JPH07242577A - 光学活性シクロプロパン誘導体 - Google Patents

光学活性シクロプロパン誘導体

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JPH07242577A
JPH07242577A JP6033934A JP3393494A JPH07242577A JP H07242577 A JPH07242577 A JP H07242577A JP 6033934 A JP6033934 A JP 6033934A JP 3393494 A JP3393494 A JP 3393494A JP H07242577 A JPH07242577 A JP H07242577A
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JP
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compound
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mmol
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diethyl ether
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JP6033934A
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English (en)
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Taiji Yamada
泰司 山田
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた抗腫瘍作用を有する上記aragusterol
AおよびaragusterolB の合成化学的手法による製造に用
いる光学活性シクロプロパン誘導体を提供すること。 【構成】 式 (式中、Xは水酸基またはハロゲン原子である。)で表
わされる光学活性シクロプロパン誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天然由来抗腫瘍ステロ
イド(aragusterol Aおよびaragusterol B)の製造中間
体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年沖縄産のXestospongia属海綿由来天
然物の中から、aragusterol A(特開平5−4998号
公報)やaragusterol B(山田泰司他、マリンバイオテ
クノロジー研究発表会,講演要旨集510C,129
頁,1993年)など、優れた抗腫瘍作用を示す含シク
ロプロパンステロイドが見い出され、新規抗癌剤として
期待されている。しかしながら、希少な海綿由来物質で
あることから資源の安定確保が難しく、それ故、合成化
学的手法による製法の確立が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れ
た抗腫瘍作用を有する上記aragusterol Aおよびaragust
erol B の合成化学的手法による製造に用いる光学活性
シクロプロパン誘導体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記海綿由
来抗腫瘍物質の製造に有用な光学活性シクロプロパン誘
導体およびそれを効率良く得るための製法を鋭意研究し
た結果、L−アスコルビン酸から誘導される不飽和ラク
トンを出発原料とする効率的合成法を見いだし、本発明
を完成した。
【0005】以下、本発明を概説する。本発明は、式
【0006】
【0007】(式中、Xは水酸基またはハロゲン原子で
ある。)で表わされる光学活性シクロプロパン誘導体で
ある。
【0008】本発明におけるハロゲン原子とは塩素、臭
素およびヨウ素を意味する。本発明の化合物は、下記の
スキーム1に示す製法に従って合成することができる。
以下に本発明化合物の製法を順に概説する。
【0009】
【0010】L−アスコルビン酸から誘導される光学活
性な既知不飽和ラクトン(1)[Carbohydrate Researc
h,第216巻,第511頁,1991年]にイミダゾ
ールなどの塩基存在下、tert−ブチルジメチルシリ
ルクロリドを反応させて水酸基を保護した誘導体(2)
に導き、次いで化合物(2)にジメチル銅リチウムを作
用させてメチル化体(3)を得る。
【0011】引続き、化合物(3)にリチウムアルミニ
ウムヒドリドなどの還元剤を作用させた後、更に酢酸な
どの酸で処理することにより、トリオール(4)に導
く。次いで化合物(4)に炭酸カリウムなどの塩基存在
下、四酢酸鉛を反応させた後、ウィティッヒ試薬を作用
させて α,β−不飽和エステル(5)を得る。
【0012】引続き、化合物(5)にイミダゾールなど
の塩基存在下、tert−ブチルジフェニルシリルクロ
リドを反応させて水酸基を保護した誘導体(6)に導
き、更にジイソブチルアルミニウムヒドリドなどの還元
剤を作用させることにより、アリルアルコール(7)を
得る。次いで化合物(7)にジエチル亜鉛の存在下、ジ
ヨードメタンを反応させて化合物(8)に誘導した後、
四臭化炭素とトリフェニルホスフィンを作用させるブロ
ム化、リチウムアルミニウムヒドリドなどの還元剤を作
用させる脱ブロム化、更にテトラ n−ブチルアンモニ
ウムフルオリドなどで処理する脱シリルエーテル化の工
程を経て、本発明の化合物である光学活性シクロプロパ
ン誘導体(9)を得ることができる。
【0013】更に、化合物(9)に一般的なハロゲン化
剤(たとえばチオニルクロリド、四臭化炭素−トリフェ
ニルホスフィンなど)を反応させることにより、Xがハ
ロゲン原子である本発明の光学活性シクロプロパン誘導
体(10)を得ることができる。
【0014】また、構造確認のため、化合物(9)を常
法により4−ニトロベンゾアート(11a)に誘導し
た。
【0015】[本発明の光学活性シクロプロパン誘導体
と天然由来当該化合物の同定]本発明の化合物(9)か
ら導いた4−ニトロベンゾアート(11a)と天然由来
のaragusterol Bの化学分解(スキーム2)により得た
当該シクロプロパン誘導体の4−ニトロベンゾアート
(11b)とが、同じ旋光度を示したこと、更には本発
明の化合物(10)を用いて合成した含シクロプロパン
ステロイド(16)(発明の効果に示すスキーム3参
照)と天然由来のaragusterol Bの旋光度および各種ス
ペクトルデータが一致したことから、本発明の化合物
は、その絶対配置を含めて天然由来当該化合物と同一物
質であることが明かとなった。
【0016】
【0017】
【発明の効果】本発明は、医薬として有望な天然由来抗
腫瘍物質であるaragusterol Aおよびaragusterol B の
20位炭素に結合する光学活性シクロプロパン誘導体お
よびその効率的合成法を提供し、当該天然由来抗腫瘍物
質の全合成による製造を可能にした。本発明の効果をよ
り具体的に示すため、本発明化合物を用いたaragustero
l Bの製造法の概略を以下に示す(スキーム3)。
【0018】
【0019】文献[Chem.Ber.,第100巻,
第464頁(1967年)]記載のステロイド化合物
(13)にイミダゾールなどの塩基存在下、トリエチル
シリルクロリドを反応させて水酸基が保護されたステロ
イド誘導体(14)を得る。これに、本発明の化合物
(10)から調製したリチウム塩を反応させた後、テト
ラn−ブチルアンモニウムフルオリドを作用させてトリ
オール(15)とした後、オッペナウアー酸化によりar
agusterol B(16)を得た。
【0020】
【実施例】以下、実施例および参考例を挙げて本発明を
より詳細に説明する。
【0021】実施例11)化合物(2)の合成 化合物(1)(3.36g,29.5mmol)の
N,N−ジメチルホルムアミド(30ml)溶液に、イ
ミダゾール(6.03g,88.5mmol)およびt
ert−ブチルジメチルシリルクロリド(6.67g,
44.3mmol)を加え、室温で40分間攪拌した。
反応液をエーテルで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄
した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(n−ヘキサン:ジエチルエーテル=1:1)で精製
し、無色針状晶の標題化合物を6.1g(収率92%)
得た。
【0022】mp:35〜36℃ [α]D 27:+132.0゜(c 1.29,CHC
31 H−NMR(300MHz,CDCl3)δppm:
0.06(6H,s),0.87(9H,s),3.9
3(1H,dd,J=4.4 and 10.8H
z),3.97(1H,dd,J=5.4 and 1
0.8Hz),5.05(1H,m),6.16(1
H,dd,J=2.0 and 5.7Hz),7.5
0(1H,dd,J=1.5 and 5.7Hz) EIMS m/z:229(M++1) Anal.Calcd for C112O3Si:
C,57.86;H,8.84 Found:C,5
7.83;H,9.02
【0023】2)化合物(3)の合成 精製したヨウ化銅(12.0g,0.063mol)の
無水ジエチルエーテル(200ml)懸濁液に、アルゴ
ン気流下、−10℃で1.15Mメチルリチウムのジエ
チルエーテル溶液(110ml)を滴下し、15分間攪
拌した。次いで、この溶液を−78℃に冷却し、化合物
(2)(8.0g,0.035mol)の無水ジエチル
エーテル(32ml)溶液を滴下し、3時間攪拌した。
この反応液に飽和塩化アンモニウム水を少しずつ加え、
ジエチルエーテルで希釈した後、水および飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(n−ヘキサン:ジエチルエーテル=4:1)で精製
し、無色油状の標題化合物を7.76g(収率90%)
得た。
【0024】[α]D 30:−18.1゜(c 1.4
9,CHCl31 H−NMR(300MHz,CDCl3)δppm:
0.07(6H,s),0.88(9H,s),1.1
7(3H,d,J=6.9Hz),2.14(1H,d
d,J=6.7 and 17.3Hz),2.52
(1H,m),2.77(1H,dd,J=8.8 a
nd 17.3Hz),3.72(1H,dd,J=
3.3 and 11.3Hz),3.84(1H,d
d,J=3.2 and 11.3Hz),4.09
(1H,m) EIMS m/z:245(M++1) Anal.Calcd for C12243Si:
C,58.98;H,9.91 Found:C,5
8.93;H,10.02
【0025】3)化合物(4)の合成 工程1:化合物(3)(15.0g,66.8mmo
l)の無水テトラヒドロフラン(150ml)溶液に、
0℃でアルゴン気流下、リチウムアルミニウムヒドリド
(2.6g,66.8mol)を少しずつ加え5分間攪
拌した。反応液をジエチルエーテルで希釈し、飽和食塩
水(50ml)を加え室温で激しく攪拌した。有機層を
傾斜法でとり、残渣をテトラヒドロフランで抽出し、先
の有機層と合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、減圧下濃縮した。得られた生成物は、これ以上精製
することなく次の反応に使用した。
【0026】工程2:上記工程1で得た粗生成物に80
%酢酸(120ml)を加え室温で3.5時間攪拌し
た。反応溶液を減圧下濃縮した後、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=10:
1)で精製し、無色シロップ状の標題化合物を8.0g
(収率89%)得た。
【0027】[α]D 29:+11.0゜(c 1.1
6,CH3OH) IR(neat):3359,2933cm-1 1 H−NMR(300MHz,CD3OD)δppm:
0.94(3H,d,J=6.5Hz),1.39(1
H,m),1.77(2H,m),3.50(2H,
m),3.58(3H,m) EIMS m/z:103(M+−CH2OH) Anal.Calcd for C6143:C,5
3.69;H,10.52 Found:C,53.4
9;H,10.70
【0028】4)化合物(5)の合成 工程1:化合物(4)(8.0g,59.6mmol)
とベンゼン(120ml)の混合物に炭酸カリウム(2
4.7g,178.8mmol)を加え、攪拌しながら
四酢酸鉛(39.7g,89.4mmol)を3回に分
けて加え室温で1.5時間攪拌した。この反応液をセラ
イトを用いて濾過し、濾液をすぐ次の反応に使用した。
【0029】工程2:上記工程1で得られた濾液にメチ
ルトリフェニルホスホラニリデンアセタート(40.0
g,119mmol)を加え、室温で24時間攪拌し
た。反応液を減圧下濃縮し、得られた粗生成物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:ジエチ
ルエーテル=1:3)で精製し、無色油状の標題化合物
を6.4g(収率67%)得た。
【0030】[α]D 23:−40.8゜(c 0.9
2,CHCl3) IR(neat):3419,2956,1724,1
656cm-1 1 H−NMR(400MHz,CDCl3)δppm:
1.08(3H,d,J=6.8Hz),1.65(2
H,dd,J=6.6 and 13.6Hz),2.
52(1H,m),3.64(1H,dd,J=6.5
and 6.6Hz),3.67(1H,dd,J=
6.5 and 6.6Hz),3.73(3H,
s),5.82(1H,dd,J=1.2 and 1
5.7Hz),6.88(1H,dd,8.1 and
15.7Hz) EIMS m/z:158(M+) Anal.Calcd for C8143:C,6
0.72;H,8.92 Found:C,60.5
5;H,9.10
【0031】5)化合物(6)の合成 化合物(5)(489mg,3.09mmol)のN,
N−ジメチルホルムアミド(3ml)溶液に、イミダゾ
ール(505mg,7.42mmol)およびtert
−ブチルジフェニルシリルクロリド(1020mg,
3.71mmol)を加え室温で6時間攪拌した。反応
液をエーテルで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(n−ヘキサン:ジエチルエーテル=9:1)で精製し
たところ、無色油状の標題化合物を1.15g(収率9
4%)得た。
【0032】[α]D 29:−16.4゜(c 1.1
2,CHCl3) IR(neat):3071,1728,1657cm
-1 1 H−NMR(400MHz,CDCl3)δppm:
1.03(3H,d,J=6.8Hz),1.04(9
H,s),1.60(2H,m),2.59(1H,
m),3.66(2H,m),3.73(3H,s),
5.78(1H,dd,J=1.1 and 15.7
Hz),6.87(1H,dd,J=7.8 and
15.7Hz),7.40(6H,m),7.65(4
H,m) EIMS m/z:339(M+−C49) Anal.Calcd for C24323Si:
C,72.69;H,8.14 Found:C,7
2.67;H,8.29
【0033】6)化合物(7)の合成 化合物(6)(1.15g,2.90mmol)の無水
ジクロロメタン(10ml)溶液に−78℃で攪拌しな
がらジイソブチルアルミニウムヒドリド(0.93M
n−ヘキサン溶液 6.9ml,6.38mmol)を
滴下した。−78℃で30分間攪拌後、ジエチルエーテ
ルで希釈し、飽和食塩水(10ml)を加え室温で激し
く攪拌した。有機層を傾斜法で取り、残渣をエーテルで
抽出し、先の有機層と合わせ、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:ジエチル
エーテル=2:1)で精製し、無色油状の標題化合物を
1.04g(収率97%)得た。
【0034】[α]D 27:−7.8゜(c 0.82,
CHCl3) IR(neat):3338,2930,1428cm
-1 1 H−NMR(400MHz,CDCl3)δppm:
0.97(3H,d,J=6.8Hz),1.04(9
H,s),1.55(2H,m),2.37(1H,
m),3.66(2H,t,J=10.5Hz),4.
03(2H,d,J=4.6Hz),5.53(2H,
m),7.43(6H,m),7.66(4H,m) EIMS m/z:311(M+−C49) Anal.Calcd for C23322Si:
C,74.96;H,8.76 Found:C,7
5.02;H,8.84
【0035】7)化合物(8)の合成 化合物(7)(0.93g,2.53mmol)の無水
ジクロロメタン(9.0ml)溶液に−20℃でアルゴ
ン気流下、ジエチル亜鉛(1.0M n−ヘキサン溶液
6.3ml,6.31mmol)を滴下し、5分間攪拌
した。次いで、ジヨードメタン(3.38g,12.6
mmol)を滴下し、−20℃で10分間、0℃で1時
間、更に室温で2時間攪拌した。反応液をジエチルエー
テルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水を加え、室温で
激しく攪拌した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製し、無
色油状の標題化合物を614mg(収率57%)、およ
び標題化合物のジアステレオマーを389mg(収率3
6%)得た。 (1)化合物(8): Rf値:0.41(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:
1,シリカゲルF254;メルク社製) [α]D 26:−8.0゜(c 1.46,CHCl3) IR(neat):3348,3071,2998cm
-1 1 H−NMR(400MHz,CDCl3)δppm:
0.31(2H,m),0.38(1H,m),0.8
7(1H,m),0.91(3H,d,J=6.3H
z),0.99(1H,m),1.05(9H,s),
1.52(1H,heptet,J=6.7Hz),
1.66(1H,heptet,J=6.7Hz),
3.33(2H,m),3.75(1H,dd,J=
6.7 and10.3Hz),7.40(6H,
m),7.68(4H,m) EIMS m/z:382(M+) Anal.Calcd for C24342Si:
C,75.35;H,8.96 Found:C,7
5.48;H,9.11
【0036】(2)化合物(8)のジアステレオマー: Rf値:0.32(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:
1,シリカゲルF254;メルク社製) [α]D 26:+12.8゜(c 0.89,CHCl3) IR(neat):3335,3071,2998cm
-1 1 H−NMR(400MHz,CDCl3)δppm:
0.37(3H,m),0.83(1H,m),0.9
4(3H,d,J=5.9Hz),1.00(1H,
m),1.04(9H,s),1.54(1H,hep
tet,J=6.7Hz),1.68(1H,hept
et,J=6.7Hz),3.41(1H,m),3.
72(1H,dd,J=6.7 and 10.2H
z),3.73(1H,dd,J=6.7 and 1
0.2Hz),7.39(6H,m),7.66(4
H,m) EIMS m/z:325(M+−C49) Anal.Calcd for C24342Si:
C,75.35;H,8.96 Found:C,7
5.25;H,9.24
【0037】8)化合物(9)の合成 工程1:化合物(8)(607mg,1.59mmo
l)の無水ジクロロメタン(5.0ml)溶液に、トリ
フェニルホスフィン(500mg,1.91mmol)
および四臭化炭素(630mg,1.91mmol)を
加え、アルゴン気流下室温で10分間攪拌した。反応液
を減圧下濃縮し、得られた残渣をジエチルエーテルに溶
解後、シリカゲルを用いて濾過した。溶媒を減圧下留去
し、相当するブロミドを得た。本品は精製せず、次の反
応に使用した。
【0038】工程2:上記工程1で得たブロミドのジエ
チルエーテル−テトラヒドロフラン(2:1)(5.0
ml)溶液に、アルゴン気流下0℃で攪拌しながらリチ
ウムアルミニウムヒドリド(90mg,2.38mmo
l)を少しずつ加えた。反応温度を室温まで昇温させて
1時間攪拌した後、ジエチルエーテルで希釈し、飽和食
塩水(2.0ml)を少しずつ加え、激しく攪拌した。
有機層を傾斜法で取り、残渣をジエチルエーテルで抽出
し、先の有機層と合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した後、減圧下濃縮した。得られた粗生成物は、精製せ
ず次の反応に使用した。
【0039】工程3:上記工程2で得られた粗生成物の
テトラヒドロフラン(5.0ml)溶液に、テトラ n
−ブチルアンモニウムフルオリド(1.0M テトラヒ
ドロフラン溶液 2.4ml,2.38mmol)を加
え、室温で1時間攪拌した。反応液をジエチルエーテル
で希釈し、水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ペンタン:ジ
エチルエーテル=1:1)で精製し、無色油状の標題化
合物を180mg(収率88%)得た。
【0040】[α]D 29:−36.6゜(c 1.2
8,CHCl3) IR(neat):3388,3061,2994cm
-1 1 H−NMR(300MHz,CDCl3)δppm:
0.16(3H,m),0.46(1H,m),0.8
5(1H,m),0.93(3H,d,J=6.3H
z),1.00(3H,d,J=5.8Hz),1.6
3(1H,heptet,J=6.9Hz),1.65
(1H,heptet,J=6.9Hz),3.72
(1H,t,J=6.9Hz) EIMS m/z:109(M+−H2O) Anal.Calcd for C24342Si:
C,74.93;H,12.59 Found:C,7
4.34;H,12.85
【0041】9)化合物(10,X=Br)の合成 化合物(9)(0.80g,6.2mmol)の無水ジ
クロロメタン(20ml)溶液にトリフェニルホスフィ
ン(1.96g,7.5mmol)および四臭化炭素
(2.48g,7.5mmol)を加え、アルゴン気流
下室温で10分間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、得
られた残渣をn−ペンタンに溶解後、シリカゲルを用い
て濾過した。溶媒を減圧下留去し、得られた油状物を減
圧蒸留(3mmHg,50℃)し、無色油状の標題化合
物を1.18g(収率100%)得た。
【0042】[α]D 23:−26.4゜(c 0.8
7,CHCl3) IR(CHCl3):2875cm-1 1 H−NMR(400MHz,CDCl3)δppm:
0.13(2H,d,J=4.7Hz),0.20(1
H,d,J=8.6Hz),0.57(1H,m),
0.95(3H,s),1.02(3H,d,J=6.
0Hz),1.90(2H,m),3.51(2H,
t,J=7.5Hz) HREIMS:M+ m/z obsd 190.035
5 C815Br required 190.035
【0043】10)化合物(11a)の合成 化合物(9)(17.8mg,0.139mmol)の
無水ジクロロメタン(0.3ml)溶液に、無水ピリジ
ン(0.3ml)、4−ニトロベンゾイルクロリド(5
1.6mg,0.278mmol)および 4−ジメチ
ルアミノピリジン(1.0mg)を室温で加え、5時間
攪拌した。反応液をジエチルエーテルで希釈し、水およ
び飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:ジエチルエーテ
ル=20:1)で精製し、無色アモルファスの標題化合
物を33.8mg(収率88%)得た。
【0044】[α]D 26:−24.3゜(c 0.2
9,CHCl31 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δppm:
0.18(1H,m),0.24(2H,m),0.5
0(1H,m),0.94(1H,m),1.02(3
H,d,J=6.9Hz),1.04(3H,d,J=
6.0Hz),1.85(2H,br q,J=6.9
Hz),4.47(1H,td,J=7.1 and
11.6Hz),4.48(1H,td,J=6.9
and11.6Hz),8.20(2H,d,J=8.
9Hz),8.28(2H,d,J=8.9Hz)
【0045】参考例1 Aragusterol Bの化学分解によるシクロプロパン誘導体
の合成1)化合物(12)の合成 工程1:aragusterol B(92mg,0.21mmo
l)のメタノール(25ml)溶液に、濃塩酸(0.1
5ml)を加えて30分間還流した。反応液にジエチル
エーテルを加えた後、有機層を飽和重曹水、次いで飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を
減圧下留去した。得られた粗生成物を精製すること無
く、次の反応に用いた。
【0046】工程2:上記工程1で得た粗生成物(10
1mg)を、80%酢酸(1ml)に溶解し、室温で2
5分間攪拌した。反応液を減圧下留去し、得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサ
ン:ジクロロメタン:アセトン=25:25:1)に付
し、標題化合物を72mg得た。本品は更にn−ヘキサ
ンから再結晶することにより無色板状晶を与えた。
【0047】mp:110℃ [α]D 26:−29.1゜(c 0.06,CHCl31 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δppm:
0.10(1H,m),0.17(2H,m),0.4
8(1H,m),0.77(3H,s),0.92(3
H,d,J=6.7Hz),0.99(3H,d,J=
5.9Hz),1.02(3H,s),1.70(3
H,br s),3.61(1H,dd,J=4.8
and 10.6Hz),5.55(1H,t,J=
7.0Hz) EIMS m/z:426(M+),408(M+ −H2
O) HREIMS:M+ m/z obsd 462.349
1,C29462 required 426.349
【0048】2)化合物(11b)[aragusterol B由
来シクロプロパン誘導体の4−ニトロベンゾアート]の
合成 化合物(12)(44.2mg,0.10mmol)を
ジクロロメタンとメタノールの混液(1:1,8ml)
に溶解し、−78℃に冷却後、反応液が青色になるまで
オゾンを通じた。反応後、酸素を通じて余剰なオゾンを
除去し、−78℃にてナトリウムボロヒドリド(18m
g,0.48mmol)を加え,更に室温に戻るまで攪
拌した。反応液にジエチルエーテル(30ml)を加え
た後、有機層を水、次いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。次いで減圧下で溶媒を留去
し、得られた残渣にクロロホルム(1.2ml)を加え
て再溶解後、これにトリエチルアミン(0.4ml),
4−ニトロベンゾイルクロリド(120mg,0.65
mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(6m
g)を加え、室温で20時間攪拌した。更に、4−ニト
ロベンゾイルクロリド(170mg)を追加し、都合2
8時間攪拌した。反応液にジエチルエーテルを加えた
後、有機層を水、飽和硫酸銅水、水、飽和重曹水、水、
次いで飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。乾燥後、減圧下で溶媒を留去し、得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ペンタ
ン:ジエチルエーテル=25:1)に付し、更に順相H
PLC(シリカゲル、n−ヘキサン:酢酸エチル=2
5:1,UV 254nm)で精製し、無色油状の標題
化合物を4.0mg得た。
【0049】[α]D 26:−20.3゜(c 0.0
7,CHCl31 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δppm:
0.18(1H,m),0.24(2H,m),0.5
0(1H,m),0.94(1H,m),1.02(3
H,d,J=6.9Hz),1.04(3H,d,J=
6.0Hz),1.85(2H,br q,J=6.9
Hz),4.47(1H,td,J=7.1 and
11.6Hz),4.48(1H,td,J=6.9
and11.6Hz),8.20(2H,d,J=8.
9Hz),8.28(2H,d,J=8.9Hz)
【0050】参考例2 本発明の化合物を用いたaragusterol B:化合物(1
6)の合成1)化合物(14)の合成 化合物(13)(100mg,0.3mmol)を無水
N,N−ジメチルホルムアミド(1ml)に溶解後、イ
ミダゾール(100mg,1.5mmol)とトリエチ
ルシリルクロリド(0.12ml,0.7mmol)を
0℃で加え20分間攪拌した。更に室温で10分間、5
0℃で15分間攪拌した。反応液をジエチルエーテルで
希釈した後、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、濃縮した。得られた残渣をシリカゲル
クロマトグラフィー(n−ヘキサン:ジエチルエーテル
=9:1)で精製し、無色油状の標題化合物を143m
g(収率85%)得た。
【0051】[α]D 24:+33.1゜(c 1.6
9,CHCl3) IR(CHCl3):2900,1700cm-1 1 H−NMR(400MHz,CDCl3)δppm:
0.60(6H,m),0.70(3H,s),0.8
0(3H,s),0.94(9H,t,J=7.9H
z),0.95(9H,t,J=7.9Hz),2.2
2(3H,s),2.64(1H,t,J=9.0H
z),3.54(1H,m),3.63(1H,dd,
J=4.6 and 10.9Hz) EIMS m/z:533(M+−C25) Anal.Calcd for C33623Si2
C,70.40;H,11.10 Found:C,7
0.23;H,11.27
【0052】2)化合物(15)の合成 工程1:無水ジエチルエーテル(0.60ml)に、ア
ルゴン気流下、−78℃でtert−ブチルリチウム
(1.55M n−ペンタン溶液 0.60ml,0.9
3mmol)を滴下し、5分間攪拌した。次いで、この
溶液に実施例1−9)で得た化合物(10,X=Br)
(65μl,0.37mmol)を滴下した後0℃で4
時間攪拌した。次いでこの反応液に上記参考例2−1)
で得た化合物(14)(74mg,0.13mmol)
の無水ジエチルエーテル(0.6ml)溶液を滴下し、
30分間攪拌した。この反応溶液に、飽和塩化アンモニ
ウム水を少しずつ加え、ジエチルエーテルで希釈した
後、水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した後、溶媒を留去し、粗生成物を得た。
【0053】工程2:上記工程1で得られた粗生成物
に、テトラヒドロフラン(1.0ml)およびテトラ
n−ブチルアンモニウムフルオリド(1.0M テトラ
ヒドロフラン溶液,1.0ml)を加え、室温で10分
間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水および飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶
媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:3)、
次いで逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(水:
メタノール=1:7)で精製し、無色結晶の標題化合物
を30mg(収率53%)得た。
【0054】mp:106〜109℃ [α]D 27:−7.4゜(c 0.38,CHCl3) IR(CHCl3):3400,2925cm-1 1 H−NMR(400MHz,CDCl3)δppm:
0.09(1H,m),0.17(2H,m),0.5
0(1H,m),0.82(3H,s),0.83(3
H,s),0.92(3H,d,J=6.7Hz),
1.03(3H,d,J=5.9Hz),1.15(3
H,s),3.35(1H,dd,J=4.5 and
11.1Hz),3.58(1H,m) HREIMS:(M+−2H2O) m/z obsd
410.3523 C29503 required 410.3549
【0055】3)化合物(16):aragusterol Bの合
無水トルエン(5ml)に化合物(15)(1.5m
g,3.4μmol)のシクロヘキサノン(2ml)溶
液とアルミニウムトリ tert−ブトキシド(10m
g,0.04mmol)を加え、105℃で2時間攪拌
した。反応溶媒を減圧下留去し、得られた残渣を酢酸エ
チルで希釈した後、飽和ロシェル塩水、水および飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を
留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製
し、無色結晶の標題化合物を1.0mg(収率66%)
得た。
【0056】mp:194〜195℃ [α]D 24:+4.7゜(c 0.22,CHCl3) IR(CHCl3):3400,2950,1718c
-1 1 H−NMR(400MHz,CDCl3)δppm:
0.86(3H,s),0.93(3H,d,J=6.
7Hz),1.02(3H,s),1.03(3H,
d,J=6.1Hz),1.18(3H,s),3.3
7(1H,dd,J=6.4 and 11.1Hz) HREIMS:(M+−2H2O) m/z obsd
408.3365 C29483 required 408.3392 化合物(16)の物理データは、旋光度の符号を含めて
aragusterol Bの物理データと一致した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 (式中、Xは水酸基またはハロゲン原子である。)で表
    わされる光学活性シクロプロパン誘導体。
JP6033934A 1994-03-03 1994-03-03 光学活性シクロプロパン誘導体 Pending JPH07242577A (ja)

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