JPH0767279B2 - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JPH0767279B2
JPH0767279B2 JP60233327A JP23332785A JPH0767279B2 JP H0767279 B2 JPH0767279 B2 JP H0767279B2 JP 60233327 A JP60233327 A JP 60233327A JP 23332785 A JP23332785 A JP 23332785A JP H0767279 B2 JPH0767279 B2 JP H0767279B2
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茂 田中
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、交流電源から電力供給を受ける直流電圧源と
その負荷装置からなる電力変換装置の制御方法に関す
る。
〔発明の技術的背景〕
直流電圧源を電源とする負荷装置としては、パルス幅変
調制御(PWM)インバータ+誘導電動機あるいは直流チ
ョツパ装置+直流電動機などがある。この直流電圧源と
して、バッテリーを使う場合はあまり問題ないが、商用
電源から交直電力交換器(コンバータ)を介して直流電
圧を得るとき、商用電源側に発生する無効電力や高調波
が近年問題になっている。
この問題を解決するために、交直電力交換器としてパル
ス幅変調制御(PWM)コンバータを商用電源と交流電圧
源(コンデンサ)との間に挿入する方式が提案されてい
る(特開昭59−61475)。
第9図は、交直電力変換器としてPWMコンバータを用い
た従来の電力変換装置の構成図を示す。
図中、SUPは単相交流電源、Lsは交流リアクトル、CONV
は交直電力変換器(コンバータ)、Cdは直流平滑コンデ
ンサ、LOADは負荷装置である。コンバータCONVは、自己
消弧能力のある素子(例えばゲートターンオフサイリス
タ)S1〜S4、ホイーリングダイオードD1〜D4及び直流リ
アクトルL1,L2から構成され上記素子S1〜S4は交流側電
圧Vcの値を制御するため、公知のパルス幅変調制御され
ている。すなわち、コンバータCONVは直流電圧源Cdから
見た場合、パルス幅変調制御(PWM)インバータとな
り、その場合交流電源SUP側は一種の負荷と見ることが
できる。
この従来の電力変換装置は上記直流電圧源Cdの電圧Vd
ほぼ一定になるように交流電源から供給される電流Is
制御するもので、 負荷装置LOADからの電力需要に応じて4象限動作が
可能なこと。
上記入力電流Isは電源電圧Vsと常に同相に制御され
入力力率が1になること。
また、入力電流Isは正弦波状に制御されるため高調
波がきわめて小さくなること。
が特徴としてあげられる。
以下、この装置の制御動作を簡単に説明する。
制御回路としては、次のものが用意されている。CTc
交流電流検出器、R1,R2は直流電圧を検出するための分
圧抵抗、ISOは絶縁増幅器、VRは直流電圧設定器、C1〜C
3は比較器、Gv(s)は電圧制御補償回路、MLは乗算器、OA
は反転演算増幅器、GI(s)は電流制御補償回路、TRGは搬
送波(三角波)発生器、GCはゲート制御回路である。
まず、絶縁増幅器ISOを介して検出された直流電圧Vd
電圧設定器VRからの電圧指令値Vd *を比較器C1に入力
し、偏差εv=Vd *−Vdを求める。当該偏差εvは制御補
償回路Gv(s)に入力され、積分増幅あるいは比例増幅さ
れて入力電流Isの波高値指令Imとなる。
当該波高値指令Imは乗算器MLに入力され、もう一方の入
力sinωtと掛け合わせられる。当該入力信号sinωtは
電源電圧Vs=Vm・sinωtに同期した単位正弦波で、当
該電源電圧Vsを検出し、定数倍(1/Vm倍)することによ
って求められる。
乗算器MLの出力信号Is *は電源から供給されるべき電流
の指令値を与えるもので、次式のようになる。
Is *=Im・sinωt …(1) 当該入力電流指令値Is *は反転増幅器OAで反転され、コ
ンバータCONVから電源SUPへ供給される交流電流Icの指
令値Ic *となる。以下、ここでは、Ic *をコンバータ出力
電流指令値と呼ぶ。
コンバータ出力電流Icは交流電流検出器CTcによって検
出され、比較器C2に入力される。比較器C2によって、上
記指令値Ic *が比較され偏差εI=Ic *−Icが求められ
る。当該偏差εIは次の制御補償回路GI(s)に入力され、
比例増幅されてパルス幅変調制御のための制御入力信号
eiとなる。
パルス幅変調制御は公知の手法で、搬送波発生器TRG、
比較器C3及びゲート制御回路GCによって当該制御を行っ
ている。
すなわち搬送発生器TRGは周波数1kHz程度の三角波eT
発生し、比較器C3は当該三角波eTと前記入力信号eiを比
較し、その偏差εT=ei−eTに応じて、ゲート制御回路G
CからゲートターンオフサイリスタS1〜S4にオン,オフ
信号を与えている。
ei>eTのとき、すなわち偏差εTが正のときサイリスタS
1とS3がオンされ(このときS2,S3はオフ)コンバータ
の交流出力電圧Vcは+Vdとなる。
また、ei<eTのとき、すなわち偏差εTが負のとき、サ
イリスタS2とS3がオンされ(このとき、S1,S4はオ
フ)、Vc=−Vdとなる。
しかも、eiが正の値で大きければ上記S1とS4のオン期間
は長くなり、S2とS3のオン期間は短くなって、Vcの平均
値は入力信号eiに比例した電圧で正の値となる。逆にei
が負の値のときはS1とS4のオン期間よりS2とS3のオン期
間のほうが長くなって、コンバータの出力電圧Vcの平均
値は入力信号eiに比例した値で負の値となる。
すなわち入力信号eiに比例した値に、コンバータの出力
電圧Vcが制御されることになる。
コンバータの出力電流Ic(電源から供給される入力電流
Isの反転値)は上記コンバータの出力電圧Vcを調整する
ことにより制御される。
交流リアクトルLsには電源電圧Vsと上記コンバータの出
力電圧Vcとの差電圧VL=Vs−Vcが印加される。
Vs>Vcのとき、電源電流Isは図の矢印の方向に増加す
る。言いかえると、コンバータ出力電流Icは図の矢印方
向へは減少するように働らく。逆にVs<Vcのとき、コン
バータ出力電流Icは図の矢印の方向に増加しようと働ら
く。
コンバータの出力電流指令値Ic *に対して実電流Icが、I
c *>Icの関係にあるとき、偏差εI=Ic *−Icは正の値と
なり制御補償回路GI(s)を介してPWN制御の入力信号ei
増加させる。故に、コンバータ出力電圧Vcも入力信号ei
に比例して大きくなり、Vc>Vsとなり、コンバータ出力
電流Icを図の矢印方向に増加させる。逆にIc *<Icとな
った場合、偏差εiは負の値となり、eiすなわちVcを減
少させて、Vc<Vsとなり、出力電流Icを減少させる。故
にコンバータの出力電流Icはその指令値Ic *に一致する
ように制御される。当該指令値Ic *を正弦波状に変化さ
せれば、それに追従して実電流Icも正弦波状に制御され
る。
コンバータの出力電流Icは電源からの入力電流Isの反転
値であり、また、コンバータ出力電流の指令値Ic *は電
源からの入力電流の指令値Is *の反転値である。故に、
入力電流Isはその指令値Is *に追従して制御されること
になる。
次に直流コンデンサCdの電圧Vdの制御動作を説明する。
比較器C1によって直流電圧検出値Vdとその指令値Vd *
比較する。Vd *>Vdの場合、偏差εvは正の値となり、制
御補償回路Gv(s)を介して、入力電流波高値Imを増加さ
せる。入力電流指令値Is *は、(1)式で示したように
電源電圧と同相の正弦波で与えられる。故に、実入力電
流Isが前述の如く、Is=Is *に制御されるものとすれ
ば、上記波高値Imが正の値のとき、次式で示される有効
電力Psが単相電源SUPから、コンバータCONVを介して直
流コンデンサCdに供給される。
Ps=Vs×Is =Vm・Im・(sinωt)2 =Vm・Im・(1−cos2ωt)/2 …(2) 従って、エネルギーPs・tが直流コンデンサCdとして蓄積され、その結果、直流電圧Vdが上昇する。
逆にVd *<Vdとなった場合、偏差εvは負の値となり、制
御補償回路Gv(s)を介して上記波高値Imを減少させつい
にはIm<0とする。故に、有効電力Psも負の値となり、
今度は、エネルギーPstが直流コンデンサCdから電源に
回生される。その結果、直流電圧Vdは低下し、最終的に
Vd=Vd *制御される。
負荷装置LOADは例えば、公知のPWMインバータ駆動誘導
電動機等があり、直流電圧源たる直流コンデンサCdに対
して、電力のやりとりを行う。負荷装置LOADが電力を消
費すれば、直流電圧Vdが低下するが、上記制御によって
電源から有効電力Psを供給して常にVd≒Vd *に制御され
る。逆に負荷装置LOADから電力回生(誘導電動機を回生
運転した場合)が行われると、Vdが一旦上昇するが、そ
の分電源SUPに有効電力Psを回生することにより、やは
りVd≒Vd *となる。すなわち負荷装置LOADの電力消費あ
るいは電力回生に応じて、電源SUPから供給する電力Ps
が自動的に調整されているのである。
このとき、入力電流Isは電源電圧と同相あるいは逆相
(回生時)の正弦波に制御されるので、当然入力力率=
1で高調波成分はきわめて小さい値となる。
〔背景技術の問題点〕
このような従来の電力変換装置では、次のような問題点
があった。
すなわち、パルス幅変調制御コンバータは、その変調周
波数(数キロヘルツ)でスイッチング動作を行う必要が
あり、通常GTO(ゲートターンオフ)サイリスタ等の自
己消弧素子を用いなければならない。当該GTOサイリス
タ等の素子は近年大容量化が進められ、市場に出回るよ
うになってきたが、普通のサイリスタに比較すると、過
負荷耐量にとぼしく、素子の値段も高価になるきらいが
ある。
また、高周波でスイッチング動作を行うため素子のスイ
ッチング損失やスナバ回路の損失が増大し、変換器の効
率が低下するばかりでなく、素子を冷却する装置も大形
化する欠点があった。
さらにGTO素子等では不十分なゲート信号を与えると素
子破壊をまねくため、最小のオン時間あるいは最小のオ
フ時間というものを確保しなければならず、その部分は
むだ時間となり、変換器の変換能力を低下させてしま
う。例えばPWM制御の周波数を1kHz、上記最小オン、オ
フ時間を100μsecとした場合、変調率は80%が限度とな
ってしまう。これは変調周波数を高くすればするほど、
変調率の限界値を低下させる傾向にある。
以上の点から従来の電力変換装置は大容量化が難しく、
装置の値段が高くなるという欠点が出てくる。
〔発明の目的〕
本発明は以上に鑑みてなされたもので、パルス幅変調
(PWN)制御を行うことなく、商用周波数にて素子のス
イッチング動作をさせ、交直電力交換を行い、しかも受
電端の基本波力率を1に保持できる電力変換装置を提供
することを目的とする。本発明はまた負荷が急変した場
合でもただちに応答できる追従性の良い電力変換装置を
提供することを目的とする。
〔発明の概要〕
本発明によれば、この目的は交流電源と、該交流電源に
交流リアクトルを介して接続された自励コンバータと、
該自励コンバータの直流側に接続された平滑コンデンサ
と、該平滑コンデンサを直流電圧源とする負荷装置と、
前記交流電源の電圧値及び前記負荷装置へ供給される電
流値から前記平滑コンデンサの直流電圧の指令値を演算
する手段と、前記交流電源の電圧値及び前記負荷装置へ
の供給電流値から前記自励コンバータの交流側発生電圧
の前記交流電源電圧に対する位相差の指令値を演算する
手段と、前記直流電圧指令値に従って前記平滑コンデン
サの直流電圧を制御する手段と、当該直流電圧制御手段
からの出力信号及び前記位相差指令値演算手段からの出
力信号の和によって前記自励コンバータの交流側発生電
圧の位相を制御する手段とで構成することによって達成
できる。
〔発明の実施例〕
第1図は本発明の電力変換装置の実施例を示す構成図で
ある。
図中、BUSは3相交流電源の電線路、Lsは交流リアクト
ル、TRは電源トランス、CONVは自励コンバータ、Cdは直
流平滑コンデンサ、LADは負荷装置である。
また、制御回路として、交流電流検出器CTs、交流電圧
検出器PTs、直流電流検出器CTL、絶縁増幅器ISO、無効
電力演算回路VAR、比較器C1,C2、無効電力制御補償回
路HQ(s)、加算器AD1〜AD3、直流電圧制御補償回路
Gv(s)、位相制御回路PHC、絶対値回路ABS1,ABS2、2乗
演算回路SQ1,SQ2、演算増幅器KL,k、平方根演算回路SQ
R、割算器DIV、アナログ、ディジタル変換器A/D、逆正
接関数テーブルATANが用意されている。
第2図は、第1図の自励コンバータCONVの具体的構成例
を示すもので、4台の電圧形自励コンバータCONV−1〜
CONV−4が、直流平滑コンデンサCdに並列接続されてい
る。当該コンバータCONV−1〜CONV−4の交流側は各々
3相電源トランスTR1〜TR4に接続されており、当該4台
の電源トランスの1次巻線は各相毎に直列接続されてい
る。
第3図は当該4台の電源トランスの1次巻線の接続例を
示す。各相毎に直列接続され、全体として△結線を行な
っている。
すなわち、第2図の4台の自励コンバータCONV−1〜CO
NV−4の交流側発生電圧は、電源トランスTR1〜TR4の1
次側で和電圧となって出力される。
第4図は、第2図の自励コンバータの動作を示すタイム
チャート図である。
第2図の自励コンバータCONV−1は自己消弧素子(例え
ば、ゲートターンオフサイリスタGTO等)S1〜S6及びホ
イーリングダイオードD1〜D6で構成されており、そのゲ
ート信号は第4図のSGで示すモードで与えられる。これ
によって、電源トランスTR1のU相巻線にはVU1の電圧
が、V相巻線にはVV1の電圧が、またW相巻線にはVW1
発生させられる。なお、VU1の波形で、“0"は0V出力を
“+1"は直流電圧値+Vd出力Vを、“−1"は−Vd V出力を
表わす。
第2図の他の自励コンバータCONV−2〜CONV−4も同様
に構成され、同様の出力電圧を発生するようにゲート信
号が与えられる。ただし、各コンバータの点弧信号は15
°ずつずらして与えられ、それによって交流側発生電圧
も15°ずつずれた形で出力される。
第4図のVU1,VU2,VU3,VU4は4台のコンバータのU相
発生電圧を示すもので、これによって電源トランスTR1
〜TR4の1次側電圧はVCUのようになる。
VCU=VU1+VU2+VU3+VU4 破線は当該発生電圧VCUの基本波成分を示すもので、電
源電圧(U相)VSUに対して位相がαだけ遅れている。
このとき、自励コンバータCONV−1の自己消弧素子S1
ゲート信号のオン開始点は電源電圧VSUに対して位相が
α+(15°/2)だけ遅れる。
他のV相、W相も同様の電圧となる。
以上のことから第1図の自励コンバータCONVの交流側発
生電圧Vcの位相はゲート信号の点弧タイミングを調整す
ることにより制御され、またVcの振幅値(波高値)は直
流電圧Vdの値によって決定されることがわかる。
また、4台のコンバータを電源トランスによって交流側
で直列接続し、ゲート位相をずらして多重運転している
のは、交流側発生電圧Vcを正弦波に近ずけるためで、入
力電流の高調波成分の低減を図ることを目的とする。
以上の点をふまえて、第1図の装置の制御動作を説明す
る。
まず、平滑コンデンサCdの直流電圧Vdの制御動作を説明
する。
直流電圧VdはコンバータCONVにゲート信号を与えない状
態ではホイーリングダイオードD1〜D6等があるため交流
電圧(トランス2次電圧)の▲√▼倍に充電される。
この状態からさらに直流電圧Vdを増加させるにはコンバ
ータCONVにゲート信号を与え、第4図で示したように、
コンバータの出力電圧Vcを電源電圧VSに対して、位相α
だけ遅らせる。これによって、交流リアクトルLSにはVL
=VS−VLの電圧が印加され、電源電圧VSとほぼ同相の入
力電流Isが流れ込む。この結果、有効電力PS≒VS×IS
電源から平滑コンデンサCdに供給され、直流電圧Vdが上
昇する。負荷装置LADが電力を消費している場合に
は、それ以上の有効電力Psを電源から供給することによ
り直流電圧Vdを増加させることができる。
第5図はある時点での交流側電圧、電流ベクトル図を示
すもので、電源電圧VSに対して、コンバータの交流側電
圧VCは位相αだけ遅れ交流リアクトルLSに印加される電
圧は、LSC を満足している。このとき、入力電流Sとなる。
この状態から平滑コンデンサCdの電圧Vdを増加させるた
めに、位相角をαからα′に増加させると、交流リアク
トルLSの印加電圧は、L ′=SC′ となり、入力電流S′は となる。IS′は有効成分IP′と無効分IQ′に分離できる
が、当該有効電流分IP′の増加によって、電源から平滑
コンデンサCdへ供給される電力が増大し、直流電圧Vd
上昇させることができる。
直流電圧Vdを減少させるには、上記遅れ位相角αを小さ
くすればよい。
さらに負荷装置LOADがインバータ駆動の誘導電動機等で
ある場合、回生ブレーキをかけたときには、平滑コンデ
ンサCdの直流電圧Vdが上昇してくるが、このときには、
コンバータの交流側発生電圧Vcの電源電圧VSに対する位
相を進み位相とすることにより、交流リアクトルLSに印
加される電圧VLを反転し、有効電力を電源にもどすこと
ができる。このときには、上記進み位相角(−α)を増
大させれば、より多く電力が回生され、直流電圧Vdを減
少させることができる。
第6図は、第1図の位相制御回路PHCの具体的な構成図
を示すもので、破線で囲まれた部分がPHCである。
図中CVは3相/2相変換回路、DTCは位相差演算回路、TBL
3は、ROMメモリ等に記憶された逆正弦テーブル、C3は比
較器、kαは比例増幅器、ADDは加算器、FOは基準周波
数設定器、V/Fは電圧/周波数変換器、CNTはカウンタ、
TBL1は正弦、余弦テーブル、TBL2は矩形波テーブル、GC
はゲートアンプ回路である。
直流電圧制御補償回路Gv(s)から位相差指令値α*が与え
られる。
比較器C3によって上記位相差指令値α*と位相差検出値
αが比較され、当該偏差ε3=α*−αが比例増幅器Kα
を介して、加算器ADDに入力される。また、基準周波数
設定器FOは、次の電圧/周波数変換器V/Fを介して、電
源周波数sのn倍の周波数o=n・sのパルス列
を発生させる設定器で、加算器ADDによって上記Kαの
出力と減算される。加算器ADDの出力信号をV/F変換し、
周波数o−Δのパルス列が得られる。次のカウンタ
CNTはV/F変換器からのパルス列を計数するもので、計数
値nを最大とし、0にもどる。正弦、余弦テーブルTBL1
はリードオンリーメモリROMに正弦波及び余弦波を記憶
させたもので、上記カウンタCNTの計数値を番地とする
入力を与えてやると、それに応じた正弦波及び余弦波が
出力される。
比例増幅器Kαからの出力信号Δが零の場合、テーブ
ルTBL1の出力信号は次の正弦波X及び余弦波Yが発生さ
せられる。
X=sin(ωst−α) Y=cos(ωst−α) ただし、ωS=2πSは電源電圧VSの角周波数、αは電
源電圧VSに対する位相差である。
また矩形波テーブルTBL2はカウンタCNTの計数値によっ
て、上記正弦波X及び余弦波Yに同期した矩形波を発生
するもので、ゲートアンプGCを介して、コンバータCONV
のゲート信号を与える。
第4図のコンバータの交流側発生電圧VCUの基本波成分
(破線で表わしたもの)が上記正弦波Xに対応し、その
ときゲートアンプGCからは、コンバータCONV−1に対し
て、第4図のSGの信号が与えられる。
一方、電源電圧VSに対するコンバータの交流側発生電圧
VCの位相差αは次のように検出される。
まず、計器用トランス等により、3相交流電源の電圧
VU,VV,VWを検出し、3相/2相変換器CVに入力する、3
相電圧を VU=Vm・sinωst VV=Vm・sin(ωst−2π/3) VW=Vm・sin(ωst+2π/3) とした場合、2相出力XS,YSは XS=VU/Vm=sinωst から求められる。
位相差演算回路DTCは、当該2相出力XS,YSと前述のテ
ーブルTBL1の出力信号X,Yを用いて、次の演算を行うこ
とにより、位相差αの正弦値を出力する。
sinα=XS・Y−YS・X =sinωst×cos(ωst−α) −cosωst×sin(ωst−α) =sin{ωst−(ωst−α)} この正弦波sinαを番地として、逆正弦テーブルTBL3の
メモリから位相差αを読み出すことができる。
位相差指令値α*に対して、検出位相差αが小さい場
合、偏差ε3=α*−αは正の値となり、Δを増加させ
る。故に、V/F変換器の周波数o−Δは低くなり、
カウンタCNTの進み速度を遅くする。従って、コンバー
タの点弧、タイミングがその分だけ遅れ、位相差αを大
きくする。この結果は、テーブルTBL1の出力信号X,Yに
も現われる。すなわち、sin(ωst−α)及びcos(ωst
−α)のαが大きくなり、検出位相差αを大きくする。
逆に、α*<αとなった場合、偏差ε3は負の値となり、
V/F変換器の出力周波数o−Δを高める。故に位相
遅れ角αが小さくなって、α*=αとなって落ち着く。
このようにして、コンバータCONVの交流側発生電圧Vc
電源電圧VSに対する位相遅れ角αは直流電圧制御補償回
路Gv(s)からの出力信号Δα*及び後で説明する位相差指
令値演算回路からの出力信号αo *の和の指令値α**=α
o *+Δαに従って制御される。
次に、前記直流電圧指令値Vd *及び前記位相差指令値αo
*の求め方を説明する。
第1図において、受電端の電源電圧VSを検出し絶体値回
路ABS1を介して、VSの波高値Vsmを求める。その値Vsm
2乗演算回路SQ1を介して2乗し、加算器AD2に入力す
る。また、負荷電流ILを電流検出器CTLで検出し、演算
増幅器KLに入力し、他の絶対値回路ABS2を介し、もう1
つの2乗演算回路SQ2に入力する。SQ2の出力は、やはり
加算器AD2に入力され、当該加算器AD2の出力{Vsm 2
(KLIL2}、は次の平方根演算回路SQRに入力される。
さらに演算増幅器kを介して、直流電圧指令値Vdo *が得
られる。
当該指令値Vdo *をそのまま前記直流電圧指令値Vd *とし
てもよいが、ここでは、加算器AD1によって無効電力制
御回路HQ(s)からの補正信号ΔVsmを加えて、Vsm′=Vsm
+ΔVsmとして上記演算を行なっている。
まず、無効電力制御回路HQ(s)からの信号ΔVsmがないも
のとして説明する。
交流リアクトルLS、電源トランスTR、コンバータCONV等
の損失が十分小さいものとして無視すると、交流入力電
力Psは直流出力電力PLに等しいと考えることができる。
従って、電源電圧VS(相電圧)の波高値をVsm、入力電
流Isの有効分IPの波高値をIpmとした場合、負荷電流IL
との間に次の関係式が成り立つ。
ここで、直流電圧Vd及び電源電圧波高値Vsmをほぼ一定
値であるとみなすと、 Ipm=KI・IL (KI:比例定数) と置き換えられる。第1図の比例定数kLを KL=KI・ωLs とすれば、演算増幅器KLの出力信号は、 VLPm=ωLs・Ipm となる。
また、コンバータCONVの交流側発生電圧Vcの波高値Vcm
は平滑コンデンサCd直流電圧Vdに比例するので、その比
例定数をKVとすると、 Vcm=KV・Vd の関係式が成り立つ。従って、k=(1/Kv)に設定し、
Vd=Vd *に制御することにより、 一方、電源電圧VSの波高値Vsm及び負荷電流ILに比例し
た電圧値VPLmは、割算器DIVI入力され、VPLm/Vsmの演
算が行なわれる。
当該割算器DIVの出力はアナログ・ディジタル変換器A/D
に入力され、ディジタル量に変換される。次に逆正接関
数テーブルATANはリードオンリーメモリROM等に逆正接
関数を記憶したテーブルでもA/D変換器からの出力信号
(ディジタル値)を番地とする入力を入れると位相角α
o *が出力される。従って、当該位相角αo *は、 となる。この位相角αo *は、前述の直流電圧制御補償回
路Gv(s)からの出力信号Δα*とともに加算器AD3に入力
され、位相制御回路PHCの入力信号α*=αo *+Δα*
作る。
平滑コンデンサCdの直流電圧Vdが、前記指令値Vd *に等
しく制御されている状態では、偏差ε2は零となり、上
記Gv(s)の出力信号Δα*も零となる。従って、交流側の
電圧電流ベクトル図は第7図に示すようになる。図中、
sは電源電圧、cはコンバータのCONV交流側発生電
圧、Lは交流リアクトルLSに印加される電圧、そしてI
sは入力電流の各々のベクトルを表わす。
このときcの波高値Vcmとなっており、その位相角αは、 となっている。
従って、交流リアクトルLsに印加される電圧Lは電源
電圧sと直交したベクトルとなり、その波高値V
Lpmは、 VLpm=ωLsIpm となる。Ipmは入力電流sの有効成分pの波高値であ
るが、この場合、sは電源電圧sと同相となるため、
psとなっている。
このような状態から、仮に負荷電流ILが急激に増加した
場合を考える。その増加分をΔILとして説明する。IL
IL+ΔILに変化したことによって、直流電圧指令値Vd
*及び位相差指令値αo*は次式のようになる。
第8図は、そのときの交流側の電圧電流ベクトル図を示
す。直流電圧指令値Vd*が増加したことによって、比
較器C2の出力ε2=Vd′−Vdが正の値となり、直流電圧
制御補償回路Gv(s)から、出力信号Δα*<0を発生す
る。
故に、位相制御回路PHCにはα′*=αo*+Δα*が入
力され、それに従ってコンバータCONVの交流側発生電圧
c′の位相はα′=α′*に制御される。直流電圧Vd
すぐには、上記指令値Vd*にならないので、コンバー
タ電圧は第8図のc′のようになる。
これによって、交流リアクトルLsに印加される電圧は
L′となり、入力電流s′を流す。s′は電源電圧s
より位相角δだけ遅れており、有効分Ip′及び無効分
IQ′は図示のようになる。電源からの有効電流Ip′が増
加したことにより、平滑コンデンサCdの電圧Vdが増大
し、前記指令値Vd*に近づいていく。それに伴なっ
て、直流電圧制御補償回路Gv(s)の出力信号Δα*が減少
し、コンバータ電圧c′はc″へ近づく。最終的に、
コンバータの交流側発生電圧のベクトルはc″とな
り、交流リアクル印加電圧のベクトルはL″となる。
故に入力電流ベクトルはs″となって電源電圧Vsと同
相になる。この点で電源から供給される入力電力と負荷
が消費する電力がつり合うことになる。
このように、負荷が急変した場合、ただちに必要なだけ
の有効電力が電源から供給され、平滑コンデンサCdの電
圧Vdが急激に変動することはない。過渡状態において
は、電源から若干の無効電力をとるが、定常状態では入
力電流sは電源電圧sと同相となって落ち着き、受電
端の力率は1となる。
また、回生運転時には、負荷電流ILが負の値となり、第
1図の演算回路によって求めた位相差指令値αo *も負の
値となる。このため、交流リアクトルLsに印加される電
Lは第7図とは逆位相になって、入力電流sのベク
トルも反対向きに変わる。従って、電源から供給される
電力は負の値となって、電源へ電力が回生されることに
なる。この場合にも入力力率=1を満足するのは言うま
でもない。
以上は、交流リアクトルLs、電源トランスTR、コンバー
タCONV等の損失が十分小さいものとして説明してきた。
次に、これらの損失が無視できない場合を説明する。
第7図の電圧ベクトルsc″及びL″の状態で
は、入力電流Isの有効分はIpしか供給されない。このた
め、回路損失分だけ入力電力が不足し、直流電圧Vdが低
下する。従ってVd=Vd *になるように位相差指令値Δα*
が発生し、電源電圧sに対するコンバータ発生電圧c
の位相差αはαに変化する。これによって、交流リアク
トルLsに印加される電圧はLLのように変化し、入
力電流をIsもIsとなる。このときの有効分はIpは回路損
失分を補うもので、この点でつり合うことになる。この
とき、入力電流Isは電源電圧sに対して位相差δ′を
有しており、無効分IQ′=Is・sinδ′を生ずる。
この無効分IQ′は十分に小さいものとして、無視しうる
が、受電端の力率を1に保持するという所期の目的を達
成するには何らかの補償を行う必要がある。
次に、受電端の無効電力制御による補償法を説明する。
まず、受電端の3相交流電圧及び、3相交流電流を変成
器PTs及び変流器CTsによって検出する。無効電力演算回
路VARは上記電圧、電流値から無効電力値Qを演算する
もので、具体的には、上記電圧検出値を90°ずらした値
に、検出電流値を乗じ、それを3相分加え合わせたもの
が、瞬時の無効電力Qとなる。無効電力検出値Qは、比
較器C1に入力され無効電力設定値Q*と比較される。通常
受電端の入力力率は1にするのが望ましく、上記指令値
Q*は零に設定される。
比較器C1は偏差ε1=Q*−Qを次の無効電力制御補償回
路HQ(s)に入力する。
HQ(s)の出力ΔVd *は加算器AD1に入力され、電源電圧波
高値Vsmに加えられる。
従って、直流電圧指令値Vd *及び位相差指令値αo *は次
式のようになる。
第7図のベクトル図のように入力電流sが電源電圧s
より位相δ′だけ遅れている場合、受電端の無効電力Q
は遅れ(負の値)となり、Q*=0に設定した場合、偏差
ε1は正の値となる。故に補正量ΔVsmは正の値となっ
て、直流電圧指令値Vd *を増加させ、位相差指令値αo *
を減少させる。すなわち、第7図のコンバータ電圧c
をΔsm分だけ増加させるように動作する。従って、交
流リアクトルLsに印加される電圧Lは電源電圧sに直
交するようになり、この結果、入力電流ssになっ
てくる。故にIQ=0となり、Q=Q*=0となって落ち着
く。
同様にQ*<Qとなった場合には、偏差ε1は負の値とな
り、Vd *を減少させ、Δα*を増加させることによって、
最終的にQ=Q*になるように制御される。
このようにして、直流電圧波高値Vsmに無効電力制御回
路HQ(s)からの補正量ΔVsmを加えることにより、回路損
失がある場合にも入力力率を常に1に保持することがで
きる。
なお、受電端の力率を積極的に進み、又は遅れにしよう
とする場合には、前述の無効電力指令値Q*を正又は負の
値に設定することにより達成できる。
〔他の応用例〕
第1図では3相電源について説明したが、単相電源で
も、又、他の多相電源でも同様に適用できることは言う
までもない。
また、第1図の装置では直流電圧指令値Vd *及び位相差
指令値αo *を求めるとき比例定数KLは一定として説明し
たが の式に従って、直流電圧Vd及び電源電圧波高値Vsmに応
じて変えればより正確な制御が可能となる。
〔発明の効果〕
以上、詳述したように本発明によれば、自励コンバータ
CONVをパルス幅変調制御することなく、交直電力変換を
行うことができ、しかも受電端の基本波力率を常に1に
保持することも可能となる。
従って、コンバータを構成するスイッチング素子のスイ
ッチング周波数は、電源周波数程度となり、必ずしも自
己消弧素子(ゲートターンオフサイリスタや大電力トラ
ンジスタ等)を用いなくとも、従来の強制転流回路を有
するサイリスタ回路でも達成できるようになる。故に大
容量化が容易となり、電鉄変電所用の交直変換器等、大
規模なシステムにも実現可能となる。
また、自己消弧素子を使った場合でも素子のスイッチン
グ損失やスナバ回路の損失が小さくなり、変換効率を向
上させるだけでなく、冷却装置の容易低減が図れるよう
になる。
さらに、負荷が急変した場合でも、ただちに必要なだけ
の有効電力が電源から供給されるので、平滑コンデンサ
Cdの電圧変動が非常に小さくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電力変換装置の一実施例を示す構成
図、第2図は第1図の装置の自励コンバータの具体的例
を示す構成図、第3図は第2図の電源トランスの1次側
結線図、第4図は第2図の自励コンバータの動作を示す
タイムチャート図、第5図、第7図、第8図は第1図の
装置の動作を説明するための電圧電流ベクトル図、第6
図は第1図の装置の位相制御回路の具体的構成図、第9
図は従来の電力変換装置の構成図である。 BUS…3相交流電源の電線路、Ls…交流リアクトル、TR
…電源トランス、CONV…自励コンバータ、Cd…平滑コン
デンサ、LAD…負荷装置、CTs,CT…変流器、PTs…変
成器、VAR…無効電力演算回路、ISO…絶縁増幅器、C1
C2…比較器、AD1,AD2…加算器、HQ(s)…無効電力制御
補償回路、ABS1,ABS2…絶体値回路、SQ1,SQ2…2乗演
算回路、SQR…平方根演算回路、K1,k…演算増幅器、Gv(
s)…直流電圧制御補償回路、PHC…位相制御回路、DIV…
割算器、A/D…アナログ・ディジタル変換器、ATAN…逆
正接関数テーブル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源と、該交流電源に交流リアクトル
    (Ls)を介して接続された自励コンバータと、該自励コ
    ンバータの直流側に接続された平滑コンデンサ(Cd
    と、該平滑コンデンサ(Cd)を直流電源とする負荷装置
    (LOAD)と前記交流電源の電圧(Vs)からその波高値
    (Vsm)を得る手段と、 前記負荷装置(LOAD)へ供給される電流値(IL)と前記
    交流リアクトル値(Ls)から前記交流リアクトル(Ls
    に印加される電圧の波高値(VLPm)を、 ωLs・KI・ILを演算(ωは角周波数,KIは定数)して演
    算する手段と、 前記波高値(VLPm)と、前記波高値(Vsm)から、前記
    平滑コンデンサ(Cd)の直流電圧の指令値(Vdo*)を、 を演算(kは定数)して算出する手段と、 前記交流電源の電圧の波高値(Vsm)及び前記負荷装置
    (LOAD)へ供給される電流値(IL)から前記自励コンバ
    ータの交流側発生電圧(Vc)の前記交流電源電圧(Vs
    に対する位相差の指令値(αO*)を、 tan-1(VLPm/Vsm)を演算して算出する手段と、 前記直流電圧の指令値(VdO*)と前記平滑コンデンサ
    (Cd)の電圧検出値(Vd)の偏差信号に応じて前記平滑
    コンデンサ(Cd)の直流電圧を前記自励コンバータによ
    って制御する制御信号を発生する直流電圧制御補償回路
    (Gv(s))と、該直流電圧制御補償回路(Gv(s))の出力
    信号及び前記位相差の指令値(αO*)との和の信号によ
    って前記自励コンバータの点弧タイミングを制御して、
    前記自励コンバータの交流側発生電圧(Vc)の前記交流
    電源電圧(Vs)に対する位相差(α)を制御する位相制
    御回路(PHC)を具備して成る電力変換装置。
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