JPH0715017B2 - フッ素樹脂プリプレグの製造法 - Google Patents

フッ素樹脂プリプレグの製造法

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JPH0715017B2
JPH0715017B2 JP31331988A JP31331988A JPH0715017B2 JP H0715017 B2 JPH0715017 B2 JP H0715017B2 JP 31331988 A JP31331988 A JP 31331988A JP 31331988 A JP31331988 A JP 31331988A JP H0715017 B2 JPH0715017 B2 JP H0715017B2
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航平 津村
光弘 井上
勝博 小野瀬
春己 根岸
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、産業機器用及び電子機器用等の積層板の製造
において使用されるフッ素樹脂プリプレグの製造法に関
する。
(従来の技術) 従来の実施例を第2図に基づき説明すると、繊維基材に
フッ素樹脂を含浸させたプリプレグからなる電気用積層
板は、優れた高周波特性を有している。このプリプレグ
を製造する際、従来から巻出し部から出た繊維基材に樹
脂浴中でフッ素樹脂ディスパージョン(フッ素樹脂微粉
末を水に分散させた水溶液)を含浸させ、180℃〜400℃
の焼成炉中を通しフッ素樹脂を焼成し巻取る装置を用い
ていた。しかし、フッ素樹脂の塗工は一回の含浸での適
正な樹脂付着量が少ないため、所定の付着量になるまで
2回以上、一般には6回以上の塗工を行っていた。特に
電気用積層板用には、塗工において塗膜のひび割等が生
じないよう付着量を少なくするため塗工回数が多かっ
た。
(発明が解決しようとする課題) フッ素樹脂プリプレグを製造するには、他の樹脂のプリ
プレグを製造するのに比べ多くの塗工回数が必要であ
る。そこで、従来の方法では段取り替えに時間を要し、
生産性が低くまた塗工のたびに繊維基材を切断し、つな
ぎなおし基材の歩留りが悪くなる等の問題があった。そ
のためフッ素樹脂プリプレグは非常に高価になってい
た。
生産性を良くすることを目的に、焼成炉と含浸浴を多数
組合せて塗工する方法が考えられていた。この方法は、
エポキシ樹脂やフェノール樹脂の塗工には用いられてい
たが、フッ素樹脂の場合は焼成炉の最高温度が約400℃
と非常に高く高価になってしまうことや、生産量が少な
いため多連にして生産する価値がない等の理由でほとん
ど用いられていなかった。
本発明は、従来と同程度の設備で生産性の高い製造方法
を提供することを目的としたものである。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するために本発明の構成を実施例に対応
する第1図を用いて説明すると、本発明は、繊維基材に
フッ素繊維ディスパージョンを含浸させた後焼成させて
なるプリプレグの製造法において、繊維基材(1)を巻
出し部(5)より樹脂浴(2)・焼成(4)・樹脂浴
(3)を介して巻取り部(8)で巻取る塗工装置を用
い、繊維基材(1)を巻出し部(5)より樹脂浴(2)
に含浸させ焼成(4)を介して巻取り部(8)で巻取
る第1工程、巻取られたプリプレグを巻取り部(8)を
逆回転させて樹脂浴(3)に含浸させ焼成炉(4)を介
して巻出し部(5)で巻取る第2工程、以上第1工程及
び第2工程を繰り返すことを特徴とする。
繊維基材としては、ガラス繊維や高強度有機繊維(例え
ばケブラー繊維)等の有機繊維からなるシート状の織
布、不繊布、マット又は紙を用いることができる。好ま
しくは、機械的特性及び電気的特性が勝れることからガ
ラス繊維の織布が望ましい。繊維基材に含浸させるフッ
素樹脂ディスパージョンとしては、粒径0.2ミクロン程
度の微粒子のフッ素樹脂水溶液が用いられる。フッ素樹
脂としては四フッ化エチレン樹脂、四フッ化エチレン−
パーフルオロビニルエーテル共重合体、四フッ化エチレ
ン−六フッ化プロピレン共重合体等のフッ素樹脂及びこ
れらの混合物が用いられる。樹脂浴中でフッ素樹脂ディ
パージョンを繊維基材に含浸させ焼成炉中で樹脂を焼成
させる。焼成炉としては、ディスパージョン中の水分、
界面活性剤の乾燥及び樹脂の焼成ができるよう100〜400
℃で温度制御可能で、2〜3ゾーンに分けられる方法が
望ましい。
巻出し部、巻取り部としてはロール方式で連続塗工が可
能であり、特に巻取り部については2本のロールではさ
み引張りながらロールに巻きとっていく方法が望まし
い。ところで、従来は焼成炉の片側に巻出し部その反対
側に巻取り部、焼成炉の下に樹脂浴を設けた方法の塗工
装置が用いられていた。そして巻出し部から巻取り部方
向に基材を動かし塗工を行っていた。本発明では第1図
に示したように巻出し部から基材を巻出し、巻取り部の
2本のロール間を通し、前側の樹脂浴中で樹脂を含浸さ
せ、含浸後焼成炉の中を往復させる。後側の樹脂浴は下
に下げておき焼成炉から出てきた基材に樹脂が含浸しな
いようにしておく。そして巻取り部の2本のロール間を
通しロール状に巻取る。
巻出し部の基材がなくなるまで塗工を行ったら、次に基
材の送り方向を逆送りにする。今後は後側の樹脂浴を上
に上げ、前側の樹脂浴を下に下げ後側の樹脂浴のみで含
浸させる。その他は同様な方法で行う。
また、樹脂浴を3個以上設け一回の塗工で2回以上の含
浸を行うこともできる。しかし、両端の樹脂浴の一方
は、樹脂含浸後焼成炉を通らないで巻取り部にいかない
よう下げておく必要がある。また、巻出し側にある巻取
り部の2本のロールは間隙を広げておいて基材をすべら
せておいてもかまわない。巻取り部の方法は2本のロー
ルではさむ方法以外のやり方でもかまわない。この製造
法はフッ素樹脂のような熱可塑性樹脂の含浸には適する
が、エポキシ樹脂やフェノール樹脂のような熱硬化性樹
脂の場合は一度塗工すると基材が硬くなるため適切でな
い。
(実施例) 本発明の実施例を第1図に基づいて説明する。第1図に
示すように、ガラス布1(商品名WE116−104、日東紡績
株式会社製)を巻出し部5にセットし巻取り部6、樹脂
浴2を通し、四フッ化エチレン樹脂ディスパージョン
(ポリフロンTFE、三井・デュポンフロロケミカル株式
会社製)を含浸する。次に焼成炉4を通し100℃〜380℃
で乾燥焼成し、頂上のロールを介し再び下にもどし樹脂
浴3を通し巻取り部7、8で巻取る。ただし樹脂浴3で
は樹脂部を移動しガラス布に樹脂が含浸しないようにす
る。この方法で、巻出し部5にガラス布がなくなるまで
塗工しプリプレグを製造する。焼成炉の高さは4mとしガ
ラス布の送り速度は1.5m/minとした。
次に樹脂浴2の樹脂部を移動し樹脂がガラス布に含浸し
ないようにし、また樹脂浴3の樹脂がガラス布に含浸す
るように移動した。そしてガラス布を逆方向に移動さ
せ、巻出し部8から巻出し、ガラス布がなくなるまで塗
工を行ないプリプレグを製造する。
これをくり返しガラス布に四フッ化エチレン樹脂を4回
塗工し樹脂付着量を60wt%にする。
このようにしてつくったプリプレグを切断し8枚重ねて
その上下面(最外層)に厚み36μmの銅箔を重ね合せて
積層体を作った。この積層体を50kg f/cm2、380℃、45
分間の条件で加圧加熱成形して電気用積層板を得た。
(比較例) 第2図に比較例を示す。ガラス布1を巻出し部5にセッ
トし樹脂浴2を通し四フッ化エチレン樹脂ディスパージ
ョンを含浸し、実施例と同等の焼成炉4を通し100℃〜3
80℃で乾燥・焼成し頂上のロールを介して炉の外に出し
巻取り部7、8で巻取る。巻出し部のガラス布がなくな
るまで塗工し、巻取り部8の所でガラス布を切断し、巻
体をとりはずす。それを巻出し部5にセットしガラス布
の端部を初めのガラス布の端部とぬい合せる。また巻取
り部8にロールを取りつけガラス布を巻きつけ再度塗工
を行なう。これをくり返しガラス布に四フッ化エチレン
樹脂を4回塗工し樹脂付着量を60wt%にする。塗工中の
ガラス布の送り速度は1.0m/minとした。その他の塗工条
件は実施例と同一とした。このようにして作ったプリプ
レグを切断し、実施例と同様に電気用積層板を得た。
(発明の効果) 本発明は、多数回のフッ素樹脂の塗工において、各塗工
が終了するたびにガラス布を切断し、つなぎなおすこと
に要する時間とガラス布のむだを省くことができ、かつ
焼成炉の中を往復させるためガラス布の送り速度を速く
することができる。すなわち、本発明のフッ素樹脂のプ
リプレグの製造法を用いることにより従来より生産性を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す構成図、第2図は従来の
実施例を示す構成図である。 符号の説明 1……ガラス布、2……樹脂浴 3……樹脂浴、4……焼成炉 5……巻出し部、6……巻出し部 7……巻取り部、8……巻取り部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維基材にフッ素樹脂ディスパージョンを
    含浸させた後焼成させてなるプリプレグの製造法におい
    て、繊維基材1を巻出し部5より樹脂浴2・焼成4・
    樹脂浴3を介して巻取り部8で巻取る塗工装置を用い、
    繊維基材1を巻出し部5より樹脂浴2に含浸させ焼成
    4を介して巻取り部8で巻取る第1工程、巻取られたプ
    リプレグを巻取り部8を逆回転させて樹脂浴3に含浸さ
    せ焼成炉4を介して巻出し部5で巻取る第2工程、以上
    第1工程及び第2工程を繰り返すことを特徴とするフッ
    素樹脂プリプレグの製造法。
  2. 【請求項2】繊維基材が、ガラス布である請求項1記載
    のフッ素樹脂プリプレグの製造法。
  3. 【請求項3】フッ素樹脂が、四フッ化エチレン樹脂、四
    フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合樹脂及び四
    フッ化エチレン−パーフルオロアルキルビニールエーテ
    ル共重合樹脂からなる群の中から選ばれた少なくとも一
    種からなる請求項1記載のフッ素樹脂プリプレグの製造
    法。
JP31331988A 1988-12-12 1988-12-12 フッ素樹脂プリプレグの製造法 Expired - Lifetime JPH0715017B2 (ja)

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JPH02158631A JPH02158631A (ja) 1990-06-19
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