JPH07108603A - エンボス加工面を有するプラスチックシート、およびそのエンボス加工方法および装置 - Google Patents

エンボス加工面を有するプラスチックシート、およびそのエンボス加工方法および装置

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JPH07108603A
JPH07108603A JP5253145A JP25314593A JPH07108603A JP H07108603 A JPH07108603 A JP H07108603A JP 5253145 A JP5253145 A JP 5253145A JP 25314593 A JP25314593 A JP 25314593A JP H07108603 A JPH07108603 A JP H07108603A
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embossing
plastic sheet
roller
embossed
unevenness
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▲みち▼男 河村
Masuo Kabutomori
真州雄 兜森
Hiroyuki Tamaoki
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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロール状の巻き取りによって重なり合うプラ
スチックシート相互の側縁部に形成したエンボス加工面
の凹凸の位置が互いに一致することを防止すること。 【構成】 プラスチックシート7に外周面を圧接するこ
とによってプラスチックシート7にエンボス加工面を形
成する前記エンボスローラとして、エンボス加工用の凹
凸の周方向の配設ピッチが異なった複数個のエンボスロ
ーラ10,11,12を備えて、これらの複数個のエン
ボスローラ10,11,12によって前記プラスチック
シート7の側縁部に凹凸の配設ピッチの異なった複数条
のエンボス加工面16,17,18を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続的に搬送されてく
る帯状のプラスチックシートをロール状に巻き取る前
に、外周面にエンボス加工用の凹凸が形成されたエンボ
スローラを前記プラスチックシートの側縁部に圧接する
ことにより、所定幅のエンボス加工面を前記プラスチッ
クシートの側縁部に搬送方向に沿った帯状に形成したプ
ラスチックシート、およびそのエンボス加工方法および
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開昭63−74850号公報に開示さ
れているように、従来から、連続的に搬送されてくる帯
状のプラスチックシート(例えば、写真フィルム用支持
体、包装用フィルムなど)をロール状に巻き取る際に
は、プラスチックシートの側縁部に搬送方向に沿った帯
状に凹凸加工を施すことが実施されている。この理由
は、巻き取り時における横ずれを防止してロールの巻き
取り特性を向上させるためと、巻き取りによって互いに
重なるプラスチックシート間に隙間を確保するためと、
その後の加工段階における前記プラスチックシートの取
り扱い性を向上させるためである。
【0003】図7は、連続的に搬送されてくる帯状の熱
可塑性樹脂性のフィルムをロール状に巻き取る際に、前
記フィルムの両側縁部に凹凸加工を施すエンボス加工装
置の従来例を示したものである。図7において、符号1
は巻き取り軸、2は巻き取りロール、3は連続的に搬送
されてきて前記巻き取りロール2に巻き取られるフィル
ム、4は前記フィルム3に凹凸加工を施すためのエンボ
スローラ、5は前記エンボスローラ4との協働でフィル
ム3を挟むゴムローラ、6は前記エンボスローラ4によ
る圧接によってフィルム3上に形成された凹凸面である
エンボス加工面であり、図中の矢印Aがフィルム3の搬
送方向を示している。
【0004】前記エンボスローラ4およびゴムローラ5
は、いずれも回転自在に支持されるとともに、前記エン
ボスローラ4の外周面が所定の押圧力でフィルム3に圧
接するするように位置決めされており、フィルム3の搬
送に追随して回転する。前記エンボスローラ4の外周面
には、フィルム3の幅方向に沿って複数個の突起を一定
ピッチで並べた突起列8が周方向に一定間隔で配設され
ている。前記突起列8を構成する突起は、図3に示すよ
うな截頭円錐形(頭を切った円錐形)のものの場合が多
いが、形状は任意で、種々のものが研究されている。以
上の構成により、エンボスローラ4を通過したフィルム
3の両側縁部には、エンボスローラ4の外周面形状のエ
ンボス加工面6が形成されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、巻き取りロ
ール2に巻き取られて重なるフィルム3どうしは、フィ
ルムどうしの面の擦れ等の発生を防止するためには、図
8に示すように、前記エンボスローラ4によって形成さ
れたエンボス加工面6の凹凸9の位置が互いにずれて、
前記凹凸9が巻き取りによって互いに重なるフィルム3
間に隙間Sを確保するスペーサーとしても機能すること
が好ましい。
【0006】しかし、一般に、前記エンボスローラ4の
外径は、巻き取りロール2におけるフィルム3の巻き取
り径よりも小さい。従って、フィルム3を巻回して重ね
て行くうちに同一円周面内で同じピッチのエンボス加工
面6が繰り返され、重なり合うフィルム3どうしのエン
ボス加工面6の凹凸9の位置が互いに一致してしまう。
従来の装置では、このようなときには、図9に示すよう
に、重なる各フィルム3相互の凹凸9が円周方向の所定
長にわたって互いに嵌合した状態となって適正な隙間S
が確保できなくなり、互いの面の擦れが発生して、擦れ
に起因した傷や帯電によってその後の二次加工に支障が
生じたり、あるいは、フィルム3相互の接着やシワの発
生、あるいは互いに嵌合した凹凸9の座屈等の不都合が
発生する恐れがあった。
【0007】また、前記特開昭63−74850号公報
には、凹凸9の配列方向をフィルム搬送方向に対して斜
めにすることが記載されているが、配列方向が斜めであ
っても、円周方向については同じピッチが繰り返される
ので、やはり凹凸9が嵌合してしまい上記と同じ問題が
ある。
【0008】そこで、本発明の目的は上記課題を解消す
ることにあり、重なり合うプラスチックシート相互の側
縁部に形成したエンボス加工面の凹凸の位置が互いに一
致することを防止もしくは低減し、重なり合うプラスチ
ックシート相互の面の擦れや密着に起因したシワ、座屈
等の不都合の発生を回避することのできるプラスチック
シート、およびそのエンボス加工方法および装置を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、連
続的に搬送されてくる帯状のプラスチックシートをロー
ル状に巻き取る前に、外周面にエンボス加工用の凹凸が
形成されたエンボスローラを前記プラスチックシートの
側縁部に圧接することにより、所定幅のエンボス加工面
を前記プラスチックシートの側縁部に搬送方向に沿った
帯状に形成するプラスチックシートのエンボス加工方法
において、前記プラスチックシートの側縁部に凹凸の配
設ピッチの異なった複数条のエンボス加工面を形成する
ことを特徴とするエンボス加工方法により達成される。
【0010】また、本発明の上記目的は、連続的に搬送
されてくる帯状のプラスチックシートをロール状に巻き
取る前に、外周面にエンボス加工用の凹凸が形成された
エンボスローラを前記プラスチックシートの側縁部に圧
接することにより、所定幅のエンボス加工面を前記プラ
スチックシートの側縁部に搬送方向に沿った帯状に形成
するプラスチックシートのエンボス加工装置において、
前記エンボスローラとしてエンボス加工用の凹凸の周方
向の配設ピッチが異なった複数個のものを備え、これら
の複数個のエンボスローラによって前記プラスチックシ
ートの側縁部に凹凸の配設ピッチの異なった複数条のエ
ンボス加工面を形成するように構成したことを特徴とす
るエンボス加工装置により達成される。
【0011】前記複数個のエンボスローラどうしは、例
えばローラ外径が同一で、エンボス加工用の凹凸の周方
向の配設数を違えることによって前記凹凸の周方向の配
設ピッチを相異させた構成である。
【0012】また、前記複数個のエンボスローラどうし
は、例えばローラ外径を互いに違えて、エンボス加工用
の凹凸の周方向の配設数を同一とすることによって前記
凹凸の周方向の配設ピッチを相異させた構成である。更
に、ローラ外径とエンボス加工用の凹凸の配設数の双方
を違えて、前記凹凸の周方向の配設ピッチを相違させた
構成でもよい。
【0013】
【作用】本発明のエンボス加工方法によれば、プラスチ
ックシートの側縁部に形成した複数個のエンボス加工面
の凹凸のピッチがそれぞれ異なるため、ロール状に巻き
取られて重なり合うプラスチックシート相互での凹凸の
位置が互いに一致するという事象が生じにくくなり、従
って、プラスチックシートの側縁部に形成したエンボス
加工の凹凸を重なり合うプラスチックシート間に適正な
隙間を確保するスペーサーとして有効に機能させること
ができ、重なり合うプラスチックシート相互の面の擦れ
や密着に起因したシワ、座屈等の不都合の発生を回避す
ることが可能になる。また、本発明のエンボス加工装置
によれば、上述のエンボス加工方法の実現が可能にな
る。しかも、凹凸ピッチの異なるエンボスローラを複数
設けるだけなので、エンボス加工装置の構成が従来に比
べて大幅に複雑化することはない。
【0014】本発明において、エンボスローラの外径
は、取り扱いの簡便性、保守性の点から、30mm〜2
50mmが好ましく、特に100mm〜200mmが好
ましい。また、エンボス加工幅はその目的から、3mm
〜15mmが好ましく、特に8mm〜12mmが好まし
い。本発明において、好ましい凹凸のピッチは、0.5
mm〜5mmであり、特に好ましくは0.8mm〜3m
mである。凹凸の高さは、材料の種類、取扱性等によっ
て異なるが、一般的にはシートの厚さの10%〜60%
程度が好ましい。プラスチックシートに凹凸を形成する
ためのエンボスローラによる押し付け力は、上記のエン
ボスローラ外径、エンボス加工幅、ピッチの範囲の場
合、5kg〜70kgが好ましく、特に20kg〜40
kgが好ましい。また本発明において、プラスチックシ
ートの好ましい厚みは、10μm〜300μmである。
【0015】本発明の対象とするプラスチックシートに
は特に制限はないが、ガラス転移温度(Tg)が室温以
上のものが好ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)、酢酸セルロース、硝酸セルロース、ポ
リカーボネート、ポリスチレン、ナイロン等の熱可塑性
樹脂からなるものを挙げることができる。これらのプラ
スチックシートは、これらの性質を損なわないような表
面処理、表面塗装があっても何ら支承がない。却って、
写真フィルム用支持体に下塗り層を設けたものにあって
は、本発明を適用することによって、フィルムどうしの
接着を防止することができる。プラスチックシートの加
工時の加熱条件としては、Tg℃〜(Tg+60)℃の
温度が好ましい。
【0016】
【実施例】まず、本発明に係るプラスチックシートのエ
ンボス加工装置の一実施例を説明し、その後で、本発明
に係るにプラスチックシートのエンボス加工方法の一実
施例を説明する。
【0017】図1は、本発明に係るプラスチックシート
のエンボス加工装置の一実施例を示したもので、図中の
符号1は巻き取り軸、2は巻き取りロール、7は連続的
に搬送されてきて前記巻き取りロール2に巻き取られる
帯状のプラスチックシート、10,11,12は前記プ
ラスチックシート7に凹凸加工を施すためのエンボスロ
ーラ、14は前記エンボスローラ10,11,12との
協働でプラスチックシート7を挟むゴムローラ、16,
17,18は前記エンボスローラ10,11,12によ
る圧接によってプラスチックシート7上に形成された凹
凸面であるエンボス加工面であり、図中の矢印Bがプラ
スチックシート7の搬送方向を示している。
【0018】前記プラスチックシート7は、例えば、ポ
リエチレンテレフタレートを2軸延伸によって厚さ10
0μmのフィルム状にしたもので、後に、写真用フィル
ム等に二次加工されるものである。前記エンボスローラ
10,11,12およびゴムローラ14は、いずれも回
転自在に支持されるとともに、前記エンボスローラ1
0,11,12の外周面が所定の押し付け力(40k
g)でプラスチックシート7に圧接するように位置決め
されており、プラスチックシート7の搬送に追随して回
転する構成となっている。
【0019】前記エンボスローラ10,11,12は、
いずれもローラ外径が同一で、エンボス加工用の凹凸の
周方向の配設数を違えることによって前記凹凸の周方向
の配設ピッチを相異させた構成をなしている。具体的に
は、エンボスローラ10,11,12の外径はいずれも
150mmである。そして、第1のエンボスローラ10
の場合はローラ幅方向に3個の突起を並べた突起列を外
周面上に等ピッチで182箇所に設けた構成をなし、第
2のエンボスローラ11の場合はローラ幅方向に3個の
突起を並べた突起列を外周面上に等ピッチで191箇所
に設けた構成をなし、第3のエンボスローラ12の場合
はローラ幅方向に3個の突起を並べた突起列を外周面上
に等ピッチで200箇所に設けた構成をなしている。
【0020】これらの突起列の設置数182,191,
200は、3つのエンボスローラ10,11,12間で
共通の公約数が存在しないように定めている。図2は、
前記エンボスローラ10,11,12によって形成され
るエンボス加工面16,17,18の凹凸の状態を示し
ている。エンボス加工面16の突起列20は、エンボス
ローラ10の突起列によって形成されたもので、周方向
の配設ピッチはP20,シート幅方向(ローラ幅方向)の
配設ピッチはW20である。エンボス加工面17の突起列
21は、エンボスローラ11の突起列によって形成され
たもので、周方向の配設ピッチはP21,シート幅方向
(ローラ幅方向)の配設ピッチはW21である。エンボス
加工面18の突起列22は、エンボスローラ12の突起
列によって形成されたもので、周方向の配設ピッチはP
22,シート幅方向(ローラ幅方向)の配設ピッチはW22
である。この一実施例では、幅方向の配設ピッチW20,
W21,W22は、いずれも等しく設定されている。しか
し、周方向(搬送方向)の配設ピッチP20,P21,P22
は、各エンボスローラ10,11,12の配設ピッチが
相異しているために異なっている。本例の場合、プラス
チックシート7に形成される凹凸のピッチは、幅方向外
側の列が最も大きく、内側の列が最も小さいが、列に対
する凹凸のピッチの大小関係はこの限りではなく、例え
ば逆であってもよい。
【0021】なお、図2において、符号S21は突起列2
2と突起列21との間の位置ずれ、S20は突起列22と
突起列20との間の位置ずれを表している。これらの位
置ずれS21,S20は、それぞれの周方向の配設ピッチに
到達するまで、形成順に累積された値となる。前記エン
ボスローラ10,11,12の突起列を構成する突起
は、図3に示すような截頭円錐形状とされている。この
截頭円錐形の頂部の径d1 、裾部の径d2 、高さh等
は、プラスチックシート7の厚さ等に応じて設定され
る。
【0022】本発明の一実施例のエンボス加工方法は、
図1に示した装置を用いて、巻き取りロール2に巻き取
るプラスチックシート7の両側縁部に、各エンボスロー
ラ10,11,12の凹凸形状を転写することによっ
て、プラスチックシート7の搬送方向に沿う方向の配設
ピッチが互いに異なった3条のエンボス加工面16,1
7,18を形成するものである。各エンボスローラ1
0,11,12によってエンボス加工する際には、プラ
スチックシート7の加工箇所に予め所定の加熱をしてお
いたり、エンボスローラ10,11,12を加熱してお
く。このように加熱状態で加工することによって、加工
が容易になるとともに、形成した凹凸の経時変化が小さ
くなる。ポリエチレンテレフタレートからなるプラスチ
ックシート7に上記ピッチの凹凸を加工する場合、プラ
スチックシート7又はエンボスローラ10,11,12
の少なくとも一方を100℃に加熱して加工するのが好
ましい。
【0023】以上の一実施例によるエンボス加工では、
プラスチックシート7の側縁部に形成した3個のエンボ
ス加工面16,17,18の凹凸のピッチがそれぞれ異
なるため、巻き取りロール2に巻き取られて重なり合う
プラスチックシート7相互での凹凸の位置が互いに一致
するという事象が生じにくくなる。従って、プラスチッ
クシート7の側縁部に形成したエンボス加工の凹凸を重
なり合うプラスチックシート7間に適正な隙間を確保す
るスペーサーとして有効に機能させることができ、重な
り合うプラスチックシート7相互の面の擦れや密着に起
因した不都合の発生を回避することが可能になる。ま
た、従来の装置に比べて構成が複雑化することもない。
【0024】なお、前述の一実施例では、プラスチック
シート7の側縁部に凹凸の配設ピッチの異なった3条の
エンボス加工面16,17,18を形成する3個のエン
ボスローラ10,11,12は、ローラ外径を同一とし
て、エンボス加工用の凹凸の周方向の配設数を違えるこ
とによって前記凹凸の周方向の配設ピッチを相異させ
た。この例では、図4に示すように、エンボスローラ1
0,11,12の外径dと、フィルム7の巻取径Dとの
関係がD=nd(nは正の整数)となるごとに、凹凸の
重なる部分が生じるが、従来法に比べると凹凸の重なり
頻度は大幅に低くなる。従来法では巻き取りロール2の
1周面の範囲内でも1回又は数回凹凸が重なることがあ
り得るが、上記構成では一端凹凸が重なってもその後は
しばらく重なることがなく、凹凸の重なり頻度は大幅に
低い。なお、凹凸が一端重なると円周方向にはわずかな
長さで重なる領域が生じるが、プラスチックシート7の
厚さにより曲率半径が変化することと凹凸の配設ピッチ
が異なることから、重なる領域は長く続かない。したが
って、この程度の重なり頻度、重なり長さでは実用的に
は問題ない。
【0025】次に、本発明の第2実施例を説明する。図
5に示すように、プラスチックシート7の側縁部に凹凸
の配設ピッチの異なった3条のエンボス加工面を形成す
る3個のエンボスローラ24,25,26は、ローラ外
径を互いに違えて、エンボス加工用の凹凸の周方向の配
設数を同一とすることによって前記凹凸の周方向の配設
ピッチを相異させた構成としてもよい。なお、図5にお
いて、矢印Cはプラスチックシート7の搬送方向を示
し、符号27,28,29は各エンボスローラ24,2
5,26に対応したゴムローラである。
【0026】各エンボスローラ24,25,26は、そ
のローラ幅の分だけ、プラスチックシート7の幅方向に
位置をずらして設置され、それぞれのエンボスローラ2
4,25,26が凹凸の配設ピッチが互いに異なったエ
ンボス加工面を形成する。この図5に示した例では、エ
ンボスローラ24,25,26のいずれも、ロール幅方
向に複数個の突起を並べた突起列を周方向に円周等分に
200箇所に設ける構成をなしている。ただし、第1の
エンボスローラ24の外径は150mm,第2のエンボ
スローラ25の外径は160mm、第3のエンボスロー
ラ26の外径は170mmである。本例の場合も、凹凸
のピッチは外側の列が最も大きく、内側の列が最も小さ
いが、列に対する凹凸のピッチの大小関係はこの限りで
はない。
【0027】このようにした場合、巻き取りロールに巻
き取られて重なり合うプラスチックシート7相互の側縁
部に形成したエンボス加工面の凹凸の位置が互いに一致
するのは、巻き取りロール上の1周分の巻き径がそれぞ
れのエンボスローラ24,25,26の外径の最小公倍
数4080の整数倍に相当したときで、実際に使用され
る巻径は最大でも1500〜2000mm程度であるこ
とから、実用上では、互いに重なり合うプラスチックシ
ート7相互で各エンボス加工面の凹凸の位置が互いに一
致するという事象の発生は、完全に防止することができ
る。従って、プラスチックシート7の側縁部に形成した
エンボス加工の凹凸を重なり合うプラスチックシート7
間に適正な隙間を確保するスペーサーとして有効に機能
させることができ、重なり合うプラスチックシート7相
互の面の擦れや密着に起因した不都合の発生を回避する
ことができる。
【0028】次に、本発明の第3実施例を説明する。こ
の第3実施例は、第2実施例の3つのゴムローラ27,
28,29に代えて共通のゴムローラ30を設けた構成
である。各エンボスローラ24,25,26は共通のゴ
ムローラ30の周面に沿って配設され、ゴムローラ30
との間にプラスチックシート7を挟持してエンボス加工
する構成である。プラスチックシート7は矢印Dで示す
方向に搬送される。上記の第2実施例、第3実施例にお
ける、搬送方向に対する複数のエンボスローラの配設順
は、上記の逆であってもよい。
【0029】なお、以上の各実施例では、プラスチック
シート7の一方の側縁部に対してエンボス加工用の凹凸
の周方向の配設ピッチが互いに異なった3つのエンボス
ローラ10,11,12を使用したが、エンボスローラ
の使用個数は、上記従来例に限定するものではない。プ
ラスチックシートの一方の側縁に対して2つのエンボス
ローラを使用してプラスチックシート7の一方の側縁に
プラスチックシートの搬送方向に沿った2条のエンボス
加工面を形成するようにしてもよく、また、4つ以上の
エンボスローラを使用してプラスチックシート7の一方
の側縁にプラスチックシートの搬送方向に沿った相当数
のエンボス加工面を形成するようにしてもよい。また、
前記凹凸の周方向の配設ピッチを相違させるには、複数
のエンボスローラの外径を変え、かつ各エンボスローラ
のエンボス加工用凹凸の配設数を違えた構成でもよい。
【0030】また、各エンボスローラの外周面に刻設さ
れるエンボス加工用の凹凸は、周方向の配設ピッチだけ
でなく、ローラ幅方向の配設ピッチも違えるようにする
ことも考えられる。また、エンボスローラに形成する突
起列は、この一実施例では、ローラ幅方向に3つの截頭
円錐形状の突起を一定ピッチで配列したものを示した
が、一つの突起列を構成する突起の数は任意であり、上
記実施例に限定するものではない。また、突起の形状も
上記実施例に限定するものではなく、截頭角錐形、曲面
形、半球面形であってもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明のプラスチックシートのエンボス
加工方法によれば、プラスチックシートの側縁部に形成
した複数個のエンボス加工面の凹凸のピッチがそれぞれ
異なるため、ロール状に巻き取られて重なり合うプラス
チックシート相互での凹凸の位置が互いに一致するとい
う事象が生じにくくなり、従って、プラスチックシート
の側縁部に形成したエンボス加工の凹凸を重なり合うプ
ラスチックシート間に適正な隙間を確保するスペーサー
として有効に機能させることができ、重なり合うプラス
チックシート相互の面の擦れや密着に起因したシワ、座
屈等の不都合の発生を回避することが可能になる。ま
た、本発明のプラスチックシートのエンボス加工装置に
よれば、上述のエンボス加工方法の実現が可能になる。
しかも、凹凸ピッチの異なるエンボスローラを設けるだ
けなので、エンボス加工装置は従来の構成に比べて大幅
に複雑化することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の作用説明図である。
【図3】本発明の一実施例の突起の説明図である。
【図4】本発明の一実施例のエンボス加工装置の動作説
明図である。
【図5】本発明の第2実施例の斜視図である。
【図6】本発明の第3実施例の斜視図である。
【図7】従来のエンボス加工装置の斜視図である。
【図8】エンボス加工したプラスチックシートの適正な
重なり状態の説明図である。
【図9】エンボス加工したプラスチックシートの不適な
重なり状態の説明図である。
【符号の説明】
1 巻き取り軸 2 巻き取りロール 7 プラスチックシート 10,11,12,24,25,26 エンボスローラ 14,27,28,29,30 ゴムローラ 16,17,18 エンボス加工面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に搬送されてくる帯状のプラスチ
    ックシートをロール状に巻き取る前に、外周面にエンボ
    ス加工用の凹凸が形成されたエンボスローラを前記プラ
    スチックシートの側縁部に圧接することにより、所定幅
    のエンボス加工面を前記プラスチックシートの側縁部に
    搬送方向に沿った帯状に形成するプラスチックシートの
    エンボス加工方法において、 前記プラスチックシートの側縁部に凹凸の配設ピッチの
    異なった複数条のエンボス加工面を形成することを特徴
    とするエンボス加工方法。
  2. 【請求項2】 連続的に搬送されてくる帯状のプラスチ
    ックシートをロール状に巻き取る前に、外周面にエンボ
    ス加工用の凹凸が形成されたエンボスローラを前記プラ
    スチックシートの側縁部に圧接することにより、所定幅
    のエンボス加工面を前記プラスチックシートの側縁部に
    搬送方向に沿った帯状に形成するプラスチックシートの
    エンボス加工装置において、 前記エンボスローラとしてエンボス加工用の凹凸の周方
    向の配設ピッチが異なった複数個のものを備え、これら
    の複数個のエンボスローラによって前記プラスチックシ
    ートの側縁部に凹凸の配設ピッチの異なった複数条のエ
    ンボス加工面を形成するように構成したことを特徴とす
    るエンボス加工装置。
  3. 【請求項3】 前記複数個のエンボスローラどうしは、
    ローラ外径が同一で、エンボス加工用の凹凸の周方向の
    配設数を違えることによって前記凹凸の周方向の配設ピ
    ッチを相異させた構成であることを特徴とする請求項2
    に記載のエンボス加工装置。
  4. 【請求項4】 前記複数個のエンボスローラどうしは、
    ローラ外径を互いに違えて、エンボス加工用の凹凸の周
    方向の配設数を同一とすることによって前記凹凸の周方
    向の配設ピッチを相異させた構成であることを特徴とす
    る請求項2に記載のエンボス加工装置。
  5. 【請求項5】 帯状からロール状に巻き取られて取り扱
    われるプラスチックシートであって、エンボス加工によ
    る凹凸の配設ピッチの異なった複数条のエンボス加工面
    を側縁部に有するプラスチックシート。
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