JPH0764866B2 - 1−n−(4−アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロキシブチリル)カナマイシン類 - Google Patents
1−n−(4−アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロキシブチリル)カナマイシン類Info
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- JPH0764866B2 JPH0764866B2 JP62039033A JP3903387A JPH0764866B2 JP H0764866 B2 JPH0764866 B2 JP H0764866B2 JP 62039033 A JP62039033 A JP 62039033A JP 3903387 A JP3903387 A JP 3903387A JP H0764866 B2 JPH0764866 B2 JP H0764866B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07H—SUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
- C07H15/00—Compounds containing hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals directly attached to hetero atoms of saccharide radicals
- C07H15/20—Carbocyclic rings
- C07H15/22—Cyclohexane rings, substituted by nitrogen atoms
- C07H15/222—Cyclohexane rings substituted by at least two nitrogen atoms
- C07H15/226—Cyclohexane rings substituted by at least two nitrogen atoms with at least two saccharide radicals directly attached to the cyclohexane rings
- C07H15/234—Cyclohexane rings substituted by at least two nitrogen atoms with at least two saccharide radicals directly attached to the cyclohexane rings attached to non-adjacent ring carbon atoms of the cyclohexane rings, e.g. kanamycins, tobramycin, nebramycin, gentamicin A2
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P31/00—Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
- A61P31/04—Antibacterial agents
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規な半合成アミノ配糖体抗生物質である1−
N−(4−アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロキシブチ
リル)カナマイシンA又はB及びこれの各種誘導体、並
びにこれらの新規化合物の製造法に関する。これらの新
規化合物は種々なカナマイシン感受菌およびカナマイシ
ン耐性菌に対して高い抗菌活性を示し、抗菌剤として有
用である。
N−(4−アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロキシブチ
リル)カナマイシンA又はB及びこれの各種誘導体、並
びにこれらの新規化合物の製造法に関する。これらの新
規化合物は種々なカナマイシン感受菌およびカナマイシ
ン耐性菌に対して高い抗菌活性を示し、抗菌剤として有
用である。
(従来の技術と発明が解決しようとする問題点) カナマイシンA、B及びCから誘導された種々な半合成
アミノ配糖体抗生物質が知られている。従来既知の、こ
れらのカナマイシン誘導体は有用な抗菌活性を有する
が、抗菌スペクトルはさまざまな範囲であり、また新し
い耐性菌が出現してこれに無効になることもあるから、
より優れた新しい抗菌性化合物を創製することは常に要
望されている。
アミノ配糖体抗生物質が知られている。従来既知の、こ
れらのカナマイシン誘導体は有用な抗菌活性を有する
が、抗菌スペクトルはさまざまな範囲であり、また新し
い耐性菌が出現してこれに無効になることもあるから、
より優れた新しい抗菌性化合物を創製することは常に要
望されている。
本発明者は、カナマイシンAの3′位ヒドロキシル基を
フッ素原子で置き換えた誘導体、すなわち3′−デオキ
シ−3′−フルオロカナマイシンAを合成することに成
功し、これはカナマイシン耐性菌にも有効である化合物
であることを認めた(特願昭59-161615号;特開昭61-40
297号)。
フッ素原子で置き換えた誘導体、すなわち3′−デオキ
シ−3′−フルオロカナマイシンAを合成することに成
功し、これはカナマイシン耐性菌にも有効である化合物
であることを認めた(特願昭59-161615号;特開昭61-40
297号)。
更に、本発明者は、3′−デオキシ−3′−フルオロカ
ナマイシンBを合成することに成功し、しかもこの新規
化合物が耐性菌を含めて種々なグラム陽性菌、グラム陰
性菌に対して抗菌活性を有することを認めた(特願昭59
-262700号;特開昭61-140597号)。
ナマイシンBを合成することに成功し、しかもこの新規
化合物が耐性菌を含めて種々なグラム陽性菌、グラム陰
性菌に対して抗菌活性を有することを認めた(特願昭59
-262700号;特開昭61-140597号)。
更に、3′−デオキシ−3′−フルオロカナマイシンB
の4′−ヒドロキシル基を燐酸化する酵素及び(又は)
アデニル化する酵素を産出する耐性菌、例えばスタフィ
ロコカス・アウレウスAp01及びスタフィロコカス・エピ
デルミジス109に対しても有効である3′,4′−ジデオ
キシ−3′−フルオロカナマイシンBを合成することに
成功した(特願昭60-188525号(特開昭62-51694
号))。
の4′−ヒドロキシル基を燐酸化する酵素及び(又は)
アデニル化する酵素を産出する耐性菌、例えばスタフィ
ロコカス・アウレウスAp01及びスタフィロコカス・エピ
デルミジス109に対しても有効である3′,4′−ジデオ
キシ−3′−フルオロカナマイシンBを合成することに
成功した(特願昭60-188525号(特開昭62-51694
号))。
また、本発明者らは、これら3′−デオキシ−3′−フ
ルオロカナマイシンA又はBの1位アミノ基を(RS)−
又は(S)−3−アミノ−2−ヒドロキシプロピオン酸
又は(S)−4−アミノ−2−ヒドロキシ酪酸でアシル
化することによって、1−N−〔(RS)−又は(S)−
3−アミノ−2−ヒドロキシプロオニル〕−又は1−N
−〔(S)−4−アミノ−2−ヒドロキシブチリル〕−
3′−デオキシ−3′−フルオロカナマイシンA又はB
を新規化合物として製造することに成功し、しかもこれ
ら新規化合物が耐性菌を含めて種々なグラム陽性菌、グ
ラム陰性菌に対して秀れた抗菌活性を有することを認め
た(特願昭60-76706号(特開昭61-236791号)明細書参
照)。
ルオロカナマイシンA又はBの1位アミノ基を(RS)−
又は(S)−3−アミノ−2−ヒドロキシプロピオン酸
又は(S)−4−アミノ−2−ヒドロキシ酪酸でアシル
化することによって、1−N−〔(RS)−又は(S)−
3−アミノ−2−ヒドロキシプロオニル〕−又は1−N
−〔(S)−4−アミノ−2−ヒドロキシブチリル〕−
3′−デオキシ−3′−フルオロカナマイシンA又はB
を新規化合物として製造することに成功し、しかもこれ
ら新規化合物が耐性菌を含めて種々なグラム陽性菌、グ
ラム陰性菌に対して秀れた抗菌活性を有することを認め
た(特願昭60-76706号(特開昭61-236791号)明細書参
照)。
更に研究の結果、本発明者は、2′,3′−ジデオキシ−
2′−フルオロカナマイシンAを初めて合成することに
成功し、しかもこの新規化合物が耐性菌を含めて種々な
グラム陽性菌、グラム陰性菌に対して抗菌活性を有する
ことを認めた(特願昭59-263759号(特開昭61-143393
号)明細書参照)。しかも、本発明者らは、この2′,
3′−ジデオキシ−2′−フルオロカナマイシンAの1
位アミノ基を(RS)−又は(S)−3−アミノ−2−ヒ
ドロキシプロピオン酸又は(S)−4−アミノ−2−ヒ
ドロキシ酪酸でアシル化することによって、1−N−
〔(RS)−又は(S)−3−アミノ−2−ヒドロキシプ
ロピオニル〕−又は1−N−〔(S)−4−アミノ−2
−ヒドロキシブチリル〕−2′,3′−ジデオキシ−2′
−フルオロカナマイシンAを新規化合物として製造する
ことに成功し、しかもこれら新規化合物が耐性菌を含め
て種々なグラム陽性菌、グラム陰性菌に対して秀れた抗
菌活性を有することを認めた(特願昭60-231027号(特
開昭62-93296号))。
2′−フルオロカナマイシンAを初めて合成することに
成功し、しかもこの新規化合物が耐性菌を含めて種々な
グラム陽性菌、グラム陰性菌に対して抗菌活性を有する
ことを認めた(特願昭59-263759号(特開昭61-143393
号)明細書参照)。しかも、本発明者らは、この2′,
3′−ジデオキシ−2′−フルオロカナマイシンAの1
位アミノ基を(RS)−又は(S)−3−アミノ−2−ヒ
ドロキシプロピオン酸又は(S)−4−アミノ−2−ヒ
ドロキシ酪酸でアシル化することによって、1−N−
〔(RS)−又は(S)−3−アミノ−2−ヒドロキシプ
ロピオニル〕−又は1−N−〔(S)−4−アミノ−2
−ヒドロキシブチリル〕−2′,3′−ジデオキシ−2′
−フルオロカナマイシンAを新規化合物として製造する
ことに成功し、しかもこれら新規化合物が耐性菌を含め
て種々なグラム陽性菌、グラム陰性菌に対して秀れた抗
菌活性を有することを認めた(特願昭60-231027号(特
開昭62-93296号))。
また、本発明者らは、カナマイシンBから新規化合物と
して5−デオキシ−5−フルオロカナマイシンBを合成
することに成功し、5−デオキシ−5−フルオロカナマ
イシンBはカナマイシンBに比べて有利に増強又は改善
された抗菌活性をもつことを認めた(特願昭61-181850
号(特開昭63-39891号))。しかも、3′−デオキシカ
ナマイシンB(すなわちトブラマイシン)から5,3′−
ジデオキシ−5−フルオロカナマイシンBを、また4′
−デオキシカナマイシンBから5,4′−ジデオキシ−5
−フルオロカナマイシンBを、さらに3′,4′−ジデオ
キシカナマイシンB(すなわち、ジベカシン)から5,
3′,4′−トリデオキシ−5−フルオロカナマイシンB
を合成することに成功した。また、本発明者らは、5−
デオキシ−5−フルオロカナマイシンB、5,3′−ジデ
オキシ−5−フルオロカナマイシンB、5,4′−ジデオ
キシ−5−フルオロカナマイシンB、又は5,3′,4′−
トリデオキシ−5−フルオロカナマイシンBを夫々、1
−N−〔(RS)−又は(S)−3−アミノ−2−ヒドロ
キシプロピオニル)化又は1−N−〔(S)−4−アミ
ノ−2−ヒドロキシブチリル〕化することによって、対
応の1−N−(α−ヒドロキシ−ω−アミノアルカノイ
ル)化誘導体を新規化合物として製造し、しかも後者の
1−N−アシル化誘導体が更に改善された抗菌活性を有
することも知見した(前出の特願昭61-181850号(特開
昭63-39891号))。
して5−デオキシ−5−フルオロカナマイシンBを合成
することに成功し、5−デオキシ−5−フルオロカナマ
イシンBはカナマイシンBに比べて有利に増強又は改善
された抗菌活性をもつことを認めた(特願昭61-181850
号(特開昭63-39891号))。しかも、3′−デオキシカ
ナマイシンB(すなわちトブラマイシン)から5,3′−
ジデオキシ−5−フルオロカナマイシンBを、また4′
−デオキシカナマイシンBから5,4′−ジデオキシ−5
−フルオロカナマイシンBを、さらに3′,4′−ジデオ
キシカナマイシンB(すなわち、ジベカシン)から5,
3′,4′−トリデオキシ−5−フルオロカナマイシンB
を合成することに成功した。また、本発明者らは、5−
デオキシ−5−フルオロカナマイシンB、5,3′−ジデ
オキシ−5−フルオロカナマイシンB、5,4′−ジデオ
キシ−5−フルオロカナマイシンB、又は5,3′,4′−
トリデオキシ−5−フルオロカナマイシンBを夫々、1
−N−〔(RS)−又は(S)−3−アミノ−2−ヒドロ
キシプロピオニル)化又は1−N−〔(S)−4−アミ
ノ−2−ヒドロキシブチリル〕化することによって、対
応の1−N−(α−ヒドロキシ−ω−アミノアルカノイ
ル)化誘導体を新規化合物として製造し、しかも後者の
1−N−アシル化誘導体が更に改善された抗菌活性を有
することも知見した(前出の特願昭61-181850号(特開
昭63-39891号))。
他方、アミノ配糖体抗生物質は、一般に、酸性の条件下
で細菌に作用すると、殺菌活性が中性〜弱アルカリ性の
条件下の場合よりも弱くなる又は殆んど無効になること
が知られている。しかし、人間生体内の細菌感染した局
部(病患部)は、必らずしもpH7.0の中性であると限ら
ず、pH6の酸性又はそれ以上の酸性の条件を示す場合が
ある。従って、pH6〜7の範囲の酸性〜中性条件下で作
用させた場合にも、有効に細菌を殺す高い且つ信頼でき
る殺菌活性を示すアミノ配糖体抗生物質又は半合成誘導
体を開発することが要望される。
で細菌に作用すると、殺菌活性が中性〜弱アルカリ性の
条件下の場合よりも弱くなる又は殆んど無効になること
が知られている。しかし、人間生体内の細菌感染した局
部(病患部)は、必らずしもpH7.0の中性であると限ら
ず、pH6の酸性又はそれ以上の酸性の条件を示す場合が
ある。従って、pH6〜7の範囲の酸性〜中性条件下で作
用させた場合にも、有効に細菌を殺す高い且つ信頼でき
る殺菌活性を示すアミノ配糖体抗生物質又は半合成誘導
体を開発することが要望される。
(問題点を解決するための手段) かかる要求に合う新規なカナマイシン誘導体を創製する
ために、本発明者は広汎な研究を行った。その結果、1
−N−〔(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオロ−2−
ヒドロキシブチリル〕基をもつカナマイシンA、2′,
3′−ジデオキシカナマイシンA、2′,3′−ジデオキ
シ−2′−フルオロカナマイシンA、5−デオキシ−5
−フルオロカナマイシンA、カナマイシンB、3′−デ
オキシカナマイシンB(すなわちトブラマイシン)、
3′,4′−ジデオキシカナマイシンB(すなわちジベカ
シン)、5−デオキシ−5−フルオロカナマイシンB、
5,3′−ジデオキシ−5−フルオロカナマイシンB又は
5,3′,4′−トリデオキシ−5−フルオロカナマイシン
Bの各誘導体を新規化合物として初めて合成することに
成功し、しかもこれらの1−N−〔(2R,3R)−4−ア
ミノ−3−フルオロ−2−ヒドロキシブチリル〕カナマ
イシン誘導体は、グラム陽性菌、グラム陰性菌及び各種
のカナマイシン耐性菌に対して高い殺菌活性を示すばか
りでなく、pH6の酸性条件下で細菌に作用させた場合に
も、高い殺菌活性を保持することを見出した。なお、1
−N−〔(2R,3S)−4−アミノ−3−フルオロ−2−
ヒドロキシブチリル〕カナマイシンBも合成したが、こ
の化合物は試験管内で試験した場合に抗菌活性の増強を
示さなかった。これらの知見に基づいて本発明が完成さ
れた。
ために、本発明者は広汎な研究を行った。その結果、1
−N−〔(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオロ−2−
ヒドロキシブチリル〕基をもつカナマイシンA、2′,
3′−ジデオキシカナマイシンA、2′,3′−ジデオキ
シ−2′−フルオロカナマイシンA、5−デオキシ−5
−フルオロカナマイシンA、カナマイシンB、3′−デ
オキシカナマイシンB(すなわちトブラマイシン)、
3′,4′−ジデオキシカナマイシンB(すなわちジベカ
シン)、5−デオキシ−5−フルオロカナマイシンB、
5,3′−ジデオキシ−5−フルオロカナマイシンB又は
5,3′,4′−トリデオキシ−5−フルオロカナマイシン
Bの各誘導体を新規化合物として初めて合成することに
成功し、しかもこれらの1−N−〔(2R,3R)−4−ア
ミノ−3−フルオロ−2−ヒドロキシブチリル〕カナマ
イシン誘導体は、グラム陽性菌、グラム陰性菌及び各種
のカナマイシン耐性菌に対して高い殺菌活性を示すばか
りでなく、pH6の酸性条件下で細菌に作用させた場合に
も、高い殺菌活性を保持することを見出した。なお、1
−N−〔(2R,3S)−4−アミノ−3−フルオロ−2−
ヒドロキシブチリル〕カナマイシンBも合成したが、こ
の化合物は試験管内で試験した場合に抗菌活性の増強を
示さなかった。これらの知見に基づいて本発明が完成さ
れた。
従って、第1の本発明によると、次の一般式 〔式中、R1は次式 の(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロ
キシブチリル基であり、(a)R2,R3,R4及びR5がすべて
ヒドロキシル基であるか、又は(b)R4とR5がヒドロキ
シル基でR2とR3が水素原子であるか、又は(c)R4とR5
がヒドロキシル基でR3が水素原子、R2がフッ素原子であ
るか、又は(d)R2,R3及びR4がヒドロキシル基でR5が
フッ素原子であるか、又は(e)R2がアミノ基でR3,R4
及びR5がヒドロキシル基であるか、又は(f)R2がアミ
ノ基、R3が水素原子でR4とR5がヒドロキシル基である
か、又は(g)R2がアミノ基、R3とR4が水素原子でR5が
ヒドロキシル基であるか、又は(h)R2がアミノ基、R3
とR4がヒドロキシル基でR5がフッ素原子であるか、又は
(i)R2がアミノ基、R3が水素原子、R4がヒドロキシル
基でR5がフッ素原子であるか、又は(j)R2がアミノ
基、R3とR4が水素原子でR5がフッ素原子である〕で示さ
れる1−N−〔(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオロ
−2−ヒドロキシブチリル〕カナマイシンA又はB誘導
体、あるいはこれの薬学的に許容される酸付加塩が提供
される。
キシブチリル基であり、(a)R2,R3,R4及びR5がすべて
ヒドロキシル基であるか、又は(b)R4とR5がヒドロキ
シル基でR2とR3が水素原子であるか、又は(c)R4とR5
がヒドロキシル基でR3が水素原子、R2がフッ素原子であ
るか、又は(d)R2,R3及びR4がヒドロキシル基でR5が
フッ素原子であるか、又は(e)R2がアミノ基でR3,R4
及びR5がヒドロキシル基であるか、又は(f)R2がアミ
ノ基、R3が水素原子でR4とR5がヒドロキシル基である
か、又は(g)R2がアミノ基、R3とR4が水素原子でR5が
ヒドロキシル基であるか、又は(h)R2がアミノ基、R3
とR4がヒドロキシル基でR5がフッ素原子であるか、又は
(i)R2がアミノ基、R3が水素原子、R4がヒドロキシル
基でR5がフッ素原子であるか、又は(j)R2がアミノ
基、R3とR4が水素原子でR5がフッ素原子である〕で示さ
れる1−N−〔(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオロ
−2−ヒドロキシブチリル〕カナマイシンA又はB誘導
体、あるいはこれの薬学的に許容される酸付加塩が提供
される。
第1の本発明による一般式(I)のカナマイシンA又は
B誘導体の例には、下記の10種の化合物があり、これら
の化合物はすべて明確な融点を示さない塩基性の無色粉
末状物質である。以下に、それらの化合物名を挙げて且
つそれら化合物の比旋光度の値を付す。
B誘導体の例には、下記の10種の化合物があり、これら
の化合物はすべて明確な融点を示さない塩基性の無色粉
末状物質である。以下に、それらの化合物名を挙げて且
つそれら化合物の比旋光度の値を付す。
(1)1−N−〔(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕カナマイシンA(一般式
(I)でR1が(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオロ−
2−ヒドロキシブチリル基であり、R2,R3,R4及びR5が夫
々にヒドロキシル基である場合)(本発明化合物No.
1)。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕カナマイシンA(一般式
(I)でR1が(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオロ−
2−ヒドロキシブチリル基であり、R2,R3,R4及びR5が夫
々にヒドロキシル基である場合)(本発明化合物No.
1)。
▲〔α〕24 D▼+82°(c0.5,水)。
(2)1−N−〔(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−2′,3′−ジデオキシ
カナマイシンA(一般式(I)でR1が(2R,3R)−4−
アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロキシブチリル基であ
り、R2及びR3が水素原子でR4及びR5がヒドロキシル基で
ある場合)(本発明化合物No.2)。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−2′,3′−ジデオキシ
カナマイシンA(一般式(I)でR1が(2R,3R)−4−
アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロキシブチリル基であ
り、R2及びR3が水素原子でR4及びR5がヒドロキシル基で
ある場合)(本発明化合物No.2)。
▲〔α〕24 D▼+85°(c0.5,水)。
(3)1−N−〔(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−2′,3′−ジデオキシ
−2′−フルオロカナマイシンA(一般式(I)でR1が
(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロキ
シブチリル基であり、R2がフッ素原子、R3が水素原子で
R4及びR5がヒドロキシル基である場合)(本発明化合物
No.3)。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−2′,3′−ジデオキシ
−2′−フルオロカナマイシンA(一般式(I)でR1が
(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロキ
シブチリル基であり、R2がフッ素原子、R3が水素原子で
R4及びR5がヒドロキシル基である場合)(本発明化合物
No.3)。
▲〔α〕24 D▼+82°(c0.5,水)。
(4)1−N−〔(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−5−デオキシ−5−フ
ルオロカナマイシンA(一般式(I)でR1が(2R,3R)
−4−アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロキシブチリル
基であり、R2,R3及びR4がヒドロキシル基でR5がフッ素
原子である場合)(本発明化合物No.4)。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−5−デオキシ−5−フ
ルオロカナマイシンA(一般式(I)でR1が(2R,3R)
−4−アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロキシブチリル
基であり、R2,R3及びR4がヒドロキシル基でR5がフッ素
原子である場合)(本発明化合物No.4)。
▲〔α〕24 D▼+81°(c0.5,水)。
(5)1−N−〔(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕カナマイシンB(一般式
(I)でR1が(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオロ−
2−ヒドロキシブチリル基であり、R2がアミノ基でR3と
R4とR5がヒドロキシル基である場合)(本発明化合物N
o.5)。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕カナマイシンB(一般式
(I)でR1が(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオロ−
2−ヒドロキシブチリル基であり、R2がアミノ基でR3と
R4とR5がヒドロキシル基である場合)(本発明化合物N
o.5)。
▲〔α〕20 D▼+80°(c1,水)。
(6)1−N−〔(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−3′−デオキシカナマ
イシンB(一般式(I)でR1が(2R,3R)−4−アミノ
−3−フルオロ−2−ヒドロキシブチリル基であり、R2
がアミノ基、R4とR5がヒドロキシル基でR3が水素原子で
ある場合)(本発明化合物No.6)。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−3′−デオキシカナマ
イシンB(一般式(I)でR1が(2R,3R)−4−アミノ
−3−フルオロ−2−ヒドロキシブチリル基であり、R2
がアミノ基、R4とR5がヒドロキシル基でR3が水素原子で
ある場合)(本発明化合物No.6)。
▲〔α〕24 D▼+73°(c0.5,水)。
(7)1−N−〔(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−3′,4′−ジデオキシ
カナマイシンB(一般式(I)でR1が(2R,3R)−4−
アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロキシブチリル基であ
り、R2がアミノ基、R3とR4が水素原子でR5がヒドロキシ
ル基である場合)(本発明化合物No.7)。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−3′,4′−ジデオキシ
カナマイシンB(一般式(I)でR1が(2R,3R)−4−
アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロキシブチリル基であ
り、R2がアミノ基、R3とR4が水素原子でR5がヒドロキシ
ル基である場合)(本発明化合物No.7)。
▲〔α〕19 D▼+86°(c1,水)。
(8)1−N−〔(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−5−デオキシ−5−フ
ルオロカナマイシンB(一般式(I)でR1が(2R,3R)
−4−アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロキシブチリル
基であり、R2がアミノ基、R3とR4がヒドロキシル基でR5
がフッ素原子である場合)(本発明化合物No.8)。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−5−デオキシ−5−フ
ルオロカナマイシンB(一般式(I)でR1が(2R,3R)
−4−アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロキシブチリル
基であり、R2がアミノ基、R3とR4がヒドロキシル基でR5
がフッ素原子である場合)(本発明化合物No.8)。
▲〔α〕25 D▼+81°(c1,水)。
(9)1−N−〔(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−5,3′−ジデオキシ−
5−フルオロカナマイシンB(一般式(I)でR1が(2
R,3R)−4−アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロキシブ
チリル基であり、R2がアミノ基、R3が水素原子、R4がヒ
ドロキシル基でR5がフッ素原子である場合)(本発明化
合物No.9)。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−5,3′−ジデオキシ−
5−フルオロカナマイシンB(一般式(I)でR1が(2
R,3R)−4−アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロキシブ
チリル基であり、R2がアミノ基、R3が水素原子、R4がヒ
ドロキシル基でR5がフッ素原子である場合)(本発明化
合物No.9)。
▲〔α〕20 D▼+83°(c1,水)。
(10)1−N−〔(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−5,3′,4′−トリデオ
キシ−5−フルオロカナマイシンB(一般式(I)でR1
が(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロ
キシブチリル基であり、R2がアミノ基、R3とR4が水素原
子でR5がフッ素原子である場合)(本発明化合物No.1
0)。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−5,3′,4′−トリデオ
キシ−5−フルオロカナマイシンB(一般式(I)でR1
が(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロ
キシブチリル基であり、R2がアミノ基、R3とR4が水素原
子でR5がフッ素原子である場合)(本発明化合物No.1
0)。
▲〔α〕20 D▼+86°(c1,水)。
本発明による一般式(I)の化合物の抗菌活性は、各種
の細菌に対する最低生育阻止濃度(MIC,mcg/ml)を倍数
希釈法で測定することによって調べた。測定される培地
のpH条件は但し書のない限りpH7であった。測定された
本発明の化合物No.1〜化合物No.10の抗菌スペクトルは
第1表に示す通りである。比較のため、1−N−
〔(S)−4−アミノ−2−ヒドロキシブチリル〕カナ
マイシンA(すなわちアミカシン)と1−N−〔(S)
−4−アミノ−2−ヒドロキシブチリル〕−3′,4′−
ジデオキシカナマイシンB(すなわちハベカシン)との
抗菌スペクトルを同様に測定して第1表に示す。
の細菌に対する最低生育阻止濃度(MIC,mcg/ml)を倍数
希釈法で測定することによって調べた。測定される培地
のpH条件は但し書のない限りpH7であった。測定された
本発明の化合物No.1〜化合物No.10の抗菌スペクトルは
第1表に示す通りである。比較のため、1−N−
〔(S)−4−アミノ−2−ヒドロキシブチリル〕カナ
マイシンA(すなわちアミカシン)と1−N−〔(S)
−4−アミノ−2−ヒドロキシブチリル〕−3′,4′−
ジデオキシカナマイシンB(すなわちハベカシン)との
抗菌スペクトルを同様に測定して第1表に示す。
本発明による一般式(I)の新規化合物の抗菌活性は次
に説明する如き特長を示す。
に説明する如き特長を示す。
(a)本発明化合物はpH6〜7の範囲の酸性〜中性条件
下でも抗菌活性がpH7の中性条件の場合に比べて実質的
に低下しない。このことは、第1表の抗菌スペクトルに
示されるように、大腸菌JR66/W677及び緑膿菌TI-13に対
する本発明化合物の抗菌活性(MIC)がpH7の場合に比べ
てpH6の場合で低下してないことで例示される。これと
対照的に、比較のアミカシン及びハベカシンは、pH7の
場合に比べてpH6で上記の細菌種に対する抗菌活性が非
常に低下して終うことが例示される。
下でも抗菌活性がpH7の中性条件の場合に比べて実質的
に低下しない。このことは、第1表の抗菌スペクトルに
示されるように、大腸菌JR66/W677及び緑膿菌TI-13に対
する本発明化合物の抗菌活性(MIC)がpH7の場合に比べ
てpH6の場合で低下してないことで例示される。これと
対照的に、比較のアミカシン及びハベカシンは、pH7の
場合に比べてpH6で上記の細菌種に対する抗菌活性が非
常に低下して終うことが例示される。
一般式(I)の本発明化合物の1位アミノ基上にある
(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロキ
シブチリル基中の3位フッ素原子は高い電子吸引性をも
ち、このことの影響で、末端の4位アミノ基は、pH6以
上の酸性条件下になっても-NH3 +(塩)の形の基に転化
する傾向が極めて小さく、従って-NH2(塩基)の型を保
持でき、化合物全体の抗菌活性を変化させないものと本
発明者は推定している。
(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロキ
シブチリル基中の3位フッ素原子は高い電子吸引性をも
ち、このことの影響で、末端の4位アミノ基は、pH6以
上の酸性条件下になっても-NH3 +(塩)の形の基に転化
する傾向が極めて小さく、従って-NH2(塩基)の型を保
持でき、化合物全体の抗菌活性を変化させないものと本
発明者は推定している。
(b)本発明化合物は、カナマイシンの6′-NH2基をア
セチル化してカナマイシンを不活性化する酵素〔AAC
(6′)〕をもつ大腸菌耐性株K-12 R5に対しても高い
抗菌活性を示す。このことは、最近、大腸菌K12 R5感染
症が増加する傾向があることから、この治療に重要であ
る。
セチル化してカナマイシンを不活性化する酵素〔AAC
(6′)〕をもつ大腸菌耐性株K-12 R5に対しても高い
抗菌活性を示す。このことは、最近、大腸菌K12 R5感染
症が増加する傾向があることから、この治療に重要であ
る。
(c)本発明化合物は、近年、感染症がふえているセラ
チア・マルセッセンスに対しても高い抗菌活性を示す。
チア・マルセッセンスに対しても高い抗菌活性を示す。
本発明による一般式(I)の化合物は、遊離の塩基また
水和物または炭酸塩の形で得られるが、通常の方法によ
り薬学的に許容できる酸付加塩とすることができる。酸
付加塩としては、例えば塩酸、硫酸、燐酸、硝酸などの
薬学的に許容できる無機酸あるいは酢酸、リンゴ酸、ク
エン酸、アスコルビン酸、メタンスルホン酸などの薬学
的に許容できる有機酸との塩がある。
水和物または炭酸塩の形で得られるが、通常の方法によ
り薬学的に許容できる酸付加塩とすることができる。酸
付加塩としては、例えば塩酸、硫酸、燐酸、硝酸などの
薬学的に許容できる無機酸あるいは酢酸、リンゴ酸、ク
エン酸、アスコルビン酸、メタンスルホン酸などの薬学
的に許容できる有機酸との塩がある。
本発明による一般式(I)の化合物又はこれの酸付加塩
は、薬学的に許容できる液体又は固体担体と配合して抗
菌剤組成物に調合できる。
は、薬学的に許容できる液体又は固体担体と配合して抗
菌剤組成物に調合できる。
第1表の抗菌データから判るように、本発明による一般
式(I)の化合物は高い抗菌活性を及ぼす細菌が多種に
わたっており、幅広い抗菌スペクトルを有する。しか
も、マウスに対して極めて低い急性毒性を示すことが認
められ、例えば本発明化合物No.1及びNo.2の夫々の150m
g/kgを経口投与してもマウス全例が生存した。
式(I)の化合物は高い抗菌活性を及ぼす細菌が多種に
わたっており、幅広い抗菌スペクトルを有する。しか
も、マウスに対して極めて低い急性毒性を示すことが認
められ、例えば本発明化合物No.1及びNo.2の夫々の150m
g/kgを経口投与してもマウス全例が生存した。
本発明による一般式(I)の化合物の製造について説明
する。
する。
本発明による一般式(I)の化合物は、次の一般式 (式中、R2,R3,R4及びR5は夫々に、一般式(I)におけ
ると同じ意味をもつ)で示されるカナマイシンA又はB
又はこれの誘導体、あるいはこの式(II)の化合物の1
位アミノ基以外のアミノ基の一部又は全部をアミノ保護
基で保護された保護誘導体の1位アミノ基を、次の一般
式 で示される(2R,3R)−4−アジド−3−フルオロ−2
−ヒドロキシ酪酸あるいはこの反応性誘導体と反応さ
せ、これにより、次の一般式 (式中、R2aは水酸基、フッ素原子、水素原子又は保護
された又はされないアミノ基であり、R3,R4,R5は前記と
同じ意味をもち、またB及びB′は夫々に水素原子、あ
るいは同じ又は異なるアミノ保護基である)で示される
1−N−アシル化反応生成物を生成させ、次に式(IV)
の化合物のアジド基(-N3)を還元してアミノ基に転化
し、こうして得られた還元生成物から、残留したアミノ
保護基(B,B′)がある場合には、アミノ保護基を次い
で脱離させることから成る、次の式 〔式中、R2,R3,R4及びR5は前記の意味を有する〕で示さ
れる1−N−〔(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオロ
−2−ヒドロキシブチリル〕カナマイシン類の製造法に
より製造される。
ると同じ意味をもつ)で示されるカナマイシンA又はB
又はこれの誘導体、あるいはこの式(II)の化合物の1
位アミノ基以外のアミノ基の一部又は全部をアミノ保護
基で保護された保護誘導体の1位アミノ基を、次の一般
式 で示される(2R,3R)−4−アジド−3−フルオロ−2
−ヒドロキシ酪酸あるいはこの反応性誘導体と反応さ
せ、これにより、次の一般式 (式中、R2aは水酸基、フッ素原子、水素原子又は保護
された又はされないアミノ基であり、R3,R4,R5は前記と
同じ意味をもち、またB及びB′は夫々に水素原子、あ
るいは同じ又は異なるアミノ保護基である)で示される
1−N−アシル化反応生成物を生成させ、次に式(IV)
の化合物のアジド基(-N3)を還元してアミノ基に転化
し、こうして得られた還元生成物から、残留したアミノ
保護基(B,B′)がある場合には、アミノ保護基を次い
で脱離させることから成る、次の式 〔式中、R2,R3,R4及びR5は前記の意味を有する〕で示さ
れる1−N−〔(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオロ
−2−ヒドロキシブチリル〕カナマイシン類の製造法に
より製造される。
上記の本発明化合物の製造方法において、一般式(II)
の出発化合物の1位アミノ基以外のアミノ基のすべて又
は一部を保護するアミノ保護基としては、通常のアミノ
保護基が使用される。例えば、第三ブトキシカルボニル
基、第三アミロキシカルボニル基などのアルコキシカル
ボニル基、シクロヘキシルオキシカルボニル基などのシ
クロアルキルオキシカルボニル基、ベンジルオキシカル
ボニル基などのアラルキルオキシカルボニル基、トリフ
ルオロアセチル基、オルトーニトロフェノキシアセチル
基などの、加水分解で脱離し易い置換された低級アルカ
ノイル基、ジフェニルホスフィノチオイル基、ジメチル
ホスフィノチオイル基などのホスフィノチオイル基、ジ
フェニルホスフィニル基などのホスフィニル基の如き一
価のアミノ保護基が用いられる。また二価のアミノ保護
基としてはフタロイル基を用いることができ、また式
(II)の出発化合物の1位アミノ基以外のアミノ基は、
これをシッフ塩基の形にして保護することもできる。こ
れらのアミノ保護基の導入はペプチド合成等で公知の方
法により、例えば酸ハライド、酸アジド、活性エステ
ル、酸無水物などのアシル化剤の形で公知のアミノ保護
基導入剤を用いることができる。これらのアミノ保護基
導入剤を0.5〜6モル当量比の範囲で用いることによ
り、出発化合物(II)の各アミノ基の反応性の差異によ
り種々の部分アミノ保護誘導体を任意の比率で製造する
ことができる。
の出発化合物の1位アミノ基以外のアミノ基のすべて又
は一部を保護するアミノ保護基としては、通常のアミノ
保護基が使用される。例えば、第三ブトキシカルボニル
基、第三アミロキシカルボニル基などのアルコキシカル
ボニル基、シクロヘキシルオキシカルボニル基などのシ
クロアルキルオキシカルボニル基、ベンジルオキシカル
ボニル基などのアラルキルオキシカルボニル基、トリフ
ルオロアセチル基、オルトーニトロフェノキシアセチル
基などの、加水分解で脱離し易い置換された低級アルカ
ノイル基、ジフェニルホスフィノチオイル基、ジメチル
ホスフィノチオイル基などのホスフィノチオイル基、ジ
フェニルホスフィニル基などのホスフィニル基の如き一
価のアミノ保護基が用いられる。また二価のアミノ保護
基としてはフタロイル基を用いることができ、また式
(II)の出発化合物の1位アミノ基以外のアミノ基は、
これをシッフ塩基の形にして保護することもできる。こ
れらのアミノ保護基の導入はペプチド合成等で公知の方
法により、例えば酸ハライド、酸アジド、活性エステ
ル、酸無水物などのアシル化剤の形で公知のアミノ保護
基導入剤を用いることができる。これらのアミノ保護基
導入剤を0.5〜6モル当量比の範囲で用いることによ
り、出発化合物(II)の各アミノ基の反応性の差異によ
り種々の部分アミノ保護誘導体を任意の比率で製造する
ことができる。
上記の本発明による式(I′)の化合物の製造方法にお
いては、式(II)の出発化合物の1位アミノ基以外のア
ミノ基のすべて又は一部分が保護されたアミノ保護誘導
体、例えば3,2′,6′,3″−テトラ−N−保護体、3,
2′,6′−トリ−N−保護体、3,6′−又は、6′,3″−
ジ−N−保護体、又は6′−モノ−N−保護体が使用で
きる。さらに、これらの部分アミノ保護体の混合体も1
位アミノ基のアシル化のために用いられる。
いては、式(II)の出発化合物の1位アミノ基以外のア
ミノ基のすべて又は一部分が保護されたアミノ保護誘導
体、例えば3,2′,6′,3″−テトラ−N−保護体、3,
2′,6′−トリ−N−保護体、3,6′−又は、6′,3″−
ジ−N−保護体、又は6′−モノ−N−保護体が使用で
きる。さらに、これらの部分アミノ保護体の混合体も1
位アミノ基のアシル化のために用いられる。
上記の本発明化合物の製造方法において式(I′)の目
的化合物を高い収率で製造するためには、式(II)の出
発化合物の1位アミノ基を選択的に式(III)の(2R,3
R)−4−アジド−3−フルオロ−2−ヒドロキシ酪酸
でアシル化すれば良いのである。従って、1位アミノ基
以外のすべてのアミノ基がアミノ保護基で閉塞されてい
る式(II)の出発化合物の保護誘導体を本法の出発物質
として用いるのが最も好ましいことは明らかであろう。
的化合物を高い収率で製造するためには、式(II)の出
発化合物の1位アミノ基を選択的に式(III)の(2R,3
R)−4−アジド−3−フルオロ−2−ヒドロキシ酪酸
でアシル化すれば良いのである。従って、1位アミノ基
以外のすべてのアミノ基がアミノ保護基で閉塞されてい
る式(II)の出発化合物の保護誘導体を本法の出発物質
として用いるのが最も好ましいことは明らかであろう。
一般式(II)の化合物の1位アミノ基以外のすべてのア
ミノ基が保護された保護誘導体を調製するには、例えば
次の方法を利用できる。すなわち、式(II)の化合物を
二価遷移金属、例えば銅(II)、ニッケル(II)、コバ
ルト(II)、あるいは亜鉛のカチオンと反応させて金属
錯体を形成させ、この錯体にアミノ保護基導入剤を作用
させて錯体のカナマイシン部分の1位と3″位の2個の
アミノ基(これらは二価金属イオンと錯結合して閉塞さ
れている)以外のすべてのアミノ基をアミノ保護基で保
護し、その後に、上記錯体から二価金属カチオンを例え
ばカチオン交換樹脂による処理、硫化水素処理又はアン
モニア水処理で脱除することによる特開昭52-153944号
(米国特許第4,136,254号)又は特開昭55-64598号(又
は米国特許第4,297,485号のクレーム1)によるN−保
護方法を応用することによって、先づ3,6′−ジ−N−
保護誘導体又は3,2′,6′−トリ−N−保護誘導体を高
収率で生成する。次いで、本発明者らが開発した特開昭
55-164696号(又は米国特許第4,297,485号のクレーム1
5)による1位以外のアミノ基が選択的に保護された保
護誘導体の製造法の応用によって、化合物(II)の1位
アミノ以外のすべてのアミノ基が保護されたトリ−N−
保護誘導体又はテトラ−N−保護誘導体を高収率で調製
できるのである。この特開昭55-164696号の方法におい
ては、1位及び3″位アミノ基以外のアミノ基を保護さ
れてあるアミノグリコシド抗生物質に対して3″位アミ
ノ基の選択的アシル化剤として、例えばギ酸エステル、
ジハロゲン化またはトリハロゲン化アルカン酸エステ
ル、好ましくはトリフルオロ酢酸エチルエステル、ある
いはホルミルイミダゾールを用いて作用せしめるもので
あり、これによって該アミノグリコシドの1位アミノ基
をアシル化することなく、3″アミノ基をホルミル基、
ジ−又はトリ−ハロアルカノイル基で選択的に保護でき
る。
ミノ基が保護された保護誘導体を調製するには、例えば
次の方法を利用できる。すなわち、式(II)の化合物を
二価遷移金属、例えば銅(II)、ニッケル(II)、コバ
ルト(II)、あるいは亜鉛のカチオンと反応させて金属
錯体を形成させ、この錯体にアミノ保護基導入剤を作用
させて錯体のカナマイシン部分の1位と3″位の2個の
アミノ基(これらは二価金属イオンと錯結合して閉塞さ
れている)以外のすべてのアミノ基をアミノ保護基で保
護し、その後に、上記錯体から二価金属カチオンを例え
ばカチオン交換樹脂による処理、硫化水素処理又はアン
モニア水処理で脱除することによる特開昭52-153944号
(米国特許第4,136,254号)又は特開昭55-64598号(又
は米国特許第4,297,485号のクレーム1)によるN−保
護方法を応用することによって、先づ3,6′−ジ−N−
保護誘導体又は3,2′,6′−トリ−N−保護誘導体を高
収率で生成する。次いで、本発明者らが開発した特開昭
55-164696号(又は米国特許第4,297,485号のクレーム1
5)による1位以外のアミノ基が選択的に保護された保
護誘導体の製造法の応用によって、化合物(II)の1位
アミノ以外のすべてのアミノ基が保護されたトリ−N−
保護誘導体又はテトラ−N−保護誘導体を高収率で調製
できるのである。この特開昭55-164696号の方法におい
ては、1位及び3″位アミノ基以外のアミノ基を保護さ
れてあるアミノグリコシド抗生物質に対して3″位アミ
ノ基の選択的アシル化剤として、例えばギ酸エステル、
ジハロゲン化またはトリハロゲン化アルカン酸エステ
ル、好ましくはトリフルオロ酢酸エチルエステル、ある
いはホルミルイミダゾールを用いて作用せしめるもので
あり、これによって該アミノグリコシドの1位アミノ基
をアシル化することなく、3″アミノ基をホルミル基、
ジ−又はトリ−ハロアルカノイル基で選択的に保護でき
る。
上記の本発明の化合物の製造方法においては、式(II
I)の(2R,3R)−4−アジド−3−フルオロ−2−ヒド
ロキシ酪酸で上記の出発化合物(II)又はそれの部分ア
ミノ保護誘導体の1位アミノ基をアシル化する1−N−
アシル化反応は、式(III)の(2R,3R)−4−アジド−
3−フルオロ−2−ヒドロキシ酪酸又はこれの反応誘導
体(官能的均等物)をジシクロヘキシルカルボジイミド
法、混合酸無水物法、アジド法、活性エステル法など
で、作用させて実施できる。反応温度は0℃〜30℃の範
囲が適当である。式(II)の出発化合物の保護誘導体の
アミノ保護基は、トリフルオロ酢酸、酢酸などの水溶液
または塩酸などの希薄溶液中で処理して容易に脱保護で
きる第三ブトキシカルボニル基やパラメトキシベンジル
オキシカルボニル基が好ましい。また、パラジウム、酸
化白金などの白金族触媒の存在下に通常の接触還元で脱
保護できるベンジルオキシカルボニル基も便利なアミノ
保護基である。
I)の(2R,3R)−4−アジド−3−フルオロ−2−ヒド
ロキシ酪酸で上記の出発化合物(II)又はそれの部分ア
ミノ保護誘導体の1位アミノ基をアシル化する1−N−
アシル化反応は、式(III)の(2R,3R)−4−アジド−
3−フルオロ−2−ヒドロキシ酪酸又はこれの反応誘導
体(官能的均等物)をジシクロヘキシルカルボジイミド
法、混合酸無水物法、アジド法、活性エステル法など
で、作用させて実施できる。反応温度は0℃〜30℃の範
囲が適当である。式(II)の出発化合物の保護誘導体の
アミノ保護基は、トリフルオロ酢酸、酢酸などの水溶液
または塩酸などの希薄溶液中で処理して容易に脱保護で
きる第三ブトキシカルボニル基やパラメトキシベンジル
オキシカルボニル基が好ましい。また、パラジウム、酸
化白金などの白金族触媒の存在下に通常の接触還元で脱
保護できるベンジルオキシカルボニル基も便利なアミノ
保護基である。
上記の方法での1−N−アシル化反応は含水溶媒中で活
性エステル法で行われることが好ましい。例えば、通常
の方法で得られる活性エステルとして(2R,3R)−4−
アジド−3−フルオロ−2−ヒドロキシ酪酸のN−ヒド
ロキシコハク酸イミドを1〜3モル当量、好ましくは1
〜1.5モル当量の範囲で使用して式(II)の化合物に反
応させる。使用される溶媒としては、好ましくはジオキ
サン、ジメトキシエタン、ジメチルホルムアミド、テト
ラヒドロフラン、トリエチルアミンなどの水混和性の有
機溶剤が使用される。
性エステル法で行われることが好ましい。例えば、通常
の方法で得られる活性エステルとして(2R,3R)−4−
アジド−3−フルオロ−2−ヒドロキシ酪酸のN−ヒド
ロキシコハク酸イミドを1〜3モル当量、好ましくは1
〜1.5モル当量の範囲で使用して式(II)の化合物に反
応させる。使用される溶媒としては、好ましくはジオキ
サン、ジメトキシエタン、ジメチルホルムアミド、テト
ラヒドロフラン、トリエチルアミンなどの水混和性の有
機溶剤が使用される。
こうして生成された式(IV)の1−N−アシル化反応生
成物の1−N−アシル基の末端のアジド基(-N3)を次
に還元によりアミノ基(-NH2)に転化する。この還元は
アジド基の通常の還元法で接触的に行いうる。
成物の1−N−アシル基の末端のアジド基(-N3)を次
に還元によりアミノ基(-NH2)に転化する。この還元は
アジド基の通常の還元法で接触的に行いうる。
こうして得られた還元生成物にアミノ保護基(B,B′)
が残存する場合、更にアミノ保護基を脱離せしめるが、
この脱離は常法で行なわれる。すなわち、上記のアルキ
ルオキシカルボニル基型のアミノ保護基はトリフルオロ
酢酸、酢酸などの水溶液、または塩酸などの希薄溶液中
で加水分解により処理して脱離される。また式(II)の
出発化合物のアミノ保護体のアミノ保護基がベンジルオ
キシカルボニル基などのアラルキルオキシカルボニル基
の場合には、先行の接触還元(水添分解)工程ですでに
脱離できるので、特別のアミノ保護基脱離を行う必要が
ない。またアミノ保護基としてフタロイル基を有する場
合は抱水ヒドラジンのアルコール溶液中で加熱により除
去できる。
が残存する場合、更にアミノ保護基を脱離せしめるが、
この脱離は常法で行なわれる。すなわち、上記のアルキ
ルオキシカルボニル基型のアミノ保護基はトリフルオロ
酢酸、酢酸などの水溶液、または塩酸などの希薄溶液中
で加水分解により処理して脱離される。また式(II)の
出発化合物のアミノ保護体のアミノ保護基がベンジルオ
キシカルボニル基などのアラルキルオキシカルボニル基
の場合には、先行の接触還元(水添分解)工程ですでに
脱離できるので、特別のアミノ保護基脱離を行う必要が
ない。またアミノ保護基としてフタロイル基を有する場
合は抱水ヒドラジンのアルコール溶液中で加熱により除
去できる。
前記の式(III)の(2R,3R)−4−アジド−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシ酪酸は、本発明者が今回合成した新
規化合物であり、この化合物を既知化合物、3−デオキ
シ−3−フルオロ−1,2−O−イソプロピリデン−α−
D−グルコフラノース〔特開昭61-40297号公報に記載さ
れる化合物〕から合成する方法を次に説明する。
ロ−2−ヒドロキシ酪酸は、本発明者が今回合成した新
規化合物であり、この化合物を既知化合物、3−デオキ
シ−3−フルオロ−1,2−O−イソプロピリデン−α−
D−グルコフラノース〔特開昭61-40297号公報に記載さ
れる化合物〕から合成する方法を次に説明する。
すなわち、次式 で示される3−デオキシ−3−フルオロ−1,2−O−イ
ソプロピリデン−α−D−グルコフラノース〔化合物
(1)という〕を先づメタ過沃素酸ナトリウム(NaI
O4)で酸化して次式 の4−ホルミル化合物〔3−デオキシ−3−フルオロ−
5−アルド−1,2−O−イソプロピリデン−α−D−キ
シロ−フラノース;化合物(2)という〕とホルムアル
デヒドを生成する(参考例1(イ)参照)。次に化合物
(2)の4位ホルミル基を硝酸銀で酸化して次式 の3−デオキシ−3−フルオロ−1,2−O−イソプロピ
リデン−α−D−キシロフラヌロン酸〔化合物(3)と
いう〕を生成する(参考例1(イ)参照)。この化合物
(3)の4位カルボン酸基にジアゾメタン(CH2N2)を
作用させてエステル化すると、次式 の3−デオキシ−3−フルオロ−1,2−O−イソプロピ
リデン−α−D−キシロフラヌロン酸メチルエステル
〔化合物(4)という〕を生成する(参考例1(ロ)参
照)。
ソプロピリデン−α−D−グルコフラノース〔化合物
(1)という〕を先づメタ過沃素酸ナトリウム(NaI
O4)で酸化して次式 の4−ホルミル化合物〔3−デオキシ−3−フルオロ−
5−アルド−1,2−O−イソプロピリデン−α−D−キ
シロ−フラノース;化合物(2)という〕とホルムアル
デヒドを生成する(参考例1(イ)参照)。次に化合物
(2)の4位ホルミル基を硝酸銀で酸化して次式 の3−デオキシ−3−フルオロ−1,2−O−イソプロピ
リデン−α−D−キシロフラヌロン酸〔化合物(3)と
いう〕を生成する(参考例1(イ)参照)。この化合物
(3)の4位カルボン酸基にジアゾメタン(CH2N2)を
作用させてエステル化すると、次式 の3−デオキシ−3−フルオロ−1,2−O−イソプロピ
リデン−α−D−キシロフラヌロン酸メチルエステル
〔化合物(4)という〕を生成する(参考例1(ロ)参
照)。
このエステル化合物(4)を、例えばトリフルオロ酢酸
水溶液を用いて酸性で加水分解すると、この化合物
(4)から1,2−O−イソプロピリデン基が脱除され
て、次式 の3−デオキシ−3−フルオロ−D−キシロフラヌロン
酸メチルエステル〔化合物(5)という〕が生成される
(参考例1(ハ)参照)。この化合物(5)をメタ過沃
素酸ナトリウムで酸化すると、ギ酸(HCOOH)が生成さ
れ且つ次式 の(2R,3S)−3−ホルミル−3−フルオロ−2−ヒド
ロキシプロピオン酸メチルエステル〔化合物(6)とい
う〕を生成する(参考例1(ニ)参照)。次いで、化合
物(6)のアルデヒド基を水素化ホウ素ナトリウム(Na
BH4)で還元すると、次式の の(2R,3R)−3−フルオロ−2,4−ジヒドロキシ酪酸メ
チルエステル〔化合物(8)という〕を生成する(参考
例1(ニ)参照)。また、この際、同時にアルカリ性加
水分解が起って生成する次式 の(2R,3R)−3−フルオロ−2,4−ジヒドロキシ酪酸
〔化合物(7)という〕が少量形成されるため、この化
合物(7)をジアゾメタン(CH2N2)と反応させて、エ
ステル化すると、対応の(2R,3R)−3−フルオロ−2,4
−ジヒドロキシ酪酸メチルエステル〔化合物(8)とい
う〕を生成する(参考例1(ニ)参照)。
水溶液を用いて酸性で加水分解すると、この化合物
(4)から1,2−O−イソプロピリデン基が脱除され
て、次式 の3−デオキシ−3−フルオロ−D−キシロフラヌロン
酸メチルエステル〔化合物(5)という〕が生成される
(参考例1(ハ)参照)。この化合物(5)をメタ過沃
素酸ナトリウムで酸化すると、ギ酸(HCOOH)が生成さ
れ且つ次式 の(2R,3S)−3−ホルミル−3−フルオロ−2−ヒド
ロキシプロピオン酸メチルエステル〔化合物(6)とい
う〕を生成する(参考例1(ニ)参照)。次いで、化合
物(6)のアルデヒド基を水素化ホウ素ナトリウム(Na
BH4)で還元すると、次式の の(2R,3R)−3−フルオロ−2,4−ジヒドロキシ酪酸メ
チルエステル〔化合物(8)という〕を生成する(参考
例1(ニ)参照)。また、この際、同時にアルカリ性加
水分解が起って生成する次式 の(2R,3R)−3−フルオロ−2,4−ジヒドロキシ酪酸
〔化合物(7)という〕が少量形成されるため、この化
合物(7)をジアゾメタン(CH2N2)と反応させて、エ
ステル化すると、対応の(2R,3R)−3−フルオロ−2,4
−ジヒドロキシ酪酸メチルエステル〔化合物(8)とい
う〕を生成する(参考例1(ニ)参照)。
この化合物(8)の2位,4位のヒドロキシル基に次式 のα,α−ジメトキシトルエンを酸性触媒としてp−ト
ルエンスルホン酸の存在下に反応させると、次式 の(2R,3R)−2,4−O−ベンジリデン−3−フルオロ−
2,4−ジヒドロキシ酪酸メチルエステル〔化合物(9)
という〕が生成される(参考例1(ホ)参照)。
ルエンスルホン酸の存在下に反応させると、次式 の(2R,3R)−2,4−O−ベンジリデン−3−フルオロ−
2,4−ジヒドロキシ酪酸メチルエステル〔化合物(9)
という〕が生成される(参考例1(ホ)参照)。
更に化合物(9)に脱臭化水素剤としての炭酸バリウム
(BaCO3)の存在下にN−ブロモサクシンイミドを反応
させる〔ハネシアン(Hanessian)法〕と次式 の(2R,3S)−2−ベンゾイルオキシ−4−ブロモ−3
−フルオロ−酪酸メチルエステル〔化合物(10)とい
う〕が生成される(参考例1(ヘ)参照)。次に化合物
(10)の2−O−ベンゾイル基を脱離するために20%臭
化水素酢酸水溶液で加水分解して脱ベンゾイル化する
と、次式 の(2R,3S)−4−ブロモ−3−フルオロ−2−ヒドロ
キシ酪酸〔化合物(11)という〕が生成される(参考例
1(ト)参照)。この化合物(11)をジアゾメタンで処
理すると、対応のメチルエステル〔化合物(12)とい
う〕が生成され、またこの化合物(12)の4位ブロム基
を無水ジメチルホルムアミド(DMF)中でアジ化ナトリ
ウム(NaN3)と反応させてアジド化すると、次式 の(2R,3R)−4−アジド−3−フルオロ−2−ヒドロ
キシ酪酸メチルエステル〔化合物(13)という〕が生成
される(参考例1(ト)参照〕。この化合物(13)を水
酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性加水分解すると、対
応の(2R,3R)−4−アジド−3−フルオロ−2−ヒド
ロキシ酪酸〔化合物(14)という〕が得られる(参考例
1(チ)参照)。この化合物(14)の活性エステルを生
成するために、化合物(14)をジシクロヘキシルカルボ
ジイミドとN−ヒドロキシサクシンイミドと反応させる
と、(2R,3R)−4−アジド−3−フルオロ−2−ヒド
ロキシ酪酸のN−ヒドロキシサクシンイミドエステル
〔化合物(15)という〕が生成される(参考例1(リ)
参照)。
(BaCO3)の存在下にN−ブロモサクシンイミドを反応
させる〔ハネシアン(Hanessian)法〕と次式 の(2R,3S)−2−ベンゾイルオキシ−4−ブロモ−3
−フルオロ−酪酸メチルエステル〔化合物(10)とい
う〕が生成される(参考例1(ヘ)参照)。次に化合物
(10)の2−O−ベンゾイル基を脱離するために20%臭
化水素酢酸水溶液で加水分解して脱ベンゾイル化する
と、次式 の(2R,3S)−4−ブロモ−3−フルオロ−2−ヒドロ
キシ酪酸〔化合物(11)という〕が生成される(参考例
1(ト)参照)。この化合物(11)をジアゾメタンで処
理すると、対応のメチルエステル〔化合物(12)とい
う〕が生成され、またこの化合物(12)の4位ブロム基
を無水ジメチルホルムアミド(DMF)中でアジ化ナトリ
ウム(NaN3)と反応させてアジド化すると、次式 の(2R,3R)−4−アジド−3−フルオロ−2−ヒドロ
キシ酪酸メチルエステル〔化合物(13)という〕が生成
される(参考例1(ト)参照〕。この化合物(13)を水
酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性加水分解すると、対
応の(2R,3R)−4−アジド−3−フルオロ−2−ヒド
ロキシ酪酸〔化合物(14)という〕が得られる(参考例
1(チ)参照)。この化合物(14)の活性エステルを生
成するために、化合物(14)をジシクロヘキシルカルボ
ジイミドとN−ヒドロキシサクシンイミドと反応させる
と、(2R,3R)−4−アジド−3−フルオロ−2−ヒド
ロキシ酪酸のN−ヒドロキシサクシンイミドエステル
〔化合物(15)という〕が生成される(参考例1(リ)
参照)。
なお、他方、本発明化合物の製造の原料として用いられ
る2′,3′−ジデオキシ−2′−フルオロカナマイシン
Aは新規化合物であり、この化合物の製造は本出願人の
出願に係る特願昭60-231027号(特開昭62-93296号)明
細書の記載される。この特願昭60-231027号(特開昭62-
93296号)明細書に記載は本明細書の一部をなすもので
ある。また、同様に原料として用いられる5−デオキシ
−5−フルオロカナマイシンB、5,3′−ジデオキシ−
5−フルオロカナマイシンB及び5,3′,4′−トリデオ
キシ−5−フルオロカナマイシンBも新規化合物であ
り、これら化合物の製造は本出願人の出願に係る特願昭
61-181850号(特開昭63-39891号)明細書に記載され
る。この特願昭61-181850号(特開昭63-39891号)明細
書の記載は本明細書の一部をなすものである。
る2′,3′−ジデオキシ−2′−フルオロカナマイシン
Aは新規化合物であり、この化合物の製造は本出願人の
出願に係る特願昭60-231027号(特開昭62-93296号)明
細書の記載される。この特願昭60-231027号(特開昭62-
93296号)明細書に記載は本明細書の一部をなすもので
ある。また、同様に原料として用いられる5−デオキシ
−5−フルオロカナマイシンB、5,3′−ジデオキシ−
5−フルオロカナマイシンB及び5,3′,4′−トリデオ
キシ−5−フルオロカナマイシンBも新規化合物であ
り、これら化合物の製造は本出願人の出願に係る特願昭
61-181850号(特開昭63-39891号)明細書に記載され
る。この特願昭61-181850号(特開昭63-39891号)明細
書の記載は本明細書の一部をなすものである。
次に本発明を、(2R,3R)−4−アジド−3−フルオロ
−2−ヒドロキシ酪酸及びこれの活性エステルの調製を
示す参考例1、並びに本発明化合物の製造を例示する実
施例1〜10について、具体的に説明する。
−2−ヒドロキシ酪酸及びこれの活性エステルの調製を
示す参考例1、並びに本発明化合物の製造を例示する実
施例1〜10について、具体的に説明する。
参考例1 (イ)3−デオキシ−3−フルオロ−1,2−O−イソプ
ロピリデン−α−D−グルコフラノース〔化合物
(1)〕から3−デオキシ−3−フルオロ−1,2−O−
イソプロピリデン−α−D−キシロフラヌロン酸〔化合
物(3)〕の合成 3−デオキシ−3−フルオロ−1,2−O−イソプロピリ
デン−α−D−グルコフラノース〔化合物(1);この
化合物は特開昭61-40297号公報に記載される化合物であ
る〕の8.3gを水120mlに溶解せしめ、ここにメタ過よう
素酸ナトリウム8.0gを加え、室温にて0.5時間、酸化反
応せしめた。反応液を酢酸エチル(500ml×2)で抽出
し、この酢酸エチル溶液を10%硫酸ナトリウム水溶液
(100ml×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥
後、濃縮して4−ホルミル化合物(2)のシロップ6.53
gを得た。続いて、本シロップ及び硝酸銀12.3gを水65ml
に溶解せしめ、水酸化カリウム8.1gの水溶液65mlを加
え、0.5時間攪拌せしめた。酸化反応が更に起きた。反
応液を濾過し、この濾液に6規定塩酸20mlを加えた後、
水溶液層をクロロホルム(900ml×6)にて洗浄し、得
られたクロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥
後、濃縮して、表題の化合物(3)の6.58gを無色結晶
として得た。収率86%。
ロピリデン−α−D−グルコフラノース〔化合物
(1)〕から3−デオキシ−3−フルオロ−1,2−O−
イソプロピリデン−α−D−キシロフラヌロン酸〔化合
物(3)〕の合成 3−デオキシ−3−フルオロ−1,2−O−イソプロピリ
デン−α−D−グルコフラノース〔化合物(1);この
化合物は特開昭61-40297号公報に記載される化合物であ
る〕の8.3gを水120mlに溶解せしめ、ここにメタ過よう
素酸ナトリウム8.0gを加え、室温にて0.5時間、酸化反
応せしめた。反応液を酢酸エチル(500ml×2)で抽出
し、この酢酸エチル溶液を10%硫酸ナトリウム水溶液
(100ml×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥
後、濃縮して4−ホルミル化合物(2)のシロップ6.53
gを得た。続いて、本シロップ及び硝酸銀12.3gを水65ml
に溶解せしめ、水酸化カリウム8.1gの水溶液65mlを加
え、0.5時間攪拌せしめた。酸化反応が更に起きた。反
応液を濾過し、この濾液に6規定塩酸20mlを加えた後、
水溶液層をクロロホルム(900ml×6)にて洗浄し、得
られたクロロホルム溶液を無水硫酸ナトリウムにて乾燥
後、濃縮して、表題の化合物(3)の6.58gを無色結晶
として得た。収率86%。
mp.131-132℃ ▲〔α〕22 D▼−52°(c1,クロロホルム) (ロ)メチル・3−デオキシ−3−フルオロ−1,2−O
−イソプロピリデン−α−D−キシロフラヌロネート
〔化合物(4)〕の合成 前項(イ)で得た化合物(3)の6.0gをジエチルエーテ
ル120mlに溶解せしめ、ここにジアゾメタンのジエチル
エーテル溶液を、反応液が淡黄色を呈するまで加えた。
メチルエステル化の反応が起きた。次いで、反応液を濃
縮し、表題の化合物(4)の6.31gを無色結晶として得
た。収率98%。
−イソプロピリデン−α−D−キシロフラヌロネート
〔化合物(4)〕の合成 前項(イ)で得た化合物(3)の6.0gをジエチルエーテ
ル120mlに溶解せしめ、ここにジアゾメタンのジエチル
エーテル溶液を、反応液が淡黄色を呈するまで加えた。
メチルエステル化の反応が起きた。次いで、反応液を濃
縮し、表題の化合物(4)の6.31gを無色結晶として得
た。収率98%。
mp.71-72℃、 ▲〔α〕22 D▼−45°(c1,クロロホルム) (ハ)メチル・3−デオキシ−3−フルオロ−D−キシ
ロフラヌロネート〔化合物(5)〕の合成 前項(ロ)で得た化合物(4)の290mgをトリフルオロ
酢酸−水(9:1)の混液3mlに溶解し、室温にて4時間反
応せしめた。脱イソプロピリデン反応が起きた。反応液
を濃縮し、得られたシロップをシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(展開系;酢酸エチル−トルエン=2:1)
にて精製し、表題の化合物(5)の213mgを無色シロッ
プとして得た。収率90%。本物質を酢酸エチル−ヘキサ
ンより再沈澱を行なうと、針状結晶を得た。mp.80-81℃ (ニ)(2R,3R)−3−フルオロ−2,4−ジヒドロキシ酪
酸メチル〔化合物(8)〕の合成 前項(ハ)で得た化合物(5)の1gを水15mlに溶解し、
ここにメタ過よう素酸ナトリウム1.3gを溶解せしめ室温
にて一晩(19時間)酸化反応を行った。反応液を酢酸エ
チル(100ml×5)にて抽出し、得られた酢酸エチル溶
液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮してシロップと
して、次式 のアルデヒド化合物(6)の798mgを得た。
ロフラヌロネート〔化合物(5)〕の合成 前項(ロ)で得た化合物(4)の290mgをトリフルオロ
酢酸−水(9:1)の混液3mlに溶解し、室温にて4時間反
応せしめた。脱イソプロピリデン反応が起きた。反応液
を濃縮し、得られたシロップをシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(展開系;酢酸エチル−トルエン=2:1)
にて精製し、表題の化合物(5)の213mgを無色シロッ
プとして得た。収率90%。本物質を酢酸エチル−ヘキサ
ンより再沈澱を行なうと、針状結晶を得た。mp.80-81℃ (ニ)(2R,3R)−3−フルオロ−2,4−ジヒドロキシ酪
酸メチル〔化合物(8)〕の合成 前項(ハ)で得た化合物(5)の1gを水15mlに溶解し、
ここにメタ過よう素酸ナトリウム1.3gを溶解せしめ室温
にて一晩(19時間)酸化反応を行った。反応液を酢酸エ
チル(100ml×5)にて抽出し、得られた酢酸エチル溶
液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮してシロップと
して、次式 のアルデヒド化合物(6)の798mgを得た。
ついで、本シロップをメタノール16mlに溶解し、ここに
水素化ホウ素ナトリウム300mgを徐々に加え(60mgづつ
5回、0.5時間ごと)で還元反応を行った。その後、氷
冷下に1規定塩酸を加え、反応液を酸性(pH1)とし
た。本反応液を濃縮して得られた残渣をテトラヒドロフ
ランで抽出した。化合物(8)及び少量の次式 で示される反応生成物〔化合物(7)〕を含むテトラヒ
ドロフラン抽出液を、前項(ロ)と同様にジアゾメタン
のジエチルエーテル溶液にて処理してメチルエステル化
をした。濃縮して得られたシロップをシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開系;酢酸エチル)にて精製
し、表題の化合物(8)の625mgを無色針状結晶として
得た。収率74%。
水素化ホウ素ナトリウム300mgを徐々に加え(60mgづつ
5回、0.5時間ごと)で還元反応を行った。その後、氷
冷下に1規定塩酸を加え、反応液を酸性(pH1)とし
た。本反応液を濃縮して得られた残渣をテトラヒドロフ
ランで抽出した。化合物(8)及び少量の次式 で示される反応生成物〔化合物(7)〕を含むテトラヒ
ドロフラン抽出液を、前項(ロ)と同様にジアゾメタン
のジエチルエーテル溶液にて処理してメチルエステル化
をした。濃縮して得られたシロップをシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開系;酢酸エチル)にて精製
し、表題の化合物(8)の625mgを無色針状結晶として
得た。収率74%。
mp.89-90℃ ▲〔α〕22 D▼−2°(c1,メタノール)。1 H−NMRスペクトル(重メタノール中、TMS内部標準) δ 3.79(3H,s,COOCH3),4.38(1H,dd,H−2), 4.80(1H,dddd,H−3) JH-2,H-3=2.3,JH-2,F=30.0,JH-3,F=47.5Hz (ホ)(2R,3R)−2,4−O−ベンジリデン−3−フルオ
ロ−2,4−ジ−ヒドロキシ酪酸メチル〔化合物(9)〕
の合成 前項(ニ)で得た化合物(8)の885mgとp−トルエン
スルホン酸200mgを無水DMF18mlに溶解し、ここにα,α
−ジメトキシトルエン〔C6H5-CH-(OCH3)2〕の2.65mlを
加え、15mmHgの減圧下にて50℃で1時間反応せしめた。
ロ−2,4−ジ−ヒドロキシ酪酸メチル〔化合物(9)〕
の合成 前項(ニ)で得た化合物(8)の885mgとp−トルエン
スルホン酸200mgを無水DMF18mlに溶解し、ここにα,α
−ジメトキシトルエン〔C6H5-CH-(OCH3)2〕の2.65mlを
加え、15mmHgの減圧下にて50℃で1時間反応せしめた。
反応液に、5%炭酸水素ナトリウム水溶液4mlを加え、
中和後に濃縮した。得られた残渣をクロロホルムで抽出
し、ついでこのクロロホルム溶液を水洗後、無水硫酸ナ
トリウムにて乾燥し濃縮して表題の化合物(9)の粗製
物1.26gを淡黄色結晶として得た(粗収率91%)。
中和後に濃縮した。得られた残渣をクロロホルムで抽出
し、ついでこのクロロホルム溶液を水洗後、無水硫酸ナ
トリウムにて乾燥し濃縮して表題の化合物(9)の粗製
物1.26gを淡黄色結晶として得た(粗収率91%)。
この粗化合物(9)をベンゼン−n−ヘキサン混液から
再結晶すると、無色針状結晶の化合物(9)の993mgを
得た。収率71%。
再結晶すると、無色針状結晶の化合物(9)の993mgを
得た。収率71%。
mp.107.5-108.5℃ ▲〔α〕22 D▼−45°(c1,クロロホルム) (ヘ)(2R,3S)−2−ベンゾイルオキシ−4−ブロモ
−3−フルオロ酪酸メチル〔化合物(10)〕の合成 前項(ホ)で得た化合物(9)の340mg、炭酸バリウム4
60mg及びN−ブロモサクシンイミド280mgを、四塩化炭
素7mlに懸濁させ1時間、加熱還流せしめた。ハネシア
ン法によるブロム化が起きた。
−3−フルオロ酪酸メチル〔化合物(10)〕の合成 前項(ホ)で得た化合物(9)の340mg、炭酸バリウム4
60mg及びN−ブロモサクシンイミド280mgを、四塩化炭
素7mlに懸濁させ1時間、加熱還流せしめた。ハネシア
ン法によるブロム化が起きた。
反応液を濃縮して得られた残渣をトルエンにて抽出し、
このトルエン溶液を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し濃縮してシロップを得た。このシロップをシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(展開系;トルエン−酢酸エ
チル=12:1)にて精製し、無色結晶として表題の化合物
(10)の388mgを得た。収率86%。
このトルエン溶液を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し濃縮してシロップを得た。このシロップをシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(展開系;トルエン−酢酸エ
チル=12:1)にて精製し、無色結晶として表題の化合物
(10)の388mgを得た。収率86%。
mp.67-68℃ ▲〔α〕22 D▼−16°(c1,クロロホルム)。
(ト)(2R,3R)−4−アジド−3−フルオロ−2−ヒ
ドロキシ酪酸メチル〔化合物(13)〕の合成 前項(ヘ)の化合物(10)の65mgに水0.32mlと酢酸中30
%臭化水素液0.64mlを加え、90℃にて8時間攪拌せしめ
た。脱ベンゾイル化反応が起きると共に、エステルが酸
となる。次式 で示される反応生成物〔化合物(11)〕を含み且つ均一
となった反応液を濃縮し、残渣をテトラヒドロフラン2m
lに溶解せしめ、前項(ロ)と同様にジアゾメタンのジ
エチルエーテル溶液にてメチルエステル化処理した。濃
縮後、メチルエステル化合物(12)を含むシロップ54mg
を得た。本シロップを無水DMFの1.1mlに溶解し、アジ化
ナトリウム24.5mgを加え、80℃にて50分間加熱攪拌せし
めた(アジド化)。
ドロキシ酪酸メチル〔化合物(13)〕の合成 前項(ヘ)の化合物(10)の65mgに水0.32mlと酢酸中30
%臭化水素液0.64mlを加え、90℃にて8時間攪拌せしめ
た。脱ベンゾイル化反応が起きると共に、エステルが酸
となる。次式 で示される反応生成物〔化合物(11)〕を含み且つ均一
となった反応液を濃縮し、残渣をテトラヒドロフラン2m
lに溶解せしめ、前項(ロ)と同様にジアゾメタンのジ
エチルエーテル溶液にてメチルエステル化処理した。濃
縮後、メチルエステル化合物(12)を含むシロップ54mg
を得た。本シロップを無水DMFの1.1mlに溶解し、アジ化
ナトリウム24.5mgを加え、80℃にて50分間加熱攪拌せし
めた(アジド化)。
生成した表題化合物(13)を含む反応液を濃縮し、得ら
れたシロップを酢酸エチルに抽出して、これを水洗後、
無水硫酸ナトリウムにて乾燥し濃縮した。こうして得ら
れたシロップをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開系;トルエン−酢酸エチル=10:1)にて精製し、
無色シロップとして表題の化合物(13)の30.7mgを得
た。収率85%。
れたシロップを酢酸エチルに抽出して、これを水洗後、
無水硫酸ナトリウムにて乾燥し濃縮した。こうして得ら
れたシロップをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開系;トルエン−酢酸エチル=10:1)にて精製し、
無色シロップとして表題の化合物(13)の30.7mgを得
た。収率85%。
赤外線吸収スペクトル:2110cm-1(N3) ▲〔α〕17.5 D▼−22°(c0.5,クロロホルム) (チ)(2R,3R)−4−アジド−3−フルオロ−2−ヒ
ドロキシ酪酸〔化合物(14)〕の生成 前項(ト)で得た化合物(13)の90mgをメタノール1.8m
lに溶解し、ここに0.6規定水酸化ナトリウム水溶液1.8m
lを加え、室温にて0.5時間反応して加水分解した。反応
液を濃縮しシロップ状となったところに、水10mlを加
え、氷冷下さらにここに1規定塩酸の少量を加え、水溶
液を酸性(pH2)とした。この水溶液を酢酸エチルにて
抽出し、得られた酢酸エチル溶液を無水硫酸ナトリウム
にて乾燥後、濃縮した。無色シロップとして表題の化合
物(14)の71.3mgを得た。収率86%。
ドロキシ酪酸〔化合物(14)〕の生成 前項(ト)で得た化合物(13)の90mgをメタノール1.8m
lに溶解し、ここに0.6規定水酸化ナトリウム水溶液1.8m
lを加え、室温にて0.5時間反応して加水分解した。反応
液を濃縮しシロップ状となったところに、水10mlを加
え、氷冷下さらにここに1規定塩酸の少量を加え、水溶
液を酸性(pH2)とした。この水溶液を酢酸エチルにて
抽出し、得られた酢酸エチル溶液を無水硫酸ナトリウム
にて乾燥後、濃縮した。無色シロップとして表題の化合
物(14)の71.3mgを得た。収率86%。
▲〔α〕18 D▼−22°(c0.5,メタノール) 赤外線吸収スペクトル:2110cm-1 1 H-NMRスペクトル(重メタノール中、TMS内部標準) δ 3.49(1H,dddd,H-4a) 3.72(1H,dt,H-4b) 4.25(1H,dd,H−2) 4.92(1H,dddd,H−3) JH-2,F=31.0,JH-3,F=48.0,JH-2,H-3=2Hz (リ)(2R,3R)−4−アジド−3−フルオロ−2−ヒ
ドロキシ酪酸のN−ヒドロキシサクシンイミドエステル
〔化合物(15)〕の生成 前項(チ)の化合物(14)の48mg及びN−ヒドロキシサ
クシンイミド34mgを無水酢酸エチル2mlに溶解し、ここ
に攪拌しつつジシクロヘキシルカルボジイミド63mgを加
え、室温にて1時間攪拌せしめた(活性エステル化)。
ドロキシ酪酸のN−ヒドロキシサクシンイミドエステル
〔化合物(15)〕の生成 前項(チ)の化合物(14)の48mg及びN−ヒドロキシサ
クシンイミド34mgを無水酢酸エチル2mlに溶解し、ここ
に攪拌しつつジシクロヘキシルカルボジイミド63mgを加
え、室温にて1時間攪拌せしめた(活性エステル化)。
白色懸濁液を濾過し、不溶物を無水酢酸エチルにて洗浄
し、この濾液及び洗液を濃縮して淡黄色シロップとして
表題の化合物(15)の76mgを得た。収率99% 赤外線吸収スペクトル:2110cm-1(N3)1 H-NMRスペクトル(重クロロホルム中、TMS内部標準) δ 3.61(1H,ddd,H-4a) 3.82(1H,dt,H-4b) 4.74(1H,dd,H−2) 5.02(1H,dddd,H−3) JH-2,H-3=2.2,JH-2,F=25.5,JH-3,F=46.5Hz 実施例1 (1)1−N−〔(2R,3R)−4−アジド−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−3,6′−ビス(N−ベ
ンジルオキシカルボニル)−3″−N−トリフルオロア
セチルカナマイシンA〔化合物(17)〕の調製 但し、式中でTFA:トリフルオロアセチル基、Z:ベンジル
オキシカルボニル基であり、以下も同様である。
し、この濾液及び洗液を濃縮して淡黄色シロップとして
表題の化合物(15)の76mgを得た。収率99% 赤外線吸収スペクトル:2110cm-1(N3)1 H-NMRスペクトル(重クロロホルム中、TMS内部標準) δ 3.61(1H,ddd,H-4a) 3.82(1H,dt,H-4b) 4.74(1H,dd,H−2) 5.02(1H,dddd,H−3) JH-2,H-3=2.2,JH-2,F=25.5,JH-3,F=46.5Hz 実施例1 (1)1−N−〔(2R,3R)−4−アジド−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−3,6′−ビス(N−ベ
ンジルオキシカルボニル)−3″−N−トリフルオロア
セチルカナマイシンA〔化合物(17)〕の調製 但し、式中でTFA:トリフルオロアセチル基、Z:ベンジル
オキシカルボニル基であり、以下も同様である。
上記の式で示される化合物(16)、すなわち3,6′−ビ
ス−N−(ベンジルオキシカルボニル)−3″−N−ト
リフルオロアセチルカナマイシンA〔米国特許第4,297,
485号、実施例33に記載される化合物〕の150mg及び炭酸
ナトリウム18.7mgをテトラヒドロフラン−水(1:1)の
混液4mlに溶解した。この溶液に前項の参考例1(リ)
で得られた化合物(15)の82mgをテトラヒドロフラン2m
lに溶解した溶液を加え、室温にて10分間反応せしめ
た。反応液を濃縮し、得られた残渣を水、ジエチルエー
テルにて順次洗浄し、不溶の表題の化合物(17)の128.
5mgを得た。収率73%。
ス−N−(ベンジルオキシカルボニル)−3″−N−ト
リフルオロアセチルカナマイシンA〔米国特許第4,297,
485号、実施例33に記載される化合物〕の150mg及び炭酸
ナトリウム18.7mgをテトラヒドロフラン−水(1:1)の
混液4mlに溶解した。この溶液に前項の参考例1(リ)
で得られた化合物(15)の82mgをテトラヒドロフラン2m
lに溶解した溶液を加え、室温にて10分間反応せしめ
た。反応液を濃縮し、得られた残渣を水、ジエチルエー
テルにて順次洗浄し、不溶の表題の化合物(17)の128.
5mgを得た。収率73%。
(2)1−N−〔(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕カナマイシンA(本発明
化合物No.1)の製造 前項(1)で得られた化合物(17)の88.5mgを2規定ア
ンモニア水−テトラヒドロフラン(1:1)の混液8mlに溶
解した。室温にて一晩反応せしめ、3″−N−トリフル
オロアセチル基の脱離を行なった。その後、反応液を濃
縮して得られた固体を酢酸−ジオキサン−水(1:10:1
0)の混液4.2mlに溶解した。この溶液にパラジウム黒を
触媒として室温にて水素を吹き込み1時間接触還元して
アジド基のアミノ基への変換をし、かつN−ベンジルオ
キシカルボニル基を脱離せしめた。反応液を濾過後、濃
縮した。得られた固体を水に溶解し、CM−セファデック
スC-25のカラム18mlに通し、0〜0.5規定アンモニア水
によりそのアンモニア濃度を次第に増大しつつ展開し
た。溶離液はニンヒドリン呈色試験で目的化合物を含む
と認められる部分(40〜50ml)を集めた。濃縮して無色
固体として表題の本発明化合物No.1の47.0mgを得た。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕カナマイシンA(本発明
化合物No.1)の製造 前項(1)で得られた化合物(17)の88.5mgを2規定ア
ンモニア水−テトラヒドロフラン(1:1)の混液8mlに溶
解した。室温にて一晩反応せしめ、3″−N−トリフル
オロアセチル基の脱離を行なった。その後、反応液を濃
縮して得られた固体を酢酸−ジオキサン−水(1:10:1
0)の混液4.2mlに溶解した。この溶液にパラジウム黒を
触媒として室温にて水素を吹き込み1時間接触還元して
アジド基のアミノ基への変換をし、かつN−ベンジルオ
キシカルボニル基を脱離せしめた。反応液を濾過後、濃
縮した。得られた固体を水に溶解し、CM−セファデック
スC-25のカラム18mlに通し、0〜0.5規定アンモニア水
によりそのアンモニア濃度を次第に増大しつつ展開し
た。溶離液はニンヒドリン呈色試験で目的化合物を含む
と認められる部分(40〜50ml)を集めた。濃縮して無色
固体として表題の本発明化合物No.1の47.0mgを得た。
▲〔α〕24 D▼+82°(c0.5,水)1 H-NMRスペクトル(20%重アンモニア−重水中、 TMS内部標準): δ 4.24(1H,dd,H−2) 4.86(1H,dddd,H−3) 5.12(1H,d,H−1″) 5.29(1H,d,H−1′) JH-1′,H-2′=3.8,JH-1″,H-2″=3.8, JH-2,F=31,JH-3,F=47.5, JH-2,H-3=2Hz 実施例2 (1)1−N−〔(2R,3R)−4−アジド−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−3,6′−ビス(N−ベ
ンジルオキシカルボニル)−2′,3′−ジデオキシ−
3″−N−トリフルオロアセチルカナマイシンA〔化合
物(18)〕の調製 3,6′−ビス(N−ベンジルオキシカルボニル)−2′,
3′−ジデオキシ−3″−N−トリフルオロアセチルカ
ナマイシンA(特開昭60-41692号明細書参照)の94mg及
び炭酸ナトリウム12mgをテトラヒドロフラン−水(1:
1)の混液2mlに溶解した。ここに前項の参考例1(リ)
で得られた化合物(15)の43mgをテトラヒドロフラン1m
lに溶解した溶液を加え、室温にて10分間反応せしめ
た。反応液を濃縮し、得られた残渣を水、ジエチルエー
テルにて順次洗浄して表題の化合物(18)の102.5mgを
得た。収率93%。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−3,6′−ビス(N−ベ
ンジルオキシカルボニル)−2′,3′−ジデオキシ−
3″−N−トリフルオロアセチルカナマイシンA〔化合
物(18)〕の調製 3,6′−ビス(N−ベンジルオキシカルボニル)−2′,
3′−ジデオキシ−3″−N−トリフルオロアセチルカ
ナマイシンA(特開昭60-41692号明細書参照)の94mg及
び炭酸ナトリウム12mgをテトラヒドロフラン−水(1:
1)の混液2mlに溶解した。ここに前項の参考例1(リ)
で得られた化合物(15)の43mgをテトラヒドロフラン1m
lに溶解した溶液を加え、室温にて10分間反応せしめ
た。反応液を濃縮し、得られた残渣を水、ジエチルエー
テルにて順次洗浄して表題の化合物(18)の102.5mgを
得た。収率93%。
(2)1−N−〔(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−2′,3′−ジデオキシ
カナマイシンA(本発明化合物No.2)の製造 前項(1)で得られた化合物(18)の86mgを2規定アン
モニア水−テトラヒドロフラン(1:1)の混液8mlに溶解
した。室温にて一晩、加水分解反応せしめ3″−N−ト
リフルオロアセチル基の脱離を行なった。その後、反応
液を濃縮して得られた固体を酢酸−ジオキサン−水(1:
10:10)の混液4.2mlに溶解した。その溶液にパラジウム
黒を触媒として室温にて水素を吹込み1時間接触還元し
て、アジド基のアミノ基への変換をし、かつN−ベンジ
ルオキシカルボニル基を脱離せしめた。反応液を濾過
後、濃縮した。得られた固体を水に溶解し、CM−セファ
デックスC-25のカラム15mlに通し、0〜0.5規定アンモ
ニア水により、そのアンモニア濃度を次第に増大しつつ
展開した。溶離液はニンヒドリン呈色試験で目的化合物
を含む部分(35〜45ml)を集め、濃縮して無色固体とし
て本発明化合物No.2の42.6mgを得た。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−2′,3′−ジデオキシ
カナマイシンA(本発明化合物No.2)の製造 前項(1)で得られた化合物(18)の86mgを2規定アン
モニア水−テトラヒドロフラン(1:1)の混液8mlに溶解
した。室温にて一晩、加水分解反応せしめ3″−N−ト
リフルオロアセチル基の脱離を行なった。その後、反応
液を濃縮して得られた固体を酢酸−ジオキサン−水(1:
10:10)の混液4.2mlに溶解した。その溶液にパラジウム
黒を触媒として室温にて水素を吹込み1時間接触還元し
て、アジド基のアミノ基への変換をし、かつN−ベンジ
ルオキシカルボニル基を脱離せしめた。反応液を濾過
後、濃縮した。得られた固体を水に溶解し、CM−セファ
デックスC-25のカラム15mlに通し、0〜0.5規定アンモ
ニア水により、そのアンモニア濃度を次第に増大しつつ
展開した。溶離液はニンヒドリン呈色試験で目的化合物
を含む部分(35〜45ml)を集め、濃縮して無色固体とし
て本発明化合物No.2の42.6mgを得た。
▲〔α〕24 D▼+85°(c0.5,水) 実施例3 (1)1−N−〔(2R,3R)−4−アジド−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−3,6′−ビス(N−ベ
ンジルオキシカルボニル)−2′,3′−ジデオキシ−
2′−フルオロ−3″−N−トリフルオロアセチルカナ
マイシンA〔化合物(19)〕の調製 3,6′−ビス(N−ベンジルオキシカルボニル)−2′,
3′−ジデオキシ−2′−フルオロ−3″−N−トリフ
ルオロアセチルカナマイシンA(特願昭60-231027号明
細書参照)の95mg及び炭酸ナトリウム12mgをテトラヒド
ロフラン−水(1:1)の混液2mlに溶解した。ここに前項
の参考例1(リ)で得られた化合物(15)の45mgをテト
ラヒドロフラン1mlに溶解した溶液を加え、室温にて10
分間反応せしめた。反応液を濃縮し、得られた残渣を
水、ジエチルエーテルにて順次洗浄して表題の化合物
(19)の100.7mgを得た。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−3,6′−ビス(N−ベ
ンジルオキシカルボニル)−2′,3′−ジデオキシ−
2′−フルオロ−3″−N−トリフルオロアセチルカナ
マイシンA〔化合物(19)〕の調製 3,6′−ビス(N−ベンジルオキシカルボニル)−2′,
3′−ジデオキシ−2′−フルオロ−3″−N−トリフ
ルオロアセチルカナマイシンA(特願昭60-231027号明
細書参照)の95mg及び炭酸ナトリウム12mgをテトラヒド
ロフラン−水(1:1)の混液2mlに溶解した。ここに前項
の参考例1(リ)で得られた化合物(15)の45mgをテト
ラヒドロフラン1mlに溶解した溶液を加え、室温にて10
分間反応せしめた。反応液を濃縮し、得られた残渣を
水、ジエチルエーテルにて順次洗浄して表題の化合物
(19)の100.7mgを得た。
(2)1−N−〔(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−2′,3′−ジデオキシ
−2′−フルオロカナマイシンA(本発明化合物No.3)
の製造 前項(1)で得られた化合物(19)の85mgを2規定アン
モニア水−テトラヒドロフラン(1:1)の混液8mlに溶解
した。室温にて一晩加水分解反応せしめ、3″−N−ト
リフルオロアセチル基の脱離を行なった。その後、反応
液を濃縮して得られた固体を酢酸−ジオキサン−水(1:
10:10)の混液4.2mlに溶解した。その溶液にパラジウム
黒を触媒として室温にて水素を吹き込み1時間接触還元
してアジド基のアミノ基への変換をし、かつN−ベンジ
ルオキシカルボニル基を脱離せしめた。反応液を濾過
後、濃縮した。得られた固体を水に溶解し、CM−セファ
デックスC-25のカラム15mlに通し、0→0.2規定アンモ
ニア水によりそのアンモニア濃度を次第に増大しつつ展
開した。溶離液は、ニンヒドリン呈色試験で、目的化合
物を含む部分(45〜60ml)を集め、濃縮して無色固体と
して本発明化合物No.3の43.7mgを得た。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−2′,3′−ジデオキシ
−2′−フルオロカナマイシンA(本発明化合物No.3)
の製造 前項(1)で得られた化合物(19)の85mgを2規定アン
モニア水−テトラヒドロフラン(1:1)の混液8mlに溶解
した。室温にて一晩加水分解反応せしめ、3″−N−ト
リフルオロアセチル基の脱離を行なった。その後、反応
液を濃縮して得られた固体を酢酸−ジオキサン−水(1:
10:10)の混液4.2mlに溶解した。その溶液にパラジウム
黒を触媒として室温にて水素を吹き込み1時間接触還元
してアジド基のアミノ基への変換をし、かつN−ベンジ
ルオキシカルボニル基を脱離せしめた。反応液を濾過
後、濃縮した。得られた固体を水に溶解し、CM−セファ
デックスC-25のカラム15mlに通し、0→0.2規定アンモ
ニア水によりそのアンモニア濃度を次第に増大しつつ展
開した。溶離液は、ニンヒドリン呈色試験で、目的化合
物を含む部分(45〜60ml)を集め、濃縮して無色固体と
して本発明化合物No.3の43.7mgを得た。
▲〔α〕24 D▼+82°(c0.5,水) 実施例4 (1)1−N−〔(2R,3R)−4−アジド−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−3,6′−ビス(N−ベ
ンジルオキシカルボニル)−5−デオキシ−5−フルオ
ロ−3″−N−トリフルオロアセチルカナマイシンA
〔化合物(21)〕の調製 上記の式で示される化合物(20)、すなわち3,6′−ビ
ス(N−ベンジルオキシカルボニル)−5−デオキシ−
5−フルオロ−3″−N−トリフルオロアセチルカナマ
イシンA(この化合物は5−デオキシ−5−フルオロカ
ナマイシンAを米国特許第4,297,485号の実施例1及び3
3の方法と同様に保護して調製されたものである)の112
mgをテトラヒドロフラン−水(1:1)の混液4.5mlに溶解
した。この溶液に前項の参考例1で得られた化合物(1
5)の74mgをテトラヒドロフラン2mlに溶解した溶液を加
えた。室温にて10分間反応後、反応液に5%炭酸水素ナ
トリウム水溶液0.45mlを加え中和した。次いでさらに上
記と同量の化合物(15)のテトラヒドロフラン溶液を加
え、10分間反応後同様に5%炭酸水素ナトリウム水溶液
1.3mlを加えた。反応液を濃縮した。得られた残渣を
水、ジエチルエーテルにて順次洗浄して表題の化合物
(21)の121mgを得た。(2)1−N−〔(2R,3R)−4
−アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロキシブチリル〕−
5−デオキシ−5−フルオロカナマイシンA(本発明化
合物No.4)の製造 前項(1)で得た化合物(21)の119mgを2規定アンモ
ニア水−テトラヒドロフラン(1:1)の混液6mlに溶解し
た。室温にて一日加水分解反応させ、3″−N−トリフ
ルオロアセチル基の脱離を行なった。その後、反応液を
濃縮した。得られた固体を酢酸−ジオキサン−水(1:2
0:20)4.9mlに溶解し、その溶液にパラジウム黒を触媒
として室温にて水素を吹き込み、2時間接触還元してア
ジド基のアミノ基への変換とN−ベンジルオキシカルボ
ニル基の脱離を行った。反応液を濾過後、濾液を濃縮し
た。得られた固体を水に溶解しCM−セファデックスC-25
のカラムに通し0→0.2規定アンモニア水により、その
アンモニア濃度を次第に増大しつつ展開した。目的の本
発明化合物を含む部分を集め濃縮した。表題の本発明化
合物No.4の40mgを得た。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−3,6′−ビス(N−ベ
ンジルオキシカルボニル)−5−デオキシ−5−フルオ
ロ−3″−N−トリフルオロアセチルカナマイシンA
〔化合物(21)〕の調製 上記の式で示される化合物(20)、すなわち3,6′−ビ
ス(N−ベンジルオキシカルボニル)−5−デオキシ−
5−フルオロ−3″−N−トリフルオロアセチルカナマ
イシンA(この化合物は5−デオキシ−5−フルオロカ
ナマイシンAを米国特許第4,297,485号の実施例1及び3
3の方法と同様に保護して調製されたものである)の112
mgをテトラヒドロフラン−水(1:1)の混液4.5mlに溶解
した。この溶液に前項の参考例1で得られた化合物(1
5)の74mgをテトラヒドロフラン2mlに溶解した溶液を加
えた。室温にて10分間反応後、反応液に5%炭酸水素ナ
トリウム水溶液0.45mlを加え中和した。次いでさらに上
記と同量の化合物(15)のテトラヒドロフラン溶液を加
え、10分間反応後同様に5%炭酸水素ナトリウム水溶液
1.3mlを加えた。反応液を濃縮した。得られた残渣を
水、ジエチルエーテルにて順次洗浄して表題の化合物
(21)の121mgを得た。(2)1−N−〔(2R,3R)−4
−アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロキシブチリル〕−
5−デオキシ−5−フルオロカナマイシンA(本発明化
合物No.4)の製造 前項(1)で得た化合物(21)の119mgを2規定アンモ
ニア水−テトラヒドロフラン(1:1)の混液6mlに溶解し
た。室温にて一日加水分解反応させ、3″−N−トリフ
ルオロアセチル基の脱離を行なった。その後、反応液を
濃縮した。得られた固体を酢酸−ジオキサン−水(1:2
0:20)4.9mlに溶解し、その溶液にパラジウム黒を触媒
として室温にて水素を吹き込み、2時間接触還元してア
ジド基のアミノ基への変換とN−ベンジルオキシカルボ
ニル基の脱離を行った。反応液を濾過後、濾液を濃縮し
た。得られた固体を水に溶解しCM−セファデックスC-25
のカラムに通し0→0.2規定アンモニア水により、その
アンモニア濃度を次第に増大しつつ展開した。目的の本
発明化合物を含む部分を集め濃縮した。表題の本発明化
合物No.4の40mgを得た。
▲〔α〕24 D▼+81°(c0.5,水) 実施例5 (1)1−N−〔(2R,3R)−4−アジド−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−3,2′,6′−トリス
(N−ベンジルオキシカルボニル)−3″−N−トリフ
ルオロアセチルカナマイシンB〔化合物(22)〕の調製 3,2′,6′−トリス(N−ベンジルオキシカルボニル)
−3″−N−トリフルオロアセチルカナマイシンBの15
0mgをテトラヒドロフラン−水(2:1)の混液4.5mlに溶
解した。参考例1で得られた化合物(15)の118mgをテ
トラヒドロフラン3mlに溶解した溶液を加えた。室温に
て10分間反応後、酸性の反応液に5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液1.5mlを加え中和した。反応液を濃縮し、得ら
れた残渣を水、ジエチルエーテルにて順次洗浄して、表
題化合物(22)の無色固体の156.1mgを得た。収率91
%。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−3,2′,6′−トリス
(N−ベンジルオキシカルボニル)−3″−N−トリフ
ルオロアセチルカナマイシンB〔化合物(22)〕の調製 3,2′,6′−トリス(N−ベンジルオキシカルボニル)
−3″−N−トリフルオロアセチルカナマイシンBの15
0mgをテトラヒドロフラン−水(2:1)の混液4.5mlに溶
解した。参考例1で得られた化合物(15)の118mgをテ
トラヒドロフラン3mlに溶解した溶液を加えた。室温に
て10分間反応後、酸性の反応液に5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液1.5mlを加え中和した。反応液を濃縮し、得ら
れた残渣を水、ジエチルエーテルにて順次洗浄して、表
題化合物(22)の無色固体の156.1mgを得た。収率91
%。
(2)1−N−〔(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕カナマイシンB(本発明
化合物No.5)の製造 前項(1)の化合物(22)の125mgを3規定アンモニア
水−テトラヒドロフラン(1:2)の混液6mlに溶解した。
室温にて一日加水分解せしめ、3″−N−トリフルオロ
アセチル基の脱離を行なった。その後、反応液を濃縮し
た。得られた固体を酢酸−ジオキサン−水(1:20:20)
の混液4.1mlに溶解し、その溶液にパラジウム黒を触媒
として室温にて水素を吹き込み1時間接触還元するとア
ジド基のアミノ基への変換が行われ、かつN−ベンジル
オキシカルボニル基の脱離も行われた。反応液を濾過
後、濃縮した。得られた固体を水に溶解しCM−セファデ
ックスC-25のカラム25mlに通し、0〜0.2規定アンモニ
ア水により、そのアンモニア濃度を次第に増大しつつ展
開した。溶離液はニンヒドリン呈色試験を行ない、目的
化合物を含む部分(75-95ml)を集め濃縮し無色固体と
して表題の本発明化合物No.5の44.3mgを得た。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕カナマイシンB(本発明
化合物No.5)の製造 前項(1)の化合物(22)の125mgを3規定アンモニア
水−テトラヒドロフラン(1:2)の混液6mlに溶解した。
室温にて一日加水分解せしめ、3″−N−トリフルオロ
アセチル基の脱離を行なった。その後、反応液を濃縮し
た。得られた固体を酢酸−ジオキサン−水(1:20:20)
の混液4.1mlに溶解し、その溶液にパラジウム黒を触媒
として室温にて水素を吹き込み1時間接触還元するとア
ジド基のアミノ基への変換が行われ、かつN−ベンジル
オキシカルボニル基の脱離も行われた。反応液を濾過
後、濃縮した。得られた固体を水に溶解しCM−セファデ
ックスC-25のカラム25mlに通し、0〜0.2規定アンモニ
ア水により、そのアンモニア濃度を次第に増大しつつ展
開した。溶離液はニンヒドリン呈色試験を行ない、目的
化合物を含む部分(75-95ml)を集め濃縮し無色固体と
して表題の本発明化合物No.5の44.3mgを得た。
▲〔α〕20 D▼+80°(c1,水) 実施例6 (1)1−N−〔(2R,3R)−4−アジド−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−3,2′,6′−トリス
(N−ベンジルオキシカルボニル)−3″−N−トリフ
ルオロアセチルトブラマイシン[化合物(23)]の調製 3,2′,6′−トリス(N−ベンジルオキシカルボニル)
−3″−N−トリフルオロアセチルトブラマイシンの10
0mgをテトラヒドロフラン−水(3:1)の混液4mlに溶解
した。この溶液に参考例1で得られた化合物(15)の67
mgをテトラヒドロフラン1.8mlに溶解した溶液を加え
た。室温にて10分間反応後、酸性の反応液に5%炭酸水
素ナトリウム水溶液0.4mlを加え中和した。ついで、さ
らに上記と同量の化合物(15)のテトラヒドロフラン溶
液を加え、10分後同様に5%炭酸水素ナトリウム水溶液
1.2mlを加えた。反応液を濃縮し、得られた残渣を水、
ジエチルエーテルにて順次洗浄して、表題化合物(23)
の無色固体109.2mgを得た。収率95%。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−3,2′,6′−トリス
(N−ベンジルオキシカルボニル)−3″−N−トリフ
ルオロアセチルトブラマイシン[化合物(23)]の調製 3,2′,6′−トリス(N−ベンジルオキシカルボニル)
−3″−N−トリフルオロアセチルトブラマイシンの10
0mgをテトラヒドロフラン−水(3:1)の混液4mlに溶解
した。この溶液に参考例1で得られた化合物(15)の67
mgをテトラヒドロフラン1.8mlに溶解した溶液を加え
た。室温にて10分間反応後、酸性の反応液に5%炭酸水
素ナトリウム水溶液0.4mlを加え中和した。ついで、さ
らに上記と同量の化合物(15)のテトラヒドロフラン溶
液を加え、10分後同様に5%炭酸水素ナトリウム水溶液
1.2mlを加えた。反応液を濃縮し、得られた残渣を水、
ジエチルエーテルにて順次洗浄して、表題化合物(23)
の無色固体109.2mgを得た。収率95%。
(2)1−N−〔(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕トブラマイシン(本発明
化合物No.6)の製造 前項(1)の化合物(23)の103.3mgを5規定アンモニ
ア水−テトラヒドロフラン(1:4)の混液5mlに溶解し
た。室温にて一日加水分解反応せしめ、3″−N−トリ
フルオロアセチル基の脱離を行なった。その後、反応液
を濃縮した。得られた固体を酢酸−ジオキサン−水(1:
20:20)の混液4.1mlに溶解した。その溶液にパラジウム
黒を触媒として室温にて水素を吹き込み2時間接触還元
して、アジド基のアミノ基への変換と、N−ベンジルオ
キシカルボニル基の脱離を行った。反応液を濾過後、濃
縮した。得られた固体を水に溶解しCM−セファデックス
C-25のカラム30mlに通し、0〜0.2規定アンモニア水に
より、そのアンモニア濃度を次第に増大しつつ展開し
た。溶離液のうち、目的化合物を含む部分(80-100ml)
(ニンヒドリン呈色陽性)を集め濃縮し無色固体として
表題の本発明化合物No.6の32.3mgを得た。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕トブラマイシン(本発明
化合物No.6)の製造 前項(1)の化合物(23)の103.3mgを5規定アンモニ
ア水−テトラヒドロフラン(1:4)の混液5mlに溶解し
た。室温にて一日加水分解反応せしめ、3″−N−トリ
フルオロアセチル基の脱離を行なった。その後、反応液
を濃縮した。得られた固体を酢酸−ジオキサン−水(1:
20:20)の混液4.1mlに溶解した。その溶液にパラジウム
黒を触媒として室温にて水素を吹き込み2時間接触還元
して、アジド基のアミノ基への変換と、N−ベンジルオ
キシカルボニル基の脱離を行った。反応液を濾過後、濃
縮した。得られた固体を水に溶解しCM−セファデックス
C-25のカラム30mlに通し、0〜0.2規定アンモニア水に
より、そのアンモニア濃度を次第に増大しつつ展開し
た。溶離液のうち、目的化合物を含む部分(80-100ml)
(ニンヒドリン呈色陽性)を集め濃縮し無色固体として
表題の本発明化合物No.6の32.3mgを得た。
▲〔α〕24 D▼+73°(c0.5,水)1 H-NMRスペクトル(20%重アンモニア−重水中、 TMS内部標準): δ 4.25(1H,dd,H−2) 4.87(1H,dddd,H−3) JH-2,F=31,JH-3,F=48, JH-2,H-3=2Hz 実施例7 (1)1−N−〔(2R,3R)−4−アジド−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−3,2′,6′−トリス
(N−ベンジルオキシカルボニル)−3″−N−トリフ
ルオロアセチルジベカシン[化合物(24)]の調製 3,2′,6′−トリス(N−ベンジルオキシカルボニル)
−3″−N−トリフルオロアセチルジベカシンの250mg
をテトラヒドロフラン−水(2:1)の混液7.5mlに溶解し
た。参考例1で得られた化合物(15)の102mgをテトラ
ヒドロフラン2.5mlに溶解した溶液を加え、ついですぐ
に5%炭酸水素ナトリウム水溶液1mlを加え酸性の反応
液を中和した。室温で30分反応後、さらに化合物(15)
の53mgのテトラヒドロフラン溶液1.3mlを加え、反応さ
せた。以後、5%炭酸水素ナトリウム水溶液0.5mlで中
和した。これより室温で0.5時間放置後、反応液を濃縮
し、得られた残渣を水、ジエチルエーテルにて順次洗浄
して、表題化合物(24)の無色固体283mgを得た。収率9
8%。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−3,2′,6′−トリス
(N−ベンジルオキシカルボニル)−3″−N−トリフ
ルオロアセチルジベカシン[化合物(24)]の調製 3,2′,6′−トリス(N−ベンジルオキシカルボニル)
−3″−N−トリフルオロアセチルジベカシンの250mg
をテトラヒドロフラン−水(2:1)の混液7.5mlに溶解し
た。参考例1で得られた化合物(15)の102mgをテトラ
ヒドロフラン2.5mlに溶解した溶液を加え、ついですぐ
に5%炭酸水素ナトリウム水溶液1mlを加え酸性の反応
液を中和した。室温で30分反応後、さらに化合物(15)
の53mgのテトラヒドロフラン溶液1.3mlを加え、反応さ
せた。以後、5%炭酸水素ナトリウム水溶液0.5mlで中
和した。これより室温で0.5時間放置後、反応液を濃縮
し、得られた残渣を水、ジエチルエーテルにて順次洗浄
して、表題化合物(24)の無色固体283mgを得た。収率9
8%。
(2)1−N−〔(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕ジベカシン(本発明化合
物No.7)の製造 前項(1)の化合物(24)の300mgを4規定アンモニア
水−テトラヒドロフラン(1:3)の混液12mlに溶解し
た。室温にて一日加水分解せしめ、3″−N−トリフル
オロアセチル基の脱離を行なった。その後、反応液を濃
縮して得られた固体を酢酸−ジオキサン−水(1:20:2
0)の混液12.3mlに溶解した。その溶液にパラジウム黒
を触媒として室温にて水素を吹き込み1時間接触還元し
て、アジド基のアミノ基への変換を行ない、かつN−ベ
ンジルオキシカルボニル基を脱離せしめた。反応液を濾
過後、濃縮した。得られた固体を水に溶解しCM−セファ
デックスC-25のカラム30mlに通し、0〜0.15規定アンモ
ニア水により、そのアンモニア濃度を次第に増大しつつ
展開した。溶離液は、ニンヒドリン呈色を示す目的化合
物を含む部分(360-500ml)を集め、濃縮し、無色固体
として表題の本発明化合物No.7の125.3mgを得た。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕ジベカシン(本発明化合
物No.7)の製造 前項(1)の化合物(24)の300mgを4規定アンモニア
水−テトラヒドロフラン(1:3)の混液12mlに溶解し
た。室温にて一日加水分解せしめ、3″−N−トリフル
オロアセチル基の脱離を行なった。その後、反応液を濃
縮して得られた固体を酢酸−ジオキサン−水(1:20:2
0)の混液12.3mlに溶解した。その溶液にパラジウム黒
を触媒として室温にて水素を吹き込み1時間接触還元し
て、アジド基のアミノ基への変換を行ない、かつN−ベ
ンジルオキシカルボニル基を脱離せしめた。反応液を濾
過後、濃縮した。得られた固体を水に溶解しCM−セファ
デックスC-25のカラム30mlに通し、0〜0.15規定アンモ
ニア水により、そのアンモニア濃度を次第に増大しつつ
展開した。溶離液は、ニンヒドリン呈色を示す目的化合
物を含む部分(360-500ml)を集め、濃縮し、無色固体
として表題の本発明化合物No.7の125.3mgを得た。
▲〔α〕19 D▼+86°(c1,水);1 H-NMRスペクトル(20%重アンモニア−重水中、 TMS内部標準): δ 4.32(1H,dd,H−2) 4.94(1H,dddd,H−3) 5.19(1H,d,H−1″) 5.21(1H,d,H−1′) JH-2,F=31,JH-3,F=48Hz 実施例8 (1)1−N−〔(2R,3R)−4−アジド−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−3,2′,6′−トリス
(N−ベンジルオキシカルボニル)−5−デオキシ−5
−フルオロ−3″−N−トリフルオロアセチルカナマイ
シンB〔化合物(26)〕の調製 上記の式で示される化合物(25)、すなわち3,2′,6′
−トリス(N−ベンジルオキシカルボニル)−5−デオ
キシ−5−フルオロ−3″−N−トリフルオロアセチル
カナマイシンB(これの調製法は本出願人の出願に係る
特願昭61-181850号明細書に記載される)の150mgをテト
ラヒドロフラン−水(3:1)の混液6mlに溶解した溶液に
対して、参考例1で得られた化合物(15)の101mgをテ
トラヒドロフラン2.7mlに溶解した溶液を加えた。室温
にて10分間反応後、反応液に5%炭酸水素ナトリウム水
溶液0.6mlを加え中和した。次いでさらに上記と同量の
化合物(15)のテトラヒドロフラン溶液を加え、10分間
反応後、同様に5%炭酸水素ナトリウム水溶液1.8mlを
加えた。反応液を濃縮し、得られた残渣を水、ジエチル
エーテルにて順次洗浄し、表題の化合物(26)の160mg
を得た。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−3,2′,6′−トリス
(N−ベンジルオキシカルボニル)−5−デオキシ−5
−フルオロ−3″−N−トリフルオロアセチルカナマイ
シンB〔化合物(26)〕の調製 上記の式で示される化合物(25)、すなわち3,2′,6′
−トリス(N−ベンジルオキシカルボニル)−5−デオ
キシ−5−フルオロ−3″−N−トリフルオロアセチル
カナマイシンB(これの調製法は本出願人の出願に係る
特願昭61-181850号明細書に記載される)の150mgをテト
ラヒドロフラン−水(3:1)の混液6mlに溶解した溶液に
対して、参考例1で得られた化合物(15)の101mgをテ
トラヒドロフラン2.7mlに溶解した溶液を加えた。室温
にて10分間反応後、反応液に5%炭酸水素ナトリウム水
溶液0.6mlを加え中和した。次いでさらに上記と同量の
化合物(15)のテトラヒドロフラン溶液を加え、10分間
反応後、同様に5%炭酸水素ナトリウム水溶液1.8mlを
加えた。反応液を濃縮し、得られた残渣を水、ジエチル
エーテルにて順次洗浄し、表題の化合物(26)の160mg
を得た。
(2)1−N−〔(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−5−デオキシ−5−フ
ルオロカナマイシンB(本発明化合物No.8)の製造 前項(1)の化合物(26)の151mgを5規定アンモニア
水−テトラヒドロフラン(1:4)の混液7.3mlに溶解し,
室温にて一日加水分解により3″−N−トリフルオロア
セチル基の脱離を行なった。この後、反応液を濃縮し、
得られた固体を酢酸−ジオキサン−水(1:20:20)の混
液5.9mlに溶解した。その溶液にパラジウム黒を触媒と
して室温にて水素を吹き込み2時間接触還元を行ない、
アジド基のアミノ基への変換とN−ベンジルオキシカル
ボニル基の脱離を行なった。反応液を濾過し、濾液を濃
縮した。得られた固体を水に溶解し、CM−セファデック
スC-25のカラムに通し0→0.2規定アンモニア水によ
り、そのアンモニア濃度を次第に増大しつつ展開した。
目的物を含む部分を集め濃縮し表題の本発明化合物No.8
の48.2mgを得た。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−5−デオキシ−5−フ
ルオロカナマイシンB(本発明化合物No.8)の製造 前項(1)の化合物(26)の151mgを5規定アンモニア
水−テトラヒドロフラン(1:4)の混液7.3mlに溶解し,
室温にて一日加水分解により3″−N−トリフルオロア
セチル基の脱離を行なった。この後、反応液を濃縮し、
得られた固体を酢酸−ジオキサン−水(1:20:20)の混
液5.9mlに溶解した。その溶液にパラジウム黒を触媒と
して室温にて水素を吹き込み2時間接触還元を行ない、
アジド基のアミノ基への変換とN−ベンジルオキシカル
ボニル基の脱離を行なった。反応液を濾過し、濾液を濃
縮した。得られた固体を水に溶解し、CM−セファデック
スC-25のカラムに通し0→0.2規定アンモニア水によ
り、そのアンモニア濃度を次第に増大しつつ展開した。
目的物を含む部分を集め濃縮し表題の本発明化合物No.8
の48.2mgを得た。
▲〔α〕25 D▼+81°(c1,水) 実施例9 (1)1−N−〔(2R,3R)−4−アジド−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−3,2′,6′−トリス
(N−ベンジルオキシカルボニル)−5−デオキシ−5
−フルオロ−3″−N−トリフルオロアセチルトブラマ
イシン〔化合物(28)〕の製造 上記の式で示される化合物(27)、すなわち3,2′,6′
−トリス(N−ベンジルオキシカルボニル)−5−デオ
キシ−5−フルオロ−3″−N−トリフルオロアセチル
トブラマイシン(該化合物の調製法は特願昭61-181850
号明細書に記載される)の132mgをテトラヒドロフラン
−水(3:1)の混液5.3mlに溶解した溶液に、参考例1で
得られた化合物(15)の89mgをテトラヒドロフラン2.4m
lに溶解した溶液を加えた。室温にて10分間反応後、反
応液に5%炭酸水素ナトリウム水溶液0.53mlを加え中和
した。次いでさらに上記と同量の化合物(15)のテトラ
ヒドロフラン溶液を加え、10分間反応後、同様に5%炭
酸水素ナトリウム水溶液1.6mlを加えた。反応液を濃縮
し、得られた残渣を水、ジエチルエーテルにて順次洗浄
し、表題化合物(28)の144.5mgを得た。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−3,2′,6′−トリス
(N−ベンジルオキシカルボニル)−5−デオキシ−5
−フルオロ−3″−N−トリフルオロアセチルトブラマ
イシン〔化合物(28)〕の製造 上記の式で示される化合物(27)、すなわち3,2′,6′
−トリス(N−ベンジルオキシカルボニル)−5−デオ
キシ−5−フルオロ−3″−N−トリフルオロアセチル
トブラマイシン(該化合物の調製法は特願昭61-181850
号明細書に記載される)の132mgをテトラヒドロフラン
−水(3:1)の混液5.3mlに溶解した溶液に、参考例1で
得られた化合物(15)の89mgをテトラヒドロフラン2.4m
lに溶解した溶液を加えた。室温にて10分間反応後、反
応液に5%炭酸水素ナトリウム水溶液0.53mlを加え中和
した。次いでさらに上記と同量の化合物(15)のテトラ
ヒドロフラン溶液を加え、10分間反応後、同様に5%炭
酸水素ナトリウム水溶液1.6mlを加えた。反応液を濃縮
し、得られた残渣を水、ジエチルエーテルにて順次洗浄
し、表題化合物(28)の144.5mgを得た。
(2)1−N−〔(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−5−デオキシ−5−フ
ルオロトブラマイシン(本発明化合物No.9)の製造 前項(1)の化合物(28)の110mgを5規定アンモニア
水−テトラヒドロフラン(1:4)の混液5.3mlに溶解し、
室温にて一日加水分解により3″−N−トリフルオロア
セチル基の脱離を行なった。その後、反応液を濃縮し、
得られた固体を酢酸−ジオキサン−水(1:20:20)の混
液4.4mlに溶解した。この溶液にパラジウム黒を触媒と
して室温にて水素を吹き込み2時間接触還元して、アジ
ド基のアミノ基への変換とN−ベンジルオキシカルボニ
ル基の脱離を行なった。反応液を濾過後、濾液を濃縮し
た。得られた固体を水に溶解しCM−セファデックスC-25
のカラムに通し、0→0.2規定アンモニア水により、そ
のアンモニア濃度を増大しつつ展開した。目的化合物を
含む部分を集めて濃縮し表題の本発明化合物No.9の35.2
mgを得た。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−5−デオキシ−5−フ
ルオロトブラマイシン(本発明化合物No.9)の製造 前項(1)の化合物(28)の110mgを5規定アンモニア
水−テトラヒドロフラン(1:4)の混液5.3mlに溶解し、
室温にて一日加水分解により3″−N−トリフルオロア
セチル基の脱離を行なった。その後、反応液を濃縮し、
得られた固体を酢酸−ジオキサン−水(1:20:20)の混
液4.4mlに溶解した。この溶液にパラジウム黒を触媒と
して室温にて水素を吹き込み2時間接触還元して、アジ
ド基のアミノ基への変換とN−ベンジルオキシカルボニ
ル基の脱離を行なった。反応液を濾過後、濾液を濃縮し
た。得られた固体を水に溶解しCM−セファデックスC-25
のカラムに通し、0→0.2規定アンモニア水により、そ
のアンモニア濃度を増大しつつ展開した。目的化合物を
含む部分を集めて濃縮し表題の本発明化合物No.9の35.2
mgを得た。
▲〔α〕20 D▼+83°(c1,水) 実施例10 (1)1−N−〔(2R,3R)−4−アジド−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−3,2′,6′−トリス
(N−ベンジルオキシカルボニル)−5−デオキシ−5
−フルオロ−3″−N−トリフルオロアセチルジベカシ
ン〔化合物(30)〕の製造 上記の式で示される化合物(29)、すなわち3,2′,6′
−トリス(N−ベンジルオキシカルボニル)−5−デオ
キシ−5−フルオロ−3″−N−トリフルオロアセチル
ジベカシン(特願昭61-181850号(特開昭63-39891号)
明細書に記載の化合物)112mgをテトラヒドロフラン−
水(3:1)の混液4.5mlに溶解した溶液に参考例1の化合
物(15)の92mg(3倍モル)をテトラヒドロフラン2.8m
lに溶解した溶液を加えた。15分間反応後、反応液に5
%炭酸水素ナトリウム水溶液0.55mlを加えた。反応液を
減圧濃縮し残渣を水(10ml×4)、ジエチルエーテル
(10ml×3)で順次洗浄し、表題化合物(30)を淡黄色
固体として119mgを得た。収率92%。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−3,2′,6′−トリス
(N−ベンジルオキシカルボニル)−5−デオキシ−5
−フルオロ−3″−N−トリフルオロアセチルジベカシ
ン〔化合物(30)〕の製造 上記の式で示される化合物(29)、すなわち3,2′,6′
−トリス(N−ベンジルオキシカルボニル)−5−デオ
キシ−5−フルオロ−3″−N−トリフルオロアセチル
ジベカシン(特願昭61-181850号(特開昭63-39891号)
明細書に記載の化合物)112mgをテトラヒドロフラン−
水(3:1)の混液4.5mlに溶解した溶液に参考例1の化合
物(15)の92mg(3倍モル)をテトラヒドロフラン2.8m
lに溶解した溶液を加えた。15分間反応後、反応液に5
%炭酸水素ナトリウム水溶液0.55mlを加えた。反応液を
減圧濃縮し残渣を水(10ml×4)、ジエチルエーテル
(10ml×3)で順次洗浄し、表題化合物(30)を淡黄色
固体として119mgを得た。収率92%。
(2)1−N−〔(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオ
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−5−デオキシ−5−フ
ルオロジベカシン(本発明化合物No.10)の合成 前項(1)の化合物(30)の97mgを5Nアンモニア水−テ
トラヒドロフラン(1:4)の混合溶媒4.9mlに溶解し室温
で加水分解させた。20時間後、減圧濃縮し、固体として
96mgの脱トリフルオロアセチル体を得た。この脱トリフ
ルオロアセチル体96mgをジオキサン−酢酸−水(4:1:
1)6.7mlに溶解し、この溶液にパラジウム黒の水懸濁液
10滴を加え、常圧で水素を吹込んで2時間還元した。そ
の後、触媒を濾去し、パラジウムを水洗して濾液と洗液
を合わせて減圧濃縮した。得られた固体を水溶液とし、
CM−セファデックスC-25 30mlカラムに添加後、カラム
を水洗し、0.05から0.2規定までアンモニア濃度を連続
的に変化させながら溶出した。相当するフラクションを
合わせ、濃縮乾固して33.5mgの表題の本発明化合物No.1
0を無色固体として得た(一炭酸塩、一水塩としての収
率58%)。
ロ−2−ヒドロキシブチリル〕−5−デオキシ−5−フ
ルオロジベカシン(本発明化合物No.10)の合成 前項(1)の化合物(30)の97mgを5Nアンモニア水−テ
トラヒドロフラン(1:4)の混合溶媒4.9mlに溶解し室温
で加水分解させた。20時間後、減圧濃縮し、固体として
96mgの脱トリフルオロアセチル体を得た。この脱トリフ
ルオロアセチル体96mgをジオキサン−酢酸−水(4:1:
1)6.7mlに溶解し、この溶液にパラジウム黒の水懸濁液
10滴を加え、常圧で水素を吹込んで2時間還元した。そ
の後、触媒を濾去し、パラジウムを水洗して濾液と洗液
を合わせて減圧濃縮した。得られた固体を水溶液とし、
CM−セファデックスC-25 30mlカラムに添加後、カラム
を水洗し、0.05から0.2規定までアンモニア濃度を連続
的に変化させながら溶出した。相当するフラクションを
合わせ、濃縮乾固して33.5mgの表題の本発明化合物No.1
0を無色固体として得た(一炭酸塩、一水塩としての収
率58%)。
▲〔α〕20 D▼+86°(c1,水) なお、実施例4で用いた化合物(20)、すなわち3、
6′−ビス(N−ベンジルオキシカルボニル)−5−デ
オキシ−5−フルオロ−3″−N−トリフルオロアセチ
ルカナマイシンAは新規化合物であり、これは本発明者
が新らたに合成した新規化合物の5−デオキシ−5−フ
ルオロカナマイシンAを米国特許第4,297,485号の実施
例1及び33に記載されたアミノ基保護法で保護して調製
されたものである。5−デオキシ−5−フルオロカナマ
イシンAの合成法を次に参考例2について説明する。参
考例2に示された夫々の式において、Acはアセチル基、
Zはベンジルオキシカルボニル基、Msはメシル基(-SO2
CH3)を表わす。
6′−ビス(N−ベンジルオキシカルボニル)−5−デ
オキシ−5−フルオロ−3″−N−トリフルオロアセチ
ルカナマイシンAは新規化合物であり、これは本発明者
が新らたに合成した新規化合物の5−デオキシ−5−フ
ルオロカナマイシンAを米国特許第4,297,485号の実施
例1及び33に記載されたアミノ基保護法で保護して調製
されたものである。5−デオキシ−5−フルオロカナマ
イシンAの合成法を次に参考例2について説明する。参
考例2に示された夫々の式において、Acはアセチル基、
Zはベンジルオキシカルボニル基、Msはメシル基(-SO2
CH3)を表わす。
参考例2 1)2′,3′,4′,2″,4″,6″−ヘキサ−O−アセチル
−1,3,6′,3″−テトラキス(N−ベンジルオキシカル
ボニル)カナマイシンA(化合物a)の合成 上記の式(V)で示される1,3,6′,3″−テトラキス
(N−ベンジルオキシカルボニル)カナマイシンAの6g
を無水ピリジン120mlに溶解し、無水酢酸13.31mlを加
え、室温にて1晩反応させた(アセチル化)。反応液に
水12.7mlを加えたのち、減圧にて濃縮した。残渣をクロ
ロホルムにて抽出し、10%硫酸水素カリウム水溶液、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液、水にて順次洗浄し、無水
硫酸ナトリウムにて脱水した。この溶液を減圧濃縮し乾
固して表題化合物(a)の8.13gを得た。
−1,3,6′,3″−テトラキス(N−ベンジルオキシカル
ボニル)カナマイシンA(化合物a)の合成 上記の式(V)で示される1,3,6′,3″−テトラキス
(N−ベンジルオキシカルボニル)カナマイシンAの6g
を無水ピリジン120mlに溶解し、無水酢酸13.31mlを加
え、室温にて1晩反応させた(アセチル化)。反応液に
水12.7mlを加えたのち、減圧にて濃縮した。残渣をクロ
ロホルムにて抽出し、10%硫酸水素カリウム水溶液、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液、水にて順次洗浄し、無水
硫酸ナトリウムにて脱水した。この溶液を減圧濃縮し乾
固して表題化合物(a)の8.13gを得た。
比旋光度:▲〔α〕20 D▼+73°(c1.08,クロロホル
ム) 2)2′,3′,4′,2″,4″,6″−ヘキサ−O−アセチル
−1,3,6′,3″−テトラキス(N−ベンジルオキシカル
ボニル)−5−O−メシルカナマイシンA(化合物b)
の製造 前項で得た化合物(a)の7.4gを無水ジクロロメタン14
8mlに溶解し、4−ジメチルアミノピリジン21.3gを加
え、氷冷中攪拌しながらメシルクロリド(メシル化剤)
6.75mlを加えた。室温にて2時間反応させた(5位水酸
基のメシル化)。その後、水7.85mlを加えよく攪拌のの
ちクロロホルム500mlにて希釈した。水、10%硫酸水素
カリウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水に
て順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて脱水した。この
溶液を減圧にて濃縮乾固し表題化合物(b)の8.3gを得
た。
ム) 2)2′,3′,4′,2″,4″,6″−ヘキサ−O−アセチル
−1,3,6′,3″−テトラキス(N−ベンジルオキシカル
ボニル)−5−O−メシルカナマイシンA(化合物b)
の製造 前項で得た化合物(a)の7.4gを無水ジクロロメタン14
8mlに溶解し、4−ジメチルアミノピリジン21.3gを加
え、氷冷中攪拌しながらメシルクロリド(メシル化剤)
6.75mlを加えた。室温にて2時間反応させた(5位水酸
基のメシル化)。その後、水7.85mlを加えよく攪拌のの
ちクロロホルム500mlにて希釈した。水、10%硫酸水素
カリウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水に
て順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて脱水した。この
溶液を減圧にて濃縮乾固し表題化合物(b)の8.3gを得
た。
比旋光度:▲〔α〕20 D▼+69°(c1.08,クロロホル
ム) 3)5,2′,3′,4′,2″,4″,6″−ヘプタ−O−アセチ
ル−1,3,6′,3″−テトラキス(N−ベンジルオキシカ
ルボニル)−5−エピカナマイシンA(化合物c)の合
成 前項の化合物(b)の8.1gを無水ジメチルホルムアミド
405mlに溶解し無水酢酸ナトリウム4.91gを加え、100℃
にて激しく攪拌しながら20時間反応させた(5位のアセ
チル化とエピ化)。反応液を減圧にて濃縮し残渣をクロ
ロホルムにて抽出し、水洗後、無水硫酸ナトリウムにて
脱水した。この溶液を減圧にて濃縮乾固し、表題化合物
(c)の8.1gを得た。
ム) 3)5,2′,3′,4′,2″,4″,6″−ヘプタ−O−アセチ
ル−1,3,6′,3″−テトラキス(N−ベンジルオキシカ
ルボニル)−5−エピカナマイシンA(化合物c)の合
成 前項の化合物(b)の8.1gを無水ジメチルホルムアミド
405mlに溶解し無水酢酸ナトリウム4.91gを加え、100℃
にて激しく攪拌しながら20時間反応させた(5位のアセ
チル化とエピ化)。反応液を減圧にて濃縮し残渣をクロ
ロホルムにて抽出し、水洗後、無水硫酸ナトリウムにて
脱水した。この溶液を減圧にて濃縮乾固し、表題化合物
(c)の8.1gを得た。
比旋光度:▲〔α〕20 D▼+56°(c0.98,クロロホル
ム) 4)1,3,6′,3″−テトラキス(N−ベンジルオキシカ
ルボニル)−5−エピカナマイシンA(化合物d)の合
成 前項の化合物(c)の5gをメタノール200ml、水20mlの
混液に溶解し、炭酸ナトリウム5.64gを加え室温にて2
時間激しく攪拌して加水分解した(脱アセチル化)。反
応液を希塩酸にて中和したのち、減圧濃縮し、残渣を大
量の水にて洗浄し、乾燥させ表題化合物(d)の3.1gを
得た。
ム) 4)1,3,6′,3″−テトラキス(N−ベンジルオキシカ
ルボニル)−5−エピカナマイシンA(化合物d)の合
成 前項の化合物(c)の5gをメタノール200ml、水20mlの
混液に溶解し、炭酸ナトリウム5.64gを加え室温にて2
時間激しく攪拌して加水分解した(脱アセチル化)。反
応液を希塩酸にて中和したのち、減圧濃縮し、残渣を大
量の水にて洗浄し、乾燥させ表題化合物(d)の3.1gを
得た。
比旋光度:▲〔α〕20 D▼+74°(c0.88,ピリジン) 5)2′,3′,4′,2″,4″,6″−ヘキサ−O−アセチル
−1,3,6′,3″−テトラキス(N−ベンジルオキシカル
ボニル)−5−エピカナマイシンA(化合物e)の合成 前項の化合物(d)の4.02gを無水ピリジン80.5mlに溶
解し、無水酢酸11.1mlを加え、室温にて1晩反応させた
(アセチル化)。反応液に水10.6mlを加えたのち減圧濃
縮した。残渣をクロロホルムにて抽出し、10%硫酸水素
カリウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水に
て順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて脱水した。この
溶液を減圧にて濃縮乾固し、表題化合物(e)の5.24g
を得た。
−1,3,6′,3″−テトラキス(N−ベンジルオキシカル
ボニル)−5−エピカナマイシンA(化合物e)の合成 前項の化合物(d)の4.02gを無水ピリジン80.5mlに溶
解し、無水酢酸11.1mlを加え、室温にて1晩反応させた
(アセチル化)。反応液に水10.6mlを加えたのち減圧濃
縮した。残渣をクロロホルムにて抽出し、10%硫酸水素
カリウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水に
て順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて脱水した。この
溶液を減圧にて濃縮乾固し、表題化合物(e)の5.24g
を得た。
比旋光度:▲〔α〕20 D▼+77°(c0.84,クロロホル
ム) 6)2′,3′,4′,2″,4″,6″−ヘキサ−O−アセチル
−1,3,6′,3″−テトラキス(N−ベンジルオキシカル
ボニル)−5−デオキシ−5−フルオロカナマイシンA
(化合物f)の合成 ジエチルアミノスルファトリフルオロリド(弗化剤)2.
25mlを無水ジクロロメタン78.1mlにて希釈し、これに前
項の化合物(e)の4.7gを無水ジクロロメタン156ml、
無水ピリジン4.5mlの混液に溶解した溶液を0℃におい
て加えた。室温にて1時間反応させた〔5位水酸基の弗
素化と立体位置の反転;「ケミカル・アブストラクツ」
90巻104,301(1979)参照〕。その後に反応液を、氷冷
した飽和炭酸水素ナトリウム水溶液234mlに投入した。
これをクロロホルム250mlにて抽出した。クロロホルム
溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水にて順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムにて脱水した。この溶液を減圧
濃縮し、乾固して表題化合物(f)の4.8gを得た。
ム) 6)2′,3′,4′,2″,4″,6″−ヘキサ−O−アセチル
−1,3,6′,3″−テトラキス(N−ベンジルオキシカル
ボニル)−5−デオキシ−5−フルオロカナマイシンA
(化合物f)の合成 ジエチルアミノスルファトリフルオロリド(弗化剤)2.
25mlを無水ジクロロメタン78.1mlにて希釈し、これに前
項の化合物(e)の4.7gを無水ジクロロメタン156ml、
無水ピリジン4.5mlの混液に溶解した溶液を0℃におい
て加えた。室温にて1時間反応させた〔5位水酸基の弗
素化と立体位置の反転;「ケミカル・アブストラクツ」
90巻104,301(1979)参照〕。その後に反応液を、氷冷
した飽和炭酸水素ナトリウム水溶液234mlに投入した。
これをクロロホルム250mlにて抽出した。クロロホルム
溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水にて順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムにて脱水した。この溶液を減圧
濃縮し、乾固して表題化合物(f)の4.8gを得た。
比旋光度:▲〔α〕20 D▼+90°(c1.05,クロロホル
ム) 元素分析(C62H71FN4O24として) 実験値C58.27,H5.68,N4.50,F1.48% 計算値C58.39,H5.61,N4.39,F1.49%19 F-NMRスペクトル(重ピリジン中、トリクロロ フルオロメタン内部標準) δ−188.88(dt) 7)1,3,6′,3″−テトラキス(N−ベンジルオキシカ
ルボニル)−5−デオキシ−5−フルオロカナマイシン
A(化合物g)の合成 前項の化合物(f)の1.4gをメタノール56ml、水5.6ml
の混液に溶解し、炭酸ナトリウム1.63gを加え、室温に
て2時間激しく攪拌して加水分解した(脱アセチル
化)。反応液に希塩酸を加えて中和しこれを減圧にて濃
縮乾固した。残渣を大量の水にて洗浄し、乾燥させ、表
題化合物(g)の1.05gを得た。
ム) 元素分析(C62H71FN4O24として) 実験値C58.27,H5.68,N4.50,F1.48% 計算値C58.39,H5.61,N4.39,F1.49%19 F-NMRスペクトル(重ピリジン中、トリクロロ フルオロメタン内部標準) δ−188.88(dt) 7)1,3,6′,3″−テトラキス(N−ベンジルオキシカ
ルボニル)−5−デオキシ−5−フルオロカナマイシン
A(化合物g)の合成 前項の化合物(f)の1.4gをメタノール56ml、水5.6ml
の混液に溶解し、炭酸ナトリウム1.63gを加え、室温に
て2時間激しく攪拌して加水分解した(脱アセチル
化)。反応液に希塩酸を加えて中和しこれを減圧にて濃
縮乾固した。残渣を大量の水にて洗浄し、乾燥させ、表
題化合物(g)の1.05gを得た。
比旋光度:▲〔α〕20 D▼+85°(c1.0,ピリジン) 8)5−デオキシ−5−フルオロカナマイシンA(化合
物h)の合成 前項の化合物(g)の820mgをジオキサン−水−酢酸
(4:1:1)の混液49mlに溶解しパラジウム黒を触媒とし
て室温にて1時間接触還元してN−ベンジルオキシカル
ボニル基を脱離せしめた。反応液を濾過後、濾液を濃縮
して得られた固体を水に溶解した。この溶液をCM−セフ
ァデックスC-25のカラムにチャージし、アンモニア水
(0→0.15規定)にて展開し、目的化合物を含む部分を
集めて濃縮し、無色固体として表題の化合物(h)の31
2mgを得た。
物h)の合成 前項の化合物(g)の820mgをジオキサン−水−酢酸
(4:1:1)の混液49mlに溶解しパラジウム黒を触媒とし
て室温にて1時間接触還元してN−ベンジルオキシカル
ボニル基を脱離せしめた。反応液を濾過後、濾液を濃縮
して得られた固体を水に溶解した。この溶液をCM−セフ
ァデックスC-25のカラムにチャージし、アンモニア水
(0→0.15規定)にて展開し、目的化合物を含む部分を
集めて濃縮し、無色固体として表題の化合物(h)の31
2mgを得た。
比旋光度:▲〔α〕23 D▼+145°(c1.0,水) 元素分析(C18H35FN4O10として): 実験値C44.13,H7.41,N11.28,F3.72% 計算値C44.44,H7.25,N11.52,F3.91%1 H-NMRスペクトル(重塩酸水中、TMS内部標準) δ 2.09(1H,q,H-2ax), 2.67(1H,dt,H-2eq), 4.26(1H,broad q,H−4又はH−6) 4.37(1H,broad q,H−6又はH−4) 5.07(1H,dt,H−5), 5.25(1H,d,H−1″), 5.55(1H,d,H−1′)19 F-NMRスペクトル(重塩酸水中、トリクロロフ ルオロメタン外部標準) δ−192.70(dt)13 C-NMRスペクトル(重塩酸水中、ジオキサン内 部標準) δ92.5(d,C−5) JC-5,F=183.7Hz
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 良昭 東京都大田区矢口2−14−6 シヤローム 多摩川305号 (72)発明者 設楽 哲夫 東京都北区十条仲原2丁目16番18号 (72)発明者 古林 良彦 神奈川県横浜市港北区下田町1丁目11−3 (72)発明者 高木 泰 神奈川県横浜市旭区東希望が丘98番地5
Claims (1)
- 【請求項1】次の一般式 〔式中、R1は次式 の(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロ
キシブチリル基であり、(a)R2,R3,R4及びR5がすべて
ヒドロキシル基であるか、又は(b)R4とR5がヒドロキ
シル基でR2とR3が水素原子であるか、又は(c)R4とR5
がヒドロキシル基でR3が水素原子、R2がフッ素原子であ
るか、又は(d)R2,R3及びR4がヒドロキシル基でR5が
フッ素原子であるか、又は(e)R2がアミノ基でR3,R4
及びR5がヒドロキシル基であるか、又は(f)R2がアミ
ノ基、R3が水素原子でR4とR5がヒドロキシル基である
か、又は(g)R2がアミノ基、R3とR4が水素原子でR5が
ヒドロキシル基であるか、又は(h)R2がアミノ基、R3
とR4がヒドロキシル基でR5がフッ素原子であるか、又は
(i)R2がアミノ基、R3が水素原子、R4がヒドロキシル
基でR5がフッ素原子であるか、又は(j)R2がアミノ
基、R3とR4が水素原子でR5がフッ素原子である〕で示さ
れる1−N−〔(2R,3R)−4−アミノ−3−フルオロ
−2−ヒドロキシブチリル〕カナマイシンA又はB誘導
体、あるいはこれの薬学的に許容される酸付加塩。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62039033A JPH0764866B2 (ja) | 1987-02-24 | 1987-02-24 | 1−n−(4−アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロキシブチリル)カナマイシン類 |
| US07/158,628 US4873225A (en) | 1987-02-24 | 1988-02-22 | 1-n-(4-amino-3-fluoro-2-hydroxybutyryl)-kanamycins |
| EP19880420066 EP0285526A3 (en) | 1987-02-24 | 1988-02-24 | 1-n-(4-amino-3-fluoro-2-hydroxybutyryl)-kanamycins |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62039033A JPH0764866B2 (ja) | 1987-02-24 | 1987-02-24 | 1−n−(4−アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロキシブチリル)カナマイシン類 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63208598A JPS63208598A (ja) | 1988-08-30 |
| JPH0764866B2 true JPH0764866B2 (ja) | 1995-07-12 |
Family
ID=12541800
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62039033A Expired - Lifetime JPH0764866B2 (ja) | 1987-02-24 | 1987-02-24 | 1−n−(4−アミノ−3−フルオロ−2−ヒドロキシブチリル)カナマイシン類 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4873225A (ja) |
| EP (1) | EP0285526A3 (ja) |
| JP (1) | JPH0764866B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3045527B2 (ja) * | 1990-08-24 | 2000-05-29 | 財団法人微生物化学研究会 | 4―0―(アミノグリコシル)―又は4,6―ジー0―(アミノグリコシル)―2,5―ジデオキシ―5,5―ジフルオロストレプタミン誘導体とその製造法 |
| US5488038A (en) * | 1992-11-27 | 1996-01-30 | Zaidan Hojin Biseibutsu Kagaku Kenkyu Kai | Dibekacin derivatives and arbekacin derivatives active against resistant bacteria |
| CZ289317B6 (cs) * | 1994-04-11 | 2002-01-16 | Sankyo Company Limited | Heterocyklická sloučenina, farmaceutický prostředek ji obsahující a její pouľití |
| DE4441678A1 (de) * | 1994-11-23 | 1996-05-30 | Basf Ag | Derivate von alpha-Halogencarbonylverbindungen, Verfahren und Zwischenprodukte zu ihrer Herstellung |
| US7794713B2 (en) | 2004-04-07 | 2010-09-14 | Lpath, Inc. | Compositions and methods for the treatment and prevention of hyperproliferative diseases |
| US7862812B2 (en) | 2006-05-31 | 2011-01-04 | Lpath, Inc. | Methods for decreasing immune response and treating immune conditions |
| US20220127297A1 (en) * | 2018-12-05 | 2022-04-28 | Agilebiotics B.V. | Novel Antibacterial 3"-Derivatives Of 4,6-Disubstituted 2,5-Dideoxystreptamine Aminoglycoside Antibiotics |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4170642A (en) * | 1973-10-01 | 1979-10-09 | Zaidan Hojin Biseibutsu Kagaku Kenkyu Kai | Derivatives of kanamycin A |
| JPS6140297A (ja) * | 1984-08-02 | 1986-02-26 | Microbial Chem Res Found | 3′−フルオロ−3′−デオキシカナマイシンa |
| US4661474A (en) * | 1984-12-15 | 1987-04-28 | Zaidan Hojin Biseibutsu Kagaku Kenkyu Kai | 2',3'-dideoxy-2'-fluorokanamycin A and 1-N-(α-hydroxy-ω-aminoalkanoyl) derivatives thereof |
-
1987
- 1987-02-24 JP JP62039033A patent/JPH0764866B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1988
- 1988-02-22 US US07/158,628 patent/US4873225A/en not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
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| EP0285526A3 (en) | 1991-04-10 |
| JPS63208598A (ja) | 1988-08-30 |
| EP0285526A2 (en) | 1988-10-05 |
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