JPH08187386A - 水平全回転かま - Google Patents

水平全回転かま

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JPH08187386A
JPH08187386A JP291095A JP291095A JPH08187386A JP H08187386 A JPH08187386 A JP H08187386A JP 291095 A JP291095 A JP 291095A JP 291095 A JP291095 A JP 291095A JP H08187386 A JPH08187386 A JP H08187386A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水平全回転かまにおいて、外かまの軌溝に潤
滑油を導くための油吸引孔を容易に形成する。 【構成】 外かま2の回転軸4の下端部5に軸孔16に
連なる嵌合凹所41が形成され、この嵌合凹所41には
第1嵌合部材42が嵌着される。この第1嵌合部材42
には、外かま2の回転によって貯留タンク6内の潤滑油
7を軸孔16に向けて汲上げる油案内面17を有する油
吸引孔47が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本来ミシンなどに備え
られる水平全回転かまに関し、もっと詳しくは外かまの
軌溝に潤滑油を供給するように構成された水平全回転か
まに関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は、たとえば実開平3
−27476号公報に示されている。この先行技術で
は、図6に示すように水平全回転かま104の鉛直な回
転軸線L2まわりに回転駆動され、上端部に外かま本体
32が固定される回転軸33と、前記外かま本体32に
形成される軌溝34に沿って相対回転可能な内かま10
5とを有するミシンにおいて、前記軌溝34から回転軸
33の上端まで連通する油路35と油路35と前記回転
軸33の下端面106に連通し、回転軸33の回転軸線
L2に沿って延びるように形成され、潤滑油を毛管現象
によって上方に供給する油芯36を収納する収納孔37
と、回転軸33の下端部に形成され収納孔37に直通
し、上方になるにつれて内径が広がる逆円錐台状の油案
内面38とを備え、潤滑油108は油案内面によって収
納孔37内の油芯に導かれ、油路35を介して軌溝34
に潤滑油108を供給するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような先行技術で
は、回転軸33の下端部に形成される油案内面38は、
上方になるにつれて内径が広がる逆円錐台状に形成され
るため、回転軸33の上方の一端部側から収納孔37内
にドリルまたはバイトなどの穿削工具を挿入して、他端
部の内部に逆円錐台状の油案内面38を高精度で形成し
なければならず、加工に手間を要する。そのため外かま
32の生産性が悪く、製造コストが高価になってしまう
という問題がある。
【0004】したがって本発明の目的は、貯留タンク内
の潤滑油を汲上げる油案内面に手間を要することなしに
加工することができるようにして、生産性を向上し、製
造コストの低減を図ることができる水平全回転かまを提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、鉛直な回転軸
線まわりに回転駆動される回転軸を有し、内かまの軌条
が嵌まり込む軌溝が形成される外かまと、潤滑油が貯留
され、この潤滑油に前記回転軸の下端部が浸漬される貯
留タンクとを含み、前記外かまには回転軸内で回転軸線
に沿って延びる軸孔と、軸孔の上端および軌溝を連通す
る油路とが形成される水平全回転かまにおいて、前記外
かまの回転軸の下端部には、前記軸孔に連なる嵌合凹所
が形成され、この嵌合凹所には嵌合部材が嵌着され、こ
の嵌合部材には、外かまの回転によって貯留タンク内の
潤滑油を軸孔に向けて押上げる油案内面を有する油吸引
孔が形成されることを特徴とする水平全回転かまであ
る。
【0006】
【作用】本発明に従えば、外かまの回転軸には軸線方向
に延びる軸孔が形成され、この回転軸の下端部には前記
軸孔に連なる嵌合凹所が形成される。この嵌合凹所には
嵌合部材が嵌着され、この嵌合部材には、外かまの回転
によって貯留タンク内の潤滑油を軸孔に向けて汲上げる
油案内面を有する油吸引孔が形成される。したがって外
かまの回転軸の前記軸孔に油案内面を直接に形成する必
要がなく、前記嵌合部材に形成すればよいので、前記先
行技術に比べて油案内面の加工作業が容易である。
【0007】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の水平全回転かま
1の断面図である。本縫いミシンなどに備えられる水平
全回転かま1は、鉛直な回転軸線L1まわりに回転駆動
される外かま2を有し、外かま2の内周面には軌溝3が
形成される。この軌溝3には、内かま40の外周面に形
成された軌条が嵌まり込み、内かま40の回転が阻止さ
れた状態で外かまが前記回転軸線L1まわりに回転駆動
される。外かま2は回転軸4を有し、回転軸4の下端部
5は貯留タンク6に貯留された潤滑油7に浸漬される。
回転軸4はたとえば鋼鉄製である。この回転軸4の外周
には、内かま案内用リング8と、上軸受9と、歯車10
と、下軸受11とがこの順序で上方から下方にわたって
固着される。前記歯車10は、図示しないモータの駆動
軸に固着された歯車に噛合する。これによって、モータ
に駆動電力が供給されたときには、そのモータの出力軸
の回転が歯車10を介して回転軸4に伝達され、こうし
て回転軸4は回転軸線L1まわりを回転方向Aに回転駆
動され、したがって外かま2が回転方向Aに回転駆動さ
れる。
【0008】図2は図1の切断面線II−IIから見た
拡大断面図であり、図3は図1の切断面線III−II
Iから見た拡大断面図である。前記外かま2の回転軸4
内には、前記回転軸線L1に沿って上下に延びる軸孔1
6が形成される。この軸孔16は、下端面31に垂直に
連なる直円筒状の嵌合凹所内面43と、嵌合凹所内面4
3に連なり回転軸線L1に垂直な仮想平面内に形成され
た段差面18とから成る嵌合凹所41と、段差面18に
垂直に連なる直円筒状の内筒面19と、内筒面19の上
方に連なる逆円錐台状の傾斜面20とによって構成され
る。嵌合凹所41には、第1嵌合部材42が嵌着され、
嵌合部材42は、下端面31を有する平面に形成された
下端面44と、下端面44の外周部から垂直に連なり直
円筒状の嵌合凹所内面43と同じ直径を有する円筒面4
5と、円筒面45の上部から垂直に連なり段差面18を
有する平面内に形成された上端面46と、下端面44か
ら上端面46まで上方になるにつれて内径が広がる逆円
錐台状の油案内面17とを有する。
【0009】前記従来の技術では、回転軸4の軸孔16
の上方から軸孔内にドリルまたはバイトなどの穿削工具
を挿入して、回転軸4の下端部の内部に逆円錐台状の油
案内面17を形成しなければならなかったが、本発明で
は、第1嵌合部材42の長さは回転軸4の長さのおよそ
1/6程度であり、第1嵌合部材42を抜脱した状態で
加工作業を行うことができるので、容易に高精度の油案
内面17を形成することができる。
【0010】前記軸孔16の上方開口部は、蓋体21に
よって封止される。軸孔16内には、糸やフェルトなど
から成り、前記段差面18付近から傾斜面20付近にわ
たって延びる油芯22が収納される。この油芯22の下
端部23は、折り返された状態で前記上端面46によっ
て係止されており、これによって油芯22の下方へのず
れが防止されている。
【0011】このような構成によって、外かま2が回転
軸線L1まわりに回転駆動されたときには、油案内面1
7によって外囲される油吸引孔47内の潤滑油7が上方
に導かれ、上端面46を介して内筒面19によって外囲
された軸孔16内に供給され、さらに油芯22の浸透作
用によって傾斜面20まで上昇する。
【0012】このような貯留タンク6内の潤滑油7が上
昇していく原理についてさらに詳しく説明すると、回転
軸4が回転駆動されると油案内面17によって外囲され
た油吸引孔47内の油粒子が遠心力によって半径方向外
方に移動して油案内面17に衝突する。このとき、油案
内面17は上方になるにつれて、内径が広がるように形
成されているので、その結果、油案内面17に衝突した
油粒子は油案内面17に沿って上昇していくことにな
る。このようにして、上昇した潤滑油7は油芯22によ
って含浸され、毛管現象によって吸上げられて油芯22
の上端部24付近に達し、さらに遠心力の作用によって
傾斜面20に沿って上昇しようとするけれども、蓋体2
1によって外部への漏洩は防がれる。このようにして貯
留タンク6内の潤滑油7は確実に安定して、軸孔16内
を上昇することができる。
【0013】前述のようにして、軸孔16の傾斜面20
に供給された潤滑油7は、傾斜面20に連通する第1通
路26と、周壁27に形成された第2通路28とによっ
て構成される油路29を介して前記軌溝3に供給され
る。前記第1通路26の一端部は、傾斜面20に開口し
てその内部空間に臨み、第1通路26の他端部は周壁2
7の外周面に開口して外部に臨んでいる。また、前記第
2通路28の上端部は軌溝3に連通し、第2通路28の
下端部は第1通路26に連通している。第1通路26の
前記第2通路28との交差位置よりも半径方向外方に
は、内ねじが刻設される。この内ねじには、調整用ねじ
30が螺合する。この調整用ねじ30を螺進/螺退させ
ることによって、第2通路28の第1通路26に臨む開
口面積が変化する。これによって第1通路26から第2
通路28へ供給される潤滑油7の油量を調整することが
できる。
【0014】以上のようにして、貯留タンク6内の潤滑
油7を油案内面17によって確実に上昇させて油芯22
に供給し、油芯22に含浸された潤滑油7は毛管現象な
どによって上昇し、第1通路26および第2通路28に
よって構成される油路29から軌溝3に確実に供給する
ことが可能となる。なお、前記油芯22には、外かま2
が停止した状態であっても常に潤滑油7が含浸されてい
るので、回転軸4の下端面31に潤滑油7が充分に供給
されている限り、軌溝3への油切れを生じるおそれはな
い。こうして、軌溝3内に確実に潤滑油7を供給するこ
とができるので、この軌溝3に嵌まり込む内かまの軌条
との摩擦力を低減して、外かま2を高速で円滑に回転す
ることができる。
【0015】図4は、本発明の他の実施例である水平全
回転かま100の一部の断面図である。水平全回転かま
100は、水平全回転かま1と対応する部分には同一の
参照符号を付し、説明を省略する。嵌合凹所41に嵌着
される第2嵌合部材50は、回転軸4の下端面31を有
する平面に形成された下端面51と、下端面51の外周
部から垂直に連なり直円筒状の嵌合凹所内面43と同じ
直径を有する円筒面52と、円筒面52の上部から垂直
に連なり段差面18を有する平面内に形成された上端面
53と、下端面51から上端面53まで上方になるにつ
れて半径方向外方にずれた軸線L3を有する直円筒状の
油案内面としての内周面54とを有する。軸線L3は上
方になるにつれて鉛直な軸線L1に対して間隔を増加さ
せ、そのような軸線L3を有するように直円筒状の内周
面54に外囲された油吸引孔55が、第2嵌合部材50
に形成される。
【0016】第2嵌合部材50の油吸引孔55が潤滑油
7を吸引する原理についてさらに詳しく説明すると、第
2嵌合部材50が嵌着する回転軸4が回転方向Aに回転
駆動されると、内周面54によって外囲された油吸引孔
55内の油粒子が遠心力によって半径方向外方に移動し
て内周面54に衝突する。このとき、内周面54は上方
になるにつれて中心軸線L1に対して離反する方向、す
なわち半径方向外方に傾斜して形成されているので、そ
の結果、内周面54に衝突した油粒子は内周面54に沿
って上昇していくことになる。このようにして上昇した
潤滑油7は、油芯22に含浸され毛管現象によって吸上
げられる。油芯の上端部24まで吸上げられた潤滑油7
は、第1嵌合部材42で詳述したように、傾斜面20、
第1通路26、第2通路28を介して軌溝3に確実に供
給される。
【0017】図5は、本発明のさらに他の実施例である
水平全回転かま101の一部の断面図である。水平全回
転かま101は、水平全回転かま1と対応する部分には
同一の参照符号を付し、説明を省略する。嵌合凹所41
に嵌着される第3嵌合部材60は、回転軸4の下端面3
1を有する一平面上に形成される下端面61と、下端面
61の外周部から垂直に連なり直円筒状の嵌合凹所内面
43と同じ直径を有する円筒面62と、円筒面62の上
部から垂直に連なり段差面18を有する平面内に形成さ
れた上端面63と、下端面61から上端面63まで軸線
L1を共通に有する円筒状の内周面64とを有する。内
周面64には下端面61から上端面63に向けて延びる
油案内面としての螺旋溝65が形成されており、その螺
旋溝65は回転軸4の回転方向Aへの回転によって潤滑
油7を上方へ汲上げる方向、すなわち回転方向Aの逆方
向に回転しながら上昇する形状に形成されている。した
がって、回転軸4が回転方向Aに回転駆動されると回転
軸4に嵌着した第3嵌合部材60が回転し、内周面64
によって外囲された油吸引孔66内の潤滑油7は、螺旋
溝65に沿って上端面63まで汲上げられる。このよう
にして、上端面63まで汲上げられた潤滑油7は、油芯
22に含浸され、毛管現象によって吸上げられる。油芯
の上端部24付近まで吸上げられた潤滑油7は第1嵌合
部材42で詳述したように、傾斜面20、第1通路2
6、第2通路28を介して軌溝3に確実に供給される。
【0018】また、これらの第1〜第3嵌合部材42,
50,60は、内かま40に対して接することはないの
で、外かま2と同様の強固な材料によって形成されなく
てもよい。したがって合成樹脂またはアルミニウム合金
のような軽く、腐食のおそれのない材料によって形成さ
れてもよい。
【0019】貯留タンク6内に貯留される潤滑油7は、
たとえば8〜17cSt程度の粘度を有する。特に、冬
季などにおいて縫製開始前には貯留タンク6内の潤滑油
7の温度が低下して、前記粘度がさらに高くなる。この
ような粘度の高い潤滑油7であっても、軌溝3への潤滑
油の供給量を不足させることなしに導くために、図1〜
図5に示す実施例のように構成し、外かまの回転によっ
て大きなポンピング効果を生じさせ、前記粘度が高く、
すべての油経路の内面に対して大きな粘性抵抗を生じる
潤滑油であっても細い油路29を介して円滑に軌溝3へ
供給することができる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、外かまの
回転軸の下端部に、軸孔に連なる嵌合凹所が形成され、
この嵌合凹所には油吸引孔を有する嵌合部材が嵌合され
る。したがって、外かまの回転軸に直接油吸引孔を形成
せずに、別途に形成される前記嵌合部材に油吸引孔を形
成すればよいので、加工作業が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の水平全回転かま1を示す断
面図である。
【図2】図1の切断面線II−IIから見た拡大断面図
である。
【図3】図1の切断面線III−IIIから見た拡大断
面図である。
【図4】本発明の他の実施例の水平全回転かま100の
一部を示す断面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施例である水平全回転か
ま101の一部を示す断面図である。
【図6】従来の技術の水平全回転かま104の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 水平全回転かま 2 外かま 3 軌溝 4 回転軸 5 下端面 6 貯留タンク 7 潤滑油 16 軸孔 17 油案内面 18 段差面 21 蓋体 22 油芯 26 第1通路 28 第2通路 29 油路 40 内かま 41 嵌合凹所 42 第1嵌合部材 50 第2嵌合部材 60 第3嵌合部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛直な回転軸線まわりに回転駆動される
    回転軸を有し、内かまの軌条が嵌まり込む軌溝が形成さ
    れる外かまと、潤滑油が貯留され、この潤滑油に前記回
    転軸の下端部が浸漬される貯留タンクとを含み、前記外
    かまには回転軸内で回転軸線に沿って延びる軸孔と、軸
    孔の上端および軌溝を連通する油路とが形成される水平
    全回転かまにおいて、 前記外かまの回転軸の下端部には、前記軸孔に連なる嵌
    合凹所が形成され、この嵌合凹所には嵌合部材が嵌着さ
    れ、この嵌合部材には、外かまの回転によって貯留タン
    ク内の潤滑油を軸孔に向けて押上げる油案内面を有する
    油吸引孔が形成されることを特徴とする水平全回転か
    ま。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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