JPH07316421A - 永久帯電防止性複合樹脂成形体 - Google Patents

永久帯電防止性複合樹脂成形体

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JPH07316421A
JPH07316421A JP6137893A JP13789394A JPH07316421A JP H07316421 A JPH07316421 A JP H07316421A JP 6137893 A JP6137893 A JP 6137893A JP 13789394 A JP13789394 A JP 13789394A JP H07316421 A JPH07316421 A JP H07316421A
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composite
resin
dispersant
molded product
polyurethane
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JP6137893A
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Inventor
Yukio Shibata
幸生 柴田
Masafumi Oishi
雅文 大石
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 熱可塑性樹脂とポリオキシエチレン鎖を有す
るポリウレタンとからなり、ポリウレタンがスジ状に分
散した複合樹脂成形体。 【効果】 各種用途の成形体として優れた永久帯電防止
性、機械的特性および成形性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、永久帯電防止性複合樹
脂成形体および樹脂成形品の帯電防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂に帯電防止性を付与する方法
として、多価アルコール脂肪酸エステルを主成分とした
界面活性剤を添加する方法(特公平6−21198公
報、特公平4−43104公報等)が知られている。
【0003】しかしながらこれらの方法は水洗すると帯
電防止性が消失するなど帯電防止性の永続性に問題があ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、良好な永
久帯電防止性と樹脂特性を有した複合樹脂成形体を得る
べく鋭意検討した結果、本発明に到達した。
【0005】すなわち本発明は、熱可塑性樹脂(A)と
ポリオキシエチレン鎖を有するポリウレタン(B)との
複合体からなり、(B)相の少なくとも一部が複合樹脂
表層部分でスジ状に分散した永久帯電防止性複合樹脂成
形体である。および溶融した(A)中で活性水素含有多
官能化合物(B−1)とポリイソシアネート(B−2)
を重合させてなる複合体、または(A)と(B)とを溶
融混練してなる複合体に、少なくとも102sec-1の剪断
を与えて(B)相の少なくとも一部を複合樹脂表層部分
でスジ状に分散させる成形体の永久帯電防止法である。
【0006】本発明の樹脂組成物中の(A)としては、
例えばビニル化合物の(共)重合体、ポリエステル、ポ
リアミド、ポリイミド、およびポリ(チオ)エーテルな
どの熱可塑性樹脂が挙げられる。
【0007】これらのうち、ビニル化合物の(共)重合
体を構成するビニル化合物としては、オレフィン類(エ
チレン、プロピレン、ブテン−1、イソブテン、4−メ
チルペンテン−1、オクテンなど);芳香族ビニル炭化
水素またはその置換体(スチレン、α−メチルスチレ
ン、t−ブチルスチレン、ジメチルスチレン、アセトキ
シスチレン、ビニルトルエンなど);(メタ)アクリル
酸およびそのアルキル(炭素数1〜18)エステル(ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸メチルなど);ビニルエーテル(メチ
ルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、イソプロピ
ルビニルエーテルなど);ビニルアルコール誘導体(酢
酸ビニル、酪酸ビニルなど);(メタ)アクリロニトリ
ル;(メタ)アクリルアミドおよびそのN置換誘導体;
ジエン類(ブタジエン、イソプレンなど);エチレンの
ハロゲン置換化合物(塩化ビニル、塩化ビニリデン、テ
トラフルオロエチレン、フッ化ビニリデンなど);不飽
和ポリカルボン酸(マレイン酸、フマル酸など)もしく
はその無水物、ハロゲン化物、アルキル(炭素数1〜1
8)エステル化物などが挙げられる。
【0008】またこれらのビニル化合物の重合体または
共重合体としては、例えばポリオレフィン系熱可塑性樹
脂[ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-α-オレ
フィン共重合体(エチレンープロピレン共重合体、エチ
レンーブテンー1共重合体など)、オレフィンージエン共重
合体(EPDMなど)、エチレン-酢酸ビニル共重合
体、エチレン-(メタ)アクリル酸共重合体、塩素化ポリ
プロピレン、マレイン酸変性ポリプロピレンなど]の
他、スチレン系熱可塑性樹脂(ポリスチレン、ABS樹
脂、AS樹脂)、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸メ
チル、ポリアクリロニトリル、ポリアクリルアミド、ポ
リビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリブタジエ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレンなど
を挙げることができる。
【0009】ポリエステルとしては、芳香族ポリエステ
ル類[芳香族ジカルボン酸エステル類の重合体(ポリエ
チレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフタレ−ト、
ビスフェノールAとテレフタル酸および/またはイソフ
タル酸との重縮合物など)、パラオキシ安息香酸の重縮
合物など];脂肪族ポリエステル[脂肪族ジカルボン酸
エステル類の重合体(ポリブチレンアジペート、ポリエ
チレンアジペートなど)など];ポリカ−ボネ−ト;並
びにこれらの2種以上の共エステル化物やこれら重合体
を構成する化合物とアルキレンオキシド(ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコールなど)との共重
縮合物が挙げられる。
【0010】ポリアミドとしては、6−ナイロン、6,
6−ナイロン、6,10−ナイロン、11−ナイロン、
12−ナイロン、4,6−ナイロン等およびこれらの2
種以上の共アミド化物やこれら重合体を構成する化合物
とポリエステルを構成する化合物もしくはアルキレンオ
キシド(ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コールなど)との共重縮合物があげられる。
【0011】ポリイミドとしてはピロメリット酸と1,
4−ジアミノベンゼンとの重縮合物など;ポリイミドを
構成する化合物と上記ポリアミドを構成する化合物との
共重縮合物、すなわちポリアミドイミドなどが挙げられ
る。
【0012】ポリ(チオ)エ−テルとしては、ポリフェ
ニレンエ−テル、ポリオキシメチレン、ポリエーテルエ
ーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、ポリサル
ホン等およびこれらの2種以上の共エーテル化物があげ
られる。
【0013】これら熱可塑性樹脂(A)のうち好ましい
ものはビニル化合物の(共)重合体、特にポリオレフィ
ン系熱可塑性樹脂とスチレン系熱可塑性樹脂である。
【0014】以上熱可塑性樹脂(A)として例示したも
のは、2種以上を併用することもできる。
【0015】この熱可塑性樹脂(A)の分子量は通常1
0,000〜7,000,000、好ましくは10,0
00〜3,000,000である。分子量が10,00
0未満あるいは7,000,000を超えると成形が難
しくなり実用的でない。
【0016】この熱可塑性樹脂(A)の量は、60〜9
5重量%、好ましくは、80〜95重量%である。60
重量%未満では機械的強度が劣り、95重量%を超える
と帯電防止性が低下するために好ましくない。
【0017】(A)の溶融温度は80℃以上、好ましく
は100℃以上である。溶融温度が80℃未満の場合は
耐熱性が劣るため実用的でない。
【0018】本発明において、活性水素含有多官能化合
物(B−1)および/またはポリイソシアネート(B−
2)のうちでポリオキシエチレン鎖を有するものとして
は、例えばポリエチレングリコール、エチレンオキシド
プロピレンオキシドブロック共重合体(プルロニック型
エチレンオキシドプロピレンオキシド共重合体など)、
両末端変性ポリエチレングリコール(両末端ジアミン型
ポリエチレングリコール、両末端グリシジルポリエチレ
ングリコール、ポリエチレングリコールを1成分とした
両末端イソシアネート型ウレタンプレポリマーなど)両
末端変性エチレンオキシドプロピレンオキシドブロック
共重合体(両末端ジアミン型エチレンオキシドプロピレ
ンオキシドブロック共重合体、両末端グリシジルエチレ
ンオキシドプロピレンオキシドブロック共重合体、エチ
レンオキシドプロピレンオキシドブロック共重合体を1
成分とした両末端イソシアネート型ウレタンプレポリマ
ーなど)などが挙げられる。
【0019】ポリオキシエチレン鎖とはオキシエチレン
が4連鎖以上繰り返されるものをいう。オキシエチレン
連鎖が4未満のものは本発明で得られる永久帯電防止性
複合樹脂組成物での帯電防止機能が発現しない。さらに
好ましくは4連鎖以上70連鎖以下である。70連鎖を
超えるものは永久帯電防止性に関しては良好であるが、
樹脂特性を落とす場合がある。これをさらに具体的に説
明すると、例えば、(B−1)としてポリエチレングリ
コール(以下PEGと記載)を用いた場合、4〜70連
鎖の範囲にあるPEG−400、PEG−1000、P
EG−2000などを用いた成形体は良好な永久帯電防
止性と樹脂特性を示すが、3連鎖であるトリエチレング
リコールのみを用いた成形体は永久帯電防止性が十分で
ない。また70連鎖を超えるPEG−6000のみを用
いた成形体は永久帯電防止性は良好であるが耐沸水性等
が十分でない。
【0020】(B)中のポリオキシエチレン鎖の合計量
は、5〜40重量%、好ましくは、5〜20重量%であ
る。5重量%未満では帯電防止性が不十分となり、40
重量%を超えると樹脂特性が不十分となるために好まし
くない。本発明において(B)の製造に必要により使用
される、ポリオキエチレン鎖を有しない、活性水素含有
多官能化合物(B−1)としては、例えば低分子量ジオ
ール[エチレングリコール、プロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールな
ど];ポリエーテルジオール[上記に例示した低分子量
ジオールのアルキレンオキシド(エチレンオキシド、プ
ロピレンオキシド、ブチレンオキシドなど)付加物(但
しエチレンオキシドの付加数は4連鎖未満)、アルキレ
ンオキシドの開環重合物(ポリテトラメチレングリコー
ルなど)];ポリエステルジオール[脂肪族ジカルボン
酸(アジピン酸、マレイン酸、二量化リノレイン酸な
ど)または芳香族ジカルボン酸(フタル酸、テレフタル
酸など)と上記に例示した低分子量ジオールとの縮合ポ
リエステルジオール、ε−カプロラクトンの開環重合に
よるポリラクトンジオールなど];ジアミン類(イソホ
ロンジアミン、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジメチ
ルジシクロヘキシルメタン、ポリエーテルジアミンな
ど);3価以上のアルコール類(トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール、ソルビトールなど);3価
以上のアミン類(ジエチレントリアミン、トリエチレン
テトラミンなど);アミノアルコール(トリエタノール
アミンなど);および上記活性水素含有化合物と下記ポ
リイソシアネートとの反応によって得られる活性水素含
有ウレタンプレポリマーなどが挙げられる。
【0021】本発明において(B)の製造に必要により
使用される、ポリオキエチレン鎖を有しない、ポリイソ
シアネート(B−2)としては、例えば芳香族ジイソシ
アネート(トリレンジイソシアネート、キシリレンジイ
ソシアネート、ナフチレンジイソシアネート、ジフェニ
ルメタンジイソシアネートなど)、脂環式ジイソシアネ
ート(イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシル
メタンジイソシアネート、シクロヘキシレンジイソシア
ネート、ジイソシアネートメチルシクロヘキサンな
ど)、脂肪族ジイソシアネート(ヘキサメチレンジイソ
シアネートなど)、3官能以上のポリイソシアネート
[トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス(イ
ソシアネートフェニル)チオフォスフェート、ヘキサメ
チレンジイソシアネートの環状3量体など]、およびこ
れらと前記活性水素含有化合物との反応によって得られ
るイソシアネート基含有ウレタンプレポリマー(但し前
記のポリオキシエチレン鎖を有するものを除く)などが
挙げられる。
【0022】これら活性水素を少なくとも2個有する化
合物およびポリイソシアネートは、それぞれ2種以上を
併用することもできる。
【0023】このときイソシアネート基と活性水素との
比は1:2〜2:1であり、末端基はイソシアネート基
あるいは活性水素のいずれでもよく、さらに末端イソシ
アネート基を一つの活性水素を有する化合物で封鎖して
もなんら問題ない。
【0024】本発明で得られる永久帯電防止性樹脂成形
体中の(B)の分子量は通常6,000〜500,00
0である。分子量が6,000未満あるいは500,0
00を超えると永久帯電防止性が十分に発現しない。
【0025】またこれらのポリオキシエチレン鎖を有す
る活性水素含有多官能化合物および/またはポリイソシ
アネートと他の重合性官能基含有化合物とを混合して用
いてもなんら問題ない。
【0026】本発明において、複合樹脂成形体中には各
構成成分の分散を助けるために、分散剤を存在させるこ
ともできる。
【0027】この分散剤(C)として好ましいものは、
熱可塑性樹脂(A)がポリオレフィンの場合は、活性水
素、(無水)カルボン酸基、またはカルボン酸ハライド
基を有するポリオレフィン、またはポリオレフィンとポ
リウレタンの共重合体系分散剤である。このうち好まし
いのは、水酸基、エポキシ基、酸無水物基含有ポリオレ
フィンである。これをさらに具体例で示すと、水酸基変
性ポリオレフィン、無水マレイン酸グラフト変性ポリオ
レフィンなどである。(A)がポリスチレンの場合、好
ましい(C)としては、水酸基、エポキシ基、酸無水物
基含有スチレン系(共)重合体である。これをさらに具
体的に例示すると、スチレン−ヒドロキシエチルメタク
リレート共重合体、スチレンーグリシジルメタクリレー
ト共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体などで
ある。これら分散剤(C)を加えた成形体は樹脂特性が
向上する。(A)が芳香族ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポ
リアセタール、ポリフェニレンオキシド、ポリエーテル
エーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、および
ポリサルホンの場合は、スチレン無水マレイン酸共重合
体、SBS樹脂、SEBS樹脂、末端アミノ型および/
またはカルボン酸型ポリアミドオリゴマー、末端カルボ
ン酸型および/または水酸基型ポリエステルオリゴマー
などが主に用いられる。
【0028】(C)の分子量は数平均で通常800〜
3,000,000、好ましくは1,000〜200,
000である。800未満では成形体の樹脂物性が劣
り、3,00,000以上では(C)を添加する効果が
得られない。
【0029】分散剤(C)を用いる場合(C)の割合と
しては、(A),(B)の合計重量に対して通常0.0
5〜50%、好ましくは0.1〜20%である。
【0030】本発明の複合樹脂組成物は通常(A)と予
め(B−1)と(B−2)から製造した(B)とを溶融
混練することで得られる。また溶融した(A)中で(B
−1)と(B−2)を重合して得ることもできる。この
場合に(D)の存在下に重合を行うこともできる。これ
らを行う温度は通常10〜350℃の範囲内で、好まし
くは80〜230℃である。
【0031】反応圧力は特に制限はないが工業的生産を
考えたとき通常減圧(0.1mmHg)〜50気圧、好
ましくは減圧(0.1mmHg)〜30気圧である。
【0032】(B)は(B−1)と(B−2)とから予
めウレタン化反応させて製造するのが通常で、反応温度
としては30〜230℃の範囲内で、好ましくは40〜
200℃である。
【0033】反応圧力は特に制限はないが工業的生産を
考えたとき通常減圧(0.1mmHg)〜10気圧、好
ましくは減圧(0.1mmHg)〜5気圧である。
【0034】また、この反応時、必要により溶媒、触媒
を用いることもできる。用いる場合の溶媒としては活性
水素を有しないウレタン化反応の溶媒として公知のもの
でよく、例えばジメチルホルムアミド、メチルエチルケ
トン、トルエンなどを挙げることができる。用いる場合
の触媒としては、ウレタン化反応の触媒として公知のも
のでよく、例えばジブチルスズジラウレート、ジオクチ
ルスズジラウレートなどの有機金属化合物や、トリエチ
ルアミン、ジアザビシクロウンデセンなどのアミン類な
どを挙げることができる。
【0035】反応容器としては公知の各種混合機、例え
ば押出機、ニーダー、バンバリーミキサーなど、各種反
応槽が挙げられる。
【0036】本発明において(B)相の少なくとも一部
が複合樹脂表層部分でスジ状に分散させるには、102s
ec-1以上の剪断を与えることが必要である。剪断が10
2sec-1未満の場合は表層部分で十分なスジ状分散が得ら
れず帯電防止性に劣る。剪断を与えるには公知の各種成
形機、例えば射出成形機、インフレーション成形機、押
出成形機、ブロー成形機、紡糸機などが挙げられる。
【0037】本発明の成形体は、コンテナ、ケース類、
バンパー、ホース類、フィルム、各種ハウジング材料用
などとして好適である。
【0038】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。実施例中
の部は重量部を示す。なお実施例および比較例に記載し
た成形品の評価は、以下の方法によって実施した。 (1)衝撃強度 :ASTM D256(ノッチ
付、3.2mm厚) (2)曲げ弾性率 :ASTM D790 (3)表面固有抵抗値:射出成形した厚さ2mmの試験
片を用い、超絶縁計(アト゛ハ゛ンテスト製)により20℃、湿度5
0%RH雰囲気下で測定 した。 なお、表面固有抵抗の評価は、試験片を下記に示す処理
およびコンデイショニングを行い表面固有抵抗値を測定
することによって行った。 (a)水洗未処理:成形後、試験片をそのまま20℃、
湿度50%RH雰囲気下に24時間放置。 (b)水洗処理:成形後、試験片を洗剤(ママレモン;
ライオン(株)製)水溶液で洗浄処理し、次いでイオン交
換水で充分洗ったのち、表面の水分を乾燥除去してから
20℃、湿度50%RH雰囲気下に24時間放置。 以下実施例により本発明をさらに説明するが、本発明は
これに限定されるものではない。以下の記載において部
は重量部を表す。
【0039】実施例1 ポリプロピレン[宇部興産(株)製UBE−ポリプロJ
609H、以下PPと略記;熱可塑性樹脂(A)にあた
る]80部、三洋化成工業(株)製PEG2000[数
平均分子量2,000;活性水素含有多官能化合物(B
−1)にあたる]17.8部、およびジフェニルメタン
ジイソシアネート[以下MDIと略記;ポリイソシアネ
ート(B−2)にあたる]2.2部を二軸押出機(東芝
機械(株)製TEM35B、37mmφ、L/D=4
1)を用いて、シリンダー温度190℃で5分間溶融混
練した。得られた複合樹脂を、シリンダー温度200
℃、金型温度50℃で射出成形し、本発明の成形体の試
験片を作成(この時の剪断は103sec-1であった)し、
この試験片の表面固有抵抗および樹脂特性評価結果を表
1に示す。
【0040】実施例2 無水マレイン酸変性ポリプロピレン[結合マレイン酸量
5%、数平均分子量5,000、以下PP−MAと略
記;分散剤(C)にあたる]3部を加えた他は実施例1
と同一の材料、条件で溶融混練した。得られた複合樹脂
を、実施例1と同一の射出成形機を用いて同条件で射出
成形し、成形体試験片を作成した。この試験片の特性を
実施例1と同様に評価した。その特性評価結果を表1に
示す。
【0041】実施例3 PEG2000 89部とMDI 11部とを実施例1
と同一の二軸押出機を用いてシリンダー温度190℃で
5分間溶融混練してポリウレタン(以下PU−1と略
記)を得た。PP 80部、PU−1 20部およびP
P−MA 3部を実施例1と同一の二軸押出機を用いて
同条件で溶融混練した。得られた複合樹脂を、実施例1
と同一の射出成形機を用いて同条件で射出成形し、成形
体試験片を作成した。この試験片の特性を実施例1と同
様に評価した。その特性評価結果を表1に示す。
【0042】比較例1 PP 99部、多価アルコール脂肪酸エステル系帯電防
止剤(三洋化成工業(株)製ケミスタット1100)1
部を実施例1と同一の二軸押出機を用いて溶融混練し
た。 得られた組成物を、実施例1と同一の射出成形機
を用いて同条件で射出成形し、試験片を作成した。この
試験片の特性を実施例1と同様に評価した。その特性評
価結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】実施例4 ポリスチレン(旭化成(株)製旭化成ポリスチレン60
0、以下PSと略記)80部、PEG2000 17.
8部、MDI 2.2部および片末端ヒドロキシポリス
チレン(Mw=3300;分散剤)3部を、二軸押出機(東芝
機械(株)製TEM35B、37mmφ、L/D=4
1)を用いて、シリンダー温度200℃で5分間溶融混
練した。得られた複合樹脂を、シリンダー温度200
℃、金型温度50℃で射出成形し、本発明の成形体試験
片を作成し、この試験片の表面固有抵抗を評価した。そ
の特性評価結果を表2に示す。
【0045】比較例2 PS99部、多価アルコール脂肪酸エステル系帯電防止
剤(三洋化成工業(株)製ケミスタット1100)1部
を、実施例4と同条件で溶融混練した。得られた組成物
を、実施例4と同一の射出成形機を用いて同条件で射出
成形し、試験片を作成した。この試験片の特性を実施例
4と同様に評価した。その特性評価結果を表2に示す。
【0046】
【表2】
【0047】
【発明の効果】本発明の成形体は従来の技術では達し得
なかった永久帯電防止性があり、かつ優れた樹脂特性を
有する。本発明に係るポリウレタン(B)を用いる永久
帯電防止法は、従来知られている永久制電性ポリマーを
用いる方法に比して、成形温度をより低温域まで広げら
れるなど成形加工性の点で優れている。また成形体の外
観においても優れている。上記効果を奏することから本
発明の成形体は、コンテナ、ケース類、自動車部品、ホ
ース類、フィルム、各種ハウジング材料用など帯電防止
性を必要とするさまざまな用途の成形材料として有用で
ある。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂(A)とポリオキシエチレ
    ン鎖を有するポリウレタン(B)との複合体からなり、
    (B)相の少なくとも一部が複合樹脂表層部分でスジ状
    に分散した永久帯電防止性複合樹脂成形体。
  2. 【請求項2】 (B)が活性水素含有多官能化合物(B
    −1)および/またはポリイソシアネート(B−2)の
    少なくとも一部としてポリオキシエチレン鎖を有する化
    合物を用いてなる(B−1)と(B−2)との重合生成
    物である請求項1記載の成形体。
  3. 【請求項3】 (A)を60−95重量%、(B)中に
    含まれるポリオキシエチレン鎖の合計量を5−40重量
    %とする請求項1または2記載の成形体。
  4. 【請求項4】 (B)の分子量が6,000から20
    0,000である請求項1、2または3記載の成形体。
  5. 【請求項5】 (B)中に含まれるポリオキシエチレン
    鎖がオキシエチレン4連鎖から70連鎖である請求項1
    〜4のいずれか記載の成形体。
  6. 【請求項6】 (A)がポリオレフィン系熱可塑性樹脂
    である請求項1〜5のいずれかに記載の成形体。
  7. 【請求項7】 (A)、(B)および下記分散剤
    (C)の複合体からなることを特徴とする請求項6に記
    載の成形体。 分散剤(C):活性水素、(無水)カルボン酸基、また
    はカルボン酸ハライド基を有する変性ポリオレフィン系
    分散剤、またはポリオレフィン−ポリウレタン共重合体
    系分散剤。
  8. 【請求項8】 (A)がスチレン系熱可塑樹脂である請
    求項1〜5のいずれかに記載の成形体。
  9. 【請求項9】 (A)、(B)および下記分散剤(C)
    の複合体からなることを特徴とする請求項8に記載の成
    形体。 分散剤(C):活性水素、(無水)カルボン酸基、また
    はカルボン酸ハライド基を有するスチレン系分散剤、ま
    たは[スチレン系(共)重合体]−ポリウレタン共重合
    体系分散剤。
  10. 【請求項10】 (A)が芳香族ポリエステル、ポリカ
    ーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミ
    ド、ポリアセタール、ポリフェニレンオキシド、ポリエ
    ーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、
    およびポリサルホンからなる群より選ばれた熱可塑性樹
    脂である請求項1〜5のいずれかに記載の成形体。
  11. 【請求項11】 溶融した(A)中で(B−1)と(B
    −2)を重合させてなる複合体、または(A)と(B)
    とを溶融混練してなる複合体に、少なくとも102sec-1
    の剪断を与えて(B)相の少なくとも一部を複合樹脂表
    層部分でスジ状に分散させる、請求項1〜10のいずれ
    か記載の成形体の永久帯電防止法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH09183148A (ja) * 1995-12-21 1997-07-15 Elf Atochem Sa 帯電防止ベルト
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JP2011168760A (ja) * 2009-10-08 2011-09-01 Adeka Corp ジウレタン構造を有する化合物、該化合物からなる帯電防止剤及び該化合物を含有してなる熱可塑性樹脂組成物
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