JPH07206948A - ゴム変性スチレン−アクリロニトリル系樹脂組成物及びその製造方法 - Google Patents

ゴム変性スチレン−アクリロニトリル系樹脂組成物及びその製造方法

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JPH07206948A
JPH07206948A JP1207694A JP1207694A JPH07206948A JP H07206948 A JPH07206948 A JP H07206948A JP 1207694 A JP1207694 A JP 1207694A JP 1207694 A JP1207694 A JP 1207694A JP H07206948 A JPH07206948 A JP H07206948A
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JP1207694A
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Hidesaburo Nanbu
秀三郎 南部
Toshihisa Fujitaka
俊久 藤高
Takashi Nakajima
崇 中島
Yoshitaka Sakamaki
義孝 坂巻
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Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
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Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光沢及び機械的強度及び成形性を維持しながら
漆黒性の向上や着色時の白っぽさを解消する樹脂を提供
することにある。 【構成】ゴム変成スチレンーアクリロニトリル系樹脂組
成物において、マトリックス共重合体100重量部に対
しゴム成分が3〜25重量部含まれ、該ゴム状物質の平
均粒子径0.2〜2μm、その粒子径分布が2.0以
下、0.2μm以上のゴム粒子の粒子表面凹凸度が20
以下、樹脂のグラフト率が0.4〜1.0、膨潤比が6
〜11である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、漆黒性に優れたゴム変
性スチレンーアクリロニトリル系樹脂組成物及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】芳香族ビニル系単量体とシアン化ビニル
系単量体との共重合体からなるマトリックス樹脂にゴム
成分が粒子状に分散したゴム変性スチレン−アクリロニ
トリル系共重合体樹脂としてはABS樹脂が周知であ
り、家電製品、OA機器、AV機器等のハウジングや自
動車のインパネ等に使用されている。そして用途の多様
化にともなって成形品の外観が重視され、光沢及び機械
的強度及び成形性を維持しながら漆黒性の向上や着色時
の白っぽさを解消することが強く要求されている。とこ
ろで、樹脂の漆黒性の向上法として着色剤の添加量の増
加や着色剤の分散性を良くする添加剤の使用等が考えら
れるが、逆に耐衝撃性等の機械的強度が低下するという
問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、光沢
及び機械的強度及び成形性を維持しながら漆黒性の向上
や着色時の白っぽさを解消するゴム変性芳香族ビニル系
共重合体樹脂を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記のよう
な課題を解決するため研究を行い、ゴム分散粒子の平均
粒径や粒子表面の凹凸度さらにグラフト率を特定するこ
とが有効であることを見出して本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明はゴム成分を溶解した芳
香族ビニル系単量体とシアン化ビニル系単量体又はさら
にこれらと共重合し得るその他のビニル系単量体ととも
に、連続塊状重合法または溶液重合法により重合して得
られるゴム変性スチレン−アクリロニトリル系樹脂組成
物において、(a)マトリックス共重合体中の割合が芳
香族ビニル系重合体60〜99重量%、シアン化ビニル
系重合体1〜40重量%であり、(b)ゴム成分が共重
合体樹脂相100重量部に対し3〜25重量部含まれ、
(c)該ゴム成分が樹脂組成物中において平均粒子径
0.2〜2μmの粒子として分散しており、その粒子径
分布が2以下で、0.2μm以上のゴム粒子の粒子表面
凹凸度が平均20以下、(d)樹脂のグラフト率が0.
4〜1、膨潤比が6〜11であることを特徴とするゴム
変性スチレン−アクリロニトリル系樹脂組成物である。
又芳香族ビニル系単量体含有量が60〜99重量%、シ
アン化ビニル系単量体含有量が1〜40重量%である単
量体混合物100重量部、ゴム成分3〜25重量部並び
に溶媒2〜100重量部からなる原料液に重合開始剤及
び連鎖移動剤を添加して単量体混合物の重合転化率が4
0〜90%となるまで塊状もしくは溶液重合させた後に
揮発分を除去することを特徴とするゴム変性スチレン−
アクリロニトリル系樹脂組成物の製造方法である。
【0006】以下本発明を詳細に説明する。先ず、マト
リックス樹脂は、芳香族ビニル系単量体とシアン化ビニ
ル系単量体との共重合体又は芳香族ビニル単量体とシア
ン化ビニル単量体とこれらと共重合し得るビニル単量体
との共重合体である。ただし、芳香族ビニル単量体分の
含有量は60〜99重量%であり、シアン化ビニル単量
体分の含有量は1〜40重量%であり、その他のビニル
単量体分の含有量は0〜39重量%である。シアン化ビ
ニル単量体分の含有量が1重量%未満のものは耐薬品
性、剛性及び耐熱性が劣り、40重量%を超えるものは
流動性が悪い。
【0007】なお、芳香族ビニル系単量体としては、ス
チレン、α−メチルスチレン等の側鎖アルキル置換スチ
レン、ビニルトルエン等の核アルキル置換スチレン、ク
ロルスチレン等のハロゲン化スチレン、ジビニルべンゼ
ン等を挙げることができ、シアン化ビニル系単量体とし
ては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、フマロ
ニトリル、マレオニトリル、α−クロロアクリロニトリ
ル等を挙げることができる。又、これらと共重合し得る
その他のビニル系単量体としては、メチルメタクリレー
ト等のアクリル酸エステル、無水マレイン酸、フェニル
マレイミド、エチレン、プロピレン、ブタジエン、塩化
ビニル等を挙げることができる。
【0008】マトリクス樹脂の重量平均分子量は700
00〜150000である。マトリクス樹脂の重量平均
分子量が70000未満のものは耐衝撃性が悪く、15
0000を越えるものは流動性が悪い。なお、本発明に
おけるマトリクス樹脂の重量平均分子量は、ゲルパーミ
エーションクロマトグラフ法(GPC法)により求めた
ポリスチレン換算の平均分子量である。
【0009】ゴム成分が共重合体樹脂相100重量部に
対し3〜25重量部含まれ、ゴム成分が3重量部未満で
は耐衝撃性が悪く、25重量部を越えるものは光沢が劣
る。ゴム成分としては、例えばポリブタジエンゴム、ブ
ロックやランダム等のスチレン−ブタジエン共重合体
(SBR)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体
(NBR)等のポリブタジエン系ゴム、ポリブチルアク
リレート、ポリプロピルアクリレ−ト等のアクリル系ゴ
ム、及びエチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プ
ロピレン−ジエン系ゴム(EPDM)等を用いることが
できる。好ましいゴム成分はポリブタジエン系ゴムであ
る。さらに好ましくは25℃での5重量%スチレン溶液
粘度が10〜100cpsのポリブタジエン系ゴムであ
る。
【0010】ゴム成分はマトリックス樹脂中に粒子状に
分散しており、ゴム分散粒子の平均粒径(Dw)は0.
2〜2μm好ましくは0.3〜1μmである。ゴム分散
粒子の平均粒径が0.2μm未満のものは耐衝撃性が悪
く、2μmを超えるものは光沢と漆黒性が悪い。粒径分
布は2以下が好ましい、2を越えると耐衝撃性が著しく
低下する。0.2μm以上のゴム粒子の粒子表面凹凸度
は平均20以下である。ここで0.2μm以上のゴム粒
子の粒子表面凹凸度は、樹脂の超薄切片法による透過型
電子顕微鏡写真を10万倍で測定し、100〜200個
のゴム粒子径を測定し式1で求める。 〔式1〕粒子表面凹凸度=(PM−CPM)x100 ここでPMはゴム粒子断面の周辺の長さ(μm)、CP
Mはゴム粒子断面の凸部を結んでいったときの周囲長
(μm)である。かかる粒子表面凹凸度が、20を越え
るものは漆黒性が悪い。
【0011】本発明に基づく、漆黒性に優れたゴム分散
粒子の代表的な例の電子顕微鏡写真を図1にまたその模
式図を図4に示した。又漆黒性に劣るゴム分散粒子の電
子顕微鏡写真をそれぞれ図2、図3に又これらの模式図
を、それぞれ図5、6に示した。この電子顕微鏡写真の
倍率は10万倍である。図1において、1はゴム質重合
体に内包されたアクリロニトリル−スチレン共重合体、
2はゴム質重合体である。図1、4のような形態のゴム
粒子が漆黒性に効く理由は明らかでないが、ゴム粒子表
面の凹凸度が小さいと入射光の粒子表面での拡散反射が
小さいため、白っぽさが低減し着色剤が少量でも濃く着
色されているように見えると考えられる。0.2μm未
満のゴム粒子の粒子表面凹凸度も漆黒性に影響を及ぼし
ているのかもしれないが、電子顕微鏡写真からの解析が
困難であるため、0.2μm以上のゴム粒子に対して粒
子表面凹凸度を特定した。粒子表面凹凸度は、グラフト
率におおざっぱに対応していると思われる。
【0012】例えば、溶媒濃度の低減、連鎖移動剤の低
減、水素引き抜き能の高い開始剤を高濃度で使用するこ
と等により、グラフト率が大きくなり、粒子表面凹凸度
が増加する。図1のゴム粒子表面の凹凸度の測定結果は
14、図2は22、図3は25である。それらの漆黒性
は、第1図の樹脂が優れており、第2と第3の樹脂は劣
っている。そして、ゴム分散粒子が共重合体樹脂分を内
包しているものは、光沢特性と耐衝撃性のバランスがよ
く、共重合体樹脂分のゴム分散粒子に対するグラフト率
が0.4〜1のものがいい、グラフト率が0.4未満の
ものは衝撃性、光沢、漆黒性のいずれも悪い。また1を
越えるものは漆黒性が劣り耐衝撃性もやや悪くなる傾向
がある。更には、膨潤比が6〜11のものが特に優れて
おり、膨潤比が6未満のものは耐衝撃性が悪く、11を
越えるものは光沢が悪くさらに漆黒性も劣る。
【0013】次に、本発明のゴム変性芳香族ビニル系共
重合体を製造する方法について説明する。芳香族ビニル
系単量体とシアン化ビニル系単量体又はさらにこれらと
共重合し得るその他のビニル系単量体を含む単量体混合
物を、重合開始剤及び連鎖移動剤により、相溶化剤及び
ゴム成分及び溶媒の存在下にグラフト共重合させる。使
用できる溶媒としてはベンゼン、トルエン、キシレン、
エチルベンゼン等の芳香族炭化水素化合物の他、アセト
ン、メチルエチルケトン、アセトフェノン等のケトン系
化合物や、プロピルアルコール、フェノール等のアルコ
ール系化合物を挙げることができる。芳香族炭化水素化
合物を単独でもよいが、芳香族炭化水素化合物とケトン
系化合物又はアルコール系化合物とを併用するのが好ま
しい。溶媒の使用量は単量体混合物100重量部に対し
て2〜100重量部である。溶媒の使用量が少ないと反
応液の粘度が高くなるため、ゴム分散粒子の形成を制御
しにくく、多すぎると重合反応の効率が悪くなる。
【0014】重合開始剤としては、有機過酸化物等のラ
ジカル開始剤を配合することが好ましい。用いられるラ
ジカル開始剤としては、例えばラウロイルパーオキサイ
ド、ターシャリブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノ
ネイト)、1, 1, ビス(ターシャリブチルパーオキ
シ)3、3、5−トリメチルシクロヘキサン、アゾビス
イソブチロニトリル、アゾビス−2−メチルブチロニト
リル等の1種又は2種以上が使用できる。その使用量
は、特に制限はないが、単量体混合物100重量部に対
して0.005〜0.5重量部がよい。また連鎖移動剤
としてはメルカプタン類、α−メチルスチレンダイマー
がある。そして、重合反応は完全混合槽又はプラグフロ
ー型反応器或いはこれらを組み合わせた重合プロセスで
適宜攪拌下に重合温度80〜160℃で行うのがよい。
【0013】そして、本発明においては、連鎖移動剤の
種類や使用量及び添加位置を変えることにより、マトリ
ックス樹脂の分子量を制御することができる。また、連
鎖移動剤の種類や使用量の他、攪拌条件を変えることに
より、ゴム分散粒子の粒径を制御することができる。す
なわち、連鎖移動剤の使用量を多くするとマトリックス
樹脂の平均分子量が小さくなり、攪拌動力を大きくする
とゴム分散粒子の平均粒径が小さくなる傾向がある。
【0014】なお、本発明のゴム変性スチレン−アクリ
ロニトリル系樹脂には、通常の酸化防止剤を添加するこ
とにより熱安定性を向上させたり、滑剤を添加すること
により流動性をさらに向上させたり、難燃剤を添加する
ことにより難燃化することができる。また、目的に合わ
せて繊維補強材、無機充填剤、着色剤、顔料、離型剤等
の添加剤を配合することもできる。さらに、他の樹脂と
ブレンドして成形に供することもできる。
【0015】
【実施例】以下に実施例により本発明を更に説明する。 IZ; ASTM−D−256に準じて測定したアイゾ
ット衝撃強度 MI; JIS−K−7210に準じて測定したメルト
フローレイト(220℃、10kg) 光沢値; JIS−K−7105に準じて測定した値。 ゴム分散粒子の平均粒子径;樹脂を四酸化オスミウム染
色し超薄切片法による透過型電子顕微鏡写真より200
〜1000個のゴム粒子径を測定し、重量平均粒子径を
求める。楕円形をしている場合は、長径aと短径bとの
平均即ち(a+b)/2をもって粒子径とする。 粒子径分布;重量平均粒子径を求めたのと同様にして数
平均粒子径を求め、重量平均粒子径/数平均粒子径で粒
子径分布を計算する。
【0016】ゴム粒子の表面凹凸度;樹脂の超薄切片法
による0.2μm以上のゴム粒子について透過型電子顕
微鏡写真を10万倍で測定し100〜200個のゴム粒
子径を測定し式1で求める。 〔式1〕粒子表面凹凸度=(PM−CPM)x100 ここでPMはゴム粒子断面の周辺の長さ(μm)、CP
Mはゴム粒子断面の凸部を結んでいったときの周囲長
(μm)。 グラフト率(g); 試料A(約1gを精秤)をアセト
ン30ccに分散し、不溶分を遠心分離法にて分離して
乾燥し、アセトン不溶分の重量(B)を精秤し次の式2
で求める。但しCは試料A中のゴム状重合体の含有率を
示す。 〔式2〕 グラフト率(g)=[(B/A)−C]/C
【0017】膨潤比; 試料D(約1gを精秤)をトル
エン/メチルエチルケトンの1/1の混合溶剤30cc
に投入し、1時間攪拌して溶解させた後、遠心分離して
上澄みを除去し、残存した膨潤物の重量(E)を精秤し
た結果より、下記式3により決定される特性値 〔式3〕 膨潤比=E/D 着色性; 樹脂100重量部に黒系の染顔料剤0.02
重量部の一定量を添加して、黒着色として、成形片(縦
89mm、横50mm、厚み2.5mm)をつくり色調
を比較してランク付けする。一定量の染顔料添加で評価
し、ランク1より5まで相対比較する。数値が大きいほ
ど着色性に優れていることを示す。
【0018】実施例1 スチレン含有量75重量%、アクリロニトリル含有量2
5重量%の単量体混合物100重量部に対して、エチル
ベンゼン50重量部、ゴム成分12重量部、有機過酸化
物系の重合開始剤0.085重量部及びt−ドデシルメ
ルカプタン(連鎖移動剤)0.35重量部を混合してな
る原料液を完全混合槽とプラグフロ−型反応器等を直列
組み合わせた連続重合プロセスで単量体混合物の重合転
化率が約60〜95%になるまで連続溶液重合させた
後、脱揮装置にて揮発分を除去してゴム成分含有量約1
0〜17重量%の樹脂を製造した。 なお、ゴム成分と
しては、分岐構造を有しスチレン分含有量が5重量%で
5重量%スチレン溶液粘度が25cpsであるスチレン
ーブタジエンゴムを使用した。得られた樹脂の物性を表
1に記載する。またゴム粒子形態を図1に示す。
【0019】実施例2 t−ドデシルメルカプタン(連鎖移動剤)0.5重量部
としたほかは、実施例1と同じ条件で製造した。得られ
た樹脂の物性を表1に記載する。
【0020】実施例3 スチレンとアクリロニトリルをそれぞれスチレン含有量
95重量%、アクリロニトリル含有量5重量%の単量体
混合物100重量部にしたほかは、実施例1と同じ条件
で製造した。得られた樹脂の物性を表1に記載する。
【0021】比較例1 攪拌回転数の異なる並列にした完全混合槽で反応させた
半重合物をプラグフロー型反応器に入る前に混合したほ
かは、実施例1と同じ条件で製造した。得られた樹脂の
物性を表1に記載する。
【0022】比較例2 転化率を35%にしたほかは実施例1と同じ条件で製造
した。得られた樹脂の物性を表2に記載する。
【0023】比較例3 t−ドデシルメルカプタン(連鎖移動剤)1.2重量部
としたほかは、実施例1と同じ条件で製造した。得られ
た樹脂の物性を表2に記載する。
【0024】比較例4 スチレンとアクリロニトリルをそれぞれスチレン含有量
90重量%、アクリロニトリル含有量10重量%の単量
体混合物100重量部、重合開始剤として過酸化ベンゾ
イルを0.085重量部使用し且つ重合温度を90°C
にしたほかは、実施例1と同じ条件で製造した。得られ
た樹脂の物性を表2に記載する。またゴム粒子形態を図
2に示す。
【0025】比較例5 所定の膨潤比になる様に脱揮温度を調整したほかは、実
施例1と同じ条件で製造した。得られた樹脂の物性を表
2に記載する。
【0026】比較例6 所定のゴム粒子径が形成される様に攪拌回転数を調整し
たほかは、実施例1と同じ条件で製造した。得られた樹
脂の物性を表3に記載する。
【0027】参考例1 ポリブタジエンゴムラテックス固形分40部、脱イオン
水100部、ロジン酸カリウム1.5部を還流冷却器付
重合反応器に入れ、気相部を窒素したのち70℃に昇温
した。アクリロニトリル15部、スチレン45部、t−
ドデシルメルカプタン0.6部、有機過酸化物系の重合
開始剤0.1部よりなる単量体混合液と脱イオン水50
部にナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート0.
2部、硫酸第一鉄0.004部、エチレンジアミンテト
ラ酢酸二ナトリウム塩0.04部を溶解してなる水溶液
を6時間にわたり連続追加して反応させた。この間重合
系を70°Cに制御し、追加添加終了後、更に1時間そ
の状態を保ち反応を完結した。その後、水洗、脱水、脱
揮を行った。得られた樹脂にASを二軸で練り込みゴム
含を13%に調整した。得られたABS樹脂の物性を表
3に記載する。またゴム粒子形態を図3に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】
【発明の効果】本発明のゴム変性芳香族ビニル系共重合
体樹脂は、光沢及び機械的強度及び成形性を維持しなが
ら漆黒性の向上や着色時の白っぽさを解消する。
【0032】
【図面の簡単な説明】
図1は実施例1で得られたゴム分散粒子構造の電子顕微
鏡写真、図4は図1の模式図である。図2は比較例4で
又図3は参考例でそれぞれ得られた着色性に劣るゴム分
散粒子構造の電子顕微鏡写真、図5、図6はそれぞれの
模式図である。図7は粒子表面凹凸度を求めるために必
要なPM(=ゴム粒子断面の周辺の長さ)の模式図、図
8は粒子表面凹凸度を求めるために必要なCPM(=ゴ
ム粒子断面の凸部を結んでいったときの長さ)の模式図
である。図において、1;ゴム質重合体に内包されたア
クリロニトリル−スチレン共重合体、2;ゴム質重合体
である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴム成分を溶解した芳香族ビニル系単量体
    とシアン化ビニル系単量体又はさらにこれらと共重合し
    得るその他のビニル系単量体とともに、塊状重合法また
    は溶液重合法により共重合して得られるゴム変性スチレ
    ン−アクリロニトリル系樹脂組成物において、(a)マ
    トリックス共重合体中の割合が芳香族ビニル系重合体6
    0〜99重量%、シアン化ビニル系重合体1〜40重量
    %であり、(b)ゴム成分が共重合体樹脂相100重量
    部に対し3〜25重量部含まれ、(c)該ゴム成分が樹
    脂組成物中において平均粒子径0.2〜2μmの粒子と
    して分散しており、その粒子径分布が2以下で、0.2
    μm以上のゴム粒子の粒子表面凹凸度が平均20以下、
    (d)樹脂のグラフト率が0.4〜1、膨潤比が6〜1
    1であることを特徴とするゴム変性スチレン−アクリロ
    ニトリル系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】芳香族ビニル系単量体含有量が60〜99
    重量%、シアン化ビニル系単量体含有量が1〜40重量
    %である単量体混合物100重量部、ゴム成分3〜25
    重量部並びに溶媒2〜100重量部からなる原料液に重
    合開始剤及び連鎖移動剤を添加して単量体混合物の重合
    転化率が40〜90%となるまで塊状もしくは溶液重合
    させた後に揮発分を除去することを特徴とするゴム変性
    スチレン−アクリロニトリル系樹脂組成物の製造方法。
JP1207694A 1994-01-07 1994-01-07 ゴム変性スチレン−アクリロニトリル系樹脂組成物及びその製造方法 Withdrawn JPH07206948A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000169528A (ja) * 1998-12-11 2000-06-20 Mitsui Chemicals Inc ビニル化合物変性オレフィン重合体
JP2003511495A (ja) * 1999-09-30 2003-03-25 ザ ダウ ケミカル カンパニー 改良された塊状重合したゴム変性モノビニリデン芳香族コポリマー組成物

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