JPH07313017A - 水棲汚損生物忌避繊維の製造方法及びその繊維を用いた繊維製品 - Google Patents

水棲汚損生物忌避繊維の製造方法及びその繊維を用いた繊維製品

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JPH07313017A
JPH07313017A JP6112896A JP11289694A JPH07313017A JP H07313017 A JPH07313017 A JP H07313017A JP 6112896 A JP6112896 A JP 6112896A JP 11289694 A JP11289694 A JP 11289694A JP H07313017 A JPH07313017 A JP H07313017A
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JP
Japan
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aquatic fouling
aquatic
moisture
fiber
yarn
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JP6112896A
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English (en)
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Kunimichi Koyama
邦道 小山
Kiyomi Yamada
記代美 山田
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 耐熱温度が低い水棲汚損生物忌避薬剤でも耐
久性に優れた水棲生物汚損忌避性能を発揮させることが
できる水棲汚損生物忌避繊維の製造方法とその繊維から
なる繊維製品を提供する。 【構成】 銅、酸化銅などの銅系化合物や、有機沃素系
化合物や脂肪酸系化合物などを水棲汚損生物忌避薬剤と
して混入したウレタンプレポリマーからなる湿気硬化ポ
リウレタン樹脂を合成繊維の表面にホットメルトコーテ
ィングしたのち、湿気硬化架橋反応させることにより、
耐熱性が高くなり、耐久性の優れた水棲汚損生物忌避繊
維がえられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海洋資材として使用す
るロープ、漁網等への水棲汚損生物の付着を防止する繊
維の製造方法およびその繊維製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、海洋で使用するロープ、漁網等の
資材表面に藻類、貝類、軟体動物等の水棲汚損生物が付
着して、重量増加により海洋資材の沈降を招いたり、漁
網の網目を塞ぎ潮流による吹かれや生簀内の酸欠を生じ
養殖魚介類が死滅するといった問題を生じている。
【0003】これらの問題解決対策として、水棲汚損生
物の付着状況を観察し、ある付着量に達した時点で資材
を引き上げて水棲汚損生物を除去することが行われてお
り、海洋資材に水棲汚損生物忌避塗料を塗布して水棲汚
損生物の付着を少なくする方法もなされている。水棲汚
損生物忌避塗料の塗布方法としては、有機溶剤に樹脂バ
インダーと水棲汚損生物忌避薬剤を分散した溶液にロー
プや漁網を漬浸し、風乾して水棲汚損生物忌避塗料を固
着する方法がとられている。この方法では水棲汚損生物
忌避塗料の皮膜強度や接着力は弱く、海洋での使用耐久
性は約100日程度が限界である。また、水棲汚損生物
忌避塗料の繊維表面への接着力が弱い場合、漁網を陸に
上げての洗浄や補修中にも漁網から剥離してこれらの作
業に携わる人に吸引摂取されて健康問題も発生してい
る。
【0004】水棲生物汚損忌避性能の耐久性を狙って合
成樹脂に水棲汚損生物忌避薬剤を練込んだ繊維の提案も
あるが、耐熱性の高い無機系の水棲汚損生物忌避薬剤を
主体としたものしか利用できないのが現状であり、無機
系の水棲汚損生物忌避薬剤として耐熱性の高い銅や銀の
化合物が使用されているが充分な効果は得られていな
い。有機系水棲汚損生物忌避薬剤は一般に耐熱性が低く
水産資材に使用されている繊維樹脂の紡糸温度に耐える
ものが非常に少ないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような水棲汚損
忌避塗料塗布方法では海洋での水棲汚損生物忌避性能の
耐久性に乏しく、耐熱性が良くて水棲生物汚損忌避性能
に優れた水棲汚損生物忌避薬剤がないので、原繊練込水
棲汚損生物忌避繊維も満足な性能を有するものはない。
本発明は、耐熱温度が低い水棲汚損生物忌避薬剤でも耐
久性に優れた水棲生物汚損忌避性能を発揮させることが
できる水棲汚損生物忌避繊維の製造方法とその繊維から
なる繊維製品を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な課題を解決するために鋭意検討の結果、湿気硬化ポリ
ウレタン樹脂に水棲汚損生物忌避薬剤を添加し、該薬剤
配合樹脂を熱溶融させて繊維表面に塗布後、湿気硬化ポ
リウレタン樹脂を湿気硬化架橋反応させることによって
耐熱性が高くなり耐久性の優れた水棲汚損生物忌避繊維
が得られることを見いだし本発明に到達した。すなわ
ち、本発明は水棲汚損生物忌避薬剤を混練した湿気硬化
ポリウレタン樹脂を合成繊維の表面にホットメルトコー
ティングしたのち湿気架橋反応させることを特徴とする
水棲汚損生物忌避繊維の製造方法およびその繊維を用い
た繊維製品を要旨とするものである。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。図1は、
本発明による水棲汚損生物忌避繊維の一例の断面概略図
である。合成繊維マルチフィラメント(1)の表面に湿
気硬化ポリウレタン樹脂層(2)が被覆されている。湿
気硬化ポリウレタン樹脂層には水棲汚損生物忌避薬剤が
混入されている。湿気硬化ポリウレタン樹脂はホットメ
ルトコーティング加工後合成繊維に含まれる水分や空気
中の水分と反応して湿気硬化架橋反応して合成繊維と強
固に接着する。また、ポリウレタン樹脂も架橋構造を形
成するため耐熱性が向上する。
【0008】水棲汚損生物とは、藻類、フジツボ類、多
毛類、コケムシ類、ホヤ類、貝類、イソギンチャク類、
海綿類、ワレカラ類、ヒドラ虫類等の一定の場所に定着
する水棲生物であり、水中の水産資材に定着して水産資
材の本来の機能を阻害するため水棲汚損生物と呼称して
いる。
【0009】本発明に用いることができる水棲汚損生物
忌避薬剤には無機系と有機系があり、無機系薬剤として
銅系化合物や銀系化合物が一般に知られている。特に銅
系化合物の銅、酸化銅、ロダン銅等は広く使用されてい
る。有機系薬剤としては有機錫系化合物、沃素系化合
物、脂肪酸系化合物、フエノール系化合物、イミド系化
合物、有機窒素系化合物、有機窒素硫黄系化合物等が有
る。有機錫化合物は水棲汚損生物忌避性能が特に優れて
いるが毒性の強いものもあり、海洋汚染の原因になる危
険性もあるので、その選定には注意が必要となる。本発
明において、無機系と有機系の水棲汚損生物忌避薬剤を
併用することももちろん可能である。
【0010】本発明に用いる湿気硬化ポリウレタン樹脂
は、ポリオールに過剰のポリイソシアネートを反応させ
た末端基としてイソシアネート基を有するウレタンプレ
ポリマーからなる。このウレタンプレポリマーが空気中
や被着体の水分と反応し尿素結合により鎖延長する。さ
らに、プレポリマーを構成するウレタン結合や尿素結合
とイソシアネート基が反応して、分岐架橋反応となり三
次元架橋構造となる。三次元架橋構造を形成すると、熱
可塑性が無くなり耐熱性や耐クリープ性が向上する。湿
気硬化ポリウレタン樹脂は架橋反応前は90〜120℃
の比較的低温で液状にすることが可能である。水棲汚損
生物忌避薬剤を配合した湿気硬化ポリウレタン樹脂を比
較的低温で繊維表面にホットメルトコーティング加工で
きる。コーティング加工後空気中の湿気に含まれる水酸
基と反応して架橋構造を形成し非熱可塑性樹脂となる。
このように120℃以下の温度条件で樹脂加工が可能と
なり、これまで使用されなかった耐熱性の低い水棲汚損
生物忌避薬剤が幅広く使用可能となる。
【0011】ホットメルトコーティングは熱可塑性樹脂
を熱溶融させて液状にしたものを繊維表面にダイスやス
リット等を用いてコーティング加工する方法である。コ
ーティング加工後は冷却だけでコーティング樹脂は固化
するので加工が容易である。本発明において水棲汚損生
物忌避薬剤を配合した湿気硬化ポリウレタン樹脂をホッ
トメルトコーティング加工する合成繊維としては、ポリ
アミド繊維、ポリエステル繊維、ビニロン繊維等一般に
水産資材用に用いられる繊維が挙げられ、樹脂と繊維の
接着性の面からマルチフィラメントを用いるのが好まし
い。本発明の水棲汚損生物忌避繊維を用いた繊維製品と
しては、漁業にて用いる各種の漁網、特に養殖の生簀用
の網が好適であり、各種の漁網の設置や船舶の係留用の
ロープ、海洋工事における汚濁防止膜等が挙げられる。
【0012】
【作用】本発明によると、120℃以下の比較的低温で
水棲汚損生物忌避薬剤を樹脂に配合し、繊維にコーティ
ング加工することができるため、水棲汚損生物忌避薬剤
の選択範囲を広くすることができ、耐熱性の低い水棲汚
損生物忌避薬剤も用いることができるので、水棲汚損生
物忌避の優れた繊維及び繊維製品を得ることができるよ
うになる。また、湿気硬化ポリウレタン樹脂はホットメ
ルトコーティング加工後合成繊維に含まれる水分や空気
中の水分と反応して湿気硬化架橋反応して合成繊維と強
固に接着すると共に、ポリウレタン樹脂も架橋構造を形
成するため耐熱性が向上し、皮膜強度も向上して耐久性
のある繊維及び繊維製品を得ることができるようにな
る。
【0013】
【実施例】
実施例1 湿気硬化ポリウレタン樹脂(カネボウNSC株式会社製
ウレタンホットメルト樹脂、ボンドマスター7M30
1)に水棲汚損生物忌避薬剤として亜酸化銅微粉末(株
式会社日進化学工業所製NX−3)25重量%と2,
4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル(サンノ
プコ株式会社製ノプコサイトN−96)5重量%とを添
加混合したものを118℃に加熱溶融させてポリエステ
ルマルチフィラメント500d/48f(ユニチカ株式
会社製S−123B)の表面にコーティング加工後、連
続して冷風を吹きつけて固着させて、繊度1000デニ
ールの水棲汚損生物忌避繊維を得た。得られた水棲汚損
生物忌避繊維を撚糸して網糸繊度15000デニールと
し、一目の網目サイズ40mm角の網地に加工し、兵庫
県三原郡南淡町の福良湾で海面下1mに6ケ月間(5月
10日〜11月10日)漬浸して水棲汚損生物忌避性能
を調査した。
【0014】実施例2 湿気硬化ポリウレタン樹脂(カネボウNSC株式会社製
ウレタンホットメルト樹脂、ボンドマスター7M30
1)にチオシアン酸銅(日本化学産業株式会社製ロダン
銅)を25重量%、水棲汚損生物忌避薬剤として2,
3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)
ピリジン(1C1株式会社製デンシルS−100)を5
重量%添加混合したものを118℃に加熱溶融させてポ
リエステルマルチフィラメント500d/48f(ユニ
チカ株式会社製S−123B)表面にコーティング加工
後、連続して冷風を吹きつけて固着させて、繊度100
0デニールの水棲汚損生物忌避繊維を得た。得られた水
棲汚損生物忌避繊維を実施例1と同様に網地に加工し、
兵庫県三原郡南淡町の福良湾で海面下1mに6ケ月間
(5月10日〜11月10日)漬浸して水棲汚損生物忌
避性能を調査した。
【0015】比較例1 比較網としてポリエステルマルチフィラメント500d
/48f(ユニチカ株式会社製S−123B)を撚糸後
製網して網糸繊度15000デニール、一目の網目サイ
ズ40mm角の網地に加工したものを使用した。得られ
た網地を実施例1と同様に、兵庫県三原郡南淡町の福良
湾で海面下1mに6ケ月間(5月10日〜11月10
日)漬浸して水棲汚損生物忌避性能を調査した。実施例
1〜2及び比較例1の水棲汚損生物忌避性能を試験網の
湿重量増加率で比較評価した。湿重量は海中から網を引
き上げて10分間懸垂水切りして測定した。その結果を
表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】海洋試験で3ケ月間はいずれの網にも目立
った水棲生物の付着は認められなく、ぬめり感のある付
着物が付着していた。4〜5カ月後は実施例1〜2には
フサコケの付着があり、比較例1はホヤの付着が多くな
っていた。6ケ月後実施例1〜2からフサコケが離脱し
ていたが、比較例1は依然としてホヤが多く付着してい
た。6ケ月後の実施例1及び2の網地を高圧水で洗浄し
て樹脂被覆層を観察したが樹脂被覆層の剥離は全く認め
られなかった。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、湿気硬化ポリウレタン
樹脂に水棲汚損生物忌避薬剤を混合して比較的低温で合
成繊維にホットメルトコーティングするため、水棲汚損
生物忌避薬剤の選択範囲が広くでき、しかも、湿気硬化
ポリウレタン樹脂は他の素材と良好な接着性を示し、湿
気硬化ポリウレタン樹脂は硬化して架橋構造を形成する
と強靱な樹脂皮膜を形成するので耐久性に優れた水棲汚
損生物忌避繊維および繊維製品を提供することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水棲汚損生物忌避繊維の一例の断面概
略図である。
【符号の説明】
1 合成繊維マルチフィラメント 2 湿気硬化ポリウレタン樹脂層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水棲汚損生物忌避薬剤を混入した湿気硬
    化ポリウレタン樹脂を合成繊維の表面にホットメルトコ
    ーティングしたのち湿気架橋反応させることを特徴とす
    る水棲汚損生物忌避繊維の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の水棲汚損生物忌避繊維
    からなる繊維製品。
JP6112896A 1994-05-26 1994-05-26 水棲汚損生物忌避繊維の製造方法及びその繊維を用いた繊維製品 Pending JPH07313017A (ja)

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