JPH0740337U - アンチスキッド制御用流量制御バルブ - Google Patents
アンチスキッド制御用流量制御バルブInfo
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- JPH0740337U JPH0740337U JP7052593U JP7052593U JPH0740337U JP H0740337 U JPH0740337 U JP H0740337U JP 7052593 U JP7052593 U JP 7052593U JP 7052593 U JP7052593 U JP 7052593U JP H0740337 U JPH0740337 U JP H0740337U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 路面の摩擦係数に応じた適度な増圧速度によ
り、低μ路面におけるギクシャクした制御感をなくしつ
つ、高μ路面における停止距離の延長を防止することが
できるアンチスキッド制御用流量制御バルブの提供。 【構成】 液圧制御弁とホイールシリンダとの間を接続
する流路の開閉を行なう弁体19と、弁体19を開放す
る方向に付勢するスプリング20と、対向する受圧面の
うち一方の受圧面にマスタシリンダ液圧を受圧し、もう
一方の受圧面にホイールシリンダ液圧を受圧し、ホイー
ルシリンダ液圧よりマスタシリンダ液圧が設定値以上に
高い場合にはスプリング20の付勢力に抗して流路を絞
る方向に弁体19を作動させるピストン18とを有し、
弁体19には、ピストン18の摺動量に比例して流路の
断面積を2段階に絞り込む絞り構造としての、第1オリ
フィス溝16d及び第2オリフィス溝16eと、小径第
1弁部19a及び大径第2弁部19bを備える。
り、低μ路面におけるギクシャクした制御感をなくしつ
つ、高μ路面における停止距離の延長を防止することが
できるアンチスキッド制御用流量制御バルブの提供。 【構成】 液圧制御弁とホイールシリンダとの間を接続
する流路の開閉を行なう弁体19と、弁体19を開放す
る方向に付勢するスプリング20と、対向する受圧面の
うち一方の受圧面にマスタシリンダ液圧を受圧し、もう
一方の受圧面にホイールシリンダ液圧を受圧し、ホイー
ルシリンダ液圧よりマスタシリンダ液圧が設定値以上に
高い場合にはスプリング20の付勢力に抗して流路を絞
る方向に弁体19を作動させるピストン18とを有し、
弁体19には、ピストン18の摺動量に比例して流路の
断面積を2段階に絞り込む絞り構造としての、第1オリ
フィス溝16d及び第2オリフィス溝16eと、小径第
1弁部19a及び大径第2弁部19bを備える。
Description
【0001】
本考案は、車両などのアンチスキッド制御において、ホイールシリンダに供給 されるマスタシリンダ液の流量を制御する流量制御バルブに関する。
【0002】
従来、アンチスキッド制御用流量制御バルブとしては、特開昭61−2821 58号公報に記載のものが知られている。
【0003】 この従来のアンチスキッド制御用流量制御バルブは、ホイールシリンダ液圧の 増圧・保持・減圧を行なうべく所定の条件に基づいて開閉する液圧制御弁とマス タシリンダとの間を接続する流路の途中に設けられていて、液圧制御弁とマスタ シリンダとの間を接続する流路の開閉を行なうカット弁と、該カット弁を開放す る方向に付勢するスプリングと、対向する受圧面のうち一方の受圧面にマスタシ リンダ液圧を受圧し、もう一方の受圧面にホイールシリンダ液圧を受圧し、ホイ ールシリンダ液圧よりマスタシリンダ液圧が設定値以上に高い場合にはスプリン グの付勢力に抗して流路を閉じる方向にカット弁を作動させるピストンと、カッ ト弁をバイパスしてマスタシリンダと液圧制御弁との間を絞りを介して連通させ る絞り流路とを有する構造となっていた。
【0004】 即ち、この従来のアンチスキッド制御用流量制御バルブにあっては、アンチス キッド制御時において、液圧制御弁前後の液圧差が設定値以下である時は、十分 な流路断面積を確保することで、減圧後におけるホイールシリンダ液圧の適度な 再増圧速度を確保し、かつ、液圧差が設定値以上である時は、流路断面積を絞る ことにより、減圧後におけるホイールシリンダ液圧の急激な再増圧を防止し、こ れにより、アンチスキッド制御の精度を高めることができるようにしたものであ った。
【0005】
しかしながら、従来のアンチスキッド制御用流量制御バルブにあっては、上述 のように、カット弁が一旦作動すると、図7の2点鎖線で示すように、アンチス キッド制御におけるホイールシリンダ液圧の増圧量が絞りの断面積によって規制 され、全ての路面条件での増圧速度は一様に一定となっており、また、一般的に は、図7の点線で示すように、低摩擦係数路面(以後、低μ路面という)に合わ せた増圧量となるように絞り断面積が設定されていることから、高摩擦係数路面 (以後、高μ路面という)や、μジャンプ(低μ路面→高μ路面への急激な変化 )等の路面状況では、必要とする再増圧速度が得られないことから車両の減速に 時間がかかるという問題点があった。
【0006】 また、以上とは逆に、高μ路面に合わせた増圧量となるようにカット弁の絞り 断面積を設定すると、低μ路面においては増圧速度が速くなりすぎてギクシャク した制御となる。
【0007】 本考案は、上記の従来の問題点に着目して成されたもので、路面の摩擦係数に 応じた適度な増圧速度により、低μ路面におけるギクシャクした制御感をなくし つつ、高μ路面における停止距離の延長を防止することができるアンチスキッド 制御用流量制御バルブを提供することを目的とするものである。
【0008】
上述の目的を達成するために本考案のアンチスキッド制御用流量制御バルブで は、マスタシリンダ液圧に基づいてホイールシリンダ液圧の増圧・保持・減圧を 行なうべく所定の条件に基づいて開閉する液圧制御弁とホイールシリンダとの間 を接続する流路の途中に設けられるアンチスキッド制御用流量制御バルブであっ て、前記液圧制御弁とホイールシリンダとの間を接続する流路の開閉を行なうカ ット弁と、該カット弁を開放する方向に付勢する付勢手段と、対向する受圧面の うち一方の受圧面にマスタシリンダ液圧を受圧し、もう一方の受圧面にホイール シリンダ液圧を受圧し、ホイールシリンダ液圧よりマスタシリンダ液圧が設定値 以上に高い場合には付勢手段の付勢力に抗して流路を絞る方向にカット弁を作動 させる可動部材とを有し、前記カット弁には、可動部材の可動量に比例して前記 流路の断面積を複数段階に絞り込む絞り構造を備えている手段とした。
【0009】
本考案のアンチスキッド制御用流量制御バルブは、上述のように、ホイールシ リンダ液圧よりマスタシリンダ液圧が設定値以上に高い場合には可動部材が付勢 手段の付勢力に抗して流路を絞る方向にカット弁を作動させる。従って、それ以 後は、絞り込まれた流路を介して緩やかにホイールシリンダ液圧の再増圧が行な われるもので、これにより、減圧後におけるホイールシリンダ液圧の急激な再増 圧が防止される。
【0010】 そして、前記流路は、マスタシリンダ液圧とホイールシリンダ液圧との液圧差 (可動部材の可動量)に比例して複数段階に絞り込まれる。即ち、ホイールシリ ンダ液圧の減圧量が大きくて液圧差が大きくなる低μ路面においては流路の絞り 量が大きくなって再増圧が緩やかに行なわれ、これにより、急激な再増圧による ギクシャクした制御感をなくすことができる一方で、ホイールシリンダ液圧の減 圧量が少なくて液圧差が小さい高μ路面においては流路の絞り量が小さくなって 所定の増圧速度が確保され、これにより、停止距離の延長を防止することができ る。
【0011】
以下、本考案の実施例を図面により詳述する。 (第1実施例) 図2は、本考案第1実施例のアンチスキッド制御用流量制御バルブBを用いた アンチスキッドブレーキシステムにおける通常の状態を示す全体図であって、図 において、1はマスタシリンダを示している。このマスタシリンダ1は、ブレー キペダル2の操作によりブレーキ液圧を発生する。
【0012】 このマスタシリンダ1で発生するブレーキ液圧は、メイン流路3を介してブレ ーキ装置のホイールシリンダ4に伝達され、これにより、車輪の制動が行われる ようになっている。
【0013】 また、前記メイン流路3の途中には、車輪のロックを防止するためにホイール シリンダ4のブレーキ液圧の減圧・保持・増圧を行う液圧制御バルブを構成する 常閉の減圧バルブ5及び常開の増圧バルブ6が設けられている。即ち、両バルブ 5,6を閉じると、ホイールシリンダ4の液圧が保持され、増圧バルブ6を閉じ て減圧バルブ5を開くと、ホイールシリンダ4の液圧がリザーバ7へドレーンさ れて減圧され、減圧バルブ5を閉じて増圧バルブ6を開くと、ホイールシリンダ 4へブレーキ液圧が供給されて増圧される構造となっていて、各バルブ5,6は 、図外のアンチスキッドコントローラにより所定の条件に基づいて制御される。 尚、図中8はリターンチェックバルブである。
【0014】 次に、図中9は液圧ポンプであって、リザーバ7に収容されたブレーキ液を、 両バルブ5,6より上流側のメイン流路(以後、上流側メイン流路という)3a に還流させるもので、その吐出側に脈圧減衰手段としてのダンパ室10およびオ リフィス11が設けられている。尚、図中9a,9bは液圧ポンプ9の吸入側と 吐出側にそれぞれ設けられたインレットチェックバルブ及びアウトレットチェッ クバルブである。
【0015】 前記両バルブ5,6より下流側のメイン流路(以後、下流側メイン流路という )3bの途中には、アンチスキッド制御用流量制御バルブBが設けられている。 この流量制御バルブBは、図1にその詳細を示すように、バルブユニットUと 、該バルブユニットUを収容する収容穴12を備えたバルブボディ13と、収容 穴12内に収容されたバルブユニットUを固定する固定ナット14とで構成され ていて、前記バルブユニットUは、ハウジング15と、ホルダー16と、プラグ 17と、ピストン18と、弁体19と、スプリング20と、チェックシール21 とを有している。
【0016】 さらに詳述すると、前記ハウジング15は、その軸心部にピストン摺動穴15 aが形成されると共に、その一端にはピストン摺動穴15aと同心円状の筒状部 15bが形成され、また、筒状部15bとは反対側の端部外周面には環状係止部 15cが突出形成されている。そして、筒状部15bは収容穴12における大径 部12aに密に嵌入可能な外径に形成されている。
【0017】 前記ホルダー16は、軸心部に下流側メイン流路3bと連通される第1連通孔 16aが形成されると共に、一端にハウジング15の筒状部15bの内周側に嵌 合されて該筒状部15bとの間に第1受圧室Dを形成する筒状部16bが形成さ れている。そして、前記筒状部16bの基部には、その側壁を半径方向に貫通す る第2連通孔16cが形成されている。
【0018】 また、前記第1連通孔16aの第1受圧室D側開口部には小径弁口16fと大 径弁口16gが形成されていて、この小径弁口16fの開口端面と、大径弁口1 6gの開口端面には、半径方向に請求の範囲の絞りを構成する複数の第1オリフ ィス溝16dと、第2オリフィス溝16eとが形成されている。そして、この第 1オリフィス溝16dの合計断面積よりも第2オリフィス溝16eの合計断面積 の方が小さく形成されている。
【0019】 前記プラグ17は、ハウジング15の筒状部15bとは反対側の端部に形成さ れた環状係止部15cの外周に嵌合されると共に、その先端部を内側にかしめる ことによりハウジング15と一体化する筒状連結部17aが形成され、また、ハ ウジング15端面との対向面には第2受圧室Eを構成する窪み部17bと、第2 受圧室Eを上流側メイン流路3aに連通させるための第3連通孔17cを構成す る半径方向溝が形成されている。そして、プラグ17の外周には収容穴12の大 径部12aとの間をシールするシールリング22が装着されている。
【0020】 前記ピストン18は、請求の範囲における可動部材を構成するもので、その一 方側をハウジング15のピストン摺動穴15aに対し、シールリング23により シールされた状態で摺動自在に挿通されていて、一方の端面に第1受圧室D内の 液圧(下流側メイン流路3側の液圧)を受圧し、もう一方の端面に第2受圧室E 内の液圧(上流側メイン流路3a側の液圧)を受圧するようになっている。また 、ピストン18の中途部外周には、プラグ17方向への摺動を規制する環状の係 止フランジ部18aが形成されている。
【0021】 前記弁体19は、ピストン18におけるホルダー16側端部に一体に形成され ていて、先端面に略半球状に形成された大径第2弁部19bが形成されると共に 、さらにその先端中央部には軸方向進退自在な小径第1弁部19aが形成されて いて、この小径第1弁部19aはスプリング19cによって大径第2弁部19b より外方へ突出する方向に付勢されている。
【0022】 そして、この弁体19は、ピストン18のホルダー16方向への摺動により、 まず、図1の(ロ)に示すように、小径第1弁部19aがホルダー16における 第1連通孔16aの小径弁口16fに当接して閉塞し、これにより、第1オリフ ィス溝16dの合計断面積まで流路が絞られると共に、最終的には、図1の(ハ )に示すように、大径第2弁部19bが大径弁口16gに当接して閉塞し、これ により、更に第2オリフィス溝16eの合計断面積まで流路が絞られた状態とな る。
【0023】 即ち、前記小径弁口16f及び大径弁口16gと、第1オリフィス溝16d及 び第2オリフィス溝16eと、小径第1弁部19a及び大径第2弁部19bとで 、請求の範囲の絞り構造を構成させている。
【0024】 前記スプリング20は、第1受圧室D内において第1連通孔16aの開口端面 とピストン18の係止フランジ部18aとの間に圧縮状態で介装されていて、そ の反発力により第1連通孔16aを開口する方向にピストン18を押圧付勢する 請求の範囲の付勢手段を構成している。
【0025】 前記バルブボディ13の収容穴12には、その底部に第1連通孔16aをホイ ールシリンダ4側の下流側メイン流路3bに連通する第1ポート12bが形成さ れ、また、その中間径部12cには第2連通孔16cを両バルブ5,6側の下流 側メイン流路3bに連通する第2ポート12dが形成され、さらに、その大径部 12aには第3連通孔17cと連通する第3ポート12eが形成されていて、こ の第3ポート12eはパイロット流路24を介して上流側メイン流路3aに連通 されている。そして、ホルダー16と収容穴12との間には、第1ポート12b と第2ポート12dとの間(即ち、下流側メイン流路3b)を連通する環状流路 12fが形成されている。
【0026】 前記チェックシール21は、ホルダー16の外周に形成された環状溝に装着さ れていて、その外周チェック弁部21aが収容穴12の小径部12g内周面に当 接することで、環状流路12fの流体流通を第1ポート12b(ホイールシリン ダ4)から第2ポート12d(両バルブ5,6)方向へは許容するがその逆方向 への流体流通を阻止するようになっている。
【0027】 前記固定ナット14は、バルブボディにおける収容穴12の開口部に螺合する ことでバルブユニットUを固定するものである。
【0028】 次に、実施例の作用について説明する。 a)通常のブレーキ操作時 図2に示すように、ブレーキペダル2を踏むと、マスタシリンダ1でブレーキ 液圧が発生し、このブレーキ液圧は、上流側メイン流路3aから増圧バルブ6及 び下流側メイン流路3bの流量制御バルブBを経て、ホイールシリンダ4に伝達 されて車輪の制動が行なわれる。即ち、通常は、減圧バルブ5を閉じて増圧バル ブ6を開いており、また、流量制御バルブBは、図1に示すように、スプリング 20の付勢力により弁体19による第1連通孔16aの閉塞状態が解除され、下 流側メイン流路3bを開いた状態となっているため、ブレーキ液圧はメイン流路 3を経由してホイールシリンダ4に伝達される。
【0029】 従って、メイン流路3にはオリフィスを設けていないため、ブレーキ液圧の伝 達がスムーズに行なわれ、高い制動応答性が得られる。尚、ブレーキペダル2の 操作解除による減圧もメイン流路3によりスムーズに行なわれ、同様に高い制動 解除応答性が得られる。
【0030】 b)アンチスキッド制御時 上述のようにブレーキペダル2を操作している時に、車輪がロックしそうな状 態となった時には、アンチスキッド制御を行う。即ち、図3に示すように、両バ ルブ5,6を作動させ、減圧・保持・増圧を行ってホイールシリンダ4のブレー キ液圧を最適制御するもので、まず、両バルブ5,6の作動開始時には、増圧バ ルブ6を閉じる一方、減圧バルブ5を開いてホイールシリンダ4のブレーキ液圧 を減圧する。
【0031】 従って、この状態において、流量制御バルブBでは、第2受圧室E側の液圧( マスタシリンダ液圧)はそのままで第1受圧室D側の液圧(ホイールシリンダ液 圧)が減圧されることから、ピストン18の両受圧面間に液圧差が発生し、この 液圧差が設定値を越えると、ピストン18がスプリング20の付勢力に抗して摺 動を開始し、まず、液圧差が所定の値に達すると、図1の(ロ)に示すように、 小径第1弁部19aが第1連通孔16aの小径弁口16fに当接して閉塞し、こ れにより、第1オリフィス溝16dの合計断面積まで流路が絞られると共に、液 圧差がさらに増加して所定の値に達すると、図1の(ハ)に示すように、大径第 2弁部19bが大径弁口16gに当接して閉塞し、これにより、更に第2オリフ ィス溝16eの合計断面積まで流路が絞られた状態となる。
【0032】 尚、図5は、再増圧時におけるマスタシリンダ液圧とホイールシリンダ液圧と の液圧差に対するホイールシリンダ液圧の増圧量特性であり、この図において、 実線は流量制御バルブBの非作動時(第1連通孔16a全開時)の特性、1点鎖 線は小径弁口16fのみ閉塞時(第1オリフィス溝16dの合計断面積まで絞り 込み時)の特性、点線は小径弁口16f及び大径弁口16gの閉塞時(第2オリ フィス溝16eの合計断面積まで絞り込み時)の特性を示し、また、2点鎖線は 本考案実施例の特性をそれぞれ示している。このように、流路の絞り込みが、液 圧差に応じて段階的に行なわれる。
【0033】 以上のように、小径弁口16f、または小径弁口16f及び大径弁口16gが 閉塞された後は、ホイールシリンダ4のブレーキ液圧は、チェックシール21を 開弁することにより環状流路12fを経由して減圧バルブ5からリザーバ7にス ムーズに排出されるもので、これにより、減圧がスムーズに行なわれる。
【0034】 その後、以上のような減圧作動によりホイールシリンダ4のブレーキ液圧が不 足した場合には、図4に示すように、減圧バルブ5を閉じる一方、増圧バルブ6 を開いてホイールシリンダ4のブレーキ液圧の再増圧が行なわれるもので、この 再増圧開始時点では、その時のマスタシリンダ液圧とホイールシリンダ液圧との 液圧差に応じ、上述のように、ピストン18が作動して弁体19により第1連通 孔16aが段階的に絞り込まれた状態(図1の(ロ)または(ハ)参照)となっ ていることから、増圧バルブ6を通過したブレーキ液圧は、緩やかにホイールシ リンダ4に伝達されるもので、これにより、液圧差に応じた緩増圧特性を得るこ とができる。
【0035】 即ち、ホイールシリンダ液圧の減圧量が大きくて液圧差が大きくなる低μ路面 においては流路の絞り量が大きくなって再増圧が緩やかに行なわれ、これにより 、急激な再増圧によるギクシャクした制御感をなくすことができる一方で、ホイ ールシリンダ液圧の減圧量が少なくて液圧差が小さい高μ路面においては流路の 絞り量が小さくなって所定の増圧速度が確保され、これにより、停止距離の延長 を防止することができる。
【0036】 以上説明してきたように、この実施例にあっては、以下に列挙する効果が得ら れる。 通常のブレーキ操作時は、ブレーキ液圧のスムーズな流通が得られて高い制 動応答性及び高い制動解除応答性を確保することができると共に、アンチスキッ ド制御の際には、高い減圧応答性を確保しつつ、緩増圧特性を得ることができる ようになる。
【0037】 路面の摩擦係数に応じた適度な増圧速度により、低μ路面におけるギクシャ クした制御感をなくしつつ、高μ路面における停止距離の延長を防止することが できるようになる。
【0038】 (第2実施例) 図6は、本発明第2実施例のアンチスキッド制御用流量制御弁Bの要部を示す 断面図であって、この図に示すように、この実施例は、流路の断面積を複数段階 に絞り込む絞り構造が前記第1実施例とは相違したもので、その他の構成は前記 第1実施例と同様であるため、同様の構成部分には同一の符号を付けてその説明 を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0039】 即ち、この実施例の流量制御弁Bは、その弁体19が、図6の(イ)に示すよ うに、先端に円柱状の大径第2弁部19eと小径第1弁部19dとが段付き状に 形成されていて、これと軸方向対向する第1連通孔16aの開口部には、小径第 1弁部19dの外周面との間に第1環状オリフィス16hを形成すると共に、大 径第2弁部19eの外周面との間に第1環状オリフィス16hよりは絞り量の多 い第2環状オリフィス16jを形成する共通弁口16kが形成された構造となっ ている。
【0040】 従って、この実施例においても、マスタシリンダ液圧とホイールシリンダ液圧 との液圧差に応じ、上述のように、ピストン18が作動して弁体19の両弁部1 9d,19eにより第1連通孔16aが段階的に絞り込まれた状態(図6の(ロ )または(ハ)参照)となるもので、前記第1実施例と同様の作用・効果が得ら れる。
【0041】 以上、本考案の実施例を図面により説明したが、具体的な構成はこの実施例に 限られるものではない。
【0042】 例えば、第1実施例では、絞りをオリフィス溝で構成させたが、オリフィス孔 で構成させることもできる。また、オリフィス溝やオリフィス孔は弁体側に形成 することもできる。
【0043】 また、実施例では、ピストンで可動部材を構成させたが、ダイヤフラムやベロ ーズ等で構成させることもできる。
【0044】
以上説明したように、本考案のアンチスキッド制御用流量制御バルブにあって は、液圧制御弁とホイールシリンダとの間を接続する流路の開閉を行なうカット 弁と、該カット弁を開放する方向に付勢する付勢手段と、対向する受圧面のうち 一方の受圧面にマスタシリンダ液圧を受圧し、もう一方の受圧面にホイールシリ ンダ液圧を受圧し、ホイールシリンダ液圧よりマスタシリンダ液圧が設定値以上 に高い場合には付勢手段の付勢力に抗して流路を絞る方向にカット弁を作動させ る可動部材とを有し、前記カット弁には、可動部材の可動量に比例して前記流路 の断面積を複数段階に絞り込む絞り構造を備えている構成としたことで、路面の 摩擦係数に応じた適度な増圧速度が得られ、これにより、低μ路面におけるギク シャクした制御感をなくしつつ、高μ路面における停止距離の延長を防止するこ とができるようになるという効果が得られる。
【図1】本考案第1実施例の流量制御バルブの詳細を示
す断面図であり、(イ)は流量制御バルブ(カット弁)
の非作動時の状態、(ロ)は作動による第1絞り段階、
(ハ)は作動による第2絞り段階をそれぞれ示す。
す断面図であり、(イ)は流量制御バルブ(カット弁)
の非作動時の状態、(ロ)は作動による第1絞り段階、
(ハ)は作動による第2絞り段階をそれぞれ示す。
【図2】本考案第1実施例のアンチスキッド制御用流量
制御バルブを用いたアンチスキッドブレーキシステムに
おける通常の状態を示す全体図である。
制御バルブを用いたアンチスキッドブレーキシステムに
おける通常の状態を示す全体図である。
【図3】本考案第1実施例のアンチスキッド制御用流量
制御バルブを用いたアンチスキッドブレーキシステムに
おける減圧作動状態を示す全体図である。
制御バルブを用いたアンチスキッドブレーキシステムに
おける減圧作動状態を示す全体図である。
【図4】本考案第1実施例のアンチスキッド制御用流量
制御バルブを用いたアンチスキッドブレーキシステムに
おける減圧後の再増圧作動状態を示す全体図である。
制御バルブを用いたアンチスキッドブレーキシステムに
おける減圧後の再増圧作動状態を示す全体図である。
【図5】本考案第1実施例のアンチスキッド制御用流量
制御バルブを用いたアンチスキッドブレーキシステムに
おけるマスタシリンダ液圧とホイールシリンダ液圧との
液圧差に対するホイールシリンダ液圧の増圧量特性図で
ある。
制御バルブを用いたアンチスキッドブレーキシステムに
おけるマスタシリンダ液圧とホイールシリンダ液圧との
液圧差に対するホイールシリンダ液圧の増圧量特性図で
ある。
【図6】本考案第2実施例の流量制御バルブの要部を示
す断面図であり、(イ)は流量制御バルブ(カット弁)
の非作動時の状態、(ロ)は作動による第1絞り段階、
(ハ)は作動による第2絞り段階をそれぞれ示す。
す断面図であり、(イ)は流量制御バルブ(カット弁)
の非作動時の状態、(ロ)は作動による第1絞り段階、
(ハ)は作動による第2絞り段階をそれぞれ示す。
【図7】従来のアンチスキッド制御用流量制御バルブを
用いたアンチスキッドブレーキシステムにおけるマスタ
シリンダ液圧とホイールシリンダ液圧との液圧差に対す
るホイールシリンダ液圧の増圧量特性図である。
用いたアンチスキッドブレーキシステムにおけるマスタ
シリンダ液圧とホイールシリンダ液圧との液圧差に対す
るホイールシリンダ液圧の増圧量特性図である。
B 流量制御バルブ 1 マスタシリンダ 3b 下流側メイン流路(流路) 4 ホイールシリンダ 5 減圧バルブ(液圧制御バルブ) 6 増圧バルブ(液圧制御バルブ) 16a 第1連通孔(カット弁) 16d 第1オリフィス溝(絞り構造) 16e 第2オリフィス溝(絞り構造) 16f 小径弁口(絞り構造) 16g 大径弁口(絞り構造) 18 ピストン(可動部材) 19 弁体(カット弁) 19a 小径第1弁部(絞り構造) 19b 大径第2弁部(絞り構造) 20 スプリング(付勢部材) 16h 環状第1オリフィス(絞り構造) 16j 環状第2オリフィス(絞り構造) 16k 共通弁口(絞り構造) 19d 小径第1弁部(絞り構造) 19e 大径第2弁部(絞り構造)
Claims (1)
- 【請求項1】 マスタシリンダ液圧に基づいてホイール
シリンダ液圧の増圧・保持・減圧を行なうべく所定の条
件に基づいて開閉する液圧制御弁とホイールシリンダと
の間を接続する流路の途中に設けられるアンチスキッド
制御用流量制御バルブであって、 前記液圧制御弁とホイールシリンダとの間を接続する流
路の開閉を行なうカット弁と、該カット弁を開放する方
向に付勢する付勢手段と、対向する受圧面のうち一方の
受圧面にマスタシリンダ液圧を受圧し、もう一方の受圧
面にホイールシリンダ液圧を受圧し、ホイールシリンダ
液圧よりマスタシリンダ液圧が設定値以上に高い場合に
は付勢手段の付勢力に抗して流路を絞る方向にカット弁
を作動させる可動部材とを有し、 前記カット弁には、可動部材の可動量に比例して前記流
路の断面積を複数段階に絞り込む絞り構造を備えている
ことを特徴とするアンチスキッド制御用流量制御バル
ブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7052593U JPH0740337U (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | アンチスキッド制御用流量制御バルブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7052593U JPH0740337U (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | アンチスキッド制御用流量制御バルブ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0740337U true JPH0740337U (ja) | 1995-07-18 |
Family
ID=13434040
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7052593U Pending JPH0740337U (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | アンチスキッド制御用流量制御バルブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0740337U (ja) |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP7052593U patent/JPH0740337U/ja active Pending
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