JPH0712996Y2 - 感光物質用包装材料 - Google Patents

感光物質用包装材料

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JPH0712996Y2
JPH0712996Y2 JP10379691U JP10379691U JPH0712996Y2 JP H0712996 Y2 JPH0712996 Y2 JP H0712996Y2 JP 10379691 U JP10379691 U JP 10379691U JP 10379691 U JP10379691 U JP 10379691U JP H0712996 Y2 JPH0712996 Y2 JP H0712996Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、感光物質用包装材料に
関し、更に詳細には、柔軟性と引裂強度、ヒートシール
等が改良された感光物質用包装材料に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】感光物質即ち、光に曝すとその品質価値
を失う種々の物質の包装用としては光を完全に遮断する
包装材料が使用される。この場合要求される特性として
完全な遮光性、物理強度(破断強度、引裂強度、衝撃
穴あけ強度、ゲルボテスター強度等)、ヒートシール適
性(ヒートシール強度、熱間シール強度)、帯電防止性
などが挙げられる。これらの諸性質を単一のフィルム材
料で兼ねそなえることは困難であり、従来、一般には、
カーボンブラックや顔料等を練り込んだ低密度ポリエチ
レンフィルムと、紙、アルミ箔、セロハン等のフレキシ
ブルシートとの複合ラミネートフィルムが使用されてき
た。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】それでもなお物理特性
は十分とは言えず、包装作業中に裂けたり穴があいた
り、ヒートシール部がはがれるなどの欠点があった。さ
らにカーボンブラック等の遮光性物質を大量に添加する
と物理強度の劣化が大きくなり、添加量は3%前後、フ
ィルム厚味は70μ以上とする必要があった。このため
包装はカサばりフィルムの剛度が大きくなり包装作業性
が悪化し且つコスト的にも高価なものとなっている。
【0004】本考案はこのような問題点を解決し、完全
遮光性、防湿性、強度、帯電防止性、ヒートシール性
にすぐれ包装作業性のよいL−LDPE系の包装材料を
提供することを目的とする。
【0005】通常、感光物質用包装材料とは黒く着色し
た紙やフィルム等のフレキシブルシート、又は着色した
層を含む紙やフィルム等のフレキシブルシート、あるい
は遮光性を持たない紙やフィルム等のフレキシブルシー
ト、遮光性の不十分な紙やフィルム等のフレキシブルシ
ートに遮光層を塗設して遮光性をもたせ、さらに必要に
応じて機能上必要な文字や記号あるいは商品価値を高め
るための印刷を施したものである。また必要に応じて片
面又は両面に保護層を設けることもある。
【0006】感光物質用包装材料には感光物質の包装材
料や包装袋及びロール状写真フィルムの裏打ちの態様で
用いられる掻回遮光紙など各種の態様のものがあるが、
本考案はこれらすべてを包含する感光物質用包装材料に
適用される遮光紙に関するものである。特に後者のロー
ル状写真フィルム用遮光紙はある定められた長さの写真
フィルムに重ねられてフィルム巻芯に巻きつけられた
り、あるいは巻芯を用いない場合でも一定の大きさの空
胴に巻回収納されたりして用いられるのであるが、その
ためには遮光紙の長さが定められているのでおのずから
その厚さに上限がある。例えば米国特許第313808
4号明細書に記載されているごとき、当業者間で“12
6カートリッジ”と称されている例におけるように撮影
すべき写真フィルムはマガジンに収納されており、マガ
ジンの撮影部分ではアパチュアがあって写真フィルムは
完全に保持されていないので、写真フィルムと遮光紙の
重ね合せ体を“送り出しマガジン”から“巻き込みマガ
ジン”に向けて走行させる場合、該アパチュア部分で写
真フィルムと遮光紙のそれぞれの走行量の差異から生ず
る写真フィルムのたるみの発生を防ぐべく遮光紙の送り
を多くするため遮光紙の厚さを厚くすることが必要であ
る。しかも写真フィルムを遮光紙に重ねて巻いた場合、
遮光紙は巻芯や写真フィルムによく密着して遮光を高め
ることができる程度に柔軟であることが必要である。
【0007】従来、このような遮光紙に要求される条件
や制約及び必要な機能を考慮しつつ紙に遮光層を塗設す
る遮光紙の製造が広く行なわれている。
【0008】最も簡単な方法としては、例えば英国特許
第1071032号や仏国特許第1449852号の各
明細書に記載されているようにポリエチレンのような熱
可塑性樹脂に遮光性を有する顔料を適量混入しこれを熱
熔融押出しコーティングする方法があった。
【0009】しかしながらこの方法におけるように遮光
層の素材としてポリエチレンを用いた場合には遮光紙の
柔軟性の欠如に起因する種々の欠陥が生じがちであっ
た。
【0010】従って当該素材としてはポリエチレンより
も柔軟な性質を有するものが必要であった。本考案者ら
は、上述のごときロール状写真フィルム用遮光紙に要求
される諸特性を具備する素材について鋭意探索した結
果、本考案を完成するに至ったものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】即ち、本考案は、フレキ
シブル支持体の少なくとも一面に50重量%以上の線状
低密度ポリエチレン(L−LDPE)から成る遮光性物
質を実質的に含まないポリエチレン系ポリマー層を形成
して成る積層体から成り、前記線状低密度ポリエチレン
は、80〜99.5モル%のエチレンと残部α−オレフ
ィンとの共重合体から成ると共に、密度0.91〜0.
95g/cm 、メルトインデックス0.2〜25であ
り、該積層体は、該ポリエチレン系ポリマー層とは別
の、粉状又は粒状の遮光性物質を分散して含有する少な
くとも一の遮光性層を有し、積層体全体として完全な遮
光性を有する写真感光材料用包装材料である。以下、
「フレキシブル支持体」は、「支持体」と略称する。
考案の写真感光材料用包装材料が、遮光紙、特に、ロー
ル状写真フィルム用遮光紙であること及び、それらの支
持体に印刷を施したことは、それぞれ好ましい。
【0012】
【好適な実施態様】線状低密度ポリエチレンとは、L−
LDPEと略称されるエチレンとα−オレフィン系の共
重合体であり、エチレンと炭素数3〜13個望ましくは
4〜10個のα−オレフィンとの共重合体であり、線状
の直鎖に短分岐をもった構造のポリエチレン系ポリマー
であり、エチレン含有量80〜99.5モル%のものが
本考案に適当である。この線状低密度ポリエチレンL−
LDPEは、一般に低圧法で製造され、密度は一般に低
・中密度とされているが、本考案で使用できるのは0.
91〜0.95g/cm3の範囲内にあるものが多く、
好ましくは0.91〜0.94g/cm3である。メル
トインデックス(M.I.,190℃)は0.2〜25
(好ましくは0.4〜15)のものを用いることができ
る。α−オレフィンとしてはブテン−1、オクテン−
1、ヘキセン−1、4メチルペンテン−1などがあり、
好ましくは4メチルペンテン−1、ヘキセン−1を用い
る。本考案に用いることができるL−LDPEの具体例
を商品名で示せばユニポール(UCC社)、ダウレック
ス(ダウケミカル社)、スクレアー(デュポンカナダ
社)、マーレックス(フィリップス社)、ウルトゼック
ス(三井石油化学)などが挙げられる。これらのL−L
DPEのうち特に好ましいのは、エチレン含有量90〜
99.5モル%、M.I.0.4〜15、密度0.91
〜0.94g/cm3、α−オレフィンとしてヘキセン
−1、又は4メチルペンテン−1を用いたものである。
【0013】本考案でいうポリエチレン系ポリマー層と
は、このL−LDPE50〜100重量%と残部が実質
上従来の高圧法ポリエチレンや他のポリオレフィン共重
合物(例えばエチレン酢酸ビニル、プロピレン−エチレ
ン、エチレン−アクリル酸、エチレン−エチルアクリレ
ート、アイオノマー、塩化ビニル−プロピレン等)、そ
の他の分散剤(後述)、酸化防止剤、帯電防止剤、滑
剤、界面活性剤、シリコーンオイル等を実質上本考案の
ポリエチレン系ポリマー層の所要特性を変更しないその
範囲内において含有するものをも包含する。
【0014】このポリエチレン系ポリマー層は遮光性物
質を実質的に含まない層であり支持体(単層又は複層の
構成のものでよい)の少なくとも一面に積層されて積層
体を形成する。ここに、実質的に含まないとは遮光性物
質が該ポリエチレン系ポリマーの1重量%未満であるこ
とをいう。この積層体の該ポリエチレン系ポリマー層以
外の少なくともいずれか1層には遮光性物質が含まれ、
積層体全体として感光物質用包装材科として十分な量の
遮光性物質を含有する。遮光性物質とは可視光線及び紫
外線をさえぎる粉状又は粒状の物質で積層体の少なくと
もいずれかの層に分散されるものをいい、カーボンブラ
ック、酸化チタン、炭酸カルシウム、タルク、クレー、
雲母、亜鉛華、硫酸バリウム、カドミウム系顔料、黄
鉛、弁柄、コバルトブルー、銅フタロシアニン系顔料、
モノアゾ又はポリアゾ系顔料、アニリンブラック等の有
機・無機系顔料等その他各種顔料、染料、アルミ粉末等
の各種金属粉末等も含まれ、これらの混合物であっても
よい。積層体の構成層として積層体に完全な遮光性をも
たせるため、アルミ箔、アルミ蒸着層等の金属層を配す
ることもできる。
【0015】積層体中の前記ポリエチレン系ポリマー層
以外の層(例えば支持体、接着層等)に遮光性物質とし
て最も一般的なカーボンブラックを分散させる場合には
その平均粒子径は50mμ以下であることが好ましくそ
の配合量は重量比にて30%以下、好ましくは1〜20
%特に好ましくは3〜15%である。カーボンブラック
の含有量が少なすぎると遮光性が劣るばかりか静電気の
影響が現われ、逆に多すぎると脆くなり柔軟性が減少す
る。遮光性物質は必要に応じて支持体層や接着層中に含
有させることもできるし、特開昭55−140835の
アルミ層、特開昭52−150016の遮光印刷層等の
公知の遮光層を支持体上に設けて遮光性をもたせてもよ
い。
【0016】本考案のポリエチレン系ポリマー層の厚さ
はコスト、ロール状写真フィルム用遮光紙としての総厚
さの制限及び断面部からの光の進入等の点から7〜10
0μが好ましく、さらに好ましいのは10〜50μであ
る。7μ以下では皮膜になりにくく、100μ以上だと
厚くなり過ぎてコストと品質の点で感光物質用包装材料
や包装袋及びロール状写真フィルム用の遮光紙として不
適当である。
【0017】これらの他の包装材料と本考案のポリエチ
レン系フィルムをラミネートさせて複合フィルムを作る
方法は通常の方法でよく、例えば熱接着法(熱板接着
法、インパルス接着法、超音波接着法)、接着剤による
方法(湿式ラミネート法、乾式ラミネート法、ホットメ
ルトラミネート法、エクストルージョンラミネート
法)、共押出し法等が使われる。前記他の包装材料とし
てアルミ箔を用いることにより、十分な物理強度を有し
且つ開封性をもった複合包装用フィルムを得ることがで
きる。支持体としては品質、コストの点で紙が最も好ま
しいので以下紙支持体を主に説明する。
【0018】支持体としての紙は写真的に影響のないク
ラフト法パルプ、サルファイト法パルプ又は両者の混合
によるものが良いが、本考案者にかかる出願の特開昭5
5−140835のアルミ層を使用する場合は半晒又は
未晒クラフト紙や一般の紙、故紙等すべての紙又はこれ
らを混抄した紙を用いることが可能である。
【0019】支持体は未着色のもの、着色したもの、あ
るいはその両者を積層したものいずれでもよく更に必要
に応じてカーボンブラック、各種顔料、各種染料、各種
金属粉末等の遮光性物質や帯電防止剤、サイズ剤、紙力
増強剤等の添加物を含ませてもよい。又必要に応じ各種
表面処理を施してもよい。
【0020】支持体の坪量は20〜120g/m2のも
のが好ましい。坪量20g/m2以下では物理的強度が
不足し、坪量120g/m2をこえると剛度が上昇しロ
ール状写真フィルム用遮光紙として不適当である。支持
体としての紙はロール状写真フィルム用遮光紙の代表的
要求条件である柔軟性、物理強度に大きく影響を及ぼす
ものでカーボンブラックなどの添加はこれらの性質をい
ちじるしく低下させるものである。従って遮光紙の支持
体に強度のある白紙を用いるとこれらの条件は満たされ
る。また白紙を用いると印刷面は白色であり印刷が容易
であるばかりでなく商品イメージが著しく向上するとい
う利点も考えられる。他方、遮光性の面からは不利な条
件となり白紙を用いて黒着色紙と同等の性能を得るのに
は遮光性物質の添加濃度をあげた遮光層とするか、遮光
層の厚さをあげる等の必要がある。
【0021】本考案は、製袋適性、ヒートシール性、柔
軟性、強度、防湿性、帯電防止性、完全な遮光性をすべ
て満足する良質の感光物質用包装材料を提供する。
【0022】以下、図面に基づき、本考案をロール状写
真フィルム用遮光紙に適用した場合の層構成例について
記す。
【0023】遮光層を図2、図3、図4、図5、図6、
図8のように別途に成形したL−LDPEフィルムを高
圧法ポリエチレン、ゴム系熱熔融型接着剤、ゴム系溶剤
型接着剤等各種の接着層を用いて支持体と貼合せて遮光
紙とすることも可能である。
【0024】このように本考案のロール状写真フィルム
用遮光紙の態様は多種多様であり、その代表的な構成に
ついて図示すると図1〜図8のようになる。図中1は支
持体、1aは遮光性物質を含んだ支持体(以下添字aは
遮光性物質を含んだ層を示す)、2は本考案による50
重量%以上の線状低密度ポリエチレン(L−LDPE)
からなるポリエチレン系ポリマー層(以後L−LDPE
フィルム層という)で各種の熱可塑性樹脂、滑剤、酸化
防止剤、帯電防止剤等を含んでいてよい。3は必要によ
り用いられた接着層、3aは3に遮光性物質を含んだ
層、又は印刷(インク)層、5は保護層、6はアルミ蒸
着層又はアルミ箔又は遮光性印刷層等の遮光層であり、
支持体は必要により着色していない支持体層11と着色
した支持体層11aに区別して示す。
【0025】図1は遮光性物質を含んだ支持体1aの一
面にL−LDPE層2を塗設し、他面に印刷4を施した
のち保護層5を塗設したものである。
【0026】図2は別途に成形したL−LDPEフィル
ム層2を接着層3により貼合せたものである。
【0027】図3は、支持体1に遮光性物質を含んだ接
着層3aでアルミ箔又は着色フィルムシート等の遮光層
6aを貼着せしめ、さらに遮光性物質を含んだ接着剤層
3aで別途に成形したL−LDPEフィルム層2を貼着
し、支持体の他面に印刷4を施したのち保護層5を塗設
したものである。
【0028】図4は遮光性物質を含んだ支持体1aに遮
光性物質を含んだ接着剤層3aで別途に成形したL−L
DPEフィルム層2を貼着し、他面に印刷4を施したの
ち保護層5を塗設したものである。
【0029】図5は着色していない支持体11と着色し
た支持体11aとを合せた支持体1aを用い遮光性物質
を含んだ接着層3aで別途に成形したL−LDPEフィ
ルム層2を貼着し、他面に印刷4を施したのち保護層5
を塗設したものである。
【0030】図6は遮光性物質を含んだ支持体1aの一
面に接着層3aでアルミ蒸着膜や遮光印刷層等の遮光層
6aを別途に成形したL−LDPEフィルム層2の表面
に直接もうけた層を貼合せ、支持体1aの他面に印刷4
を施したのち保護層5を塗設したものである。
【0031】図7は遮光性物質を含んだ支持体1aの一
面にL−LDPEフィルム層2を塗設し、他面に接着剤
層3でアルミ箔又は着色フィルムシート等の遮光層6a
を貼着せしめこの上に印刷4を施したのち保護層5を塗
設したものである。
【0032】図8は着色していない支持体11と着色し
た支持体11aとを積層した支持体1aを用い、接着剤
層3で別途に成形したL−LDPEフィルム層2を貼着
し、支持体の他面に直接もうけたアルミ蒸着膜や遮光性
印刷層等の遮光層6aをもうけこの表面に印刷4を施し
たのち保護層5を塗設したものである。なお保護層5は
公知のもの例えばポリメチルメタアクリレート層やポリ
エチレン層、ポリプロピレン層等でよく、場合により省
略できる。
【0033】このように本考案は支持体と特定の組成の
組合せによるものであって、各種の態様をとり得るもの
であり、いずれの場合でも本考案は適度の剛性を有し強
度をもった感光物質用包装材料としてきわめて優れた特
性を有するものである。
【0034】
【実施例】次に本考案の実施例をロール状写真フィルム
用遮光紙を主体に掲げる。
【0035】なお、以下の実施例における各特性は下記
の評価方法により評価した。
【0036】1)遮光紙総厚:JIS−P8118−1
976に基づきマイクロメーターにより測定する。2)
帯電防止性:遮光紙に裁断あるいは包装等の所定の処理
を施した後帯電量の変化を調べ評価する。3)遮光性:
8万ルックスの光に対する遮光性をASA100の写真
フィルムのカブリの程度により検出・評価する。4)透
湿度:JIS−Z0208−1976に基づき透湿カッ
プを用いて試料を透過した水分重量を測定することによ
り評価する。5)曲げ剛度:JIS−P8125−19
76に基づく板紙のこわさ試験方法により得た曲げモー
メントを評価する。6)写真フィルムと遮光紙の接着
性:両者を重ねて巻いた状態にて50℃80%の条件下
数日間放置した後巻きほぐしたときの写真フィルムの乳
剤面と遮光紙の印刷面との接着の程度を評価する。7)
印刷性:印刷仕上がりの耐摩耗性・光沢性等を総合的に
評価する。8)伸縮性:種々の温湿度下における遮光紙
の幅の変化をコンパレーターにて測定・評価する。9)
巻き上げ最大トルク(単位Kg・mm):ロール状写真
フィルム用遮光紙を作成し、写真フィルムと重ね合わせ
て写真フィルム巻芯に巻きつけた重合物をカメラに装填
した場合の巻き上げに要する最大トルク値をトルクメー
ターで測定しこれを巻き上げ最大トルク値(Kg・m
m)と表現する。10)引き裂き強度(g):日本工業
規格(JIS)P−8116に準ずる。
【0037】(実施例1) 本考案による遮光紙と従来遮光紙との特性について下記
の通り比較実験を行なった。
【0038】本考案による遮光紙は図1に示される如き
層構成をもつもので支持体1aは遮光性をもったカーボ
ンブラックを8重量%含んでいる坪量75g/m2、厚
さ83μの晒クラフト紙1aの上に、押出成形機によっ
てL−LDPE樹脂層2を塗布層の厚味が20μになる
ように熱溶融押出コーティングを行なった。他面には印
刷4を施した後、保護層5としてポリメチルメタアクリ
レートを2μの厚さに塗布した厚さ105μの遮光紙で
ある。一方、比較に用いた従来遮光紙は本考案と同一層
構成でL−LDPE樹脂層2の代わりに高圧法ポリエチ
レン層(LDPE)を厚さ20μになるように熱溶融押
出しコーティングした以外は材料も塗布厚さも同一の厚
さ105μの遮光紙である。それぞれの試料でロール状
写真フィルム用遮光紙を作成し写真フィルムに重ね合わ
せてポリスチレン製の写真フィルム巻芯に巻きつけた。
このようにして製造した2つの遮光紙を前述した評価方
法により各特性を比較したところ表1の如き結果を得
た。表中の記号で◎印はすぐれている、○印は実用限度
以上、△印はやや問題、×印は改良を要すことを示す
(以下の実施例について同じ)。この結果、本考案によ
る遮光紙は従来遮光紙に比較して曲げ剛度、巻き上げ最
大トルク、引裂強度の各特性においていずれも優れたも
のであることが立証された。
【0039】
【表1】
【0040】(実施例2) 本考案による遮光紙は図4に示される如き層構成をもつ
もので遮光性をもったカーボンブラックを9重量%含ん
でいる坪量60g/m2、厚さ70μの晒クラフト紙1
aと別途に成形した厚さ20μのL−LDPEフィルム
層2を厚さが13μのカーボンブラック濃度を4%にし
たLDPE熱溶融押出しコーティング接着層3aで貼合
わせた。他の面には印刷4を施した後、保護層5として
ポリメチルメタアクリレートを2μの厚さに塗布した全
厚さ105μの遮光紙である。
【0041】比較に用いた従来遮光紙は本考案と同一層
構成でL−LDPEフィルム層2の代わりにLDPEフ
ィルム層を用いた以外は材料も塗布厚さも同一の全厚さ
105μの遮光紙である。それぞれの試料からロール状
写真フィルム用遮光紙を作成し写真フィルムと重ね合わ
せてポリスチレン製の写真フィルム巻芯に巻きつけた。
実施例1と同様に表2のように各特性を比較したところ
本考案遮光紙はいずれもすぐれたものであった。
【0042】
【表2】
【0043】(実施例3) 本考案による遮光紙は図3に示される如き層構成をもつ
もので支持体は坪量30g/m2、厚さ35μの白色ク
ラフト紙でありカーボンブラックを4重量%含んだ厚さ
15μのL−LDPE溶融押出しコーティング接着層3
aにより厚さ9μのアルミ箔6aと貼り合わせ、さらに
カーボンブラックを4重量%含んだ厚さ15μのLDP
E溶融押出しコーティング接着層3aにより別途に成形
した厚さ20μのL−LDPEフィルム層2を貼り合わ
せたものである。紙支持体1の他の面には印刷4を施し
た後、保護層5として厚さ10μのL−LDPE溶融押
出しコーティング層をもうけた全厚さ105μの遮光紙
である。
【0044】一方、比較に用いた従来遮光紙は本考案と
同一構成で保護層5に厚さ10μのLDPE溶融押出し
コーティング層をL−LDPEフィルム層2の代わりに
厚さ20μのLDPEフィルム層を貼り合わせた以外は
材料も厚味も同一の全厚さ105μの遮光紙である。そ
れぞれの試料からロール状写真フィルム用遮光紙を作成
し、写真フィルムと重ね合わせてポリスチレン製の写真
フィルム巻芯に巻きつけた。実施例1と同様に表3のよ
うに各特性を比較したところ、本考案の遮光紙はいずれ
もすぐれたものであった。
【0045】
【表3】
【0046】(実施例4) 本考案による遮光紙は図6に示される如き層構成をもつ
もので支持体1aは坪量40g/m2、厚味50μの晒
クラフト紙にカーボンブラックを9重量%添加した紙で
あり、厚さ13μのLDPE溶融押出しコーティング接
着層3により別途に成形した厚さ40μのLDPE10
重量%とL−LDPEを90%ブレンドしたフィルム層
2に厚さ800オングストロームのアルミ蒸着層をもう
けた遮光層を貼り合わせたものである。
【0047】紙支持体1aの他の面には印刷4を施した
後保護層5としてポリメチルメタアクリレートを2μの
厚さで塗布した厚さ105μの遮光紙である。
【0048】一方比較に用いた従来遮光紙は本考案と同
一層構成でLDPEとL−LDPEブレンドフィルム層
2の代わりにLDPEフィルム層を用いる以外は材料も
厚さも同一の、厚さ105μの遮光紙である。それぞれ
の試料からロール状写真フィルム用遮光紙を作成し、写
真フィルムと重ね合わせてポリスチレン製の写真フィル
ム巻芯に巻きつけた。実施例1と同様に表4のように各
種特性を比較したところ、本考案遮光紙はいずれも従来
の遮光紙よりすぐれたものであった。
【0049】
【表4】
【0050】
【考案の効果】以上により明らかな如く本考案における
ロール状写真フィルム用遮光紙によって次のような効果
が得られるようになった。
【0051】1.曲げ剛度が小さく柔軟でありかつ巻き
ゆるみが少なくなり、カメラへの装着適性がよい。
【0052】2.巻き上げ最大トルクが小さい。
【0053】3.引き裂き強度が大きい。
【0054】以上のようにロール状写真フィルム用遮光
紙としてすぐれた特性をもったものが得られるようにな
った。これらの特性はロール状写真フィルム用遮光紙だ
けでなく光に曝すとその品質価値を失う種々の物質すな
わち感光物質の包装材料や包装袋としてもすぐれたもの
であった。
【0055】本考案の感光物質用包装材料は、完全な
光性、防湿性、物理強度、帯電防止性、ヒートシール性
にすぐれ包装作業性が良いので、特に感光物質の包装用
に好適である。感光物質とはハロゲン化銀写真感光材
料、ジアゾ写真感光材料、感光性樹脂、自己現像型写真
感光材料、拡散転写型写真感光材料などの感光材料はも
ちろん光により変色したり、硬化劣化したりするすべて
の物質を含む。
【0056】具体的に例示すれば、チョコレート、マー
ガリン、ミソ、ワイン、ビール等の食料品、医薬品、染
料、その他の化学物質例えば現像液、染色用媒染液など
が挙げられる。
【0057】以上の実施例は、本考案の感光物質用包装
材料の好ましい実施態様の代表例を示したものである
が、本考案は以上に限定されるものではなく他の公知の
素材との組合せも可能である。
【0058】なお、フレキシブル支持体としては、紙、
着色紙、合成紙、セロハン、不織布及びポリエチレン・
ポリスチレン・ポリウレタン等の発泡シート、板紙、K
ライナー、各種熱可塑性樹脂フィルム、トリアセテート
フィルム、ジアセテートフィルム、ポリビニルアルコー
ルフィルム、ワリフ、アルミ箔、金属蒸着フィルム、金
属蒸着紙等が使用できる。これらの支持体は1種又は2
種以上組合せて用いることが出来る。
【0059】また、接着剤としては、各種ポリエチレ
ン、エチレン−アクリル酸エチルコポリマー、エチレン
酢酸ビニルコポリマー、L−LDPE、ポリプロピレ
ン、アイオノマー等の熱可塑性樹脂よりなるエクストル
ージョンラミネート型接着剤、水溶性接着剤、溶剤型接
着剤、ホットメルト型接着剤など各種の接着剤が使用さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の感光物質用包装材料の実施例断面図を
示す。
【図2】本考案の感光物質用包装材料の実施例断面図を
示す。
【図3】本考案の感光物質用包装材料の実施例断面図を
示す。
【図4】本考案の感光物質用包装材料の実施例断面図を
示す。
【図5】本考案の感光物質用包装材料の実施例断面図を
示す。
【図6】本考案の感光物質用包装材料の実施例断面図を
示す。
【図7】本考案の感光物質用包装材料の実施例断面図を
示す。
【図8】本考案の感光物質用包装材料の実施例断面図を
示す。
【符号の説明】
1…フレキシブル支持体(紙等のフレキシブルシート) 1a…遮光性物質を含むフレキシブル支持体(紙等のフ
レキシブルシート) 2…ポリエチレン系ポリマー層 3…必要により用いられた接着層 3a…遮光性物質を含む接着層からなる遮光性層 4…印刷(インク)層 5…保護層 6a…アルミ蒸着層、アルミ箔、遮光印刷層、遮光シー
トフィルム等の遮光性層 11…遮光性物質を含まないフレキシブル支持体層 11a…遮光性物貫を含むフレキシブル支持体層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−12008(JP,A) 特開 昭56−142527(JP,A) 特開 昭53−125452(JP,A) 特開 昭54−88982(JP,A) 特開 昭55−41298(JP,A) 特開 昭57−6765(JP,A)

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレキシブル支持体の少なくとも一面に5
    0重量%以上の線状低密度ポリエチレン(L−LDP
    E)から成る遮光性物質を実質的に含まないポリエチレ
    ン系ポリマー層を形成して成る積層体から成り、前記線
    状低密度ポリエチレンは、80〜99.5モル%のエチ
    レンと残部α−オレフィンとの共重合体から成ると共
    に、密度0.91〜0.95g/cm 、メルトインデ
    ックス0.2〜25であり、該積層体は、該ポリエチレ
    ン系ポリマー層とは別の、粉状又は粒状の遮光性物質を
    分散して含有する少なくとも一の遮光性層を有し、積層
    体全体として完全な遮光性を有することを特徴とする
    真感光材料用包装材料。
  2. 【請求項2】遮光紙であることを特徴とする請求項1に
    記載の写真感光材料用包装材料。
  3. 【請求項3】ロール状写真フィルム用遮光紙であること
    を特徴とする請求項1に記載の写真感光材料用包装材
    料。
  4. 【請求項4】前記支持体に印刷を施したことを特徴とす
    る請求項2又は3に記載の写真感光材料用包装材料。
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