JPH07312149A - ガス断路器 - Google Patents

ガス断路器

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JPH07312149A
JPH07312149A JP10138494A JP10138494A JPH07312149A JP H07312149 A JPH07312149 A JP H07312149A JP 10138494 A JP10138494 A JP 10138494A JP 10138494 A JP10138494 A JP 10138494A JP H07312149 A JPH07312149 A JP H07312149A
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contact portion
resistor
opening
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JP10138494A
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English (en)
Inventor
Masayuki Fukunaga
雅之 福永
Kaneharu Fujiwara
金春 藤原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可動接触子から発生した再点弧アークが固定
側接触部に閃絡する確率を減少させることにより、再点
弧アークが確実に可動接触子から抵抗接点に到達して抵
抗接点と固定側接触部とが抵抗体を通して通電させ、再
点弧時に発生する断路器サージの電圧レベルを低減でき
る信頼性の高いガス断路器を提供する。 【構成】 抵抗接点19の開口部20の径をD1、ガス
断路器の極間(可動側接触部2と抵抗接点19との間)
の長さ寸法である極間長をL、抵抗接点19の開口部2
0において可動接触子4の軸方向の開口部20の厚さを
lとするとき、開口部径D1と極間長Lとの比率D1/
Lを67%、開口部厚さlと開口部径D1との比率l/
D1を40%となるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、再点弧時に発生するサ
ージの電圧レベルを低減するための抵抗体を備えたガス
断路器に係り、特に、開閉動作を行うときに可動接触子
と抵抗接点との間で発生する再点弧アークの発生方向を
改善するために、可動接触子の先端部の形状や抵抗接点
の形状に改良を施したガス断路器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的にガス絶縁開閉装置においては、
3〜6気圧程度のSF6 ガスを充填した密閉容器内に、
ガス遮断器、ガス断路器、接地開閉器、変流器、計器用
変圧器などの開閉操作に必要な機器が収納されている。
この中でガス断路器は通常、ガス遮断器を開いた状態で
開閉動作がなされる。
【0003】ところで、ガス断路器が開閉動作を行うと
き、断路器サージと呼ばれる急峻波サージがガス断路器
内に発生することが知られている。この断路器サージは
ガス絶縁開閉装置内に伝搬するため、ガス絶縁開閉装置
がUHVクラスの場合、装置の絶縁を脅かすおそれがあ
る。そこで従来より、断路器サージの電圧レベルを抑圧
することを目的として、抵抗体付きのガス断路器が提案
されている。ここで、図9,図10を参照して、このよ
うな抵抗体付きのガス断路器の従来例を具体的に説明す
る。図9はガス断路器の従来例の全体構成図、図10は
図9に示したガス断路器の原理図である。
【0004】図中、1は内部に3〜6気圧程度のSF6
ガスが充填されている密閉容器である。この密閉容器1
には可動側接触部2と固定側接触部3とが互いに対向し
て配置されている。このうち可動側接触部2には可動接
触子4が直線的に摺動するように設けられている。この
可動接触子4が可動側接触部2と固定側接触部3との間
を摺動することにより電気回路の開閉が行われるように
なっている。
【0005】続いて図9を用いてガス断路器の全体構成
を説明する。すなわち、可動接触部2は絶縁筒5を介し
て密閉容器1に取り付けられ、固定側接触部3は絶縁筒
6を介して密閉容器1に取り付けられている。また、密
閉容器1の上部には操作機構7および開閉機構8が固定
されている。開閉機構8には絶縁操作ロッド9が接続さ
れており、この絶縁操作ロッド9の先端部に前記可動接
触子4が固定されている。操作機構7の駆動力は開閉機
構8により回転運動から直線運動に変換され、この変換
された駆動力が絶縁操作ロッド9を介して伝達されるこ
とにより可動接触子4が直線的に駆動される。
【0006】可動側接触部2には導体10と可動接触子
4に接するフィンガー11が設けられ、導体10は絶縁
スペーサ12を介して外部に引き出されている。また固
定側接触部3には導体13と可動接触子4に接するフィ
ンガー14が設けられ、導体13は絶縁スペーサ12を
介して外部に引き出されている。
【0007】さらに、固定側接触部3の周囲には抵抗体
シールド装置15が配設されている。この抵抗体シール
ド装置15は、上下に離れて設けられる一対の抵抗体シ
ールド16,17と、これら2つの抵抗体シールド1
6,17を連結する複数本の抵抗体18とから構成され
ている。抵抗体シールド16は抵抗体18および抵抗体
シールド17を介して電気的に固定側接触部3に接続さ
れている。また抵抗体18は、上端部が上側の抵抗体シ
ールド16内面に固定され、下端部が下側の抵抗体シー
ルド17内面に固定されている。なお、抵抗体18の抵
抗値は十分に大きく設定されている。
【0008】抵抗体シールド16において可動接触子4
に近接する端部には抵抗接点19が配置されている。こ
の抵抗接点19には可動接触子4が貫通可能な開口部2
0が形成されている。また可動側接触部2と抵抗接点1
9の間隙によりガス断路器の極間が構成されている。こ
の極間の長さ寸法は、ガス断路器の電圧の大きさによっ
て決定される。
【0009】上記のような構成を有するガス断路器が開
閉動作を行うとき、可動接触子4と抵抗接点19との間
に再点弧アーク21が発生する(図10参照)。このよ
うな再点弧アーク21の発生は、可動接触子4と抵抗設
定19とが絶縁回復する所定位置まで複数回に及び、開
閉動作中は抵抗接点19と可動接触子4とがフラッシオ
ーバすることによりアーク21を介して通電する。この
とき、抵抗体18が抵抗接点19と固定側接触部3との
間を電気的に仲介するため、抵抗接点19と固定側接触
部3とは抵抗体18を通して通電する。したがって、抵
抗体18が断路器サージの電圧レベルを低く抑えること
ができる。
【0010】以上説明したように、抵抗体18を備えた
ガス断路器においては、再点弧時に発生する断路器サー
ジの電圧レベルを低減する上で、再点弧アーク21が可
動接触子4から抵抗接点19に到達し、抵抗体18が抵
抗接点19と固定側接触部3との間を電気的に仲介する
ことが重要な作用となっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、可動接触子
4と抵抗接点19との間に再点弧アーク21が発生する
際、図11に示すように、再点弧アーク21が途中で枝
別れ現象を起こし、この枝別れしたアーク22が可動接
触子4から抵抗接点19に到達するのではなく、抵抗接
点19の開口部20を通って固定側接触部3に到達する
ことがある。前記アーク22が固定側接触部3に閃絡し
た場合、可動側接触子4は固定側接触部3とフラッシオ
ーバを起こすことになる。したがって、可動側接触子4
と固定側接触部3とは、枝別れしたアーク22によって
抵抗体18を仲介せずに電気的に接続され、抵抗体18
がその役割を果たさない状態で断路器サージが発生す
る。この結果、可動接触子4、固定側接触部3および密
閉容器1が絶縁破壊を起こすおそれがある。
【0012】本発明は、以上のような問題点を解消する
ために提案されたものであり、その主たる目的は、可動
接触子から発生して枝分かれした再点弧アークが固定側
接触部に閃絡する確率を減少させることにより、再点弧
アークが確実に可動接触子から抵抗接点に到達して抵抗
接点と固定側接触部とが抵抗体を通して通電させ、再点
弧時に発生する断路器サージの電圧レベルを低減できる
信頼性の高いガス断路器を提供することである。
【0013】さらに詳しくは、請求項1の発明は、抵抗
接点の開口部径を縮小することによって、枝分かれした
再点弧アークが固定側接触部に閃絡する確率を減少させ
ることを目的としている。
【0014】請求項2の発明は、抵抗接点の開口部の厚
さを厚くすることによって、枝分かれした再点弧アーク
が固定側接触部に閃絡する確率を減少させることを目的
としている。
【0015】また請求項3の発明は、可動接触子の端部
に設けられた絶縁層の働きにより再点弧アークの発生方
向を抵抗接点側にのみ向けることを目的としている。
【0016】請求項4の発明の目的は、抵抗体シールド
に設けられた閉塞部材が抵抗接点の開口部を閉塞するこ
とにより枝分かれした再点弧アークが当該開口部を通っ
て固定側接触部に到達することを完全に防止することに
ある。
【0017】請求項5,6の発明は、可動接触子先端部
の電界値を固定側接触部と対向する中央部と、抵抗接点
に近接する周辺部とで変えることによって再点弧アーク
の発生方向を抵抗接点側にのみ向けることを目的として
いる。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明は、絶縁性、消弧性を有するガスを充填した密閉容
器内に、互いに対向して固定側接触部および可動側接触
部が配置され、前記可動側接触部には前記固定側接触部
と接離可能な可動接触子が前記可動側接触部に対して摺
動自在に設けられ、前記固定側接触部の周囲には抵抗体
が配設され、この抵抗体の前記可動側接触部と対向する
端部には抵抗体シールドが配設され、この抵抗体シール
ドには前記可動接触子が貫通可能な開口部を有する抵抗
接点が設けられ、前記可動側接触部と前記抵抗接点との
間で極間が構成されるガス断路器であって、次のような
構成上の特徴を有している。
【0019】すなわち、請求項1の発明は、抵抗接点の
開口部の径をD1、前記極間の長さ寸法である極間長を
Lとするとき、開口部径D1と極間長Lとの比率D1/
Lが20%以上67%以下となるように構成されること
を特徴とする。
【0020】また請求項2の発明は、抵抗接点の開口部
において可動接触子の軸方向の開口部の厚さをlとする
とき、この開口部厚さlと前記開口部径D1との比率l
/D1が40%以上100%以下となるように構成され
ることを特徴とする。
【0021】さらに請求項3の発明は、可動接触子の固
定側接触部と対向する端部に絶縁層が形成されることを
特徴とする。
【0022】請求項4の発明は、抵抗体シールドに、可
動接触子が抵抗接点の開口部を通過した後に当該開口部
を閉塞するための閉塞部材が配設されることを特徴とす
るものである。
【0023】請求項5の発明は、可動接触子先端部にお
いて、固定側接触部と対向する中央部には低い電圧値を
持つ第1領域が形成され、抵抗接点に近接する周辺部に
は高い電圧値を持つ第2領域が形成されることを特徴と
する。
【0024】請求項6の発明は、請求項5記載のガス断
路器において、前記第1領域の電界値をX、前記第2領
域の電界値をYとするとき、2つの電界値の比率X/Y
が95%以下となるように構成されることを特徴とす
る。
【0025】
【作用】以上のような構成を有する本発明の作用は次の
通りである。すなわち、請求項1の発明において、抵抗
接点の開口部径D1が極間長Lの67%以下であるた
め、ガス断路器の電圧の大きさを決める極間の長さ寸法
に対して抵抗接点の開口部径を小さく設定することがで
きる。したがって、可動接触子と抵抗接点間で発生する
再点弧アークが枝分かれしても、開口部の径が小さいの
で、枝分かれしたアークが開口部を通過することは困難
である。その結果、前記アークが固定側接触部に閃絡す
る確率を、実運用上、問題のない程度にまで下げること
ができる。なお、抵抗接点の開口部径D1を極間長Lの
20%以上にしているので、開口部径D1に対応して細
くなる可動接触子の径が小さくなり過ぎるという不具合
が生じることがない。
【0026】ところで、再点弧アークによって可動接触
子と抵抗接点とが通電する際の抵抗接点と固定側接触部
との電界分布を調べたとき、抵抗接点の開口部厚さが薄
い場合と、抵抗接点の開口部厚さが厚い場合とを比較し
た場合、後者の方が等電位線の間隔が狭くなる。つま
り、開口部厚さが厚い抵抗接点を有するガス断路器の方
が抵抗接点と固定側接触部との間の等電位線が急であ
り、開口部厚さが薄い抵抗接点を有するそれに比べて、
枝分かれした再点弧アークが抵抗接点の開口部に侵入す
る可能性が少なくなるということが言える。
【0027】請求項2の発明においては、抵抗接点の開
口部厚さlを抵抗接点の開口部径D1に対して40%以
上としたので、通常の抵抗接点の開口部厚さよりもかな
り厚いものとなる。そのため、枝分かれした再点弧アー
クが抵抗接点の開口部に侵入する可能性が少なく、前記
アークが固定側接触部側に閃絡する確率を、実運用上、
問題のない程度にまで下げることが可能となる。なお、
抵抗接点の開口部厚さlを抵抗接点の開口部径D1に対
し100%以下としているので、抵抗接点の開口部径D
1の肉厚の増大によるガス断路器の大形化を回避するこ
とが可能である。
【0028】請求項3の発明では、可動接触子の固定側
接触部と対向する端部に絶縁層が形成したので、可動接
触子と抵抗接点との間で発生する再点弧アークの発生位
置が抵抗接点の開口部よりも外側となる。したがって、
再点弧アークの固定側接触部への閃絡を大幅に減少させ
ることができる。
【0029】請求項4の発明において、可動接触子が抵
抗接点の開口部を開離した後は、閉塞部材が当該開口部
を閉塞するため、可動接触子と抵抗接点との間で発生す
る再点弧アークが枝分かれしても、この枝分かれしたア
ークが抵抗接点の開口部を通って固定側接触部に閃絡す
ることがない。したがって、再点弧アークは可動接触子
と抵抗接点との間でのみ発生することができる。
【0030】請求項5の発明では、可動接触子先端部に
おいて高電圧値を持つ第2領域つまり抵抗接点に近接す
る周辺部から再点弧アークが発生する。この再点弧アー
ク発生位置は、抵抗接点の開口部よりも外側となる。し
たがって、再点弧アークの固定側接触部への閃絡を大幅
に減少させることができる。
【0031】特に、請求項6の発明では、可動接触子先
端部において第1領域と第2領域との電界値の比率X/
Yが95%なので、再点弧アークは第2領域から発生す
る。したがって、再点弧アークの発生位置が確実に抵抗
接点の開口部よりも外側となる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して具体
的に説明する。なお、以下の実施例の基本構成は図9に
示した従来のガス断路器と同様であり、同一部材に関し
ては同一符号を付して、説明は省略する。
【0033】第1実施例 [第1実施例の構成]請求項1および2の発明に対応し
た第1実施例を図1〜図5を参照して説明する。第1実
施例では、抵抗接点19の開口部20の径をD1、ガス
断路器の極間(可動側接触部2と抵抗接点19との間)
の長さ寸法である極間長をL、抵抗接点19の開口部2
0において可動接触子4の軸方向の開口部20の厚さを
lとする。このとき、開口部径D1と極間長Lとの比率
D1/Lが67%、開口部厚さlと開口部径D1との比
率l/D1が40%となるように構成されている。
【0034】[第1実施例の作用効果]以上のような構
成を有する第1実施例の作用は次の通りである。すなわ
ち、抵抗接点20の開口部径D1を極間長Lに対して6
7%にしたので、ガス断路器の極間に対し開口部径D1
を小さく設定できる。ここで、図2のグラフを参照し
て、開口部径D1および極間長Lの比率D1/Lと、再
点弧アーク21が固定側接触部3へ閃絡する確率との関
係を示す。なお、このグラフの閃絡確率は実験値に基づ
くものである。グラフに示すように、比率D1/Lを6
7%にした場合、固定側接触部3への閃絡確率は0.1
3%、いわゆる正規分布の3σとなり、実運用上、ほぼ
起こらないとみなせる程度の確率とすることができる。
【0035】また、すでに述べたように、再点弧アーク
21によって可動接触子4と抵抗接点19とが通電する
場合、抵抗接点19の開口部20の厚さ寸法が厚い方
が、薄い場合よりも抵抗接点19と固定側接触部3との
間の等電位線の間隔は狭くなる。これを図面を参照して
具体的に説明する。図3は開口部20の厚さ寸法が薄い
従来のガス断路器の極間部の等電位線を示す図、図4は
本実施例の極間部の等電位線を示す図である。
【0036】これらの図から明らかなように、開口部2
0の肉厚が薄い場合、抵抗接点19と固定側接触部3と
の間の等電位線は緩やかであるため(図3参照)、再点
弧アーク21が枝分かれして開口部20内に侵入し易い
状態にある。したがって再点弧アーク21が固定側接触
部3に閃絡し易い状態にある。これに対して開口部20
の肉厚が厚い場合は、抵抗接点19と固定側接触部3と
の間の等電位線は急であるため(図4参照)、可動接触
子4から発生する再点弧アーク21は開口部20内に侵
入し難い状態にあり、アーク22が固定側接触部3に閃
絡することを防止できる。
【0037】ここで、抵抗接点19の開口部20の厚さ
の比率l/D1が40%であるときの固定側接触部3へ
の閃絡確率を図5に示す。図5は抵抗接点19の開口部
厚さlおよび開口部径D1の比率l/D1と、再点弧ア
ーク21が固定側接触部3へ閃絡する確率との関係を示
したグラフである。このグラフの閃絡確率も図2に示し
たグラフと同様、実験値に基づいたものである。グラフ
に示すように、比率l/D1を40%以上にした場合、
固定側接触部3への閃絡確率は0.13%、いわゆる正
規分布の3σとなる。つまり実運用上、ほぼ起こらない
とみなせる程度の確率とすることができる。
【0038】以上説明したように、第1実施例によれ
ば、開口部径D1と極間長Lとの比率D1/Lを67
%、開口部厚さlと開口部径D1との比率l/D1を4
0%とすることにより、固定側接触部3への閃絡確率を
実運用上、ほぼ起こらないとみなせる程度の確率(正規
分布の3σ)にまで下げることができる。そのため、可
動接触子4と抵抗接点19との間で発生した再点弧アー
ク21は、抵抗接点19の開口部20を通って固定側接
触部3に閃絡することがなく、確実に可動接触子4から
抵抗接点19のみに到達する。したがって、抵抗接点1
9と固定側接触部3とは抵抗体18を介して通電でき
る。その結果、抵抗体18は再点弧時に発生する断路器
サージの電圧レベルを常に抑圧でき、ガス断路器は優れ
た信頼性を発揮することができる。
【0039】第2実施例 [第2実施例の構成]第2実施例は請求項3の発明に対
応するものであり、これを図6を参照して具体的に説明
する。第2実施例の構成上の特徴は、可動接触子4の固
定側接触部3と対向する端部に絶縁層23が形成される
点にある。
【0040】[第2実施例の作用効果]このような構成
を有する第2実施例では、可動接触子4の端部に形成さ
れた絶縁層23の働きにより、可動接触子4における再
点弧アーク21の発生位置を、抵抗接点19の開口部2
0の外側に位置させることができる。したがって、再点
弧アーク21の発生方向を、図中下側の固定側接触部3
側にではなく、図中斜め方向の抵抗接点19側にのみ向
けることができる。
【0041】以上のように第2実施例によれば、再点弧
アーク21が固定側接触部3へ閃絡することを大幅に減
らし、再点弧アーク21が確実に抵抗接点19に到達す
る。そのため抵抗体18は、抵抗接点19と固定側接触
部3との間を電気的に仲介でき、再点弧時に発生する断
路器サージの電圧レベルを抑えることができる。
【0042】第3実施例 [第3実施例の構成]請求項4の発明に対応した第3実
施例を図7を参照して具体的に説明する。図に示すよう
に、抵抗体シールド16の内面側には取付部材25が固
定されており、この取付部材25によって、絶縁物から
成る閉塞部材24が抵抗体シールド16に取付けられて
いる。閉塞部材24は、通常の状態で抵抗接点19の開
口部20を閉塞するようになっており、可動接触子4が
抵抗接点19の開口部20を通過する際には固定側接触
部3側に撓み、可動接触子4が抵抗接点19の開口部2
0から開離した後は再び開口部20を閉塞するように構
成されている。
【0043】[第3実施例の作用効果]以上のような構
成を有する第3実施例においては、可動接触子4が抵抗
接点19の開口部20を開離した後、閉塞部材24が開
口部20を閉塞する。そのため、ガス断路器が開閉動作
を行って可動接触子4と抵抗接点19との間で再点弧ア
ーク21が発生するとき、この再点弧アーク21が枝分
かれしても、閉塞部材24が開口部20を塞いでいるの
で、前記再点弧アーク21が抵抗接点19の開口部20
を通ることができず、再点弧アーク21が固定側接触部
3に閃絡するということはあり得ない。このような第3
実施例によれば、再点弧アーク21は可動接触子4と抵
抗接点19との間でのみ発生でき、抵抗体18が抵抗接
点19と固定側接触部3との間を電気的に仲介するの
で、再点弧時に発生する断路器サージの電圧レベルを抑
えることが可能である。
【0044】第4実施例 [第4実施例の構成]第4実施例は請求項6の発明に対
応したものであり、この実施例を図8を参照して説明す
る。図に示すように、可動接触子4先端部の中央部に
は、固定側接触部3と対向するようにして第1領域26
が形成されている。また可動接触子4先端部の周辺部に
は、抵抗接点19に近接して第2領域27が形成されて
いる。そして、第1領域26の電界値をX、第2領域2
7の電界値をYとするとき、2つの電界値の比率X/Y
が95%となるように構成される。
【0045】[第4実施例の作用効果]上記の構成を有
する第4実施例では、固定側接触部3と対向する第1領
域26と第1領域26以外の第2領域27との電界値の
比率X/Yが95%となっているため、可動接触子4に
おける再点弧アーク21の発生位置は、第1領域26を
形成する可動接触子4先端部の中央ではなく、第2領域
27を形成する可動接触子4先端部の周辺となる。すな
わち、可動接触子4における再点弧アーク21の発生位
置を、抵抗接点19の開口部20の外側に位置させるこ
とができる。したがって、再点弧アーク21の固定側接
触部3への閃絡確率を5%に減少させることが可能であ
る。その結果、再点弧アーク21は抵抗接点19に確実
に到達でき、抵抗接点19と固定側接触部3とは抵抗体
18を介して通電できる。このような実施例のガス断路
器によれば、抵抗体18が再点弧時に発生する断路器サ
ージの電圧レベルを抑えることができる。
【0046】他の実施例 なお、本発明のガス断路器は、以上のような実施例に限
定されるものではなく、請求項1の発明では開口部径D
1と極間長Lとの比率D1/Lが20%以上67%以下
であれば良く、請求項2の発明では開口部厚さlと前記
開口部径D1との比率l/D1が40%以上100%以
下であれば良い。例えば、UHVにおけるガス断路器で
は、比率D1/Lは50%以上67%以下程度、比率l
/D1は40%以上60%以下程度が好適である。さら
に、各構成部材の形状や寸法および材質などは適宜選択
可能であることは言うまでもない。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のガス断路器
によれば、可動接触子と抵抗接点との間で発生した再点
弧アークが固定側接触部に閃絡する確率を減少させるこ
とができるため、再点弧アークが確実に可動接触子から
抵抗接点に到達して、抵抗接点および固定側接触部を電
気的に仲介する抵抗体が断路器サージの電圧レベルを低
減することができ、高い信頼性を発揮することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の極間部の断面図
【図2】抵抗接点の開口部径D1および極間長Lの比率
D1/Lと固定側接触部3への閃絡確率との関係を示す
グラフ
【図3】従来のガス断路器の極間部の等電位線を示す図
【図4】第1実施例の極間部の等電位線を示す図
【図5】抵抗接点の開口部厚さlおよび抵抗接点の開口
部径D1の比率l/D1と固定側接触部3への閃絡確率
との関係を示すグラフ
【図6】本発明の第2実施例の極間部の断面図
【図7】本発明の第3実施例の極間部の断面図
【図8】本発明の第4実施例の極間部の断面図
【図9】ガス断路器の従来例の全体構成図
【図10】図9に示したガス断路器の原理図
【図11】再点弧アークが枝別れ現象を起こし、抵抗接
点の開口部を通って固定側接触部に閃絡する状態を示す
従来のガス断路器の極間部の断面図
【符号の説明】
1…密閉容器 2…可動側接触部 3…固定側接触部 4…可動接触子 5,6…絶縁筒 7…操作機構 8…開閉機構 9…絶縁操作ロッド 10,13…導体 11,14…フィンガー 12…絶縁スペーサ 15…抵抗体シールド装置 16,17…抵抗体シールド 18…抵抗体 19…抵抗接点 20…開口部 21…再点弧アーク 22…枝別れした再点弧アーク 23…絶縁層 24…閉塞部材 25…取付部材 26…第1領域 27…第2領域 X…第1領域26の電界値 Y…第2領域27の電界値

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性、消弧性を有するガスを充填した
    密閉容器内に、互いに対向して固定側接触部および可動
    側接触部が配置され、前記可動側接触部には前記固定側
    接触部と接離可能な可動接触子が前記可動側接触部に対
    して摺動自在に設けられ、前記固定側接触部の周囲には
    抵抗体が配設され、この抵抗体の前記可動側接触部と対
    向する端部には抵抗体シールドが配設され、この抵抗体
    シールドには前記可動接触子が貫通可能な開口部を有す
    る抵抗接点が設けられ、前記可動側接触部と前記抵抗接
    点との間で極間が構成されるガス断路器において、 前記抵抗接点の開口部の径をD1、前記極間の長さ寸法
    である極間長をLとするとき、開口部径D1と極間長L
    との比率D1/Lが20%以上67%以下となるように
    構成されることを特徴とするガス断路器。
  2. 【請求項2】 絶縁性、消弧性を有するガスを充填した
    密閉容器内に、互いに対向して固定側接触部および可動
    側接触部が配置され、前記可動側接触部には前記固定側
    接触部と接離可能な可動接触子が前記可動側接触部に対
    して摺動自在に設けられ、前記固定側接触部の周囲には
    抵抗体が配設され、この抵抗体の前記可動側接触部と対
    向する端部には抵抗体シールドが配設され、この抵抗体
    シールドには前記可動接触子が貫通可能な開口部を有す
    る抵抗接点が設けられ、前記可動側接触部と前記抵抗接
    点との間で極間が構成されるガス断路器であって、 前記抵抗接点の開口部において前記可動接触子の軸方向
    の開口部の厚さをlとするとき、この開口部厚さlと前
    記開口部径D1との比率l/D1が40%以上100%
    以下となるように構成されることを特徴とするガス断路
    器。
  3. 【請求項3】 絶縁性、消弧性を有するガスを充填した
    密閉容器内に、互いに対向して固定側接触部および可動
    側接触部が配置され、前記可動側接触部には前記固定側
    接触部と接離可能な可動接触子が前記可動側接触部に対
    して摺動自在に設けられ、前記固定側接触部の周囲には
    抵抗体が配設され、この抵抗体の前記可動側接触部と対
    向する端部には抵抗体シールドが配設され、この抵抗体
    シールドには前記可動接触子が貫通可能な開口部を有す
    る抵抗接点が設けられ、前記可動側接触部と前記抵抗接
    点との間で極間が構成されるガス断路器において、 前記可動接触子における前記固定側接触部と対向する端
    部に、絶縁層が形成されることを特徴とするガス断路
    器。
  4. 【請求項4】 絶縁性、消弧性を有するガスを充填した
    密閉容器内に、互いに対向して固定側接触部および可動
    側接触部が配置され、前記可動側接触部には前記固定側
    接触部と接離可能な可動接触子が前記可動側接触部に対
    して摺動自在に設けられ、前記固定側接触部の周囲には
    抵抗体が配設され、この抵抗体の前記可動側接触部と対
    向する端部には抵抗体シールドが配設され、この抵抗体
    シールドには前記可動接触子が貫通可能な開口部を有す
    る抵抗接点が設けられ、前記可動側接触部と前記抵抗接
    点との間で極間が構成されるガス断路器において、 前記抵抗体シールドに、前記可動接触子が前記抵抗接点
    の開口部を通過した後に当該開口部を閉塞するための閉
    塞部材が配設されることを特徴とするガス断路器。
  5. 【請求項5】 絶縁性、消弧性を有するガスを充填した
    密閉容器内に、互いに対向して固定側接触部および可動
    側接触部が配置され、前記可動側接触部には前記固定側
    接触部と接離可能な可動接触子が前記可動側接触部に対
    して摺動自在に設けられ、前記固定側接触部の周囲には
    抵抗体が配設され、この抵抗体の前記可動側接触部と対
    向する端部には抵抗体シールドが配設され、この抵抗体
    シールドには前記可動接触子が貫通可能な開口部を有す
    る抵抗接点が設けられ、前記可動側接触部と前記抵抗接
    点との間で極間が構成されるガス断路器であって、 前記可動接触子先端部において、前記固定側接触部と対
    向する中央部には低い電圧値を持つ第1領域が形成さ
    れ、前記抵抗接点に近接する周辺部には高い電圧値を持
    つ第2領域が形成されることを特徴とするガス断路器。
  6. 【請求項6】 前記第1領域の電界値をX、前記第2領
    域の電界値をYとするとき、2つの電界値の比率X/Y
    が95%以下となるように構成されることを特徴とする
    請求項5記載のガス断路器。
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