JPH0770416B2 - チップ形フイルムコンデンサの製造方法 - Google Patents

チップ形フイルムコンデンサの製造方法

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JPH0770416B2
JPH0770416B2 JP63117486A JP11748688A JPH0770416B2 JP H0770416 B2 JPH0770416 B2 JP H0770416B2 JP 63117486 A JP63117486 A JP 63117486A JP 11748688 A JP11748688 A JP 11748688A JP H0770416 B2 JPH0770416 B2 JP H0770416B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はチップ形フイルムコンデンサの製造方法に関す
るものである。
従来の技術 近年電子機器は多機能化、小形化に対する取組が盛ん
で、これに用いられる電子部品は軽薄短小化になってき
た。その代表的なのが電子部品のチップ化である。
チップ形コンデンサの中でもチップ形フイルムコンデン
サは、チップ形タンタル電解コンデンサやチップ形セラ
ミックコンデンサに比べて体積、投影面積的にも大きい
のが現状である。すなわち、チップ形フイルムコンデン
サは厚さ1〜3μmの金属化プラスチックフイルム一対
を直径600mmφの円ドラムに数100回程度巻回しスペーサ
を介してさらにその上に数100回程度巻回し、これを繰
り返して複数層形成して両端面にメタリコンを施した後
に熱処理して半円状に予備切断し、その後所定の寸法に
切断し、面実装工法に適合させるためメタリコン部にリ
ードフレームを溶接し、形状、寸法精度を高めるために
外装方式として、トランスファー成型(射出成型)など
のモールド成型を行ってチップ形フイルムコンデンサを
製造している。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、トランスファー成型などのモールド成型
は外装厚みが0.5mm以上を必要とし、誘導体フイルムを
厚くしても外装厚み比率が大きくなり、他のチップ形コ
ンデンサに比べて大きく小形化の弊害となり、またリー
ドフレームなどの外部引出し電極を溶接するための溶接
機や成型機などの設備投資金額も高く、外装厚を薄くす
る程成型時の圧力により内部素子の流出などにより歩留
が著しく低下し、コスト高になるなどの欠点があった。
問題点を解決するための手段 本発明は前記の欠点を除去したチップ形フイルムコンデ
ンサの製造方法を提供しようとするもので、以下に示す
工程順序により製造する。
(イ)円ドラム1に一対の金属化プラスチックフィルム
を所定の回数巻回し、スペーサ2a、2b、2c、2dを介して
複数層の巻回物7を形成する工程と、 (ロ)前記巻回工程において、スペーサ介挿前または後
に耐熱性接着フィルム3の両端面に帯状の電極箔4を張
り付けた接着シート5を前記電極箔4がスペーサ2a、2
b、2c、2dに接するように1回または複数回巻回して、
あらかじめ電極層6を設ける工程と、 (ハ)前記電極層6を備えた、前記複数層の巻回物7の
両端面に金属材料を溶射し電極引出しメタリコン部8を
形成する工程と、 (ニ)前記複数層の巻回物7を所定温度で熱処理する工
程と、 (ホ)該熱処理後に前記複数層の巻回物7を複数個に予
備切断する工程と、 (ヘ)前記電極引出しメタリコン部8を低粘度液状熱硬
化性樹脂で含浸・熱硬化処理する工程と、 (ト)前記電極引出しメタリコン部8の端面を研磨する
工程と、 (チ)該電極引出しメタリコン部8および電極層6をメ
ッキとする工程と、 (リ)所定静電容量のコンデンサ10を形成する切断工程
とを備えたチップ形フィルムコンデンサの製造方法であ
る。
上記製造方法により得られるチップ形フィルムコンデン
サは、外装の厚さを薄くするために巻回工程で電極箔4
を張りつけた耐熱性接着シート5で外装し、該電極箔4
で形成した電極層6で引出し電極の表面積を十分大きく
し、基板実装時の半田付性を確実にするとともに、上記
電極層6の僅かな厚さを利用して基板とコンデンサ本体
間にギャップを設け、基板実装時の半田付時の熱影響を
緩和させることができる。
さらに上記コンデンサ素子には耐湿性を向上させるため
に、粘度200〜400cps、低表面張力20〜30ダインの低粘
度の液状熱硬化性樹脂を含浸処理することによって十分
な防湿処理ができ、耐湿性のきわめて良好なチップ形フ
ィルムコンデンサを得ることができる。また、上記構造
のコンデンサはモールド形外装の如く射出成形機や高価
な金型も必要とせず、樹脂硬化用の熱硬化炉と切断器の
みの設備でよく、工程が簡単になり低コスト化が実現で
きる。
実施例 以下、本発明のチップ形フイルムコンデンサの製造方法
を一実施例について説明する。
第2図に示すように直径600mmφの円ドラム1を巻心と
してこれに25μm厚のポリエチレンテレフタレートフイ
ルムを所定数巻回してスペーサ2aを形成し、このスペー
サ2aの外周に第3図に示すように16μm厚さアラミド樹
脂フィルム3の両端面に厚さ18μm、幅1mmの帯状の銅
箔4を張り付けた銅箔張り付け接着シート5を該銅箔部
4を内側(スペーサ2aに接する)にして1回巻回して電
極層6を形成し、この電極層6の外周にアルミニウムを
蒸着電極とする厚さ1.5〜3μmの金属化ポリエチレン
テレフタレートフイルム(以下MPETフイルムという)ま
たは金属ポリフエニレンフルフイドフイルム(以下MPPS
フイルムという)を一対重合せて500回巻回し、この外
周に前記銅箔張り付け接着シート5を銅箔部4を外側に
して1回巻回して電極層6を形成して第1層巻回物7aを
形成し、この第1層巻回物7aの外周に前記と同様にスペ
ーサ2bを形成し、このスペーサ2bの外周に前記と同様に
銅箔張り付け接着シート5を銅箔部4を内側にして1回
巻回して電極層6を形成し、この電極層6の外周に前記
と同様にMPETフイルムまたはMPPSフイルムを一対重合せ
て前記第1層巻回物7aと同一静電容量が得られるように
例えば、494回巻回し、この外周に前記銅箔張り付け接
着シート5を外側にして1回巻回して電極層6を形成し
て第2層巻回物7bを形成し、この第2層巻回物7bの外周
に前記と同様にスペーサ2cを形成し、このスペーサ2cの
外周に前記と同様に銅箔張り付け接着シート5を内側に
して1回巻回して電極層6を形成し、この電極層6の外
周に前記と同様にMPETフイルムまたはMPPSフイルムを一
対重合せて前記第1層巻回物7aと同一静電容量が得られ
るように例えば488回巻回し、この外周に前記銅箔張り
付け接着シート5を外側にして1回巻回して電極層6を
形成して第3層巻回物7cを形成し、この第3層巻回物7c
の外周に前記と同様のスペーサ2dを形成して3層巻回物
7を形成する。そしてこの3層巻回物7の両端面に亜鉛
または亜鉛と半田を溶射して0.3〜0.5mm厚の電極引出し
メタリコン部8を形成する。その後180℃程度(170〜23
0℃の範囲が好ましい)の温度で約2時間(1〜3時間
でもよい)熱処理を行い、熱処理終了後前記3層巻回物
7を円ドラム1より取外して第4図に示すように先ず半
円状に2分割切断し、次にこの2分割切断した半円状の
3層巻回物7は1層づつ半円状の各層巻回物7a、7b、7c
に分離され(第5図は断面図を示す)、分離された各層
巻回物7a、7b、7cは耐湿性を向上させるために、粘度20
0〜400cps、低表面張力20〜30ダイン、ガラス転移点100
〜150℃の低粘度液状エポキシ樹脂を真空度10〜30mmHg
で3分間含浸処理し、続いて135℃で2時間加熱して硬
化させる。前記電極引出しメタリコン部8の端面は粗面
であるとともに微細孔であるため、前記含浸・熱硬化処
理したエポキシ樹脂硬化が付着しているので、第6図
(断面図)に示すように電極引出しメタリコン部8の端
面を平滑化および端面付着樹脂を除去するために研磨
し、その後前記銅箔部4および該電極引出しメタリコン
部8を半田メッキ9する。半田メッキ後、例えば3mm幅
に細分割切断して第1図に示す所定の静電容量のチップ
形フイルムコンデンサ10を多数個製作する。
前述の実施例においては、MPETフイルムまたはMPPSフイ
ルムを用いたが、他の金属プラスチックフイルムを用い
てもよく、また3層巻回物で示したが、4層以上の巻回
物であってもよい。
前述の実施例において、銅箔張り付け接着シートにアラ
シド樹脂フイルムを用いたが、ポリイミドフイルム、ポ
リフエニレンフルフイドフイルム、ポリエチレンテレフ
タレートフイルム、Uポリマーフイルムなどのフイルム
を用いてもよい。また接着シートに張り付ける銅箔は圧
延処理銅箔、未処理銅箔、電解銅箔などでもよく、銅箔
以外にニッケル箔、アルミニウム箔、錫箔などの金属箔
を電極箔として用いてもよい。
前述の実施例においては、エポキシ樹脂を用いたが、ポ
リエステル樹脂、ウレタン樹脂などの熱硬化性樹脂を用
いてもよい。
前述の実施例においては、円ドラムをもちいたが、ドラ
ムの形状は円形に限定するものでない。
発明の効果 前述したように本発明のチップ形フイルムコンデンサの
製造方法は、 (A)電極箔張り付け接着シート外装方式を採用し、外
装厚0.1mm以下の接着シートを用いるので、従来のこの
種モールド成型によるチップ形フイルムコンデンサに比
べて小形化できる。
(B)リードフレームを用いないので、成型機および溶
接機が不要となり、設備投資金額が著しく低減できる。
(C)巻回工程で電極箔をはりつけた耐熱性接着シート
5で外装し、該電極箔4で形成した電極層6で引出電極
の表面積を十分大きくしているので、プリント基板への
実装時の半田付性を確実にすることができるとともに、
上記電極層6の僅かな厚さによってプリント基板とコン
デンサ本体との間に僅かなギャップができ、半田付の際
コンデンサ本体に直接熱伝導することが避けられ、半田
付時の熱的ダメージを緩和、もしくは回避することがで
きコンデンサの電気特性の低下を防止することができ
る。
(D)寸法精度は従来のモールド成型方式と同程度にす
ることができる。
(E)コンデンサ素子は、耐湿性を向上させるために低
粘度の液状熱硬化性樹脂を含浸処理し十分な防湿対策が
でき、耐湿性のきわめて良好なチップ形フィルムコンデ
ンサを得ることができる。
(F)コンデンサの生産コストが安価になり経済的であ
る。
などの効果があり、工業的ならびに実用的価値大なるも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本発明のチップ形フイルムコンデンサ
の製造工程を示し、第1図は完成品の斜視図、第2図は
円ドラムに巻回した3層巻回物の要部断面図、第3図は
銅箔張り付け接着シートの斜視図、第4図は半円状に2
分割した3層巻回物の正面図、第5図は両端面に電極引
出しメタリコンを施した1層当りの巻回物の断面図、第
6図は電極引出しメタリコン部および銅箔部を半田メッ
キした1層当りの巻回物の断面図である。 1:円ドラム 2a、2b、2c、2d:スペーサ 3:耐熱性接着フィルム(アラミド樹脂フィルム)、4:電
極箔(銅箔) 5:電極箔を張りつけた接着シート(銅箔張り付け接着シ
ート)、6:電極層 7:複数層の巻回物、7a:第1層巻回物 7b:第2層巻回物、7c:第3層巻回物 8:電極引出しメタリコン部、9:半田メッキ 10:チップ形フイルムコンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 文夫 京都府京都市中京区御池通烏丸東入一筋目 仲保利町191番地の4 上原ビル3階 ニ チコン株式会社内 審査官 古寺 昌三 (56)参考文献 特開 昭58−199517(JP,A) 実開 昭63−12823(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円ドラム(1)に一対の金属化プラスチッ
    クフィルムを所定の回数巻回し、スペーサ(2a、2b、2
    c、2d)を介して複数層の巻回物(7)を形成する工程
    と、 前記巻回工程においてスペーサ介挿前または後に耐熱性
    接着フィルム(3)の両端面に帯状の電極箔(4)を張
    りつけた接着シート(5)を前記電極箔(4)がスペー
    サ(2a、2b、2c、2d)に接するように1回または複数回
    巻回してあらかじめ電極層(6)を設ける工程と、 前記電極層(6)を備えた、前記複数層の巻回物(7)
    の両端面に金属材料を溶射し電極引出しメタリコン部
    (8)を形成する工程と、 前記複数層の巻回物(7)を所定の温度で熱処理する工
    程と、 該熱処理後に前記複数層の巻回物(7)を複数個に予備
    切断する工程と、 前記電極引出しメタリコン部(8)を低粘度液状熱硬化
    性樹脂で含浸・熱硬化処理する工程と、 前記電極引出しメタリコン部(8)の端面を研磨する工
    程と、 該電極引出しメタリコン部(8)および電極層(6)を
    メッキする工程と、 所定静電容量のコンデンサ(10)を形成する切断工程と
    を備えたチップ形フィルムコンデンサの製造方法。
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