JPH074176B2 - 層状ゲル化物の製造法 - Google Patents

層状ゲル化物の製造法

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JPH074176B2
JPH074176B2 JP63253400A JP25340088A JPH074176B2 JP H074176 B2 JPH074176 B2 JP H074176B2 JP 63253400 A JP63253400 A JP 63253400A JP 25340088 A JP25340088 A JP 25340088A JP H074176 B2 JPH074176 B2 JP H074176B2
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三郎 小原
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は水性ゲル化物に係わるものであって、層状ゲル
化物を工業的に有利に製造することを目的にする。
(従来の技術) 従来、層状ゲル化物を製造する方法としては、次の二つ
の方法が知られている。
第1の方法:冷却することによりゲル化するゲル化物質
例えばカラギーナン、寒天、ゼラチン、ペクチン、ジェ
ランガム等(以下、これらを公知のゲル化物質と称す)
を水に加熱溶解した後、この水性液をそのゲル化温度以
下に冷却し、ゲル化させてゼリーを得る。次に、このゼ
リーを得るのに使用したものと同じゲル化物質又は別の
ゲル化物質を水に加熱溶解した水性液のそのゲル化温度
以上に加熱保持した液を、先に得たゼリーの上面に加え
て積層にし、その水性液のゲル化温度以下に冷却して層
状ゲル化物を得る方法。
第2の方法:公知のゲル化物質の水性液に含有させる固
形成分の含量を変化させ、それにより比重差をつけてゾ
ル状態で積層にし、そのゲル化温度以下に冷却して層状
ゲル化物を得る方法。
これらのいずれの方法も工業的に有利ではない。すなわ
ち、第1の方法は一度ゲル化物質の水性液のゲル化温度
以下に冷却してゲル化させた後、その上に別のゲル化物
質の水性液を加えて冷却ゲル化させる必要があり、冷却
に要するエネルギーの損失は極めて大きく、また製造方
法も複雑である。また層状ゲル化物の境界面が剥離し層
状にする意味が失われる。
次いで第2の方法は、2液に比重差をつけているが、充
填時に2つの液の味、色、香りなどが混ざり合い著しく
商品価値を減じる。また充填方法が複雑であり、層状ゲ
ル化物の製造においては工業的に有利でない。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記のような、従来法の欠点を解決して、層状
ゲル化物を工業的に有利に製造することができるもので
あり、次にこの発明の製造法を説明する。
(課題を解決するための手段) 公知のゲル化物質のゲル化温度以上に加熱保持した水性
液(1)(通常50℃以上)に、ゲル化温度以上に加熱保
持したキサンタンガムとローカストビーンガムとからな
る水性液(2)(通常60℃以上)を注加する。あるいは
水性液(1)に、ゲル化温度以上に加熱保持したキサン
タンガムとローストビーンガムとからなり更にタラガム
及びカッシャガムの何れか一方又は両方を含有する水性
液(2′)(通常60℃以上)を注加する。又は水性液
(1)に、ゲル化温度以上に加熱保持したキサンタンガ
ムと、タラガム及びカッシャガムの何れか一方又は両方
とからなる水性液(3)(通常60℃以上)を注加する。
なお、逆にこれらの水性液(2)、(2′)又は(3)
に公知のゲル化物質の水性液(1)を加えてもよい。こ
うして得られる水性液をそのゲル化温度以下に冷却する
ことにより、2層間で味、色、香りが混ざり合うことな
く極めて鮮明な境界面を有し、またナイフで切断又は機
械的衝撃を与えた場合にも2層間で剥離することがない
全く理想的な層状ゲル化物を、複雑な操作を加えなくて
も簡単に有利に製造することができる。
キサンタンガムとローカストビーンガムの組合せ比率は
特に制限は無いが、例えば、2:1〜1:2の比率が採用され
る。また、キサンタンガムとローカストビーンガムの組
合せ物と、タラガムとカッシャガムの何れか一方又は両
方との併用比率は任意でよく、限定するものではない。
また、キサンタンガムと、タラガムとカッシャガムの何
れか一方又は両方との組合せ比率も任意でよく、限定す
るものではない。
次に、公知のゲル化物質及び上記の組合せ物の添加量
は、得ようとする層状ゲル化物のゲル強度及び組織によ
って一義的には決められないが、一般には仕込み原料の
全重量に対してそれぞれ0.2〜2%(重量、以下同じ)
の範囲が好ましい。
ゲル化物質は酸性領域でゲル強度が低下することがある
が、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、リン酸ナト
リム、重合リン酸塩等の緩衝物質を併用することにより
防止できる。緩衝物質の使用量は、仕込み原料の全重量
に対して0.05〜0.3%が望ましい。次に、実験例を示し
て本発明を更に詳しく説明するが、本発明は以下の実施
例に限定されないことはいうまでもない。
実験例1 水990gに、攪拌しながらキサンタンガム5g及びローカス
トビーンガム5gを添加し、湯浴中で温度が80℃になるま
で加温溶解して水性液(以下Aという)を得た。この水
性液を70℃に保持した。
水992gに、攪拌しながらキサンタンガム5g及びタラガム
3gを添加し、湯浴中で温度が80℃になるまで加温溶解し
て水性液(以下Bという)を得た。この水性液を70℃に
保持した。
水994gに、攪拌しながら寒天6gを添加し、湯浴中で温度
が95℃になるまで加温溶解して水性液(以下Cという)
を得た。この水性液を40℃に保持した。
水980gに、攪拌しながらゼラチン20gを添加し、湯浴中
で温度が80℃になるまで加温溶解して水性液(以下Dと
いう)を得た。この水性液を30℃に保持した。
水988gに、攪拌しながらカラギーナン12gを添加し、湯
浴中で温度が80℃になるまで加温溶解して水性液(以下
Eという)を得た。この水性液を50℃に保持した。
水990gに、攪拌しながらカラギーナン6g及びローカスト
ビーンガム4gを添加し、湯浴中で温度が80℃になるまで
加温溶解して水性液(以下Fという)を得た。この水性
液を70℃に保持した。
水984gに、攪拌しながらローメトキシルペクチン10gを
添加し、湯浴中で温度が80℃になるまで加温溶解し、更
にクエン酸3g及び乳酸カルシウム3gを加えて水性液(以
下Gという)を得た。この水性液を80℃に保持した。
水997gに、攪拌しながらケルコゲル2gを添加し、湯浴中
で温度が90℃になるまで加温溶解し、更に乳酸カルシウ
ム1gを加えて水性液(以下Hという)を得た。この水性
液を80℃に保持した。
水988gに、攪拌しながらキサンタンガム6g、ローカスト
ビーンガム4g及びカッシャガム2gを添加し、湯浴中で温
度が90℃になるまで加温溶解して水性液(以下Iとい
う)を得た。この水性液を70℃に保持した。
次いで、これら各々の温度に保持したA、B、C、D、
E、F、G、H及びIの水性液を、二者、三者又は四者
の組合せで、直径6.3cm、高さ5.3cm、内容量115mlの円
柱カップに各々50mlずつ順次注加し、これを5℃の冷蔵
庫で6時間冷却した後、得られたものは下記の表の通り
であった。
実施例1 水890gに、毎分2000回転で攪拌しながらカラギーナン10
gを添加し、湯浴中で液温が80℃になるまで加温して溶
解し、更にオレンジ果汁100gを添加して得た水性液を、
直径6.3cm、高さ5.3cm、内容量115mlの円柱カップに60m
l充填し、この水性液を70℃に保持した。
一方、水790gに、毎分1500回転で攪拌しながらキサンタ
ンガム7g及びカッシャガム3gを添加し、湯浴中で液温が
80℃になるまで加温して溶解し、更にリンゴ果汁200gを
添加して得た水性液を70℃に保持した。この水性液40ml
を、上記の円柱カップの水性液60mlに注加して、7℃の
冷蔵庫で10時間冷却した。得られたものの2層は混和せ
ず、均一に区分された層状ゲル化物であった。
実施例2 水930gに、毎分1000回転で攪拌しながらゼラチン20g及
びぶどう果汁50gを添加し、湯浴中で液温が70℃になる
まで加温して溶解して得た水溶性を、直径6.3cm、高さ
5.3cm、内容量115mlの円柱カップに50ml充填し、この水
性液を70℃に保持した。
一方、水911gに、毎分1500回転で攪拌しながらキサンタ
ンガム4g、タラガム5g及びみかん果汁80gを添加し、湯
浴中で液温が80℃になるまで加温して溶解して得た水溶
液を70℃に保持した。この水性液50mlを上記の円柱カッ
プの水性液50mlに注加して、7℃の冷蔵庫で10時間冷却
した。得られたものの2層は混和せず、均一に区分され
た層状ゲル化物であった。
実施例3 水933gに、毎分1500回転で攪拌しながら寒天7gを添加
し、湯浴中で液温が95℃になるまで加温して溶解し、更
にリンゴ果汁60gを添加して得た水性液を、直径6.3cm、
高さ5.3cm、内容量115mlの円柱カップに60ml充填し、こ
の水性液を70℃に保持した。
一方、水892gに、毎分1000回転で攪拌しながらキサンタ
ンガム5g、ローカストビーンガム3gを添加し、湯浴中で
液温が85℃になるまで加温して溶解し、更にグレープフ
ルーツ果汁100gを添加して得た水性液を70℃に保持し
た。この水性液40mlを、上記の円柱カップの水性液60ml
に注加して、5℃の冷蔵庫で8時間冷却した。得られた
ものの2層は混和せず、均一に区分された層状ゲル化物
であった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷却することによりゲル化するゲル化物質
    からなる水性液(1)と、キサンタンガムとローカスト
    ビーンガンとからなる水性液(2)とを、それぞれゲル
    化温度以上に加熱保持した状態で(1)に(2)か、ま
    たは(2)に(1)を注加し、次いでゲル化温度以下に
    冷却することによって層状ゲル化物を形成さすことを特
    徴とする層状ゲル化物の製造法。
  2. 【請求項2】水性液(2)が、タラガムとカッシャガム
    の何れか一方又は両方を更に含有する請求項1に記載の
    層状ゲル化物の製造法。
  3. 【請求項3】冷却することによりゲル化するゲル化物質
    からなる水性液(1)と、キサンタンガムとタラガム及
    びカッシャガムの何れか一方又は両方とからなる水性液
    (3)とを、それぞれゲル化温度以上に加熱保持した状
    態で(1)に(3)を、または(3)に(1)を注加
    し、次いでゲル化温度以下に冷却することによって層状
    ゲル化物を形成さすことを特徴とする層状ゲル化物の製
    造法。
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