JPH0733736A - 新規抗生物質アジセマイシンbおよびその製造方法 - Google Patents
新規抗生物質アジセマイシンbおよびその製造方法Info
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- JPH0733736A JPH0733736A JP20250093A JP20250093A JPH0733736A JP H0733736 A JPH0733736 A JP H0733736A JP 20250093 A JP20250093 A JP 20250093A JP 20250093 A JP20250093 A JP 20250093A JP H0733736 A JPH0733736 A JP H0733736A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 グラム陽性菌特に抗酸性菌に対して優れた抗
菌活性を有する新規な抗生物質を製造し、収得すること
である。 【構成】 次式 で表されて抗菌活性を有する両性な黄色粉末である抗生
物質アジセマイシンB。この抗生物質は、アミコラトプ
シス属に属する微生物、MJ126-NF4 株の培養により製造
される。 【効果】 このアジセマイシンBは抗菌活性を有し、グ
ラム陽性菌特に抗酸性菌に強力な抗菌活性を示して、医
療用抗菌剤として有用である。
菌活性を有する新規な抗生物質を製造し、収得すること
である。 【構成】 次式 で表されて抗菌活性を有する両性な黄色粉末である抗生
物質アジセマイシンB。この抗生物質は、アミコラトプ
シス属に属する微生物、MJ126-NF4 株の培養により製造
される。 【効果】 このアジセマイシンBは抗菌活性を有し、グ
ラム陽性菌特に抗酸性菌に強力な抗菌活性を示して、医
療用抗菌剤として有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アミコラトプシス属に
属する微生物によって産生され、抗菌活性を有しグラム
陽性菌特に抗酸性菌に対して強力な抗菌活性をしめす新
規な抗生物質アジセマイシン(Azicemicin)Bまたはそ
れの塩、並びにその製造方法に関する。
属する微生物によって産生され、抗菌活性を有しグラム
陽性菌特に抗酸性菌に対して強力な抗菌活性をしめす新
規な抗生物質アジセマイシン(Azicemicin)Bまたはそ
れの塩、並びにその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】微生物の生産する抗菌活性、特に抗酸性
菌活性を有する抗生物質としてリファマイシン,カナマ
イシン,ストレプトマイシン,カプレオマイシン,エン
ビロマイシン,サイクロセリンなど多数の有用な化合物
が知られている。
菌活性を有する抗生物質としてリファマイシン,カナマ
イシン,ストレプトマイシン,カプレオマイシン,エン
ビロマイシン,サイクロセリンなど多数の有用な化合物
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】抗菌活性、特に抗酸性
菌に対する抗菌活性をしめす抗生物質、例えばリファマ
イシンは、現在広く利用されているが耐性菌の出現及び
肝障害、血液障害等の副作用をしめすなど、種々の問題
点がある。リファマイシン耐性菌に対して強力な抗菌活
性を有し、かつ毒性の少ない新規な抗菌活性物質の提供
が待たれる。
菌に対する抗菌活性をしめす抗生物質、例えばリファマ
イシンは、現在広く利用されているが耐性菌の出現及び
肝障害、血液障害等の副作用をしめすなど、種々の問題
点がある。リファマイシン耐性菌に対して強力な抗菌活
性を有し、かつ毒性の少ない新規な抗菌活性物質の提供
が待たれる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来より
有用な抗生物質の開発、実用化研究を促進してきたが、
かかる研究の一端として先に、本発明者らによって、土
壌より分離された放線菌の一種であるアミコラトプシス
属に属してMJ126-NF4 の菌株番号が付された微生物が新
規な抗生物質を産生することを知見した。この抗生物質
を分離してそれの物理化学的性状を調べ且つ分子式C23
H25O9 Nで示される両性な黄褐色固体の物質であって
グラム陽性菌、特に抗酸性菌に強い抗菌活性を有するこ
とを見出し、これを抗生物質MJ126-NF4Aと命名した(特
願平5-69072 号;1993年3月5日出願)。
有用な抗生物質の開発、実用化研究を促進してきたが、
かかる研究の一端として先に、本発明者らによって、土
壌より分離された放線菌の一種であるアミコラトプシス
属に属してMJ126-NF4 の菌株番号が付された微生物が新
規な抗生物質を産生することを知見した。この抗生物質
を分離してそれの物理化学的性状を調べ且つ分子式C23
H25O9 Nで示される両性な黄褐色固体の物質であって
グラム陽性菌、特に抗酸性菌に強い抗菌活性を有するこ
とを見出し、これを抗生物質MJ126-NF4Aと命名した(特
願平5-69072 号;1993年3月5日出願)。
【0005】最近の研究によって、本発明者らは、この
抗生物質MJ126-NF4Aの化学構造が次式 で表されることを認め、また抗生物質MJ126-NF4Aをアジ
セマイシン(Azicemicin)Aと改名した。
抗生物質MJ126-NF4Aの化学構造が次式 で表されることを認め、また抗生物質MJ126-NF4Aをアジ
セマイシン(Azicemicin)Aと改名した。
【0006】更に、本発明者らは、研究を進めて前記の
アミコラトプシス属のMJ126-NF4 株がアジセマイシンA
と異なる新規な抗生物質を産生し且つこれもグラム陽性
菌、特に抗酸性菌の発育を強く阻止することを見出し
た。この新規抗生物質を単離することに成功し、またそ
れの物理化学的性状を調べ、それの化学構造が下記の式
(I)で表されることを知見して、この新規抗生物質を
アジセマイシンB(Azicemicin B)と命名した。本発明
は、これらの知見に基づいて完成したものである。
アミコラトプシス属のMJ126-NF4 株がアジセマイシンA
と異なる新規な抗生物質を産生し且つこれもグラム陽性
菌、特に抗酸性菌の発育を強く阻止することを見出し
た。この新規抗生物質を単離することに成功し、またそ
れの物理化学的性状を調べ、それの化学構造が下記の式
(I)で表されることを知見して、この新規抗生物質を
アジセマイシンB(Azicemicin B)と命名した。本発明
は、これらの知見に基づいて完成したものである。
【0007】従って、第1の本発明によると、下記の式 で表されるアジセマイシンBまたはその塩が提供され
る。
る。
【0008】第1の本発明によるアジセマイシンBは下
記の性質を有するものである。 (1)抗生物質アジセマイシンBの理化学的性状 A)性状:黄色粉末 B)薄層クロマトグラフィー〔メルク社Art.5715,展開
溶媒クロロホルム−メタノール−水(4:1:0.1)で展
開〕:Rf値0.42 C)両性の物質である。 D)マススペクトル(m/z):446(M+H)+ 444(M−
H)-
記の性質を有するものである。 (1)抗生物質アジセマイシンBの理化学的性状 A)性状:黄色粉末 B)薄層クロマトグラフィー〔メルク社Art.5715,展開
溶媒クロロホルム−メタノール−水(4:1:0.1)で展
開〕:Rf値0.42 C)両性の物質である。 D)マススペクトル(m/z):446(M+H)+ 444(M−
H)-
【0009】E)紫外線吸収スペクトル: (i) メタノール中で測定したUV吸収スペクトル図を添
付図面の図1に示す。 λmax, nm(ε)234(20100), 278(35700), 322(5270), 3
36sh(4220),409(11500) (ii) 0.1N-NaOH-90%メタノール中で測定したUV吸収
スペクトル図を添付図面の図2に示す。 λmax, nm(ε)242(13700), 290(38100), 414(18800) (iii) 0.1N-HCl−90%メタノール中で測定したUV吸収
スペクトル図を添付図面の図3に示す。 λmax, nm(ε)234(22500), 277(37000), 323(5630), 3
35sh(4510),409(11400)
付図面の図1に示す。 λmax, nm(ε)234(20100), 278(35700), 322(5270), 3
36sh(4220),409(11500) (ii) 0.1N-NaOH-90%メタノール中で測定したUV吸収
スペクトル図を添付図面の図2に示す。 λmax, nm(ε)242(13700), 290(38100), 414(18800) (iii) 0.1N-HCl−90%メタノール中で測定したUV吸収
スペクトル図を添付図面の図3に示す。 λmax, nm(ε)234(22500), 277(37000), 323(5630), 3
35sh(4510),409(11400)
【0010】F)赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法) :
添付図面の図4に示す。 νmax(cm-1), 3410, 2940, 1720, 1620, 1520, 1390 G)13C-NMR スペクトル(CDCl3 ):添付図面の図5に
示す。 H) 1H-NMR スペクトル(CDCl3 /TMS):添付図面の図
6に示す。
添付図面の図4に示す。 νmax(cm-1), 3410, 2940, 1720, 1620, 1520, 1390 G)13C-NMR スペクトル(CDCl3 ):添付図面の図5に
示す。 H) 1H-NMR スペクトル(CDCl3 /TMS):添付図面の図
6に示す。
【0011】(2)抗生物質アジセマイシンBの生物学
的性質 A)抗菌スペクトル 抗生物質アジセマイシンBの普通栄養寒天板上での各種
細菌に対する最低発育阻止濃度は、次の表1にしめす通
りである。
的性質 A)抗菌スペクトル 抗生物質アジセマイシンBの普通栄養寒天板上での各種
細菌に対する最低発育阻止濃度は、次の表1にしめす通
りである。
【0012】
【0013】B)急性毒性 新規抗生物質アジセマイシンBのマウスに対する急性毒
性を試験した結果、マウスに静脈注射により72.5mg/kg
を投与したが異常は見られなかった。
性を試験した結果、マウスに静脈注射により72.5mg/kg
を投与したが異常は見られなかった。
【0014】第2の本発明によると、新規抗生物質アジ
セマイシンBの製造法として、アミコラプトシス属に属
するアジセマイシンB生産菌を栄養培地中に培養してア
ジセマイシンを生成、蓄積させ、その培養物から該抗生
物質を採取することを特徴とする前記の式(I)で表さ
れるアジセマイシンBの製造方法が提供される。
セマイシンBの製造法として、アミコラプトシス属に属
するアジセマイシンB生産菌を栄養培地中に培養してア
ジセマイシンを生成、蓄積させ、その培養物から該抗生
物質を採取することを特徴とする前記の式(I)で表さ
れるアジセマイシンBの製造方法が提供される。
【0015】第2の本発明にいうアジセマイシンB生産
菌とは、抗生物質アジセマイシンBを生産しうる微生物
であれば、その属、種を問わないが、それの好ましい具
体的な一例としてはアミコラプトシス菌に属する微生物
であってMJ126-NF4 の菌株番号を付された菌がある。
菌とは、抗生物質アジセマイシンBを生産しうる微生物
であれば、その属、種を問わないが、それの好ましい具
体的な一例としてはアミコラプトシス菌に属する微生物
であってMJ126-NF4 の菌株番号を付された菌がある。
【0016】このMJ126-NF4 株は、平成元年9月、微生
物化学研究所において、東京都世田谷区の土壌より分離
された放線菌で、MJ126-NF4 の菌株番号が付されたもの
である。このMJ126-NF4 株の菌学的性状を以下に詳細に
記載する。
物化学研究所において、東京都世田谷区の土壌より分離
された放線菌で、MJ126-NF4 の菌株番号が付されたもの
である。このMJ126-NF4 株の菌学的性状を以下に詳細に
記載する。
【0017】1.形 態 よく分枝した基生菌糸は分断が認められる。気菌糸は直
状あるいは不規則な曲状で、円筒形〜長円形の断片また
は胞子様の構造に分断する。その大きさは約0.3 〜0.5
×0.8 〜1.1 ミクロンである。また、培養後18日目頃よ
り気菌糸は1〜2回転のいびつならせん形成が認められ
る。輪生枝および胞子のうは認められない。
状あるいは不規則な曲状で、円筒形〜長円形の断片また
は胞子様の構造に分断する。その大きさは約0.3 〜0.5
×0.8 〜1.1 ミクロンである。また、培養後18日目頃よ
り気菌糸は1〜2回転のいびつならせん形成が認められ
る。輪生枝および胞子のうは認められない。
【0018】2.各種培地における生育状態 色の記載について[ ]内に示す標準は、コンティナー
・コーポレーション・オブ・アメリカのカラー・ハーモ
ニー・マニュアル(Container Corporation ofAmerica
の color harmony manual)を用いた。
・コーポレーション・オブ・アメリカのカラー・ハーモ
ニー・マニュアル(Container Corporation ofAmerica
の color harmony manual)を用いた。
【0019】(1)シュクロース・硝酸塩寒天培地(30
℃培養) うす黄[2ca, Lt Ivory ]の発育上に、白の気菌糸を着
生し、溶解性色素は認められない。 (2)グルコース・アスパラギン寒天培地(30℃培養) うす黄[2ca, Lt Ivory]〜うすオリーブ[1 ie, Dusty
Olive]の発育上に、白の気菌糸を着生し、溶解性色素は
かすかに緑色味を帯びる。 (3)グリセリン・アスパラギン寒天培地(ISP-培地
5、30℃培養) うす黄だいだい[3gc, Lt Tan]〜黄茶[3 le, Cinnamon
〜3ng, Yellow Maple]の発育上に、白〜茶白の気菌糸を
着生し、溶解性色素はかすかに茶色味を帯びる。 (4)スターチ・無機塩寒天培地(ISP-培地4、30℃培
養) うす黄だいだい[3gc, Lt Tan]〜灰味黄茶[3ni, Clove
Brown]の発育上に、白の気菌糸を着生し、溶解性色素
は認められない。
℃培養) うす黄[2ca, Lt Ivory ]の発育上に、白の気菌糸を着
生し、溶解性色素は認められない。 (2)グルコース・アスパラギン寒天培地(30℃培養) うす黄[2ca, Lt Ivory]〜うすオリーブ[1 ie, Dusty
Olive]の発育上に、白の気菌糸を着生し、溶解性色素は
かすかに緑色味を帯びる。 (3)グリセリン・アスパラギン寒天培地(ISP-培地
5、30℃培養) うす黄だいだい[3gc, Lt Tan]〜黄茶[3 le, Cinnamon
〜3ng, Yellow Maple]の発育上に、白〜茶白の気菌糸を
着生し、溶解性色素はかすかに茶色味を帯びる。 (4)スターチ・無機塩寒天培地(ISP-培地4、30℃培
養) うす黄だいだい[3gc, Lt Tan]〜灰味黄茶[3ni, Clove
Brown]の発育上に、白の気菌糸を着生し、溶解性色素
は認められない。
【0020】(5)チロシン寒天培地(ISP-培地7、30
℃培養) 灰味黄茶[3ni, Clove Brown]の発育上に、白〜灰白
[b, Oyster White]の気菌糸を着生し、溶解性色素は部
分的に暗い茶を呈する。 (6)栄養寒天培地(30℃培養) うす黄だいだい[3gc, Lt Tan]の発育上に、白の気菌糸
をうっすらと着生し、溶解性色素は茶色味を帯びる。 (7)イースト・麦芽寒天培地(ISP-培地2、30℃培
養) うす黄茶[3 le, Cinnamon]の発育上に、白の気菌糸を
着生し、溶解性色素は茶色味を帯びる。 (8)オートミール寒天培地(ISP-培地3 、30℃培養) うす黄[2ca, Lt Ivory]の発育上に、白の気菌糸を着生
し、溶解性色素は認められない。 (9)グリセリン・硝酸塩寒天培地(30℃培養) うす黄だいだい[3gc, Lt Tan]〜うす黄茶[3ic, Lt Am
ber]の発育上に、茶白[3ba, Pearl]の気菌糸をうっす
らと着生し、溶解性色素は黄色味を帯びる。
℃培養) 灰味黄茶[3ni, Clove Brown]の発育上に、白〜灰白
[b, Oyster White]の気菌糸を着生し、溶解性色素は部
分的に暗い茶を呈する。 (6)栄養寒天培地(30℃培養) うす黄だいだい[3gc, Lt Tan]の発育上に、白の気菌糸
をうっすらと着生し、溶解性色素は茶色味を帯びる。 (7)イースト・麦芽寒天培地(ISP-培地2、30℃培
養) うす黄茶[3 le, Cinnamon]の発育上に、白の気菌糸を
着生し、溶解性色素は茶色味を帯びる。 (8)オートミール寒天培地(ISP-培地3 、30℃培養) うす黄[2ca, Lt Ivory]の発育上に、白の気菌糸を着生
し、溶解性色素は認められない。 (9)グリセリン・硝酸塩寒天培地(30℃培養) うす黄だいだい[3gc, Lt Tan]〜うす黄茶[3ic, Lt Am
ber]の発育上に、茶白[3ba, Pearl]の気菌糸をうっす
らと着生し、溶解性色素は黄色味を帯びる。
【0021】(10)スターチ寒天培地(30℃培養) 無色〜うす黄だいだい[3ca, Pearl Pink]の発育上に、
白の気菌糸を着生する。溶解性色素は認めらない。 (11)リンゴ酸石灰寒天培地(30℃培養) うすオリーブ[1 gc, Citron]の発育上に、白の気菌糸
をうっすらと着生し、溶解性色素はうすオリーブを呈す
る。 (12)セルロース(ろ紙片添加合成液、30℃培養) 発育は無色、白の気菌糸を着生し、溶解性色素は認めら
れない。 (13)ゼラチン穿刺培養 15%単純ゼラチン培地(20℃培養)では、発育はうす
黄、白の気菌糸を着生し、溶解性色素は黄茶を呈する。
グルコース・ペプトン・ゼラチン培地(27℃培養)の場
合、発育はうす黄、白の気菌糸をうっすらと着生し、溶
解性色素は茶色である。 (14)脱脂牛乳(37℃培養) 発育はうす黄〜暗いオリーブ、気菌糸は着生せず、しか
も溶解性色素は認められない。
白の気菌糸を着生する。溶解性色素は認めらない。 (11)リンゴ酸石灰寒天培地(30℃培養) うすオリーブ[1 gc, Citron]の発育上に、白の気菌糸
をうっすらと着生し、溶解性色素はうすオリーブを呈す
る。 (12)セルロース(ろ紙片添加合成液、30℃培養) 発育は無色、白の気菌糸を着生し、溶解性色素は認めら
れない。 (13)ゼラチン穿刺培養 15%単純ゼラチン培地(20℃培養)では、発育はうす
黄、白の気菌糸を着生し、溶解性色素は黄茶を呈する。
グルコース・ペプトン・ゼラチン培地(27℃培養)の場
合、発育はうす黄、白の気菌糸をうっすらと着生し、溶
解性色素は茶色である。 (14)脱脂牛乳(37℃培養) 発育はうす黄〜暗いオリーブ、気菌糸は着生せず、しか
も溶解性色素は認められない。
【0022】3.生理的性質 (1)生育温度範囲 イースト・スターチ寒天培地(溶性デンプン 1.0%、イ
ースト・エキス 0.2%、ひも寒天 3.0%、pH 7.0)を用
い、10℃、20℃、24℃、27℃、30℃、37℃および50℃の
各温度で試験した結果、10℃、50℃を除き、そのいずれ
の温度でも生育したが、生育至適温度は30℃付近と思わ
れる。
ースト・エキス 0.2%、ひも寒天 3.0%、pH 7.0)を用
い、10℃、20℃、24℃、27℃、30℃、37℃および50℃の
各温度で試験した結果、10℃、50℃を除き、そのいずれ
の温度でも生育したが、生育至適温度は30℃付近と思わ
れる。
【0023】(2)ゼラチンの液化(15%単純ゼラチン
培地、20℃培養;グルコース・ペプトン・ゼラチン培
地、27℃培養) 15%単純ゼラチン培地、グルコース・ペプトン・ゼラチ
ン培地のいずれの場合も培養後3日目頃より液化が始ま
るが、液化の進行は極めて遅く、3週間の培養では完了
しなかった。
培地、20℃培養;グルコース・ペプトン・ゼラチン培
地、27℃培養) 15%単純ゼラチン培地、グルコース・ペプトン・ゼラチ
ン培地のいずれの場合も培養後3日目頃より液化が始ま
るが、液化の進行は極めて遅く、3週間の培養では完了
しなかった。
【0024】(3)スターチの加水分解(スターチ・無
機塩寒天培地およびスターチ寒天培地、いずれも30℃培
養) スターチ・無機塩寒天培地では、培養後14日目頃より水
解性が認められるが、その作用は弱い方である。また、
スターチ寒天培地においては、培養後20日目頃より水解
性が認められるが、その作用は極めて弱い。
機塩寒天培地およびスターチ寒天培地、いずれも30℃培
養) スターチ・無機塩寒天培地では、培養後14日目頃より水
解性が認められるが、その作用は弱い方である。また、
スターチ寒天培地においては、培養後20日目頃より水解
性が認められるが、その作用は極めて弱い。
【0025】(4)脱脂牛乳の凝固・ペプトン化(脱脂
牛乳、37℃培養) 約3週間の培養では、凝固及びペプトン化は認められな
い。 (5)メラニン様色素の生成(トリプトン・イースト・
ブロス、ISP-培地1;ペプトン・イースト・鉄寒天培
地、ISP-培地6;チロシン寒天培地、ISP-培地7;いず
れも30℃培養) トリプトン・イースト・ブロス及びペプトン・イースト
・鉄寒天培地では陽性、チロシン寒天培地では、判然と
しない。
牛乳、37℃培養) 約3週間の培養では、凝固及びペプトン化は認められな
い。 (5)メラニン様色素の生成(トリプトン・イースト・
ブロス、ISP-培地1;ペプトン・イースト・鉄寒天培
地、ISP-培地6;チロシン寒天培地、ISP-培地7;いず
れも30℃培養) トリプトン・イースト・ブロス及びペプトン・イースト
・鉄寒天培地では陽性、チロシン寒天培地では、判然と
しない。
【0026】(6)炭素源の利用性(プリドハム・ゴド
リーブ寒天培地、ISP-培地9;30℃培養) D−グルコース、D−キシロース、D−フルクトース、
イノシトール、D−マンニトールを利用して発育し、シ
ュクロースは利用しない。L−アラビノース、ラムノー
ス、ラフィノースの利用は判然としない。
リーブ寒天培地、ISP-培地9;30℃培養) D−グルコース、D−キシロース、D−フルクトース、
イノシトール、D−マンニトールを利用して発育し、シ
ュクロースは利用しない。L−アラビノース、ラムノー
ス、ラフィノースの利用は判然としない。
【0027】(7)リンゴ酸石灰の溶解(リンゴ酸石灰
寒天培地、30℃培養) 培養後7日目頃より溶解性が認められ、その作用は中等
度である。 (8)硝酸塩の還元反応(0.1 %硝酸カリウム含有ペプ
トン水、ISP-培地8、30℃培養) 陽性である。 (9)セルロースの分解(ろ紙片添加合成液、30℃培
養) 約3ヵ月間の観察で分解は認められない。
寒天培地、30℃培養) 培養後7日目頃より溶解性が認められ、その作用は中等
度である。 (8)硝酸塩の還元反応(0.1 %硝酸カリウム含有ペプ
トン水、ISP-培地8、30℃培養) 陽性である。 (9)セルロースの分解(ろ紙片添加合成液、30℃培
養) 約3ヵ月間の観察で分解は認められない。
【0028】以上の性状を要約すると、MJ126-NF4 株
は、その形態上、基生菌糸は分断を認め、気菌糸は直状
あるいは不規則な曲状で、円筒形〜長円形の断片または
胞子様の構造に分断する。培養後18日目頃よりいびつな
らせん形成を認める。輪生枝及び胞子のうは認められな
い。種々の培地で、うす黄〜黄茶、あるいはうすオリー
ブの発育上に白の気菌糸を着生し、溶解性色素はかすか
に茶色味を帯びる。メラニン様色素をおそらく生成して
いると判断され、スターチの水解性および蛋白分解力は
弱く、硝酸塩の還元反応は陽性である。
は、その形態上、基生菌糸は分断を認め、気菌糸は直状
あるいは不規則な曲状で、円筒形〜長円形の断片または
胞子様の構造に分断する。培養後18日目頃よりいびつな
らせん形成を認める。輪生枝及び胞子のうは認められな
い。種々の培地で、うす黄〜黄茶、あるいはうすオリー
ブの発育上に白の気菌糸を着生し、溶解性色素はかすか
に茶色味を帯びる。メラニン様色素をおそらく生成して
いると判断され、スターチの水解性および蛋白分解力は
弱く、硝酸塩の還元反応は陽性である。
【0029】ところで、MJ126-NF4 株の菌体成分は、細
胞壁にメソ型の2,6-ジアミノピメリン酸、アラビノース
及びガラクトースを含み、タイプIVを示した。全菌体中
の還元糖はアラビノース、ガラクトースを含むA型であ
る。グリコレートテストの結果はアセチル型であった。
また、ミコール酸を含まず、リン脂質はPII型(ホスフ
ァチジルエタノールアミンを含みホスファチジルコリン
及び未知のグルコサミン含有リン脂質を含まない)、主
要なメナキノンはMK-9(H4 ) である。脂肪酸はi-16:0,
16:0, ai-17 及び10Me-16:0 を主要に含有している。
胞壁にメソ型の2,6-ジアミノピメリン酸、アラビノース
及びガラクトースを含み、タイプIVを示した。全菌体中
の還元糖はアラビノース、ガラクトースを含むA型であ
る。グリコレートテストの結果はアセチル型であった。
また、ミコール酸を含まず、リン脂質はPII型(ホスフ
ァチジルエタノールアミンを含みホスファチジルコリン
及び未知のグルコサミン含有リン脂質を含まない)、主
要なメナキノンはMK-9(H4 ) である。脂肪酸はi-16:0,
16:0, ai-17 及び10Me-16:0 を主要に含有している。
【0030】以上の結果より、MJ126-NF4 株はアミコラ
トプシス属〔Amycolatopsis, 文献, International Jo
urnal of Systematic Bacteriology, 36巻, 29-37 頁
(1986)〕に属するものと考えられる。アミコラトプシ
ス属の既知菌種を検索すると、アミコラトプシス・スル
フレア〔Amycolatopsis sulphurea, 文献1, 同上及び
文献2, International Journal of Systematic Bacter
iology, 37巻, 292-295頁(1987) 〕が、近縁の種とし
てあげられた。
トプシス属〔Amycolatopsis, 文献, International Jo
urnal of Systematic Bacteriology, 36巻, 29-37 頁
(1986)〕に属するものと考えられる。アミコラトプシ
ス属の既知菌種を検索すると、アミコラトプシス・スル
フレア〔Amycolatopsis sulphurea, 文献1, 同上及び
文献2, International Journal of Systematic Bacter
iology, 37巻, 292-295頁(1987) 〕が、近縁の種とし
てあげられた。
【0031】そこで、MJ126-NF4 株と上記の当研究所保
存菌株とを実地に比較検討中である。現時点ではMJ126-
NF4 株をアミコラトプシス・エスピー(Amycolatopsis
sp.)MJ126-NF4 とする。なお、MJ126-NF4 株を工業技
術院生命工学工業技術研究所に寄託申請し、平成5年1
月11日、FERM P-13362として受託された。
存菌株とを実地に比較検討中である。現時点ではMJ126-
NF4 株をアミコラトプシス・エスピー(Amycolatopsis
sp.)MJ126-NF4 とする。なお、MJ126-NF4 株を工業技
術院生命工学工業技術研究所に寄託申請し、平成5年1
月11日、FERM P-13362として受託された。
【0032】第2の本発明の方法において、アジセマイ
シンB生産菌の培養には、栄養源として、放線菌の栄養
源として通常使用されるもの、例えば炭水化物、窒素
源、無機塩などの同化できる栄養源を使用できる。例え
ば、ぶどう糖、麦芽糖、糖蜜、デキストリン、グリセリ
ン、澱粉などの炭水化物や、大豆油、落花生油などの油
脂のごとき炭素源を用いることができ、またペプトン、
肉エキス、綿実紛、大豆粉、酵母エキス、カゼイン、コ
ーン・スチープリカー、NZ- アミン、硫酸アンモニウ
ム、硝酸アンモニウム、塩化アンモニウムなどの窒素源
を用いることができる。更に、燐酸二カリウム、燐酸ナ
トリウム、食塩、炭酸カルシウム、硫酸マグネシウム、
塩化マンガンなどの無機塩が使用でき、必要により微量
金属例えばコバルト、鉄などを添加することができる。
栄養源としては、その他、抗生物質アジセマイシンBの
生産に使用菌が利用しうるものであればいずれの公知の
栄養源でも使用できる。
シンB生産菌の培養には、栄養源として、放線菌の栄養
源として通常使用されるもの、例えば炭水化物、窒素
源、無機塩などの同化できる栄養源を使用できる。例え
ば、ぶどう糖、麦芽糖、糖蜜、デキストリン、グリセリ
ン、澱粉などの炭水化物や、大豆油、落花生油などの油
脂のごとき炭素源を用いることができ、またペプトン、
肉エキス、綿実紛、大豆粉、酵母エキス、カゼイン、コ
ーン・スチープリカー、NZ- アミン、硫酸アンモニウ
ム、硝酸アンモニウム、塩化アンモニウムなどの窒素源
を用いることができる。更に、燐酸二カリウム、燐酸ナ
トリウム、食塩、炭酸カルシウム、硫酸マグネシウム、
塩化マンガンなどの無機塩が使用でき、必要により微量
金属例えばコバルト、鉄などを添加することができる。
栄養源としては、その他、抗生物質アジセマイシンBの
生産に使用菌が利用しうるものであればいずれの公知の
栄養源でも使用できる。
【0033】上記のごとき栄養源の配合割合は特に制約
されるものでなく、広範囲に亘って変えることができ、
使用するアジセマイシンB生産菌にとって最適の栄養源
の組成及び配合割合は、当事者であれば簡単な小規模実
験により容易に決定することができる。
されるものでなく、広範囲に亘って変えることができ、
使用するアジセマイシンB生産菌にとって最適の栄養源
の組成及び配合割合は、当事者であれば簡単な小規模実
験により容易に決定することができる。
【0034】また、上記の栄養源からなる栄養培地は、
培養に先立ち殺菌することができ、この殺菌の前又は後
で、培地のpHを 6〜8 の範囲、特にpH 6.5〜7.5 の範囲
に調節するのが有利である。
培養に先立ち殺菌することができ、この殺菌の前又は後
で、培地のpHを 6〜8 の範囲、特にpH 6.5〜7.5 の範囲
に調節するのが有利である。
【0035】かかる栄養培地でのアジセマイシンB生産
菌の培養は、一般の放線菌による抗生物質の製造におい
て通常使用されている方法に準じて行なうことができ
る。通常、好気条件下に培養するのが好適であり、通
常、攪拌しながら及び/又は通気しながら行なうことが
できる。また、培養方法としては静置培養、振とう培
養、通気攪拌をともなう液内培養の諸方法のいずれも使
用可能であるが、液体培養が抗生物質アジセマイシンB
の大量生産に適している。
菌の培養は、一般の放線菌による抗生物質の製造におい
て通常使用されている方法に準じて行なうことができ
る。通常、好気条件下に培養するのが好適であり、通
常、攪拌しながら及び/又は通気しながら行なうことが
できる。また、培養方法としては静置培養、振とう培
養、通気攪拌をともなう液内培養の諸方法のいずれも使
用可能であるが、液体培養が抗生物質アジセマイシンB
の大量生産に適している。
【0036】使用しうる培養温度はアジセマイシンB生
産菌の発育が実質的に阻害されず、該抗生物質を生産し
うる範囲であれば、特に制限されるものではなく、使用
する生産菌に応じて適宜選択できるが、特に好ましい培
養温度は25〜30℃の範囲内の温度を挙げることができ
る。
産菌の発育が実質的に阻害されず、該抗生物質を生産し
うる範囲であれば、特に制限されるものではなく、使用
する生産菌に応じて適宜選択できるが、特に好ましい培
養温度は25〜30℃の範囲内の温度を挙げることができ
る。
【0037】培養は通常では新規抗生物質アジセマイシ
ンBが培養物中に生成されて十分に蓄積するまで継続す
ることができる。その培養時間は培地の組成や培養温
度、使用温度、使用生産菌株などにより異なるが、通常
72〜96時間の培養で目的の抗生物質を得ることができ
る。培養物中の新規抗生物質アジセマイシンBの蓄積量
はミクロコッカス・ルテウス、エシェリヒア・コリ、マ
イコバクテリウム・コリ、マイコバクテリウム・スメガ
タス607 を使用して、通常の抗生物質の定量に用いられ
る円筒平板法により定量することができる。
ンBが培養物中に生成されて十分に蓄積するまで継続す
ることができる。その培養時間は培地の組成や培養温
度、使用温度、使用生産菌株などにより異なるが、通常
72〜96時間の培養で目的の抗生物質を得ることができ
る。培養物中の新規抗生物質アジセマイシンBの蓄積量
はミクロコッカス・ルテウス、エシェリヒア・コリ、マ
イコバクテリウム・コリ、マイコバクテリウム・スメガ
タス607 を使用して、通常の抗生物質の定量に用いられ
る円筒平板法により定量することができる。
【0038】かくして、培養物中に蓄積された新規抗生
物質アジセマイシンBは、培養後に必要により、濾過、
遠心分離などのそれ自体公知の分離方法によって菌体を
除去した後、その濾液を酸性(pH 2〜4)に調整し、アル
コール系有機溶媒、特にブタノールなどを用いた溶媒抽
出や、吸着やイオン交換能を利用したクロマトグラフィ
ーを単独でまたは、組み合わせて使用することにより単
離精製して採取することができる。吸着やイオン交換能
を有するクロマトグラフィー用担体としては、活性炭、
シリカゲル、多孔性ポリスチレン−ジビニルベンゼン樹
脂もしくは各種のイオン交換樹脂を用いることができ
る。かくして、前記した特性を有する新規抗生物質アジ
セマイシンBが得られる。
物質アジセマイシンBは、培養後に必要により、濾過、
遠心分離などのそれ自体公知の分離方法によって菌体を
除去した後、その濾液を酸性(pH 2〜4)に調整し、アル
コール系有機溶媒、特にブタノールなどを用いた溶媒抽
出や、吸着やイオン交換能を利用したクロマトグラフィ
ーを単独でまたは、組み合わせて使用することにより単
離精製して採取することができる。吸着やイオン交換能
を有するクロマトグラフィー用担体としては、活性炭、
シリカゲル、多孔性ポリスチレン−ジビニルベンゼン樹
脂もしくは各種のイオン交換樹脂を用いることができ
る。かくして、前記した特性を有する新規抗生物質アジ
セマイシンBが得られる。
【0039】なお、本発明のアジセマイシンBは塩酸、
硫酸等の薬学的に許容できる無機酸、あるいは酢酸等の
薬学的に許容できる有機酸と付加塩を形成し、またアル
キルアミン等の有機塩基との塩を形成する。
硫酸等の薬学的に許容できる無機酸、あるいは酢酸等の
薬学的に許容できる有機酸と付加塩を形成し、またアル
キルアミン等の有機塩基との塩を形成する。
【0040】次に実施例により本発明を更に詳細に説明
する。
する。
【0041】
【実施例】実施例1 抗生物質アジセマイシンBの製造 ガラクトース2%、デキストリン2%、バクト−ソイト
ン1%、コーンステープリカー 0.5%、グリセン1%、
硫酸アンモニウム 0.2%、炭酸カルシウム 0.2%、シリ
コンオイル1滴(pH 7.4に調整)を含む液体培地を三角
フラスコに 110mlずつ分注し、常法により 120℃で20分
滅菌後、寒天斜面培地に培養したMJ126-NF4 株(微工研
菌寄第13362 号)を接種し、30℃で8日間、回転振とう
培養(180回転/分)した。
ン1%、コーンステープリカー 0.5%、グリセン1%、
硫酸アンモニウム 0.2%、炭酸カルシウム 0.2%、シリ
コンオイル1滴(pH 7.4に調整)を含む液体培地を三角
フラスコに 110mlずつ分注し、常法により 120℃で20分
滅菌後、寒天斜面培地に培養したMJ126-NF4 株(微工研
菌寄第13362 号)を接種し、30℃で8日間、回転振とう
培養(180回転/分)した。
【0042】これで得られた培養物を種培養液として用
い、グリセリン2%、デキストリン2%、バクト−ソイ
トン1%、粉末酵母エキス 0.3%、硫酸アンモニウム
0.2%、炭酸カルシウム 0.2%、シリコンオイル1滴を
含む液体培地(pH 7.4に調整)を110 mlずつ分注した三
角フラスコ45本を 120℃で20分間滅菌した後、それぞれ
のフラスコに2mlずつ接種し、27℃で5日間回転振とう
培養(180回転/分)した。得られた培養液を濾過し、濾
液をダイヤイオンHP-20 (320ml)を充填したカラムに吸
着させ、順次、水2L, 30 %メタノール水1.5L, 80%メ
タノール水1.5Lで溶出し、抗菌活性をしめすフラクショ
ンを集めて濃縮乾固した。残留物をメタノールに溶かし
シリカゲル60(メルク社Art.7734)10gを加え減圧下に
濃縮乾燥して粉体を得た。
い、グリセリン2%、デキストリン2%、バクト−ソイ
トン1%、粉末酵母エキス 0.3%、硫酸アンモニウム
0.2%、炭酸カルシウム 0.2%、シリコンオイル1滴を
含む液体培地(pH 7.4に調整)を110 mlずつ分注した三
角フラスコ45本を 120℃で20分間滅菌した後、それぞれ
のフラスコに2mlずつ接種し、27℃で5日間回転振とう
培養(180回転/分)した。得られた培養液を濾過し、濾
液をダイヤイオンHP-20 (320ml)を充填したカラムに吸
着させ、順次、水2L, 30 %メタノール水1.5L, 80%メ
タノール水1.5Lで溶出し、抗菌活性をしめすフラクショ
ンを集めて濃縮乾固した。残留物をメタノールに溶かし
シリカゲル60(メルク社Art.7734)10gを加え減圧下に
濃縮乾燥して粉体を得た。
【0043】この粉体を上記シリカゲル60gを充填した
カラムにのせクロマトグラフィーを行なった。溶出溶媒
としてクロロホルム(250ml)、クロロホルム−メタノー
ル混合溶媒(混合比20:1) (210ml)、さらに同じくクロ
ロホルム−メタノール混合溶媒(混合比10:1) (220m
l)、同じく(混合比7:1)(240ml)、同じく(混合比5:
1)(300ml) 、同じく(混合比4:1)(250ml)、同じく
(混合比2:1)(240ml) を用い順次溶出し、アジセマイシ
ンAを含まないが、アジセマイシンBを含むフラクショ
ンを集めた(0.205g)。さらに、該フラシションを減圧下
に濃縮乾固してその残渣の56mgをTLC(メルク社Art.
5715)によりRf値0.42〔展開溶媒:クロロホルム−メ
タノール−水(4:1:0.1)〕の位置にUV(254nm)の吸収
をしめす部分の物質を分離精製すると黄色粉末としてア
ジセマイシンBが 8.1mg得られた。
カラムにのせクロマトグラフィーを行なった。溶出溶媒
としてクロロホルム(250ml)、クロロホルム−メタノー
ル混合溶媒(混合比20:1) (210ml)、さらに同じくクロ
ロホルム−メタノール混合溶媒(混合比10:1) (220m
l)、同じく(混合比7:1)(240ml)、同じく(混合比5:
1)(300ml) 、同じく(混合比4:1)(250ml)、同じく
(混合比2:1)(240ml) を用い順次溶出し、アジセマイシ
ンAを含まないが、アジセマイシンBを含むフラクショ
ンを集めた(0.205g)。さらに、該フラシションを減圧下
に濃縮乾固してその残渣の56mgをTLC(メルク社Art.
5715)によりRf値0.42〔展開溶媒:クロロホルム−メ
タノール−水(4:1:0.1)〕の位置にUV(254nm)の吸収
をしめす部分の物質を分離精製すると黄色粉末としてア
ジセマイシンBが 8.1mg得られた。
【図1】メタノール中のアジセマイシンBの紫外線吸収
スペクトル曲線図である。
スペクトル曲線図である。
【図2】0.1N-NaOH-90%メタノール中のアジセマイシン
Bの紫外線吸収スペクトル曲線図である。
Bの紫外線吸収スペクトル曲線図である。
【図3】0.1N-HCl-90 %メタノール中のアジセマイシン
Bの紫外線吸収スペクトル曲線図である。
Bの紫外線吸収スペクトル曲線図である。
【図4】アジセマイシンBの赤外線吸収スペクトル曲線
図である。
図である。
【図5】アジセマイシンBの 1H-NMR スペクトル曲線図
である。
である。
【図6】アジセマイシンBの13C-NMR スペクトル曲線図
である。
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 良和 東京都多摩市桜ケ丘3丁目2番地の3 (72)発明者 長縄 博 東京都大田区田園調布本町3番17号 (72)発明者 澤 力 神奈川県綾瀬市綾西四丁目6番7号 (72)発明者 濱田 雅 東京都新宿区内藤町1番地26 秀和レジデ ンス405号
Claims (2)
- 【請求項1】 下記の式 で表される抗生物質アジセマイシンBまたはその塩。
- 【請求項2】 アミコラトプシス属に属する請求項1記
載の抗生物質アジセマイシンBの生産菌を栄養培地中に
培養してアジセマイシンBを生成、蓄積させ、その培養
物から該抗生物質を採取することを特徴とする抗生物質
アジセマイシンBの製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20250093A JPH0733736A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 新規抗生物質アジセマイシンbおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20250093A JPH0733736A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 新規抗生物質アジセマイシンbおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0733736A true JPH0733736A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=16458519
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20250093A Pending JPH0733736A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 新規抗生物質アジセマイシンbおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0733736A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003516389A (ja) * | 1999-12-08 | 2003-05-13 | アベンティス・ファーマ・ドイチユラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング | アミコマイシン、その製造方法および医薬品としてのその使用 |
-
1993
- 1993-07-26 JP JP20250093A patent/JPH0733736A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003516389A (ja) * | 1999-12-08 | 2003-05-13 | アベンティス・ファーマ・ドイチユラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング | アミコマイシン、その製造方法および医薬品としてのその使用 |
| JP4750993B2 (ja) * | 1999-12-08 | 2011-08-17 | サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング | アミコマイシン、その製造方法および医薬品としてのその使用 |
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