JPH0746665B2 - 磁性薄膜の製造方法 - Google Patents
磁性薄膜の製造方法Info
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- JPH0746665B2 JPH0746665B2 JP61094419A JP9441986A JPH0746665B2 JP H0746665 B2 JPH0746665 B2 JP H0746665B2 JP 61094419 A JP61094419 A JP 61094419A JP 9441986 A JP9441986 A JP 9441986A JP H0746665 B2 JPH0746665 B2 JP H0746665B2
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Landscapes
- Magnetic Heads (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Thin Magnetic Films (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は磁性薄膜の製造方法に関し、特に磁気ヘッドの
記録媒体摺動面側に設けられる磁性薄膜の製造に適用し
て好適な磁性薄膜の製造方法に関するものである。
記録媒体摺動面側に設けられる磁性薄膜の製造に適用し
て好適な磁性薄膜の製造方法に関するものである。
[従来の技術] 磁気記録の高密度化に伴ない、使用される磁気記録媒体
(以下、磁気テープと言う)も高抗磁力(Hc)タイプの
ものが必要となる。
(以下、磁気テープと言う)も高抗磁力(Hc)タイプの
ものが必要となる。
例えばVTR用の磁気ヘッドにおいても、記録信号の高密
度化に伴ない、高Hcテープであるメタルテープに対応す
るためには、磁性酸化物であるフェライト単体では飽和
磁束密度が足りず、高飽和磁束密度を有する磁性金属材
料との複合磁性材料で磁気コアを形成する必要がある。
度化に伴ない、高Hcテープであるメタルテープに対応す
るためには、磁性酸化物であるフェライト単体では飽和
磁束密度が足りず、高飽和磁束密度を有する磁性金属材
料との複合磁性材料で磁気コアを形成する必要がある。
[発明が解決しようとする問題点] ところで、磁性酸化物と磁性金属材料との複合磁性材料
から成る磁気コアにおいては、例えばフェライトの線膨
張係数は、100〜120×10-7/℃であり、センダスト(Fe
−Al−Si)は150〜170×10-7/℃であるため、ガラス溶
着等の高温処理において、熱膨張差による応力によりフ
ェライトに割れやはがれ、あるいはひび等が生じる。
から成る磁気コアにおいては、例えばフェライトの線膨
張係数は、100〜120×10-7/℃であり、センダスト(Fe
−Al−Si)は150〜170×10-7/℃であるため、ガラス溶
着等の高温処理において、熱膨張差による応力によりフ
ェライトに割れやはがれ、あるいはひび等が生じる。
特に、磁性酸化物と磁性金属材料を複合化するため、フ
ェライトコアの半体上にセンダスト薄膜をスパッタリン
グ等により形成する場合、熱応力によるフェライトコア
の割れ等が生じる。
ェライトコアの半体上にセンダスト薄膜をスパッタリン
グ等により形成する場合、熱応力によるフェライトコア
の割れ等が生じる。
第2図に基づいて割れやひび等が生じる過程を説明す
る。
る。
第2図に示す例は、センダスト等の磁性薄膜中にH原子
が多く存在する場合を示している。
が多く存在する場合を示している。
第2図(a)はフェライト基板2上にスパッタリング等
によりセンダスト膜1が形成された後、室温に戻した時
のフェライト基板のそりの状態を示し、センダスト1側
を凸面とする圧縮応力が生じている。
によりセンダスト膜1が形成された後、室温に戻した時
のフェライト基板のそりの状態を示し、センダスト1側
を凸面とする圧縮応力が生じている。
また、第2図(b)は(a)に示したサンプルを600℃
に加熱した場合で、センダスト膜1の線膨張係数がフェ
ライトに比較して大きいため、センダスト膜1側の凸面
が大きくなり、圧縮応力が更に増大する。
に加熱した場合で、センダスト膜1の線膨張係数がフェ
ライトに比較して大きいため、センダスト膜1側の凸面
が大きくなり、圧縮応力が更に増大する。
また、第2図(c)は、上述したサンプルを600℃に保
持した場合を示し、センダスト膜1は転位により応力が
緩和されるため、フェライト基板2とセンダスト膜1の
凸面が解消され、平坦となり、応力が除去された状態と
なっている。
持した場合を示し、センダスト膜1は転位により応力が
緩和されるため、フェライト基板2とセンダスト膜1の
凸面が解消され、平坦となり、応力が除去された状態と
なっている。
一方、第2図(d)は、上述したサンプルを600℃から
室温に戻した場合を示し、この場合には熱膨張差による
応力が発生し、全体として凹面となり、フェライト基板
2に対する応力は引張応力となる。
室温に戻した場合を示し、この場合には熱膨張差による
応力が発生し、全体として凹面となり、フェライト基板
2に対する応力は引張応力となる。
そして、この引張応力の値が4×109dyn/cmを越えると
フェライト基板2に割れやひびが生じ、センダスト膜1
がはがれてしまうことになる。
フェライト基板2に割れやひびが生じ、センダスト膜1
がはがれてしまうことになる。
なお、上述した説明では(b),(c)の過程は別過程
で進行するように説明したが、実際には(b),(c)
の過程は同時に進行する。
で進行するように説明したが、実際には(b),(c)
の過程は同時に進行する。
[問題点を解決するための手段] 本発明においては、上述した問題点を解決するために、
基板上にスパッタリング法により磁性薄膜を形成する磁
性薄膜の製造方法において、水素排気速度の大きなポン
プを利用してスパッタリング雰囲気をH2分圧が10-10Tor
r以下となるようにするとともに、前記スパッタリング
法をバイアススパッタリング法として不活性ガスでスパ
ッタ膜表面に衝撃を与えて前記磁性薄膜を成膜する方法
を採用した。
基板上にスパッタリング法により磁性薄膜を形成する磁
性薄膜の製造方法において、水素排気速度の大きなポン
プを利用してスパッタリング雰囲気をH2分圧が10-10Tor
r以下となるようにするとともに、前記スパッタリング
法をバイアススパッタリング法として不活性ガスでスパ
ッタ膜表面に衝撃を与えて前記磁性薄膜を成膜する方法
を採用した。
[作用] このような方法によれば、スパッタリング雰囲気をH2分
圧が10-10Torr以下となるようにすることにより、磁性
薄膜中におけるH原子を少なくでき、そのうえに、バイ
アススパッタリング法により不活性ガスでスパッタ膜表
面に衝撃を与えて磁性薄膜からH原子を追い出すことに
より、さらに磁性薄膜中のH原子を少なくできる。そし
て、磁性薄膜中におけるH原子が少なくなることによ
り、磁性薄膜形成後の熱処理時における磁性薄膜の転移
が生じにくく、応力緩和がほとんど行われなくなり、磁
性薄膜の基板に対する引っ張り応力を小さくでき、基板
の割れやひびの発生を防止できる。
圧が10-10Torr以下となるようにすることにより、磁性
薄膜中におけるH原子を少なくでき、そのうえに、バイ
アススパッタリング法により不活性ガスでスパッタ膜表
面に衝撃を与えて磁性薄膜からH原子を追い出すことに
より、さらに磁性薄膜中のH原子を少なくできる。そし
て、磁性薄膜中におけるH原子が少なくなることによ
り、磁性薄膜形成後の熱処理時における磁性薄膜の転移
が生じにくく、応力緩和がほとんど行われなくなり、磁
性薄膜の基板に対する引っ張り応力を小さくでき、基板
の割れやひびの発生を防止できる。
[実施例] 以下、図面に示す実施例に基づき本発明の詳細を説明す
る。
る。
本発明者はスパッタリング等の薄膜堆積法により形成さ
れる磁性薄膜の熱応力による割れやひびの発生の原因を
調べた結果、磁性薄膜中に存在するH原子の量との相関
関数が大きいことがわかった。
れる磁性薄膜の熱応力による割れやひびの発生の原因を
調べた結果、磁性薄膜中に存在するH原子の量との相関
関数が大きいことがわかった。
磁性薄膜中にH原子が多数存在すると、磁性材の転移速
度が増大してしまう。
度が増大してしまう。
また、Hは低温でも易動度が大きいため、結合エネルギ
ーが小さくても集合し、クラスタ等を生じて集団として
転位運動に顕著な効果を持つことがわかった。
ーが小さくても集合し、クラスタ等を生じて集団として
転位運動に顕著な効果を持つことがわかった。
そこで、本実施例にあっては磁性薄膜中のH原子を減少
させるために薄膜堆積雰囲気のH濃度を充分に管理する
ようにした。
させるために薄膜堆積雰囲気のH濃度を充分に管理する
ようにした。
具体的にはスパッタリング雰囲気におけるH2分圧を10
-10Torr以下にし、磁性薄膜中に取り込まれるH原子を
減少させるようにした。
-10Torr以下にし、磁性薄膜中に取り込まれるH原子を
減少させるようにした。
上述した雰囲気において成膜した場合の例を、第1図
(a)〜(d)に示す。
(a)〜(d)に示す。
第1図(a)はフェライト基板2上にセンダスト膜1を
形成した後、室温に戻した時のそりの状態を示し、セン
ダスト膜1側を凸面とする圧縮応力が生じている。
形成した後、室温に戻した時のそりの状態を示し、セン
ダスト膜1側を凸面とする圧縮応力が生じている。
第1図(b)は上述したサンプルを600℃に加熱した場
合で、従来と同様にセンダスト膜1側の凸面は大きくな
り、圧縮応力は増加する。
合で、従来と同様にセンダスト膜1側の凸面は大きくな
り、圧縮応力は増加する。
また、第1図(c)は、上述したサンプルを600℃に保
持した場合で、この場合には従来と異なりセンダスト膜
中にH原子が少ないため、センダスト膜の転位が生じに
くく、ほとんど応力緩和は生じていないか、または応力
緩和が行なわれていてもその値は小さい。
持した場合で、この場合には従来と異なりセンダスト膜
中にH原子が少ないため、センダスト膜の転位が生じに
くく、ほとんど応力緩和は生じていないか、または応力
緩和が行なわれていてもその値は小さい。
一方、第1図(d)は上述したサンプルを室温に戻した
場合を示し、600℃に保持した場合の応力緩和が小さい
ため、フェライト基板2はほとんど平坦な状態となり、
第1図(a)に示す元の状態に戻る。
場合を示し、600℃に保持した場合の応力緩和が小さい
ため、フェライト基板2はほとんど平坦な状態となり、
第1図(a)に示す元の状態に戻る。
第1図(a)の状態に戻った場合にも、磁性基板2の凹
面側の引張応力は小さく、割れやひびは生じない。
面側の引張応力は小さく、割れやひびは生じない。
一般にフェライトは凸面となる圧縮応力には10×109dyn
/cm程度には耐えることはできるが、凹面となる引張応
力には4×109dyn/cmが限界である。
/cm程度には耐えることはできるが、凹面となる引張応
力には4×109dyn/cmが限界である。
本実施例にあっては第1図(a)〜(d)に示すような
熱処理過程を経るため、引張応力の値が小さくなりフェ
ライト基板の割れやひび等が減少する。
熱処理過程を経るため、引張応力の値が小さくなりフェ
ライト基板の割れやひび等が減少する。
なお、スパッタリング装置の排気ポンプはクライオポン
プ等による排気以外に、ターボモレキュラーポンプ等の
水素排気速度の大きなポンプを併用することが必要であ
る。
プ等による排気以外に、ターボモレキュラーポンプ等の
水素排気速度の大きなポンプを併用することが必要であ
る。
また、バイアススパッタ法を用いて不活性ガスでスパッ
タ膜表面をたたくことはH原子の追い出しに極めて効果
がある。
タ膜表面をたたくことはH原子の追い出しに極めて効果
がある。
なお、上述した実施例で基板としてフェライト、磁性膜
としてセンダストを選んだ例を示したが、これらに限定
されず他の材料を選択できる。
としてセンダストを選んだ例を示したが、これらに限定
されず他の材料を選択できる。
また、非金属及び金属の膜の転位現象には水素の挙動が
大きく関与しており、上述した技術は全ての堆積薄膜に
適用できる。
大きく関与しており、上述した技術は全ての堆積薄膜に
適用できる。
[効果] 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、基板
上にスパッタリン法により磁性薄膜を形成する磁性薄膜
の製造方法において、水素排気速度の大きなポンプを利
用してスパッタリング雰囲気をH2分圧が10-10Torr以下
となるようにするとともに、前記スパッタリング法をバ
イアススパッタリング法として不活性ガスでスパッタ膜
表面に衝撃を与えて前記磁性薄膜を成膜する方法を採用
したので、磁性薄膜中におけるH原子が少なくなり、磁
性薄膜の基板に対する引っ張り応力を小さくでき、基板
の割れやひびの発生が生じることがなく、磁性薄膜のは
がれも生じないという優れた効果が得られる。
上にスパッタリン法により磁性薄膜を形成する磁性薄膜
の製造方法において、水素排気速度の大きなポンプを利
用してスパッタリング雰囲気をH2分圧が10-10Torr以下
となるようにするとともに、前記スパッタリング法をバ
イアススパッタリング法として不活性ガスでスパッタ膜
表面に衝撃を与えて前記磁性薄膜を成膜する方法を採用
したので、磁性薄膜中におけるH原子が少なくなり、磁
性薄膜の基板に対する引っ張り応力を小さくでき、基板
の割れやひびの発生が生じることがなく、磁性薄膜のは
がれも生じないという優れた効果が得られる。
第1図(a)〜(d)は本発明の一実施例を説明する熱
処理過程の説明図、第2図(a)〜(d)は従来の熱処
理過程の説明図である。 1……センダスト膜、2……フェライト基板
処理過程の説明図、第2図(a)〜(d)は従来の熱処
理過程の説明図である。 1……センダスト膜、2……フェライト基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 久範 埼玉県秩父市大字下影森1248番地 キヤノ ン電子株式会社内 (72)発明者 大里 毅 埼玉県秩父市大字下影森1248番地 キヤノ ン電子株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−146427(JP,A) 特開 昭58−100412(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】基板上にスパッタリング法により磁性薄膜
を形成する磁性薄膜の製造方法において、 水素排気速度の大きなポンプを利用してスパッタリング
雰囲気をH2分圧が10-10Torr以下となるようにするとと
もに、前記スパッタリング法をバイアススパッタリング
法として不活性ガスでスパッタ膜表面に衝撃を与えて前
記磁性薄膜を成膜することを特徴とする磁性薄膜の製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61094419A JPH0746665B2 (ja) | 1986-04-25 | 1986-04-25 | 磁性薄膜の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61094419A JPH0746665B2 (ja) | 1986-04-25 | 1986-04-25 | 磁性薄膜の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62252122A JPS62252122A (ja) | 1987-11-02 |
| JPH0746665B2 true JPH0746665B2 (ja) | 1995-05-17 |
Family
ID=14109715
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61094419A Expired - Lifetime JPH0746665B2 (ja) | 1986-04-25 | 1986-04-25 | 磁性薄膜の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0746665B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0782619B2 (ja) * | 1986-09-17 | 1995-09-06 | 富士写真フイルム株式会社 | 薄膜磁気ヘツドの製造方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58100412A (ja) * | 1981-12-10 | 1983-06-15 | Sony Corp | 軟質磁性材料の製法 |
| JPS59146427A (ja) * | 1983-02-09 | 1984-08-22 | Comput Basic Mach Technol Res Assoc | 薄膜磁気ヘツドの製造方法 |
| JPS62210610A (ja) * | 1986-03-12 | 1987-09-16 | Hitachi Ltd | 鉄窒化物薄膜の作製方法 |
-
1986
- 1986-04-25 JP JP61094419A patent/JPH0746665B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62252122A (ja) | 1987-11-02 |
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