JPH07138567A - フェニルビシクロヘキサン誘導体 - Google Patents
フェニルビシクロヘキサン誘導体Info
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- JPH07138567A JPH07138567A JP5290853A JP29085393A JPH07138567A JP H07138567 A JPH07138567 A JP H07138567A JP 5290853 A JP5290853 A JP 5290853A JP 29085393 A JP29085393 A JP 29085393A JP H07138567 A JPH07138567 A JP H07138567A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 一般式(I)
(R1:C1〜12のアルキル、アルケニル又はアルコキ
シアルキル、X1〜X4:H又はD、少なくとも1個は
D、Y1、Y2:H又はF、Z:F、Cl、CN、R 2、
OR2、CF3、OCF3、OCF2H又はOCH2CF3、
R2:C1〜12のアルキル又はアルケニル)で表わされ
る2種以上の化合物が、(1)互いにX1〜X4におけるD
の数及び/又は置換位置が異なり、且つ(2)互いにR1、
Y1、Y2及びZが同一である前記一般式(I)で表わさ
れる2種以上の化合物からなる混合物及びその中間体。 【効果】 TN、STN、アクティブマトリクス表示装
置の構成材料として極めて有用である。
シアルキル、X1〜X4:H又はD、少なくとも1個は
D、Y1、Y2:H又はF、Z:F、Cl、CN、R 2、
OR2、CF3、OCF3、OCF2H又はOCH2CF3、
R2:C1〜12のアルキル又はアルケニル)で表わされ
る2種以上の化合物が、(1)互いにX1〜X4におけるD
の数及び/又は置換位置が異なり、且つ(2)互いにR1、
Y1、Y2及びZが同一である前記一般式(I)で表わさ
れる2種以上の化合物からなる混合物及びその中間体。 【効果】 TN、STN、アクティブマトリクス表示装
置の構成材料として極めて有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気光学的液晶表示材料
の特性を改善することができる、重水素原子を有する液
晶化合物からなる混合物に関し、更に詳しくは、低温領
域で長期間結晶を析出させない優れた効果を有するフェ
ニルビシクロヘキサン誘導体の混合物に関し、更にこの
混合物の製造中間体として有用な重水素原子を有するシ
クロヘキサン誘導体及びシクロヘキサンアルカナール誘
導体に関する。
の特性を改善することができる、重水素原子を有する液
晶化合物からなる混合物に関し、更に詳しくは、低温領
域で長期間結晶を析出させない優れた効果を有するフェ
ニルビシクロヘキサン誘導体の混合物に関し、更にこの
混合物の製造中間体として有用な重水素原子を有するシ
クロヘキサン誘導体及びシクロヘキサンアルカナール誘
導体に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子は、時計、電卓をはじめと
して、各種測定機器、自動車用パネル、ワープロ、電子
手帳、プリンター、コンピューター、テレビ等に用いら
れるようになっている。液晶表示方式としては、その代
表的なものにTN(捩れネマチック)型、STN(超捩
れネマチック)型、DS(動的光散乱)型、GH(ゲス
ト・ホスト)型あるいはFLC(強誘電性液晶)等があ
り、また駆動方式としても従来のスタティック駆動から
マルチプレックス駆動が一般的になり、最近ではこのよ
うな単純マトリックス駆動から、TFT(Thin Film Tr
ansistor)やMIM(Metal-Insulator-Metal)等を用
いたアクティブマトリックス駆動が実用化されている。
して、各種測定機器、自動車用パネル、ワープロ、電子
手帳、プリンター、コンピューター、テレビ等に用いら
れるようになっている。液晶表示方式としては、その代
表的なものにTN(捩れネマチック)型、STN(超捩
れネマチック)型、DS(動的光散乱)型、GH(ゲス
ト・ホスト)型あるいはFLC(強誘電性液晶)等があ
り、また駆動方式としても従来のスタティック駆動から
マルチプレックス駆動が一般的になり、最近ではこのよ
うな単純マトリックス駆動から、TFT(Thin Film Tr
ansistor)やMIM(Metal-Insulator-Metal)等を用
いたアクティブマトリックス駆動が実用化されている。
【0003】これらの表示方式や駆動方式に応じて、液
晶組成物に種々の特性が要求されているが、(1)液晶
相の温度範囲が低温から高温まで広く、広い温度範囲で
駆動できること、(2)しきい値電圧が低く、低電圧で
駆動可能なこと、(3)低粘性であり、高速応答可能な
ことは、表示方式や駆動方式によらず、どの液晶組成物
にも共通して要求されている重要な特性である。
晶組成物に種々の特性が要求されているが、(1)液晶
相の温度範囲が低温から高温まで広く、広い温度範囲で
駆動できること、(2)しきい値電圧が低く、低電圧で
駆動可能なこと、(3)低粘性であり、高速応答可能な
ことは、表示方式や駆動方式によらず、どの液晶組成物
にも共通して要求されている重要な特性である。
【0004】現在までのところ、こうした要求特性を単
独で満たす液晶化合物は知られておらず、種々の液晶化
合物を混合することによって所望の特性を有する液晶組
成物を得ているのが現状である。
独で満たす液晶化合物は知られておらず、種々の液晶化
合物を混合することによって所望の特性を有する液晶組
成物を得ているのが現状である。
【0005】このうち、幅広い温度範囲で液晶相を示す
液晶組成物を得るために、液晶相の温度領域の異なる種
々の液晶化合物を混合する方法が用いられている。この
ような手法を用いる場合、例えば、液晶組成物のネマチ
ック相−等方性液体相転移温度(以下、TN-I点とい
う。)を上昇させる場合には、TN-I点の高い液晶化合
物の混合割合を高くすればよい。しかしながら、このよ
うな化合物はネマチック相の下限温度(以下、TC-N点
という。)も高いので、必然的に得られる液晶組成物の
TC-N点も上昇してしまい、低温で結晶が析出してしま
うものが多く、実用的な液晶組成物として用いることが
できなくなる場合が多い。
液晶組成物を得るために、液晶相の温度領域の異なる種
々の液晶化合物を混合する方法が用いられている。この
ような手法を用いる場合、例えば、液晶組成物のネマチ
ック相−等方性液体相転移温度(以下、TN-I点とい
う。)を上昇させる場合には、TN-I点の高い液晶化合
物の混合割合を高くすればよい。しかしながら、このよ
うな化合物はネマチック相の下限温度(以下、TC-N点
という。)も高いので、必然的に得られる液晶組成物の
TC-N点も上昇してしまい、低温で結晶が析出してしま
うものが多く、実用的な液晶組成物として用いることが
できなくなる場合が多い。
【0006】このようなことから、ネマチック相の温度
範囲が低温領域から高温領域まで広い実用的な液晶組成
物を調製する場合には、一般的に融点の低い液晶化合物
と室温付近でネマチック相を示す液晶化合物とTN-I点
の高い化合物を、経験的に10〜20種類混合すること
により、液晶相の温度範囲を調整している。
範囲が低温領域から高温領域まで広い実用的な液晶組成
物を調製する場合には、一般的に融点の低い液晶化合物
と室温付近でネマチック相を示す液晶化合物とTN-I点
の高い化合物を、経験的に10〜20種類混合すること
により、液晶相の温度範囲を調整している。
【0007】しかしながら、温度範囲を拡大すると同時
に、実際には使用目的に応じて、電気光学的特性や粘性
も最適化しなければならないため、液晶組成物の構成成
分となる液晶化合物としては、他の化合物との相溶性も
含めて数々の要求特性をある程度満たすものでなければ
使用できない。従って、数多い液晶化合物の中でも、実
用的な液晶組成物を調製する上で使用できる化合物の選
択範囲はかなり限定される。
に、実際には使用目的に応じて、電気光学的特性や粘性
も最適化しなければならないため、液晶組成物の構成成
分となる液晶化合物としては、他の化合物との相溶性も
含めて数々の要求特性をある程度満たすものでなければ
使用できない。従って、数多い液晶化合物の中でも、実
用的な液晶組成物を調製する上で使用できる化合物の選
択範囲はかなり限定される。
【0008】例えば、現在、液晶表示装置の主流となり
つつあるTFTやMIM等のアクティブマトリクス駆動
方式用の液晶組成物にも、前述の(1)から(3)の特
性が要求されるが、これらに加えて第4番目の特性とし
て、(4)高い電圧保持率を有することが更に要求され
る。これは、液晶組成物の電圧保持率が低いと、駆動さ
せたはずの画素の輝度が変化するフリッカ現象が起きて
しまうからである。
つつあるTFTやMIM等のアクティブマトリクス駆動
方式用の液晶組成物にも、前述の(1)から(3)の特
性が要求されるが、これらに加えて第4番目の特性とし
て、(4)高い電圧保持率を有することが更に要求され
る。これは、液晶組成物の電圧保持率が低いと、駆動さ
せたはずの画素の輝度が変化するフリッカ現象が起きて
しまうからである。
【0009】一般的に、液晶組成物の電圧保持率を高く
するためには、デバイス中での熱や光等に対して化学的
に安定で、しかも比抵抗値が高くなければならない。こ
のような要求特性を満たす液晶化合物が種々検討された
結果、従来、TN、STNに用いられていた化合物の中
でも、エステル基、シアノ基、ピリミジン環あるいはジ
オキサン環等を有する液晶化合物は、電圧保持率を低下
させるので、アクティブマトリクス用には適さないこと
が明らかになった。
するためには、デバイス中での熱や光等に対して化学的
に安定で、しかも比抵抗値が高くなければならない。こ
のような要求特性を満たす液晶化合物が種々検討された
結果、従来、TN、STNに用いられていた化合物の中
でも、エステル基、シアノ基、ピリミジン環あるいはジ
オキサン環等を有する液晶化合物は、電圧保持率を低下
させるので、アクティブマトリクス用には適さないこと
が明らかになった。
【0010】また、アクティブマトリクス駆動方式にお
いても、表示方式は従来のTN表示方式と同じであるた
め、液晶組成物の誘電率異方性(Δε)は全体として正
であることが必須である。しかしながら、従来使用され
ていたΔεが正の液晶化合物(以下、p形液晶化合物と
する。)の中でも比較的大きなΔεを有するものも、同
様に電圧保持率を低下させるので、下記のような化合物
はアクティブマトリクス駆動用には適さないことが明ら
かになった。
いても、表示方式は従来のTN表示方式と同じであるた
め、液晶組成物の誘電率異方性(Δε)は全体として正
であることが必須である。しかしながら、従来使用され
ていたΔεが正の液晶化合物(以下、p形液晶化合物と
する。)の中でも比較的大きなΔεを有するものも、同
様に電圧保持率を低下させるので、下記のような化合物
はアクティブマトリクス駆動用には適さないことが明ら
かになった。
【0011】
【化4】
【0012】(式中、Rはアルキル基を表わす。)その
ため、現在では液晶組成物のΔεを正の適当な値にする
ために、官能基としてフルオロ基やクロロ基を有する化
合物、例えば、下記のようなp形液晶化合物がアクティ
ブマトリクス用の材料として用いられている。
ため、現在では液晶組成物のΔεを正の適当な値にする
ために、官能基としてフルオロ基やクロロ基を有する化
合物、例えば、下記のようなp形液晶化合物がアクティ
ブマトリクス用の材料として用いられている。
【0013】
【化5】
【0014】
【化6】
【0015】(式中、Rはアルキル基を表わし、R’は
アルキル基、アルケニル基又はアルコキシアルキル基を
表わす。) しかしながら、これらの化合物を用いてアクティブマト
リクス駆動に必要な電気光学的特性を達成することはで
きても、アクティブマトリクスに用いられる液晶化合物
は、比較的TN-I点が高いものが多いので、TC-N点が十
分に低い液晶組成物を調製することは非常に難しい。
アルキル基、アルケニル基又はアルコキシアルキル基を
表わす。) しかしながら、これらの化合物を用いてアクティブマト
リクス駆動に必要な電気光学的特性を達成することはで
きても、アクティブマトリクスに用いられる液晶化合物
は、比較的TN-I点が高いものが多いので、TC-N点が十
分に低い液晶組成物を調製することは非常に難しい。
【0016】この問題を解決するために、前記フルオロ
系化合物のうち、同一骨格を有し、且つ末端アルキル基
の炭素原子数が2〜7までの範囲で互いに異なる同族体
を数種添加することによって液晶組成物のTC-N点を低
下させる方法が用いられている。しかしながら、この方
法ではTC-N点はさほど低下せず、しかも末端アルキル
基の炭素原子数が大きくなるほど粘性が上昇する傾向が
あるので、結果的には前述の(3)の応答特性を悪化さ
せてしまう。
系化合物のうち、同一骨格を有し、且つ末端アルキル基
の炭素原子数が2〜7までの範囲で互いに異なる同族体
を数種添加することによって液晶組成物のTC-N点を低
下させる方法が用いられている。しかしながら、この方
法ではTC-N点はさほど低下せず、しかも末端アルキル
基の炭素原子数が大きくなるほど粘性が上昇する傾向が
あるので、結果的には前述の(3)の応答特性を悪化さ
せてしまう。
【0017】このように、前述の(1)から(4)の特
性をすべて満足するアクティブ用液晶組成物は現在のと
ころ得られておらず、アクティブマトリクス用の液晶組
成物としては、(2)〜(4)の特性を満たすことを優
先させており、(1)の温度範囲については、TC-N点
が充分に低くないものでも使用せざるを得ない状況であ
り、当然、低温では結晶が析出しやすいものが多い。
性をすべて満足するアクティブ用液晶組成物は現在のと
ころ得られておらず、アクティブマトリクス用の液晶組
成物としては、(2)〜(4)の特性を満たすことを優
先させており、(1)の温度範囲については、TC-N点
が充分に低くないものでも使用せざるを得ない状況であ
り、当然、低温では結晶が析出しやすいものが多い。
【0018】また、STN液晶表示装置に用いられる液
晶組成物には、前述の(1)から(3)の特性に加え
て、更に4番目の特性として(5)液晶組成物の弾性定
数比(K33/K11)が大きく、高コントラストを達成す
ることが要求されている。更に、STN表示方式は、特
にラップトップコンピューター等の汎用機器に多く適用
されているため、(2)のしきい値電圧が低いことも重
要な要求特性である。
晶組成物には、前述の(1)から(3)の特性に加え
て、更に4番目の特性として(5)液晶組成物の弾性定
数比(K33/K11)が大きく、高コントラストを達成す
ることが要求されている。更に、STN表示方式は、特
にラップトップコンピューター等の汎用機器に多く適用
されているため、(2)のしきい値電圧が低いことも重
要な要求特性である。
【0019】液晶組成物のしきい値電圧を低下させるた
めには、下記の式に従って、液晶組成物の誘電率異方性
Δεを大きくするか、弾性定数Kを小さくする必要があ
る。
めには、下記の式に従って、液晶組成物の誘電率異方性
Δεを大きくするか、弾性定数Kを小さくする必要があ
る。
【0020】
【数1】
【0021】(式中、kは比例定数を、Vthはしきい値
電圧を、Δεは誘電率異方性をそれぞれ表わす。) ここで、Δεの非常に大きな液晶化合物としては例え
ば、下式のような化合物があるが、Δεの大きすぎる化
合物を多量に使用すると、電流値の増大等の問題を引き
起こす場合が多く、実際に液晶表示装置として使用する
場合、信頼性の面で問題がある。
電圧を、Δεは誘電率異方性をそれぞれ表わす。) ここで、Δεの非常に大きな液晶化合物としては例え
ば、下式のような化合物があるが、Δεの大きすぎる化
合物を多量に使用すると、電流値の増大等の問題を引き
起こす場合が多く、実際に液晶表示装置として使用する
場合、信頼性の面で問題がある。
【0022】
【化7】
【0023】(式中、Rはアルキル基を表わす。) また、弾性定数の小さい液晶組成物は、p形液晶化合物
からなる母体液晶と、TN-I点が高く、且つ弾性定数の
比較的小さく、Δεが負の液晶化合物(以下、n形液晶
化合物とする。)の3環系液晶化合物若しくは3環系p
形液晶化合物を混合する方法によって調製される。
からなる母体液晶と、TN-I点が高く、且つ弾性定数の
比較的小さく、Δεが負の液晶化合物(以下、n形液晶
化合物とする。)の3環系液晶化合物若しくは3環系p
形液晶化合物を混合する方法によって調製される。
【0024】弾性定数比K33/K11の値が大きいp形液
晶化合物として、例えば、下式の化合物が用いられる。
晶化合物として、例えば、下式の化合物が用いられる。
【0025】
【化8】
【0026】(式中、R’はアルキル基、アルケニル基
又はアルコキシアルキル基を表わし、Xは水素原子又は
フッ素原子を表わす。) 従って、STNにおけるしきい値電圧特性とコントラス
ト特性を満たすために、このようなp形液晶化合物と前
述の3環系のp形あるいはn形液晶化合物を混合する
と、低温領域で結晶が析出しやすい傾向があるという問
題がある。そこで、アクティブマトリクスの場合と同様
に、同一骨格を有し、且つR’の炭素原子数が互いに異
なる同族体を何種類も添加したり、R’がアルケニル基
である場合、二重結合の位置が互いに異なる同族体を何
種類も添加して、得られる液晶組成物のTC-N点を低下
させている。
又はアルコキシアルキル基を表わし、Xは水素原子又は
フッ素原子を表わす。) 従って、STNにおけるしきい値電圧特性とコントラス
ト特性を満たすために、このようなp形液晶化合物と前
述の3環系のp形あるいはn形液晶化合物を混合する
と、低温領域で結晶が析出しやすい傾向があるという問
題がある。そこで、アクティブマトリクスの場合と同様
に、同一骨格を有し、且つR’の炭素原子数が互いに異
なる同族体を何種類も添加したり、R’がアルケニル基
である場合、二重結合の位置が互いに異なる同族体を何
種類も添加して、得られる液晶組成物のTC-N点を低下
させている。
【0027】しかしながら、このような方法では、炭素
原子数の違いあるいは二重結合の位置の違いによって、
化合物の弾性定数比K33/K11の値も大きく異なるの
で、結局、得られる液晶組成物の弾性定数比K33/K11
が小さくなり、コントラストが低下してしまう場合が多
い。また、同族体を添加する方法ではTC-N点の低下に
も限界があることに加えて、粘性が増大し、応答速度が
遅くなるという問題もあり、これらの問題点を考慮した
上で液晶組成物の組成設計をすることは非常に難しい。
原子数の違いあるいは二重結合の位置の違いによって、
化合物の弾性定数比K33/K11の値も大きく異なるの
で、結局、得られる液晶組成物の弾性定数比K33/K11
が小さくなり、コントラストが低下してしまう場合が多
い。また、同族体を添加する方法ではTC-N点の低下に
も限界があることに加えて、粘性が増大し、応答速度が
遅くなるという問題もあり、これらの問題点を考慮した
上で液晶組成物の組成設計をすることは非常に難しい。
【0028】現状では、しきい値電圧が1.2V程度の
しきい値電圧の低いSTN用液晶組成物も調製されては
いるが、上述のように弾性定数比K33/K11の値が充分
大きくないので、低電圧駆動で、高いコントラストのS
TN液晶表示装置は現在のところ作製されていない。
しきい値電圧の低いSTN用液晶組成物も調製されては
いるが、上述のように弾性定数比K33/K11の値が充分
大きくないので、低電圧駆動で、高いコントラストのS
TN液晶表示装置は現在のところ作製されていない。
【0029】ここまで説明してきたように、前述の
(1)の液晶相の温度範囲の広い液晶組成物としては、
液晶組成物のTN-I点が高いことはもちろん、TC-N点が
低いことも要求されるが、実際には、TC-N点よりも高
い温度であっても、長期間低温領域で保存すると結晶が
析出してしまう材料も少なくないので、信頼性の高い液
晶表示装置には、低温領域でも長期間液晶組成物中に結
晶が析出せず、表示画面全体に環境温度変化による表示
欠陥のないことが要求される。
(1)の液晶相の温度範囲の広い液晶組成物としては、
液晶組成物のTN-I点が高いことはもちろん、TC-N点が
低いことも要求されるが、実際には、TC-N点よりも高
い温度であっても、長期間低温領域で保存すると結晶が
析出してしまう材料も少なくないので、信頼性の高い液
晶表示装置には、低温領域でも長期間液晶組成物中に結
晶が析出せず、表示画面全体に環境温度変化による表示
欠陥のないことが要求される。
【0030】液晶組成物のTC-N点は、個々の液晶単体
物質で構成される混合系組成物が過冷却現象を示す場合
が多いので、TC-N点は液晶組成物を液体窒素等で固化
あるいはガラス状態に充分低温(例えば−70℃)に冷
却して結晶化をはかり、しかるのちに温度を徐々に上昇
させながら固体からネマチック相への転移温度を測定
し、これをもってTC-N点としている。
物質で構成される混合系組成物が過冷却現象を示す場合
が多いので、TC-N点は液晶組成物を液体窒素等で固化
あるいはガラス状態に充分低温(例えば−70℃)に冷
却して結晶化をはかり、しかるのちに温度を徐々に上昇
させながら固体からネマチック相への転移温度を測定
し、これをもってTC-N点としている。
【0031】しかしながら、成分数が10〜20種類の
実用的な液晶組成物の場合、共融混合物ではないため、
前述の測定に基づくネマチック相の下限温度より高い温
度で保存したとしても、結晶が析出してしまう場合が多
々あり、結局駆動可能な温度範囲は狭められてしまう。
実用的な液晶組成物の場合、共融混合物ではないため、
前述の測定に基づくネマチック相の下限温度より高い温
度で保存したとしても、結晶が析出してしまう場合が多
々あり、結局駆動可能な温度範囲は狭められてしまう。
【0032】例えば、TC-N点が−70℃であるにもか
かわらず、室温で結晶が析出するというものも珍しくな
い。また、前述のように車載用あるいは航空機用などに
は−40℃から110℃までの幅広い温度範囲で安定に
ネマチック相を示すことが要求されているが、−55℃
の低温で保存しても結晶が析出しない液晶組成物は現在
のところ得られていない。そのため、実際に車載用とし
て汎用されている液晶組成物でさえ、例えば、−25℃
で保存すると1週間程度で結晶が析出してしまうものも
ある。
かわらず、室温で結晶が析出するというものも珍しくな
い。また、前述のように車載用あるいは航空機用などに
は−40℃から110℃までの幅広い温度範囲で安定に
ネマチック相を示すことが要求されているが、−55℃
の低温で保存しても結晶が析出しない液晶組成物は現在
のところ得られていない。そのため、実際に車載用とし
て汎用されている液晶組成物でさえ、例えば、−25℃
で保存すると1週間程度で結晶が析出してしまうものも
ある。
【0033】このような例からも、液晶組成物のTC-N
点が非常に低くても、それより高い温度で結晶が析出し
ないとは限らないので、前述の(1)の特性を満たすも
のとしては、TC-N点が低いことではなく、低温領域で
も結晶が析出しないことが高い信頼性を得るために必要
とされる。
点が非常に低くても、それより高い温度で結晶が析出し
ないとは限らないので、前述の(1)の特性を満たすも
のとしては、TC-N点が低いことではなく、低温領域で
も結晶が析出しないことが高い信頼性を得るために必要
とされる。
【0034】以上述べたように、液晶組成物はその表示
方式や駆動方式に適応するように種々の液晶化合物を混
合することによって調製されるが、現在使用されている
液晶化合物だけでは特性の改善には限界がある。特に、
汎用の液晶組成物は電気光学的特性を満足することに主
眼が置かれて組成設計されている場合多い。しかしなが
ら、そのような汎用の液晶組成物の中でも、特にTFT
やMIM等のアクティブマトリクス駆動方式用の液晶組
成物や、STN液晶表示装置用の液晶組成物において
は、(1)の液晶相の温度範囲が広いものであって、且
つ低温領域で結晶が析出しないことで、実用上高い信頼
性を得ている材料はほとんど存在しない。
方式や駆動方式に適応するように種々の液晶化合物を混
合することによって調製されるが、現在使用されている
液晶化合物だけでは特性の改善には限界がある。特に、
汎用の液晶組成物は電気光学的特性を満足することに主
眼が置かれて組成設計されている場合多い。しかしなが
ら、そのような汎用の液晶組成物の中でも、特にTFT
やMIM等のアクティブマトリクス駆動方式用の液晶組
成物や、STN液晶表示装置用の液晶組成物において
は、(1)の液晶相の温度範囲が広いものであって、且
つ低温領域で結晶が析出しないことで、実用上高い信頼
性を得ている材料はほとんど存在しない。
【0035】前述の(2)〜(5)の特性をほぼ満足す
る汎用の液晶組成物は、その使用目的により温度は異な
るが、比較的低い温度で保存しても約1カ月間結晶が析
出しなければ、信頼性の高い実用液晶として認識されて
いる。
る汎用の液晶組成物は、その使用目的により温度は異な
るが、比較的低い温度で保存しても約1カ月間結晶が析
出しなければ、信頼性の高い実用液晶として認識されて
いる。
【0036】しかしながら、このような液晶組成物を用
いた場合、それを構成材料とする液晶表示装置は使用す
る環境温度が当然制限されている。このようなことから
も明らかなように、より低温でも結晶が析出しない、信
頼性の高い液晶組成物であって、各種の表示方式や駆動
方式に要求される電気光学的特性を充分に満足する液晶
組成物は現在のところ得られていないのである。
いた場合、それを構成材料とする液晶表示装置は使用す
る環境温度が当然制限されている。このようなことから
も明らかなように、より低温でも結晶が析出しない、信
頼性の高い液晶組成物であって、各種の表示方式や駆動
方式に要求される電気光学的特性を充分に満足する液晶
組成物は現在のところ得られていないのである。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、液晶材料に添加することにより低温領域に
おける結晶析出の問題点を顕著に改善できるという効果
を示し、しかもしきい値電圧等の電気光学的特性等を悪
化させることのない液晶材料を提供することにある。
する課題は、液晶材料に添加することにより低温領域に
おける結晶析出の問題点を顕著に改善できるという効果
を示し、しかもしきい値電圧等の電気光学的特性等を悪
化させることのない液晶材料を提供することにある。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討したが、現在汎用されている
液晶化合物だけでは、前述のように特性の改善には限界
があった。従って、本発明者らは、汎用の液晶組成物に
は全く用いられていない液晶材料を開発する必要がある
と考えた。
を解決するために鋭意検討したが、現在汎用されている
液晶化合物だけでは、前述のように特性の改善には限界
があった。従って、本発明者らは、汎用の液晶組成物に
は全く用いられていない液晶材料を開発する必要がある
と考えた。
【0039】そこで、本発明者らは種々の文献に着目し
たが、その中で重水素原子(D)を有する液晶化合物に
ついては、以下に示すように既に数例の報告がある。 1) H.Gasparoux等,Ann.ReV.Phys.Chem.,27, 175(1976) 2) G.W.Gray等, Mol.Cryst.Liq.Cryst.,41, 75(1977) 3) A.J.Leadbetter等, J.Phys.[Paris]coll C3, 40,
125(1979) 4) A.Kolbe等, Z.Naturforsch.,23a, 1237(1968) 5) J.D.Rowell等, J.Chem.Phys.,43, 3442(1965) 6) W.D.Philips等, J.Chem.Phys.,41, 2551(1964) 7) A.F.Martins等, Mol.Cryst.Liq.Cryst.,14, 85(197
1) 8) E.T.Samulski等, Phys.Rev.Lett.,29, 340(1972) 9) H.Zimmermann等,Liquid Crystals.,4, 591(1989)
たが、その中で重水素原子(D)を有する液晶化合物に
ついては、以下に示すように既に数例の報告がある。 1) H.Gasparoux等,Ann.ReV.Phys.Chem.,27, 175(1976) 2) G.W.Gray等, Mol.Cryst.Liq.Cryst.,41, 75(1977) 3) A.J.Leadbetter等, J.Phys.[Paris]coll C3, 40,
125(1979) 4) A.Kolbe等, Z.Naturforsch.,23a, 1237(1968) 5) J.D.Rowell等, J.Chem.Phys.,43, 3442(1965) 6) W.D.Philips等, J.Chem.Phys.,41, 2551(1964) 7) A.F.Martins等, Mol.Cryst.Liq.Cryst.,14, 85(197
1) 8) E.T.Samulski等, Phys.Rev.Lett.,29, 340(1972) 9) H.Zimmermann等,Liquid Crystals.,4, 591(1989)
【0040】しかしながら、これらの報告において、4
−アルコキシ安息香酸のカルボキシル基における水素原
子(H)を重水素原子(D)で置換した例(文献(1))
以外はすべて、末端基中の水素原子(H)を重水素原子
(D)で置換するか、あるいはベンゼン環に結合する水
素原子(H)を重水素原子(D)で置換した例であっ
た。しかもこれらの文献には、その化合物を液晶組成物
に添加した例すらも記載されていない。
−アルコキシ安息香酸のカルボキシル基における水素原
子(H)を重水素原子(D)で置換した例(文献(1))
以外はすべて、末端基中の水素原子(H)を重水素原子
(D)で置換するか、あるいはベンゼン環に結合する水
素原子(H)を重水素原子(D)で置換した例であっ
た。しかもこれらの文献には、その化合物を液晶組成物
に添加した例すらも記載されていない。
【0041】そこで、本発明者らは、これまでに報告さ
れていない、飽和炭化水素環に結合する水素原子(H)
を重水素原子(D)で置換することを試みたが、これに
よって得られる液晶材料は、前述の文献からは全く予想
もできないような、優れた特性を有していることが明ら
かになった。
れていない、飽和炭化水素環に結合する水素原子(H)
を重水素原子(D)で置換することを試みたが、これに
よって得られる液晶材料は、前述の文献からは全く予想
もできないような、優れた特性を有していることが明ら
かになった。
【0042】即ち、本発明は上記課題を解決するため
に、一般式(I)
に、一般式(I)
【0043】
【化9】
【0044】(式中、R1は炭素原子数1〜12のアル
キル基、アルケニル基又はアルコキシアルキル基を表わ
し、X1、X2、X3及びX4はそれぞれ独立的に、水素原
子(H)又は重水素原子(D)を表わすが、このうち少
なくとも1個は重水素原子(D)を表わし、Y1及びY2
はそれぞれ独立的に水素原子又はフッ素原子を表わし、
Zはフッ素原子、塩素原子、シアノ基、−R2、−O
R2、−CF3、−OCF3、−OCF2H又は−OCH2
CF3を表わし、R2は炭素原子数1〜12のアルキル基
又は炭素原子数2〜12のアルケニル基を表わし、シク
ロヘキサン環はトランス配置である。)で表わされる2
種以上の化合物が、(1)互いにX1〜X4における重水
素原子(D)の数及び/又は置換位置が異なり、且つ
(2)互いにR1、Y1、Y2及びZが同一であることを
特徴とする、前記一般式(I)で表わされる2種以上の
化合物からなる混合物を提供する。
キル基、アルケニル基又はアルコキシアルキル基を表わ
し、X1、X2、X3及びX4はそれぞれ独立的に、水素原
子(H)又は重水素原子(D)を表わすが、このうち少
なくとも1個は重水素原子(D)を表わし、Y1及びY2
はそれぞれ独立的に水素原子又はフッ素原子を表わし、
Zはフッ素原子、塩素原子、シアノ基、−R2、−O
R2、−CF3、−OCF3、−OCF2H又は−OCH2
CF3を表わし、R2は炭素原子数1〜12のアルキル基
又は炭素原子数2〜12のアルケニル基を表わし、シク
ロヘキサン環はトランス配置である。)で表わされる2
種以上の化合物が、(1)互いにX1〜X4における重水
素原子(D)の数及び/又は置換位置が異なり、且つ
(2)互いにR1、Y1、Y2及びZが同一であることを
特徴とする、前記一般式(I)で表わされる2種以上の
化合物からなる混合物を提供する。
【0045】上述のように本発明に係わる混合物の特徴
は、一般式(I)において、X1、X2、X3及びX4は水
素原子(H)又は重水素原子(D)を表わし、且つその
うちの少なくとも1個は重水素原子(D)である化合物
であって、しかもこのような重水素置換された2種以上
の化合物におけるR1、Y1、Y2及びZが同一である化
合物からなる混合物である点にある。即ち、一般式
(I)においてR1、Y1、Y2及びZを固定した場合
に、X1〜X4における重水素原子(D)の置換位置ある
いは数の違いにより、一般式(I)の化合物には立体異
性体を含めると10種の化合物が存在し得ることにな
る。
は、一般式(I)において、X1、X2、X3及びX4は水
素原子(H)又は重水素原子(D)を表わし、且つその
うちの少なくとも1個は重水素原子(D)である化合物
であって、しかもこのような重水素置換された2種以上
の化合物におけるR1、Y1、Y2及びZが同一である化
合物からなる混合物である点にある。即ち、一般式
(I)においてR1、Y1、Y2及びZを固定した場合
に、X1〜X4における重水素原子(D)の置換位置ある
いは数の違いにより、一般式(I)の化合物には立体異
性体を含めると10種の化合物が存在し得ることにな
る。
【0046】ところが、これらの10種の化合物を選択
的に1種ずつ製造することは、製造工程が煩雑になり産
業上有利ではない。このため、重水素原子(D)の数あ
るいは置換位置の違いによる10種の同族体のうちの数
種の化合物からなる混合物の状態で使用することは液晶
材料としては何等差し支えがない。
的に1種ずつ製造することは、製造工程が煩雑になり産
業上有利ではない。このため、重水素原子(D)の数あ
るいは置換位置の違いによる10種の同族体のうちの数
種の化合物からなる混合物の状態で使用することは液晶
材料としては何等差し支えがない。
【0047】逆に混合物として用いることにより、低温
領域における結晶析出が起こりにくくなることや、他の
液晶化合物との相溶性が向上するといった優れた特性が
得られ、むしろ一般式(I)で表わされる1種の化合物
単独で用いる場合よりも好ましい。
領域における結晶析出が起こりにくくなることや、他の
液晶化合物との相溶性が向上するといった優れた特性が
得られ、むしろ一般式(I)で表わされる1種の化合物
単独で用いる場合よりも好ましい。
【0048】また、このような本発明の混合物の中で
も、一般式(I)で表わされる2種以上の化合物におい
て、X1〜X4の総数に対する重水素原子(D)の数の割
合が、30〜95%の範囲にある混合物は、より優れた
効果を示すことができ、40〜90%の範囲が特に好ま
しい。
も、一般式(I)で表わされる2種以上の化合物におい
て、X1〜X4の総数に対する重水素原子(D)の数の割
合が、30〜95%の範囲にある混合物は、より優れた
効果を示すことができ、40〜90%の範囲が特に好ま
しい。
【0049】本発明に係わる一般式(I)の化合物は、
例えば、以下の中間体を経由して製造することができ
る。一般式(II’)
例えば、以下の中間体を経由して製造することができ
る。一般式(II’)
【0050】
【化10】
【0051】(式中、Y1、Y2及びZは一般式(I)に
おけると同じ意味を表わす。)で表わされる4−(トラ
ンス−4−フェニルシクロヘキシル)シクロヘキサノン
誘導体を、塩基存在下に重水(D2O)で重水素置換す
ることにより、一般式(II)
おけると同じ意味を表わす。)で表わされる4−(トラ
ンス−4−フェニルシクロヘキシル)シクロヘキサノン
誘導体を、塩基存在下に重水(D2O)で重水素置換す
ることにより、一般式(II)
【0052】
【化11】
【0053】(式中、Y1、Y2、Z、X1、X2、X3及
びX4は一般式(I)におけると同じ意味を表わす。)
で表わされる重水素置換された4−(4−フェニルシク
ロヘキシル)シクロヘキサノン誘導体を得ることができ
る。このとき、反応溶媒はジクロロメタン等の非プロト
ン性溶媒が好ましく、塩基としてはアルカリ金属アルコ
ラートが好ましい。また反応温度は室温から溶媒の還流
温度が望ましく、反応を促進させるために、臭化テトラ
ブチルアンモニウム等の4級アンモニウム塩を共存させ
ることも好ましい。この一般式(II)の化合物は以下
に述べるように一般式(I)の化合物の製造中間体とし
て重要であり、本発明はこの一般式(II)の化合物及
びこの化合物の2種以上からなる混合物も提供する。
びX4は一般式(I)におけると同じ意味を表わす。)
で表わされる重水素置換された4−(4−フェニルシク
ロヘキシル)シクロヘキサノン誘導体を得ることができ
る。このとき、反応溶媒はジクロロメタン等の非プロト
ン性溶媒が好ましく、塩基としてはアルカリ金属アルコ
ラートが好ましい。また反応温度は室温から溶媒の還流
温度が望ましく、反応を促進させるために、臭化テトラ
ブチルアンモニウム等の4級アンモニウム塩を共存させ
ることも好ましい。この一般式(II)の化合物は以下
に述べるように一般式(I)の化合物の製造中間体とし
て重要であり、本発明はこの一般式(II)の化合物及
びこの化合物の2種以上からなる混合物も提供する。
【0054】この一般式(II)の化合物を、式(IV
a)
a)
【0055】
【化12】CH3OCH=PPh3 (IVa) (式中、Phはフェニル基を表わす。)のウィッティヒ
反応剤と反応させ、次いで酸処理を行い、更に塩基でト
ランス体に異性化させることにより、一般式(III)
反応剤と反応させ、次いで酸処理を行い、更に塩基でト
ランス体に異性化させることにより、一般式(III)
【0056】
【化13】
【0057】(式中、mは0〜10の整数を表わし、Y
1、Y2、Z、X1、X2、X3及びX4は一般式(I)にお
けると同じ意味を表わす。)で表わされる重水素置換さ
れた4−(4−フェニルシクロヘキシル)シクロヘキサ
ンエタナール誘導体のうち、m=0の化合物を得ること
ができる。この一般式(III)においてm=0の化合
物と前述の式(IVa)の化合物との反応を更にm回繰
り返すことにより、一般式(III)においてm≧1の
化合物を得ることができる。
1、Y2、Z、X1、X2、X3及びX4は一般式(I)にお
けると同じ意味を表わす。)で表わされる重水素置換さ
れた4−(4−フェニルシクロヘキシル)シクロヘキサ
ンエタナール誘導体のうち、m=0の化合物を得ること
ができる。この一般式(III)においてm=0の化合
物と前述の式(IVa)の化合物との反応を更にm回繰
り返すことにより、一般式(III)においてm≧1の
化合物を得ることができる。
【0058】あるいは、式(IVa)の化合物との反応
を3回繰り返すかわりに、式(IVb)
を3回繰り返すかわりに、式(IVb)
【0059】
【化14】
【0060】(式中、Phはフェニル基を表わす。)のウ
ィッティヒ反応剤を反応させ、二重結合を水素添加した
後に加水分解してもよい。このようにして得られる一般
式(III)の化合物も前述の一般式(II)の化合物
と同様に、一般式(I)の化合物の製造中間体として重
要であり、本発明はこの一般式(III)の化合物及び
この化合物の2種以上からなる混合物を提供する。
ィッティヒ反応剤を反応させ、二重結合を水素添加した
後に加水分解してもよい。このようにして得られる一般
式(III)の化合物も前述の一般式(II)の化合物
と同様に、一般式(I)の化合物の製造中間体として重
要であり、本発明はこの一般式(III)の化合物及び
この化合物の2種以上からなる混合物を提供する。
【0061】これらの一般式(II)あるいは一般式
(III)の化合物を用いて、例えば以下のようにして
本発明に係わる一般式(I)の混合物を製造できる。 (イ)一般式(I)において、R1=アルケニル基であ
る混合物の場合 一般式(III)の化合物と一般式(IVc)
(III)の化合物を用いて、例えば以下のようにして
本発明に係わる一般式(I)の混合物を製造できる。 (イ)一般式(I)において、R1=アルケニル基であ
る混合物の場合 一般式(III)の化合物と一般式(IVc)
【0062】
【化15】R3CH=PPh3 (IVc) (式中、R3は水素原子(H)又は炭素原子数1〜8の
アルキル基を表わし、Phはフェニル基を表わす。)の
ウィッティヒ反応剤とを反応させることにより、R1が
任意の位置に二重結合を有するアルケニル基である一般
式(Ib)の化合物を得ることができる。一般式(IV
c)において、R3が水素原子(H)以外の場合にはア
ルケニル基の二重結合はシス体が主として得られるが、
これはベンゼンスルフィン酸等によりトランス体に異性
化させることが可能である。 (ロ)一般式(I)において、R1=アルキル基である
化合物の場合 前述の(イ)で得られるR1がアルケニル基の化合物を
水素添加することにより、対応するR1がアルキル基で
ある一般式(Ia)の化合物を得ることができる。
アルキル基を表わし、Phはフェニル基を表わす。)の
ウィッティヒ反応剤とを反応させることにより、R1が
任意の位置に二重結合を有するアルケニル基である一般
式(Ib)の化合物を得ることができる。一般式(IV
c)において、R3が水素原子(H)以外の場合にはア
ルケニル基の二重結合はシス体が主として得られるが、
これはベンゼンスルフィン酸等によりトランス体に異性
化させることが可能である。 (ロ)一般式(I)において、R1=アルキル基である
化合物の場合 前述の(イ)で得られるR1がアルケニル基の化合物を
水素添加することにより、対応するR1がアルキル基で
ある一般式(Ia)の化合物を得ることができる。
【0063】あるいは一般式(II)の化合物と一般式
(IVd)
(IVd)
【0064】
【化16】R4CH=PPh3 (IVd) (式中、R4は水素原子(H)又は炭素原子数1〜9の
アルキル基を表わす。)のウィッティヒ反応剤とを反応
させて得られるアルキリデンシクロヘキサン誘導体を水
素添加し、次いでシス体を分離することによっても得る
ことができる。
アルキル基を表わす。)のウィッティヒ反応剤とを反応
させて得られるアルキリデンシクロヘキサン誘導体を水
素添加し、次いでシス体を分離することによっても得る
ことができる。
【0065】あるいは一般式(II)の化合物に一般式
(Va)
(Va)
【0066】
【化17】R5−M (Va) (式中、R5は炭素原子数1〜10のアルキル基を表わ
し、MはMgBr、MgCl、MgI又はLiを表わ
す。)の有機金属反応剤を反応させ、次いで酸で脱水し
てシクロヘキセン誘導体を得て、これを水素添加するこ
とによっても得ることができる。この場合には得られた
一般式(Ia)の化合物はX1〜X4のうち1個は水素原
子(H)である。
し、MはMgBr、MgCl、MgI又はLiを表わ
す。)の有機金属反応剤を反応させ、次いで酸で脱水し
てシクロヘキセン誘導体を得て、これを水素添加するこ
とによっても得ることができる。この場合には得られた
一般式(Ia)の化合物はX1〜X4のうち1個は水素原
子(H)である。
【0067】一般式(Ia)において、ZがOR2であ
り、且つR2がアルケニル基を表わす化合物の場合に
は、上記の(イ)、(ロ)の方法ではR2も同時に還元
されてしまうため、製造が困難である。その場合には一
般式(II)あるいは一般式(III)の化合物に代え
て、Zが
り、且つR2がアルケニル基を表わす化合物の場合に
は、上記の(イ)、(ロ)の方法ではR2も同時に還元
されてしまうため、製造が困難である。その場合には一
般式(II)あるいは一般式(III)の化合物に代え
て、Zが
【0068】
【化18】OCH2Ph (式中、Phはフェニル基を表わす。)で表わされる基
である一般式(IIp)あるいは一般式(IIIp)の
化合物を用いて同様に行うことにより、一般式(Ia)
においてZがOHである一般式(Ip)
である一般式(IIp)あるいは一般式(IIIp)の
化合物を用いて同様に行うことにより、一般式(Ia)
においてZがOHである一般式(Ip)
【0069】
【化19】
【0070】(式中、R1、X1、X2、X3、X4、Y1及
びY2は一般式(I)におけると同じ意味を表わす。)
で表わされる化合物を得る。この一般式(Ip)の化合
物を、一般式(VIIa)
びY2は一般式(I)におけると同じ意味を表わす。)
で表わされる化合物を得る。この一般式(Ip)の化合
物を、一般式(VIIa)
【0071】
【化20】R2−W (VIIa) (式中、R2は一般式(I)におけると同じ意味を表わ
し、Wは塩素原子、臭素原子、沃素原子、p−トルエン
スルホニル基等の脱離基を表わす。)と塩基存在下に反
応させることにより得ることができる。 (ハ)一般式(I)において、R1=アルコキシアルキ
ル基である化合物の場合一般式(III)の化合物を、
水素化アルミニウムリチウムあるいは水素化ホウ素ナト
リウム等により還元して、一般式(VI)
し、Wは塩素原子、臭素原子、沃素原子、p−トルエン
スルホニル基等の脱離基を表わす。)と塩基存在下に反
応させることにより得ることができる。 (ハ)一般式(I)において、R1=アルコキシアルキ
ル基である化合物の場合一般式(III)の化合物を、
水素化アルミニウムリチウムあるいは水素化ホウ素ナト
リウム等により還元して、一般式(VI)
【0072】
【化21】
【0073】(式中、m、Y1、Y2、Z、X1、X2、X
3及びX4は一般式(I)におけると同じ意味を表わ
す。)で表わされるヒドロキシアルキル誘導体を得る。
これを一般式(VIIb)
3及びX4は一般式(I)におけると同じ意味を表わ
す。)で表わされるヒドロキシアルキル誘導体を得る。
これを一般式(VIIb)
【0074】
【化22】R5−W (VIIb) (式中、R5及びWは前述の意味を表わす。)で表わさ
れる化合物と塩基存在下に反応させることにより得るこ
とができる。
れる化合物と塩基存在下に反応させることにより得るこ
とができる。
【0075】斯くして得られる一般式(I)で表わされ
る2種以上の化合物からなる混合物の代表的なものの例
を、その相転移温度とともに下記第1表、第2表及び第
3表に掲げる。
る2種以上の化合物からなる混合物の代表的なものの例
を、その相転移温度とともに下記第1表、第2表及び第
3表に掲げる。
【0076】
【表1】
【0077】
【表2】
【0078】
【表3】
【0079】(表中、Crは結晶相を、Smはスメクチ
ック相を、Nはネマチック相を、Iは等方性液体相をそ
れぞれ表わす。相転移温度は、数字の左側の相と右側の
相との間の転移温度を表わし、例えば、C50 Nは結
晶相とネマチック相との間の転移温度が50℃であるこ
とを表わす。また、D化率はその混合物におけるX1〜
X4の総数に対する重水素原子(D)の数の割合を示し
たものである。) この一般式(I)の2種以上の化合物からなる混合物
は、重水素置換されていないが、同一の骨格を有する単
一化合物と比較すると明らかに融点が低い。しかも、本
発明の混合物は液晶組成物に添加することにより、低温
でも結晶を析出させないという優れた効果を有する。
ック相を、Nはネマチック相を、Iは等方性液体相をそ
れぞれ表わす。相転移温度は、数字の左側の相と右側の
相との間の転移温度を表わし、例えば、C50 Nは結
晶相とネマチック相との間の転移温度が50℃であるこ
とを表わす。また、D化率はその混合物におけるX1〜
X4の総数に対する重水素原子(D)の数の割合を示し
たものである。) この一般式(I)の2種以上の化合物からなる混合物
は、重水素置換されていないが、同一の骨格を有する単
一化合物と比較すると明らかに融点が低い。しかも、本
発明の混合物は液晶組成物に添加することにより、低温
でも結晶を析出させないという優れた効果を有する。
【0080】そのような例として、現在汎用されている
母体液晶(A)
母体液晶(A)
【0081】
【化23】
【0082】85重量%及び第1表中の(No.2)の
混合物
混合物
【0083】
【化24】
【0084】15重量%からなる混合液晶(B)を調製
し、これを−20℃で保存したところ1カ月経過後も結
晶の析出は観察できなかった。これに対し、母体液晶
(A)85重量%及び(No.2)の化合物と同一の骨
格を有するが、重水素置換されていない式(R−1)
し、これを−20℃で保存したところ1カ月経過後も結
晶の析出は観察できなかった。これに対し、母体液晶
(A)85重量%及び(No.2)の化合物と同一の骨
格を有するが、重水素置換されていない式(R−1)
【0085】
【化25】
【0086】の化合物15重量%からなる混合液晶
(C)を調製し、同様にして−20℃で保存したとこ
ろ、5日後には結晶の析出が認められた。このことか
ら、本発明の一般式(I)で表わされる2種以上の化合
物からなる混合物は、低温領域でも組成物中に結晶を析
出させないという優れた特徴を有し、実用的な液晶材料
を調製する上で極めて有用であることが理解できる。
(C)を調製し、同様にして−20℃で保存したとこ
ろ、5日後には結晶の析出が認められた。このことか
ら、本発明の一般式(I)で表わされる2種以上の化合
物からなる混合物は、低温領域でも組成物中に結晶を析
出させないという優れた特徴を有し、実用的な液晶材料
を調製する上で極めて有用であることが理解できる。
【0087】
【実施例】以下に本発明の実施例を示し、本発明を更に
説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。
説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。
【0088】なお、各混合物における化合物の構造は、
重水素化されていない既知の化合物と、キャピラリーガ
スクロマトグラフ及び薄層クロマトグラフを比較し、同
一の保持時間(あるいはRf値)を示すこと、及び核磁
気共鳴スペクトル(NMR)、質量スペクトル(M
S)、赤外吸収スペクトル(IR)により確認した。ま
た、混合物全体としてのD化率はNMRにより測定した
が、その測定に用いたNMRは日本電子(株)製JNM
−GSX400(400MHz1H)である。なお、D
化率は一般式(II)の混合物について測定し、一般式
(I)及び一般式(III)の化合物のD化率は原料と
して用いた一般式(II)の化合物のD化率をそのまま
用いた。
重水素化されていない既知の化合物と、キャピラリーガ
スクロマトグラフ及び薄層クロマトグラフを比較し、同
一の保持時間(あるいはRf値)を示すこと、及び核磁
気共鳴スペクトル(NMR)、質量スペクトル(M
S)、赤外吸収スペクトル(IR)により確認した。ま
た、混合物全体としてのD化率はNMRにより測定した
が、その測定に用いたNMRは日本電子(株)製JNM
−GSX400(400MHz1H)である。なお、D
化率は一般式(II)の混合物について測定し、一般式
(I)及び一般式(III)の化合物のD化率は原料と
して用いた一般式(II)の化合物のD化率をそのまま
用いた。
【0089】なお、化合物名及び構造式の前に記したd
4−はベンゼン環と結合していないシクロヘキサン環の
3位及び5位(一般式(II)及び一般式(III)の
化合物においては2位及び6位)の4個の水素原子のう
ち少なくとも1個が重水素置換されている化合物からな
る混合物であることを表わすものとする。
4−はベンゼン環と結合していないシクロヘキサン環の
3位及び5位(一般式(II)及び一般式(III)の
化合物においては2位及び6位)の4個の水素原子のう
ち少なくとも1個が重水素置換されている化合物からな
る混合物であることを表わすものとする。
【0090】(実施例1) 4−[トランス−4−
(3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]シク
ロヘキサノンの重水素化
(3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]シク
ロヘキサノンの重水素化
【0091】
【化26】
【0092】(1−a)ナトリウムメトキシド27.0
gを重水(D化率:99.8%)88gに溶解した。こ
れにジクロロメタン290mlに溶解した4−[トラン
ス−4−(3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシ
ル]シクロヘキサノン292gを加え、更に臭化テトラ
ブチルアンモニウム3.0gを加えて8時間溶媒の還流
温度で加熱攪拌した。放冷後、有機層を分離し、水層は
ジクロロメタンで抽出した後に回収した。この抽出液に
分離した有機層を併せ、これを水で洗滌し、無水硫酸ナ
トリウムで脱水乾燥した。
gを重水(D化率:99.8%)88gに溶解した。こ
れにジクロロメタン290mlに溶解した4−[トラン
ス−4−(3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシ
ル]シクロヘキサノン292gを加え、更に臭化テトラ
ブチルアンモニウム3.0gを加えて8時間溶媒の還流
温度で加熱攪拌した。放冷後、有機層を分離し、水層は
ジクロロメタンで抽出した後に回収した。この抽出液に
分離した有機層を併せ、これを水で洗滌し、無水硫酸ナ
トリウムで脱水乾燥した。
【0093】溶媒を溜去して、シクロヘキサノン環の2
位及び/又は6位が重水素置換されたd4−4−[トラ
ンス−4−(3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘキ
シル]シクロヘキサノン293.5gを得た。薄層クロ
マトグラフィー(TLC)及びキャピラリーガスクロマ
トグラフィーによる分析では不純物は全く生成していな
かった。NMRによりこの混合物のD化率を測定したと
ころ、約67%であった。
位及び/又は6位が重水素置換されたd4−4−[トラ
ンス−4−(3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘキ
シル]シクロヘキサノン293.5gを得た。薄層クロ
マトグラフィー(TLC)及びキャピラリーガスクロマ
トグラフィーによる分析では不純物は全く生成していな
かった。NMRによりこの混合物のD化率を測定したと
ころ、約67%であった。
【0094】(1−b)上記(1−a)において、使用
する重水(D2O)の量を117gとした以外は(1−
a)と同様にして、d4−4−[トランス−4−(3,
4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]シクロヘキ
サノンの混合物を得た。NMRによりこの混合物のD化
率を測定したところ、約71%であった。
する重水(D2O)の量を117gとした以外は(1−
a)と同様にして、d4−4−[トランス−4−(3,
4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]シクロヘキ
サノンの混合物を得た。NMRによりこの混合物のD化
率を測定したところ、約71%であった。
【0095】(1−c)上記(1−a)において、使用
する重水(D2O)の量を59gとした以外は(1−
a)と同様にして、d4−4−[トランス−4−(3,
4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]シクロヘキ
サノンの混合物を得た。NMRによりこの混合物のD化
率を測定したところ、約52%であった。
する重水(D2O)の量を59gとした以外は(1−
a)と同様にして、d4−4−[トランス−4−(3,
4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]シクロヘキ
サノンの混合物を得た。NMRによりこの混合物のD化
率を測定したところ、約52%であった。
【0096】(1−d)上記(1−a)において、使用
する重水(D2O)の量を175gとした以外は(1−
a)と同様にして、d4−4−[トランス−4−(3,
4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]シクロヘキ
サノンの混合物を得た。NMRによりこの混合物のD化
率を測定したところ、約77%であった。
する重水(D2O)の量を175gとした以外は(1−
a)と同様にして、d4−4−[トランス−4−(3,
4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]シクロヘキ
サノンの混合物を得た。NMRによりこの混合物のD化
率を測定したところ、約77%であった。
【0097】(1−e)上記(1−a)において、使用
する重水(D2O)の量を233gとした以外は(1−
a)と同様にして、d4−4−[トランス−4−(3,
4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]シクロヘキ
サノンの混合物を得た。NMRによりこの混合物のD化
率を測定したところ、約80%であった。
する重水(D2O)の量を233gとした以外は(1−
a)と同様にして、d4−4−[トランス−4−(3,
4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]シクロヘキ
サノンの混合物を得た。NMRによりこの混合物のD化
率を測定したところ、約80%であった。
【0098】(実施例2) 4−[トランス−4−
(3,4,5−トリフルオロフェニル)シクロヘキシ
ル]シクロヘキサノンの重水素化
(3,4,5−トリフルオロフェニル)シクロヘキシ
ル]シクロヘキサノンの重水素化
【0099】
【化27】
【0100】4−[トランス−4−(3,4,5−トリ
フルオロフェニル)シクロヘキシル]シクロヘキサノン
103.0gをジクロロメタン100mlに溶解した。
これにナトリウムメトキシド9.0gを重水(D2O)
(D化率:99.8%)63gに溶解して加え、更に臭
化テトラブチルアンモニウム1.5gを加えた。10時
間加熱還流させた後、放冷し、有機層を分離した。水層
の反応生成物はジクロロメタンで抽出した。この抽出液
と分離した有機層を合わせ、これを水で洗滌し、無水硫
酸ナトリウムで脱水乾燥した。
フルオロフェニル)シクロヘキシル]シクロヘキサノン
103.0gをジクロロメタン100mlに溶解した。
これにナトリウムメトキシド9.0gを重水(D2O)
(D化率:99.8%)63gに溶解して加え、更に臭
化テトラブチルアンモニウム1.5gを加えた。10時
間加熱還流させた後、放冷し、有機層を分離した。水層
の反応生成物はジクロロメタンで抽出した。この抽出液
と分離した有機層を合わせ、これを水で洗滌し、無水硫
酸ナトリウムで脱水乾燥した。
【0101】溶媒を溜去して、シクロヘキサノン環の2
位及び6位が重水素置換されたd4−4−[トランス−
4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)シクロヘキ
シル]シクロヘキサノン293.5gを得た。薄層クロ
マトグラフィー(TLC)及びキャピラリーガスクロマ
トグラフィーによる分析では不純物は全く生成していな
かった。NMRによりこの混合物のD化率を測定したと
ころ、約70%であった。
位及び6位が重水素置換されたd4−4−[トランス−
4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)シクロヘキ
シル]シクロヘキサノン293.5gを得た。薄層クロ
マトグラフィー(TLC)及びキャピラリーガスクロマ
トグラフィーによる分析では不純物は全く生成していな
かった。NMRによりこの混合物のD化率を測定したと
ころ、約70%であった。
【0102】(実施例3) 4−[トランス−4−(4
−トリフルオロメトキシフェニル)シクロヘキシル]シ
クロヘキサノンの重水素化
−トリフルオロメトキシフェニル)シクロヘキシル]シ
クロヘキサノンの重水素化
【0103】
【化28】
【0104】4−[トランス−4−(3,4−ジフルオ
ロフェニル)シクロヘキシル]シクロヘキサノンに代え
て、4−[トランス−4−(4−トリフルオロメトキシ
フェニル)シクロヘキシル]シクロヘキサノンを用いた
以外は上記(1−e)と同様にして、シクロヘキサノン
環の2位及び/又は6位が重水素置換されたd4−4−
[トランス−4−(4−トリフルオロメトキシフェニ
ル)シクロヘキシル]シクロヘキサノンを得た。NMR
によりこの混合物のD化率を測定したところ、約80%
であった。
ロフェニル)シクロヘキシル]シクロヘキサノンに代え
て、4−[トランス−4−(4−トリフルオロメトキシ
フェニル)シクロヘキシル]シクロヘキサノンを用いた
以外は上記(1−e)と同様にして、シクロヘキサノン
環の2位及び/又は6位が重水素置換されたd4−4−
[トランス−4−(4−トリフルオロメトキシフェニ
ル)シクロヘキシル]シクロヘキサノンを得た。NMR
によりこの混合物のD化率を測定したところ、約80%
であった。
【0105】(実施例4)実施例1又は2と同様にし
て、d4−4−[トランス−4−(4−メトキシフェニ
ル)シクロヘキシル]シクロヘキサノン、d4−4−
[トランス−4−(3,5−ジフルオロ−4−メトキシ
フェニル)シクロヘキシル]シクロヘキサノン、d4−
4−[トランス−4−(3−フルオロ−4−トリフルオ
ロメトキシフェニル)シクロヘキシル]シクロヘキサノ
ン、d4−4−[トランス−4−(4−シアノフェニ
ル)シクロヘキシル]シクロヘキサノン、d4−4−
[トランス−4−(3−フルオロ−4−シアノフェニ
ル)シクロヘキシル]シクロヘキサノン、d4−4−
[トランス−4−(3,5−ジフルオロ−4−クロロフ
ェニル)シクロヘキシル]シクロヘキサノン、d4−4
−[トランス−4−(4−プロピルフェニル)シクロヘ
キシル]シクロヘキサノン、d4−4−[トランス−4
−[3,5−ジフルオロ−4−(2,2,2−トリフル
オロエトキシ)フェニル]シクロヘキシル]シクロヘキ
サノンの各混合物を得た。
て、d4−4−[トランス−4−(4−メトキシフェニ
ル)シクロヘキシル]シクロヘキサノン、d4−4−
[トランス−4−(3,5−ジフルオロ−4−メトキシ
フェニル)シクロヘキシル]シクロヘキサノン、d4−
4−[トランス−4−(3−フルオロ−4−トリフルオ
ロメトキシフェニル)シクロヘキシル]シクロヘキサノ
ン、d4−4−[トランス−4−(4−シアノフェニ
ル)シクロヘキシル]シクロヘキサノン、d4−4−
[トランス−4−(3−フルオロ−4−シアノフェニ
ル)シクロヘキシル]シクロヘキサノン、d4−4−
[トランス−4−(3,5−ジフルオロ−4−クロロフ
ェニル)シクロヘキシル]シクロヘキサノン、d4−4
−[トランス−4−(4−プロピルフェニル)シクロヘ
キシル]シクロヘキサノン、d4−4−[トランス−4
−[3,5−ジフルオロ−4−(2,2,2−トリフル
オロエトキシ)フェニル]シクロヘキシル]シクロヘキ
サノンの各混合物を得た。
【0106】(実施例5) d4−4−[トランス−4
−(3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]シ
クロヘキサンカルバルデヒドの合成
−(3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]シ
クロヘキサンカルバルデヒドの合成
【0107】
【化29】
【0108】塩化メトキシメチルトリフェニルホスホニ
ウム152.4gをTHF150ml及びトルエン45
0mlに懸濁し、氷冷した。これにt−ブトキシカリウ
ム53.8gを、内温が5℃を超えないように2回にわ
けて加え、ウィッティヒ反応剤を調製した。1時間攪拌
した後、前記(1−d)で得られたd4−4−[トラン
ス−4−(3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシ
ル]シクロヘキサノン(D化率:約77%)の115.
9gをトルエン230mlに溶解して、内温10℃以下
で滴下した。更に1時間攪拌した後、水400mlを加
え、更に少量の稀塩酸で中和した。有機層を減圧下に濃
縮し、ヘキサン200mlを加え、析出結晶を濾別し
た。濾液を水/メタノール混合溶媒で洗滌し、溶媒を溜
去して、中間体であるエノールエーテル体141gを得
た。この全量をTHF300mlに溶解し、同量の稀塩
酸を加えて2時間加熱還流させた。放冷後、反応生成物
を酢酸エチルで抽出し、抽出液を脱水した後、溶媒を溜
去した。エタノール500mlに溶解し、水酸化ナトリ
ウム20%水溶液を滴下し、2時間攪拌した。水300
mlを加え、反応生成物をトルエンで抽出し、有機層を
水で洗滌した後、減圧下に溶媒を溜去して、d4−4−
[トランス−4−(3,4−ジフルオロフェニル)シク
ロヘキシル]シクロヘキサンカルバルデヒド112gを
得た。
ウム152.4gをTHF150ml及びトルエン45
0mlに懸濁し、氷冷した。これにt−ブトキシカリウ
ム53.8gを、内温が5℃を超えないように2回にわ
けて加え、ウィッティヒ反応剤を調製した。1時間攪拌
した後、前記(1−d)で得られたd4−4−[トラン
ス−4−(3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシ
ル]シクロヘキサノン(D化率:約77%)の115.
9gをトルエン230mlに溶解して、内温10℃以下
で滴下した。更に1時間攪拌した後、水400mlを加
え、更に少量の稀塩酸で中和した。有機層を減圧下に濃
縮し、ヘキサン200mlを加え、析出結晶を濾別し
た。濾液を水/メタノール混合溶媒で洗滌し、溶媒を溜
去して、中間体であるエノールエーテル体141gを得
た。この全量をTHF300mlに溶解し、同量の稀塩
酸を加えて2時間加熱還流させた。放冷後、反応生成物
を酢酸エチルで抽出し、抽出液を脱水した後、溶媒を溜
去した。エタノール500mlに溶解し、水酸化ナトリ
ウム20%水溶液を滴下し、2時間攪拌した。水300
mlを加え、反応生成物をトルエンで抽出し、有機層を
水で洗滌した後、減圧下に溶媒を溜去して、d4−4−
[トランス−4−(3,4−ジフルオロフェニル)シク
ロヘキシル]シクロヘキサンカルバルデヒド112gを
得た。
【0109】(実施例6) d4−4−[トランス−4
−(3,4,5−トリフルオロフェニル)シクロヘキシ
ル]シクロヘキサンカルバルデヒドの合成
−(3,4,5−トリフルオロフェニル)シクロヘキシ
ル]シクロヘキサンカルバルデヒドの合成
【0110】
【化30】
【0111】実施例2で得られたd4−4−[トランス
−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)シクロヘ
キシル]シクロヘキサノンを用いた以外は実施例5と同
様にして、d4−4−[トランス−4−(3,4,5−
トリフルオロフェニル)シクロヘキシル]シクロヘキサ
ンカルバルデヒドを得た。
−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)シクロヘ
キシル]シクロヘキサノンを用いた以外は実施例5と同
様にして、d4−4−[トランス−4−(3,4,5−
トリフルオロフェニル)シクロヘキシル]シクロヘキサ
ンカルバルデヒドを得た。
【0112】(実施例7) d4−4−[トランス−4
−(4−トリフルオロメトキシフェニル)シクロヘキシ
ル]シクロヘキサンカルバルデヒドの合成
−(4−トリフルオロメトキシフェニル)シクロヘキシ
ル]シクロヘキサンカルバルデヒドの合成
【0113】
【化31】
【0114】実施例3で得られたd4−4−[トランス
−4−(4−トリフルオロメトキシフェニル)シクロヘ
キシル]シクロヘキサノンを用いた以外は実施例5と同
様にして、d4−4−[トランス−4−(4−トリフル
オロメトキシフェニル)シクロヘキシル]シクロヘキサ
ンカルバルデヒドを得た。
−4−(4−トリフルオロメトキシフェニル)シクロヘ
キシル]シクロヘキサノンを用いた以外は実施例5と同
様にして、d4−4−[トランス−4−(4−トリフル
オロメトキシフェニル)シクロヘキシル]シクロヘキサ
ンカルバルデヒドを得た。
【0115】(実施例8) d4−4−[トランス−4
−(3,4,5−トリフルオロフェニル)シクロヘキシ
ル]シクロヘキサンプロパナールの合成
−(3,4,5−トリフルオロフェニル)シクロヘキシ
ル]シクロヘキサンプロパナールの合成
【0116】
【化32】
【0117】臭化3−(1,3−ジオキソラン−2−イ
ル)プロピルトリフェニルホスホニウム51.4gをト
ルエン200ml及びTHF100mlに懸濁した。こ
れを5℃以下に氷冷し、t−ブトキシカリウム13.9
gを内温5℃以下で加えてウィッティヒ反応剤を調製し
た。これに実施例2で得られたd4−4−[トランス−
4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)シクロヘキ
シル]シクロヘキサノン26.0gをトルエン50ml
に溶解し、内温が10℃を超えないようにして滴下し、
1時間反応させた。反応終了後、水100mlを加え、
少量の稀塩酸を加えて反応液を中和した。有機層を減圧
下に濃縮し、ヘキサン100mlを加え、析出した結晶
を濾別した。濾液を水/メタノール混合溶媒で洗滌し、
溶媒を溜去して得られた粗生成物45gを、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4
/1)を用いて精製し、更にエタノールから再結晶させ
て精製して、d4−3−[4−[トランス−4−(3,
4,5−トリフルオロフェニル)シクロヘキシル]シク
ロヘキシリデン]プロパナールエチレンアセタール2
7.2gを得た。この全量をトルエン400ml及びト
リエチルアミン28mlに溶解し、パラジウム炭素5.
4gを加え、水素圧3気圧で4時間反応させた。触媒を
濾別した後、稀塩酸次いで水で洗滌し、溶媒を減圧化に
溜去して得られた粗結晶(シクロヘキサン環の配置がト
ランス/シス=約8/2の混合物である)26.5g
を、トルエン/エタノール混合溶媒から再結晶させて精
製して、d 4−トランス−4−[トランス−4−(3,
4,5−トリフルオロフェニル)シクロヘキシル]シク
ロヘキサンプロパナールエチレンアセタール19.1g
を得た。この全量をトルエン100mlに溶解し、蟻酸
30mlを加え、4時間室温で攪拌した。水を加え、有
機層を分離し、炭酸水素ナトリウム水溶液、水で洗滌
し、無水硫酸ナトリウムで脱水乾燥した。溶媒を溜去し
て、d4−トランス−4−[トランス−4−(3,4,
5−トリフルオロフェニル)シクロヘキシル]シクロヘ
キサンプロパナール17.1gを得た。
ル)プロピルトリフェニルホスホニウム51.4gをト
ルエン200ml及びTHF100mlに懸濁した。こ
れを5℃以下に氷冷し、t−ブトキシカリウム13.9
gを内温5℃以下で加えてウィッティヒ反応剤を調製し
た。これに実施例2で得られたd4−4−[トランス−
4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)シクロヘキ
シル]シクロヘキサノン26.0gをトルエン50ml
に溶解し、内温が10℃を超えないようにして滴下し、
1時間反応させた。反応終了後、水100mlを加え、
少量の稀塩酸を加えて反応液を中和した。有機層を減圧
下に濃縮し、ヘキサン100mlを加え、析出した結晶
を濾別した。濾液を水/メタノール混合溶媒で洗滌し、
溶媒を溜去して得られた粗生成物45gを、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4
/1)を用いて精製し、更にエタノールから再結晶させ
て精製して、d4−3−[4−[トランス−4−(3,
4,5−トリフルオロフェニル)シクロヘキシル]シク
ロヘキシリデン]プロパナールエチレンアセタール2
7.2gを得た。この全量をトルエン400ml及びト
リエチルアミン28mlに溶解し、パラジウム炭素5.
4gを加え、水素圧3気圧で4時間反応させた。触媒を
濾別した後、稀塩酸次いで水で洗滌し、溶媒を減圧化に
溜去して得られた粗結晶(シクロヘキサン環の配置がト
ランス/シス=約8/2の混合物である)26.5g
を、トルエン/エタノール混合溶媒から再結晶させて精
製して、d 4−トランス−4−[トランス−4−(3,
4,5−トリフルオロフェニル)シクロヘキシル]シク
ロヘキサンプロパナールエチレンアセタール19.1g
を得た。この全量をトルエン100mlに溶解し、蟻酸
30mlを加え、4時間室温で攪拌した。水を加え、有
機層を分離し、炭酸水素ナトリウム水溶液、水で洗滌
し、無水硫酸ナトリウムで脱水乾燥した。溶媒を溜去し
て、d4−トランス−4−[トランス−4−(3,4,
5−トリフルオロフェニル)シクロヘキシル]シクロヘ
キサンプロパナール17.1gを得た。
【0118】(実施例9) d4−4−[トランス−4
−(3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]シ
クロヘキサンプロパナールの合成
−(3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]シ
クロヘキサンプロパナールの合成
【0119】
【化33】
【0120】実施例(1−e)で得られたd4−4−
[トランス−4−(3,4−ジフルオロフェニル)シク
ロヘキシル]シクロヘキサノン(D化率:約80%)を
用いた以外は実施例8と同様にして、d4−4−[トラ
ンス−4−(3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘキ
シル]シクロヘキサンプロパナールを得た。
[トランス−4−(3,4−ジフルオロフェニル)シク
ロヘキシル]シクロヘキサノン(D化率:約80%)を
用いた以外は実施例8と同様にして、d4−4−[トラ
ンス−4−(3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘキ
シル]シクロヘキサンプロパナールを得た。
【0121】(実施例10) d4−4−[トランス−
4−(4−トリフルオロメトキシフェニル)シクロヘキ
シル]シクロヘキサンプロパナールの合成
4−(4−トリフルオロメトキシフェニル)シクロヘキ
シル]シクロヘキサンプロパナールの合成
【0122】
【化34】
【0123】実施例3で得られたd4−4−[トランス
−4−(4−トリフルオロメトキシフェニル)シクロヘ
キシル]シクロヘキサノンを用いた以外は実施例8と同
様にして、d4−4−[トランス−4−(4−トリフル
オロメトキシフェニル)シクロヘキシル]シクロヘキサ
ンプロパナールを得た。
−4−(4−トリフルオロメトキシフェニル)シクロヘ
キシル]シクロヘキサノンを用いた以外は実施例8と同
様にして、d4−4−[トランス−4−(4−トリフル
オロメトキシフェニル)シクロヘキシル]シクロヘキサ
ンプロパナールを得た。
【0124】(実施例11) d4−3,4−ジフルオ
ロ−1−[トランス−4−(トランス−4−エテニルシ
クロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第1表中N
o.4の混合物)の合成
ロ−1−[トランス−4−(トランス−4−エテニルシ
クロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第1表中N
o.4の混合物)の合成
【0125】
【化35】
【0126】ヨウ化メチルトリフェニルホスホニウム2
6.6gをトルエン100ml及びTHF27ml中に
懸濁させ、5℃以下に氷冷した。t−ブトキシカリウム
7.95gを加え、1時間攪拌してウィッティヒ反応剤
を調製した。これに実施例5で得られたd4−4−[ト
ランス−4−(3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘ
キシル]シクロヘキサンカルバルデヒド15.0gのト
ルエン40ml溶液を内温10℃以下で滴下し、更に1
時間同温度で攪拌した。水100mlを加え、稀塩酸で
中和した後、有機層を分離し、減圧下に濃縮した。得ら
れた残渣をヘキサン100mlに溶解し、不溶物を濾別
した。濾液を水/メタノール混合溶媒で洗滌し、溶媒を
溜去して得られた粗生成物21gをシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン)を用いて精製して、d4
−3,4−ジフルオロ−1−[トランス−4−(トラン
ス−4−エテニルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベ
ンゼンの白色結晶13.2gを得た。この混合物の相転
移温度は第1表にまとめて示した。
6.6gをトルエン100ml及びTHF27ml中に
懸濁させ、5℃以下に氷冷した。t−ブトキシカリウム
7.95gを加え、1時間攪拌してウィッティヒ反応剤
を調製した。これに実施例5で得られたd4−4−[ト
ランス−4−(3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘ
キシル]シクロヘキサンカルバルデヒド15.0gのト
ルエン40ml溶液を内温10℃以下で滴下し、更に1
時間同温度で攪拌した。水100mlを加え、稀塩酸で
中和した後、有機層を分離し、減圧下に濃縮した。得ら
れた残渣をヘキサン100mlに溶解し、不溶物を濾別
した。濾液を水/メタノール混合溶媒で洗滌し、溶媒を
溜去して得られた粗生成物21gをシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン)を用いて精製して、d4
−3,4−ジフルオロ−1−[トランス−4−(トラン
ス−4−エテニルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベ
ンゼンの白色結晶13.2gを得た。この混合物の相転
移温度は第1表にまとめて示した。
【0127】(実施例12) d4−3,4−ジフルオ
ロ−1−[トランス−4−(トランス−4−エチルシク
ロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第1表中N
o.1の混合物)の合成
ロ−1−[トランス−4−(トランス−4−エチルシク
ロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第1表中N
o.1の混合物)の合成
【0128】
【化36】
【0129】実施例11で得られたd4−3,4−ジフ
ルオロ−1−[トランス−4−(トランス−4−エテニ
ルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン6.0g
をトルエン90mlに溶解し、パラジウム炭素1.2g
を加え、水素圧3気圧で5時間攪拌した。触媒を濾別
し、水洗し、無水硫酸ナトリウムで脱水乾燥した。減圧
下に溶媒を溜去し、得られた粗結晶5.9gをエタノー
ルから再結晶させて精製して、d4−3,4−ジフルオ
ロ−1−[トランス−4−(トランス−4−エチルシク
ロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン5.0gを得
た。この混合物の相転移温度は第1表にまとめて示し
た。
ルオロ−1−[トランス−4−(トランス−4−エテニ
ルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン6.0g
をトルエン90mlに溶解し、パラジウム炭素1.2g
を加え、水素圧3気圧で5時間攪拌した。触媒を濾別
し、水洗し、無水硫酸ナトリウムで脱水乾燥した。減圧
下に溶媒を溜去し、得られた粗結晶5.9gをエタノー
ルから再結晶させて精製して、d4−3,4−ジフルオ
ロ−1−[トランス−4−(トランス−4−エチルシク
ロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン5.0gを得
た。この混合物の相転移温度は第1表にまとめて示し
た。
【0130】(実施例13) d4−3,4−ジフルオ
ロ−1−[トランス−4−(トランス−4−プロピルシ
クロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第1表中N
o.2の混合物)の合成
ロ−1−[トランス−4−(トランス−4−プロピルシ
クロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第1表中N
o.2の混合物)の合成
【0131】
【化37】
【0132】ヨウ化プロピルトリフェニルホスホニウ
ム、t−ブトキシカリウムから調製したウィッティヒ反
応剤及び前記(1−e)で得られたd4−4−[トラン
ス−4−(3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシ
ル]シクロヘキサノン(D化率:約80%)を実施例1
1と同様に反応させて、d4−3,4−ジフルオロ−1
−[トランス−4−(4−プロピリデンシクロヘキシ
ル)シクロヘキシル]ベンゼンを得た。これを実施例8
と同様に還元し、シス体を分離除去して、d4−3,4
−ジフルオロ−1−[トランス−4−(トランス−4−
プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼンを
得た。この混合物の相転移温度は第1表にまとめて示し
た。
ム、t−ブトキシカリウムから調製したウィッティヒ反
応剤及び前記(1−e)で得られたd4−4−[トラン
ス−4−(3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシ
ル]シクロヘキサノン(D化率:約80%)を実施例1
1と同様に反応させて、d4−3,4−ジフルオロ−1
−[トランス−4−(4−プロピリデンシクロヘキシ
ル)シクロヘキシル]ベンゼンを得た。これを実施例8
と同様に還元し、シス体を分離除去して、d4−3,4
−ジフルオロ−1−[トランス−4−(トランス−4−
プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼンを
得た。この混合物の相転移温度は第1表にまとめて示し
た。
【0133】(実施例14) d4−3,4−ジフルオ
ロ−1−[トランス−4−[トランス−4−(3−ブテ
ニル)シクロヘキシル]シクロヘキシル]ベンゼン(第
1表中No.5の混合物)の合成
ロ−1−[トランス−4−[トランス−4−(3−ブテ
ニル)シクロヘキシル]シクロヘキシル]ベンゼン(第
1表中No.5の混合物)の合成
【0134】
【化38】
【0135】実施例9で得られたd4−4−[トランス
−4−(3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシ
ル]シクロヘキサンプロパナールを用いた以外は実施例
11と同様にして、d4−3,4−ジフルオロ−1−
[トランス−4−[トランス−4−(3−ブテニル)シ
クロヘキシル]シクロヘキシル]ベンゼンを得た。この
混合物の相転移温度は第1表にまとめて示した。
−4−(3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシ
ル]シクロヘキサンプロパナールを用いた以外は実施例
11と同様にして、d4−3,4−ジフルオロ−1−
[トランス−4−[トランス−4−(3−ブテニル)シ
クロヘキシル]シクロヘキシル]ベンゼンを得た。この
混合物の相転移温度は第1表にまとめて示した。
【0136】(実施例15) d4−3,4−ジフルオ
ロ−1−[トランス−4−(トランス−4−ブチルシク
ロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第1表中N
o.3の混合物)の合成
ロ−1−[トランス−4−(トランス−4−ブチルシク
ロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第1表中N
o.3の混合物)の合成
【0137】
【化39】
【0138】実施例14で得られたd4−3,4−ジフ
ルオロ−1−[トランス−4−[トランス−4−(3−
ブテニル)シクロヘキシル]シクロヘキシル]ベンゼン
を用いた以外は実施例12と同様にして、d4−3,4
−ジフルオロ−1−[トランス−4−(トランス−4−
ブチルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼンを得
た。この混合物の相転移温度は第1表にまとめて示し
た。
ルオロ−1−[トランス−4−[トランス−4−(3−
ブテニル)シクロヘキシル]シクロヘキシル]ベンゼン
を用いた以外は実施例12と同様にして、d4−3,4
−ジフルオロ−1−[トランス−4−(トランス−4−
ブチルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼンを得
た。この混合物の相転移温度は第1表にまとめて示し
た。
【0139】(実施例16) d4−3,4−ジフルオ
ロ−1−[トランス−4−[トランス−4−(3−メト
キシプロピル)シクロヘキシル]シクロヘキシル]ベン
ゼン(第1表中No.6の混合物)の合成
ロ−1−[トランス−4−[トランス−4−(3−メト
キシプロピル)シクロヘキシル]シクロヘキシル]ベン
ゼン(第1表中No.6の混合物)の合成
【0140】
【化40】
【0141】水素化アルミニウムリチウム1.0gをT
HF100mlに懸濁させた。これに実施例9で得られ
たd4−トランス−4−[トランス−4−(3,4−ジ
フルオロフェニル)シクロヘキシル]シクロヘキサンプ
ロパナール10.0gのTHF50ml溶液を室温でゆ
っくり滴下した。滴下終了後、酢酸エチルを加えて過剰
の水素化物を分解し、次いで稀塩酸を加えて無機物を沈
澱させた。沈澱を傾しゃで除き、トルエンで洗浄し、有
機層を併せて無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
に溶媒を溜去して、d4−3−[トランス−4−[トラ
ンス−4−(3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘキ
シル]シクロヘキシル]プロパノール9.8gを得た。
この全量をTHF30mlに溶解し、これをTHF60
ml中に懸濁させた水素化ナトリウム1.0g中に滴下
した。2時間室温で攪拌した後、ヨウ化メチル10gを
滴下し、更に24時間加熱還流下に攪拌した。反応終了
後、放冷し、水を加えて過剰の水素化物を分解した後、
反応液を稀塩酸で中和した。トルエンを加え、水層を分
離した後THFの大部分を溜去し、次いで水で洗滌し無
水硫酸ナトリウムで脱水乾燥した。減圧下に溶媒を溜去
して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン/酢酸エチル=5/1)を用いて精製
して、未反応のアルコールを分離し、d4−3,4−ジ
フルオロ−1−[トランス−4−[トランス−4−(3
−メトキシプロピル)シクロヘキシル]シクロヘキシ
ル]ベンゼン4.3gを得た。この混合物の相転移温度
は第1表にまとめて示した。
HF100mlに懸濁させた。これに実施例9で得られ
たd4−トランス−4−[トランス−4−(3,4−ジ
フルオロフェニル)シクロヘキシル]シクロヘキサンプ
ロパナール10.0gのTHF50ml溶液を室温でゆ
っくり滴下した。滴下終了後、酢酸エチルを加えて過剰
の水素化物を分解し、次いで稀塩酸を加えて無機物を沈
澱させた。沈澱を傾しゃで除き、トルエンで洗浄し、有
機層を併せて無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
に溶媒を溜去して、d4−3−[トランス−4−[トラ
ンス−4−(3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘキ
シル]シクロヘキシル]プロパノール9.8gを得た。
この全量をTHF30mlに溶解し、これをTHF60
ml中に懸濁させた水素化ナトリウム1.0g中に滴下
した。2時間室温で攪拌した後、ヨウ化メチル10gを
滴下し、更に24時間加熱還流下に攪拌した。反応終了
後、放冷し、水を加えて過剰の水素化物を分解した後、
反応液を稀塩酸で中和した。トルエンを加え、水層を分
離した後THFの大部分を溜去し、次いで水で洗滌し無
水硫酸ナトリウムで脱水乾燥した。減圧下に溶媒を溜去
して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン/酢酸エチル=5/1)を用いて精製
して、未反応のアルコールを分離し、d4−3,4−ジ
フルオロ−1−[トランス−4−[トランス−4−(3
−メトキシプロピル)シクロヘキシル]シクロヘキシ
ル]ベンゼン4.3gを得た。この混合物の相転移温度
は第1表にまとめて示した。
【0142】また、この混合物はヨウ化(3−メトキシ
プロピル)トリフェニルホスホニウムとt−ブトキシカ
リウムから調製したウィッティヒ反応剤と、前記(1−
b)で得られたd4−4−[トランス−4−(3,4−
ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]シクロヘキサノ
ン(D化率:約71%)を実施例13と同様に反応させ
ることによっても得ることができる。
プロピル)トリフェニルホスホニウムとt−ブトキシカ
リウムから調製したウィッティヒ反応剤と、前記(1−
b)で得られたd4−4−[トランス−4−(3,4−
ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]シクロヘキサノ
ン(D化率:約71%)を実施例13と同様に反応させ
ることによっても得ることができる。
【0143】(実施例17) d4−3,4,5−トリ
フルオロ−1−[トランス−4−(トランス−4−エテ
ニルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第1
表中No.10の混合物)の合成
フルオロ−1−[トランス−4−(トランス−4−エテ
ニルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第1
表中No.10の混合物)の合成
【0144】
【化41】
【0145】実施例6で得られたd4−4−[トランス
−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)シクロヘ
キシル]シクロヘキサンカルバルデヒドを用いた以外は
実施例11と同様にして、d4−3,4,5−トリフル
オロ−1−[トランス−4−(トランス−4−エテニル
シクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼンを得た。こ
の混合物の相転移温度は第1表にまとめて示した。
−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)シクロヘ
キシル]シクロヘキサンカルバルデヒドを用いた以外は
実施例11と同様にして、d4−3,4,5−トリフル
オロ−1−[トランス−4−(トランス−4−エテニル
シクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼンを得た。こ
の混合物の相転移温度は第1表にまとめて示した。
【0146】(実施例18) d4−3,4,5−トリ
フルオロ−1−[トランス−4−(トランス−4−エチ
ルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第1表
中No.7の混合物)の合成
フルオロ−1−[トランス−4−(トランス−4−エチ
ルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第1表
中No.7の混合物)の合成
【0147】
【化42】
【0148】実施例17で得られたd4−3,4,5−
トリフルオロ−1−[トランス−4−(トランス−4−
エテニルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼンを
用いた以外は実施例12と同様にして、d4−3,4,
5−トリフルオロ−1−[トランス−4−(トランス−
4−エチルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン
を得た。この混合物の相転移温度は第1表にまとめて示
した。
トリフルオロ−1−[トランス−4−(トランス−4−
エテニルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼンを
用いた以外は実施例12と同様にして、d4−3,4,
5−トリフルオロ−1−[トランス−4−(トランス−
4−エチルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン
を得た。この混合物の相転移温度は第1表にまとめて示
した。
【0149】(実施例19) d4−3,4,5−トリ
フルオロ−1−[トランス−4−[トランス−4−(ト
ランス−1−プロペニル)シクロヘキシル]シクロヘキ
シル]ベンゼン(No.11の混合物)の合成
フルオロ−1−[トランス−4−[トランス−4−(ト
ランス−1−プロペニル)シクロヘキシル]シクロヘキ
シル]ベンゼン(No.11の混合物)の合成
【0150】
【化43】
【0151】実施例11において、ヨウ化メチルトリフ
ェニルホスホニウムから調製したウィッティヒ反応剤に
代えて、臭化エチルトリフェニルホスホニウムから調製
したウィッティヒ反応剤を用い、実施例6で得られたd
4−4−[トランス−4−(3,4,5−トリフルオロ
フェニル)シクロヘキシル]シクロヘキサンカルバルデ
ヒド32.0gを用いた以外は実施例11と同様にし
て、油状のd4−3,4,5−トリフルオロ−1−[ト
ランス−4−[トランス−4−(シス−1−プロペニ
ル)シクロヘキシル]シクロヘキシル]ベンゼン26.
1gを得た。このうち3.0gをトルエン10mlに溶
解し、10%塩酸15mlを加えた。ベンゼンスルフィ
ン酸ナトリウム0.3gを加え、8時間加熱還流させ
た。放冷後、トルエン30mlを加え、水層及び不溶物
を除去し、稀塩酸、炭酸水素ナトリウム水溶液次いで水
で洗滌した。無水硫酸ナトリウムで脱水乾燥した後、溶
媒を溜去して原料とd4−3,4,5−トリフルオロ−
1−[トランス−4−[トランス−4−(トランス−1
−プロペニル)シクロヘキシル]シクロヘキシル]ベン
ゼンとの重量比約20/80の混合物を得た。この混合
物をエタノールから2回再結晶させて、d4−3,4,
5−トリフルオロ−1−[トランス−4−[トランス−
4−(トランス−1−プロペニル)シクロヘキシル]シ
クロヘキシル]ベンゼンの白色結晶1.56gを得た。
この混合物の相転移温度は第1表にまとめて示した。
ェニルホスホニウムから調製したウィッティヒ反応剤に
代えて、臭化エチルトリフェニルホスホニウムから調製
したウィッティヒ反応剤を用い、実施例6で得られたd
4−4−[トランス−4−(3,4,5−トリフルオロ
フェニル)シクロヘキシル]シクロヘキサンカルバルデ
ヒド32.0gを用いた以外は実施例11と同様にし
て、油状のd4−3,4,5−トリフルオロ−1−[ト
ランス−4−[トランス−4−(シス−1−プロペニ
ル)シクロヘキシル]シクロヘキシル]ベンゼン26.
1gを得た。このうち3.0gをトルエン10mlに溶
解し、10%塩酸15mlを加えた。ベンゼンスルフィ
ン酸ナトリウム0.3gを加え、8時間加熱還流させ
た。放冷後、トルエン30mlを加え、水層及び不溶物
を除去し、稀塩酸、炭酸水素ナトリウム水溶液次いで水
で洗滌した。無水硫酸ナトリウムで脱水乾燥した後、溶
媒を溜去して原料とd4−3,4,5−トリフルオロ−
1−[トランス−4−[トランス−4−(トランス−1
−プロペニル)シクロヘキシル]シクロヘキシル]ベン
ゼンとの重量比約20/80の混合物を得た。この混合
物をエタノールから2回再結晶させて、d4−3,4,
5−トリフルオロ−1−[トランス−4−[トランス−
4−(トランス−1−プロペニル)シクロヘキシル]シ
クロヘキシル]ベンゼンの白色結晶1.56gを得た。
この混合物の相転移温度は第1表にまとめて示した。
【0152】(実施例20) d4−3,4,5−トリ
フルオロ−1−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第1
表中No.8の混合物)の合成
フルオロ−1−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第1
表中No.8の混合物)の合成
【0153】
【化44】
【0154】実施例19で中間体として得られたd4−
3,4,5−トリフルオロ−1−[トランス−4−[ト
ランス−4−(シス−1−プロペニル)シクロヘキシ
ル]シクロヘキシル]ベンゼン23.2gを用いた以外
は実施例12と同様にして、d 4−3,4,5−トリフ
ルオロ−1−[トランス−4−(トランス−4−プロピ
ルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン15.3
gを得た。
3,4,5−トリフルオロ−1−[トランス−4−[ト
ランス−4−(シス−1−プロペニル)シクロヘキシ
ル]シクロヘキシル]ベンゼン23.2gを用いた以外
は実施例12と同様にして、d 4−3,4,5−トリフ
ルオロ−1−[トランス−4−(トランス−4−プロピ
ルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン15.3
gを得た。
【0155】この混合物の相転移温度を測定したとこ
ろ、融点は60℃であり、90.5℃までネマチック相
を示した。重水素化されていない3,4,5−トリフル
オロ−1−[トランス−4−(トランス−4−プロピル
シクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼンの文献に記
載された相転移温度は、融点62.3℃、TN-I:8
7.9℃であった。(第18回液晶討論会予稿集1B5
04に記載)
ろ、融点は60℃であり、90.5℃までネマチック相
を示した。重水素化されていない3,4,5−トリフル
オロ−1−[トランス−4−(トランス−4−プロピル
シクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼンの文献に記
載された相転移温度は、融点62.3℃、TN-I:8
7.9℃であった。(第18回液晶討論会予稿集1B5
04に記載)
【0156】(実施例21) d4−3,4,5−トリ
フルオロ−1−[トランス−4−[トランス−4−(ト
ランス−1−ブテニル)シクロヘキシル]シクロヘキシ
ル]ベンゼン(第2表中No.12の混合物)の合成
フルオロ−1−[トランス−4−[トランス−4−(ト
ランス−1−ブテニル)シクロヘキシル]シクロヘキシ
ル]ベンゼン(第2表中No.12の混合物)の合成
【0157】
【化45】
【0158】実施例19において、臭化エチルトリフェ
ニルホスホニウムから調製したウィッティヒ反応剤に代
えて、臭化プロピルトリフェニルホスホニウムから調製
したウィッティヒ反応剤を用いた以外は実施例19と同
様にして、d4−3,4,5−トリフルオロ−1−[ト
ランス−4−[トランス−4−(トランス−1−ブテニ
ル)シクロヘキシル]シクロヘキシル]ベンゼンを得
た。この混合物の相転移温度は第2表にまとめて示し
た。
ニルホスホニウムから調製したウィッティヒ反応剤に代
えて、臭化プロピルトリフェニルホスホニウムから調製
したウィッティヒ反応剤を用いた以外は実施例19と同
様にして、d4−3,4,5−トリフルオロ−1−[ト
ランス−4−[トランス−4−(トランス−1−ブテニ
ル)シクロヘキシル]シクロヘキシル]ベンゼンを得
た。この混合物の相転移温度は第2表にまとめて示し
た。
【0159】(実施例22) d4−3,4,5−トリ
フルオロ−1−[トランス−4−[トランス−4−(3
−ブテニル)シクロヘキシル]シクロヘキシル]ベンゼ
ン(第2表中No.13の混合物)の合成
フルオロ−1−[トランス−4−[トランス−4−(3
−ブテニル)シクロヘキシル]シクロヘキシル]ベンゼ
ン(第2表中No.13の混合物)の合成
【0160】
【化46】
【0161】実施例8で得られたd4−4−[トランス
−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)シクロヘ
キシル]シクロヘキサンプロパナールを用いた以外は実
施例11と同様にして、d4−3,4,5−トリフルオ
ロ−1−[トランス−4−[トランス−4−(3−ブテ
ニル)シクロヘキシル]シクロヘキシル]ベンゼンを得
た。この混合物の相転移温度は第2表にまとめて示し
た。
−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)シクロヘ
キシル]シクロヘキサンプロパナールを用いた以外は実
施例11と同様にして、d4−3,4,5−トリフルオ
ロ−1−[トランス−4−[トランス−4−(3−ブテ
ニル)シクロヘキシル]シクロヘキシル]ベンゼンを得
た。この混合物の相転移温度は第2表にまとめて示し
た。
【0162】(実施例23) d4−3,4,5−トリ
フルオロ−1−[トランス−4−(トランス−4−ブチ
ルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第1表
中No.9の混合物)の合成
フルオロ−1−[トランス−4−(トランス−4−ブチ
ルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第1表
中No.9の混合物)の合成
【0163】
【化47】
【0164】実施例22で中間体として得られたd4−
3,4,5−トリフルオロ−1−[トランス−4−[ト
ランス−4−(シス−1−ブテニル)シクロヘキシル]
シクロヘキシル]ベンゼン23.2gを用いた以外は実
施例12と同様にして、d4−3,4,5−トリフルオ
ロ−1−[トランス−4−(トランス−4−ブチルシク
ロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン15.6gを得
た。この混合物の相転移温度は第1表にまとめて示し
た。
3,4,5−トリフルオロ−1−[トランス−4−[ト
ランス−4−(シス−1−ブテニル)シクロヘキシル]
シクロヘキシル]ベンゼン23.2gを用いた以外は実
施例12と同様にして、d4−3,4,5−トリフルオ
ロ−1−[トランス−4−(トランス−4−ブチルシク
ロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン15.6gを得
た。この混合物の相転移温度は第1表にまとめて示し
た。
【0165】(実施例24) d4−4−メトキシ−1
−[トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第2表中No.1
4の混合物)の合成
−[トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第2表中No.1
4の混合物)の合成
【0166】
【化48】
【0167】実施例4で得られたd4−4−[トランス
−4−(4−メトキシフェニル)シクロヘキシル]シク
ロヘキサノンを用いた以外は実施例13と同様にして、
d4−4−メトキシ−1−[トランス−4−(トランス
−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベン
ゼンを得た。この混合物の相転移温度は第2表にまとめ
て示した。
−4−(4−メトキシフェニル)シクロヘキシル]シク
ロヘキサノンを用いた以外は実施例13と同様にして、
d4−4−メトキシ−1−[トランス−4−(トランス
−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベン
ゼンを得た。この混合物の相転移温度は第2表にまとめ
て示した。
【0168】(実施例25) d4−4−(トランス−
2−ブテニルオキシ)−1−[トランス−4−[トラン
ス−4−プロピルシクロヘキシル]シクロヘキシル]ベ
ンゼン(第2表中No.15の混合物)の合成
2−ブテニルオキシ)−1−[トランス−4−[トラン
ス−4−プロピルシクロヘキシル]シクロヘキシル]ベ
ンゼン(第2表中No.15の混合物)の合成
【0169】
【化49】
【0170】実施例24で得られたd4−4−メトキシ
−1−[トランス−4−(トランス−4−プロピルシク
ロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン5.0gを酢酸
30mlに溶解し、49%臭化水素酸30mlを加え、
還流下に15時間加熱攪拌した。放冷した後、反応液を
水300mlにあけ、反応生成物をトルエンで抽出し、
炭酸水素ナトリウム水溶液、次いで水で洗滌した。溶媒
を溜去して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=5/1〜3/
1)を用いて精製し、更にヘキサンから再結晶させて精
製して、d4−4−[トランス−4−(トランス−4−
プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]フェノール
3.3gを得た。これをTHF10mlに溶解し、TH
F20mlに懸濁させた水素化ナトリウム0.35g中
に滴下し、更に1時間攪拌した。これにトランス−1−
ブロモ−2−ブテン2.0gを滴下し、6時間還流下に
加熱攪拌した。放冷した後、水を加え、過剰の水素化物
を分解し、反応生成物をトルエンで抽出し、水で洗滌し
た。溶媒を溜去して得られた粗生成物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーを用いて精製して、d4−4−
(トランス−2−ブテニルオキシ)−1−[トランス−
4−[トランス−4−プロピルシクロヘキシル]シクロ
ヘキシル]ベンゼン2.6gを得た。この混合物の相転
移温度は第2表にまとめて示した。
−1−[トランス−4−(トランス−4−プロピルシク
ロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン5.0gを酢酸
30mlに溶解し、49%臭化水素酸30mlを加え、
還流下に15時間加熱攪拌した。放冷した後、反応液を
水300mlにあけ、反応生成物をトルエンで抽出し、
炭酸水素ナトリウム水溶液、次いで水で洗滌した。溶媒
を溜去して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=5/1〜3/
1)を用いて精製し、更にヘキサンから再結晶させて精
製して、d4−4−[トランス−4−(トランス−4−
プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]フェノール
3.3gを得た。これをTHF10mlに溶解し、TH
F20mlに懸濁させた水素化ナトリウム0.35g中
に滴下し、更に1時間攪拌した。これにトランス−1−
ブロモ−2−ブテン2.0gを滴下し、6時間還流下に
加熱攪拌した。放冷した後、水を加え、過剰の水素化物
を分解し、反応生成物をトルエンで抽出し、水で洗滌し
た。溶媒を溜去して得られた粗生成物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーを用いて精製して、d4−4−
(トランス−2−ブテニルオキシ)−1−[トランス−
4−[トランス−4−プロピルシクロヘキシル]シクロ
ヘキシル]ベンゼン2.6gを得た。この混合物の相転
移温度は第2表にまとめて示した。
【0171】(実施例26) d4−3,5−ジフルオ
ロ−4−メトキシ−1−[トランス−4−(トランス−
4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼ
ン(第2表No.16の混合物)の合成
ロ−4−メトキシ−1−[トランス−4−(トランス−
4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼ
ン(第2表No.16の混合物)の合成
【0172】
【化50】
【0173】実施例4で得られたd4−4−[トランス
−4−(3,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)
シクロヘキシル]シクロヘキサノンを用いた以外は実施
例13と同様にして、d4−3,5−ジフルオロ−4−
メトキシ−1−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼンを得
た。この混合物の相転移温度は第2表にまとめて示し
た。
−4−(3,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)
シクロヘキシル]シクロヘキサノンを用いた以外は実施
例13と同様にして、d4−3,5−ジフルオロ−4−
メトキシ−1−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼンを得
た。この混合物の相転移温度は第2表にまとめて示し
た。
【0174】(実施例27) d4−4−トリフルオロ
メトキシ−1−[トランス−4−(トランス−4−エテ
ニルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第2
表中No.19の化合物)の合成
メトキシ−1−[トランス−4−(トランス−4−エテ
ニルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第2
表中No.19の化合物)の合成
【0175】
【化51】
【0176】実施例7で得られたd4−4−[トランス
−4−(4−トリフルオロメトキシフェニル)シクロヘ
キシル]シクロヘキサンカルバルデヒド39.0gを用
いた以外は実施例11と同様にして、更にエタノールか
ら再結晶させて、d4−4−トリフルオロメトキシ−1
−[トランス−4−(トランス−4−エテニルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル]ベンゼン33.0gを得た。
この混合物の相転移温度は第2表にまとめて示した。
−4−(4−トリフルオロメトキシフェニル)シクロヘ
キシル]シクロヘキサンカルバルデヒド39.0gを用
いた以外は実施例11と同様にして、更にエタノールか
ら再結晶させて、d4−4−トリフルオロメトキシ−1
−[トランス−4−(トランス−4−エテニルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル]ベンゼン33.0gを得た。
この混合物の相転移温度は第2表にまとめて示した。
【0177】(実施例28) d4−4−トリフルオロ
メトキシ−1−[トランス−4−(トランス−4−エチ
ルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第2表
中No.17の混合物)の合成
メトキシ−1−[トランス−4−(トランス−4−エチ
ルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第2表
中No.17の混合物)の合成
【0178】
【化52】
【0179】実施例27で得られたd4−4−トリフル
オロメトキシ−1−[トランス−4−(トランス−4−
エテニルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン1
8.0gを用いた以外は実施例12と同様にして、d4
−4−トリフルオロメトキシ−1−[トランス−4−
(トランス−4−エチルシクロヘキシル)シクロヘキシ
ル]ベンゼン13.0gを得た。この混合物の相転移温
度は第2表にまとめて示した。
オロメトキシ−1−[トランス−4−(トランス−4−
エテニルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン1
8.0gを用いた以外は実施例12と同様にして、d4
−4−トリフルオロメトキシ−1−[トランス−4−
(トランス−4−エチルシクロヘキシル)シクロヘキシ
ル]ベンゼン13.0gを得た。この混合物の相転移温
度は第2表にまとめて示した。
【0180】(実施例29) d4−4−トリフルオロ
メトキシ−1−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第2
表中No.18の混合物)の合成
メトキシ−1−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第2
表中No.18の混合物)の合成
【0181】
【化53】
【0182】実施例3で得られたd4−4−[トランス
−4−(4−トリフルオロメトキシフェニル)シクロヘ
キシル]シクロヘキサノンを用いた以外は実施例13と
同様にして、d4−4−トリフルオロメトキシ−1−
[トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキ
シル)シクロヘキシル]ベンゼンを得た。この混合物の
相転移温度は第2表にまとめて示した。
−4−(4−トリフルオロメトキシフェニル)シクロヘ
キシル]シクロヘキサノンを用いた以外は実施例13と
同様にして、d4−4−トリフルオロメトキシ−1−
[トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキ
シル)シクロヘキシル]ベンゼンを得た。この混合物の
相転移温度は第2表にまとめて示した。
【0183】(実施例30) d4−4−トリフルオロ
メトキシ−1−[トランス−4−[トランス−4−(3
−ブテニル)シクロヘキシル]シクロヘキシル]ベンゼ
ン(第2表中No.20の混合物)の合成
メトキシ−1−[トランス−4−[トランス−4−(3
−ブテニル)シクロヘキシル]シクロヘキシル]ベンゼ
ン(第2表中No.20の混合物)の合成
【0184】
【化54】
【0185】実施例10で得られたd4−4−[トラン
ス−4−(4−トリフルオロメトキシフェニル)シクロ
ヘキシル]シクロヘキサンプロパナール15.5gを用
いた以外は実施例11と同様にして、更にエタノールか
ら再結晶させて、d4−4−トリフルオロメトキシ−1
−[トランス−4−[トランス−4−(3−ブテニル)
シクロヘキシル]シクロヘキシル]ベンゼン10.2g
を得た。この混合物の相転移温度は第2表にまとめて示
した。
ス−4−(4−トリフルオロメトキシフェニル)シクロ
ヘキシル]シクロヘキサンプロパナール15.5gを用
いた以外は実施例11と同様にして、更にエタノールか
ら再結晶させて、d4−4−トリフルオロメトキシ−1
−[トランス−4−[トランス−4−(3−ブテニル)
シクロヘキシル]シクロヘキシル]ベンゼン10.2g
を得た。この混合物の相転移温度は第2表にまとめて示
した。
【0186】(実施例31) d4−3−フルオロ−4
−トリフルオロメトキシ−1−[トランス−4−(トラ
ンス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]
ベンゼン(第2表中No.21の混合物)の合成
−トリフルオロメトキシ−1−[トランス−4−(トラ
ンス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]
ベンゼン(第2表中No.21の混合物)の合成
【0187】
【化55】
【0188】実施例4で得られたd4−4−[トランス
−4−(3−フルオロ−4−トリフルオロメトキシフェ
ニル)シクロヘキシル]シクロヘキサノンを用いた以外
は実施例13と同様にして、d4−3−フルオロ−4−
トリフルオロメトキシ−1−[トランス−4−(トラン
ス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベ
ンゼンを得た。この混合物の相転移温度は第2表にまと
めて示した。
−4−(3−フルオロ−4−トリフルオロメトキシフェ
ニル)シクロヘキシル]シクロヘキサノンを用いた以外
は実施例13と同様にして、d4−3−フルオロ−4−
トリフルオロメトキシ−1−[トランス−4−(トラン
ス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベ
ンゼンを得た。この混合物の相転移温度は第2表にまと
めて示した。
【0189】(実施例32) d4−3,5−ジフルオ
ロ−4−クロロ−1−[トランス−4−(トランス−4
−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン
(第3表中No.22の混合物)の合成
ロ−4−クロロ−1−[トランス−4−(トランス−4
−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン
(第3表中No.22の混合物)の合成
【0190】
【化56】
【0191】実施例4で得られたd4−4−[トランス
−4−(3,5−ジフルオロ−4−クロロフェニル)シ
クロヘキシル]シクロヘキサノンを用いた以外は実施例
13と同様にして、d4−3,5−ジフルオロ−4−ク
ロロ−1−[トランス−4−(トランス−4−プロピル
シクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼンを得た。こ
の混合物の相転移温度は第3表にまとめて示した。
−4−(3,5−ジフルオロ−4−クロロフェニル)シ
クロヘキシル]シクロヘキサノンを用いた以外は実施例
13と同様にして、d4−3,5−ジフルオロ−4−ク
ロロ−1−[トランス−4−(トランス−4−プロピル
シクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼンを得た。こ
の混合物の相転移温度は第3表にまとめて示した。
【0192】(実施例33) d4−3,5−ジフルオ
ロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1−
[トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキ
シル)シクロヘキシル]ベンゼン(第3表中No.23
の混合物)の合成
ロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−1−
[トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキ
シル)シクロヘキシル]ベンゼン(第3表中No.23
の混合物)の合成
【0193】
【化57】
【0194】実施例26で得られたd4−3,5−ジフ
ルオロ−4−メトキシ−1−[トランス−4−(トラン
ス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベ
ンゼン6.0gを酢酸120mlに溶解し、49%臭化
水素酸190mlを加え、10時間加熱還流させた。放
冷した後、反応液を水にあけ、反応生成物をトルエンで
抽出し、水層が中性になるまで水で洗滌した。溶媒を溜
去して得られた粗結晶をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーを用いて精製して、d4−3,5−ジフルオロ−
1−[トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル]フェノール4.1gを得
た。この2.0gをDMF5mlに溶解し、THF10
mlに懸濁させた水素化ナトリウム0.25g中に滴下
した。1時間攪拌した後、これにp−トルエンスルホン
酸2,2,2−トリフルオロエチル(この化合物は2,
2,2−トリフルオロエタノールと塩化p−トルエンス
ルホニルとをジクロロメタン中で等モルのピリジン存在
下に反応させて製造した。)2.0gを加え、10時間
加熱還流させた。放冷した後、水を加え、反応生成物を
酢酸エチルで抽出した。抽出液を水で洗滌した後、溶媒
を溜去し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=9/1)を用い
て精製し、更にエタノールから再結晶させて精製して、
d4−3,5−ジフルオロ−4−(2,2,2−トリフ
ルオロエトキシ)−1−[トランス−4−(トランス−
4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼ
ン1.2gを得た。この混合物の相転移温度は第3表に
まとめて示した。
ルオロ−4−メトキシ−1−[トランス−4−(トラン
ス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベ
ンゼン6.0gを酢酸120mlに溶解し、49%臭化
水素酸190mlを加え、10時間加熱還流させた。放
冷した後、反応液を水にあけ、反応生成物をトルエンで
抽出し、水層が中性になるまで水で洗滌した。溶媒を溜
去して得られた粗結晶をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーを用いて精製して、d4−3,5−ジフルオロ−
1−[トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキシル]フェノール4.1gを得
た。この2.0gをDMF5mlに溶解し、THF10
mlに懸濁させた水素化ナトリウム0.25g中に滴下
した。1時間攪拌した後、これにp−トルエンスルホン
酸2,2,2−トリフルオロエチル(この化合物は2,
2,2−トリフルオロエタノールと塩化p−トルエンス
ルホニルとをジクロロメタン中で等モルのピリジン存在
下に反応させて製造した。)2.0gを加え、10時間
加熱還流させた。放冷した後、水を加え、反応生成物を
酢酸エチルで抽出した。抽出液を水で洗滌した後、溶媒
を溜去し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=9/1)を用い
て精製し、更にエタノールから再結晶させて精製して、
d4−3,5−ジフルオロ−4−(2,2,2−トリフ
ルオロエトキシ)−1−[トランス−4−(トランス−
4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼ
ン1.2gを得た。この混合物の相転移温度は第3表に
まとめて示した。
【0195】(実施例34) d4−3,5−ジフルオ
ロ−4−ジフルオロメトキシ−1−[トランス−4−
(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキ
シル]ベンゼン(第3表中No.24の混合物)の合成
ロ−4−ジフルオロメトキシ−1−[トランス−4−
(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキ
シル]ベンゼン(第3表中No.24の混合物)の合成
【0196】
【化58】
【0197】実施例33で中間体として得られたd4−
3,5−ジフルオロ−1−[トランス−4−(トランス
−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]フェ
ノール2.0gをトルエン30mlに溶解し、蟻酸5m
l及びp−トルエンスルホン酸0.2gを加え、共沸す
る水を除去しながら5時間加熱還流させた。放冷した
後、水層が中性になるまで水で洗滌し、溶媒を溜去し
て、蟻酸d4−3,5−ジフルオロ−1−[トランス−
4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロ
ヘキシル]フェニル2.1gを得た。これをジクロロメ
タン10ml及びTHF10mlに溶解し、−15℃に
冷却した。ジメチルアミノ三弗化硫黄(DAST)1.
0gを加え、同温度で5時間攪拌し、0℃まで昇温し
た。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液にあけ、反応生
成物をトルエンで抽出し、抽出液を水で洗滌した後、溶
媒を溜去して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=10)を用い
て精製して、d4−3,5−ジフルオロ−4−ジフルオ
ロメトキシ−1−[トランス−4−(トランス−4−プ
ロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン0.
8gを得た。この混合物の相転移温度は第3表にまとめ
て示した。
3,5−ジフルオロ−1−[トランス−4−(トランス
−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]フェ
ノール2.0gをトルエン30mlに溶解し、蟻酸5m
l及びp−トルエンスルホン酸0.2gを加え、共沸す
る水を除去しながら5時間加熱還流させた。放冷した
後、水層が中性になるまで水で洗滌し、溶媒を溜去し
て、蟻酸d4−3,5−ジフルオロ−1−[トランス−
4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)シクロ
ヘキシル]フェニル2.1gを得た。これをジクロロメ
タン10ml及びTHF10mlに溶解し、−15℃に
冷却した。ジメチルアミノ三弗化硫黄(DAST)1.
0gを加え、同温度で5時間攪拌し、0℃まで昇温し
た。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液にあけ、反応生
成物をトルエンで抽出し、抽出液を水で洗滌した後、溶
媒を溜去して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=10)を用い
て精製して、d4−3,5−ジフルオロ−4−ジフルオ
ロメトキシ−1−[トランス−4−(トランス−4−プ
ロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン0.
8gを得た。この混合物の相転移温度は第3表にまとめ
て示した。
【0198】(実施例35) d4−4−プロピル−1
−[トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第3表中No.2
5の混合物)の合成
−[トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロヘ
キシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第3表中No.2
5の混合物)の合成
【0199】
【化59】
【0200】実施例4で得られたd4−4−[トランス
−4−(4−プロピルフェニル)シクロヘキシル]シク
ロヘキサノンを用いた以外は実施例13と同様にして、
d4−4−プロピル−1−[トランス−4−(トランス
−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベン
ゼンを得た。この混合物の相転移温度は第3表にまとめ
て示した。
−4−(4−プロピルフェニル)シクロヘキシル]シク
ロヘキサノンを用いた以外は実施例13と同様にして、
d4−4−プロピル−1−[トランス−4−(トランス
−4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベン
ゼンを得た。この混合物の相転移温度は第3表にまとめ
て示した。
【0201】(実施例36) d4−4−シアノ−1−
[トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキ
シル)シクロヘキシル]ベンゼン(第3表中No.26
の混合物)の合成
[トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキ
シル)シクロヘキシル]ベンゼン(第3表中No.26
の混合物)の合成
【0202】
【化60】
【0203】実施例4で得られたd4−4−[トランス
−4−(4−シアノフェニル)シクロヘキシル]シクロ
ヘキサノンを用いた以外は実施例13と同様にして、d
4−4−シアノ−1−[トランス−4−(トランス−4
−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン
を得た。この混合物の相転移温度は第3表にまとめて示
した。
−4−(4−シアノフェニル)シクロヘキシル]シクロ
ヘキサノンを用いた以外は実施例13と同様にして、d
4−4−シアノ−1−[トランス−4−(トランス−4
−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン
を得た。この混合物の相転移温度は第3表にまとめて示
した。
【0204】(実施例37) d4−3−フルオロ−4
−シアノ−1−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第3
表中No.27の混合物)の合成
−シアノ−1−[トランス−4−(トランス−4−プロ
ピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]ベンゼン(第3
表中No.27の混合物)の合成
【0205】
【化61】
【0206】実施例4で得られたd4−4−[トランス
−4−(3−フルオロ−4−シアノフェニル)シクロヘ
キシル]シクロヘキサノンを用いた以外は実施例13と
同様にして、d4−3−フルオロ−4−シアノ−1−
[トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキ
シル)シクロヘキシル]ベンゼンを得た。この混合物の
相転移温度は第3表にまとめて示した。
−4−(3−フルオロ−4−シアノフェニル)シクロヘ
キシル]シクロヘキサノンを用いた以外は実施例13と
同様にして、d4−3−フルオロ−4−シアノ−1−
[トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキ
シル)シクロヘキシル]ベンゼンを得た。この混合物の
相転移温度は第3表にまとめて示した。
【0207】(実施例38) 液晶組成物の調製(1)
【0208】
【化62】
【0209】(式中、シクロヘキサン環はトランス配置
を表わす。)からなる母体液晶(A)を調製したとこ
ろ、54.5℃以下でネマチック(N)相を示した。こ
の母体液晶(A)85重量%及び実施例13で得られた
(No.2)
を表わす。)からなる母体液晶(A)を調製したとこ
ろ、54.5℃以下でネマチック(N)相を示した。こ
の母体液晶(A)85重量%及び実施例13で得られた
(No.2)
【0210】
【化63】
【0211】の混合物15重量%からなる混合液晶
(B)を調製した。この混合液晶(B)のN相の上限温
度は62.1℃であった。また、この混合液晶(B)を
−20℃で保存したところ、1カ月経過後も結晶の析出
は観察できなかった。
(B)を調製した。この混合液晶(B)のN相の上限温
度は62.1℃であった。また、この混合液晶(B)を
−20℃で保存したところ、1カ月経過後も結晶の析出
は観察できなかった。
【0212】(比較例1)母体液晶(A)85重量%及
び重水素置換されていない式(R−1)
び重水素置換されていない式(R−1)
【0213】
【化64】
【0214】の化合物15重量%からなる混合液晶
(C)を調製した。この混合液晶(C)のN相の上限温
度は62.3℃であった。また、この混合液晶(C)を
−20℃で保存したところ、5日後には結晶の析出が認
められた。
(C)を調製した。この混合液晶(C)のN相の上限温
度は62.3℃であった。また、この混合液晶(C)を
−20℃で保存したところ、5日後には結晶の析出が認
められた。
【0215】(実施例39) 液晶組成物の調製(2) 実施例11で得られた(No.4)の混合物50重量%
及び実施例14で得られた(No.5)の混合物50重
量%からなる混合液晶(D)
及び実施例14で得られた(No.5)の混合物50重
量%からなる混合液晶(D)
【0216】
【化65】
【0217】を調製した。この混合液晶を低温で結晶化
させた後、徐々に温度を上昇させて融点を測定したとこ
ろ、4℃と低く、ネマチック相の上限温度(TN-I)は
114℃であった。また、屈折率異方性(Δn)は0.
090、誘電率異方性(Δε)は+4.8であった。
させた後、徐々に温度を上昇させて融点を測定したとこ
ろ、4℃と低く、ネマチック相の上限温度(TN-I)は
114℃であった。また、屈折率異方性(Δn)は0.
090、誘電率異方性(Δε)は+4.8であった。
【0218】次に、この混合液晶を厚さ6.0μmのT
Nセルに封入してそのしきい値電圧(Vth)を測定した
ところ、2.14Vであった。この混合液晶(D)を1
0℃で保存したところ、1カ月経過後も結晶の析出は観
察されなかった。
Nセルに封入してそのしきい値電圧(Vth)を測定した
ところ、2.14Vであった。この混合液晶(D)を1
0℃で保存したところ、1カ月経過後も結晶の析出は観
察されなかった。
【0219】(比較例2)TFT液晶表示用材料として
好適な化合物からなる混合液晶(E)、
好適な化合物からなる混合液晶(E)、
【0220】
【化66】
【0221】を調製し、そのネマチック相上限温度(T
N-I)を測定したところ、116℃と混合液晶(D)よ
りわずかに上昇した。しかしながら、その融点は11℃
と非常に高かった。同様にしてこの混合液晶の諸特性を
測定したところ、屈折率異方性(Δn)は0.090、
誘電率異方性(Δε)は+4.8、しきい値電圧
(Vth)は2.14Vであった。
N-I)を測定したところ、116℃と混合液晶(D)よ
りわずかに上昇した。しかしながら、その融点は11℃
と非常に高かった。同様にしてこの混合液晶の諸特性を
測定したところ、屈折率異方性(Δn)は0.090、
誘電率異方性(Δε)は+4.8、しきい値電圧
(Vth)は2.14Vであった。
【0222】この混合液晶(E)を10℃で保存したと
ころ、3日後には結晶の析出が観察された。
ころ、3日後には結晶の析出が観察された。
【0223】
【発明の効果】本発明の一般式(I)で表わされる重水
素置換された化合物からなる混合物は、実施例にも示し
たように市販の入手容易な化合物から工業的にも容易に
製造することができ、他の液晶化合物との相溶性にも優
れている。従って、現在汎用されている液晶材料に添加
した場合、TN-I点を大きく低下させることなく、しか
も電気光学的特性を低減させることもなく、例えば、−
20℃の低温領域においても結晶を析出させないという
優れた効果が得られる。従って、低温領域で使用される
液晶表示装置、特にTN、STN、アクティブマトリク
ス表示装置の構成材料として極めて有用である。
素置換された化合物からなる混合物は、実施例にも示し
たように市販の入手容易な化合物から工業的にも容易に
製造することができ、他の液晶化合物との相溶性にも優
れている。従って、現在汎用されている液晶材料に添加
した場合、TN-I点を大きく低下させることなく、しか
も電気光学的特性を低減させることもなく、例えば、−
20℃の低温領域においても結晶を析出させないという
優れた効果が得られる。従って、低温領域で使用される
液晶表示装置、特にTN、STN、アクティブマトリク
ス表示装置の構成材料として極めて有用である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年2月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】以上述べたように、液晶組成物はその表示
方式や駆動方式に適応するように種々の液晶化合物を混
合することによって調製されるが、現在使用されている
液晶化合物だけでは特性の改善には限界がある。特に、
汎用の液晶組成物は電気光学的特性を満足することに主
眼が置かれて組成設計されている場合が多い。しかしな
がら、そのような汎用の液晶組成物の中でも、特にTF
TやMIM等のアクティブマトリクス駆動方式用の液晶
組成物や、STN液晶表示装置用の液晶組成物において
は、(1)の液晶相の温度範囲が広いものであって、且
つ低温領域で結晶が析出しないことで、実用上高い信頼
性を得ている材料はほとんど存在しない。
方式や駆動方式に適応するように種々の液晶化合物を混
合することによって調製されるが、現在使用されている
液晶化合物だけでは特性の改善には限界がある。特に、
汎用の液晶組成物は電気光学的特性を満足することに主
眼が置かれて組成設計されている場合が多い。しかしな
がら、そのような汎用の液晶組成物の中でも、特にTF
TやMIM等のアクティブマトリクス駆動方式用の液晶
組成物や、STN液晶表示装置用の液晶組成物において
は、(1)の液晶相の温度範囲が広いものであって、且
つ低温領域で結晶が析出しないことで、実用上高い信頼
性を得ている材料はほとんど存在しない。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】(式中、mは0〜10の整数を表わし、Y
1、Y2、Z、X1、X2、X3及びX4は一般式(I)にお
けると同じ意味を表わす。)で表わされる重水素置換さ
れた4−(4−フェニルシクロヘキシル)シクロヘキサ
ンアルカナール誘導体のうち、m=0の化合物を得るこ
とができる。この一般式(III)においてm=0の化
合物と前述の式(IVa)の化合物との反応を更にm回
繰り返すことにより、一般式(III)においてm≧1
の化合物を得ることができる。
1、Y2、Z、X1、X2、X3及びX4は一般式(I)にお
けると同じ意味を表わす。)で表わされる重水素置換さ
れた4−(4−フェニルシクロヘキシル)シクロヘキサ
ンアルカナール誘導体のうち、m=0の化合物を得るこ
とができる。この一般式(III)においてm=0の化
合物と前述の式(IVa)の化合物との反応を更にm回
繰り返すことにより、一般式(III)においてm≧1
の化合物を得ることができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】
【化15】R3CH=PPh3 (IVc) (式中、R3は水素原子(H)又は炭素原子数1〜8の
アルキル基を表わし、Phはフェニル基を表わす。)の
ウィッティヒ反応剤とを反応させることにより、R1が
任意の位置に二重結合を有するアルケニル基である一般
式(Ib)の化合物を得ることができる。一般式(IV
c)において、R3が水素原子(H)以外の場合にはア
ルケニル基の二重結合はシス体が主として得られるが、
これはベンゼンスルフィン酸等によりトランス体に異性
化させることが可能である。 (ロ)一般式(I)において、R1=アルキル基である
混合物の場合 前述の(イ)で得られるR1がアルケニル基の化合物を
水素添加することにより、対応するR1がアルキル基で
ある一般式(Ia)の化合物を得ることができる。
アルキル基を表わし、Phはフェニル基を表わす。)の
ウィッティヒ反応剤とを反応させることにより、R1が
任意の位置に二重結合を有するアルケニル基である一般
式(Ib)の化合物を得ることができる。一般式(IV
c)において、R3が水素原子(H)以外の場合にはア
ルケニル基の二重結合はシス体が主として得られるが、
これはベンゼンスルフィン酸等によりトランス体に異性
化させることが可能である。 (ロ)一般式(I)において、R1=アルキル基である
混合物の場合 前述の(イ)で得られるR1がアルケニル基の化合物を
水素添加することにより、対応するR1がアルキル基で
ある一般式(Ia)の化合物を得ることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】
【化20】R2−W (式中、R2は一般式(I)におけると同じ意味を表わ
し、Wは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、p−トルエ
ンスルホニル基等の脱離基を表わす。)と塩基存在下に
反応させることにより得ることができる。 (ハ)一般式(I)において、R1=アルコキシアルキ
ル基である混合物の場合 一般式(III)の化合物を、水素化アルミニウムリチ
ウムあるいは水素化ホウ酸ナトリウム等により還元し
て、一般式(VI)
し、Wは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、p−トルエ
ンスルホニル基等の脱離基を表わす。)と塩基存在下に
反応させることにより得ることができる。 (ハ)一般式(I)において、R1=アルコキシアルキ
ル基である混合物の場合 一般式(III)の化合物を、水素化アルミニウムリチ
ウムあるいは水素化ホウ酸ナトリウム等により還元し
て、一般式(VI)
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正内容】
【0088】なお、各混合物における化合物の構造は、
重水素化されていない既知の化合物と、キャピラリーガ
スクロマトグラフ及び薄層クロマトグラフを比較し、同
一の保持時間(あるいはRf値)を示すこと、及び核磁
気共鳴スペクトル(NMR)、質量スペクトル(M
S)、赤外吸収スペクトル(IR)により確認した。ま
た、混合物全体としてのD化率はNMRにより測定した
が、その測定に用いたNMRは日本電子(株)製JNM
−GSX400(400MHZ 1H)である。なお、D化
率は一般式(II)の混合物について測定し、一般式
(I)及び一般式(III)の混合物のD化率は原料と
して用いた一般式(II)の混合物のD化率をそのまま
用いた。
重水素化されていない既知の化合物と、キャピラリーガ
スクロマトグラフ及び薄層クロマトグラフを比較し、同
一の保持時間(あるいはRf値)を示すこと、及び核磁
気共鳴スペクトル(NMR)、質量スペクトル(M
S)、赤外吸収スペクトル(IR)により確認した。ま
た、混合物全体としてのD化率はNMRにより測定した
が、その測定に用いたNMRは日本電子(株)製JNM
−GSX400(400MHZ 1H)である。なお、D化
率は一般式(II)の混合物について測定し、一般式
(I)及び一般式(III)の混合物のD化率は原料と
して用いた一般式(II)の混合物のD化率をそのまま
用いた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 255/54 C09K 19/54 Z 9279−4H
Claims (7)
- 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1は炭素原子数1〜12のアルキル基、アル
ケニル基又はアルコキシアルキル基を表わし、X1、
X2、X3及びX4はそれぞれ独立的に、水素原子(H)
又は重水素原子(D)を表わすが、このうち少なくとも
1個は重水素原子(D)を表わし、Y1及びY2はそれぞ
れ独立的に水素原子又はフッ素原子を表わし、Zはフッ
素原子、塩素原子、シアノ基、−R2、−OR2、−CF
3、−OCF3、−OCF2H又は−OCH2CF3を表わ
し、R2は炭素原子数1〜12のアルキル基又は炭素原
子数2〜12のアルケニル基を表わし、シクロヘキサン
環はトランス配置である。)で表わされる2種以上の化
合物が、(1)互いにX1〜X4における重水素原子
(D)の数及び/又は置換位置が異なり、且つ(2)互
いにR1、Y1、Y2及びZが同一であることを特徴とす
る、前記一般式(I)で表わされる化合物の2種以上か
らなる混合物。 - 【請求項2】 R1が炭素原子数1〜7の直鎖状アルキ
ル基又はアルケニル基を表わし、Zがフッ素原子、塩素
原子、シアノ基、炭素原子数1〜7の直鎖状アルキル基
又はアルコキシル基、−OCF3又は−OCH2CF3で
あることを特徴とする請求項1記載の混合物。 - 【請求項3】 一般式(I)で表わされる2種以上の化
合物におけるX1、X2、X3及びX4の総数に対して、重
水素原子(D)の数の割合が30〜95%の範囲にある
ことを特徴とする請求項1記載の混合物。 - 【請求項4】 一般式(II) 【化2】 (式中、X1、X2、X3及びX4はそれぞれ独立的に水素
原子(H)又は重水素原子(D)を表わすが、このうち
少なくとも1個は重水素原子(D)を表わし、Y1及び
Y2はそれぞれ独立的に水素原子又はフッ素原子を表わ
し、Zはフッ素原子、塩素原子、シアノ基、−R2、−
OR2、−CF3、−OCF3、−OCF2H又は−OCH
2CF3を表わし、R2は炭素原子数1〜12のアルキル
基又は炭素原子数2〜12のアルケニル基を表わし、シ
クロヘキサン環はトランス配置である。)で表わされる
化合物。 - 【請求項5】 請求項4記載の一般式(II)で表わさ
れる2種以上の化合物が、(1)互いにX1〜X4におけ
る重水素原子(D)の数及び/又は置換位置が異なり、
且つ(2)互いにY1、Y2及びZが同一であることを特
徴とする、請求項4記載の一般式(II)で表わされる
化合物の2種以上からなる混合物。 - 【請求項6】 一般式(III) 【化3】 (式中、mは0〜10の整数を表わし、X1、X2、X3
及びX4はそれぞれ独立的に水素原子(H)又は重水素
原子(D)を表わすが、このうち少なくとも1個は重水
素原子(D)を表わし、Y1及びY2はそれぞれ独立的に
水素原子又はフッ素原子を表わし、Zはフッ素原子、塩
素原子、シアノ基、−R2、−OR2、−CF 3、−OC
F3、−OCF2H又は−OCH2CF3を表わし、R2は
炭素原子数1〜12のアルキル基又は炭素原子数2〜1
2のアルケニル基を表わし、シクロヘキサン環はトラン
ス配置である。)で表わされる化合物。 - 【請求項7】 請求項6記載の一般式(III)で表わ
される2種以上の化合物が、(1)互いにX1〜X4にお
ける重水素原子(D)の数及び/又は置換位置が異な
り、且つ(2)互いにm、Y1、Y2及びZが同一である
ことを特徴とする、請求項6記載の一般式(III)で
表わされる化合物の2種以上からなる混合物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5290853A JPH07138567A (ja) | 1993-11-19 | 1993-11-19 | フェニルビシクロヘキサン誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5290853A JPH07138567A (ja) | 1993-11-19 | 1993-11-19 | フェニルビシクロヘキサン誘導体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07138567A true JPH07138567A (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=17761341
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5290853A Pending JPH07138567A (ja) | 1993-11-19 | 1993-11-19 | フェニルビシクロヘキサン誘導体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07138567A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001042793A (ja) * | 1999-07-27 | 2001-02-16 | Dainippon Ink & Chem Inc | ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置 |
| JP2002220356A (ja) * | 2001-01-26 | 2002-08-09 | Dainippon Ink & Chem Inc | メチレンシクロヘキサン誘導体 |
-
1993
- 1993-11-19 JP JP5290853A patent/JPH07138567A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001042793A (ja) * | 1999-07-27 | 2001-02-16 | Dainippon Ink & Chem Inc | ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置 |
| JP2002220356A (ja) * | 2001-01-26 | 2002-08-09 | Dainippon Ink & Chem Inc | メチレンシクロヘキサン誘導体 |
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