JPH08132462A - 表面の平滑なシート状物の製造方法 - Google Patents

表面の平滑なシート状物の製造方法

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JPH08132462A
JPH08132462A JP27359794A JP27359794A JPH08132462A JP H08132462 A JPH08132462 A JP H08132462A JP 27359794 A JP27359794 A JP 27359794A JP 27359794 A JP27359794 A JP 27359794A JP H08132462 A JPH08132462 A JP H08132462A
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electron beam
sheet
coating
drum
substrate
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JP27359794A
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Takaharu Miura
喬晴 三浦
Koji Sato
宏治 佐藤
Takao Ayukawa
孝雄 鮎川
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New Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エアーの巻き込みを防止し、塗膜表面のピッ
トを大幅に減少させることが出来、表面平滑性に優れ、
かつ均一な厚さの塗膜を有するシート状物の提供。 【構成】 シート状基体の表面と、表面温度の範囲が3
0〜100℃に加温した平滑な表面を有する金属製円筒
型回転体の表面とを、電子線照射により硬化し得る不飽
和有機化合物を主成分とする塗料組成物からなる塗布液
層を介して積層し、次いで前記塗布液層に、前記シート
状基体の背面から電子線を照射して、硬化し、それによ
って前記シート状基体と、それに接合された被覆層から
なる複層体を形成し、前記複層体を、前記金属製円筒型
回転体の表面から連続的に剥離し、前記複層体のシート
状基体側表面上に被覆層を形成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子線照射により硬化
し得る不飽和有機化合物を主成分とする塗料組成物(以
下、電子線硬化性樹脂組成物という)の硬化物からなる
被覆層をシート状基体の少なくとも一面上に形成する
際、シート状基体と、金属製円筒型回転体(以下、ドラ
ムという)とを塗布液層を介して積層する工程におい
て、エアーの巻き込みがなく、塗膜表面でのピットの発
生を減少させることが出来、かつ均一な厚さの塗膜を有
し、写真印画紙用支持体、溶融型熱転写受容シート、昇
華型熱転写受容シート、高光沢感熱記録シート、工程用
剥離紙、ホワイトボード、印刷用紙、金属蒸着紙等とし
て使用するのに有用なシート状物の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】電子線硬化樹脂からなる樹脂層の表面を
平滑化あるいは型付けする場合として、例えば特開昭4
9−45946号公報には、板状基材に放射線硬化材料
を塗布し、凹凸模様を有するエンドレスベルトを重ね合
わせることにより、樹脂層に凹凸模様を形成させながら
放射線照射を行ない、硬化させた後、該エンドレスベル
トから剥離する方法が開示されている。また特公昭55
−10302号公報には、移動するシート状基体上に電
子線硬化樹脂を塗布した樹脂層にドラムを圧着し、シー
ト状基体背面から電子線を照射して樹脂材料を硬化させ
た後、ドラムから剥離する方法が開示されている。また
特公昭60−17105号公報や特開昭59−2060
43号公報には、ドラム表面に電子線硬化樹脂を塗布
し、シート状基体を貼り合わせ、基体背面からの電子線
照射により、電子線硬化樹脂を硬化させた後、ドラムか
ら剥離する技術が開示されている。
【0003】しかしこれらいずれの方法も室温で行なう
か、あるいはドラム表面からの剥離性を確保するため、
ドラムを冷却する方法が用いられているが、塗膜にエア
ーの巻き込みが発生し、更にドラムを冷却した場合には
塗膜にエアーの巻き込みが著しく、平滑な樹脂層が得ら
れない。また冷却したドラム上に、より高温の塗料を塗
布した場合には、塗膜の収縮が起こり、縮緬状のしわが
発生し、平滑な樹脂層が得られない。一方、鏡面構造を
有するドラム上に塗布された塗膜を平滑化処理を行って
も、冷却されたドラム上の塗料は、冷却化することによ
り高粘度化し、レベリング性が悪くなり、平滑化が困難
であり、塗膜の厚薄ムラを生じ、シート状支持体との間
に微細なエアーの巻き込みにより硬化不十分となり、ド
ラム表面からの部分的剥離不良を引き起こすなど、品質
上、製造上重大な欠陥を起こすことがあった。
【0004】特公平1−42747号公報には、塗布し
た液状物を加熱し、巻き込まれたエアーを取り除く技術
が開示されているが、高粘度の電子線硬化塗料では効果
が得られず、また電子線硬化技術の利点である高速加工
にも不向きであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、エア
ーの巻き込みがなく、塗布ムラのない表面平滑性に優れ
た電子線硬化樹脂からなる被覆層を有するシート状物の
製造方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、シート状物の
製造方法は、走行するシート状基体の表面と、平滑な表
面を有するドラムの表面とを、電子線硬化性樹脂組成物
からなる塗布液層を介して金属製円筒型回転体を回転さ
せながら圧着し、次いで前記シート状基体の背面から電
子線を照射して塗布液層を硬化し、ドラムの表面から連
続的に剥離してシート状物を形成する方法であって、前
記ドラムの表面温度を30〜100℃に加温することを
特徴とするものである。
【0007】本発明の一つの方法は、表面温度の範囲が
30〜100℃に加温した平滑な表面を有するドラムの
表面上に、電子線硬化性樹脂組成物を層状に塗布し、前
記塗布液層上に、走行するシート状基体を積層し、前記
ドラムを回転させながら、前記シート状基体の背面から
電子線を照射して、前記塗布液層を硬化し、それによっ
てシート状基体と、それに接合された被覆層からなる複
層体を形成し、ドラム表面から連続的に剥離し、前記複
層体のシート状基体側表面上に被覆層を形成することで
ある。
【0008】更に本発明の一つの方法は、走行するシー
ト状基体の表面上に、電子線硬化性樹脂組成物を主成分
として含む少なくとも1層の内側塗布液層を形成する工
程と、別に、表面温度の範囲が30〜100℃に加温し
た平滑な表面を有するドラムの表面上に、電子線硬化性
樹脂組成物を主成分として含む最外側塗布液層を形成
し、前記ドラム面上においてこれに電子線を照射して予
備硬化し、この予備硬化された最外側塗布液層を形成す
る工程と、前記ドラム面上の予備硬化した最外側塗布液
層上に、前記シート状基体上の内側塗布液層を積層し、
最外側塗布液層および内側塗布液層からなる重積層を形
成する工程と、この重積層に前記ドラムを回転させなが
ら、前記シート状基体の背面から電子線を照射して、前
記重積層を硬化し、接着する工程と、このようにして形
成された複層体を、前記ドラムの表面から連続的に剥離
し、前記複層体のシート状基体側表面上に被覆層を形成
することである。
【0009】更に本発明の一つの方法は、走行するシー
ト状基体の表面上に電子線硬化性樹脂組成物で少なくと
も1層の塗布液層を形成し、表面温度の範囲が30〜1
00℃に加温した平滑な表面を有するドラムの表面上に
前記塗布液層を積層し、前記ドラムを回転させながら、
前記シート状基体の背面から電子線を照射して、前記塗
布液層を硬化し、それによってシート状基体と、それに
接合された被覆層からなる複層体を形成し、ドラムの表
面から連続的に剥離し、前記複層体のシート状基体側表
面上に被覆層を形成することである。
【0010】更に他の加温したドラムを用いるいかなる
方法にも有効である。
【0011】本発明に用いられる加温された平滑な表面
を有するドラムの表面温度の範囲は、30〜100℃、
好ましくは40〜80℃である。ここでドラムの温度
が、30℃より低い温度ではレベリング効果、エアー巻
き込みの除去効果およびスムージング効果が得にくく、
100℃より高い温度では低沸点モノマーの蒸発が起き
たり、ドラムからの剥離性が悪化し、良好な樹脂層が得
られない。また高温による臭気の発生や火傷の危険が増
大するなどの作業環境の悪化も起こる。
【0012】本発明に用いられるドラムの加温の方法に
は特に限定はないが、温水を流す方法、温風を吹き付け
る方法、電子線照射による発熱を利用する方法、輻射熱
を利用する方法等を用いることができる。
【0013】この場合加温されたドラム上の電子線硬化
性樹脂組成物による塗布液層を、平滑化を目的としてス
ムージング処理を行なうことが好ましい。
【0014】本発明に用いられるドラムは、その材質お
よび形状を特に限定するものではないが、ステンレスス
チール、銅、クロームなどで鏡面仕上げされた平滑な表
面を有することが好ましい。
【0015】本発明の、電子線照射により硬化しうる不
飽和有機化合物を主成分とする電子線硬化性樹脂組成物
は、電子線照射により硬化しうる不飽和有機化合物を必
須成分として含むものである。前記不飽和有機化合物と
しては、 (1)脂肪族、環状脂肪族または芳香族の1〜6価のア
ルコールおよび/またはポリアルキレングリコールのア
クリレート化合物類 (2)脂肪族、環状脂肪族または芳香族の1〜6価のア
ルコールにアルキレンオキサイドを付加させたもののア
クリレート化合物類 (3)ポリアクリロイルアルキルリン酸エステル類 (4)カルボン酸とポリオールとアクリル酸との反応生
成物 (5)イソシアネートとポリオールとアクリル酸との反
応生成物 (6)エポキシ化合物とアクリル酸との反応生成物 (7)エポキシ化合物とポリオールとアクリル酸との反
応生成物 などを挙げることが出来る。
【0016】具体的に述べるならば、前記不飽和有機化
合物として、ポリオキシエチレンエピクロルヒドリン変
性ビスフェノールAジアクリレート、ジシクロヘキシル
アクリレート、エピクロルヒドリン変性ポリエチレング
リコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
アクリレート、ヒドロキシビバリン酸エステルネオペン
チルグリコールジアクリレート、ノニルフェノキシポリ
エチレングリコールアクリレート、エチレンオキサイド
変性フェノキシ化リン酸アクリレート、エチレンオキサ
イド変性フタル酸アクリレート、ポリブタジエンアクリ
レート、カプロラクタン変性テトラヒドロフルフリルア
クリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌ
レート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリ
トールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘ
キサアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレ
ート、1,4−ブタジエンジオールジアクリレート、ネ
オペンチルグリコールジアクリレート、およびネオペン
チルグリコール変性トリメチロールプロパンジアクリレ
ートなどを挙げることが出来る。これらの不飽和有機化
合物は単独、あるいは二種以上を組み合わせて使用する
ことが可能である。
【0017】また本発明のシート状基体に塗工される電
子線硬化性樹脂組成物には各種顔料を混合することが出
来る。この顔料としてはアナターゼ型またはルチル型の
二酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化亜
鉛、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、水酸化マグ
ネシウムなどの白色顔料のほか、カーボン黒などの黒色
顔料、酸化鉛や酸化クロムなどの有色無機顔料、アゾ顔
料や多環式顔料などの有機顔料などのいずれも使用する
ことが出来る。それらの顔料は単独または2種類以上を
混合して使用することも可能である。
【0018】各種顔料を上記のような電子線の照射で硬
化する不飽和有機化合物中に分散するには、3本ロール
ミル、2本ロールミル、カウレスディゾルバー、ホモミ
キサー、サンドグラインダー、ペイントコンディショナ
ーおよび超音波分散機などを使用することができる。
【0019】本発明において、電子線硬化性樹脂組成物
を塗工する方法は、特に制限はなく、例えばバーコート
法、ロールコート法、エアードクターコート法、ブレー
ドコート法、リバースロールコート法、グラビアロール
コート法、トランスファーロールコート法、ファウンテ
ンコート法、スロットダイコート法のような方法を用い
ることが出来る。ただし鏡面を有するドラムの表面に塗
布する方法としては、オフセットグラビアコート法やス
ロットダイコート法が好ましい。更に必要に応じて硬化
した樹脂層の剥離を容易にするために、ドラムの表面に
シリコーンオイルやワックスなどの剥離助剤を塗布して
もよい。
【0020】電子線硬化性樹脂組成物の硬化物による被
覆層の被覆量は、0.5〜60g/m2(固形分)であ
り、好ましくは1〜40g/m2(固形分)である。
【0021】本発明に用いられる電子線照射装置は、特
にその方式を限定するものではなく、例えばバンデグラ
ーフ型スキャニング方式、ダブルスキャニング方式、お
よびカーテンビーム方式のような電子線照射装置を使用
することが出来、これらの中でも比較的安価で電子線の
照射出力の大きい、カーテンビーム方式が好ましい。
【0022】電子線照射の際、電子線の加速電圧は10
0〜300KVであることが好ましい。電子線の照射線
量は、第一および第二の電子線照射装置ともに電子線硬
化性樹脂組成物が硬化出来ればよく、0.1〜6.0M
radの範囲であることが好ましく、0.2〜4.0M
radがより好ましい。電子線の照射線量が0.1Mr
adより小さい場合には、電子線照射による樹脂の硬化
が不十分であり、6.0Mradより大きい場合には、
シート状基体が電子線により劣化し、変色する。
【0023】電子線照射時における雰囲気中の酸素濃度
は500ppm以下であることが好ましい。酸素濃度が
500ppmより高いと、酸素が硬化反応を阻害し、被
覆層の硬化が不十分となる。ただし本発明の場合におい
て、ドラム上の塗布液層とシート状基体を貼合わせた後
に電子線照射する場合には、電子線照射中に電子線硬化
性樹脂組成物が直接空気に触れることがなく、電子線照
射時における雰囲気中の酸素濃度を低減させる必要はな
い。電子線照射によるオゾン発生を抑制する目的、ある
いは電子線の照射窓を冷却する目的で窒素、アルゴン、
二酸化炭素のような不活性ガスを使用することも可能で
ある。
【0024】本発明に用いられるシート状基体は、通常
50〜300g/m2の坪量を有し、表面の平滑なもの
であれば、特別の制限はない。例えば広葉樹パルプ、針
葉樹パルプのような木材パルプや、リンター、マニラ
麻、バンブー、ケナフ、バガス等をパルプ化した非木材
パルプを主成分とするシート状基体が使用することが出
来る。またポリエチレン、ポリプロピレンのような合成
樹脂を用いた合成パルプ、レーヨン繊維、ビニロン繊
維、ナイロン繊維、ポリオレフィン繊維、ポリエステル
繊維のような合成繊維を含むシート状基体を使用するこ
とが出来る。
【0025】本発明における、シート状基体には、通常
の各種添加剤として、例えばカチオン化澱粉、カチオン
性ポリアクリルアミド、およびアニオン性ポリアクリル
アミド、メラミン樹脂、エポキシ化ポリアミド樹脂のよ
うな紙力増強剤、ロジン、石油樹脂、アルケニル琥珀酸
ソーダ塩のようなサイズ剤、クレー、タルク、カオリ
ン、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネ
シウムのような填料、硫酸アルミニウムのような定着剤
などが1種以上含まれていてもよい。
【0026】またシート状基体には水溶性高分子添加
剤、無機電解質、顔料、pH調節剤、染料、帯電防止
剤、ポリビニルアルコールおよびカルボキシ変性ポリビ
ニルアルコールなどの表面サイズ剤等を表面塗布しても
よい。
【0027】またポリプロピレンやポリエチレンなどの
ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド
樹脂のような熱可塑性樹脂組成物を溶融押し出し法で形
成したプラスチックフィルムや合成紙をシート状基体と
して使用することも出来る。このようなプラスチックフ
ィルムや合成紙には、クレー、タルク、カオリン、炭酸
カルシウム、二酸化チタン、水酸化マグネシウムのよう
な顔料、ステアリン酸亜鉛や界面活性剤のような分散
剤、有色顔料などが含まれていてもよい。
【0028】本発明に係るシート状物の裏面には、裏面
樹脂被覆層を形成してもよい。裏面樹脂被覆層を形成す
るのに用いられるフィルム形成性合成樹脂としては、従
来のポリオレフィン樹脂、または前述の電子線硬化性樹
脂組成物等を使用することが出来る。
【0029】裏面樹脂被覆層を形成するためのポリオレ
フィン樹脂としては、エチレン、α−オレフィン類、例
えばプロピレンなどの単独重合体、前記オレフィンの少
なくとも二種の共重合体、およびこれら各種重合体の少
なくとも二種以上の混合物などから選ぶことが出来る。
特に好ましいポリオレフィン樹脂は、低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、直鎖型低密度ポリエチレン、
およびこれらの混合物である。ポリオレフィン樹脂の分
子量には特に制限はないが、通常は20,000〜20
0,000の範囲のものが用いられる。ポリオレフィン
樹脂には、必要に応じて、少量の酸化防止剤、および滑
剤を添加してもよい。ポリオレフィン樹脂を用いて裏面
樹脂被覆層を形成するには、通常の溶融押し出し塗工を
用いることが出来る。
【0030】裏面樹脂被覆層を形成するの電子線硬化性
樹脂組成物に用いる不飽和有機化合物としては、前述の
表面被覆層の形成に用いられる不飽和有機化合物をすべ
て使用できる。更に裏面樹脂被覆層の形成方法も、前述
の表面被覆層の形成の場合と同様である。
【0031】裏面樹脂被覆層の被覆量は、特に制限はな
いが、一般に5〜40g/m2(固形分)であることが
好ましい。
【0032】また本発明のシート状基体の裏面には、電
子線硬化性樹脂組成物を電子線照射により硬化した被覆
層や、水溶性樹脂、溶剤系樹脂あるいは熱可塑性樹脂の
ような樹脂組成物を主成分とする被覆層を塗工法または
溶融押し出し法で形成してもよい。
【0033】
【実施例】下記実施例により本発明の構成および効果を
更に説明するが、本発明はこれらの態様になんら制限さ
れるものではない。
【0034】実施例及び比較例の評価は以下の方法にし
たがって行なった。
【0035】(1)臭気 ドラムを加温したとき、接触した塗料から発生する臭気
を官能評価した。 ○ ほとんど臭わない △ やや臭気がある × 臭気が強く感じられる
【0036】(2)剥離性 硬化後塗膜のドラムからの剥離性を、剥離音およびドラ
ム上の残留塗膜の状態を官能評価した。 ○ 剥離音がなく、残留塗膜もない △ やや音が高いが、残留塗膜はない × 音が高く、塗膜が残る
【0037】(3)ピット エアーの巻き込み状態を評価するため得られたシート状
物の表面をステレオマイクロスコープ(商標:STER
EO DYNA SCOPE MODEL TS−2
型:ビジョンエンジニアリング社製)で観察し、10m
2あたりのピットの数を測定し、評価した。 ○ 0〜2個 △ 3〜10個 × 11個以上
【0038】実施例1 下記の電子線硬化性樹脂組成物(組成物1)をペイント
コンディショナーで1時間混合分散させ、調製した。 組成物1 ペンタエリスリトール系オリゴマー 80重量部 (商標:ビームセット550B、荒川化学工業社製) 二酸化チタン(商標:A220、石原産業社製) 20重量部
【0039】上記組成物1を成型面として使用するクロ
ムメッキを施した平滑な鏡面を有するドラムの表面上
に、オフセットグラビアコーターを用いて、硬化後の塗
布量が15g/m2になるように塗布し、スムージング
ロールによる塗工面に平滑化処理を施した塗布液層上に
坪量157g/m2の紙基体をニップロールでドラムに
押圧し、ドラムを回転させながら、前記紙基体の背面か
ら280KV、2Mradの電子線照射を行ない、前記
塗布液層を硬化した後、ドラム表面から剥離してシート
状物を得た。ここでドラムは、温水の循環により加温
し、表面温度が50℃で加工した。
【0040】実施例2 ドラムの表面温度を90℃としたほかは、実施例1と同
様に行なった。
【0041】実施例3 走行する実施例1で用いた紙基体の1面上に、電子線硬
化性樹脂組成物をバーコーターを用いて硬化後の塗工量
が15g/m2となるように塗布し、ドラムの表面上に
押圧して貼り合わせた後、前記紙基体の背面から電子線
照射を行なった以外は実施例1と同様の方法で行なっ
た。
【0042】実施例4 実施例1と同様の方法でドラム上に硬化後の塗工量が5
g/m2となるように内側塗布液層を塗布し、スムージ
ング処理をした電子線硬化性樹脂組成物を165KV、
3Mradの照射線量で予備硬化し、一方、実施例3と
同様の方法で紙基体上に硬化後の塗工量が15g/m2
となるように最外側塗布液層を塗布し、ニップロールで
前記ドラムに前記内側塗布液層と、前記最外側塗布液層
を押圧し、前記紙基体の背面から電子線を照射して硬化
した後、ドラム表面から剥離する以外、他の塗膜形成条
件は実施例1と同様の方法により、2層構造のシート状
物を得た。
【0043】比較例1 実施例1と同様の操作を行なった。ただしドラムの表面
温度を20℃になるよう冷却した。
【0044】比較例2 実施例1と同様の操作を行なった。ただしドラムの表面
温度を120℃になるよう加温した。
【0045】比較例3 実施例4と同様の操作を行なった。ただしドラムの表面
温度を20℃になるよう冷却した。
【0046】
【表1】
【0047】表からわかるように、本発明の要件を満た
すシート状物の製造において、臭気、剥離性、ピットと
もに良好(実施例1、3、4)であり、ドラム温度90
℃において若干の臭気(実施例2)がある。
【0048】一方、ドラム温度20℃においては、ピッ
トが多量に発生(比較例1、3)し、ドラム温度120
℃においては、臭気の発生および剥離性が劣り(比較例
2)、いずれの比較例も表面が平滑なシート状物は得ら
れなかった。
【0049】
【発明の効果】本発明のシート状物の製造方法における
ドラムの表面温度を、30〜100℃の範囲に加温する
ことにより、塗工時に発生するエアーの巻き込みを防止
し、電子線硬化時の臭気がなく、塗膜表面のピットを大
幅に減少させることが出来、表面平滑性に優れ、かつ均
一な厚さを有する塗膜を提供するという効果を奏する。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】更に本発明の一つの方法は、走行するシー
ト状基体の表面上に、電子線硬化性樹脂組成物を主成分
として含む少なくとも1層の内側塗布液層を形成する工
程と、別に、表面温度の範囲が30〜100℃に加温し
た平滑な表面を有するドラムの表面上に、電子線硬化性
樹脂組成物を塗布した塗布液層の表面に電子線を照射し
て予備硬化し、または電子線を照射せず、最外側塗布液
層を形成する工程と、前記最外側塗布液層上に、前記シ
ート状基体上の内側塗布液層を積層し、最外側塗布液層
および内側塗布液層からなる重積層を形成する工程と、
この重積層に前記ドラムを回転させながら、前記シート
状基体の背面から電子線を照射して、前記重積層を硬化
し、接着する工程と、このようにして形成された複層体
を、前記ドラムの表面から連続的に剥離し、前記複層体
のシート状基体側表面上に被覆層を形成することであ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】裏面樹脂被覆層を形成する電子線硬化性樹
脂組成物に用いる不飽和有機化合物としては、前述の表
面被覆層の形成に用いられる不飽和有機化合物をすべて
使用できる。更に裏面樹脂被覆層の形成方法も、前述の
表面被覆層の形成の場合と同様である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】実施例4 実施例1と同様の方法でドラムの表面上に、硬化後の塗
工量が5g/m2となるように最外側塗布液層を塗布
し、スムージング処理した電子線硬化性樹脂組成物を1
65KV、3Mradの照射線量で予備硬化し、一方、
実施例3と同様の方法で紙基体上に硬化後の塗工量が1
5g/m2となるように内側塗布液層を塗布し、ニップ
ロールで前記ドラムの表面上の前記最外側塗布液層上
に、前記内側塗布液層を押圧し、前記紙基体の背面から
電子線を照射して硬化した後、ドラムの表面から剥離す
る以外、他の塗膜形成条件は実施例1と同様の方法によ
り、2層構造のシート状物を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G03C 1/79 B29L 9:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行するシート状基体の表面と、平滑な
    表面を有する金属製円筒型回転体の表面とを、電子線照
    射により硬化し得る不飽和有機化合物を主成分とする塗
    料組成物からなる塗布液層を介して金属製円筒型回転体
    を回転させながら圧着し、 次いで前記シート状基体の背面から電子線を照射して塗
    布液層を硬化し、 金属製円筒型回転体の表面から連続的に剥離してシート
    状物を形成する方法であって、 前記金属製円筒型回転体の表面温度を30〜100℃に
    加温することを特徴とするシート状物の製造方法。
JP27359794A 1994-11-08 1994-11-08 表面の平滑なシート状物の製造方法 Pending JPH08132462A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007015395A (ja) * 2006-10-06 2007-01-25 Konica Minolta Holdings Inc セルロースエステルフィルムの製造方法、無限移行する無端の金属支持体面を清掃する方法、セルロースエステルフィルム及び偏光板用保護フィルム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007015395A (ja) * 2006-10-06 2007-01-25 Konica Minolta Holdings Inc セルロースエステルフィルムの製造方法、無限移行する無端の金属支持体面を清掃する方法、セルロースエステルフィルム及び偏光板用保護フィルム

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