JPH07227156A - 農業用シート - Google Patents

農業用シート

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Publication number
JPH07227156A
JPH07227156A JP2170794A JP2170794A JPH07227156A JP H07227156 A JPH07227156 A JP H07227156A JP 2170794 A JP2170794 A JP 2170794A JP 2170794 A JP2170794 A JP 2170794A JP H07227156 A JPH07227156 A JP H07227156A
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JP
Japan
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web layer
nonwoven web
sheet
woven
short fiber
Prior art date
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Pending
Application number
JP2170794A
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English (en)
Inventor
Nobuo Noguchi
信夫 野口
Eiji Okumura
栄二 奥村
Tomosato Yamamoto
知里 山本
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】機械的特性、寸法安定性、透光性、通気遮断
性、吸水性、柔軟性に富んだ農業用シートを提供する。 【構成】合成長繊維不織ウェブ層1の片面にコットン短
繊維不織ウェブ層2が積層されてなる農業用シートであ
り、前記合成長繊維不織ウェブ層1の構成繊維間が部分
的に接着されており、コットン短繊維不織ウェブ層2は
構成繊維同士が三次元的に交絡され、前記コットン短繊
維不織ウェブ層2の構成繊維と合成長繊維不織ウェブ層
1の構成繊維とが相互に交絡され、農業用シートの幅方
向中央部に孔が付与されて透光部分3を形成するととも
に、この透光部分3の両側部に緻密な構造を有した通気
遮断部分4を形成し、前記透光部分3の農業用シート全
体に占める面積比を50〜80%とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械的特性、寸法安定
性、吸水性、透光性、通気遮断性に富んだ農業用シート
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、温室栽培などにおいてトンネ
ル状に張設される農業用シートには、合成長繊維からな
るスパンボンド不織シート、あるいはポリエステル、ポ
リビニルなどのフィルムシートなどが用いられている
が、これらのシート類は、目付けの均一性、強度の点で
優れている。しかしながら、スパンボンド不織シートは
遮光性に優れるが、通気性に欠け、またフィルムシート
は通気性に欠けるなどの問題がある。また、スパンボン
ド不織シート、フィルムシートともに、気温の上昇とと
もにシート内部は雰囲気温度が上昇し、苗の植えられた
土壌中の水分が蒸発し結露するなどの問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を解決するもので、特に引裂強力などの機械的特性、
寸法安定性、透光性、通気遮断性、吸水性、柔軟性に優
れた農業用シートを提供することを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、合成長繊維不織ウェブ層Aの片面にコット
ン短繊維不織ウェブ層Bが積層されてなる農業用シート
であり、前記合成長繊維不織ウェブ層Aの構成繊維間が
部分的に接着されており、コットン短繊維不織ウェブ層
Bは構成繊維同士が三次元的に交絡され、前記コットン
短繊維不織ウェブ層Bの構成繊維と合成長繊維不織ウェ
ブ層Aの構成繊維とが相互に交絡され、農業用シートの
幅方向中央部に孔が付与されて透光部分を形成するとと
もに、この透光部分の両側部に緻密な構造を有した通気
遮断部を形成し、前記透光部分の農業用シート全体に占
める面積比が50〜80%であることを要旨とするもの
である。
【0005】さらに、本発明について詳細に説明する
と、前記農業用シートの幅方向両側部の面積比が20〜
50%の部分は、合成長繊維不織ウェブ層Aとコットン
短繊維不織ウェブ層Bが積層されてなる農業用シートが
50メッシュ以上のネット上に載置され高圧液体流処理
が施されて緻密な構造を有した通気遮断部分となってお
り、幅方向の中央部分の面積比50〜80%の部分は、
農業用シートが25メッシュ以下のネット上に載置され
て、高圧液体流処理が施されることにより、農業用シー
トに空隙(孔)が形成され、透光性を有する構造となっ
ている。
【0006】前記透光部分の農業用シート全体に占める
面積比は50〜80%の範囲が好ましい。50%未満で
は日照時間の短い冬季において、トンネル状に張設され
た農業用シート内部に植えられた苗などの育成に必要な
日光が十分当たらず、また一方、80%を超えると、日
照時間の確保は十分に行なえるものの、張設された農業
用シートの中央部分に配置された孔部分がトンネル状の
側面に位置する結果、この部分が実質的に通気性部分を
構成することになり、寒気が農業用シートの内部に入り
込み、シート内の保温効果を損なう結果となり、好まし
くない。
【0007】次に、本発明の農業用シートを図面に基づ
いて説明する。図1は本発明の農業用シートの斜視図で
あって、図において、1は合成長繊維不織ウェブ層A、
2はコットン短繊維不織ウェブ層Bであり、両不織ウェ
ブ層A,Bが積層された後、高圧液体流処理が施され一
体化されてなる農業用シートの幅方向中央部に孔を有し
た透光部分3が形成されている。4は農業用シートの幅
方向両側部に緻密な構造を有した通気遮断部分である。
【0008】本発明における合成長繊維不織ウェブ層A
は、繊維形成性を有するポリオレフィン系重合体、ポリ
エステル系重合体あるいはポリアミド系重合体からなる
ものである。
【0009】ポリオレフィン系重合体としては、炭素原
子数2〜18の脂肪族α−モノオレフィン、例えばエチ
レン、プロピレン、ブデン−1、ペンテン−1、3−メ
チルブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、ドデセ
ン−1、オクタデセン−1からなるホモポリオレフィン
重合体が挙げられる。この脂肪族α−モノオレフィン
は、他のエチレン系不飽和モノマ、例えばブタジエン、
イソプレン、ペンタジエン−1・3、スチレン、α−メ
チルスチレンのような類似のエチレン系不飽和モノマが
共重合されたポリオレフィン系共重合体であっても良
い。また、ポリエチレン系重合体の場合には、エチレン
に対してプロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、オク
テン−1または類似の高級α−オレフィンが10重量%
以下共重合されたものであっても良く、ポリプロピレン
系重合体の場合には、プロピレンに対してエチレンまた
は類似の高級α−オレフィンが10重量%以下共重合さ
れたものであっても良いが、前記これらの共重合物の共
重合率が前記重量%を超えると共重合体の融点が低下
し、これら共重合体の長繊維からなる不織ウェブを用い
て得た複合不織布を高温条件下で使用したときに、機械
的特性や寸法安定性を低下するので好ましくない。
【0010】ポリエステル系重合体としては、テレフタ
ル酸、イソフタル酸、ナフタリン−2・6−ジカルボン
酸などの芳香族ジカルボン酸あるいはアジピン酸、セバ
チン酸などの脂肪族ジカルボン酸またはこれらのエステ
ル類を酸成分とし、かつエチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、1・4−ブタジオール、ネオペンチルグ
リコール、シクロヘキサン−1・4−ジメタノールなど
のジオール化合物をエステル成分とするホモポリエステ
ル重合体あるいは共重合体が挙げられる。なお、これら
のポリエステル系重合体は、パラオキシ安息香酸、5−
ソジウムスルホイソフタール酸、ポリアルキレングリコ
ール、ペンタエリスススリトール、ビスフェノールAな
どが添加あるいは共重合されていても良い。
【0011】ポリアミド系重合体としては、ポリイミノ
−1−オキソテトラメチレン(ナイロン4)、ポリテト
ラメチレンアジパミド(ナイロン46)、ポリカプラミ
ド(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナ
イロン66)、ポリウンデカナミド(ナイロン11)、
ポリラウコラクタミド(ナイロン12)、ポリメタキシ
レンアジパミド、ポリパラキシリレンデカナミド、ポリ
ビスシクロヘキシルメタンデカナミドまたはこれらのモ
ノマを構成単位とするポリアミド系共重合体が挙げられ
る。特に、ポリテトラメチレンアジパミドの場合、ポリ
テトラメチレンアジパミドにポリカプラミドやポリヘキ
サメチレンアジパミド、ポリウンデカメチレンテレフタ
ラミドなどの他のポリアミド成分が30モル%以下共重
合されたポリテトラメチレンアジパミド系共重合体であ
っても良い。前記他のポリアミド成分の共重合率が30
モル%を超えると共重合体の融点が低下し、これら共重
合体の長繊維からなる不織ウェブを用いて得た複合不織
布を高温条件下で使用したときに、機械的特性や寸法安
定性が低下するので好ましくない。
【0012】なお、本発明において、前記の繊維形成性
熱可塑性重合体には、必要に応じて、例えば艶消し剤、
顔料、防炎剤、消臭剤、光安定剤、熱安定剤、酸化防止
剤などの各種添加剤を本発明の効果を損なわない範囲内
で添加することができる。
【0013】本発明における合成長繊維不織ウェブ層A
を構成する長繊維は、繊維形成性を有する前記重合体か
ら構成されるものであるが、その形態は、前記重合体単
独からなるものの他に、前記重合体の中から選択された
2種以上の相異なる重合体が各々溶融紡糸性を損なわな
い範囲内でブレンドされたブレンド物からなるものであ
っても良い。このブレンド物としては、例えばポリエス
テル系重合体とポリオレフィン系重合体とがブレンドさ
れた物や、2種の相異なるポリアミド系重合体がブレン
ドされた物が挙げられる。特に、前者の場合には、溶融
紡出直後で未配向のポリエステル成分の収縮を抑制する
ことができて好ましい。また、この長繊維の形態は、前
記重合体の中から選択された2種の相異なる重合体が芯
鞘型あるいは並列型に配されたものであっても良い。こ
の複合では、例えばポリエチレンテレフタレート重合体
が芯部にかつポリエステル重合体が鞘部に配された芯鞘
型、あるいはポリカプラミド重合体とポリヘキサメチレ
ンアジパミド重合体とからなる並列型のような複合形態
が挙げられる。
【0014】本発明における合成長繊維不織ウェブ層A
を構成する長繊維は、繊維形成性を有する前記重合体か
ら構成され、かつ単繊維繊度が3.0〜10.0デニー
ルのものである。単繊維繊度が3.0デニール未満であ
ると得られた不織布の構成繊維本数が目付けに対し相対
的に多くなり、不織布構造が緻密となり透光性が阻害さ
れ好ましくない。一方、単繊維繊度が10.0デニール
を超えると得られたウェブの風合いが硬くなり柔軟性に
富む複合不織布を得ることができないのみならず、溶融
紡糸工程における製糸性が低下し、好ましくない。従っ
て、本発明では、この単繊維繊度が3.0〜10.0デ
ニール、より好ましくは4.0〜8.0デニールの範囲
であるのが良い。
【0015】本発明の農業用シートの合成長繊維不織ウ
ェブ層Aは、前記長繊維から構成され、かつその構成繊
維間が部分的に熱接着されたものである。この部分的な
熱接着とは、加熱条件下にある、表面に彫刻模様が刻印
されたロールすなわちエンボスロールと表面が平滑な金
属ロール間にウェブを通すことにより前記彫刻模様に該
当する部分のウェブ構成繊維同士を熱的に接着させるこ
とである。さらに詳しくは、この部分的な熱接着とは、
ウェブ層Aの全表面積に対して特定の領域を有し、すな
わち、個々の熱接着領域は必ずしも円形の形状である必
要はないが、0.1〜1.0mm2 の面積を有し、その
密度すなわち接着点密度が2〜80点/cm2 、好まし
くは4〜60点/cm2 のものであるのが良い。この接
着点密度が2点/cm2 未満であると熱接着後のウェブ
層Aの機械的特性や形態保持性が向上せず、一方、接着
点密度が80点/cm2 を超えると柔軟性が低下して展
張性が劣り、いずれも好ましくない。
【0016】また、ウェブ層Aの全表面積に対する全熱
接着領域の面積の比すなわち接着面積率は2〜30%好
ましくは4〜20%のものである。この接着面積率が2
%未満であると熱接着後のウェブ層Aの寸法安定性が向
上せず、従って、このウェブ層Aにウェブ層Bを積層し
て得られた不織シートの寸法安定性が劣り、好ましくな
い。
【0017】本発明におけるウェブ層Aは、その目付け
が10〜40g/m2 のものであるのが好ましい。目付
けが10g/m2 未満であると長繊維同士の緻密な重な
りの程度が低く、このウェブ層Aにコットン短繊維不織
ウェブ層Bを積層し複合して得られた複合不織布の地合
いが低下し、一方、目付けが40g/m2 を超えると、
このウェブ層Aの緻密性が増し、ウェブ層Bが積層され
交絡処理が施された際、ウェブ層A・B間の交絡性が損
なわれるのみでなく、積層シートへの孔形状の付与が困
難となり、透光性を損ない好ましくない。従って、本発
明では、ウェブ層Aの目付けは10〜40g/m2 、好
ましくは15〜30g/m2 であるのが良い。
【0018】本発明における短繊維不織ウェブ層Bはコ
ットンを構成成分として用いるものである。コットンと
しては、コーマ糸、晒し綿などが用いられ、繊度が1.
0〜2.5デニール、繊維長10〜40mm程度のもの
を採用すると良い。
【0019】また、本発明でいうコットン繊維からなる
ウェブ層Bは、コットンからなる糸または織物または編
物から得られる反毛により作られる。この反毛とは、単
に漂泊しただけのものおよび蛍光晒しのものおよび染色
したものをいう。
【0020】本発明で効果的に用いることができる反毛
機は、ラッグ・マシン、ノット・ブレーカー、ガーネッ
ト・マシン、廻切機などである。用いる反毛機の種類や
組み合わせは反毛される布帛の形状や、構成する糸の太
さ、撚りの強さにもよるが、同一の反毛機を数台直列に
連結させたり、2種以上の反毛機を組み合わせて用いた
りすると効果的である。ここで反毛機による解繊率は3
0〜95%の範囲が好ましい。解繊率が30%未満であ
ると高圧液体流でウェブ層Bを処理するとき液体流がウ
ェブ層Bを十分貫通せず、また解繊率が95%を超える
と十分な表面摩耗強度が得られない。なお、解繊率は下
記に示す式により求められる。
【0021】解繊率(%)=(反毛重量−糸状物重量)
×100/反毛重量 本発明の短繊維不織ウェブ層Bは、その目付けが20〜
150g/m2 のものであるのが好ましい。目付けが2
0g/m2 未満であると得られたウェブ層Bの形態保持
性が向上しないばかりでなく、透光性を十分に保持でき
ず好ましくない。また、目付けが150g/m2 を超え
ると、高圧液体流処理時のエネルギーが大きくなり、極
端なときにはウェブ層Bの内層において短繊維相互の交
絡が形成されず、結果として実用的な機械的特性が得ら
れないこととなり好ましくない。また、ウェブ層Bに付
与するメッシュ模様が不鮮明になり、結果として透光部
分に空隙を有さないウェブ層Bとなり、良好な透光性が
得られず好ましくない。上記の理由でウェブ層Bの目付
けは20〜150g/m2 の範囲であり、より好ましく
は50〜100g/m2 の範囲である。
【0022】本発明の農業用シートは、ウェブ層Bとし
てコットンを構成成分とし、前記積層不織ウェブに予備
的に交絡を施す。この第1回目の交絡処理を行なうとき
の水圧が40kg/cm2 Gを超えると、高圧液体流に
より発生する随伴気流によりコットン短繊維不織ウェブ
層Bの乱れが生じ、目付けムラが生じ、不織布の品位を
保つ上で好ましくない。
【0023】積層不織ウェブは引き続き、第2回目以降
の交絡処理として水圧50kg/cm2 G以上の高圧液
体流により処理が施され、短繊維相互が三次元的に緻密
に一体化するとともに、合成長繊維不織ウェブ層Aの構
成繊維とコットン短繊維不織ウェブ層Bの構成繊維相互
が緻密に一体化した複合不織シートとすることができ
る。
【0024】本発明の農業用シートは下記の工程により
効率良く製造することができる。すなわち、スパンボン
ド法により得られた合成長繊維不織ウェブ層Aに、カー
ディングされ開繊されたコットン短繊維不織ウェブ層B
を積層し、コットン短繊維不織ウェブ層B側より高圧液
体流を作用せしめ、コットン短繊維不織ウェブ層Bを構
成する繊維相互に三次元的交絡を施すとともに、合成長
繊維不織ウェブ層Aを構成する繊維とコットン短繊維不
織ウェブ層Bを構成する繊維相互に三次元的な交絡を有
する積層不織布で構成されるものである。
【0025】本発明において三次元的な交絡とは、コッ
トン短繊維不織ウェブ層Bを構成する繊維相互が縦横方
向のみでなく、厚み方向に対しても交絡し、緻密に一体
化されたものであり、コットン短繊維不織ウェブ層Bの
構成繊維と合成長繊維不織ウェブ層Aの構成繊維が相互
に緻密に一体化されたものである。
【0026】この工程をさらに詳述すると、孔径が0.
05〜1.5mmの噴射孔が0.5〜5mm間隔で1列
ないしは複数列に複数個配設されたオリフィスヘッドよ
り、高圧で柱状に噴射される高圧液体流を、ネット上に
合成長繊維不織ウェブ層Aの上部にコットン短繊維不織
ウェブ層Bが積層された不織ウェブ層に作用せしめ、コ
ットン短繊維不織ウェブ層Bを構成する繊維相互を緻密
に交絡せしめるとともに、合成長繊維不織ウェブ層Aの
構成繊維とコットン短繊維不織ウェブ層Bの構成繊維間
を緻密に一体化させる。液体としては常温の水あるいは
熱水を使用するのが経済性の面から好ましい。高圧液体
流を前記積層不織ウェブ層に衝突させるに際しては、前
記噴射孔が配設されたオリフィスヘッドを、ネット上に
載置された前記積層不織ウェブ層の進行方向に対し、直
角をなす方向に噴射孔間隔と同一間隔でオリフィスヘッ
ドを振動させながら、高圧液体流を噴射せしめ均一に衝
突させると良い。
【0027】この高圧液体流の噴射の際、積層不織ウェ
ブ層を載置するネットとしては、高圧液体流がネット上
の積層不織ウェブ層を通過しうる構成のものであれば、
金属製、ポリエステル製、あるいはその他の材質のいず
れでも良い。
【0028】本発明において、前記積層不織ウェブ層に
通気遮断部分を形成するためのネットとしては、50〜
150メッシュのものが使用される。50メッシュ未満
のネットでは、交絡処理の施された積層不織ウェブ層表
面に孔が形成され、十分な通気遮断性が保持できず好ま
しくない。また、150メッシュ以上では、十分な通気
遮断性を保持できるものの、高圧液体流処理に要するエ
ネルギーコストが多大となり好ましくない。
【0029】この高圧液体流処理は、少なくとも2回に
分けて行なうと良い。すなわち、第1回目の高圧液体流
処理では、水圧が40kg/cm2 G以下の高圧液体流
により前記積層不織ウェブ層に予備交絡を施す。この第
1回目の交絡処理を行なうときの水圧が40kg/cm
2 Gを超えると、高圧液体流により発生する随伴気流に
より前記コットン短繊維不織ウェブ層Bの乱れが生じ、
目付けムラとなり、不織布の品位を保つ上で好ましくな
い。
【0030】積層不織ウェブ層は引き続き、第2回目以
降の交絡処理として水圧50kg/cm2 G以上の高圧
液体流により処理が施され、短繊維相互が三次元的に緻
密に一体化するとともに、合成長繊維不織ウェブ層Aの
構成繊維とコットン短繊維不織ウェブ層Bの構成繊維が
緻密に一体化した複合不織シートとすることができる。
【0031】次に、積層不織ウェブの透光部分を形成す
る方法について説明する。50メッシュ以上のネットを
用いて高圧液体流処理の施された積層不織ウェブ層を、
25メッシュ以下のネット上に導き、50メッシュ以上
のネットを用いて高圧液体流処理の施された積層不織ウ
ェブの中央部に再度高圧液体流を作用せしめ、25メッ
シュ以下のネットの有する孔形状を積層不織ウェブに付
与せしめ、透光性を有する部分を形成するものである。
【0032】前記25メッシュ以下のネットによる通気
部分の形成についてさらに詳細に説明すると、25メッ
シュ以下のネット上に載置された積層不織ウェブの上部
に、孔径0.05〜1.5mmの噴射孔が0.5〜5m
m間隔で配置された50〜100cm幅の移動可能なオ
リフィスヘッドを複数個配置し、このオリフィスヘッド
の配置角度および配置位置を調整することにより、孔形
状の付与される位置および幅を規制し、孔形状を付与す
ることにより実質的に有孔部分を有する不織シートが構
成されるものである。この工程における高圧液体流の噴
射に要する液圧は、交絡形成を目的とせず、孔形状の付
与できる液圧であれば良く、複合不織シートの目付けに
より適宜選択されるものである。
【0033】以上により得られた積層不織ウェブの余分
な水分を、既知の水分除去装置であるマングルなどによ
り除去し、さらにサクションバンド方式の熱風循環式乾
燥機を用いて乾燥処理を施し、三次元的交絡を有すると
ともに部分的に孔形状の付与された複合不織シートを得
る。
【0034】なお、本発明の農業用シートは、上記工程
の後、必要に応じて、プリントまたは染色などの後加工
を施すことができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。な
お、本発明における実施例の測定法は、以下の方法によ
り測定した。
【0036】メルトフローレイト値;ASTM D12
38(L)に記載の方法により測定した。
【0037】不織布の引張強力(kg/5cm幅);定
速伸長型引張試験機(東洋ボールドウイン(株)製テン
シロンUTM−4−1−100)を用い、JIS L−
1096に記載のストリップ法に従って測定した。すな
わち、試料幅が5cmで試料長が15cmの試料片10
片を準備し、各試料毎に掴み間隔10cm、引張速度1
0cm/分で測定して最大引張強力(kg)を求め、得
られた各引張強力値の平均値を不織布の引張強力(kg
/5cm幅)とした。
【0038】圧縮剛軟度(g);試料長が10cm、試
料幅が5cmの試料片計5点を作成し、各試料片毎に横
方向に曲げて円筒状物とし、各々その端部を接合したも
のを圧縮剛軟度測定試料とした。次いで、各測定試料毎
にその軸方向について、定速伸長型引張試験機(東洋ボ
ールドウイン(株)製テンシロンUTM−4−1−10
0)を用い、圧縮速度5cm/分で圧縮し、得られた最
大荷重値(g)の平均値を圧縮剛軟度(g)とした。
【0039】通気遮断性(m/秒);30cm角の試料
を5個準備し、風速10m/秒の風の発生器および測定
器としては日本カノマックス(株)製風速測定器型式6
621を用いて測定した。すなわち、試料を風速7m/
秒の風速の位置に垂直に置き、試料を通過する風速を試
料の直後1cmの位置で各試料毎に測定し、その平均値
を通気遮断性(m/秒)とした。
【0040】遮光性(ルックス);30cm角の試料を
5個準備し、光源として200Wの白色光を用い、照度
の測定器としては東京光電(株)製照度測定器ANA−
300を用い測定した。すなわち、光源と測定器間の距
離を2000ルックスの位置とし、測定器上10cmの
位置に試料を水平に置き、測定試料を通過する光量を各
測定試料毎に測定し、測定値の平均値を遮光性(ルック
ス)とした。
【0041】吸水性(cm/10分);JIS L−1
096に記載のバイレック法により、幅2.5cm、長
さ20cmの試料を5点作成し、各試験片を20±2℃
の蒸留水を入れた水槽上の一定の高さに支えた水平棒上
にピンで止めて吊るす。試験片の下端を一線に並べて水
平棒を下げ、試験片の下端の1cmが丁度水につかるよ
うにする。次に10分間放置後の水の上昇した高さ(c
m)を測り、平均値を吸水性(cm/10分)とした。
【0042】孔面積(mm2 );日本光学(株)製万能
投影機(PROFILE PROJECTOR V−1
2)を用い、不織布に形成された任意の孔50個の縦、
横の長さを小数点以下3桁までmm単位で測定し、孔面
積を算出し、その平均値を孔面積(mm2 )とした。
【0043】孔面積比(%);日本光学(株)製万能投
影機(PROFILE PROJECTOR V−1
2)を用い、不織布に形成された任意の孔50個につい
て、孔の縦、横の長さおよび1つの孔に対し単位面積を
構成する繊維束部分を含めた縦、横の長さをそれぞれ小
数点以下3桁までmm単位で測定し、孔面積および単位
面積を算出し、孔面積を単位面積で除した数値の平均値
を孔面積比(%)とした。
【0044】実施例1 融点が156℃、密度0.98g/cc、メルトフロー
レート56g/10分のポリプロピレン重合体チップを
用い、スパンボンド法により合成長繊維不織ウェブ層A
を製造した。すなわち、前記重合体チップを溶融し、こ
れを紡糸孔を通して紡糸温度250℃で溶融紡出し、溶
融紡出されたポリマー流を冷却した後、エアーサッカー
を用い引取り速度4800m/分で引取った後、コロナ
放電手段を用いて開繊し、移動する捕集面上に捕集・堆
積させて単繊維繊度が5.0デニールの長繊維からなる
ウェブ層とし、次いで得られたウェブ層に熱接着処理を
施して目付けが20g/m2 のウェブ層Aを得た。熱接
着処理を施すに際しては、面積が0.36mm2 の彫刻
模様が接着点密度40点/cm2 かつ接着面積率15%
で配設されたエンボスロールと表面が平滑な金属ロール
とを用いた。このエンボスロールと表面が平滑な金属ロ
ールの表面温度を135℃、かつ両ロール間の線圧を1
0kg/cmとした。
【0045】短繊維不織ウェブ層Bとしては、平均繊度
1.5デニール、平均繊維長25mmのコットンの晒し
綿を用いた。これをランダムカード機により、繊維の配
列がランダムな目付け60g/m2 の短繊維不織ウェブ
層Bを得た。得られた短繊維不織ウェブ層Bを、前記合
成長繊維不織ウェブ層Aの片面に積層し、20m/分で
移動する70メッシュのネット上にコットン短繊維不織
ウェブ層Bを上層にして載置し、短繊維不織ウェブ層B
上方50mmの位置より、噴射孔径0.1mm、噴射孔
間隔0.6mmで一列に配置された噴射孔より、第1回
目の処理とし、水圧40kg/cm2 Gの常温の水によ
り高圧水流処理を施し、引続き第2回目の処理を、前記
と同一ネットおよび噴射孔を用い、70kg/cm2
の水圧により4回の高圧水流処理を施した。
【0046】得られた積層不織ウェブを、マングルなど
により余剰の水分を除去した後、100℃の温度の乾燥
機により乾燥処理を行なった。得られた積層不織ウェブ
は、目付け83g/m2 で、合成長繊維不織ウェブ層A
の構成繊維とコットン短繊維不織ウェブ層Bの構成繊維
相互が緻密に一体化するとともに、コットン短繊維不織
ウェブ層Bの構成繊維相互が緻密に一体化した三次元交
絡を有するものであった。
【0047】上記方法により得られた積層不織ウェブが
幅方向に120cmに裁断されたものを、さらに、20
メッシュのネット上に導き、噴射孔の孔径0.1mm、
噴射孔間隔0.6mmの噴射孔を有する100cm幅の
オリフィスヘッドの中心が、前記積層不織ウェブの中心
に合わされ、このオリフィスヘッドを積層不織ウェブの
幅方向に対し、80cm幅に高圧液体流が当たる角度で
設置した。
【0048】得られた積層不織ウェブの余分な水分をマ
ングルなどにより除去したのち、90℃の温度によりサ
クションバンド方式の乾燥機により、乾燥処理を施し
た。得られた積層不織ウェブは、120cm幅のもので
あり、その中央部分に80cm幅で、孔を有した透光性
部分、その両側部に20cm幅の緻密な構造からなる通
気遮断部を有する3つの構成でなるものである。
【0049】得られた積層不織ウェブの性能は、70メ
ッシュの交絡部分の引張強力が14.8kg/5cm幅
であり、透光性を保有のため20メッシュにより有孔が
付与された部分の引張強力は16.2kg/5cm幅で
あった。
【0050】また、20メッシュのネットにより形成さ
れた有孔部分は、積層不織ウェブを貫通した明瞭な空隙
が形成され、透光性を有するものであり、有孔部分の平
均面積が1.24mm2 、不織ウェブ全体に占める有孔
部分の面積率が35%であった。また、70メッシュ部
分は緻密な構造からなる通気遮断性を構成するものであ
った。
【0051】以上述べた実施例における不織布の引張強
力、圧縮剛軟度、透光性、通気遮断性、吸水性について
測定した結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】表1からも明らかなように、本実施例にお
ける農業用シートは、透光性、通気遮断性、吸水性に富
み、適度な引張強力を備え、特に農業用シートの両側部
は緻密な構造の形状保持性を有し、シート全体の形状が
安定し、展張性に優れたものである。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、特に引張
強力などの機械的特性、寸法安定性、透光性、通気遮断
性、吸水性に優れ、農業用シートとして好適な素材を提
供することができる。特に本発明は幅方向中央部に孔形
状の付与された透光部分が形成され、この透光部分の両
側部に緻密な構造を有する通気遮断部が形成されて、農
業用シートとして優れた効果を発揮し、かつ緻密な構成
による不織布構造が、シート全体の形状を安定し、三次
元的交絡により得られる柔軟性と相まって、展張性に優
れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の農業用シートの斜視図である。
【符号の説明】
1 合成長繊維不織ウェブ層 2 コットン短繊維不織ウェブ層 3 透光部分 4 通気遮断部分

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成長繊維不織ウェブ層Aの片面にコッ
    トン短繊維不織ウェブ層Bが積層されてなる農業用シー
    トであり、前記合成長繊維不織ウェブ層Aの構成繊維間
    が部分的に接着されており、コットン短繊維不織ウェブ
    層Bは構成繊維同士が三次元的に交絡され、前記コット
    ン短繊維不織ウェブ層Bの構成繊維と合成長繊維不織ウ
    ェブ層Aの構成繊維とが相互に交絡され、農業用シート
    の幅方向中央部に孔が付与されて透光部分を形成すると
    ともに、この透光部分の両側部に緻密な構造を有した通
    気遮断部を形成し、前記透光部分の農業用シート全体に
    占める面積比が50〜80%であることを特徴とする農
    業用シート。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150027356A1 (en) * 2010-08-26 2015-01-29 Green Earth Greens Company Produce production system and process

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20150027356A1 (en) * 2010-08-26 2015-01-29 Green Earth Greens Company Produce production system and process

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