、上記の問題点を解決した新規の熱転
写記録材料を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
支持体上に熱移行性の色素を含有する色素供与層を設け
た熱転写色素供与材料と支持体上に色素受容性の化合物
を含有する受容層を設けた熱転写受像材料とからなる熱
転写記録材料であって、前記熱移行性の色素が解離性の
置換基を有し、色素受容性の化合物が色素固定剤であ
り、かつ色素供与層及び/又は受像層中にフッ素化合物
を含有することを特徴とする熱転写記録材料によって達
成されることを見だした。すなわち、本発明の熱転写記
録材料は解離性の置換基を有する色素と色素固定剤を用
いることにより、転写記録の保存中に画像のにじみなど
の劣化を生じない安定な色素画像を得ることができる。
そのため熱移行性の色素として転写しやすい構造のもの
を用いることができる。しかし、上記の色素を含む色素
供与材料、あるいは色素固定剤を含む受像材料はムラの
ない材料を製造することが難しい。また、転写時に色素
供与材料と受像材料との間でスリップして画質が低下し
やすい。本発明の色素供与層及び/又は受容層に含有さ
れるフッ素化合物は上記の問題を解決するためのもので
あり、これにより、転写速度が速く、転写濃度が高く、
記録画像の保存中に画質の劣化がなく、ムラのない材料
が製造でき、転写時にスリップなどのトラブルによる画
質の低下のない熱転写記録を得ることができる。
【0005】以下に色素供与材料及び受像材料について
説明する。熱転写色素供与材料の支持体としては従来公
知のものがいずれも使用できる。例えばポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアミ
ド、ポリカーボネート、グラシン紙、コンデンサー紙、
セルロースエステル、弗素ポリマー、ポリエーテル、ポ
リアセタール、ポリオレフィン、ポリイミド、ポリフェ
ニレンサルファイド、ポリプロピレン、ポリスルフォ
ン、セロファン等が挙げられる。熱転写色素供与材料の
支持体の厚みは、一般に2〜200μmである。サーマ
ルヘッドによる記録に用いる場合は、2〜30μmが好
ましい。必要に応じて下塗り層を付与してもよい。
【0006】熱移行性色素を用いた熱転写色素供与材料
は、基本的には、支持体上に熱によって可動性になる色
素とバインダーを含有する色素供与層を有するものであ
る。この熱転写色素供与材料は、熱によって可動性にな
る色素とバインダー樹脂とを適当な溶剤中に溶解または
分散させて塗工液を調製し、これを従来公知の熱転写色
素供与材料用の支持体の一方の面に、例えば約0.2〜
20μm、好ましくは0.4〜5μmの乾燥膜厚になる
塗布量で塗布乾燥して色素供与層を形成することによっ
て得られる。色素供与層は一層で形成されてもよいが、
多数回繰り返し使用する方法に用いる場合等のために、
2層以上の構成で形成してもよい。この場合、各層中の
色素含有量、色素/バインダー比はそれぞれ異なってい
てもよい。色素塗布量は、0.03〜20g/m2 、好
ましくは0.1〜5g/m2 である。
【0007】本発明に用いられる熱移行性の色素は解離
性の置換基を有する。解離性の置換基としては、置換さ
れた色素のpkaが12以下のものが好ましく、特にp
kaが7以下のものが好ましい。解離性の置換基は上記
の性質を有するものなら公知の置換基が利用できるが、
具体的には、フェノール性水酸基、カルボン酸基、スル
ホン酸基、エノール性水酸基、スルホニルアミノ基、活
性メチレン基、−CONHCO−、−SO2 NHCO
−、−SO2 NHSO2 −または−NH−の構造を含む
ヘテロ環などである。本発明の解離性の置換基として
は、特にフェノール性の水酸基が好ましく、そのフェノ
ール性水酸基を有する色素は下記一般式(I)で表わさ
れる構造の色素である。
【0008】
【化1】
【0009】式(I)中、R1 、R2 、R3 、R4 は、
各々独立に、水素原子又はベンゼン環に置換可能な有機
基を表わす。Qは、式(I)で表わされる構造の色素が
可視域および/又は近赤外域に吸収を持つために必要な
原子群である。R1 とR2 および/又はR3 とR4 は互
いに結合して環構造を形成していてもよい。その環構造
としては、例えば、ベンゼン環(縮環してナフチル環に
なる)、ピリジン環(縮環してキノリン環になる)及び
下記一般式(Ia)の構造が好ましい。
【0010】
【化2】
【0011】式(Ia)中、d1 、d2 、d3 、d4
アルキル基(置換されていてもよい炭素数1〜10)、
水素原子、アリール基(置換されていてもよい炭素数6
〜10)を表し、R1 、R2 、Qは上記と同義である。
以下に一般式(I)について詳しく述べる。R1
2 、R3 及びR4 は、各々独立に、水素原子又はベン
ゼン環に置換可能な置換基を表わし、その置換基として
は、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環
基、シアノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、アミノ基(置
換アミノ基を含む)、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、スル
ファモイルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、アルコキシカルボニルアミノ基、スルホニルアミノ
基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホニル
基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ環オキシ基、アゾ
基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、シリルオ
キシ基、アリールオキシカルボニル基、イミド基、ヘテ
ロ環チオ基、スルフィニル基、ホスホリル基、アシル
基、カルボン酸基(その塩も含む)、スルホン酸基(そ
の塩も含む)、等を表わす。Qの構造は、好ましくは、
下記一般式(II)〜(XIX)で表わされるものである。
【0012】
【化3】
【0013】
【化4】
【0014】
【化5】
【0015】
【化6】
【0016】式(II)中R5 は、アルキル基、アリール
基、ヘテロ原子として酸素、窒素あるいは硫黄のうち少
なくとも1つを含む5〜6員環を表わす。R6 は、R1
と同義である。Xは、−N=又は−C(R100 )=を表
わす。R100 は、水素原子又はシアノ基、アルコキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アミノカル
ボニル基を表わす。式(III)〜(XVII)中のXも全て上記
と同義である。式(III)中、R7 は、R1 と同義であ
る。X1 は5〜6員の含窒素ヘテロ環を形成するのに必
要な原子群を表わす。
【0017】式(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VI
II)中、R8 〜R19は、各々独立に、R1 と同義であ
る。式(VI)、(VII)、(VIII)中、X2 、X3 は5〜
6員の含窒素ヘテロ環を形成するのに必要な原子群を表
わす。式(IX)中、R20、R21、R22は各々独立に、R
1 と同義である。Z1 は−N=あるいは−C(R101
=を表わす。R101 はR100 と同義である 式(X)、(XI)、(XII)中、R23、R26、R27
28、R29、R32は、各々独立に、R1 と同義である。
28とR29は互いに結合し、ナフタレン環または縮環ヘ
テロ環を形成してもよい。縮環ヘテロ環としては、ヘテ
ロ原子としては酸素、窒素あるいは硫黄のうち少なくと
も一つを含む5又は6員環を表す。好ましくは、ピリジ
ン環(縮環してキノリン環を形成する。)又は下記化7
である。
【0018】
【化7】
【0019】上記式中、d1 、d2 、d3 、d4 は化2
で説明したものと同義である。R26、R27、Xは上記と
同義である。n、mは、各々独立に0〜4の整数を表わ
す。R24、R25、R30、R31は、各々独立に、シアノ
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、アミノカルボニル基を表わす。Z2 は、−S−、
−SO−、−SO2 −を表わす。
【0020】式(XIII)、(XIV)、(XV)中、 Z3
=C(R33)−又は=N−である。R33、R34、R
35は、各々独立に、R1 と同義である。R34とR35は互
いに結合して環構造を形成してもよい。R36、R37、R
39は、各々独立に、アルキル基、アリール基、ヘテロ環
基、アミノ基(アニリノ基を含む)を表わす。R38は、
ハメット置換基定数0.3以上の電子吸引性基を表わ
す。式(XVI)中、R40、R41は、各々独立に、R24と同
義である。式(XVII)中、R43、R44は、各々独立に、
5 と同義である。式(XVIII)中、R45、R46は、各々
独立に、R25と同義である。R47は、R1と同義であ
る。
【0021】式(XIX)中Aは、アリール基あるいはヘテ
ロ芳香環基を表わす。Aの好ましいものは、アリール基
〔炭素数6〜10。置換基によって置換されていてもよ
く、その置換基としては、アルキル基、アルコキシ基、
アリールオキシ基、アシルオキシ基、アリール基、ハロ
ゲン原子、アリールオキシカルボニル基、アルキルオキ
シカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、カルバモイル
基、アシル基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニル
アミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アミノ
カルボニルアミノ基、スルホニル基、スルファモイル
基、スルホニルアミノ基、アミノ基(置換アミノ基を含
む)、ヒドロキシ基、ヘテロ環基が挙げられる〕であ
る。又、ヘテロ芳香環基(炭素数2〜30)も好まし
い、好ましいヘテロ環基としては、イミダゾリル基、ピ
リジル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、ベンゾイミダ
ゾリル基、キノリル基、ベンゾピラゾリル基、ベンゾチ
アゾリル基、イソチアゾリル基、ベンゾイソチアゾリル
基、ピリドイソチアゾリル基、チアジアゾリル基が挙げ
られる。
【0022】Aの好ましい具体例としては、炭素数6〜
30のアリール基、例えば、p−メトキシフェニル、m
−メトキシフェニル、o−メトキシフェニル、p−クロ
ロフェニル、m−クロロフェニル、o−クロロフェニ
ル、p−ニトロフェニル、p−シアノフェニル、p−
(N,N−ジエチル)フェニル、2,4−ジクロロフェ
ニル、m−フロロフェニル、p−トリル、p−メシルフ
ェニル、3,4−ジシアノフェニル、4−メトキシカル
ボニルフェニル、2,4,6−トリクロロフェニル)、
炭素数2〜30のヘテロ環基、例えば、下記化学式で表
わされる基が挙げられる。
【0023】
【化8】
【0024】本発明に用いられる色素の中で、特に好ま
しいものは、Qが一般式(VI)、(VII)、(VIII)で表
わされるものである。本発明に用いられる色素の具体例
を以下に示すが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0025】
【化9】
【0026】
【化10】
【0027】
【化11】
【0028】
【化12】
【0029】
【化13】
【0030】
【化14】
【0031】
【化15】
【0032】
【化16】
【0033】
【化17】
【0034】
【化18】
【0035】
【化19】
【0036】
【化20】
【0037】
【化21】
【0038】
【化22】
【0039】
【化23】
【0040】上記の本発明に用いられる色素の合成法と
しては、従来の合成法が用いられるが、例えば、各々の
色素に対するカプラー化合物とp−ヒドロキシアニリン
化合物の酸化カップリング(Xが−N=の時)又はカプ
ラー化合物とp−ヒドロキシアリールアルデヒドの脱水
縮合反応〔Xが−C(R100 )=の時〕で合成すること
ができる。又、上記の色素と共に用いるバインダー樹脂
としては、このような目的に従来公知であるバインダー
樹脂のいずれも使用することができ、通常耐熱性が高
く、しかも加熱された場合に色素の移行を妨げないもの
が選択される。例えば、ポリアミド系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ
アクリル系樹脂(例えばポリメチルメタクリレート、ポ
リアクリルアミド、ポリスチレン−2−アクリロニトリ
ル)、ポリビニルピロリドンを始めとするビニル系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂(例えば塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体)、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレ
ン、ポリフェニレンオキサイド、セルロース系樹脂(例
えばメチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、セルロースアセテート水素フタレー
ト、酢酸セルロース、セルロースアセテートプロピオネ
ート、セルロースアセテートブチレート、セルロースト
リアセテート)、ポリビニルアルコール系樹脂(例えば
ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラールやポリビ
ニルアセタールなどの部分ケン化ポリビニルアルコー
ル)、石油系樹脂、ロジン誘導体、クマロン−インデン
樹脂、テルペン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン)などが用いられる。
【0041】このようなバインダー樹脂は、例えば色素
100重量部当たり約20〜600重量部の割合で使用
するのが好ましい。また、上記のバインダー樹脂は単独
で用いてもよく、同種で組成、分子量の異なるもの、あ
るいは異種のものを混合して用いてもよい。本発明にお
いて、上記の色素およびバインダー樹脂を溶解または分
散するためのインキ溶剤としては、従来公知のインキ溶
剤が自由に使用できる。
【0042】また、サーマルヘッドが色素供与材料に粘
着するのを防止するためにスリッピング層を設けてもよ
い。このスリッピング層はポリマーバインダーを含有し
たあるいは含有しない潤滑物質、例えば界面活性剤、固
体あるいは液体潤滑剤またはこれらの混合物から構成さ
れる。色素供与材料には背面より印字するときにサーマ
ルヘッドの熱によるスティッキングを防止し、滑りをよ
くする意味で、支持体の色素供与層を設けない側にステ
ィッキング防止処理を施すのがよい。例えば、ポリビ
ニルブチラール樹脂とイソシアネートとの反応生成物、
リン酸エステルのアルカリ金属塩またはアルカリ土類
金属塩、および充填剤、シリコーン樹脂などの離型
剤を主体とする耐熱スリップ層を設けるのがよい。ポリ
ビニルブチラール樹脂としては分子量が6万〜20万程
度で、ガラス転移点が80〜110℃であるもの、また
イソシアネートとの反応サイトが多い観点からビニルブ
チラール部分の重量%が15〜40%のものがよい。リ
ン酸エステルのアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属
塩としては、東邦化学製のガファックRD720などが
用いられ、ポリビニルブチラール樹脂に対して1〜50
重量%、好ましくは10〜40重量%程度用いるとよ
い。充填剤は0.01〜5g/m2、離型剤は0.1〜5
g/m2の範囲で用いるとよい。耐熱スリップ層は下層に
耐熱性を伴うことが望ましく、加熱により硬化しうる合
成樹脂とその硬化剤の組合せ、例えばポリビニルブチラ
ールと多価イソシアネート、アクリルポリオールと多価
イソシアネート、酢酸セルロースとチタンキレート剤、
もしくはポリエステルと有機チタン化合物などの組合せ
を塗布により設けるとよい。
【0043】色素供与材料には色素の支持体方向への拡
散を防止するための親水性バリヤー層を設けることもあ
る。親水性の色素バリヤー層は、意図する目的に有用な
親水性物質を含んでいる。一般に優れた結果がゼラチ
ン、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(イソプロピルアク
リルアミド)、メタクリル酸ブチルグラフトゼラチン、
メタクリル酸エチルグラフトゼラチン、モノ酢酸セルロ
ース、メチルセルロース、ポリ(ビニルアルコール)、
ポリ(エチレンイミン)、ポリ(アクリル酸)、ポリ
(ビニルアルコール)とポリ(酢酸ビニル)との混合
物、ポリ(ビニルアルコール)とポリ(アクリル酸)と
の混合物またはモノ酢酸セルロースとポリ(アクリル
酸)との混合物を用いることによって得られる。特に好
ましいものは、ポリ(アクリル酸)、モノ酢酸セルロー
スまたはポリ(ビニルアルコール)である。
【0044】色素供与層は、印字したとき所望の色相を
転写できるように色素を選択し、必要に応じて、色相の
異なる2層以上の色素供与層を一つの熱転写色素供与材
料に並べて形成されていてもよい。例えば、分色信号に
応じて各色の印字を繰り返してカラー写真のような画像
を形成するときには、印字したときの色相がシアン、マ
ゼンタ、イエローの各色であることが望ましく、このよ
うな色相を与える色素を含有する3つの色素供与層を並
べる。あるいは、シアン、マゼンタ、イエローに加えて
更にブラックの色相を与える色素を含有する色素供与層
を追加してもよい。なお、これらの色素供与層の形成の
際にいずれかの色素供与層の形成と同時に位置検出用の
マークを設けると、色素供与層形成とは別のインキや印
刷工程を要しないので好ましい。本発明の色素供与材料
は、シート形態又は連続のロール若しくはリボンとして
使用される。連続のロール若しくはリボンを使用する場
合には、唯一種の色素を有するか、或いは熱移行性のシ
アン及び/又はマゼンタ及び/又はイエロー及び/又は
ブラックその他の色素のような相違する色素の域を別々
に有する。即ち、一色、二色、三色、又は四色の材料が
(あるいは更に多色の材料も)、本発明の範囲内に含ま
れる。
【0045】また、これらの色素供与材料は一般に公知
の各種のコーターにより色素層等を付与することができ
る。たとえば、グラビアコーター、ロッドコーター、ブ
レードコーター、エアナイフコーター、ロールコーター
等が用いられる。上記の複数の色素を有する材料の場合
はグラビア印刷、マイクログラビア印刷等の方式が好ま
しい。またこられのコーターは受像材料の製造にも用い
ることができる。
【0046】本発明において、熱転写受像材料に用いる
支持体は転写温度に耐えることができ、平滑性、白色
度、滑り性、摩擦性、帯電防止性、転写後のへこみなど
の点で要求を満足できるものならばどのようなものでも
使用できる。例えば、合成紙(ポリオレフィン系、ポリ
スチレン系などの合成紙)、上質紙、アート紙、コート
紙、キャストコート紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂また
はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合
成樹脂内添紙、板紙、セルロース繊維紙、ポリオレフィ
ンコート紙(特にポリエチレンで両側を被覆した紙)な
どの紙支持体、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリスチレンメタクリレー
ト、ポリカーボネート等の各種のプラスチックフィルム
またはシートとこのプラスチックに白色反射性を与える
処理をしたフィルムまたはシート、また上記の任意の組
合せによる積層体も使用できる。
【0047】透過観察用の受像材料の支持体としては熱
転写処理に耐える程度の耐熱性と、転写画像が観察でき
る程度の透明性を有していれば、一般に知られている支
持体が用いられる。透明性、屈曲性、耐熱性等を考慮し
た場合、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド
等のフィルムが好ましい、なかでもポリエチレンテレフ
タレート及びポリエチレンナフタレートのフィルムが特
に好ましい。これらの樹脂フィルムは単独で用いてもよ
いし、積層フィルムの形で使用してもよい。これらの支
持体の厚みは、通常25μm〜500μm、好ましくは
75μm〜200μm程度である。
【0048】熱転写受像材料には色素受容層が設けられ
る。この受容層は、印字の際に熱転写色素供与材料から
移行してくる熱移行性色素を受け入れ、熱移行性色素が
染着する働きを有している熱移行性色素を受容しうる物
質を単独で、またはその他のバインダー物質とともに含
んでいる厚み0.5〜50μm程度の被膜であることが
好ましい。熱移行性色素を受容しうる物質として、本発
明では色素固定剤を用いる。
【0049】上記の場合色素固定剤は、通常使用される
色素固定剤の中から任意に選ぶことができるが、それら
の中でも特にポリマー色素固定剤が好ましい。ここでポ
リマー色素固定剤とは、下記一般式(XX)で示される繰
り返し単位を含むポリマーが挙げられる。
【0050】
【化24】
【0051】式(XX)中、a1 は水素原子、ハロゲン原
子、シアノ基または炭素数1〜4のアルキル基を表す。
1 は、炭素原子とD2 を連結する2価の基を表す。D
2 は三級アミノ基、含窒素複素環基、四級カチオン基を
表す。
【0052】a1 として具体的には、水素原子、ハロゲ
ン原子(例えば、塩素原子、臭素原子等)、シアノ基ま
たは炭素数1〜4のアルキル基(例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル等)を表す。a1 は好ましくは水
素原子、メチル基を表す。D1 として具体的には、−O
CO−、−COO−、−(CH2 V −、−SO2 −、
−COO−(CH2 V −、−OCO−(CH2 V
(vは1〜3の整数を表す)、−O−、−CONH−、
−CON(R1 )−、−SO2 N(R1 )−、−CON
HCONH−、−CONHCOO−又は−C6 4
(ここで、R1 は式(I)のものと同義である)の単独
又はこれらの組み合わせにより構成された基を表す。D
1 が−C6 4 −を表わす場合、ベンゼン環は置換基を
有してもよい。置換基としては、ハロゲン原子(例えば
塩素原子、臭素原子等)、アルキル基(例えばメチル、
エチル、プロピル、ブチル、クロロメチル、メトキシメ
チル等)、アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、
プロピオキシ、ブトキシ等)等が挙げられる。D1 は、
好ましくは−OCO−、−OCO−(CH2 V −、−
COO−(CH2 V −、−CH2 −又は−C6 4
CH2 −を表わす。
【0053】D2 が三級アミノ基を表す場合、三級アミ
ノ基は−N(D4 )D5 で表され、D4 及びD5 は各々
独立にR1 と同義である。D4 とD5 は、環構造を形成
してもよく、環構造としては酸素、窒素あるいは硫黄を
含んでもよい5〜6員環を表す。D4 及びD5 は、好ま
しくは各々独立に炭素数1〜6のアルキル基又はベンジ
ル基を表す。D2 が含窒素複素環基を表す場合、含窒素
複素環基としてはイミダゾール基及びピリジル基が好ま
しく、これらは置換されてもよい。その置換基としては
上記R1 が挙げられる。D2 が四級カチオン基を表す場
合、四級カチオン基としては、好ましくは四級アンモニ
ウム基、四級イミダゾール基が挙げられる。四級アンモ
ニウム基は、下記一般式(XXI) で表される。
【0054】
【化25】
【0055】式(XXI) 中、D6 、D7 、D8 は各々独立
にR1 と同義である。D6 とD7 又はD7 とD8 または
6 とD8 は、環構造を形成してもよく、環構造はD4
とD5 が形成するものと同義である。Mは置換基中の陽
イオン電荷を中和する陰イオンを表す。陰イオンとして
は、無機陰イオンあるいは有機陰イオンのいずれであっ
てもよく、好ましくは過塩素酸イオン、ヨウ素イオン、
臭素イオン、置換アリールスルホン酸イオン(例えば、
p−トルエンスルホン酸イオン等)である。D6
7 、D8 は好ましくは、各々独立に炭素数1〜6のア
ルキル基またはベンジル基を表す。四級イミダゾール基
としては、下記一般式(XXII)が挙げられる。
【0056】
【化26】
【0057】式(XXII)中、D9 は上記R1 と同義であ
る。Mは上記と同義である。R9 は好ましくは、置換あ
るいは非置換のアルキル基である。式(XX)で示される
繰り返し単位は、ポリマー中10モル%〜100モル%
含まれる。更には、式(XX)で示される重合体成分とと
もに該ポリマー中に含有され得る重合体成分として、該
式(XX)の重合体成分と共重合しうる他の繰り返し単位
に相当する単量体であればいずれでもよい。好ましく
は、ビニル系化合物であり、更に具体的には、メタクリ
ル酸エステル類、アクリル酸エステル類、スチレン類、
複素環ビニル類等が挙げられる。これら他の単量体はポ
リマー色素固定剤の全重合体成分中90モル%を超えな
い範囲で用いられる。式(XX)で示される繰り返し単位
とその他の重合体成分は、ポリマー中にランダム形態で
もブロック形態でも存在してもよい。以下、本発明に用
いられる色素固定剤の具体的代表例を挙げるが、本発明
は、これらに限定されるものではない。三級アミノ基を
有するポリマー色素固定剤の具体例としては以下のポリ
マーが挙げられる.(数字はモル%を表す)
【0058】
【化27】
【0059】含窒素複素環基としてはイミダゾール基及
びピリジル基が好ましく、該基を有するポリマー色素固
定剤の具体例としては以下のポリマーが挙げられる。
【0060】
【化28】
【0061】
【化29】
【0062】四級アンモニウム基を有するポリマー色素
固定剤の具体例としては以下のポリマーが挙げられる。
【0063】
【化30】
【0064】
【化31】
【0065】
【化32】
【0066】三級イミダゾール基を有するビニルモノマ
ー単位を含むホモポリマーやコポリマーの具体例として
は、米国特許第4,282,305号、同第4,11
5,124号、同第3,148,061号、特開昭60
−118834号、同60−122941号,特開昭6
2−244043号、特開昭62−244036号など
に記載されている色素固定剤を含め、以下のものが挙げ
られる。
【0067】
【化33】
【0068】
【化34】
【0069】
【化35】
【0070】四級イミダゾリウム塩を有するビニルモノ
マー単位を含むホモポリマーやコポリマーの好ましい具
体例としては、英国特許第2,056,101号、同第
2,093,041号、同第1,594,961号、米
国特許第4,124,386号、同第4,115,12
4号、同第4,273,853号、同第4,450,2
24号、特開昭48−28325号などに記載されてい
る色素固定剤を含め以下のものが挙げられる。
【0071】
【化36】
【0072】
【化37】
【0073】その他、四級アンモニウム塩を有するビニ
ルモノマー単位を含むホモポリマーやコポリマーの好ま
しい具体例としては、米国特許第3,709,690
号、同第3,898,088号、同第3,958,99
5号、特開昭60−57836号、同60−60643
号、同60−122940号、同60−122942
号、同60−235134号などに記載されている色素
固定剤を含め以下のものが挙げられる。
【0074】
【化38】
【0075】
【化39】
【0076】
【化40】
【0077】
【化41】
【0078】以上のポリマーのなかで、特に好ましいの
はP−51〜P−61である。本発明のポリマー色素固
定剤の分子量は1×103 〜1×106 が適当であり、
特に1×104 〜2×105 が好ましい。上記のポリマ
ー色素固定剤は単独で受容層を形成することもできる。
また、下記に述べる合成樹脂と混合して用いることもで
きる。色素固定剤の塗布量は0.2〜30g/m2 が適
当であり、好ましくは0.5〜15g/m2 で使用する
のが好ましい。本発明に用いられるポリマー色素固定剤
は、ビニル基と塩基性部位をもつモノマーをラジカル重
合して合成することができる。必要に応じてポリマー化
した後に、アミン類を用いて塩基性部位をアルキル化反
応を経て導入してもよい。または、4級アミン化反応を
経て、4級アミノ基を導入してもよい。また、合成樹脂
と混合して使用する場合は、色素固定剤の種類や組成、
さらに用いられる画像形成過程に応じて当業者が容易に
定めることができるが、好ましくは、固定剤/合成樹脂
比が10/90〜100/0で用いるのが好ましい。
【0079】合成樹脂としては転写シートから移行して
くる染料を受けいれるものであれば、通常の合成樹脂が
用いられる。具体的には以下のような合成樹脂である。 (イ)エステル結合を有するもの テレフタル酸、イソフタル酸、セバシン酸、シジピン
酸、コハク酸などのジカルボン酸成分(これらのジカル
ボン酸成分にはスルホン酸基、カルボキシル基などが置
換していてもよい)と、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグ
リコール、ビスフェノールAなどの縮合により得られる
ポリエステル樹脂:ポリメチルメタクリレート、ポリブ
チルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリブ
チルアクリレートなどのポリアクリル酸エステル樹脂ま
たはポリメタクリル酸エステル樹脂:ポリカーボネート
樹脂:ポリアリレート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂:スチ
レンアクリレート樹脂:ビニルトルエンアクリレート樹
脂など。具体的には特開昭59−101395号、同6
3−7971号、同63−7972号、同63−797
3号、同60−294862号に記載のものを挙げるこ
とができる。また、市販品としては東洋紡製のバイロン
290、バイロン200、バイロン280、バイロン3
00、バイロン103、バイロンGK−140、バイロ
ンGK−130、花王製のATR−2009、ATR−
2010東レ製のケミット K1089、日本合成化学
製ポリエスター TP220などが使用できる。
【0080】(ロ)ウレタン結合を有するもの ポリウレタン樹脂など。 (ハ)アミド結合を有するもの ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂など。 (ニ)アセタール結合を有するもの ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂
など。 (ホ)エーテル結合を有するもの エチルセルロース樹脂、フェノキシ樹脂、ポリエーテル
イミド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂など。 (ヘ)その他極性の高い結合を有するもの ポリカプロラクトン樹脂、スチレン−無水マレイン酸樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、
ポリスルホン樹脂、塩化ビニリデン樹脂など。上記のよ
うな合成樹脂に加えて、これらの混合物あるいは共重合
体なども使用できる。
【0081】熱転写受像材料中、特に受容層中には、熱
移行性色素を受容しうる物質として、または色素の拡散
助剤として高沸点有機溶剤または熱溶剤を含有させるこ
とができる。高沸点有機溶剤および熱溶剤の具体例とし
ては特開昭62−174754号、同62−24525
3号、同61−209444号、同61−200538
号、同62−8145号、同62−9348号、同62
−30247号、同62−136646号に記載の化合
物を挙げることができる。
【0082】本発明において、熱転写受像材料の受容層
は、熱移行性色素を受容しうる物質を水溶性バインダー
に分散して担持する構成としてもよい。この場合に用い
られる水溶性バインダーとしては公知の種々の水溶性ポ
リマーを使用しうるが、硬膜剤により架橋反応しうる基
を有する水溶性のポリマーが好ましく、中でもゼラチン
類が特に好ましい。受容層は2層以上の層で構成しても
よい。その場合、支持体に近い方の層にはガラス転位点
の低い合成樹脂を用いたり、高沸点有機溶剤や熱溶剤を
用いて色素に対する染着性を高めた構成にし、最外層に
はガラス転位点のより高い合成樹脂を用いたり、高沸点
有機溶剤や熱溶剤の使用量を必要最小限にするかもしく
は使用しないで表面のベタツキ、他の物質との接着、転
写後の他物質への再転写、熱転写色素供与材料とのブロ
ッキング等の故障を防止する構成にすることが望まし
い。受容層の厚さは全体で0.5〜50μm、特に3〜
30μmの範囲が好ましい。2層構成の場合最外層は
0.1〜2μm、特に0.2〜1μmの範囲にするのが
好ましい。
【0083】本発明において、熱転写受像材料は、支持
体と受容層の間に中間層を有してもよい。中間層は構成
する材質により、クッション層、多孔層、色素の拡散防
止層のいずれか又はこれらの2つ以上の機能を備えた層
であり、場合によっては接着剤の役目も兼ねている。色
素の拡散防止層は、特に熱移行性色素が支持体に拡散す
るのを防止する役目を果たすものである。この拡散防止
層を構成するバインダーとしては、水溶性でも有機溶剤
可溶性でもよいが、水溶性のバインダーが好ましく、そ
の例としては前述の受像層のバインダーとして挙げた水
溶性バインダー、特にゼラチンが好ましい。多孔層は、
熱転写時に印加した熱が受像層から支持体へ拡散するの
を防止し、印加された熱を有効に利用する役目を果たす
層である。
【0084】本発明において、熱転写受像材料を構成す
るクッション層、多孔層、拡散防止層、接着層などに
は、シリカ、クレー、タルク、ケイソウ土、炭酸カルシ
ウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ酸アルミニ
ウム、合成ゼオライト、酸化亜鉛、リトポン、酸化チタ
ン、アルミナなどの顔料微粉末を含有させてもよい。
【0085】熱転写受像材料には蛍光増白剤を用いても
よい。その例としては、K.Veenkatarama
n編「The Chemistry of Synth
etic Dyes」第V巻,第8章、特開昭61−1
43752号などに記載されている化合物を挙げること
ができる。より具体的には、スチルベン系化合物、クマ
リン系化合物、ビフェニル系化合物、ベンゾオキサゾリ
ル系化合物、ナフタルイミド系化合物、ピラゾリン系化
合物、カルボスチリル系化合物、2, 5−ジベンゾオキ
サゾールチオフェン系化合物などが挙げられる。蛍光増
白剤は退色防止剤と組み合わせて用いることができる。
【0086】本発明において、熱転写色素供与材料と熱
転写受像材料との離型性を向上させるために、色素供与
材料及び/又は受像材料を構成する層中、特に好ましく
は両方の材料が接触する面に当たる最外層に離型剤を含
有させるのが好ましい。離型剤としては、ポリエチレン
ワックス、アミドワックス、シリコン系樹脂の微粉末等
の固形あるいはワックス状物質:リン酸エステル系等の
界面活性剤:パラフィン系、シリコーン系、弗素系のオ
イル類等、従来公知の離型剤がいずれも使用できるが、
特にシリコーンオイルが好ましい。
【0087】シリコーンオイルとしては、無変性のもの
以外にカルボキシ変性、アミノ変性、エポキシ変性、ポ
リエーテル変性、アルキル変性等の変性シリコーンオイ
ルを単独あるいは2種以上併用して用いることができ
る。その例としては、信越シリコーン(株)発行の「変
性シリコーンオイル」技術資料の6〜18B頁に記載の
各種変性シリコーンオイルを挙げることができる。有機
溶剤系のバインダー中に用いる場合は、無変性のものの
他このバインダーの架橋剤と反応しうる基(例えばイソ
シアネートと反応しうる基)を有するアミノ変性シリコ
ーンオイルが、また水溶性バインダー中に乳化分散して
用いる場合は、カルボキシ変性シリコーンオイル(例え
ば信越シリコーン(株)製:商品名X−22−371
0)あるいはエポキシ変性シリコーンオイル(例えば信
越シリコーン(株)製:商品名KF−100T)が有効
である。また、ポリエーテル変性シリコーンオイル、イ
ソシアネート変性シリコーンオイルも有効である。
【0088】本発明に用いる熱転写色素供与材料および
熱転写受像材料を構成する層は硬膜剤によって硬化され
ていてもよい。有機溶剤系のポリマーを硬化する場合に
は、特開昭61−199997号、同58−21539
8号等に記載されている硬膜剤が使用できる。OH基、
アミノ基、カルボキシル基等を有する樹脂。例えばポリ
エステル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、エチルセル
ロース樹脂等に対しては特にイソシアネート系の硬膜剤
の使用が好ましい。水溶性ポリマーの硬化には、米国特
許第4,678,739号第41欄、特開昭59−11
6655号、同62−245261号、同61−189
42号等に記載の硬膜剤が使用に適している。より具体
的には、アルデヒド系硬膜剤(ホルムアルデヒド等)、
アジリジン系硬膜剤、エポキシ系硬膜剤、ビニルスルホ
ン系硬膜剤(N,N′−エチレン−ビス(ビニルスルホ
ニルアセタミド)エタン等)、N−メチロール系硬膜剤
(ジメチロール尿素等)、あるいは高分子硬膜剤(特開
昭62−234157号などに記載の化合物)が挙げら
れる。
【0089】熱転写色素供与材料や熱転写受像材料には
退色防止剤を用いてもよい。退色防止剤としては、例え
ば酸化防止剤、紫外線吸収剤、あるいはある種の金属錯
体がある。酸化防止剤としては、例えばクロマン系化合
物、クマラン系化合物、フェノール系化合物(例えばヒ
ンダ−ドフェノール類)、ハイドロキノン誘導体、ヒン
ダ−ドアミン誘導体、スピロインダン系化合物がある。
また、特開昭61−159644号記載の化合物も有効
である。
【0090】紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾー
ル系化合物(米国特許第3,533,794号など)、
4−チアゾリドン系化合物(米国特許3,352,68
1号など)、ベンゾフェノン系化合物(特開昭56−2
784号など) 、その他の特開昭54−48535号、
同62−136641号、同61−88256号等に記
載の化合物がある。また、特開昭62−260152号
記載の紫外線吸収性ポリマーも有効である。金属錯体と
しては、米国特許第4,241,155号、同第4,2
45,018号第3〜36欄、同第4,254,195
号第3〜8欄、特開昭62−174741号、同61−
88256号(27)〜(29)頁、特開平1−755
68号、特開昭63−199248号等に記載されてい
る化合物がある。
【0091】有用な退色防止剤の例は特開昭62−21
5272号(125)〜(137)頁に記載されてい
る。受像材料に転写された色素の退色を防止するための
退色防止剤は予め受像材料に含有させておいてもよい
し、色素供与材料から転写させるなどの方法で外部から
受像材料に供給するようにしてもよい。上記の酸化防止
剤、紫外線吸収剤、金属錯体はこれら同士を組み合わせ
て使用してもよい。
【0092】熱転写色素供与材料や熱転写受像材料の構
成層には塗布助剤、剥離性改良、スベリ性改良、帯電防
止、現像促進等の目的で種々の界面活性剤を使用するこ
とができる。非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活
性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤を用いる
ことができる。これらの具体例は特開昭62−1734
63号、同62−183457号等に記載されている。
【0093】また、熱移行性色素を受容しうる物質、離
型剤、退色防止剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、その他
の疎水性化合物を水溶性バインダー中に分散する際に
は、分散助剤として界面活性剤を用いるのが好ましい。
この目的のためには、上記の界面活性剤の他に、特開昭
59−157636号の37〜38頁に記載の界面活性
剤が特に好ましく用いられる。
【0094】色素供与層及び/又は受像層中にはマット
剤を含有してもよい。マット剤としては種々のものがあ
り、無機の材料でも有機の材料でもよい。また熱による
変形の少ないものが望ましい。無機のマット剤の例とし
ては、酸化物(例えば、二酸化珪素、酸化チタン、酸化
亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム等)、アル
カリ土類金属塩(例えば、硫酸塩や炭酸塩であって、具
体的には硫酸バリウム、炭酸カルシウム、硫酸マグネシ
ウム等)やガラス等である。また、有機のマット剤とし
ては熱による軟化が60℃以下で起こらないものが望ま
しい。そのような例としては、セルロースエステル(例
えば、セルロースアセテートプロピオネート等)、セル
ロースエーテル(例えば、エチルセルロース等)、合成
樹脂等である。合成樹脂の例としては、例えばアルキル
メタクリレート、アルコキシアルキルメタクリレート、
グリシジルメタクリレート、アクリルアミド、メタクリ
ルアミド、スチレンなどの単独もしくは組合せ、又はこ
れらとアクリル酸、メタクリル酸、α,β−不飽和ジカ
ルボン酸、ヒドロキシアルキル−アクリレートまたは−
メタクリレート、スルホンアルキル−アクリレートまた
は−メタクリレート、スチレンスルホン酸等の組合せを
単量体成分とするポリマーを用いることができる。なか
でもポリメチルメタクリレートが好ましい。またポリエ
チレン等のビニル系合成樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、
ポリカーボネート樹脂、AS樹脂なども用いることがで
きる。マット剤の使用量は色素供与層のバインダー及び
/又は受像層中の合成樹脂の塗布量の0.5〜10wt
%、好ましくは1〜5wt%添加される。
【0095】本発明に使用されるフッ素化合物は、フッ
素高分子化合物であっても、またフッ素界面活性剤であ
ってもよい。本発明に使用されるフッ素高分子化合物
は、米国特許第4,175,969号、同4,087,
394号、同4,016,125号、同3,676,1
23号、同3,676,411号、同4,304,85
2号、特開昭52−129520号、同54−1582
22号、同55−57842号、同57−11342
号、同57−19735号、同57−179837号、
化学総説,No. 27,「新しいフッ素化学」(日本化学
会編,1980年)、「機能製含フッ素高分子」(日刊
工業新聞社編,1982年)等に記載の化合物を挙げる
ことができる。これらのフッ素化合物は、上記特許公報
および文献に記載の方法により製造することができる
他、さらに一般的には、相当する炭化水素類のフッ素化
により合成することができる。炭化水素類のフッ素化に
ついては、「新実験化学講座」vol.14〔I〕(丸善,
1982年),308〜331頁に詳しい記載がある。
本発明においてフッ素化合物は、0.001g/m2〜3
g/m2、好ましくは0.002g/m2〜1.5g/m2
特に好ましくは0.005g/m2〜1.0g/m2を色素
供与材料の色素供与層と色像受像材料の色素受容層のい
ずれか一方、好ましくはその両方に添加する。以下に本
発明に用いられるフッ素化合物の具体例を示すが、本発
明はこれらに限定されない。
【0096】
【化42】
【0097】
【化43】
【0098】また、本発明に使用されるフッ素界面活性
剤としては、フッ化炭化水素を部分構造として含む界面
活性剤で、アニオン型、カチオン型、ノニオン型、ベタ
イン型等のいずれであってもよい。フッ素界面活性剤の
具体例を示すが、本発明はこれらに限定されない。
【0099】
【化44】
【0100】
【化45】
【0101】
【化46】
【0102】
【化47】
【0103】
【化48】
【0104】
【化49】
【0105】その他に、大日本インキ化学(株)製のメ
ガファックF−131〜133、F−141〜144、
F−170〜173、F−180〜184、F−190
〜195、F−522;旭硝子(株)製のサーフロンS
−111〜113、S−131〜133、S−141、
S−101、S−105、S−381、S−382、S
−383およびアサヒガードAG650、AG660、
LS520、LS540;ネオス(株)製のフタージエ
ント400S等が挙げられる。マット剤の粒子形状およ
び粒子径には特別な限定はないが、通常0.5〜10μ
m、特に1〜5μmの平均粒子径を持つ粒子が好まし
い。また、無機の材料、有機の材料を各々単独に用いて
もよいし、併用してもよい。本発明に用いられるマット
剤の合成法としては、従来のものを挙げることができる
が、例えば、機械的に処理して微粒子化し、必要により
フルイ分け等により粒度をそろえる。樹脂の場合は、乳
化重合等により分散されたものを乾燥し、同形のものを
得ることができる。
【0106】本発明においては、熱転写色素供与材料を
熱転写受像材料と重ね合わせ、いずれかの面から、好ま
しくは熱転写色素供与材料の裏面から、例えばサーマル
ヘッド等の加熱手段により画像情報に応じた熱エネルギ
ーを与えることにより、色素供与層の色素を熱転写受像
材料に加熱エネルギーの大小に応じて転写することがで
き、優れた鮮明性、解像性の階調のあるカラー画像を得
ることができる。また褪色防止剤も同様にして転写でき
る。加熱手段はサーマルヘッドに限らず、レーザ光(例
えば半導体レーザ)、赤外線フラッシュ、熱ペンなどの
公知のものが使用できる。レーザを用いるシステムで
は、熱転写色素供与材料は、レーザ光を強く吸収する材
料を含有することが好ましい。熱転写色素供与材料にレ
ーザ光を照射すると、この吸収性材料が光エネルギーを
熱エネルギーに変換し、すぐ近くの色素にその熱を伝達
し、色素は熱転写受像材料に転写される温度(熱移行温
度)まで加熱される。この吸収性材料は色素の下部に層
を成して存在し、及び/又は色素と混合される。レーザ
ビームは元の画像の形状及び色を表す電気信号で変調さ
れ、元の対象の色を再構成するため熱転写色素供与材料
上に存在する必要ある領域の色素のみが加熱されて熱移
行する。
【0107】本発明において、熱転写色素供与材料は熱
転写受像材料と組合せることにより、熱印字方式の各種
プリンターを用いた印字、ファクシミリ、あるいは磁気
記録方式、光磁気記録方式、光記録方式等による画像の
プリント作成、テレビジョン、CRT画面からのプリン
ト作成等に利用できる。熱転写記録方法の詳細について
は、特開昭60−34898号の記載を参照できる。
【0108】本発明の好ましい実施態様では、熱転写色
素供与材料はポリエチレンテレフタレート支持体上にシ
アン色素、マゼンタ色素およびイエロー色素の逐次繰返
し領域で塗布したものからなり、前記熱転写工程を各色
素毎に逐次実施して三色の転写画像を形成する。勿論、
この熱転写工程を単色で実施した際には、モノクローム
の転写画像が得られる。熱転写色素供与材料から熱転写
受像材料に色素を熱転写するのに、サーマルヘッドへの
電気信号に対応した通電、またはアルゴンやクリプトン
のようなイオンガスレーザ、銅、金及びカドミウムのよ
うな金属蒸気レーザ、ルビーやYAGのような固体レー
ザ、又は750〜870nmの赤外域で放出するガリウ
ム−ヒ素のような半導体レーザなど数種のレーザによる
加熱が使用できる。しかしながら実際的には、小型、低
コスト、安定性、信頼性、耐久性及び変調の容易さの点
で半導体レーザーが有利である。
【0109】
【実施例】以下に本発明の詳細な実施例を示す。ただ
し、本発明の熱転写記録材料は、以下に示す実施例に限
られるものではない。
【0110】実施例1 熱転写色素供与材料(1)の作製 片面に耐熱滑性層を設けた、厚さ5μmのポリエチレン
テレフタレートフイルムを支持体とし、この支持体の、
耐熱滑性層を設けた側と反対の側に、下記組成の色素供
与層塗布用組成物(1)を、グラビアコーターを用い
て、乾燥後の厚みが0.6μmになるように塗布して、
熱転写色素供与材料(1)(以下、単に色素供与材料と
もいう)を得た。 色素供与層塗布用組成物(1) 色素 1 10g ポリビニルブチラール(デンカブチラール5000A :電気化学製) 7g ポリビニルアセタール(エスレックスK;積水化学製) 3g フッ素化合物 F11 0.1g ポリイソシアネート(タケネートD110N:武田薬品製) 0.5g メチルエチルケトン 100ml トルエン 80ml
【0111】熱転写受像材料(1)の作製 支持体として、厚さ150μmの積層型合成紙を用い、
表面に下記組成の受容層塗布用組成物(1)をワイヤー
バーコーターを用いて、乾燥時の厚さが5μmとなるよ
うに塗布して、熱転写受像材料(1)(以下、単に受像
材料ともいう)を作製した。乾燥はドライヤーで仮乾燥
後、80℃のオーブン中で1時間行った。 受容層塗布用組成物(1) 色素固定剤 P−4 10g バインダー樹脂(バイロン300:東洋紡製) 25g シリコーンオイル(KF857:信越化学製) 0.4g フッ素化合物(アサヒカードLS540;旭ガラス製) 0.2g メチルエチルケトン 100ml トルエン 50ml
【0112】実施例2 色素供与材料(2)〜(6)の作製 色素供与材料(1)の、色素、バインダー樹脂、フッ素
化合物を、下記表−Aに示すものに代えて、他は実施例
1と同様にして、色素供与材料(2)〜(6)を作製し
た。
【0113】
【表1】
【0114】受像材料(2)の作製 厚さ160μmの上質紙の両面に、それぞれ20μmの
厚さにポリエチレンをラミネートしたレジンコート紙を
支持体とし、下記組成の受容層塗布用組成物(2)を用
い、他は実施例1と同様にして、受像材料(2)を作製
した。 受容層塗布用組成物(2) 色素固定剤 P−58 10g バインダー樹脂(バイロン200:東洋紡製) 20g ポリイソシアネート(KP−90:大日本インキ化学製) 5g フッ素化合物 F−11 0.4g メチルエチルケトン 100ml トルエン 80ml 実施例3 受像材料(3)〜(6)の作製 受像材料(2)の、色素固定剤、フッ素化合物、バイン
ダー樹脂を下記表−Bに示すものに代えて、他は実施例
1と同様にして、受像材料(3)〜(6)を作製した。
【0115】
【表2】
【0116】実施例4 熱転写受像材料(7)の作製 下記組成のゼラチン水溶液(A)中に、(B)の組成の
色素受容性ポリマーの有機溶剤溶液をホモジナイザーで
乳化分散し、色素受容性物質のゼラチン分散液を調製し
た。 ゼラチン水溶液(A) ゼラチン 2.5g ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(5%水溶液) 20ml 水 80ml 色素受容性ポリマー溶液(B) 色素固定剤 P−58 7g バインダー樹脂(バイロン103:東洋紡製) 7g シリコーンオイル(X−22−3710:信越化学製) 0.5g フッ素化合物 SA−1 0.3g トリフェニルフォスフェート 2g メチルエチルケトン 20ml トルエン 20ml このゼラチン分散液を、実施例2のレジンコート紙上
に、実施例1と同様にして、乾燥後の厚さが7μmの、
受像材料(7)を作製した。
【0117】比較例 実施例2の色素供与材料(3)の色素を、下記の色素A
に代えて比較用の色素供与材料(A)を、またフッ素化
合物を除いて色素供与材料(B)をそれぞれ作製した。
【0118】
【化50】
【0119】また、実施例2の受像材料(2)より色素
固定剤を除いた組成の組成物を用いて比較用の受像材料
(A)を、フッ素化合物を除いて受像材料(B)を、色
素固定剤及びフッ素化合物を除いて受像材料(C)をそ
れぞれ作製した。
【0120】上記のようにして得られた熱転写色素供与
材料と熱転写受像材料とを、色素供与層と受容層が接す
るようにして重ね合わせ、熱転写色素供与材料の支持体
側から、サーマルヘッドを使用し、サーマルヘッドの出
力0.15W/ドット、パルス幅1〜12msec、ド
ット密度ライン方向12ドット/mm走査方向10ドッ
ト/mmの条件で加熱を行い、受像材料の受容層に色素
を像状に染着させた。このとき得られた記録済みの受像
材料の濃度が飽和している部分(Dmax )を、反射型濃
度計(X Rite Inc.製、ステータスAフイル
ター内蔵)を用いて画像の反射濃度を測定した。また、
記録済みの受像材料を60℃のオーブンに4週間放置し
た後の画像のにじみの程度を観察した。判定基準は、画
像が保存前とほとんど変化しないものを○、少しにじむ
ものを△、非常ににじんでぼけるものを×で表示した。
また、色素供与材料と受像材料との間のスリップによる
画質の劣化の程度と入力画像の走査方向の長さに対する
転写画像の長さの差で判定した。判定基準は、ほとんど
差のなかったものを○、少しずれたものを△、ずれがひ
どかったものを×で表示した。結果を下記表−Cに示し
た。
【0121】
【表3】
【0122】また色素供与材料と受像材料と塗布ムラの
程度を転写画像の転写ムラで判定した。ほとんどムラの
みられなかったものを○、ムラのひどいものを×で表示
した。結果を下記表−Dに示した。
【0123】
【表4】
【0124】表−C及び表−Dに示されるように、本発
明の色素供与材料と受像材料を用いると、画像の転写濃
度は高く、熱転写中の色素供与材料と受像材料とのスリ
ップも全くみられず、更に記録済み受像材料の保存中の
画像のにじみも見られなかった。また材料の塗布ムラも
ほとんどなかった。しかし、比較例のものを用いると、
転写濃度、スリップ及び記録画像保存中の画像のにじみ
及び塗布ムラに関して、すべて良好な結果を示めさなか
った。
【0125】
【発明の効果】本発明の熱転写記録材料を用いることに
より、転写濃度が高く、転写時に色素供与層と受像層が
スリップして転写画像の画質が劣化することがなく、更
に記録画像が保存中ににじんで画質が低下することのな
い画像記録を得ることができる。また塗布ムラのない材
料を得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に熱移行性の色素を含有する色
    素供与層を設けた熱転写色素供与材料と支持体上に色素
    受容性の化合物を含有する受容層を設けた熱転写受像材
    料とからなる熱転写記録材料であって、前記熱移行性の
    色素が解離性の置換基を有し、色素受容性の化合物が色
    素固定剤であり、かつ色素供与層及び/又は受像層中に
    フッ素化合物を含有することを特徴とする熱転写記録材
    料。
JP43A 1992-12-18 1992-12-18 熱転写記録材料 Pending JPH06183163A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP43A JPH06183163A (ja) 1992-12-18 1992-12-18 熱転写記録材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP43A JPH06183163A (ja) 1992-12-18 1992-12-18 熱転写記録材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06183163A true JPH06183163A (ja) 1994-07-05

Family

ID=18440235

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP43A Pending JPH06183163A (ja) 1992-12-18 1992-12-18 熱転写記録材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06183163A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010260298A (ja) * 2009-05-11 2010-11-18 Toppan Printing Co Ltd 熱転写記録媒体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010260298A (ja) * 2009-05-11 2010-11-18 Toppan Printing Co Ltd 熱転写記録媒体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0429889A (ja) 熱転写受像材料
JPH08282133A (ja) 熱転写記録材料
JPH0699667A (ja) 熱転写色素供与材料
JPH06106861A (ja) 熱転写記録材料
JPH06183163A (ja) 熱転写記録材料
JP2000280630A (ja) 熱転写記録材料
JPH05162468A (ja) 熱転写記録材料
JPH06143851A (ja) 熱転写記録材料
JPH05262055A (ja) 熱転写記録用材料
JPH06171239A (ja) 熱転写記録材料
JPH0699675A (ja) 熱転写色素供与材料
JP3230875B2 (ja) 熱転写記録方法
JPH04214391A (ja) 熱転写色素供与材料およびそれと組合せて用いる熱転写受像材料
JPH06135168A (ja) 熱転写記録材料
JPH05162473A (ja) 熱転写受像材料
JPH06135169A (ja) 熱転写記録材料
JPH044189A (ja) 熱転写色素供与材料
JPH0532072A (ja) 熱転写色素供与材料
JPH04216095A (ja) 熱転写色素供与材料
JPH06166279A (ja) 熱転写受像材料
JPH0699674A (ja) 熱転写受像材料
JPH0648050A (ja) 熱転写色素供与材料
JPH0761147A (ja) 熱転写記録材料
JPH07223369A (ja) レーザー記録用熱転写材料
JPH0558055A (ja) 熱転写色素供与材料