JPH0699848A - 産業車両のフレーム構造 - Google Patents

産業車両のフレーム構造

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JPH0699848A
JPH0699848A JP14203893A JP14203893A JPH0699848A JP H0699848 A JPH0699848 A JP H0699848A JP 14203893 A JP14203893 A JP 14203893A JP 14203893 A JP14203893 A JP 14203893A JP H0699848 A JPH0699848 A JP H0699848A
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Tatsuya Hayashi
林  達也
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サイドフレームやサイドメンバに作用する外
向き荷重を効果的に支えることができ、しかもそのため
に配設されるタイロッド自体には曲げ荷重が働かないよ
うに工夫されたフレーム構造を提供する。 【構成】 ティルトシリンダ4が取付けられる左右のテ
ィルトベースプレート6相互を、該ティルトシリンダ6
の取付部付近において車幅方向に延在するタイロッド1
2により結合する。この結合部はティルトベースプレー
ト6に立設された球面ピン13を介してなされ、タイロ
ッド12に対して軸方向と交差する水平方向に自由度を
与え得る構造とすることにより、該タイロッド12に曲
げ荷重が作用することを回避した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォークリフトのよう
な産業車両のフレーム構造に係り、詳しくは車両前部、
特にティルトシリンダ取付部付近のフレーム構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図11及び図12は、従来のティルトシ
リンダ取付部付近のフレーム構造を概略的に示したもの
である。図示のように、マスト31はその下端部背面に
設けたマストサポート32を介して前車軸33(詳しく
はフロントアクスルハウジング)に回動可能に取付けら
れ、ティルトシリンダ34により前後傾されるようにな
っている。ティルトシリンダ34の基部はティルトベー
スプレート35上に立設されたティルトブラケット36
にピン37を介して回動可能に取付けられ、またロッド
34aの先端はマスト31の外側面にジョイント部材3
8を介して回動可能に連結されている。なお、前記ティ
ルトベースプレート35(フェンダを兼用する場合もあ
る)はサイドフレーム39と前車軸33とを結合するた
めのサイドメンバ40に溶接付けされるとともに、外側
へ張り出している。そして、このようなフレーム構造に
おいては、その構造上、ティルトシリンダ34中心と、
マストサポート32中心とが車幅方向においてオフセッ
トされ、またマストサポート32とサイドメンバ40に
ついても車幅方向にオフセットされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のフレーム構造においては、フォーク41に負荷され
る荷重Wは、マスト31からティルトシリンダ34及び
マストサポート32を経てフレーム側に引張力として伝
わるが、この場合、前記オフセットに原因してサイドフ
レーム39及びサイドメンバ40には図示矢印の如くこ
れを外側へ押し開けるような外向きの荷重が作用する。
そのため、従来はこの荷重を支えるべく、左右のサイド
メンバ40を図示の如きクロスメンバ42により相互に
結合したり、左右のサイドメンバ40とフロントアクス
ルハウジングとを補強部材43により結合したりするこ
とで剛性を高めている。そして、その結合は一般には溶
接付けとなっている。
【0004】ところが、上記クロスメンバ42又は補強
部材43による結合方式では、前記サイドフレーム39
及びサイドメンバ40に外向き荷重が作用したとき、こ
れに固着されているクロスメンバ42や補強部材43に
はこれを曲げようとする荷重が作用する。そして、この
荷重、つまり曲げ力が作用することで特にその結合部で
ある溶接部に応力が集中するため、これに対応すべく溶
接部断面を大きく設定する必要がある。また、それに関
連して溶接部のみならず部材全体も必然的に大型化し、
その結果重量の増大を招来し、かつコストアップにつな
がるという問題が生ずる。また、一般に、前記クロスメ
ンバ42や補強部材43が大型化することは、それらの
下方に配置されているトランスミッションやデファレン
シャル装置又は各種配管類のメンテナンス作業をする場
合のサービス性を悪化するという不具合を生じている。
【0005】そこで本発明は、上述の問題に鑑み、サイ
ドフレームやサイドメンバに作用する外向き荷重を効果
的に支えることが可能で、しかもそのために設けられる
タイロッド自体には曲げ力が作用しないように工夫され
たフレーム構造を提供することを、解決すべき技術的課
題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のように構成したものである。すなわ
ち、請求項1の発明は、前車軸とサイドフレームとを結
合するための前後に延在する左右のサイドメンバが設け
られ、これらサイドメンバの上端部から外側に延出され
るティルトベースプレート上に、マスト前後傾用の左右
のティルトシリンダの基部が回動可能に取り付けられて
いる産業車両のフレーム構造であって、前記左右のティ
ルトベースプレート又はサイドメンバが前記ティルトシ
リンダの取付部付近において車幅方向に延在するタイロ
ッドにより相互に結合されており、このタイロッドは前
記ティルトベースプレート又はサイドメンバに対してそ
の軸方向には動きを阻止され、軸方向と交差する水平方
向には自由度を有した状態で結合される構成としたこと
を特徴としている。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の産業車両の
フレーム構造において、前記タイロッドが、長さ調節用
のターンバックルを備えていることを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1の発明に係るフレーム構造において
は、フォークに作用する荷重がマストからマストサポー
トやティルトシリンダを経てフレーム側に引張力として
伝達され、この引張力がマストサポートとティルトシリ
ンダとの車幅方向のオフセットやマストサポートとサイ
ドメンバとの車幅方向のオフセットに原因してサイドフ
レームやサイドメンバにそれを外側へ押し開けるような
外向き荷重として作用した場合において、前記タイロッ
ドはその外向き荷重を支えるべく作用する。そして、そ
のとき、タイロッドはその軸方向と交差する水平方向に
自由度が与えられているため、曲げ力を受けることがな
い。
【0009】請求項2の発明に係るフレーム構造におい
ては、タイロッドの組付けに際して、ターンバックルの
調整によりタイロッドの有効長さを調節し、前記外向き
荷重に対するタイロッドの支えが適正となるように定め
られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。まず、図1〜図3に基づいて本発明の実
施例1について説明する。図1及び図2に示すように、
左右一対のマスト1はその後面下端部に固着されたマス
トサポート2を介して前車軸3(フロントアクスルハウ
ジング)に前後傾可能に取付けられ、左右一対のティル
トシリンダ4により前後傾作動されるようになってい
る。なお、図中5はマスト1に沿って昇降可能に取付け
られたフォークを示す。
【0011】ティルトシリンダ4はマスト1よりもやや
外寄りにおいて前後方向に配置されており、その基端部
がティルトベースプレート6の上面に立設されたティル
トブラケット7に車幅方向に平行な支軸8を介して回動
可能に取付けられ、またピストンロッド4aがマスト1
の外面においてジョイント部材9を介して回動可能に連
結されている。従って、ティルトシリンダ4とマストサ
ポート2とは車幅方向においてオフセットE1 されてい
る。
【0012】また、前記ティルトベースプレート6はサ
イドメンバ10の上端部に固着されて外側に張出状に延
出されている。なお、一般にこのティルトベースプレー
ト6は前輪を覆うフィンダを兼用する場合が多い。ま
た、サイドメンバ10は前車軸3とサイドフレーム11
とを結合するための部材であって、一般には前車軸3及
びサイドフレーム11のそれぞれに対してボルトにより
固着される。この場合において、その構造上、前車軸3
に対しては前記マストサポート2よりも内側で固着され
るため、マストサポート2とサイドメンバ10とは車幅
方向においてオフセットE2 されている。
【0013】ところで、上述したフレーム構造は、従来
と同様の構造であり、従って荷積み時において、フォー
ク5に作用する荷重Wはマスト1からマストサポート2
及びティルトシリンダ4を経てフレーム側に引張力とし
て作用すると、前述のオフセットE1 及びE2 が存在す
ることに原因してサイドフレーム11及びサイドメンバ
10に図示矢印の如き外向き荷重が作用する。
【0014】しかして、この外向き荷重を支えるべく本
実施例では、前記左右のティルトベースプレート6を相
互に連結するためのタイロッド12が設定されている。
このタイロッド12は車幅方向に略水平状に延在される
とともに、その左右の両端末部がそれぞれティルトシリ
ンダ4の取付部付近において左右のティルトベースプレ
ート6に球面ピン13を介して結合されている。
【0015】すなわち、図3に示すように、ティルトベ
ースプレート6の上面には上部に上端部を平坦面とした
球面部13a付き球面ピン13が直立状に溶接付けされ
ている。そして、この球面部13aに対して前記タイロ
ッド12の端末部にネジ結合され、かつロックナット1
4にて固定されたロッドエンド15の円形孔15aが嵌
合されるとともに、該ロッドエンド15は球面部13a
の上端面にボルト16にて固定されたストッパプレート
17により抜け止めされている。かくして、タイロッド
12はティルトベースプレート6に対して軸方向の移動
を拘束された状態で、軸方向と交差する略水平方向には
自由に動き得る、つまり自由度が付与された結合構造と
なっている。
【0016】本実施例のフレーム構造は上述のように構
成したものであり、従って前述した如くサイドフレーム
11及びサイドメンバ10に外向き荷重が作用したと
き、タイロッド12はこの荷重を支えるように作用す
る。すなわち、タイロッド12はサイドフレーム11及
びサイドメンバ10に作用する外向き荷重に引張力をも
って抵抗し、サイドフレーム11の外開きを防止する。
【0017】この場合、従来の溶接付け構造であれば、
タイロッド12に前後方向に曲げ力が作用することにな
るが、本実施例においてはタイロッド12はティルトベ
ースプレート6に対して球面ピン13を介して相対的球
面滑りによる前後水平方向の変位が許容されているた
め、曲げ力が負荷されることはない。従って、タイロッ
ド12としては引張強度を保有すれば足りることにな
り、従来の大型メンバに比較して小型化される。
【0018】つぎに、本発明の実施例2について図4〜
図6に基づいて説明する。この実施例におけるタイロッ
ド12は、左右のティルトベースプレート6、詳しくは
ティルトブラケット7に球面ワッシャ18を介して結合
する構成としたものである。具体的には、タイロッド1
2の左右両端部にはネジ12aが設けられ、このネジ部
12aをティルトブラケット7に貫設した通し孔19に
遊嵌状に貫通し、そして図6に示す如き一方の端面を球
面に形成した球面ワッシャ18を介してナット20にて
締着したものである。なお、その他については前述の実
施例1と同様に構成されているため、同一符号を付して
その説明を省略する。
【0019】従って、この実施例においては、サイドフ
レーム11及びサイドメンバ10に図示矢印の如き外向
き荷重が作用すると、タイロッド12はこの荷重を支え
るように作用するが、この場合、タイロッド12は球面
ワッシャ18を介してティルトブラケット7の通し孔1
9の座面(球面又はテーパ面に形成することが望まし
い)に対して相対滑りをすることでそれ自体に曲げ荷重
が作用することが回避される。
【0020】また、図7は本発明の実施例3を示してい
る。この実施例は上述の実施例2におけるタイロッド1
2のティルトブラケット7に対する結合構造を一部変更
したものである。すなわち、球面ワッシャ18の代りに
平ワッシャ21を介してナット20にて締着したもので
ある。
【0021】この場合は、上述の球面ワッシャ18の場
合に比べると、タイロッド12のティルトブラケット7
に対する軸方向と交差する水平方向の変位自由度が多少
とも劣ることになるが、実際には前記ナット20の締付
トルクを管理することによりタイロッド12のある程度
の変位自由性を設定することが可能となる。そのため、
前述した実施例1及び実施例2の場合と同様にタイロッ
ド12に曲げ荷重が及ぶことを回避して、その小型化を
図り得るものである。
【0022】また、図8〜図10は本発明の実施例4を
示している。この実施例は、左右のサイドメンバ10を
ターンバックル22付きのタイロッド12により結合し
たものである。すなわち、タイロッド12は、一端に角
形(図では六角形の場合を示す)の頭部12aを、他端
外周には互いに逆向きのネジ12bを有する左右2本の
ネジ付きロッドから構成されている。そして、両ロッド
は左右のサイドメンバ10の外側面に溶接された回り止
めプレート23の通し孔23a及び該サイドメンバ10
に貫設された切欠孔10aを通してそれぞれ遊嵌状に挿
通されるとともに、その対向軸端部においてターンバッ
クル22により連結されている。なお、図9ではターン
バックル22が軸方向の左寄りに設定した場合を示して
いるが、その設定位置については特に問題にするもので
はない。
【0023】また、前記回り止めプレート23には、タ
イロッド12の頭部12aの一側面と当接することによ
りロッドを回り止めするための突起24が突設され、こ
の突起24はタイロッド12の水平方向の変位自由度を
妨害しないように頭部12aの上面側(又は下面側)に
設定することが望ましい。
【0024】上記のように回り止めされるタイロッド1
2はその組付け時において、ターンバックル22の調整
によりサイドフレーム11及びサイドメンバ10に作用
する外向き荷重に対してタイロッド12の支えが適正と
なるようにその有効長さが調節され、調節後は止めナッ
ト25により緩み止めされる。なお、その他については
前述の実施例1と同様に構成されているため、同一符号
を付してその説明を省略する。
【0025】従って、この実施例によるときも、実施例
3の場合と同様に、ターンバックル22の調整トルクを
管理することでタイロッド12に水平方向の自由度を与
えて曲げ荷重が作用することを回避することができる。
【0026】なお、上記各実施例で説明されたタイロッ
ド12の断面形状については、円形は勿論のこと断面角
形であっても差し支えない。なお、実施例2と実施例3
で説明されたナット20による締着式の場合は、ナット
20の緩み止めを施すことが望ましい。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
フレームの前端部側において外向き荷重を支えるために
設定されるタイロッドに曲げ荷重が作用することを回避
できるため、該タイロッドの小型化が達成される。この
ことによりフレーム構造の軽量化及びコストの低減化が
図られる。また、タイロッドが小型化されることに伴
い、フレーム下方に配置されているトランスミッション
やデファレンシャル装置又は各種配管類の保守点検のた
めのメンテナンス作業を実施するときの妨害領域が少な
くなってサービス性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るフレーム構造の平面図
である。
【図2】同じくフレーム構造の側面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】本発明の実施例2に係るフレーム構造の平面図
である。
【図5】同じくフレーム構造の側面図である。
【図6】図5のB−B線断面図である。
【図7】本発明の実施例3に係るタイロッド結合部構造
の断面図である。
【図8】本発明の実施例4に係るフレーム構造の側面図
である。
【図9】図8のC−C線断面図である。
【図10】実施例4に係る回り止めプレートの斜視図で
ある。
【図11】従来のフレーム構造を示す平面図である。
【図12】同じく従来のフレーム構造を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1…マスト 2…マストサポート 3…前車軸 4…ティルトシリンダ 6…ティルトベースプレート 7…ティルトブラケッ
ト 10…サイドメンバ 11…サイドフレー
ム 12…タイロッド 13…球面ピン 18…球面ワッシャ 20…ナット 22…ターンバックル 23…回り止めプレ
ート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前車軸とサイドフレームとを結合するた
    めの前後に延在する左右のサイドメンバが設けられ、こ
    れらサイドメンバの上端部から外側に延出されるティル
    トベースプレート上に、マスト前後傾用の左右のティル
    トシリンダの基部が回動可能に取り付けられている産業
    車両のフレーム構造であって、 前記左右のティルトベースプレート又はサイドメンバが
    前記ティルトシリンダの取付部付近において車幅方向に
    延在するタイロッドにより相互に結合されており、この
    タイロッドは前記ティルトベースプレート又はサイドメ
    ンバに対してその軸方向には動きを阻止され、軸方向と
    交差する水平方向には自由度を有した状態で結合される
    構成としたフレーム構造。
  2. 【請求項2】 前記タイロッドが、長さ調節用のターン
    バックルを備えている請求項1記載のフレーム構造。
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