JPH0774130B2 - 液体式加熱蒸散用水性殺虫剤 - Google Patents

液体式加熱蒸散用水性殺虫剤

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JPH0774130B2
JPH0774130B2 JP1070085A JP7008589A JPH0774130B2 JP H0774130 B2 JPH0774130 B2 JP H0774130B2 JP 1070085 A JP1070085 A JP 1070085A JP 7008589 A JP7008589 A JP 7008589A JP H0774130 B2 JPH0774130 B2 JP H0774130B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、100〜180℃で加熱して殺虫剤を蒸散させる方
式に適用される液体式加熱蒸散用水性殺虫剤に関するも
のである。
〔従来の技術〕
従来より殺虫等の目的で薬剤を加熱蒸散させる方法とし
ては、(1)いわゆる蚊取線香および(2)電気蚊取マ
ット等が愛好されてきた。
近年薬剤溶液中に多孔質吸液芯を浸漬し芯上部を加熱し
て薬剤を加熱蒸散させる方式が、一回毎にマット等を交
換する必要がないこと、効果が長時間安定すること等の
理由で再び注目されてきた。
この方式はかなり古くから知られており、例えば実公昭
43−25081号公報には直接加熱による方式が記載されて
いるが、直接加熱による場合には薬剤の分解が激しいた
め、一般には間接加熱による方式が採用される傾向にあ
る。間接加熱による方式としては、吸液芯と発熱体との
間にフェルト等を介在させて加熱する方法が実公昭36−
12459号公報、実公昭46−22585号公報に記載され、また
吸液芯と発熱体とを一定間隔で離間して加熱する方法が
実公昭43−26274号公報、実公昭44−8361号公報、実公
昭45−14913号公報、実公昭45−29244号公報に記載され
ている。
しかしながら、この当時のものは樹脂等の目詰まり等で
上記の持続性に難点があり、結局前記蚊取線香や蚊取マ
ットに比べ、その長所が認識されずに市場には受け入れ
られずに終わっていた。
最近、この種の吸液芯を用いた加熱蒸散方式の開発が活
発に行われ、薬剤処方や吸液芯の材質、組成の改良につ
いて種々の提案がなされている。例えば、特公昭61−23
163号公報には、殺虫剤としてアレスリンまたはその異
性体を用いこれを特定の高沸点範囲の炭化水素系溶剤に
溶解した薬剤が開示され、また特開昭63−48201号公報
には炭素原子数12〜18の脂肪族炭化水素に殺虫剤と共に
110〜140℃の加熱温度で実質的に蒸散しない酸化防止剤
を配合する試みが記載されている。
これら従来の加熱蒸散用薬剤は、蒸散性、使用性の点で
は一応の成果をみることができるが、いずれも石油をベ
ースとした油剤であり、引火性が高いなど火気に対する
危険性を免れ得ないのが現状である。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、従来の加熱蒸散用薬剤の火気に対する危険性
を解消し、しかも蒸散性、殺虫効力、人畜に対する安全
性など全ての点で優れた液体式加熱蒸散用薬剤を提供す
る目的でなされたものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため本発明者等は鋭意研究を重ねた
結果、全く意外なことに、油剤の代わりに特定の界面活
性剤を配合した水性殺虫剤が好適に使用でき得ることを
見出し、本発明を完成した。
ところで、ピレスロイドを含有する水性殺虫剤として
は、既にいくつかの散布用製剤が開発されているが、実
用化されているのは日本においてのみである。しかも、
その有効成分はフェノトリンおよびペルメトリンに限ら
れ、また、これらの製剤に配合されるポリオキシエチレ
ンポリスチルフェニルエーテルやアルキルベンゼンスル
ホン酸塩等の界面活性剤は、一般に不揮発性で100〜180
℃に加熱しても蒸散するものはなかった。かかる状況か
ら、水性殺虫剤を加熱蒸散用途に供した場合、水性殺虫
剤のバランスがくずれ、蒸散機能を果たし得ないとの考
えがこれまで一般的であった。
しかるに本発明者等は、低沸点の界面活性剤に注目し、
これらを用いて水性殺虫剤を調製して加熱蒸散試験を行
ったところ、特に吸液芯を用いる方式において、成分組
成のバランスがくずれることなく有効成分の蒸散が長期
にわたり一定に持続し得ることが明らかとなった。
すなわち、本発明は、 (イ)有効成分としてのピレスロイド化合物を0.3〜10.
0重量%、 (ロ)100〜180℃の加熱温度で蒸散する界面活性剤の1
種または2種以上を10.0〜70.0重量%および (ハ)水 を含有することを特徴とする液体式加熱蒸散用水性殺虫
剤に係る。
本発明の液体式加熱蒸散用水性殺虫剤の有効成分として
は、安全性の点からピレスロイド化合物が用いられ、単
独または複合して0.3〜10.0重量%配合される。
例えば以下のような殺虫剤を例示できるが、もちろんこ
れらに限定されるものではない。
a)d1−3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エ
ン−4−オン−1−イル d−シス/トランス−クリサ
ンテマート(商品名;ピナミンフォルテ:住友化学工業
株式会社製) b)(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロ
ピニル)シクロペンタ−2−エニル d−シス/トラン
ス−クリサンテマート(一般名;プラレスリン) c)5−プロパルギル−2−フリルメチル d−シス/
トランス−クリサンテマート(商品名;ピナミンDフォ
ルテ:住友化学工業株式会社製) d)1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル d−
シス/トランス−クリサンテマート(一般名;エムペン
トリン) e)d−3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エ
ン−4−オン−1−イル d−トランス−クリサンテマ
ート(商品名;エキスリン:住友化学工業株式会社製) f)5−ベンジル−3−フリルメチル d−シス/トラ
ンス−クリサンテマート(商品名;クリスロンフォル
テ:住友化学工業株式会社製) g)3−フエノキシベンジル d−シス/トランス−ク
リサンテマート(一般名;フェノトリン) h)3−フェノキシベンジル 2,2−ジメチル−3−
(2,2−ジクロロビニル)シクロプロパンカルボキシレ
ート(一般名;ペルメトリン) i)3−アリル−2−メチル−シクロペンタ−2−エン
−4−オン−1−イル 2,2,3,3−テトラメチルシクロ
プロパンカルボキシレート(一般名;テラレスリン) j)1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル 2,2
−ジメチル−3−(2,2−ジクロロビニル)シクロプロ
パンカルボキシレート k)3−フェノキシベンジル 2−(4−エトキシフェ
ニル)−2−メチルプロピルエーテル(一般名;エトフ
ェンプロックス) l) ジメチル(4−エトキシフェニル){3−(3−
フェノキシ−4−フルオロフェニル)プロピル}シラン m) 2−メチル−2−(4−エトキシフェニル)−5
−(3−フェノキシ−4−フルオロフェニル)ペンタン これらのうち殺虫剤a)〜d)がその工業的入手性、効
力、安全性、蒸散物性の諸点で好ましく、なかでも殺虫
剤c)が優れている。
本発明は、上記殺虫剤に100〜180℃の加熱温度で蒸散す
る界面活性剤の1種または2種以上を10.0〜70.0重量%
および水を加え水性殺虫剤となしたことに特徴を有す
る。
上記界面活性剤のうち好ましいものは、5mmHgにおける
沸点が250℃以下であるもの、および/または下記の条
件: 検出器;水素炎イオン化型検出器 分離管;シラン処理した125〜150μmのガスクロマトグ
ラフ用ケイソウ土にメチルシリコンポリマーを5%の割
合で被覆したものを内径約3mm,長さ約1mのガラス製カラ
ムに充填したもの 分離管温度;140℃付近の一定温度 でガスクロマトグラフを操作し、ピレスロイド化合物で
あるd1−3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エ
ン−4−オン−1−イル d−シス/トランスクリサン
テマートの保持時間を50分になるように調整した時、主
ピークの保持時間が80分以内の範囲にあるものである。
なお、本明細書における界面活性剤とは、水中でピレス
ロイド化合物を乳化状に、あるいはミセル形成の有無に
かかわらず可溶化状に安定に維持し得るものを意味し、
広義には水および油に相溶する溶剤をも包含する。
通常、可溶化タイプの水性殺虫剤の方が乳化タイプに比
べ液相の分離等の危惧が少なく、使用性の点でも優れて
いるので、本殺虫方式に適している。
本発明に好適な界面活性剤として次式I: R−O−(C3H6O)(C2H4O)・H (I) (式中、Rは炭素原子数1〜8のアルキル基を表し、m
およびnは0〜6の整数を表わす。ただしm+nは1〜
8の整数である。)で表される非イオン型のポリオキシ
アルキレンアルキルエーテル系化合物や、次式II: (式中、R′は水素原子または炭素原子数1〜3のアル
キル基を表し、mおよびnは0〜6の整数を表わす。た
だしm+nは1〜6の整数である。)で表される非イオ
ン型のポリオキシアルキレンフェニルエーテル系化合
物、さらに次式III: R−COO−(CH2CH2O)・H (III) (式中、Rおよびnは上記と同じ意味を表す。)で表さ
れるポリオキシエチレン脂肪酸エステル、次式IVまたは
V: (式中、Rは上記と同じ意味を表す。)で表される多価
アルコール脂肪酸部分エステル、および次式VI: (式中、1,mおよびnは0〜8の整数を表わす。ただし
1+nは1〜8の整数である。)で表されるポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレングリコール、あるいはポ
リオキシエチレン多価アルコール脂肪酸部分エステルや
脂肪酸のアルキロールアミド等を例示することができる
が、これらに限定されるものではない。
特に好ましい界面活性剤は、上記式IおよびIIにおい
て、Rが炭素原子数3〜8のアルキル基を表し、R′が
水素原子を表し、そしてmまたはnのいずれかが0の場
合は他方が2〜5の整数、もしくはmおよびnの両方が
2または3の整数を表すものであり、これらは十分な可
溶化能を有するほか、粘性がさほど高くなく、また、こ
れらの界面活性剤のなかにはポリオキシエチレンブチル
エーテル(n=2)のように蚊に対して忌避性を示すも
のもあり、使用性の点でも優れている。
通常の製造では、種々重合度の異なる化合物の混合物と
して得られ、m,nは平均モル数として表されることが多
いが、単品、混合物を問わず本発明に包含されることは
もちろんである。
また、必要ならば、これらの界面活性剤に本発明の特性
を損なわない範囲で、若干量のカチオン型界面活性剤、
アニオン型界面活性剤、両イオン型界面活性剤あるいは
有機溶剤が配合されても良い。
更に、本発明の液体式加熱蒸散用水性殺虫剤には必要に
応じて有機リン剤、カーバメート剤等の他の殺虫成分、
殺菌剤、忌避剤等の成分、あるいは安定剤、共力剤、色
素、香料または助剤としての有機溶剤等を適宜添加する
こともできる。
こうして得られた本発明の液体式加熱蒸散用水性殺虫剤
は、100〜180℃に加熱して殺虫剤を蒸散させる方式に適
用されるが、特に薬液中に多孔質吸液芯の一部を浸漬し
て該芯に薬液を吸液させると共に該芯の上部を加熱する
ことにより吸液させた薬剤を蒸散させる方式に好適であ
る。
加熱方法としては、直接加熱と間接加熱のいずれも適用
可能であるが、薬剤の分解ロス等を考慮すると間接加熱
の方が好ましい。係る方式に適用される一具体例を第1
図に示す。
本発明の水性殺虫剤1はポリプロピレン、PET、ポリ塩
化ビニール等の耐薬品性に優れたプラスチック製薬液容
器2に注入され、適当な保持具を介して吸液芯3を密栓
状に保持したのち加熱蒸散器具4に収納される。
薬液容器2の形状としては、従来円筒状のものが一般的
に使用されてきたが、例えば底部にくぼみをつけたり、
円筒面に溝やスジを設けたり、あるいは多角形状とすれ
ば手で把持しやすく蒸散器具4への収納操作も簡単に行
うことができ便利である。
また、吸液芯3は、炭酸カルシウム、マグネシア、クレ
ー、タルク、カオリン、ケイソウ土、石コウ、磁器物質
等の無機物質や、耐熱性高分子物質、木粉、パルプ炭
粉、活性炭等の有機質粉体を、焼成あるいは適当なバイ
ンダーで固めたもの、あるいはフェルト、不織布、石
綿、木、竹等の毛細管現象等により液体を流通せしめる
材質のものを使用することができ、適当な保持具を介し
て薬液容器2に密栓状に保持される。
本発明の水性殺虫剤1は比較的沸点の低い界面活性剤を
使用しているので、従来の界面活性剤と異なり、吸液芯
に浸漬、吸液させても、該芯中に界面活性剤が蓄積する
ことがなく、従って薬液の分離や目詰まりの問題を引き
起こす危惧が小さいことが明らかとなった。
吸液芯3装填の薬液容器2を加熱蒸散器具4に収納する
方法としては従来方式のように、底部に螺着式の底蓋を
設け、この上に薬液容器2を載置してももちろんかまわ
ないが、薬液容器2の上位に刻設したネジ部を装置内部
に設けた保持体に螺合させる方法が、前者に比べて薬液
容器2をしっかりと器具4に固定することができ、より
好ましい。5は吸液芯3の受熱部の周囲に間隙を設けて
設置された発熱体で、また6は発熱体5に接続する電源
コードを示すが、延長コード取り付けタイプとしたり、
プラグ端子を器具4に固定するいわゆるコードレスタイ
プとしてもよいし、また電源コードを収納するための収
納室を別途器具4に設けても差し支えない。7は発熱体
5の上部に載置される保護キャップで、安全上付設する
のが好ましい。その中央部には、蒸散口8が形成される
が、その大きさや形状は、蒸散薬液が過度に保護キャッ
プ7あるいは器具4に凝縮、付着しない限りにおいて任
意である。
また、加熱蒸散器具には、適宜通気口9が設けられ、外
気がこの通気口9から吸液芯3の受熱部と発熱体5の間
隙を通じて連通し得るようになっている。
通気口9の位置は胴部または底部のいずれでもよいが、
安定した蒸散機能と高い薬剤拡散力をもたらす煙突式作
用効果を期待できる点で底部の方がより好ましい。
本発明の液体式加熱蒸散用水性殺虫剤1を上記加熱蒸散
器具4に適用し通電使用すると、吸液芯3の受熱部に浸
透した殺虫剤1が発熱体5に間接加熱されて蒸散し、
蚊、ハエ、ゴキブリ、ナンキンムシ、ダニ類等に対して
極めて高い駆除効果を発揮するものである。
更に、本発明の薬液は水性殺虫剤であるので、従来のも
ののような火気に対する危険性が解消され、しかも臭い
や使用性の点でも非常に優れている。
〔実施例〕 以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は
これに限定されるものではない。
実施例1 d1−3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−
4−オン−1−イル d−シス/トランス−クリサンテ
マート1.5部、BHT 0.3部に下記表1に示す界面活性剤を
配合して溶解後、脱イオン水を加えて液体式加熱蒸散用
水性殺虫剤を調製し、溶液の性状ならびに蒸散性能を調
べた。結果を表1に示す。
なお対照として、界面活性剤と水の代わりにケロシン
(炭素原子数13〜15のもの)を用いたものについても同
様に試験した。
1)溶液の性状;液相の分離、濁りの生成等を観察し
た。
○…液相の分離が全くなく、清澄な溶液 △…液相がやや分離し、多少濁った溶液 2)蒸散性能;薬液35gをプラスチックボトルに注入
し、ケイソウ土を焼成して得られた吸液芯を装填後、第
1図に示す加熱蒸散器具(発熱体温度135℃)にセット
した。毎日12時間ずつ通電し、薬剤蒸散量を経日的に測
定した。
○…薬剤蒸散量が一定 △…日の経過で薬剤蒸散量が多少減少 ×…日の経過で薬剤蒸散量が急激に減少 3)N.D;測定できなかった。
試験の結果、高沸点の界面活性剤を用いた場合や、本発
明で使用される界面活性剤であっても70%以上を配合し
た場合は、経日的に蒸散量が急激に減少するなど蒸散性
能に問題があった。
一方、本発明の水性殺虫剤については、溶液の性状、蒸
散性能に特に問題はなく、引火性がないことを加味する
とケロシンベースの従来の薬剤よりも一層有用であると
いえる。
本発明で用いられるピレスロイド化合物ならびに界面活
性剤のいくつかについて下記の条件でガスクロマトグラ
フ法により試験した結果を第2図および第3図に示す。
第2図は定温条件、第3図は昇温条件のもので、図中、
C(ピナミンDフォルテ)、D(ピナミンフォルテ)、
F(プラレスリン)はピレスロイド化合物で、A(ポリ
オキシエチレンブチルエーテル,n=2)、B(ポリオキ
シエチレンヘキシルエーテル,n=3)、E(ポリオキシ
エチレンオクチルエーテル,n=4)は本発明に好適な界
面活性剤である。ただし、nが平均モル数として表され
ている市販の界面活性剤については、その平均モル数の
フラクションに相当する主ピークの位置で示した。
定温条件〔第2図〕 検出器;水素炎イオン化型検出器 分離管;内径約3mm,長さ約1mのガラス製カラムに、充填
剤SE−30を5%含浸したクロモソルブWを充填したもの 分離管温度;140℃付近の一定温度 第2図に示すように、熱蒸散性ピレスロイドであるピナ
ミンフォルテ(D)の保持時間が約50分となるように調
整操作した時、より蒸気圧の高いピナミンDフォルテ
(C)の保持時間は約30分、熱蒸散性がピナミンフォル
テ(D)よりやや低いプラレスリン(F)の場合約60分
であった。
なお、充填剤としてSE−30を用いた場合、一般に保持時
間の順序は化合物の沸点(低→高)に対応するとされて
おり、ちなみにピナミンフォルテの沸点は約190℃/5mmH
gである。
これに対し、本発明の水性殺虫剤に用いたポリオキシエ
チレンブチルエーテル(n=2)、ポリオキシエチレン
ヘキシルエーテル(n=3)、ポリオキシエチレンオク
チルエーテル(n=4)の保持時間は、それぞれ約2
分、約10分、約50分で、主ピークの保持時間はいずれも
80分以内の範囲にあった。
昇温条件〔第3図〕 検出器,分離管;定温条件と同じ 分離管温度;100℃(10分間維持) 100〜260℃(毎分3℃の昇温速度) 260℃(30分間維持) 第3図に示すように、昇温条件でピナミンフォルテ
(D)の保持時間が約40分となるように調整操作した
時、前記各化合物の保持時間はの定温条件に比べて接
近し、ピナミンDフォルテ(C)の保持時間は約35分、
プラレスリン(F)は約42分であった。
一方、ポリオキシエチレンブチルエーテル(n=2)、
ポリオキシエチレンヘキシルエーテル(n=3)、ポリ
オキシエチレンオクチルエーテル(n=4)の保持時間
は、それぞれ約5分、約25分、約40分で、主ピークの保
持時間はいずれも60分以内の範囲にあった。
すなわち、本発明の水性殺虫剤は、沸点の比較的低い界
面活性剤を使用しているので、ピレスロイド化合物と共
に蒸散可能で、吸液芯中に蓄積したり、目詰まりの問題
を引き起こす恐れがないことが認められた。
実施例2 実施例1に準じて下記処方にて液体式加熱蒸散用水性殺
虫剤を調製し、芯側面を120℃に加熱して所定時間毎
に、 (1)アカイエカを用いた殺虫効力試験ならびに (2)殺虫剤の時間当たりの蒸散量測定 を実施した。
(2)においては、一定時間毎にシリカゲル充填カラム
でトラップし、アセトンで殺虫剤を抽出し、これをガラ
スクロマトグラフで分析した。
結果を表2に示すが、表中で上記(1)については、ケ
ロシンベースの対照薬剤の初期の値を、(2)について
はそれぞれの薬剤の初期の値を1.00として相対有効比で
示した。
試験の結果、本発明の加熱蒸散用水性殺虫剤について
は、ケロシンベースの従来の薬剤と同等の蒸散性能、殺
虫効力が得られ、吸液芯中で薬液の分離や目詰まり等の
問題が起こっていないことが確認された。
〔発明の効果〕
以上詳しく説明したように、本発明の液体式加熱蒸散用
水性殺虫剤は、従来の火気に対する危険性を解消し、し
かも蒸散性、殺虫効力、人畜に対する安全性等の全ての
点で優れたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の水性殺虫剤を適用するのに適した加
熱蒸散器具の一具体例を示す縦断面図である。 図中、 1……液体式加熱蒸散用水性殺虫剤 2……薬液容器、3……吸液芯 4……加熱蒸散器具、5……発熱体、 6……電源コード、7……保護キャップ 8……蒸散口、9……通気口 第2図および第3図は、本発明で用いられるピレスロイ
ド化合物ならびに界面活性剤のいくつかのガスクロマト
グラムを示すグラフであり、第2図は定温条件、第3図
は昇温条件のものである。 図中、 A……ポリオキシエチレンブチルエーテル(n=2) B……ポリオキシエチレンヘキシルエーテル(n=3) C……ピナミンDフォルテ D……ピナミンフォルテ E……ポリオキシエチレンオクチルエーテル(n=4) F……プラレスリン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)有効成分としてのピレスロイド化合
    物を0.3〜10.0重量%、 (ロ)100〜180℃の加熱温度で蒸散する界面活性剤の1
    種または2種以上を10.0〜70.0重量%および (ハ)水 を含有することを特徴とする液体式加熱蒸散用水性殺虫
    剤。
  2. 【請求項2】配合される界面活性剤の5mmHgにおける沸
    点が250℃以下であることを特徴とする請求項1記載の
    液体式加熱蒸散用水性殺虫剤。
  3. 【請求項3】配合される界面活性剤が、下記の条件: 検出器;水素炎イオン化型検出器 分離管;シラン処理した125〜150μmのガスクロマトグ
    ラフ用ケイソウ土にメチルシリコンポリマーを5%の割
    合で被覆したものを内径約3mm,長さ約1mのガラス製カラ
    ムに充填したもの 分離管温度;140℃付近の一定温度 でガスクロマトグラフを操作し、ピレスロイド化合物で
    あるd1−3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エ
    ン−4−オン−1−イル d−シス/トランスクリサン
    テマートの保持時間を50分になるように調整した時、主
    ピークの保持時間が80分以内の範囲にあることを特徴と
    する請求項1または2記載の液体式加熱蒸散用水性殺虫
    剤。
  4. 【請求項4】配合される界面活性剤が、次式I: R−O−(C3H6O)・(C2H4O)・H (I) (式中、Rは炭素原子数1〜8のアルキル基を表し、m
    およびnは0〜6の整数を表す。ただし、m+nは1〜
    6の整数である。)で表されるポリオキシアルキレンア
    ルキルエーテル系化号物の1種または2種以上であるこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    の液体式加熱蒸散用水性殺虫剤。
  5. 【請求項5】配合される界面活性剤が、次式II: (式中、R′は水素原子または炭素原子数1〜3のアル
    キル基を表し、mおよびnは0〜6の整数を表す。ただ
    し、m+nは1〜6の整数である。)で表されるポリオ
    キシアルキレンフェニルエーテル系化合物の1種または
    2種以上であることを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれか1項に記載の液体式加熱蒸散用水性殺虫剤。
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