JPH07320929A - 超電導装置用電流リード - Google Patents

超電導装置用電流リード

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JPH07320929A
JPH07320929A JP6263422A JP26342294A JPH07320929A JP H07320929 A JPH07320929 A JP H07320929A JP 6263422 A JP6263422 A JP 6263422A JP 26342294 A JP26342294 A JP 26342294A JP H07320929 A JPH07320929 A JP H07320929A
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JP
Japan
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oxide superconductor
current lead
superconducting device
superconducting
lead
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JP6263422A
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Inventor
Kiyoshi Takita
清 滝田
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】酸化物超電導体を用いた電流リードを、酸化物
超電導体のクエンチにともなう焼損がなく、安全に通電
できるものとする。 【構成】一端に常温端子1を付設し、良導電性導体から
なる複数本の常電導導体11を外筒12の内部に収納し
てなる常温側電流リード2と、一端に低温端子3を付設
し、柱状の酸化物超電導体24を外筒13の内部に収納
してなる低温側リードを、中間接続片15を介して電気
的に接続して構成し、Heガス入口9より導いた低温の
Heガスにより酸化物超電導体24および常電導導体1
1を冷却する電流リードにおいて、前記の酸化物超電導
体24に、長手方向に連続し横方向に貫通する冷却溝2
5を設けてHeガスを通流させることにより、酸化物超
電導体24を、外周面のみならず内面からも冷却するこ
ととする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気浮上列車、磁気
共鳴画像診断装置等の超電導装置において、真空断熱容
器に収納された超電導コイルに外部電源からの励磁電流
を通電する超電導装置用電流リードに関する。
【0002】
【従来の技術】超電導装置の超電導コイルは、液体ヘリ
ウム等の極低温冷媒により冷却されることによって超電
導状態を保持するので、通常、極低温の窒素を用いた輻
射シールドや多層断熱層を備えた真空断熱容器中に、液
体ヘリウムに浸漬した状態で収納される。
【0003】この超電導コイルを励磁するためには、真
空断熱容器に電流リードを組み込み、外部電源と接続し
て励磁電流を通電する必要がある。このとき電流リード
は常温部と極低温部とを連結することとなるので、この
電流リードを介して極低温側へ侵入する熱が多いと高価
な液体ヘリウムが多量に気化してしまうこととなる。し
たがって、電流リードは、自身による侵入熱で気化した
低温のヘリウムガスを有効に利用して自己冷却させ、常
温側からの侵入熱、および通電に伴うジュール熱が極低
温部へ侵入するのを極力抑制するように配慮し、構成さ
れている。常温側からの侵入熱を抑えるには、電流リー
ドの導体の断面積を小さくすることが有効であるが、導
体の断面積を小さくすると電流リードの電気抵抗が高く
なるのでジュール熱は大きくなる。したがって、冷却効
果を勘案し、これらのバランスのとれた構成とすること
が重要である。
【0004】電流リードの導体には、一般に、銅、ある
いは銅合金等の良導電性の金属が使用されてきたが、酸
化物超電導体が発見されるとともに、その極めて高い臨
界温度(超電導状態を保持できる上限温度)を有効に活
用すれば低温部分でのジュール熱が皆無となること、熱
伝導率が銅の約 1/100と小さく侵入熱が抑制できること
が期待され、酸化物超電導体を用いた電流リードが開発
されている。
【0005】図5は、超電導コイルに接続された従来の
電流リードを簡略化して示した基本構成図である。図に
おいて、電流リードは、一端に常温端子1を組み込んだ
常温側リード2と、一端に低温端子3を組み込んだ低温
側リード4とからなり、取付フランジ7によって真空断
熱容器8に結合されている。常温端子1には、図示しな
い外部電源からの接続導体が接続され、低温端子3に
は、真空断熱容器8の内部に収納され、液体ヘリウムに
浸漬、冷却される超電導コイル5が、低温接続導体6を
介して接続されている。液体ヘリウムが侵入熱により蒸
発して生じた低温のヘリウムガスは、低温端子3に設け
られているヘリウムガス入口9より低温側リード4の内
部へと導かれ、常温側リード2の内部を通り、組み込ま
れた各導体を冷却したのち、ヘリウムガス出口10より
外部へと排出されている。
【0006】図6は、図5の電流リードの常温側リード
2の横断面図である。円形断面をもつ多数本の常電導導
体11を円筒状の外筒12の内部に組み込んで構成され
ており、内部の残余の空隙は低温のヘリウムガスの流路
となっている。通常、常電導導体11は、銅、あるいは
銅合金等の良導電性導体により構成されている。図7
は、図5の電流リードの低温側リード4の横断面図であ
る。一本の円形断面の酸化物超電導導体14が外筒13
の内部に収納されており、酸化物超電導導体14の外周
部に低温ヘリウムガスを流して、冷却する構成である。
【0007】図8は、図5の電流リードの低温側リード
4の縦断面図である。酸化物超電導導体14の一端は、
多数の常電導導体11が電気的に接続された良導電性導
体からなる中間接続片15にはんだ付け等により電気
的、機械的に接続されており、他端は低温端子3に、同
様な方法により電気的、機械的に接続されている。液体
ヘリウムが蒸発して生じた低温のヘリウムガスは、低温
端子3に設けられたHeガス入口9より導入され、酸化
物超電導導体14を冷却して超電導状態に保持するとと
もに、さらに、中間接続片15に設けられたガス通流孔
16を通して常温側リード2の内部へと流れ、常電導導
体11を冷却する。
【0008】このように構成された電流リードにおいて
は、低温側リードに酸化物超電導体を用い、蒸発した低
温のヘリウムガスで冷却して低温側リードでのジュール
発熱を皆無としているので、酸化物超電導体を用いない
電流リードに比較して、低温部分への熱侵入量、したが
って、液体ヘリウムの蒸発量が大幅に低減された電流リ
ードとなっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに優れた特性をもつ超電導装置用電流リードにあって
も、低温側リードに用いられている酸化物超電導体は、
初期の段階から安定した通電が得られるとは限らず、通
電する度毎に、局部的に超電導状態から常電導状態への
転移が生じ、これが伝搬して広範囲に渡って常電導状態
となる、いわゆるクエンチを繰り返しながら、超電導状
態での通電可能電流が上昇し、所定の通電電流が得られ
るようになる場合がしばしば見られる。また、定常の通
電状態においても、例えば液体ヘリウム量の減少などの
外的要因によって温度が上昇し、クエンチを生ずる場合
もある。
【0010】酸化物超電導体は、超電導状態では電気抵
抗がゼロであるのでジュール発熱が皆無であり、また銅
材に比べて熱伝導率が約1/100と小さいので、侵入
熱を抑えるには極めて有効であるが、ひとたび上記のク
エンチが生じて常電導状態になると、電気抵抗が銅材よ
り3〜4桁高いので、多大なジュール熱を発生すること
となり、また上記のように熱伝導率が極めて小さいため
に熱の放散が悪いので、酸化物超電導導体中での局部的
な温度上昇が極めて大きくなる。したがって、最悪の場
合には、酸化物超電導導体が焼損し、電流リードが使用
不能になるという問題点があった。
【0011】本発明の目的は、低温側リードを構成する
酸化物超電導体が仮にクエンチを生じても、焼損するこ
とがなく、安全に通電操作を行うことのできる超電導装
置用電流リードを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明においては、常温側に配した良導電性導体
からなる常電導導体と低温側に配した酸化物超電導体と
を良導電性導体からなる中間接続片を介して直列に接続
してなり、低温のヘリウムガスを通流することにより酸
化物超電導体を超電導状態とする超電導装置用電流リー
ドにおいて、酸化物超電導体を柱状に形成し、かつヘリ
ウムガスを通流する冷却溝を有する構成とする。
【0013】さらに、柱状に形成した酸化物超電導体に
設ける冷却溝を、長手方向に連なり、かつ長手方向と直
交する横方向に貫通する冷却溝として、ヘリウムガスを
通流することとする。さらにまた、柱状に形成した酸化
物超電導体に設ける冷却溝を、長手方向と直交する横方
向から見たとき直線部と円弧部とを組み合わせてなる形
状をなす冷却溝とする。
【0014】さらに、柱状に形成された酸化物超電導体
を、円柱、円筒柱または多角形柱のいずれか一つの形状
に形成された酸化物超電導体とする。また、酸化物超電
導体をスパイラル状に形成することとする。さらに、酸
化物超電導体の外周部分に、酸化物超電導体の両端部間
を電気的に接続する複数の孔を有する、例えばステンレ
ス鋼からなる電気導電性の薄板円筒を付設することとす
る。
【0015】
【作用】常温側に配した常電導導体と低温側に配した酸
化物超電導体を接続してなる超電導装置用電流リードに
おいて、酸化物超電導体を柱状に形成し、かつヘリウム
ガスを通流する冷却溝を有する構成とすれば、柱状の酸
化物超電導体は、外表面のみならず、上記の冷却溝を通
流するヘリウムガスにより導体内部も冷却されるので、
従来の電流リードの場合に比べて熱の除去が大幅に改善
される。したがって、仮に酸化物超電導体が何らかの原
因によりクエンチを生じても、局部的な温度上昇が抑制
され、焼損を防止することができる。
【0016】さらに、柱状に形成した酸化物超電導体に
設ける冷却溝を、長手方向に連なり、かつ長手方向と直
交する横方向に貫通する冷却溝とすれば、ヘリウムガス
は貫通した冷却溝の中を水平方向に障害なく通流するこ
とができ、また冷却溝が長手方向に連なっているので、
ヘリウムガスの冷却流の流れに沿って障害なく通流する
ことができるので、冷却溝を通流するヘリウムガスによ
り導体内部の冷却の効率が向上する。
【0017】さらにまた、柱状に形成した酸化物超電導
体に設ける冷却溝を、長手方向と直交する横方向から見
たとき直線部と円弧部とを組み合わせてなる形状をなす
冷却溝とすれば、冷却溝は円弧部により滑らかに連なる
溝として形成されるので、ヘリウムガスは冷却溝中を淀
みを生じることなく円滑に通流することとなり、導体内
部の冷却の効率が一段と向上する。
【0018】さらに、上記の酸化物超電導体を、円柱、
円筒柱または多角形柱のいずれか一つの形状に形成する
こととすれば、酸化物超電導体の材料の製法及び特性に
合致した形状として酸化物超電導体を選定して、冷却溝
を通流するヘリウムガスにより導体内部も冷却して、ク
エンチを生じても、局部的な温度上昇を抑制し焼損を防
止することができる。
【0019】また、酸化物超電導体をスパイラル状に形
成すれば、酸化物超電導体は内表面と外表面をヘリウム
ガスにより冷却されるので、従来の電流リードの場合に
比べて冷却性能が格段に向上し、クエンチが生じた際の
局部的な温度上昇の抑制、焼損の防止が容易となる。さ
らに、これらの酸化物超電導体の外周部分に、これら酸
化物超電導体の両端部間を電気的に接続する複数の孔を
有する、例えばステンレス鋼からなる電気導電性の薄板
円筒を付設すれば、クエンチが生じると、電流リードの
通電電流は低電気抵抗の薄板円筒へと分流するので、高
電気抵抗となった酸化物超電導体を流れる電流は微小と
なる。したがって、酸化物超電導体で生じる発熱量が小
さく抑えられ、局部的な温度上昇を効果的に抑制するこ
とができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図にもとづいて説明
する。図1は、この発明による超電導装置用電流リード
の第1の実施例を示す基本構成図で、図1(a)は低温
側リードの断面図を含む平面図、図1(b)は低温側リ
ードの酸化物超電導体を拡大して示した要部断面図であ
る。
【0021】本電流リードは、図1(a)に示したよう
に、一端に常温端子1を付設し、銅等の良導電性導体か
らなる複数本の常電導導体11を外筒12の内部に収納
してなる常温側リード2と、一端に低温端子3を付設
し、円柱状の酸化物超電導体24を外筒13の内部に収
納してなる低温側リードを、良導電性導体からなる中間
接続片15を介して電気的に接続して構成されており、
常温端子1に、図示しない外部電源への接続導体を接続
し、低温端子3に図示しない超電導コイルへの低温接続
導体を接続して、超電導コイルへ通電される。
【0022】低温側リードに用いられている円柱状の酸
化物超電導体24には、図1(b)に示したように、長
手方向に連なり、かつ長手方向と直交する横方向に貫通
する冷却溝25が設けられている。この冷却溝25は、
本実施例においては、横方向から見て、水平方向の直線
部と側方に配置した半円弧部とを順次配置して長手方向
に滑らかに連なる溝として形成されており、冷却用のH
eガスが長手方向にも円滑に流れるよう構成されてい
る。
【0023】外部からの侵入熱によって液体ヘリウムが
蒸発して生じた低温のHeガスは、低温端子3に設けら
れたHeガス入口9より外筒13の内部へと導かれ、円
柱状の酸化物超電導体24を、外周部と前記の冷却溝2
5とを通流することにより冷却したのち、中間接続片1
5に設けられたHe流通孔16を通して常温側リード2
の内部へと送られ、さらに、複数の常電導導体11を冷
却したのち、Heガス出口10より外部へ排出される。
【0024】このように構成された電流リードにおいて
は、低温側リードに用いられている酸化物超電導体24
が、外周部を流れる低温のHeガスにより冷却されるば
かりでなく、内部を貫通して設けられた冷却溝25によ
って導体内部も冷却される構成であるので、仮に酸化物
超電導体24が何らかの原因によりクエンチを生じて
も、局部的な温度上昇が抑制され、過大な温度上昇によ
って引き起こされる焼損を防止することができる。
【0025】図2は、この発明による超電導装置用電流
リードの第2の実施例における酸化物超電導体の要部断
面図である。本実施例では、酸化物超電導体24に設け
られた冷却溝25は、長手方向に連なり、横方向に貫通
する溝で、かつ横方向から見て、水平方向の直線部と側
方に配置した1/4円弧部および長手方向の直線部と
を、順次組み合わせて、長手方向に滑らかに連なる溝と
して形成されており、Heガスが長手方向にも円滑に流
れる構成である。
【0026】図3は、この発明による超電導装置用電流
リードの第3の実施例における酸化物超電導体の要部断
面図である。本実施例では、酸化物超電導体24に設け
られた冷却溝25は、長手方向に連なり、横方向に貫通
する溝で、かつ横方向から見て、斜め方向の直線部と側
方に配置した1/4円弧部とを、順次組み合わせて、長
手方向に滑らかに連なる溝として形成されており、He
ガスが長手方向にも円滑に流れる構成である。
【0027】上記の図2および図3に示した、第2の実
施例および第3の実施例においても、酸化物超電導体
が、外周部のみならず導体内部からも効果的に冷却され
る構成であり、第1の実施例と同様に、仮に酸化物超電
導体が何らかの原因によりクエンチを生じても、局部的
な温度上昇が抑制されるので、過大な温度上昇によって
引き起こされる焼損を防止することができる。
【0028】なお、上記の第1、第2、第3の実施例で
は、いずれにおいても、酸化物超電導体を円柱状からな
るものとして示しているが、円柱状に限るものではな
く、多角形柱状でも同様に局部的な温度上昇が抑制され
る。さらにまた、円筒柱状からなるものであれば、上記
のように構成した冷却溝を通してヘリウムガスが円筒の
内部に流入し、冷却するので、局部的な温度上昇の抑制
により有効である。
【0029】図4は、この発明による超電導装置用電流
リードの第4の実施例を示す基本構成図で、図4(a)
は低温側リードの断面図、図4(b)は低温側リードの
酸化物超電導体の部分側面図、図4(c)は酸化物超電
導体の外周に付設される薄板円筒の部分斜視図である。
本実施例の第1の実施例との相違点は、図4(a)に示
したように、第1の実施例で用いられている円柱状の酸
化物超電導体24に代わるものとしてスパイラル状に形
成された酸化物超電導体34が用いられていること、さ
らに酸化物超電導体34の外周部に薄板円筒17が付設
されていることにある。
【0030】スパイラル状に形成された酸化物超電導体
34は、図4(b)に示したように、内周側と外周側と
の間に冷却Heガスが自由に通流する間隙を十分持ち、
内周と外周の両表面が冷却Heガスに直接触れて冷却さ
れるので、極めて効果的に冷却されることとなる。ま
た、酸化物超電導体34の外周に付設される薄板円筒1
7は、ステンレス鋼により形成されており、図4(c)
に示したように、肉厚が約1mmの薄板の円筒に、多数
の冷却Heガス通流用の孔18を設けて構成されてい
る。Heガス入口9より導かれた低温のHeガスは、こ
の薄板円筒17の多数の孔18を通して酸化物超電導体
34へと供給され、排出される。
【0031】薄板円筒17を形成しているステンレス鋼
は低温での熱伝導性が低いので、約1mmの薄板で構成
されていれば、低温のHeガスで冷却される薄板円筒1
7を介して低温端子へ侵入する伝導熱量は小さく、電流
リードの熱侵入特性に影響を及ぼさないレベルである。
一方、酸化物超電導体34が超電導状態から常電導状態
へと転移してクエンチを生じると、ステンレス鋼は常電
導状態の酸化物超電導体に比べて導電性が良いので、通
電電流は薄板円筒17へと分流し、酸化物超電導体34
を流れる電流が大幅に減少するので、酸化物超電導体3
4でのジュール発熱量も大幅に下がる。したがって、ク
エンチを生じても酸化物超電導体34の温度上昇は低く
抑えられ、焼損が確実に防止される。
【0032】なお、上記の薄板円筒17は、図4の第4
の実施例にのみ付設して示したが、第1、第2、第3の
実施例の低温側リードにおいても薄板円筒17を付設す
れば、同様にクエンチ発生時に通電電流が分流し酸化物
超電導体24の温度上昇を抑制できることは言うまでも
ない。
【0033】
【発明の効果】この発明によれば、常温側に配した良導
電性導体からなる常電導導体と低温側に配した酸化物超
電導体とを良導電性導体からなる中間接続片を介して直
列に接続してなり、低温のヘリウムガスを通流すること
により酸化物超電導体を超電導状態とする超電導装置用
電流リードにおいて、酸化物超電導体を柱状に形成し、
かつヘリウムガスを通流する冷却溝を有する構成とする
こととしたので、柱状の酸化物超電導体は、外表面のみ
ならず、上記の冷却溝を通流するヘリウムガスにより導
体内部も冷却されるので、従来の電流リードの場合に比
べて熱の除去が大幅に改善される。したがって、仮に酸
化物超電導体が何らかの原因によりクエンチを生じ、常
電導状態に移行しても、局部的な温度上昇が抑制され、
過大な温度上昇により引き起こされる焼損が防止され、
安全に運転できる電流リードを得ることができることと
なった。
【0034】さらに、柱状に形成した酸化物超電導体に
設ける冷却溝を、長手方向に連なり、かつ長手方向と直
交する横方向に貫通する冷却溝とすることとすれば、ヘ
リウムガスは貫通した冷却溝の中を水平方向に障害なく
通流することができ、また冷却溝が長手方向に連なって
いるので、ヘリウムガスの冷却流の流れに沿って障害な
く通流することができるので、冷却溝を通流するヘリウ
ムガスにより導体内部の冷却の効率が向上する。したが
って、仮にクエンチを生じても、より安全に運転できる
電流リードが得られることとなる。
【0035】さらにまた、柱状に形成した酸化物超電導
体に設ける冷却溝を、長手方向と直交する横方向から見
たとき直線部と円弧部とを組み合わせてなる形状をなす
冷却溝とすることとすれば、冷却溝は円弧部により滑ら
かに連なる溝として形成されるので、ヘリウムガスは冷
却溝中を淀みを生じることなく円滑に通流することとな
り、導体内部の冷却の効率が一段と向上する。したがっ
て、仮にクエンチを生じても、より一段と安全に運転で
きる電流リードが得られることとなる。
【0036】さらに、上記の酸化物超電導体を、円柱、
円筒柱または多角形柱のいずれか一つの形状に形成する
こととすれば、酸化物超電導体の材料の製法及び特性に
合致した形状として酸化物超電導体を選定して、冷却溝
を通流するヘリウムガスにより導体内部も冷却して、ク
エンチを生じても、安全に運転できる電流リードが得ら
れることとなる。
【0037】また、酸化物超電導体をスパイラル状に形
成することとすれば、酸化物超電導体は内表面と外表面
をヘリウムガスにより冷却されるので、従来の電流リー
ドの場合に比べて冷却性能が格段に向上し、クエンチが
生じた際の局部的な温度上昇の抑制、焼損の防止がさら
に容易となり、安全に運転できる電流リードを得ること
ができることとなる。
【0038】さらに、これらの酸化物超電導体の外周部
分に、これら酸化物超電導体の両端部間を電気的に接続
する複数の孔を有する、例えばステンレス鋼からなる電
気導電性の薄板円筒を付設することとすれば、クエンチ
が生じると、電流リードの通電電流は低電気抵抗の薄板
円筒へと分流するので、高電気抵抗となった酸化物超電
導体を流れる電流は微小となる。したがって、酸化物超
電導体で生じる発熱量が小さく抑えられ、局部的な温度
上昇を効果的に抑制でき、安全に運転できる電流リード
を得ることができることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による超電導装置用電流リードの第1
の実施例を示す基本構成図で、(a)は低温側リードの
断面図を含む平面図、(b)は酸化物超電導体の要部断
面図
【図2】この発明による超電導装置用電流リードの第2
の実施例の酸化物超電導体の要部断面図
【図3】この発明による超電導装置用電流リードの第3
の実施例の酸化物超電導体の要部断面図
【図4】この発明による超電導装置用電流リードの第4
の実施例を示す基本構成図で、(a)は低温側リードの
断面図、(b)は酸化物超電導体の部分側面図、(c)
は酸化物超電導体の外周に付設される薄板円筒の部分斜
視図
【図5】超電導コイルに接続された従来の電流リードを
簡略化して示した基本構成図
【図6】図5に示した従来の電流リードの常温側リード
の横断面図
【図7】図5に示した従来の電流リードの低温側リード
の横断面図
【図8】図5に示した従来の電流リードの低温側リード
の縦断面図
【符号の説明】
1 常温端子 2 常温側リード 3 低温端子 9 Heガス入口 10 Heガス出口 11 常電導導体 12 外筒 13 外筒 15 中間接続片 16 He流通孔 17 薄板円筒 18 孔 24 酸化物超電導体 25 冷却溝 34 酸化物超電導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 39/04 ZAA

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空断熱容器内に充填された液体ヘリウム
    に浸漬された超電導コイルに外部電源からの励磁電流を
    通電する電流リードにあって、常温側に配した常電導導
    体と低温側に配した酸化物超電導体とを直列に接続して
    なり、低温のヘリウムガスを通流することにより酸化物
    超電導体を超電導状態とする電流リードにおいて、前記
    酸化物超電導体が、柱状に形成され、かつヘリウムガス
    を通流する冷却溝を有することを特徴とする超電導装置
    用電流リード。
  2. 【請求項2】請求項1記載の超電導装置用電流リードに
    おいて、酸化物超電導体が有する前記冷却溝が、長手方
    向に連なり、かつ長手方向と直交する横方向に貫通する
    冷却溝であることを特徴とする超電導装置用電流リー
    ド。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の超電導装置用電流
    リードにおいて、酸化物超電導体が有する前記冷却溝
    が、長手方向と直交する横方向から見たとき直線部と円
    弧部とを組み合わせてなる形状をなす冷却溝であること
    を特徴とする超電導装置用電流リード。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3記載の超電導装置用
    電流リードにおいて、柱状に形成された前記酸化物超電
    導体が、円柱、円筒柱または多角形柱のいずれか一つの
    形状に形成された酸化物超電導体であることを特徴とす
    る超電導装置用電流リード。
  5. 【請求項5】真空断熱容器内に充填された液体ヘリウム
    に浸漬された超電導コイルに外部電源からの励磁電流を
    通電する電流リードにあって、常温側に配した常電導導
    体と低温側に配した酸化物超電導体とを直列に接続して
    なり、低温のヘリウムガスを通流することにより酸化物
    超電導体を超電導状態とする電流リードにおいて、前記
    酸化物超電導体がスパイラル形状に形成されていること
    を特徴とする超電導装置用電流リード。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3、4または5記載の超電
    導装置用電流リードにおいて、前記酸化物超電導体の外
    周部分に、前記酸化物超電導体の両端部間を電気的に接
    続する複数の孔を有する電気導電性の薄板円筒が付設さ
    れていることを特徴とする超電導装置用電流リード。
  7. 【請求項7】請求項6記載の超電導装置用電流リードに
    おいて、前記薄板円筒がステンレス鋼により形成されて
    いることを特徴とする超電導装置用電流リード。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008117883A (ja) * 2006-11-02 2008-05-22 Nippon Steel Corp 変形能に優れた超伝導通電部材
US20250226135A1 (en) * 2020-07-08 2025-07-10 GE Precision Healthcare LLC High temperature superconducting current lead assembly for cryogenic apparatus

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