JPH0718588A - セルロース系繊維構造物の洗い晒し調加工方法 - Google Patents

セルロース系繊維構造物の洗い晒し調加工方法

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JPH0718588A
JPH0718588A JP5188898A JP18889893A JPH0718588A JP H0718588 A JPH0718588 A JP H0718588A JP 5188898 A JP5188898 A JP 5188898A JP 18889893 A JP18889893 A JP 18889893A JP H0718588 A JPH0718588 A JP H0718588A
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JP
Japan
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dye
fiber structure
washing
cellulosic fiber
dyes
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JP5188898A
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Toshio Saito
俊夫 斉藤
Kenji Sekoshi
健治 瀬越
Junzo Kinugasa
順三 衣笠
Hideo Matsui
秀生 松井
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セルロース系繊維構造物に対して簡単かつ均
一に自然な感じの着古した洗い晒し感を付与でき、洗濯
の度に色が落ち色落ち感が進行することがなく、また種
々の色相を可能にする加工方法を提供する。 【構成】 セルロース系繊維構造物に、建染染料,硫化
染料,インジゴ染料,分散染料より選ばれた少なくとも
一種の染料を含有する処理液を付与した後、架橋樹脂を
含有する処理液を付与し、しかる後熱処理し、洗浄する
ことを特徴とする。また、セルロース系繊維構造物に、
建染染料,硫化染料,インジゴ染料,分散染料より選ば
れた少なくとも一種の染料と染橋樹脂を含有する処理液
を付与し、しかる後熱処理し、洗浄することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセルロース系繊維構造物
の洗い晒し調加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、染色物や捺染物は繰り返し洗濯に
対して変褪色が少ない事、即ち洗い晒されない様に堅牢
に染色されていることが望まれている。しかしながら最
近の若者によるファッションの流行に於いては例えばブ
ルーデニムの如く、洗い晒した感じ、あるいは着古した
感じが好まれている。特にブリーチアウトデニムなどと
呼称されているカジュアルパンツはインジゴ染料にて染
色された綾織物あるいはその縫製品を漂白剤を使用し脱
色されたものである。さらにインジゴ染料のブルーのみ
でなく種々の色相のカラーデニムに対しても洗い晒し
た、即ちブリーチアウトした感じの商品が好まれる傾向
が大となってきている。
【0003】この様な要望に対して従来は反応性染料で
染色又は捺染後、塩素晒をしたり、あるいは建染染料で
染色又は捺染後、塩素晒をしたりしているが、夫々欠陥
がある。即ち前者は一般に反応性染料の塩素堅牢度が不
良のため、染色布又は捺染布の濃度コントロールが困難
であり、後者は塩素堅牢度が良好すぎてブリーチアウト
した感じが出にくい。いずれの場合も漂白工程がウィン
ス等のバッチ方式であり長時間を要したり、漂白剤を使
用して脱色するために漂白されずに残った染料さえも漂
白剤により影響をうけ、堅牢度が低下する。又、漂白剤
として次亜塩素酸ソーダ等を使用するために臭気の問題
で作業性が悪い等の欠点がある。
【0004】また、上記の様な要望に対して顔料で染色
又は捺染後、ボールの入ったワッシャーで揉布処理をし
たりしているが、顔料は染色機等の加工機台を汚染し、
更に洗濯の度に色が落ち色落ち感が進行し、元の洗い晒
し感とは異ってはしまうという問題があった。
【0005】これらの問題点を解決するために特開昭5
9−163491号公報にはセルロース系繊維の白布ま
たは染色布に、水不溶性でかつ還元されリューコ化合物
となって溶解し染着する染料,アルカリ剤,スルフィン
系還元剤およびアルカリ性で還元性を有する無機金属化
合物を含む染料液をパッドし、乾燥することなくスチー
ム処理することにより洗い晒し感を有する染色布を得る
方法が提案されているが、捺染物に適用できないこと
や、建染染料等が還元剤により分解されるために徐々に
染料濃度が降下し、テーリングが発生するという問題が
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、セルロース
系繊維構造物に対して自然な感じの着古した洗い晒した
外観を付与する場合における上記のような問題を解決す
ることを課題とするものである。
【0007】すなわち、本発明においては、セルロース
系繊維構造物に対して簡単かつ均一に自然な感じの着古
した洗い晒し感を付与でき、洗濯の度に色が落ち色落ち
感が進行することがなく、また種々の色相を可能にする
加工方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は次の構成を取る。即ち、第1番目の発明
は、セルロース系繊維構造物に、建染染料,硫化染料,
インジゴ染料,分散染料より選ばれた少なくとも一種の
染料を含有する処理液を付与した後、湿熱処理し、次い
で洗浄し、しかる後架橋樹脂を含有する処理液を付与
し、熱処理することを特徴とするセルロース系繊維構造
物の洗い晒し調加工方法を要旨とし、また第2番目の発
明は、セルロース系繊維構造物に、建染染料,硫化染
料,インジゴ染料,分散染料より選ばれた少なくとも一
種の染料を含有する処理液を付与した後、架橋樹脂を含
有する処理液を付与し、しかる後熱処理し、洗浄するこ
とを特徴とするセルロース系繊維構造物の洗い晒し調加
工方法を要旨とし、また第3番目の発明は、第2番目の
発明に、更に最初に裁断縫製するか、又は染料を含有す
る処理液を付与した後、裁断縫製するか、又は架橋樹脂
を含有する処理液を付与した後、裁断封縫製するか、又
は熱処理した後、裁断縫製する裁断縫製工程を包含する
ことを特徴とするセルロース系繊維構造物の洗い晒し調
加工方法を要旨とし、また第4番目の発明は、セルロー
ス系繊維構造物に、建染染料,硫化染料,インジゴ染
料,分散染料より選ばれた少なくとも一種の染料と架橋
樹脂を含有する処理液を付与し、しかる後熱処理し、洗
浄することを特徴とするセルロース系繊維構造物の洗い
晒し調加工方法を要旨とし、また第5番目の発明は、第
4番目の発明に、更に最初に裁断縫製するか、又は染料
と架橋樹脂を含有する処理液を付与した後、裁断縫製す
るか、又は熱処理した後、裁断縫製する裁断縫製工程を
包含することを特徴とするセルロース系繊維構造物の洗
い晒し調加工方法を要旨とする。
【0009】以下、本発明について詳細に説明する。
【0010】本発明で用いるセルロース系繊維としては
綿,麻等の天然セルロース系繊維、レーヨン,キュプ
ラ,ポリノジック,精製セルロース系繊維(商標:テン
セル)等の再生セルロース系繊維が挙げられる。かかる
セルロース系繊維は単独あるいは混紡,交編織により他
の繊維と混用して用いてもよく、混用の場合、セルロー
ス系繊維を50重量%以上含有するのが望ましい。繊維
構造物としては、糸,織物,編物,不織布などの形態の
ものが挙げられる。
【0011】本発明で用いる染料は、建染染料,硫化染
料,インジゴ染料,分散染料より選ばれる。かかる染料
を本発明方法においてはピグメントベースのままで用い
る。これら染料の使用量は、染色又は捺染濃度に応じて
適宜量用いればよい。
【0012】本発明で用いる架橋樹脂としては、反応性
ウレタン樹脂,反応性シリコン樹脂,アクリル酸エステ
ルエマルジョン樹脂,アミノプラスト樹脂としてメラミ
ン樹脂,グリオキザール樹脂,エチレン尿素樹脂等が挙
げられる。そして、反応性ウレタン樹脂としてはバイプ
レットUSV(バイエル社市販品),エラストロンMF
9(第一工業社市販品),エラストロンMF25(第一
工業市販品)等が挙げられ、反応性シリコン樹脂として
はウルトラテックス(チバガイギー社市販品),ライト
テックス900(共栄社油脂社市販品)ドライポン60
0(日華化学社市販品)等が例示される。このような架
橋樹脂は、必要であれば反応触媒とともに用い、セルロ
ース系繊維構造物に対して0.1〜10重量%、好まし
くは0.3〜7重量%付着するように用いる。
【0013】本発明で云う洗浄は、液流染色機,連続ウ
ィンス,ウィンス,オープンソーパー,ロータリーワッ
シャー等を用いて行うが、ロータリーワッシャーが洗い
晒し調効果を得るために好ましい。ロータリーワッシャ
ーの処理条件は回転数25〜45回転/分、浴比1:2
0〜1:300、設定温度50〜100℃でかつ設定時
間5〜90分の範囲が好ましい。尚、裁断縫製後の洗浄
(ガーメントウォッシュ)に際してはロータリーワッシ
ャー等しか用いられないことは云うまでもない。
【0014】次に、本発明の実施態様を説明する。本発
明の第1の方法においては、セルロース系繊維構造物
に、建染染料,硫化染料,インジゴ染料,分散染料より
選ばれた少なくとも一種の染料を含有する処理液をパッ
ディング法,スプレー法あるいは捺染法等で付与し、乾
燥することなく100〜180℃の温度で1〜10分間
湿熱処理し、次いで上記の様な方法で洗浄し、しかる後
架橋樹脂を含有する処理液をパッディング法,スプレー
法あるいはコーティング法等で付与し、必要であれば乾
燥し、120〜160℃の温度で1〜3分間乾熱処理又
は100〜180℃の温度で1〜10分間湿熱処理する
ことにより製品となす。
【0015】本発明の第2の方法においては、セルロー
ス系繊維構造物に、建染染料,硫化染料,インジゴ染
料,分散染料より選ばれた少なくとも一種の染料を含有
する処理液をパッディング法,スプレー法あるいは捺染
法等で付与し、必要であれば乾燥し、必要であれば10
0〜180°の温度で1〜10分間湿熱処理し、架橋樹
脂を含有する処理液をパッディング法,スプレー法,コ
ーティング法あるいは捺染法等で付与し、しかる後必要
であれば乾燥し、120〜160°の温度で1〜3分間
乾熱処理又は100〜180℃の温度で1〜10分間湿
熱処理し、次いで上記の様な方法で洗浄し製品となす。
尚、架橋樹脂を含有する処理液を捺染法等により部分的
に付与した場合には、得られる製品に絞様を表現するこ
とが可能となる。
【0016】本発明の第3の方法においては、本発明の
第2の方法に、更に最初に裁断縫製するか、又は染料を
含有する処理液を付与した後、裁断縫製するか、又は架
橋樹脂を含有する処理液を付与した後、裁断縫製する
か、又は熱処理した後、裁断縫製する裁断縫製工程を包
含する。
【0017】本発明の第4の方法においては、セルロー
ス系繊維構造物に、建染染料,硫化染料,インジゴ染
料,分散染料より選ばれた少なくとも一種の染料と架橋
樹脂を含有する処理液をパッディング法,スプレー法,
コーティング法あるいは捺染法等で付与し、必要であれ
ば乾燥し、120〜160℃の温度で1〜3分間乾熱処
理又は100〜180℃の温度で1〜10分間湿熱処理
し、次いで上記の様な方法で洗浄することにより製品と
なす。
【0018】本発明の第5の方法においては、本発明の
第4の方法に、更に最初に裁断縫製するか、又は染料と
架橋樹脂を含有する処理液を付与した後、裁断縫製する
か、又は熱処理した後、裁断縫製する裁断縫製工程を包
含する。
【0019】尚、本発明の第2の方法及び第4の方法に
おいて得られた製品に建染染料,硫化染料より選ばれた
少なくとも一種の染料を含有する処理液を付与し、これ
を顕色することにより、更に堅牢性に優れた製品となす
ことができる。
【0020】
【作用】本発明の第1の方法においては、セルロース系
繊維構造物に建染染料,硫化染料,インジゴ染料,分散
染料より選ばれる少なくとも一種の染料をピグメントベ
ースで付与すると、染料はセルロース系繊維構造物には
染着せず、単に汚染した状態となるが、これを湿熱処理
することにより、繊維表面から皮層に侵入(但し中層に
は侵入しない)し、ある程度の堅牢性が得られるように
なる。次にこれを洗浄すると部分的に染料が脱落し、洗
い晒し調あるいは白抜調となる。これに架橋樹脂を施与
すると染料が強固にセルロース系繊維構造物に付着する
ようになり、洗濯の度に色が落ち色落ち感が進行するこ
とはない。
【0021】本発明の第2及び第4の方法においては、
セルロース系繊維構造物に建染染料,硫化染料,インジ
ゴ染料,分散染料より選ばれる少なくとも一種の染料を
ピグメントベースで、また架橋樹脂を付与すると、染料
はセルロース系繊維構造物には染着せず、単に汚染した
状態となるが、これを熱処理することにより、染料は繊
維表面から皮層に侵入(但し中層には侵入しない)し、
架橋樹脂により染料が強固にセルロース系繊維構造物に
付着するようになる。次にこれを洗浄すると部分的に樹
脂が脱落し、それに伴って染料が脱落するようになり、
洗い晒し調となる。或いは、樹脂が包括出来なかった染
料が脱落し、洗い晒し調となる。しかしながら架橋樹脂
は家庭洗濯ではほとんど脱落することはないので、洗濯
の度に色が落ち色落ち感が進行することはない。
【0022】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を具体的に説明
する。尚、外観(白抜晒し調,洗い晒し調),洗濯試
験,染着脱落性,染色堅牢度は下記の方法により測定し
た。
【0023】(1)外観(白抜晒し調) 専門検査員10名の目視観察により判断した。その基準
は次の通りである。 ○:白抜晒し調の中白染色状態が優れ、擦れ形状の斑が
ない。 △:白抜晒し調の中白染色状態がやや劣り、擦れ形状の
斑が若干ある。 ×:白抜晒し調の中白染色状態が劣り、擦れ形状の斑が
ある。
【0024】(2)外観(洗い晒し調) ○:洗い晒し調の中白染色状態が優れ、擦れ形状の斑が
ない。 △:洗い晒し調の中白染色状態がやや劣り、擦れ形状の
斑が若干ある。 ×:洗い晒し調の中白染色状態が劣り、擦れ形状の斑が
ある。
【0025】(3)洗濯試験 JIS L 1042 F−1法 (4)染着脱落性 Macbeth COLOR−EYE測色機にてTOT
AL K/S濃度を算出し、基準を100として相対値
で表示した。 (5)染色堅牢度 摩擦堅牢度 JIS L0849−1971 学振法 洗濯堅牢度 JIS L0844−1986 A−2法 (6)洗濯収縮率 JIS L 1024 F−2法
【0026】実施例1 40番手単糸(綿番手)を経糸に20番手単糸(綿番
手)を緯糸に用い、経糸密度170本/吋、緯糸密度8
0本/吋で製織した綿綾織物に、常法に従って糊抜,精
練,漂白,シルケットを行った。
【0027】この綾織物に、建染染料としてミケスレン
・ブラウンBR(三菱化成ヘキスト社製)5重量%、水
95重量%よりなる処理液をピックアップ率80%でパ
ッディングした後、温度104℃で8分間スチーミング
処理し、その後ロータリーワッシャーにて温度60℃で
60分間、浴比1:50、回転数40回/分で洗浄し染
料を脱落せしめ、脱水,乾燥した。
【0028】次いで、得られた被染色物に、ポリエーテ
ル型水溶性ウレタン樹脂としてバイプレットUSV(バ
イエル社製、有効成分27重量%)3重量%、水97重
量%よりなる処理液をピックアップ率80%でパッディ
ングした後、温度120℃で2分乾燥し、温度150℃
で3分間熱処理し、実施例1の製品を得た。
【0029】実施例2 実施例1において、ポリエーテル型水溶性ウレタン樹脂
と水から成る処理液に代えて、グリオキザール型縮合樹
脂としてベッカミンLF−S(大日本インキ社製、有効
成分40重量%)15重量%と触媒としてキャタリスト
G(大日本インキ社製)4重量%と水81重量%からな
る処理液を用いた他は実施例1と同様の処理を行い、実
施例2の製品を得た。
【0030】実施例3 実施例1において、ポリエーテル型水溶性ウレタン樹脂
と水からなる処理液に代えて、アクリル酸エステルエマ
ルジョン樹脂としてボンコートR(大日本インキ社製、
有効成分30重量%)4重量%と水96重量%からなる
処理液を用いた他は実施例1と同様の処理を行い、実施
例3の製品を得た。
【0031】比較例1 実施例1において、ポリエーテル型水溶性ウレタン樹脂
で処理しなかった他は実施例1と同様の処理を行い、比
較例1の製品を得た。
【0032】比較例2 実施例1において、染料を付与した後スチーミング処理
を行うことに代えて、温度120℃で2分乾燥した他は
実施例1と同様の処理を行い、比較例2の製品を得た。
【0033】実施例1,実施例2,実施例3,比較例1
及び比較例2で得られた製品の物性を表1に示す。尚、
比較布として染料含浸,乾燥(温度120℃で2分)し
たものを記す。
【0034】
【表1】
【0035】表1より明らかな様に、実施例で得られた
製品は、比較例で得られた製品に比べて白抜晒し調の洗
濯耐久性及び染色堅牢度に優れることがわかる。比較例
1で得られた製品は樹脂加工していないので白抜晒し調
の洗濯耐久性及び洗濯収縮率に劣り、比較例2の染色後
のスチーミング処理のないものは、洗浄時に染料が脱落
し白抜調にならない。
【0036】実施例4 実施例1と同様のシルケット上りの綾織物に、建染染料
としてミケスレン・ブラウンBR(三菱化成ヘキスト社
製)5重量%、水95重量%よりなる処理液をピックア
ップ率80%でパッディングした後、温度120℃で2
分乾燥した。次いでこの綾織物に、ポリエーテル型水溶
性ウレタン樹脂としてバイプレットUSV(バイエル社
製)5重量%、水95重量%よりなる処理液をピックア
ップ率80%でパッディングした後、温度104℃で8
分間スチーミング処理し、その後ロータリーワッシャー
にて温度60℃で60分間、浴比1:50、回転数40
回/分で洗浄し染料を脱落せしめ、脱水,乾燥し、実施
例4の製品を得た。
【0037】実施例5 実施例4において、ポリエーテル型水溶性ウレタン樹脂
と水とからなる処理液に代えて、グリオキザール型縮合
樹脂としてベッカミンLF−S(大日本インキ社製)1
5重量%と触媒としてキャタリストG(大日本インキ社
製)4重量%と水81重量%からなる処理液を用いた他
は実施例4と同様の処理を行い、実施例5の製品を得
た。
【0038】実施例6 実施例4において、ポリエーテル型水溶性ウレタン樹脂
と水からなる処理液に代えて、アクリル酸エマルジョン
樹脂としてボンコートR(大日本インキ社製)4重量%
と水96重量%からなる処理液を用いた他は実施例4と
同様の処理を行い、実施例6の製品を得た。
【0039】実施例7 実施例4において、ロータリーワッシャーにて洗浄する
前に裁断縫製した他は実施例4と同様の処理を行い、実
施例7の製品を得た。実施例7で得られた製品は、縫目
の凸部は染料が多く脱落し、縫目の凹部は染料が少なく
脱落し、製品洗いの形状を呈するものであった。
【0040】比較例3 実施例4において、ポリエーテル型ウレタン樹脂で処理
しなかった他は実施例4と同様の処理を行い、比較例3
の製品を得た。
【0041】実施例4,実施例5,実施例6及び比較例
3で得られた製品の物性を表2に示す。
【0042】
【表2】
【0043】表2から明らかな様に、実施例で得られた
製品は、比較例で得られた製品に比べて洗い晒し調の洗
濯耐久性,染色堅牢度及び洗濯収縮率に優れることがわ
かる。
【0044】実施例8 実施例1と同様のシルケット上りの綾織物に、建染染料
としてミケスレン・ブラウンBR(三菱化成ヘキスト社
製)5重量%、ポリエーテル型水溶性ウレタン樹脂とし
てバイプレットUSV(バイエル社製)5重量%、水9
0重量%よりなる処理液をピックアップ率80%でパッ
ディングした後、温度120℃で2分乾燥し、次いで温
度150℃で3分間熱処理した。その後ロータリーワッ
シャーにて温度60℃で60分間、浴比1:50、回転
数40回/分で洗浄し染料を脱落せしめ、脱水,乾燥
し、実施例8の製品を得た。
【0045】実施例9 実施例8においてロータリーワッシャーにて洗浄する前
に裁断縫製した他は実施例8と同様の処理を行い、実施
例9の製品を得た。実施例9で得られた製品は、縫目の
凸部は染料が多く脱落し、縫目の凹部は染料が少なく脱
落し、製品洗いの形状を呈するものであった。
【0046】実施例10 実施例8で得られた製品に、更に建染染料としてミケス
レン・ブラウンBR(三菱化成ヘキスト社製)5重量
%、水95重量%よりなる処理液をピック率80%でパ
ッディングした後、温度120℃で2分乾燥し、次いで
固形カセイソーダ40g/l ,ハイドロサルファイトコン
ク60g/l ,食塩30g/l からなる処理液をピックアッ
プ率80%でパッディングした後、空気を含まない10
4℃の飽和蒸気で30秒間スチーミング処理し、酸化,
水洗,ソーピングを行い、実施例10の製品を得た。
【0047】比較例4 実施例8において、ポリエーテル型水溶性ウレタン樹脂
に代えて、水5重量%を用いた他は実施例8と同様の処
理を行い、比較例4の製品を得た。
【0048】実施例11 実施例1と同様のシルケット上りの綾織物に、建染染料
としてミケスレン・ブラウンBR(三菱化成ヘキスト社
製)5重量%、ポリエーテル型水溶性ウレタン樹脂とし
てバイプレットUSV(バイエル社製)5重量%、尿素
5重量%、エマルジョン糊(ケロシン50重量%、乳化
剤3重量%、水47重量%)82重量%よりなる捺染糊
をフラットスクリーン機にてプリントし、温度100℃
で1分乾燥し、次いで温度104℃で8分スチーミング
処理した。その後ロータリーワッシャーにて温度60℃
で60分間、浴比1:50、回転数40回/分で洗浄し
染料を脱落せしめ、脱水,乾燥し、実施例11の製品を
得た。
【0049】比較例5 実施例11において、ポリエーテル型水溶性ウレタン樹
脂に代えて水5重量%を用いた他は実施例11と同様の
処理を行い、比較例5の製品を得た。
【0050】実施例12 実施例1と同様のシルケット上りの綾織物に、建染染料
としてミケスレン・ブラウンBR(三菱化成ヘキスト社
製)5重量%、ポリエーテル型水溶性ウレタン樹脂とし
てバイプレットUSV(バイエル社製)5重量%、尿素
5重量%、ポリアクリル酸アンモニウム塩またはポリア
クリル酸ナトリウム塩からなる合成糊料4重量%、水7
8重量%よりなる捺染糊をフラットスクリーン機にてプ
リントし、温度100℃で1分乾燥し、次いで温度18
0℃で8分スチーミング処理した。その後ロータリーワ
ッシャーにて温度60℃で60分間、浴比1:50、回
転数40回/分で洗浄し染料を脱落せしめ、脱水,乾燥
し、実施例12の製品を得た。
【0051】比較例6 実施例12において、ポリエーテル型水溶性ウレタン樹
脂に代えて水5重量%を用いた他は実施例12と同様の
処理を行い、比較例6の製品を得た。
【0052】実施例8,実施例10,比較例4,実施例
11,比較例5,実施例12及び比較例6で得られた製
品の物性を表3に示す。
【0053】
【表3】
【0054】表3より明らかなように、実施例で得られ
た製品は、比較例で得られた製品に比べて洗い晒し調,
洗い晒し調の洗濯耐久性、洗色堅牢度及び洗濯収縮率に
優れることがわかる。
【0055】
【発明の効果】以上の如く、本発明方法によれば、従来
のように染色濃度コントロールの難しいこともなく、ま
た臭気の問題もなく、再現性に優れた堅牢なる洗い晒し
感のある加工が達成できるものであり、その工業的利用
価値は大である。また得られる製品はあらゆる色相が可
能であり、今までにない洗い晒し感があり、更に得られ
る製品は洗濯収縮率に問題がなくカジュアル用途として
頗る有用である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース系繊維構造物に、建染染料,
    硫化染料,インジゴ染料,分散染料より選ばれた少なく
    とも一種の染料を含有する処理液を付与した後、湿熱処
    理し、次いで洗浄し、しかる後架橋樹脂を含有する処理
    液を付与し、熱処理することを特徴とするセルロース系
    繊維構造物の洗い晒し調加工方法。
  2. 【請求項2】 セルロース系繊維構造物に、建染染料,
    硫化染料,インジゴ染料,分散染料より選ばれた少なく
    とも一種の染料を含有する処理液を付与した後、架橋樹
    脂を含有する処理液を付与し、しかる後熱処理し、洗浄
    することを特徴とするセルロース系繊維構造物の洗い晒
    し調加工方法。
  3. 【請求項3】 請求項2のセルロース系繊維構造物の洗
    い晒し調加工方法において、更に最初に裁断縫製する
    か、又は染料を含有する処理液を付与した後、裁断縫製
    するか、又は架橋樹脂を含有する処理液を付与した後、
    裁断縫製するか、又は熱処理した後、裁断縫製する裁断
    縫製工程を包含することを特徴とするセルロース系繊維
    構造物の洗い晒し調加工方法。
  4. 【請求項4】 セルロース系繊維構造物に、建染染料,
    硫化染料,インジゴ染料,分散染料より選ばれた少なく
    とも一種の染料と架橋樹脂を含有する処理液を付与し、
    しかる後熱処理し、洗浄することを特徴とするセルロー
    ス系繊維構造物の洗い晒し調加工方法。
  5. 【請求項5】 請求項4のセルロース系繊維構造物の洗
    い晒し調加工方法において、更に最初に裁断縫製する
    か、又は染料と架橋樹脂を含有する処理液を付与した
    後、裁断縫製するか、又は熱処理した後、裁断縫製する
    裁断縫製工程を包含することを特徴とするセルロース系
    繊維構造物の洗い晒し調加工方法。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4898176A (ja) * 1972-03-24 1973-12-13
JPH06299473A (ja) * 1993-02-16 1994-10-25 Kanebo Ltd セルロース系繊維構造物の洗いざらし調加工方法
JPH0711590A (ja) * 1993-06-24 1995-01-13 Kanebo Ltd セルロース系繊維構造物の洗いざらし調加工方法

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