JPH0740334B2 - 磁気ヘッド用コア製造用コア前駆体 - Google Patents

磁気ヘッド用コア製造用コア前駆体

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JPH0740334B2
JPH0740334B2 JP59005203A JP520384A JPH0740334B2 JP H0740334 B2 JPH0740334 B2 JP H0740334B2 JP 59005203 A JP59005203 A JP 59005203A JP 520384 A JP520384 A JP 520384A JP H0740334 B2 JPH0740334 B2 JP H0740334B2
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    • G—PHYSICS
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、磁気ヘッド用コアを製造するためのコア前駆
体に係り、特にフェライトコアと称されるフェライト材
料からなるコアを使用した磁気ヘッドにおいて、製作の
容易な、また品質の安定した磁気ヘッド用コアを与える
コア前駆体の構造に関するものである。
(背景技術) 従来から、磁気ヘッド用コアとして、コア材料にフェラ
イトを用いて構成したフェライトコアが知られている。
このフェライトコアは、よく知られているように、一般
に、一対のフェライト部材にて構成されたリング形状を
為すものであって、その中心部の空間がコイル巻線用の
孔とされている。より具体的には、第1図に示されるよ
うに、コア半体となる一対のフェライト部材2,4が突き
合わされて、その間に空間6が形成され、これがコイル
8を巻くための孔とされているのである。そして、この
二つのフェライト部材2,4によって、環状の磁路(磁気
回路)が構成される一方、かかる磁路を横切る方向に所
定間隙:αの磁気ギャップ10が設けられており、この磁
気ギャップ10によって、それを挟むフェライト部材2,4
の外面を摺接せしめられる磁気テープ12や磁気ディスク
等の磁気記録媒体に対して、周知の如く所定の記録や再
生を行なうようになっている。なお、このようなフェラ
イトコアの二つのフェライト部材2,4の一方の端部間に
は、上述の如く、磁気ギャップ10が設けられているが、
他方の他部間は、全体として環状の磁路を構成し且つそ
の形態を固定するために、通常、ガラスにて接着されて
おり、そしてそのために、それらフェライト部材2,4間
には必ず僅かな間隙、所謂後部ギャップ14が存在してい
るのである。
ところで、このようなフェライトコアにおいては、磁気
ギャップ10の存在する磁気記録媒体(12)の摺接面、換
言すれば該磁気ギャップ10の両側のフェライト部材2,4
の外周面部分に、かかる磁気記録媒体(12)に対して、
記録や再生、消去等を行なうための所定幅のトラック
が、該磁気記録媒体の摺接方向に延びるように設けられ
ている。そして、このトラックは、摺接せしめられる磁
気記録媒体(12)の種類によって、所定幅となるように
決定されることとなるが、このトラック幅は、従来のフ
ェライトコアにあっては、一般に磁気ギャップ10の両側
の磁路部分、すなわちフェライト部材2,4に跨がるよう
にして、磁気記録媒体(12)の摺接部の幅方向における
磁路の両側部若しくは中央部に形成された溝によって、
規定されるようになっている。
たとえば、第2図(a),(b)に示されるように、フ
ェライト部材2,4の対向する部分が、磁路の両側部にお
いて、該磁気ギャップ10を挟むようにして切り欠かれ
て、溝16,16が形成されており、そしてこの溝16,16に挟
まれて所定幅:wのトラック18が形成されているのであ
る。なお、この磁路両側に形成された溝16内には、ガラ
ス20が充填せしめられ、かかるトラック18部分を保護
し、それを形成する溝16の角部が欠落する等の問題を惹
起しないように、配慮されている。
しかしながら、かかる従来のフェライトコアにあって
は、トラック幅:wを規定する磁路両側部の溝16,16は、
トラック18の充分な長さが得られるように、磁気ギャッ
プ10の両側のフェライト部材2,4に跨がって設けられて
おり、しかもそのような溝16を形成するためのフェライ
ト部材2,4に対する溝入れ加工は、それらフェライト部
材2,4の接合に先立って別個に行なわれなければなら
ず、そのためそれぞれのフェライト部材に同様な溝入れ
加工を繰り返して行なう必要があることは勿論、二つの
フェライト部材2,4に形成されるトラック18の幅:wが一
致するように、溝入れ加工時の磁路両側部の溝幅及び間
隔を正確に管理する必要がある。
しかも、そのように、二つのフェライト部材2,4に対し
てそれぞれ溝入れ加工を施す場合にあっては、それら二
つのフェライト部材2,4を接合せしめて、一体的なフェ
ライトコアと為すに際して、それぞれのフェライト部材
2,4のトラック18の位置合わせが必要となり、これが、
また、手段のフェライトコア製造工程における面倒で困
難な作業の一つともなっているのである。すなわち、こ
のトラック18の位置合わせが完全でないと、第2図
(c)に示される如く、トラック18のずれが惹起され、
これがフェライトコアの品質を低下せしめることにな
る。
また、上述の如き溝16を有するフェライトコアとは異な
り、第2図(d)に示される如きトラック18の方向に延
びる溝22,22が設けられたフェライトコアも知られてい
る。而して、このフェライトコアは、二つのフェライト
部材2,4を接合せしめた後、磁気ギャップ10を挟むよう
にして磁路を構成するフェライト部材2,4部分の両側部
を溝入れ加工して、所定長さで所定幅:wのトラック18を
形成しようとするものであるが、かかるトラック18の両
側の溝22は、それぞれコイル巻線用の孔6に達する深さ
において設けられる必要があるところから、トラック18
を形成するフェライト部材2,4部分は、狭幅の著しく背
の高い突片状となり、その加工に際して割れ等が生じ
て、完全なトラック18形状を与える突片を形成すること
が困難である。そして、この問題は、トラック幅:wが小
さければ小さいほど、大きな問題となるのである。ま
た、かかるトラック18の両側の溝22,22内には、第2図
(a),(b)の場合と同様に、ガラス20が充填せしめ
られることとなるが、このようなガラス20の充填に際し
て、溶融したガラス20がトラック18の長さ方向における
フェライト部材2,4の側面に流れ出し、そのため側面を
加工する際に基準となる面が得られず、要求される寸法
精度が得られない等の各種の製造上の問題をも内在して
いる。
(解決課題) ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景にして為さ
れたものであって、その課題とするところは、2個のフ
ェライト部材にてリング状の磁路を形成しつつ、製作が
容易化且つ簡略化された、また磁気ギャップの両側のフ
ェライト部材にそれぞれ形成されるトラック部分の位置
合わせが全く必要でなく、且つ寸法精度の高い、品質の
安定した磁気ヘッド用コアを製造するためのコア前駆体
を提供することにある。
(解決手段) そして、かかる課題を解決するために、本発明にあって
は、コイル巻線用の孔の存在にて環状の磁路が形成され
ると共に、該磁路を横切る方向に所定間隔の磁気ギャッ
プが設けられ、且つ該磁気ギャップの両側に、磁気記録
媒体の摺接面の摺接方向における長さの長い部分と短い
部分とが形成されてなり、更に該磁気ギャップを挟む両
側の磁路部分に跨がるようにして、該磁気記録媒体摺接
面に形成された溝によって、トラック幅が規定された磁
気ヘッド用コアの少なくとも一つを与える、かかる溝内
に未だガラスが充填されていないコア前駆体において、
前記磁気記録媒体摺接面の摺接方向長さの長い部分を与
える第一のフェライト部材と短い部分を与える第二のフ
ェライト部材からなる2個のフェライト部材にて構成さ
れて、前記磁路が形成され、且つそれら2個のフェライ
ト部材の一方の端部間に前記磁気ギャップが形成される
一方、他方の端部間が当接せしめられて一体的に接合さ
れると共に、それら2個のフェライト部材にて挟まれる
ようにして前記コイル巻線用孔が形成されている一方、
前記溝が、ガラス未充填の状態下において、前記磁気ギ
ャップを挟むフェライト部材のうちの第二のフェライト
部材側のみからの切込みによって形成された、少なくと
も前記磁気ギャップ部においては、前記磁気記録媒体摺
接面から前記コイル巻線用孔に達する深さを有し、且つ
前記磁気ギャップを挟んで前記第二のフェライト部材の
側から第一のフェライト部材の側にかけて漸次深さが浅
くなるように連続的に延び、該第一のフェライト部材の
前記磁気記録媒体摺接面上に開口する一方、該第二のフ
ェライト部材の側面に開口する傾斜溝のみにて構成さ
れ、該傾斜溝にて前記トラック幅が規定されると共に、
かかる傾斜溝が互いに平行に該トラック幅の幅方向に所
定距離を隔てて配列せしめられるように構成したのであ
る。
(作用・実施例) このように、本発明に従えば、トラック幅を規定する磁
路の溝は、それぞれ磁気記録媒体の摺接方向に延びるト
ラックに沿って延び、且つ磁気ギャップを形成する第二
のフェライト部材の側から第一のフェライト部材の側に
上傾した形態にて傾斜して設けられるものであるところ
から、2個のフェライト部材を接合せしめて、一体的な
環状の磁路を形成せしめた後、そのような一体的な接合
体に対して、磁気ギャップを形成するフェライト部材の
うちの第二のフェラ部材の側から第一のフェライト部材
の磁気記録媒体摺接面に斜行した切込みを入れることか
らなる溝入れ加工を施すことにより、第一のフェライト
部材の磁気記録媒体摺接面上に開口する一方、第二のフ
ェライト部材の側面に開口する、傾斜した溝が形成さ
れ、そしてこの傾斜した溝のみによって、所定幅のトラ
ックが効果的に形成され得るのである。
すなわち、第3図(a),(b)にその一例が示される
ように、本発明に従うコア前駆体から製造されるフェラ
イトコアにあっては、磁気記録媒体摺接面の摺接方向長
さの長い部分を与える第一のフェライト部材であるC型
形状のフェライト部材2と、磁気記録媒体摺接面の摺接
方向長さの短い部分を与える第二のフェライト部材であ
るI型形状のフェライト部材4とが一体的に接合せしめ
られた接合体に対して、I型形状のフェライト部材4側
から斜行した切込みが入れられて、所定の角度で他方の
C型形状のフェライト部材2に向かって漸次上昇するよ
うに傾斜した傾斜溝24,24が形成され、そしてこの傾斜
溝24のみによって、所定のトラック幅のトラック18が形
成されているのである。なお、このようにして形成され
た傾斜溝24は、図より明らかな如く、C型形状のフェラ
イト部材2の磁気記録媒体摺接面上に開口している一
方、I型形状のフェライト部材4の側面に開口せしめら
れている。
従って、かかる構造のフェライトコアを与えるコア前駆
体にあっては、傾斜溝24が、フェライト部材2,4の接合
後において容易に形成されることとなり、これによっ
て、トラック幅を規定するための溝入れ加工が、フェラ
イト部材2,4のそれぞれに対して個別に行なわれるもの
ではなく、それらの接合体に対して一度の加工にて行な
われ得るものであるところから、その加工操作は著しく
簡略化され得るのである。しかも、傾斜溝24がフェライ
ト部材2,4に対して同時に一度に形成されるものである
ため、それらフェライト部材2,4に形成されるトラック1
8部分の位置合わせも全く必要がなくなり、それ故第2
図(c)に示される如きトラックの位置ずれ等の問題も
全く解消され得て、品質の安定したフェライトコアを得
ることが出来ることとなったのである。
なお、かかる本発明において、フェライト部材2,4に跨
がって形成される傾斜溝24の傾斜角度としては、磁気ギ
ャップ10の深さ:dやI型形状のフェライト部材4の厚さ
(磁路の厚さ)等によって適宜に決定されることとなる
が、第3図に例示の如き、C型形状のフェライト部材2
とI型形状のフェライト部材4との組合せにあっては、
I型形状のフェライト部材4側からC型形状のフェライ
ト部材2側に向かって切込みを入れる溝入れ加工を施
し、図示の如き傾斜溝24が形成される。そして、この傾
斜溝24は、磁気ギャップ10部分において、その深さ:dよ
りも深い溝深さ:Dを有することが必要である。けだし、
Dがdよりも小さい場合には、傾斜溝24の形成によっ
て、トラック18の幅を狭めたことにならないからであ
る。
また、かくの如く傾斜溝24のみによってトラック幅が規
定されたフェライトコアにあっては、I型形状のフェラ
イト部材4側の部分においては溝深さが深くなるもの
の、その磁気記録媒体の摺接部の全体にわたって深い
溝、換言すれば高さが高いトラック部分が形成されるも
のでないところから、トラック18部分が欠けたり、割れ
たりする等の問題も効果的に解消乃至は緩和され得るこ
ととなったのである。しかも、傾斜溝24内にガラス20が
充填せしめられて、目的とするフェライトコアに仕上げ
られる場合にあっても、傾斜溝24がI型形状のフェライ
ト部材4の側面からC型形状のフェライト部材2の磁気
記録媒体摺接面上に抜けるように設けられているところ
から、かかるガラスの溶融物は、C型形状のフェライト
部材2の側面(図において左側の面)に流れ出すことは
なく、これによって該フェライト部材の側面を寸法出し
のための基準面として、寸法精度の高いコア製造が可能
となったのであり、また、特に第4図(a),(b)に
示される如き複合型フェライトコア、すなわち第4図
(a)における、記録再生専用フェライトコア26と消去
専用フェライトコア28とが一体化されたものや、第4図
(b)の如き記録専用フェライトコア30と再生専用フェ
ライトコア32とが一体化されたもの等においては、それ
らのトラックを形成する傾斜溝24の形成側のフェライト
部材(4)を突き合わすようにして、該傾斜溝24の側面
に対する開口部を突き合わせ、或いは他方のフェライト
部材(4)の面にて閉鎖した状態において溶融したガラ
ス(20)を流し込むようにすれば、ガラス(20)の漏れ
の問題は実質的に完全に解消されることとなるのであ
る。
ところで、かかる本発明において、傾斜溝24を形成する
ための溝入れ加工が施される2個のフェライト部材の接
合体は、それらフェライト部材を従来の如くガラスにて
接合せしめて、一体的なリング形状と為し、以て環状の
磁気回路が形成されるようにすることによって製造され
る他、フェライト部材とフェライト部材との当接面にお
ける固相反応を利用して、それらを一体的に直接に接合
せしめてリング形状と為すことによって、好適に製造さ
れることとなる。
例えば、第5図に例示されるように、二つのフェライト
部材2,4を環状の磁路(磁気回路)が形成されるよう
に、リング状となる形態において突き合わせ、その当接
部分(面)34を固相反応にて直接接合せしめて、第5図
の右図に示されるように、フェライト部材2と4との間
の境界(34)が実質的に認められ得ない一体的な接合体
36と為すものであり、そしてかかるフェライト部材2,4
の他方の端部間に所定の間隙が形成されて、磁気ギャッ
プ10となり、またその中心部分に空間が形成されて、コ
イル巻線用の孔6とされるのである。そして、このよう
な二つのフェライト部材2、4の接合によって形成され
た磁気ギャップ10の両側には、それらフェライト部材
2、4によって、磁気記録媒体の摺接面の摺接方向にお
ける長さの長い部分と短い部分とが形成されることとな
る。また、このようなフェライト部材2,4間に形成され
た磁気ギャップ10には、その保護のために、ガラス38が
溶融、充填せしめられることとなる。
なお、この固相反応によるフェライト部材の接合は、突
き合わされるフェライト部材2,4の当接部分にフェライ
トを溶解する酸、例えば塩酸、硝酸、硫酸などを介在せ
しめて、高温度で、好ましくは約1100℃以上の温度下に
おいて、酸素分圧をフェライトと平衡させた平衡酸素分
圧の雰囲気中において所定時間加熱せしめることによっ
て、実施されることが望ましい。フェライト部材の当接
部分における上述の如き酸の介在理由は、フェライト部
材2,4の相互の位置を、そのような酸によって形成され
るフェライト成分の塩(例えば硝酸鉄、硝酸マンガン、
硝酸亜鉛など)により固定せしめると共に、後の加熱時
において、そのような塩が分解して生成する酸化物が、
目的する固相反応を促進するのに効果を発揮することに
ある。また、かかる二つのフェライト部材2,4の突合わ
せ時における接着は、上述の如き酸の他、フェライト成
分を含んだ無機酸塩の水溶液も有効に用いることがで
き、同様の効果を得ることが可能である。
そして、このようにフェライト部材2,4を突き合わせ
て、固相反応によって直接に接合せしめて得られる接合
体36においは、それらの接合部分(34)に何等の異相も
認められず、実質的に一体の組織となるものであり、こ
れによって、コアを構成するフェライト部材の当接部が
ガラスで接合せしめられる場合とは異なり、それらフェ
ライト部材2,4間に必然的に形成される後部ギャップ
(第1図における14)が実質的に解消され得、以てかか
る後部ギャップに基づく磁路の磁気抵抗を実質的に解消
することができることとなり、効果的にヘッド感度の向
上、ひいてはS/N特性の改善を図り得るのである。
勿論、本発明にあっては、かかるフェライト部材2,4の
接合を、従来の如くガラスにて行なうことも可能である
が、そのような場合にあっては、その後の工程におい
て、磁気ギャップ10内にガラス38を埋め込んだり、また
本発明に従う傾斜溝24内にガラス20を充填せしめたりす
るために、加熱が行なわれるところから、かかるフェラ
イト部材2,4の接着に使用するガラスは、磁気ギャップ1
0や傾斜溝24内に埋め込まれるガラス20,38よりも高い軟
化温度を有するガスラであることが望ましい。
なお、ガラスを加熱して軟化或いは溶融せしめる温度
は、一般的に600℃〜900℃の間にあり、そのような加熱
時においは、フェライト部材も同様に加熱されるところ
から、フェライトの特性が劣化しないように、加熱時の
雰囲気は、フェライトにとって中性或いは平衡酸素分圧
の雰囲気とされるのである。
以上、本発明に従う磁気ヘッド用コア製造用コア前駆体
及びその製造の概略を説明してきたが、本発明に従うと
ころの磁気ヘッド用コア製造用コア前駆体、すなわちフ
ェライトコア前駆体は、その一個単独で製造される場合
の他、工業的には、例えば第6図に示されるようにして
製造されることとなる。
すなわち、先ず、長手の板状のフェライトブロックをそ
れぞれ加工して、断面がC型形状のフェライトブロック
(バー)42と断面がI型形状のフェライトブロック(バ
ー)44とを、それらの一方の端部間に所定の磁気ギャッ
プ10が形成されるように突き合わせて、一体的に接合せ
しめることにより、バー形状のコアブロック(フェライ
ト部材接合体)40を形成せしめる。次いで、このコアブ
ロック40に対して、磁気ギャップ10を形成するフェライ
ト部材のうちのI型形状のフェライトブロック44側から
溝入れ加工を行なって、傾斜溝24を互いに平行に所定間
隔で形成せしめる。これによって、傾斜溝24にて規定さ
れたトラック18の複数がコアブロック40の長手方向に形
成されてなる、複数のコアを与えるコア前駆体が形成さ
れることとなる。
そして、このように溝入れ加工が施されたコアブロック
40、即ちコア前駆体に対して、他のコアブロック(コア
前駆体)を組み合わせ或いは組み合わせることなく、ま
たかかる傾斜溝24内に所定のガラスを充填した後若しく
は充填せしめるに先立って、その長手方向に所定の長さ
(大きさ)となるように、1個ずつフェライトコア単位
を切り出すことによって、目的とするフェライトコアの
複数個が一挙に製造され得るのである。
なお、本発明は、以上例示の具体例にのみ限定して解釈
されるものでは決してなく、本発明の趣旨を逸脱しない
限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々なる変更、
修正、改良などを加えた形態において実施され得るもの
であり、本発明は、また、そのような実施形態のものを
含むものであること、言うまでもないところである。
また、コア前駆体の傾斜溝内にガラスを充填して得られ
るフェライトコアの磁気ギャップの両側の磁路部分に跨
がる磁気記録媒体の摺接面、換言すれば磁気ギャップの
位置するフェライトコアの外周面は、従来のように磁気
記録媒体の摺接が効果的に行なわれ得る形状、一般的に
は湾曲した形状に最終的に仕上げられることとなる。
(発明の効果) このように、本発明に従う磁気ヘッド用コア製造用コア
前駆体は、磁気記録媒体摺接面の摺接方向長さの長い部
分を与える第一のフェライト部材と短い部分を与える第
二のフェライト部材からなる2個のフェライト部材を組
み合わせて環状の磁路を形成してなり、且つ磁気ギャッ
プを挟む両側の磁路部分に跨がるように形成された溝に
よってトラック幅が規定された磁気ヘッド用コアの少な
くとも一つを与える、該溝内にガラスが未だ充填されて
いないコア前駆体において、その溝がコアの一方の側に
のみ傾斜するような、磁気ギャップを挟むフェライト部
材のうち第二のフェライト部材の側から第一のフェライ
ト部材の側にかけて漸次深さが浅くなるように連続的に
延び、第一のフェライト部材の前記磁気記録媒体摺接面
上に開口する一方、該第二のフェライト部材の側面に開
口する傾斜溝としたものであって、これによって、コア
の製造工程が簡略化され得、またその製造が容易化され
た他、トラックの割りや欠け等の問題の発生を効果的に
抑制せしめ、また寸法出しの為の基準面が容易に採用さ
れ得て、製造されるコアの寸法精度を有利に高め、更に
はトラックのフェライト部材間における相互の位置ずれ
も全くなく、以てコアの品質の著しく向上、安定化を効
果的に達成し得たのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の磁気ヘッドの構造を示す説明図であり、
第2図(a),(b)及び(d)は、それぞれ、従来の
磁気ヘッド用コアの異なる例を示す斜視図、第2図
(c)は第2図(a),(b)におけるトラックの位置
ずれの状態を示すトラック部分の要部平面図である。第
3図(a)及び(b)は、それぞれ、本発明に従うコア
前駆体から製造される磁気ヘッド用コアの一例を示す斜
視図及び正面図であり、第4図(a)及び(b)は、そ
れぞれ、本発明に従うコア前駆体から製造される磁気ヘ
ッド用コアを用いた複合型コアの異なる例を示す斜視図
であり、第5図は本発明における磁気ヘッド用コアを与
えるコア前駆体の一形成態様を示す説明図であり、第6
図は本発明に従う磁気ヘッド用コア製造用コア前駆体及
びその製造の一形態を示す説明図である。 2,4:フェライト部材 6:コイル巻線用孔 8:コイル、10:磁気ギャップ 12:磁気テープ、14:後部ギャップ 16:溝、18:トラック 20:ガラス、22:溝 24:傾斜溝 26:記録再生専用フェライトコア 28:消去専用フェライトコア 30:記録専用フェライトコア 32:再生専用フェライトコア 34:接合面、36:接合体 38:ガラス、40:コアブロック 42,44:フェライトブロック
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−22719(JP,A) 特開 昭51−147310(JP,A) 特開 昭56−105359(JP,A) 特開 昭54−158210(JP,A) 特開 昭60−150215(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイル巻線用の孔の存在にて環状の磁路が
    形成されると共に、該磁路を横切る方向に所定間隔の磁
    気ギャップが設けられ、且つ該磁気ギャップの両側に、
    磁気記録媒体の摺接面の摺接方向における長さの長い部
    分と短い部分とが形成されてなり、更に該磁気ギャップ
    を挟む両側の磁路部分に跨がるようにして、該磁気記録
    媒体摺接面に形成された溝によって、トラック幅が規定
    された磁気ヘッド用コアの少なくとも一つを与える、か
    かる溝内に未だガラスが充填されていないコア前駆体に
    して、 前記磁気記録媒体摺接面の摺接方向長さの長い部分を与
    える第一のフェライト部材と短い部分を与える第二のフ
    ェライト部材からなる2個のフェライト部材にて構成さ
    れて、前記磁路が形成され、且つそれら2個のフェライ
    ト部材の一方の端部間に前記磁気ギャップが形成される
    一方、他方の端部間が当接せしめられて一体的に接合さ
    れると共に、それら2個のフェライト部材にて挟まれる
    ようにして前記コイル巻線用孔が形成されている一方、
    前記溝が、ガラス未充填の状態下において、前記磁気ギ
    ャップを挟むフェライト部材のうちの第二のフェライト
    部材側のみからの切込みによって形成された、少なくと
    も前記磁気ギャップ部においては、前記磁気記録媒体摺
    接面から前記コイル巻線用孔に達する深さを有し、且つ
    前記磁気ギャップを挟んで前記第二のフェライト部材の
    側から第一のフェライト部材の側にかけて漸次深さが浅
    くなるように連続的に延び、該第一のフェライト部材の
    前記磁気記録媒体摺接面上に開口する一方、該第二のフ
    ェライト部材の側面に開口する傾斜溝のみにて構成さ
    れ、該傾斜溝にて前記トラック幅が規定されると共に、
    かかる傾斜溝が互いに平行に該トラック幅の幅方向に所
    定距離を隔てて配列せしめられていることを特徴とする
    磁気ヘッド用コア製造用コア前駆体。
  2. 【請求項2】前記第一及び第二のフェライト部材が、そ
    れらの当接部において固相反応にて直接に接合せしめら
    れ、一体的な環状の磁路を形成している特許請求の範囲
    第1項記載の磁気ヘッド用コア製造用コア前駆体。
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