JPH0761265B2 - サ−マス属に属する新菌株、新規なβ−ガラクトシダ−ゼ及びその製造法 - Google Patents
サ−マス属に属する新菌株、新規なβ−ガラクトシダ−ゼ及びその製造法Info
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- JPH0761265B2 JPH0761265B2 JP62026216A JP2621687A JPH0761265B2 JP H0761265 B2 JPH0761265 B2 JP H0761265B2 JP 62026216 A JP62026216 A JP 62026216A JP 2621687 A JP2621687 A JP 2621687A JP H0761265 B2 JPH0761265 B2 JP H0761265B2
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- C12N9/2471—Beta-galactosidase (3.2.1.23), i.e. exo-(1-->4)-beta-D-galactanase
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規なβ−ガラクトシダーゼ及びその製造方
法に関する。
法に関する。
β−ガラクトシダーゼは、ラクトース(乳糖)をグルコ
ースとガラクトースとに分解する酵素であり、乳糖分解
乳又は乳糖分解液などの食品の製造に利用されている。
このβ−ガラクトシダーゼは動植物をはじめとして、か
び、酵母、細菌などの微生物に至るまで広く存在する
が、現在、食品工業で使用されている酵素は主としてか
びあるいは酵母に由来する比較的耐熱性の低いβ−ガラ
クトシダーゼである。これらのβ−ガラクトシダーゼに
ついては特公昭53-24094号公報(先例1)、特開昭52-4
4287号公報(先例2)に開示されている。
ースとガラクトースとに分解する酵素であり、乳糖分解
乳又は乳糖分解液などの食品の製造に利用されている。
このβ−ガラクトシダーゼは動植物をはじめとして、か
び、酵母、細菌などの微生物に至るまで広く存在する
が、現在、食品工業で使用されている酵素は主としてか
びあるいは酵母に由来する比較的耐熱性の低いβ−ガラ
クトシダーゼである。これらのβ−ガラクトシダーゼに
ついては特公昭53-24094号公報(先例1)、特開昭52-4
4287号公報(先例2)に開示されている。
一方、耐熱性を有するβ−ガラクトシダーゼについて
は、バイオテクノロジー・アンド・バイオエンジニアリ
ング(Biotechnology and Bioengineering),26巻,1141
頁,1984年(先例3)、ジャーナル・オブ・アプライド
・マイクロバイオロジー(Journal of Applied Microbi
ology),2巻,390頁,1980年(先例4)、カナディアン・
ジャーナル・オブ・マイクロバイオロジー(Canadian J
ournal of Microbiology),22巻,817頁,1976年(先例
5),特開昭56-154991号公報(先例6)及びジャーナ
ル・オブ・バクテリオロジー(Journal of Bacteriolog
y),110巻,691頁,1972年(先例7)に開示されている。
しかしながら後述するように(第2表参照)、これら従
来のβ−ガラクトシダーゼはいずれもが、低い耐熱性、
至適pH域の狭小あるいは反応生成物による酵素作用の阻
害の1以上を有している。従って実用に供されていない
のが実情である。
は、バイオテクノロジー・アンド・バイオエンジニアリ
ング(Biotechnology and Bioengineering),26巻,1141
頁,1984年(先例3)、ジャーナル・オブ・アプライド
・マイクロバイオロジー(Journal of Applied Microbi
ology),2巻,390頁,1980年(先例4)、カナディアン・
ジャーナル・オブ・マイクロバイオロジー(Canadian J
ournal of Microbiology),22巻,817頁,1976年(先例
5),特開昭56-154991号公報(先例6)及びジャーナ
ル・オブ・バクテリオロジー(Journal of Bacteriolog
y),110巻,691頁,1972年(先例7)に開示されている。
しかしながら後述するように(第2表参照)、これら従
来のβ−ガラクトシダーゼはいずれもが、低い耐熱性、
至適pH域の狭小あるいは反応生成物による酵素作用の阻
害の1以上を有している。従って実用に供されていない
のが実情である。
上述のように、現在工業的規模で食品の製造に使用され
ているβ−ガラクトシダーゼは比較的耐熱性が低い酵素
である。このため乳糖分解処理工程は一般に55℃以下で
行なわれており、また、原料である牛乳又は乳糖液が細
菌の栄養源として良好なものであるため、処理中の雑菌
汚染による腐敗及び固定化されたβ−ガラクトシダーゼ
にあっては、製造終了後充分な洗浄殺菌ができない等、
製造上の重大な問題となっている。こうした問題を解決
するため、耐熱性β−ガラクトシダーゼを用いて雑菌が
増殖し難い高温での目的物の処理、あるいは洗浄、殺菌
が望まれており、工業的に使用しうる耐熱性β−ガラク
トシダーゼの開発が強く要望されている。
ているβ−ガラクトシダーゼは比較的耐熱性が低い酵素
である。このため乳糖分解処理工程は一般に55℃以下で
行なわれており、また、原料である牛乳又は乳糖液が細
菌の栄養源として良好なものであるため、処理中の雑菌
汚染による腐敗及び固定化されたβ−ガラクトシダーゼ
にあっては、製造終了後充分な洗浄殺菌ができない等、
製造上の重大な問題となっている。こうした問題を解決
するため、耐熱性β−ガラクトシダーゼを用いて雑菌が
増殖し難い高温での目的物の処理、あるいは洗浄、殺菌
が望まれており、工業的に使用しうる耐熱性β−ガラク
トシダーゼの開発が強く要望されている。
このような要望に対処するため、前記のように耐熱性の
β−ガラクトシダーゼを検索する試みがなされ、種々の
耐熱性β−ガラクトシダーゼが発見された。しかしなが
ら、従来得られた耐熱性β−ガラクトシダーゼには工業
的に使用する上で必要と考えられる次の〜に記載す
る酵素学的性質をすべて備えたものは存在せず、未だ実
用化の域には達していない。
β−ガラクトシダーゼを検索する試みがなされ、種々の
耐熱性β−ガラクトシダーゼが発見された。しかしなが
ら、従来得られた耐熱性β−ガラクトシダーゼには工業
的に使用する上で必要と考えられる次の〜に記載す
る酵素学的性質をすべて備えたものは存在せず、未だ実
用化の域には達していない。
耐熱性が充分であること:牛乳および脱脂乳の熱凝
固は78〜80℃でおこるため、酵素処理はこの温度以下で
可及的に高温であることが望ましい。従って70〜75℃付
近での酵素の熱安定性が充分であることが要求される。
固は78〜80℃でおこるため、酵素処理はこの温度以下で
可及的に高温であることが望ましい。従って70〜75℃付
近での酵素の熱安定性が充分であることが要求される。
中性〜酸性に至適温度を有すること:β−ガラクト
シダーゼによる加工の対象となる原料としては、牛乳、
脱脂乳、チーズホエー、乳糖液等が想定される。これら
は中性(pH6.5)〜酸性(pH4.5)の原料であるから、そ
の範囲で充分な酵素活性を有することが要求される。
シダーゼによる加工の対象となる原料としては、牛乳、
脱脂乳、チーズホエー、乳糖液等が想定される。これら
は中性(pH6.5)〜酸性(pH4.5)の原料であるから、そ
の範囲で充分な酵素活性を有することが要求される。
反応生成物による酵素活性の阻害度が低いこと:β
−ガラクトシダーゼを乳糖に作用させたときの反応生成
物であるガラクトースおよびグルコースによる酵素活性
の低下が少ないことが要求される。
−ガラクトシダーゼを乳糖に作用させたときの反応生成
物であるガラクトースおよびグルコースによる酵素活性
の低下が少ないことが要求される。
本発明者等は上記の性質を有するβ−ガラクトシダーゼ
を創製することを企図し、そのようなβ−ガラクトシダ
ーゼを産生する微生物を自然界から純粋に単離すること
を試みた。その結果、多数のβ−ガラクトシダーゼを産
生する微生物の中から高度好熱菌の一種であるサーマス
属に属する微生物が上記の性質を有するβ−ガラクトシ
ダーゼを産生することを見出し、本発明を完成した。
を創製することを企図し、そのようなβ−ガラクトシダ
ーゼを産生する微生物を自然界から純粋に単離すること
を試みた。その結果、多数のβ−ガラクトシダーゼを産
生する微生物の中から高度好熱菌の一種であるサーマス
属に属する微生物が上記の性質を有するβ−ガラクトシ
ダーゼを産生することを見出し、本発明を完成した。
本発明の目的は、新規なβ−ガラクトシダーゼ及びその
製造方法を提供することである。
製造方法を提供することである。
本発明は75〜85℃の至適作用温度を有し、4.5〜6.5の至
適pHを有し、かつ50ミリモルのガラクトース及びグルコ
ースによって酵素活性が実質的に低下しない新規なβ−
ガラクトシダーゼを産生することを特徴とするサーマス
属に属する新菌株、75〜85℃の至適作用温度を有し、4.
5〜6.5の至適pHを有し、かつ50ミリモルのガラクトース
及びグルコースによって酵素活性が実質的に低下しない
ことを特徴とする新規なβ−ガラクトシダーゼ及び75〜
85℃の至適作用温度を有し、4.5〜6.5の至適pHを有し、
かつ50ミリモルのガラクトース及びグルコースによって
酵素活性が実質的に低下しない新規なβ−ガラクトシダ
ーゼを産生するサーマス属に属する菌株を培養し、β−
ガラクトシダーゼを採取することを特徴とする新規なβ
−ガラクトシダーゼの製造法である。
適pHを有し、かつ50ミリモルのガラクトース及びグルコ
ースによって酵素活性が実質的に低下しない新規なβ−
ガラクトシダーゼを産生することを特徴とするサーマス
属に属する新菌株、75〜85℃の至適作用温度を有し、4.
5〜6.5の至適pHを有し、かつ50ミリモルのガラクトース
及びグルコースによって酵素活性が実質的に低下しない
ことを特徴とする新規なβ−ガラクトシダーゼ及び75〜
85℃の至適作用温度を有し、4.5〜6.5の至適pHを有し、
かつ50ミリモルのガラクトース及びグルコースによって
酵素活性が実質的に低下しない新規なβ−ガラクトシダ
ーゼを産生するサーマス属に属する菌株を培養し、β−
ガラクトシダーゼを採取することを特徴とする新規なβ
−ガラクトシダーゼの製造法である。
(1)微生物の取得 本発明者等は、全国各地の土壌からバージェズ・マニュ
アル・オブ・システマティック・バクテリオロジー(Be
rgeys Manual of Systematic Bateriology)第1巻(以
下マニュアルと記載する)に従ってβ−ガラクトシダー
ゼを産生することが知られている微生物を多数分離し
た。そして、それらの微生物を培養し、β−ガラクトシ
ダーゼを産生せしめ、培地からβ−ガラクトシダーゼを
単離し、その理化学的性質について検討した。その結
果、目的とするβ−ガラクトシダーゼを産生する3菌種
ZK-001,ZK-002及びZK-003を分離し、これらを前記マニ
ュアルに従って同定すると、いずれも好気性無胞子桿菌
で、運動性がなく、グラム染色陰性、カタラーゼ陽性で
あり、生育温度40〜80℃、生育適温65〜75℃、生育至適
pHが中性付近であることから、サーマス属に属する微生
物であることは明らかであり、また2%NaCl含有液体培
地での生育及び糖の資化性より公知のサーマス属に属す
る微生物とは異なる新規な微生物と判定された。本発明
者等はこれらの微生物を工業技術院微生物工業技術研究
所に寄託し、サーマス・エスピー(Thermus sp.)ZK-00
1について微工研菌寄第9184号、サーマス・エスピー(T
hermus sp.)ZK-002について微工研菌寄第9185号及びサ
ーマス・エスピー(Thermus sp.)ZK-003について微工
研菌寄第9186号なる寄託番号が付された。これらの微生
物の菌学的性質は第1表に示すとおりである。
アル・オブ・システマティック・バクテリオロジー(Be
rgeys Manual of Systematic Bateriology)第1巻(以
下マニュアルと記載する)に従ってβ−ガラクトシダー
ゼを産生することが知られている微生物を多数分離し
た。そして、それらの微生物を培養し、β−ガラクトシ
ダーゼを産生せしめ、培地からβ−ガラクトシダーゼを
単離し、その理化学的性質について検討した。その結
果、目的とするβ−ガラクトシダーゼを産生する3菌種
ZK-001,ZK-002及びZK-003を分離し、これらを前記マニ
ュアルに従って同定すると、いずれも好気性無胞子桿菌
で、運動性がなく、グラム染色陰性、カタラーゼ陽性で
あり、生育温度40〜80℃、生育適温65〜75℃、生育至適
pHが中性付近であることから、サーマス属に属する微生
物であることは明らかであり、また2%NaCl含有液体培
地での生育及び糖の資化性より公知のサーマス属に属す
る微生物とは異なる新規な微生物と判定された。本発明
者等はこれらの微生物を工業技術院微生物工業技術研究
所に寄託し、サーマス・エスピー(Thermus sp.)ZK-00
1について微工研菌寄第9184号、サーマス・エスピー(T
hermus sp.)ZK-002について微工研菌寄第9185号及びサ
ーマス・エスピー(Thermus sp.)ZK-003について微工
研菌寄第9186号なる寄託番号が付された。これらの微生
物の菌学的性質は第1表に示すとおりである。
*リトマスミルクを除き、次の組成の培地(pH7.6)を
基礎培地として使用した。
基礎培地として使用した。
0.1%酵母エキス、0.1%トリプトン、10.0%の無機塩液
(溶液1中に1.0gニトリロ三酢酸、0.6gCaSO4・2H2O,
1.0gMgSO4・7H2O,0.08gNaCl,1.03gKNO3,6.89gNaNO3,1.1
1gNa2HPO4を含む)、1.0%の塩化第二鉄溶液(溶液1
中に0.28gFeCl3・6H2Oを含む)、1.0%の微量元素液
(溶液1中に0.5mlH2SO4,2.2gMnSO4・H2O,0.5gZnSO4
・7H2O,0.5gH3BO3,0.016gCuSO4・5H2O,0.025gNa2MoO4・
2H2O,0.046gCoCl2・6H2Oを含む)、0.001%チアミン塩
酸塩、0.001%ニコチン酸アミド、0.001%ビオチン、0.
001%パラアミノ安息香酸 (2)本酵素の取得 本酵素産生菌を後述する培地に接種し、50〜80℃より好
ましくは、65〜75℃にて12〜48時間好気的に培養する。
(溶液1中に1.0gニトリロ三酢酸、0.6gCaSO4・2H2O,
1.0gMgSO4・7H2O,0.08gNaCl,1.03gKNO3,6.89gNaNO3,1.1
1gNa2HPO4を含む)、1.0%の塩化第二鉄溶液(溶液1
中に0.28gFeCl3・6H2Oを含む)、1.0%の微量元素液
(溶液1中に0.5mlH2SO4,2.2gMnSO4・H2O,0.5gZnSO4
・7H2O,0.5gH3BO3,0.016gCuSO4・5H2O,0.025gNa2MoO4・
2H2O,0.046gCoCl2・6H2Oを含む)、0.001%チアミン塩
酸塩、0.001%ニコチン酸アミド、0.001%ビオチン、0.
001%パラアミノ安息香酸 (2)本酵素の取得 本酵素産生菌を後述する培地に接種し、50〜80℃より好
ましくは、65〜75℃にて12〜48時間好気的に培養する。
培地としては、炭素源、窒素源の他、必要に応じて、無
機塩、微量栄養素を含んでいる。炭素源としては、従来
公知の各種材料を使用することができ、例えば、グルコ
ース、マルトース、シュクロースあるいは可溶性澱粉な
どを典型例として例示できる。また窒素源としても特に
制限はなく、酵母エキス、ペプトン、肉エキス、コーン
スティープリカー、アミノ酸液、大豆粕などの有機能窒
素、あるいは硫安、尿素、硝酸アンモニウム、塩化アン
モニウムなどの無機能窒素などが安価かつ入手容易なも
のとして例示できる。尚有機態窒素源は炭素源となるこ
とはいうまでもない。更にこのような炭素源、窒素源の
他、一般に使用されている各種の塩、例えば、マグネシ
ウム塩、カリウム塩、リン酸塩、鉄塩等の無機塩、ビタ
ミンなどを添加することも可能である。好適な培地を例
示すれば0.2%のグルコース、0.2%の酵母エキス、0.2
%のトリプトン、10.0%の無機塩液(溶液1中に1.0g
ニトリロ三酢酸、0.6gCaSO4・2H2O,1.0gMgSO4・7H2O,0.
08gNaCl,1.03gKNO3,6.89gNaNO3,1.11gNa2HPO4を含
む)、1.0%の塩化第二鉄溶液(溶液1中に0.28gFeCl
3・6H2Oを含む)、1.0%の微量元素液(溶液1中に0.
5mlH2SO4,2.2gMnSO4・H2O,0.5gZnSO4・7H2O,0.5gH3BO3,
0.016gCuSO4・5H2O,0.025gNa2MoO4・2H2O,0.046gCoCl2
・6H2Oを含む)、0.001%のチアミン塩酸塩、0.001%の
ニコチン酸アミド、0.001%のビオチン、0.001%のパラ
アミノ安息香酸を含有し、そのpHをNaOHによりpH7.6に
調整した液体培地である。本酵素の分離精製は例えば次
のようにして実施することができる。まず培養液中の菌
体を遠心分離、濾過などで集菌し、得られた菌体を緩衝
液(例えば、10mMリン酸緩衝液pH7.0)中で常法により
破砕して抽出処理する。その抽出液の上清をとり、常法
のイオン交換,ゲル濾過等のクロマトグラフィーにかけ
れば、本酵素が得られる。
機塩、微量栄養素を含んでいる。炭素源としては、従来
公知の各種材料を使用することができ、例えば、グルコ
ース、マルトース、シュクロースあるいは可溶性澱粉な
どを典型例として例示できる。また窒素源としても特に
制限はなく、酵母エキス、ペプトン、肉エキス、コーン
スティープリカー、アミノ酸液、大豆粕などの有機能窒
素、あるいは硫安、尿素、硝酸アンモニウム、塩化アン
モニウムなどの無機能窒素などが安価かつ入手容易なも
のとして例示できる。尚有機態窒素源は炭素源となるこ
とはいうまでもない。更にこのような炭素源、窒素源の
他、一般に使用されている各種の塩、例えば、マグネシ
ウム塩、カリウム塩、リン酸塩、鉄塩等の無機塩、ビタ
ミンなどを添加することも可能である。好適な培地を例
示すれば0.2%のグルコース、0.2%の酵母エキス、0.2
%のトリプトン、10.0%の無機塩液(溶液1中に1.0g
ニトリロ三酢酸、0.6gCaSO4・2H2O,1.0gMgSO4・7H2O,0.
08gNaCl,1.03gKNO3,6.89gNaNO3,1.11gNa2HPO4を含
む)、1.0%の塩化第二鉄溶液(溶液1中に0.28gFeCl
3・6H2Oを含む)、1.0%の微量元素液(溶液1中に0.
5mlH2SO4,2.2gMnSO4・H2O,0.5gZnSO4・7H2O,0.5gH3BO3,
0.016gCuSO4・5H2O,0.025gNa2MoO4・2H2O,0.046gCoCl2
・6H2Oを含む)、0.001%のチアミン塩酸塩、0.001%の
ニコチン酸アミド、0.001%のビオチン、0.001%のパラ
アミノ安息香酸を含有し、そのpHをNaOHによりpH7.6に
調整した液体培地である。本酵素の分離精製は例えば次
のようにして実施することができる。まず培養液中の菌
体を遠心分離、濾過などで集菌し、得られた菌体を緩衝
液(例えば、10mMリン酸緩衝液pH7.0)中で常法により
破砕して抽出処理する。その抽出液の上清をとり、常法
のイオン交換,ゲル濾過等のクロマトグラフィーにかけ
れば、本酵素が得られる。
本酵素の好ましい取得法を例示すれば、次の通りであ
る。サーマス・エスピー(Thermus sp.)ZK-001を例え
ば上記のような培地5lに植菌し、70℃にて24時間好気的
に培養して得られる培養液を12,000g,20℃にて30分間遠
心分離し、菌体を集菌し、55gの菌体を得た。
る。サーマス・エスピー(Thermus sp.)ZK-001を例え
ば上記のような培地5lに植菌し、70℃にて24時間好気的
に培養して得られる培養液を12,000g,20℃にて30分間遠
心分離し、菌体を集菌し、55gの菌体を得た。
この菌体に約300mlの抽出用リン酸緩衝液(10mM pH7.
0)を加え、ミルにより磨砕し、酵素を抽出した。抽出
液を40,000g,60分間遠心し、上清を採取した。沈澱に更
に200mlの上記抽出用リン酸緩衝液を加え、再度抽出し
た後、同様に遠心し、上清を採取した。これを最初の上
清に合わせ、粗酵素抽出液480mlを得た。この粗酵素液
に硫酸アンモニウム187gを加え60%飽和とし、1晩静置
し、沈澱を生成せしめた。沈澱を30,000g,60分間の遠心
分離により集め、約200mlの10mMリン酸緩衝液(pH7.0)
に溶解したのち、同緩衝液で透析した。透析した酵素液
中の沈澱を40,000g,60分間の遠心により除去したのち、
この酵素液を10mMリン酸緩衝液(pH7.0)で平衡化したD
EAE-TOYOPEARLカラムに吸着させた。次いで0〜0.5MのN
aClを含む10mMリン酸緩衝液(pH7.0)の濃度勾配法によ
って酵素を溶出した。溶出した活性画分を集め、限外濾
過膜を用いて濃縮した後、0.1MのNaClを含む10mMリン酸
緩衝液(pH7.0)を用いて一夜透析した。この酵素液を
0.1MのNaClを含む10mMリン酸緩衝液(pH7.0)で平衡化
したセファクリルS-300のゲル濾過カラムにかけ3つの
活性画分を分離した。集めた3つの活性画分をそれぞれ
10mMリン酸緩衝液(pH7.0)を用いて一夜透析したの
ち、同緩衝液で平衡化したパラアミノフェニルベーター
ディチオガラクトピラノシド(p-amino phenyl-β‐D-t
hiogalactopyranoside)を共有結合させたセファローズ
4Bカラムに吸着させた。このカラムを10mMリン酸緩衝液
(pH7.0)で充分に洗った後、0.1Mホウ酸緩衝液(pH10.
0)を流し酵素を溶出し、活性画分を分離した。かくし
て得られた3つの活性画分はポリアクリルアミドゲルデ
ィスク電気泳動(ゲル濃度7.5%,pH9.5)においてそれ
ぞれ単一であった。得られた酵素標品は3つの酵素合計
で3.4mgであり、活性収率は12%であった。尚他の2菌
株についても培養条件を種々変更して上記と同様にして
本酵素を取得することが可能である。
0)を加え、ミルにより磨砕し、酵素を抽出した。抽出
液を40,000g,60分間遠心し、上清を採取した。沈澱に更
に200mlの上記抽出用リン酸緩衝液を加え、再度抽出し
た後、同様に遠心し、上清を採取した。これを最初の上
清に合わせ、粗酵素抽出液480mlを得た。この粗酵素液
に硫酸アンモニウム187gを加え60%飽和とし、1晩静置
し、沈澱を生成せしめた。沈澱を30,000g,60分間の遠心
分離により集め、約200mlの10mMリン酸緩衝液(pH7.0)
に溶解したのち、同緩衝液で透析した。透析した酵素液
中の沈澱を40,000g,60分間の遠心により除去したのち、
この酵素液を10mMリン酸緩衝液(pH7.0)で平衡化したD
EAE-TOYOPEARLカラムに吸着させた。次いで0〜0.5MのN
aClを含む10mMリン酸緩衝液(pH7.0)の濃度勾配法によ
って酵素を溶出した。溶出した活性画分を集め、限外濾
過膜を用いて濃縮した後、0.1MのNaClを含む10mMリン酸
緩衝液(pH7.0)を用いて一夜透析した。この酵素液を
0.1MのNaClを含む10mMリン酸緩衝液(pH7.0)で平衡化
したセファクリルS-300のゲル濾過カラムにかけ3つの
活性画分を分離した。集めた3つの活性画分をそれぞれ
10mMリン酸緩衝液(pH7.0)を用いて一夜透析したの
ち、同緩衝液で平衡化したパラアミノフェニルベーター
ディチオガラクトピラノシド(p-amino phenyl-β‐D-t
hiogalactopyranoside)を共有結合させたセファローズ
4Bカラムに吸着させた。このカラムを10mMリン酸緩衝液
(pH7.0)で充分に洗った後、0.1Mホウ酸緩衝液(pH10.
0)を流し酵素を溶出し、活性画分を分離した。かくし
て得られた3つの活性画分はポリアクリルアミドゲルデ
ィスク電気泳動(ゲル濃度7.5%,pH9.5)においてそれ
ぞれ単一であった。得られた酵素標品は3つの酵素合計
で3.4mgであり、活性収率は12%であった。尚他の2菌
株についても培養条件を種々変更して上記と同様にして
本酵素を取得することが可能である。
(3)本酵素の性質 本発明の方法により製造した本酵素の酵素化学的性質は
次のとおりである。
次のとおりである。
(a)作用:ラクトースをガラクトースとグルコースに
分解する。
分解する。
(b)基質特異性:ラクトースを分解するが、シュクロ
ース、メリビオース、ラフィノース、マルトース及びゲ
ンチオビオースは分解しない。
ース、メリビオース、ラフィノース、マルトース及びゲ
ンチオビオースは分解しない。
(c)至適pH及び安定pH範囲:至適pHは4.5〜6.5であ
り、55℃で24時間保持の条件ではpH4.0〜8.0の範囲内で
安定である(第1図の本酵素の作用pH曲線参照)。
り、55℃で24時間保持の条件ではpH4.0〜8.0の範囲内で
安定である(第1図の本酵素の作用pH曲線参照)。
(d)温度に対する安定性:pH7.0において80℃で1時間
加熱後100%の活性が残存し、85℃で1時間加熱後、85
%の活性が残存する。
加熱後100%の活性が残存し、85℃で1時間加熱後、85
%の活性が残存する。
(e)作用適温の範囲:75〜85℃に至適作用温度を有す
る(第2図の本酵素の作用温度曲線参照)。
る(第2図の本酵素の作用温度曲線参照)。
(f)無機塩の作用:1ミリモルの塩化第二鉄、塩化マン
ガン、塩化カルシウム及び硫酸マグネシウムにより酵素
活性は変化しないが、1ミリモルの塩化亜鉛及び硫酸銅
によりそれぞれ10%及び30%の酵素活性が低下する。
ガン、塩化カルシウム及び硫酸マグネシウムにより酵素
活性は変化しないが、1ミリモルの塩化亜鉛及び硫酸銅
によりそれぞれ10%及び30%の酵素活性が低下する。
(g)反応生成物による阻害:50ミリモルのガラクトー
ス及びグルコースによる酵素活性の低下はいずれも10%
以下である(第3図の本酵素の反応生成物による阻害に
関する図参照)。
ス及びグルコースによる酵素活性の低下はいずれも10%
以下である(第3図の本酵素の反応生成物による阻害に
関する図参照)。
(h)分子量:本酵素についてセファクリルS-300カラ
ムクロマトグラフィー(1.6×100cm)を使用し、ゲル濾
過法により分子量を測定したところ、55,000±5,000ダ
ルトン、11,000±10,000ダルトン及び44,000±50,000ダ
ルトンに相当した。
ムクロマトグラフィー(1.6×100cm)を使用し、ゲル濾
過法により分子量を測定したところ、55,000±5,000ダ
ルトン、11,000±10,000ダルトン及び44,000±50,000ダ
ルトンに相当した。
本酵素及び従来公知の微生物由来のβ−ガラクトシダー
ゼ(前記先例1〜6の酵素)の理化学的性質並びに酵素
化学的性質を比較して第2表に示す。
ゼ(前記先例1〜6の酵素)の理化学的性質並びに酵素
化学的性質を比較して第2表に示す。
尚、β−ガラクトシダーゼの活性測定法並びに活性表示
法は次のとおりである。
法は次のとおりである。
すなわち、1.50%のO−ニトロフェニル−β−D−ガラ
クトピラノシド(以下ONPGと記載する)を含有する0.1M
リン酸緩衝液(pH6.5)2.4mlに本酵素液0.1mlを加え、7
0℃,10分間反応させた後、10%Na2CO3液2.5mlを加え反
応を停止する。生成したO−ニトロフェノールの量を42
0nmにおける吸光度より求め、1分間に1μmolのO−ニ
トロフェノールを遊離する酵素量を1単位とした。
クトピラノシド(以下ONPGと記載する)を含有する0.1M
リン酸緩衝液(pH6.5)2.4mlに本酵素液0.1mlを加え、7
0℃,10分間反応させた後、10%Na2CO3液2.5mlを加え反
応を停止する。生成したO−ニトロフェノールの量を42
0nmにおける吸光度より求め、1分間に1μmolのO−ニ
トロフェノールを遊離する酵素量を1単位とした。
第2表に示す如く、本酵素の酵素化学的及び理化学的性
質は、公知の何れのβ−ガラクトシダーゼとも異なって
おり、特に高い熱安定性、広範な至適pHの範囲及び低い
反応生成物による阻害度の特性を兼ね備えており、従来
の酵素にない優れた特性を有している。従って本酵素は
牛乳、脱脂乳、チーズホエーあるいは乳糖液等の多くの
乳糖含有食品を高温で処理することに適しており、工業
的に有用なβ−ガラクトシダーゼである。
質は、公知の何れのβ−ガラクトシダーゼとも異なって
おり、特に高い熱安定性、広範な至適pHの範囲及び低い
反応生成物による阻害度の特性を兼ね備えており、従来
の酵素にない優れた特性を有している。従って本酵素は
牛乳、脱脂乳、チーズホエーあるいは乳糖液等の多くの
乳糖含有食品を高温で処理することに適しており、工業
的に有用なβ−ガラクトシダーゼである。
次に実施例を示し、本発明につき更に具体的に説明する
が、本発明は以下の実施例によって何等制限されるもの
ではない。
が、本発明は以下の実施例によって何等制限されるもの
ではない。
実施例1 サーマス・エスピーZK-001(Thermus sp.ZK-001:微工研
菌寄第9184号)を、0.2%グルコース、0.2%酵母エキ
ス、0.2%トリプトン、10.0%の無機塩液(溶液1中
に1.0gニトリロ三酢酸、0.6gCaSO4・2H2O,1.0gMgSO4・7
H2O,0.08gNaCl,1.03gKNO3,6.89gNaNO3,1.11gNa2HPO4を
含む)、1.0%の塩化第二鉄溶液(溶液1中に0.28gFe
Cl3・6H2Oを含む)、1.0%の微量元素液(溶液1中に
0.5mlH2SO4,2.2gMnSO4・H2O,0.5gZnSO4・7H2O,0.5gH3BO
3,0.016gCuSO4・5H2O,0.025gNa2MoO4・2H2O,0.046gCoCl
2・6H2Oを含む)、0.001%のチアミン塩酸塩、0.001%
のニコチン酸アミド、0.001の%ビオチン、0.001%のパ
ラアミノ安息香酸を含有し、NaOHによりpH7.6に調整し
た液体培地10lに植菌し、20l容のジャーファーメンター
内で70℃で24時間通気培養した。培養液の酵素活性は、
培養液1ml当たり0.84単位であった。
菌寄第9184号)を、0.2%グルコース、0.2%酵母エキ
ス、0.2%トリプトン、10.0%の無機塩液(溶液1中
に1.0gニトリロ三酢酸、0.6gCaSO4・2H2O,1.0gMgSO4・7
H2O,0.08gNaCl,1.03gKNO3,6.89gNaNO3,1.11gNa2HPO4を
含む)、1.0%の塩化第二鉄溶液(溶液1中に0.28gFe
Cl3・6H2Oを含む)、1.0%の微量元素液(溶液1中に
0.5mlH2SO4,2.2gMnSO4・H2O,0.5gZnSO4・7H2O,0.5gH3BO
3,0.016gCuSO4・5H2O,0.025gNa2MoO4・2H2O,0.046gCoCl
2・6H2Oを含む)、0.001%のチアミン塩酸塩、0.001%
のニコチン酸アミド、0.001の%ビオチン、0.001%のパ
ラアミノ安息香酸を含有し、NaOHによりpH7.6に調整し
た液体培地10lに植菌し、20l容のジャーファーメンター
内で70℃で24時間通気培養した。培養液の酵素活性は、
培養液1ml当たり0.84単位であった。
この培養液を、20℃にて12,000g,30分間遠心分離し、菌
体を集菌し、107gの菌体を得た。この菌体に約600mlの
抽出用リン酸緩衝液(10mM,pH7.0)を加え、ミルにより
磨砕し酵素を抽出した。抽出液を40,000g,60分間遠心し
上清を採取した。沈澱に更に400mlの上記抽出用リン酸
緩衝液を加え再度抽出した後、同様に遠心し上清を採取
した。これを最初の上清に合わせ粗酵素抽出液975mlを
えた。この粗酵素液に硫酸アンモニウム380gを加え60%
飽和とし、一晩静置し沈澱を生成せしめた。次に沈澱を
30,000g,60分間の遠心分離により集め、約30mlの10mMリ
ン酸緩衝液(pH7.0)に溶解したのち、同緩衝液で透析
した。透析した酵素液中の沈澱を40,000g,60分間の遠心
により除去したのち、酵素液を10mMリン酸緩衝液(pH7.
0)で平衡化したDEAE-TOYOPEARLカラム(5×45cm)に
吸着させた。次いで0〜0.5MのNaClを含む10mMリン酸緩
衝液(pH7.0)の濃度勾配法によって酵素を抽出した。
溶出した活性画分48.0mlを限外濾過膜(アミコン社製PM
-10)を用いて約10mlに濃縮した後、0.1MのNaClを含む1
0mMリン酸緩衝液(pH7.0)を用いて一夜透析した。この
酵素液を0.1MのNaClを含む10mMリン酸緩衝液(pH7.0)
で平衡化したセファクリルS-300のゲル濾過カラム(2.6
×95cm)に通液し、3つの活性画分を分離した。3つの
活性画分を合わせ、10mMリン酸緩衝液(pH7.0)を用い
て一夜透析したのち、同緩衝液で平衡化したパラアミノ
フェニルベーダーディチオガラクトピラノシド(p-amin
o phenyl−β−D-thiogalactopyranoside)を共有結合
させたセファローズ4Bカラム(1.0×15.0cm)に吸着さ
せた。このカラムを10mMリン酸緩衝液(pH7.0)で充分
に洗った後、0.1Mホウ酸緩衝液(pH10.0)を流し、酵素
を溶出し、活性画分を分離した。かくして本酵素約8.5m
gを得た。
体を集菌し、107gの菌体を得た。この菌体に約600mlの
抽出用リン酸緩衝液(10mM,pH7.0)を加え、ミルにより
磨砕し酵素を抽出した。抽出液を40,000g,60分間遠心し
上清を採取した。沈澱に更に400mlの上記抽出用リン酸
緩衝液を加え再度抽出した後、同様に遠心し上清を採取
した。これを最初の上清に合わせ粗酵素抽出液975mlを
えた。この粗酵素液に硫酸アンモニウム380gを加え60%
飽和とし、一晩静置し沈澱を生成せしめた。次に沈澱を
30,000g,60分間の遠心分離により集め、約30mlの10mMリ
ン酸緩衝液(pH7.0)に溶解したのち、同緩衝液で透析
した。透析した酵素液中の沈澱を40,000g,60分間の遠心
により除去したのち、酵素液を10mMリン酸緩衝液(pH7.
0)で平衡化したDEAE-TOYOPEARLカラム(5×45cm)に
吸着させた。次いで0〜0.5MのNaClを含む10mMリン酸緩
衝液(pH7.0)の濃度勾配法によって酵素を抽出した。
溶出した活性画分48.0mlを限外濾過膜(アミコン社製PM
-10)を用いて約10mlに濃縮した後、0.1MのNaClを含む1
0mMリン酸緩衝液(pH7.0)を用いて一夜透析した。この
酵素液を0.1MのNaClを含む10mMリン酸緩衝液(pH7.0)
で平衡化したセファクリルS-300のゲル濾過カラム(2.6
×95cm)に通液し、3つの活性画分を分離した。3つの
活性画分を合わせ、10mMリン酸緩衝液(pH7.0)を用い
て一夜透析したのち、同緩衝液で平衡化したパラアミノ
フェニルベーダーディチオガラクトピラノシド(p-amin
o phenyl−β−D-thiogalactopyranoside)を共有結合
させたセファローズ4Bカラム(1.0×15.0cm)に吸着さ
せた。このカラムを10mMリン酸緩衝液(pH7.0)で充分
に洗った後、0.1Mホウ酸緩衝液(pH10.0)を流し、酵素
を溶出し、活性画分を分離した。かくして本酵素約8.5m
gを得た。
実施例2 サーマス・エスピーZK-002(Thermus sp.ZK-002:微工研
菌寄第9185号)を実施例1の培地のグルコースを0.2%
の可溶性デンプンに変えた培地に10lに植菌し、実施例
1と同一条件で培養し、0.64単位/mlの培養液を得た。
以下実施例1と同様の方法で精製し、本酵素約6.8mgを
得た。
菌寄第9185号)を実施例1の培地のグルコースを0.2%
の可溶性デンプンに変えた培地に10lに植菌し、実施例
1と同一条件で培養し、0.64単位/mlの培養液を得た。
以下実施例1と同様の方法で精製し、本酵素約6.8mgを
得た。
実施例3 サーマス・エスピーZK-003(Thermus sp.ZK-003:微工研
菌寄第9186号)を実施例1で述べた組成の培地10lに植
菌し、実施例1と同一条件で培養し、0.68単位の培養液
を得た。以下実施例1と同様の方法で精製し、本酵素約
7.3mgを得た。
菌寄第9186号)を実施例1で述べた組成の培地10lに植
菌し、実施例1と同一条件で培養し、0.68単位の培養液
を得た。以下実施例1と同様の方法で精製し、本酵素約
7.3mgを得た。
本発明によれば、耐熱性が高く、かつ作用pH域が広く、
さらに反応生成物による阻害度の低いβ−ガラクトシダ
ーゼを得ることができる。本酵素は牛乳、脱脂乳、チー
ズホエーおよび乳糖液などの乳糖含有食品を雑菌が腐敗
し難い高温で処理することを可能にする。このことは、
これらの食品の加工時における製造工程管理をより簡便
にせしめるものであり、食品工業において極めて有意義
なものである。
さらに反応生成物による阻害度の低いβ−ガラクトシダ
ーゼを得ることができる。本酵素は牛乳、脱脂乳、チー
ズホエーおよび乳糖液などの乳糖含有食品を雑菌が腐敗
し難い高温で処理することを可能にする。このことは、
これらの食品の加工時における製造工程管理をより簡便
にせしめるものであり、食品工業において極めて有意義
なものである。
第1図は本酵素の作用pH曲線、第2図は本酵素の作用温
度曲線、第3図は本酵素の反応生成物による阻害に関す
る図である。
度曲線、第3図は本酵素の反応生成物による阻害に関す
る図である。
Claims (7)
- 【請求項1】次の理化学的性質を有することを特徴とす
る新規なβ−ガラクトシダーゼ: (a)作用:ラクトースをガラクトースとグルコースに
加水分解する作用を有する。 (b)基質特異性:ラクトースを分解するが、シュクロ
ース、メリビオース、ラフィノース、マルトース及びゲ
ンチオビオースは分解しない。 (c)至適pH及び安定pH範囲:至適pHは4.5〜6.5であ
り、55℃,24時間保持の条件ではpH4.0〜8.0の範囲内で
安定である。 (d)加熱に対する安定性:pH7.0において80℃,1時間加
熱後100%の酵素活性が残存し、85℃で1時間加熱後85
%の酵素活性が残存する。 (e)作用適温の範囲:75〜85℃に至適作用温度を有す
る。 (f)無機質の作用:1ミリモルの塩化第二鉄、塩化マン
ガン、塩化カルシウム及び硫酸マグネシウムにより酵素
活性は変化しないが、1ミリモルの塩化亜鉛及び硫酸銅
によりそれぞれ10%及び30%の酵素活性が低下する。 (g)反応生成物による阻害:50ミリモルのガラクトー
ス及びグルコースによる酵素活性の低下はいずれも10%
以下である。 (h)分子量:ゲル濾過法による測定で55,000ダルト
ン、110,000ダルトン及び440,000ダルトンにピークを示
す。 - 【請求項2】サーマス属に属する菌株により産生される
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の新規な
β−ガラクトシダーゼ。 - 【請求項3】前記サーマス属に属する菌株が微工研菌寄
第9184号菌株、微工研菌寄第9185号菌株、微工研菌寄第
9186号菌株、又はこれらの混合菌株から選ばれるいずれ
かのものであることを特徴とする特許請求の範囲第2項
に記載の新規なβ−ガラクトシダーゼ。 - 【請求項4】サーマス属に属する菌株を培養し、次の理
化学的性質を有するβ−ガラクトシダーゼを採取するこ
とを特徴とする新規なβ−ガラクトシダーゼの製造法: (a)作用:ラクトースをガラクトースとグルコースに
加水分解する作用を有する。 (b)基質特異性:ラクトースを分解するが、シュクロ
ース、メリビオース、ラフィノース、マルトース及びゲ
ンチオビオースは分解しない。 (c)至適pH及び安定pH範囲:至適pHは4.5〜6.5であ
り、55℃,24時間保持の条件ではpH4.0〜8.0の範囲内で
安定である。 (d)加熱に対する安定性:pH7.0において80℃,1時間加
熱後100%の酵素活性が残存し、85℃で1時間加熱後85
%の酵素活性が残存する。 (e)作用適温の範囲:75〜85℃に至適作用温度を有す
る。 (f)無機質の作用:1ミリモルの塩化第二鉄、塩化マン
ガン、塩化カルシウム及び硫酸マグネシウムにより酵素
活性は変化しないが、1ミリモルの塩化亜鉛及び硫酸銅
によりそれぞれ10%及び30%の酵素活性が低下する。 (g)反応生成物による阻害:50ミリモルのガラクトー
ス及びグルコースによる酵素活性の低下はいずれも10%
以下である。 (h)分子量:ゲル濾過法による測定で55,000ダルト
ン、110,000ダルトン及び440,000ダルトンにピークを示
す。 - 【請求項5】培養が50〜80℃の温度で好気的に行われる
ことを特徴とする特許請求の範囲第4項に記載の新規な
β−ガラクトシダーゼの製造法。 - 【請求項6】培養が6〜8.5のpHで行われることを特徴
とする特許請求の範囲第4項又は第5項のいずれかに記
載の新規なβ−ガラクトシダーゼの製造法。 - 【請求項7】前記サーマス属に属する菌株が微工研菌寄
第9184号菌株、微工研菌寄第9185号菌株、微工研菌寄第
9186号菌株、又はこれらの混合菌株から選ばれるいずれ
かのものであることを特徴とする特許請求の範囲第4項
乃至6項のいずれかに記載の新規なβ−ガラクトシダー
ゼの製造法。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62026216A JPH0761265B2 (ja) | 1987-02-09 | 1987-02-09 | サ−マス属に属する新菌株、新規なβ−ガラクトシダ−ゼ及びその製造法 |
| DK067188A DK167774B1 (da) | 1987-02-09 | 1988-02-09 | Stamme tilhoerende slaegten thermus, beta-galactosidase, fremgangsmaade til fremstilling af beta-galactosidasen ved hjaelp af stammen samt anvendelse af beta-galactosidasen til fremstilling af galactose og/eller glucose |
| EP88810076A EP0279778B1 (en) | 1987-02-09 | 1988-02-09 | New strain belonging to genus Thermus, new beta-galactosidase and process for producing same |
| DE3888989T DE3888989T2 (de) | 1987-02-09 | 1988-02-09 | Stamm des Genus Thermus, neue Beta-galaktosidase und Verfahren zu dessen Herstellung. |
| US07/744,110 US5283189A (en) | 1987-02-09 | 1991-08-09 | β-galactosidase from Thermus sp |
| US08/142,128 US5432078A (en) | 1987-02-09 | 1993-10-28 | Thermostable strains of the genus thermus capable of producing a β lactosidase |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62026216A JPH0761265B2 (ja) | 1987-02-09 | 1987-02-09 | サ−マス属に属する新菌株、新規なβ−ガラクトシダ−ゼ及びその製造法 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31382394A Division JP2530998B2 (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | サ―マス(Thermus)属に属する新菌株 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63196267A JPS63196267A (ja) | 1988-08-15 |
| JPH0761265B2 true JPH0761265B2 (ja) | 1995-07-05 |
Family
ID=12187212
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62026216A Expired - Lifetime JPH0761265B2 (ja) | 1987-02-09 | 1987-02-09 | サ−マス属に属する新菌株、新規なβ−ガラクトシダ−ゼ及びその製造法 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0279778B1 (ja) |
| JP (1) | JPH0761265B2 (ja) |
| DE (1) | DE3888989T2 (ja) |
| DK (1) | DK167774B1 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5234828A (en) * | 1990-03-16 | 1993-08-10 | Suntory Limited | Process for producing novel heat-resistant β-galactosyltransferase |
| EP0456986B1 (en) * | 1990-03-16 | 1995-12-20 | Suntory Limited | Heat resistant beta-galactosyltransferase, its production process and its use |
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