JPH0819638B2 - キャスト塗被紙の製造方法 - Google Patents

キャスト塗被紙の製造方法

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JPH0819638B2
JPH0819638B2 JP63181347A JP18134788A JPH0819638B2 JP H0819638 B2 JPH0819638 B2 JP H0819638B2 JP 63181347 A JP63181347 A JP 63181347A JP 18134788 A JP18134788 A JP 18134788A JP H0819638 B2 JPH0819638 B2 JP H0819638B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明はキャスト塗被紙の製造方法に関し、特に裏面
塗被層の白紙光沢は低いが、高いインキ光沢を有する、
所謂マット−グロス型タイプの艶消し裏面塗被層を有す
るキャスト塗被紙を効率良く製造する方法に関する。
「従来の技術」 キャスト塗被紙は印刷用塗被紙の中でも特に優れた光
沢と平滑性を有し、各種雑誌、カタログ、パンフレッ
ト、アニュアルレポート等の表紙用途として広く使用さ
れている。
従来、キャスト塗被紙の製造方法としてはウエットキ
ャスト法(USP 1719166)、リウエットキャスト法(USP
2759847)、ゲル化キャスト法(USP 2919205)等が知
られているが、これらはいずれも鉱物質顔料及び接着剤
を主体とする塗被層が水を含んで可塑状態にある間に加
熱された仕上げ面に圧接・乾燥されて仕上げられる点で
原理的に共通する方法を採っている。これらの製造方法
に従って生産されるキャスト塗被紙の多くは、片面がキ
ャスト仕上げされた強光沢面を持ち、その裏面は上質紙
様の表面を有する所謂片面キャスト塗被紙である。
一方、艶消し塗被紙は高光沢を有する塗被紙と比較し
て、上品で落ち着いたイメージを与える為、近年本文用
紙のような単色印刷物から各種多色印刷物に至るまで重
要な印刷用紙のグレードの一つとして汎用されている。
此処に、例えばキャスト塗被紙が雑誌、カタログ、ア
ニュアルレポート等の表紙として使用された場合、表紙
を開いた時にキャスト塗被紙の裏面と艶消し塗被紙を用
いた本文用紙とが違和感の無い同等の白紙品質、印刷品
質を示すことが必要であり、その為にはキャスト塗被紙
の裏面が本文用紙に相当する艶消し塗被紙となっている
ことが強く要望される。
上記の如きキャスト塗被紙を得る方法としては、前述
のようにキャスト仕上げの基本的方法自体は変更される
ものではないが、裏面にインキ受理性、保持性及び版の
再現性の良い顔料塗被層を設け、必要に応じてこれをキ
ャレンダー掛けして平滑化した原紙を用い、この原紙の
表面に設けた顔料塗被層が水を含んで可塑状態にある間
に加熱仕上げ面に圧接して乾燥、仕上げる方法が提案さ
れている。しかし、この方法では裏面の印刷品質は向上
するが、一般の印刷用塗被紙と比較するとスーパーキャ
レンダー掛けが施されていないため、平滑性、インキ光
沢の点ではかなり劣るものである。又、キャスト仕上げ
後にスーパーキャレンダー処理することも提案されてい
るが、キャスト塗被紙表面にボコツキが発生し、キャス
ト面の外観を大きく損ねること、又裏面の白紙光沢が艶
消し塗被紙としては高過ぎるといった問題が発生してい
る。
なお、裏面塗被層が高平滑且つ高インキ光沢を発現す
るための他の方法としては、例えば片面キャスト塗被紙
と艶消し塗被紙を熱可塑性高分子接合剤を用いて貼り合
わせる方法が提案されているが、接合剤の種類によって
はキャスト面にボコツキが発生したり、貼り合わせ後の
カールコントロールが困難である等の問題があり、実際
には行われていない。
「発明が解決しようとする課題」 かかる現状に鑑み、本発明者等はキャスト仕上げ後に
加熱キャレンダー掛けをした場合に付随する前述の如き
欠点を改良する方法について鋭意研究を行った結果、加
熱キャレンダーを構成する弾性ロールの表面粗さと硬度
がキャスト塗被紙表面のボコツキ及び裏面塗被層の平滑
度に対し、極めて重要な因子であることを突きとめた。
即ち、キャスト塗被紙裏面の平滑化の為に、キャスト
塗被紙表面が加熱金属ロールに、裏面が弾性ロールに接
するようにして加熱キャレンダー処理が行われる。この
場合、キャスト面は加熱ドラムの鏡面を転写した極めて
平滑・光沢に優れた表面を有しているが、加熱キャレン
ダーの弾性ロールの表面が温度と圧力により変形・粗面
化するとその影響がキャスト塗被層面に迄および、結果
としてキャスト面の高光沢や平滑性が損なわれているこ
とが明らかとなった。
そこで、弾性ロールの表面粗さを該ロールの硬度と金
属ロールの表面温度に応じて規定することにより、得ら
れたキャスト塗被紙の裏面には高平滑性が付与され、し
かもキャスト塗被紙の表面にはボコツキや光沢不良が発
生することなく、高能率でキャスト塗被紙が製造できる
ことが判り、遂に本発明を完成するに至った。
「課題を解決する為の手段」 本発明は、原紙の裏面に顔料及び接着剤を主成分とす
る顔料塗被層を形成させた後、該原紙の表面に顔料及び
接着剤を主成分とする顔料塗被層を形成せしめ、表面の
塗被層が可塑状態にある間に鏡面を有する加熱ドラム面
に圧接・乾燥してキャスト塗被層を得た後、更にキャス
ト仕上面を加熱金属ロール面に、又裏面顔料塗被層面を
弾性ロール面に接するように加熱キャレンダー掛けして
強光沢仕上げをするキャスト塗被紙の製造方法におい
て、該弾性ロールの表面粗さRmax(JIS B0651で規定し
たもの)が下記式を満足し、且つ裏面塗被層面のJIS P8
142法に準じる白紙光沢の測定値が40%以下及びスムー
スター平滑度計による平滑度が15cmHg以下となるように
平滑化処理することを特徴とする裏面が艶消し塗被層面
であるキャスト塗被紙の製造方法である。
(記) Rmax≦−0.1D−0.01T+35 〔備考〕 Rmax;弾性ロールの表面粗さ(μm) D;弾性ロールのシュアーD硬度(゜) T;作動時の金属ロールの表面温度(℃) 「作用」 而して、本発明の方法において裏面を形成する顔料塗
被組成物としては、従来の印刷用塗被組成物と同様に顔
料及び接着剤を主成分とするものである。
顔料としては、例えばクレー、カオリン、水酸化アル
ミニウム、炭酸カルシウム、二酸化チタン、硫酸バリウ
ム、酸化亜鉛、サチンホワイト、硫酸カルシウム、タル
ク、プラスチックピグメント等の如き通常の塗被紙用顔
料の一種又は二種以上が適宜選択して使用される。
特に、本発明においては裏面が高平滑と高インキ光沢
を有するが白紙光沢の低い、所謂裏面艶消し塗被紙のキ
ャスト塗被紙を得るこをを目的とするものであり、裏面
の白紙光沢がJIS P8142に準じた測定で40%以下、且つ
スムースター平滑度計による平滑度が15cmHg以下である
艶消し塗被層を得ることを目的としており、そのために
裏面塗被層に用いる顔料として、炭酸カルシウムを全顔
料中に50重量%以上配合したものが好ましく、より好ま
しくはキャスト仕上げ後の加熱キャレンダー処理によっ
て平滑効果が得やすい平均粒子径が0.3〜2μmの炭酸
カルシウムを用いることが望ましい。
接着剤としては、例えばカゼイン、大豆蛋白、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタ
ジエン共重合体等の共役ジエン系重合体ラテックス、ア
クリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステルの重
合体又は共重合体等のアクリル系重合体ラテックス、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテッ
クス、或いはこれらの各種重合体をカルボキシル基等の
官能基含有単量体により官能基変性したアルカリ溶解性
或いはアルカリ非溶解性の重合体ラテックス、ポリビニ
ルアルコール、アセトアセチル化ポリビニルアルコー
ル、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、スルホン酸
変性ポリビニルアルコール、ケイ素含有変性ポリビニル
アルコール、オレフィン−無水マレイン酸樹脂、メラミ
ン樹脂等の合成樹脂系接着剤、陽性澱粉、酸化澱粉等の
澱粉類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース等のセルロース誘導体等、一般の塗被紙用
接着剤が単独或いは併用して用いられる。なお、これら
の接着剤は顔料100重量部当り5〜50重量部、より好ま
しくは10〜30重量部程度の範囲で使用される。又、助剤
としては、例えば消泡剤、着色剤、離型剤、流動変性剤
等が必要に応じて適宜使用されるが、塗被層の固化を促
進する助剤として、例えばアミン、アミド、ポリアクリ
ルアミン等や亜鉛、アルミニウム、マグネシウム、カル
シウム、バリウム等の多価金属塩を顔料100重量部に対
して0.1〜10重量部程度添加しても良い。
かくして調製された塗被組成物は一般の塗被紙製造に
用いられている、例えばブレードコーター、エヤーナイ
フコーター、ロールコーター、リバースロールコータ
ー、ブラシコーター、カーテンコーター、チャンプレッ
クスコーター、バーコーター、グラビヤコーター、サイ
ズプレスコーター等の塗被装置を設けたオンマシン或い
はオフマシンコーターによって原紙上に一層或いは多層
に分けて塗被される。その際の塗被組成物の固形分濃度
は、一般に40〜75重量%であるが、操業性を考慮すると
45〜70重量%の範囲が好ましい。なお、原紙としては、
一般の印刷用塗被紙やキャスト塗被紙に用いられる米坪
30〜400g/m2のペーパーベースやボードベースの原紙が
用いられるが、原紙の抄紙方法については特に限定され
ず、酸性抄紙、アルカリ性抄紙いずれであってもよく、
勿論、高歩留パルプを含む中質原紙も使用できる。ま
た、サイズプレス、ビルブレード等で予備塗工した原紙
も使用可能である。
原紙への塗被組成物の塗被量は一般に乾燥重量で片面
当たり10〜50g/m2程度塗被されるが、得られるキャスト
塗被紙の白紙品質、印刷適性等を考慮すると15〜30g/m2
程度の範囲で調節するのが望ましい。また、湿潤塗被層
を乾燥する方法としては、従来から公知公用の蒸気加
熱、熱風加熱、ガスヒーター加熱、電気ヒーター加熱、
赤外線ヒーター加熱、高周波加熱、レーザー加熱、電子
線加熱等の各種方式が適宜採用できる。
上述の如くして裏面塗被された原紙の反対面(表面)
には、クレー、カオリン、炭酸カルシウム、水酸化アル
ミニウム、酸化チタン等各種無機顔料とプラスチックピ
グメント、及びカゼイン、澱粉、合成樹脂ラテックス等
天然及び合成接着剤とを主体とする塗被組成物が塗被さ
れ、該塗被層が水を含んで可塑状態にある間に加熱仕上
げ面に圧接されて乾燥され、塗層中の水分が実質的に蒸
発せしめられた後に仕上げ面から離型してキャスト塗被
紙が得られる。このようなキャスト仕上げの方法自体は
特に限定されるものではなく、従来のウエットキャスト
法、ゲル化キャスト法、リウエットキャスト法等、要す
るに水を含んで可塑状態にある間に加熱仕上げ面に圧接
・乾燥する所謂キャスト仕上げ方法が本発明に適用し得
るものである。
本発明の製造方法では、かくして得られたキャスト塗
被紙を加熱されたキャレンダーに通紙して表面仕上げを
するものであるが、キャレンダーとしては、例えばスー
パーキャレンダー、グロスキャレンダー(特開昭40−13
2305号、公表特許公報63−500188号)、ソフトコンパク
トキャレンダー(紙パルプ技術タイムス、62年8月号、
31〜36頁;PPI、1987年11月号、45〜47頁;WFP、1985年、
22、873〜877頁)等の各種キャレンダーがオンマシンや
オフマシンの形態で使用される。なお、金属ロール表面
は硬質クロムメッキ等によって鏡面処理しても良い。
そして、本発明の方法では、上記の如き各種キャレン
ダーの弾性ロールとして、特に下記式を満足する表面粗
さを有する弾性ロールを選択的に使用するものである。
Rmax≦−0.1D−0.01T+35 〔備考〕 Rmax;弾性ロールの表面粗さ(μm) D;弾性ロールのシュアーD硬度(゜) T;作動時の金属ロールの表面温度(℃) 上記関係式から明らかなように、本発明の方法で用い
られる弾性ロールは、弾性ロールのショアーD硬度が硬
くなればなる程、表面粗さRmaxを小さくする必要があ
る。
従来、キャレンダーを構成する弾性ロールの表面粗さ
については、特に注意が払われておらず、本発明の如く
弾性ロールのショアーD硬度と金属ロールの表面温度と
の関係で弾性ロールの表面粗さを規定することにより、
得られるキャスト塗被紙のボコツキを改良する技術思想
は全く知られていない。
本発明者等の実験によれば、研磨によって表面粗さRm
axを5μm以下とした弾性ロールでも、200m/min以上の
高速で、金属ロールの表面温度を60℃以上に上げ、線圧
100kg/cm以上の条件でキャスト塗被紙を処理すると、塗
被紙の地合むらや塗被むらに起因する凹凸によって、表
面粗さが急速に低下してくることが明らかとなった。特
に、厚い紙では地合むらや平滑性がより劣っているた
め、表面粗さの低下が著しく、硬度の低い弾性ロールや
復元性の小さな材質で形成された弾性ロールを使用する
と、更にその傾向が著しいことも明らかとなった。
そのため、本発明の方法では、実際に使用されている
状態の弾性ロールについて表面粗さを規定する必要があ
り、操業中に弾性ロールの表面粗さが本発明の規定を外
れる場合には、キャレンダーを停止して条件を満足する
ロールに交換する必要がある。
弾性ロールの材質としては、従来から塗被紙用のキャ
レンダーで用いられている例えばコットン、フィルマッ
トコットン、ホワイトコットン、ウールンペーパー、ア
スベスト等も使用可能であるが、これら天然繊維を主素
材とする弾性ロールは、高温耐久性に劣っており、且つ
表面粗さの低下傾向も早いため、例えばウレタン、ポリ
アミド、エポキシ、イソシアネート、シリコン、弗化ビ
ニリデン、フェノール等の樹脂を一層或いは多層にして
ロールとした(特開昭62−282093号)弾性ロールや、ナ
イロン、テトロン、アラミド等の合成繊維を50%以上含
んで成型された弾性ロール等(以下、総称して樹脂ロー
ルと呼ぶ)が好ましく、特に耐熱性の強いアラミド、エ
ポキシ、ポリアミド等の樹脂ロールがより好ましく用い
られる。
弾性ロールの硬度については、高温・高圧下での耐久
性や通紙下での粗面化抵抗性を考慮するとショアーD硬
度75゜以上のロールが望ましい。又、弾性ロールの表面
温度が高い程ロール表面の粗面化が早く進むため、ロー
ル内部や外部から冷却液や冷却エヤーで弾性ロールを冷
却するのが好ましい。
なお、本発明の方法において、弾性ロールの表面粗さ
RmaxはJIS B0651で定義される方法に基づき測定される
が、通常のキャスト塗被紙のキャレンダーロール巾は15
00〜3800mm程度であるため、ロールの巾方向で測定値が
相当にばらつく。従って、例えば測定器として三豊製作
所製のSurftest 201を使用し、測定長(L)を最大測定
長8mmとして、弾性ロール全巾にわたって少なくとも10
回測定し(ロール巾が広い場合にはさらに回数多く測定
する)、得られた測定値の平均値をもって表面粗さRmax
を規定する必要がある。加熱キャレンダーで塗被紙の表
面処理をする際の各種処理条件は、目的とする塗被紙の
種類、原紙条件、塗被層の性質、コート量、紙水分、仕
上げ速度等に応じて適宜調節される。
キャレンダーロールの加圧条件は線圧で100〜500kg/c
m程度の範囲が好ましく、キャレンダー1基当たりの加
圧ニップの数はソフトコンパクトキャレンダーの場合に
は通常1ドラム或いは1ロール当たり2〜6ニップであ
る。因みに、スーパーキャレンダーの場合には3〜13ニ
ップ程度が一般的である。
従って、表面仕上げにおいてキャスト塗被紙は2〜12
本程度の弾性ロールに加圧接触することになる。弾性ロ
ールの表面粗さの低下度合は、通紙するキャスト塗被紙
の地合、塗りむら、米坪、紙水分、弾性ロールの材質、
硬度、ロール温度、圧力、スピード等多くの条件により
異なるため、常時測定して管理するのは手間であるが、
本発明の方法では、少なくともボコツキに影響の大きい
後半の弾性ロールの1本に前記一般式の関係を満足する
表面粗さRmaxを有するロールを使用して操業する必要が
ある。勿論、全ての弾性ロールが前記一般式の規定を満
たしていることが最も好ましい。
なお、キャレンダーのニップに入る前のキャスト塗被
紙の水分は3〜10%程度が好ましく、キャレンダーの仕
上げ速度は紙の米坪、紙品種等によって大きく異なる
が、100〜400m/min程度の範囲が好ましい。又、表面処
理後のキャスト塗被紙の調湿、加湿の為にロールによる
水塗り装置、静電加湿装置、蒸気加湿装置等を設置した
り、従来から塗被紙製造分野で知られている各種技術を
適宜組合わせて使用することは勿論可能である。
「実施例」 以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する
が、勿論これらに限定されるものではない。また、特に
断らない限り、例中の部及び%はそれぞれ重量部及び重
量%を示す。
実施例1〜3 サチンホワイト(商品名;サチンホワイト、白石工業
社製)5部、カオリン(商品名;UW−90、EMC社製)30
部、平均粒子径が1.73μmの重質炭酸カルシウム(商品
名;ソフトン1800、備北粉化工業(株)製)65部を、分
散剤としてポリアクリル酸ソーダ0.2部を用いてコーレ
ス分散機で分散し固形分濃度65%の顔料スラリーを調製
した。この顔料スラリーにリン酸変性澱粉(固形分)3
部、スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(商品
名;JSR0696、日本合成ゴム社製)(固形分)12部を加
え、更に水を加えて固形分濃度60%の塗液を調製した。
この塗液を75g/m2の原紙裏面に乾燥塗布量が20g/m2とな
るようにブレードコーターで塗被し、120℃のドライヤ
ーで乾燥して水分6%の片面塗被紙を得た。
別に、カオリン80部、軽質炭酸カルシウム20部、カゼ
イン(固形分)10部、スチレン・ブタジエンラテックス
(固形分)8部から成る固形分濃度53%のキャスト用水
性塗液を得た。この塗液を前記裏面塗被原紙の表面に塗
被し、特公昭38−25160号公報に示されている如きウエ
ット・オン・ウエット方式に従ってキャスト仕上げし
た。即ち、前記塗被原紙の表面に第1塗被装置にてキャ
スト用塗液を乾燥重量が11g/m2になるように塗被し、つ
いでこの塗被層が湿潤状態にある間に直ちに第2塗被装
置で第1塗被装置の場合と同じキャスト用塗液を乾燥重
量が9g/m2になるように塗被し、直ちにクロムメッキし
た90℃の表面温度を有するキャスト・ドラムに圧接し、
乾燥後離型してキャスト塗被紙を得た。
このキャスト塗被紙を表面温度60℃の金属ロールと表
面粗さRmaxが5μm(実施例1)、16μm(実施例
2)、20μm(実施例3)でショアーD硬度が86゜であ
るポリウレタン系の樹脂弾性ロール(商品名;エラグラ
ス、金陽社製)からなる4ニップのスーパーキャレンダ
ーを用いて、キャスト塗被紙の表面が金属ロールと接触
するようにして、スピード200m/min、線圧150kg/cmの条
件で表面加圧仕上げしてキャスト塗被紙を得た。
得られたキャスト塗被紙について、それぞれ評価項目
に従って評価を行いその結果を表−1に示した。
比較例1〜4 比較例1は実施例1でキャスト仕上げ後、キャレンダ
ー処理しない場合、又、比較例2〜4は実施例1で使用
した樹脂弾性ロールRmaxをそれぞれ37μm(比較例
2)、42μm(比較例3)、50μm(比較例4)とした
以外は実施例1と同様にしてキャスト塗被紙を製造し、
それぞれの評価結果を表−1に示した。
実施例4 実施例1で使用した樹脂弾性ロールのショアーD硬度
を78゜とした以外は実施例1と同様にしてキャスト塗被
紙を製造し、評価結果を表−1に示した。
実施例5 実施例1で使用した裏面塗被層顔料の炭酸カルシウム
として平均粒子径1.10μmの軽質炭酸カルシウム(商品
名;タマパール121、奥多摩工業(株)製)65部を使用
した以外は実施例1と同様にしてキャスト塗被紙を製造
し、評価結果を表−1に示した。
比較例5 実施例5で使用した平均粒子径1.10μmの軽質炭酸カ
ルシウムの代わりに平均粒子径8.60μmの重質炭酸カル
シウム(商品名;BF−100、備北粉化工業(株)製)70部
を使用した以外は実施例1及び5と同様にしてキャスト
塗被紙を製造し、その評価結果を表−1に示した。
実施例6〜7 カオリン20部、平均粒子径1.73μmの重質炭酸カルシ
ウム(商品名;ソフトン1800、備北粉化工業(株)製)
50部、平均粒子径1.10μmの軽質炭酸カルシウム(商品
名;タマパール121、奥多摩工業(株)製)30部、酸化
澱粉(固形分)3部、スチレン・ブタジエンラテックス
(商品名;JSR 0696日本合成ゴム社製)13部より成る固
形分濃度45%の塗被液を調製した。この塗被液を米坪80
g/m2の上質原子の裏面にエアーナイフコーターを用い
て、乾燥重量が20g/m2になるように塗布、乾燥を行い、
キャスト用裏面塗被原子を作成した。
別に、カオリン60部、軽質炭酸カルシウム40部、ポリ
アクリル酸ソーダ0.5部をコーレス分散機を用いて水中
に分散し、固形分濃度60%の顔料スラリーを調製した。
これに消泡剤としてトリブチルフォスフェート0.5部、
離型剤としてステアリン酸アンモニウム1.0部、接着剤
としてアンモニアを用いて溶解した15%カゼイン水溶液
(固形分)10部及びアクリル酸/ブタジエン/メチルメ
タクリレート(比率;2/33/65)共重合体ラテックス(固
形分)16部を加え、更にZnSO4 3部及び水を加えて固形
分濃度が45%の塗被液を調製した。得られた塗被液を特
開昭59−216996号公報に示されているリウエットキャス
ト方式に従ってキャスト仕上げをした。
このキャスト塗被紙を表面温度105℃の金属ロールと
表面粗さRmaxが7μm(実施例6)、19μm(実施例
7)でショアーD硬度が90゜であるエポキシ樹脂から成
る弾性ロールで構成される4ニップのソフトコンパクト
キャレンダーを用いて、スピード300m/min、線圧200kg/
cmの条件でキャスト塗被紙表面が金属ロールと接触する
ように通紙し表面加圧仕上げしてキャスト塗被紙を得
た。それぞれの塗被紙についての評価結果を表−1に示
した。
比較例6 実施例6で使用した弾性ロールのRmaxを42μm(比較
例6)とした以外は実施例5と同様にしてキャスト塗被
紙を製造し、それぞれの評価結果を表−1に示した。
「効果」 表−1の結果から明らかなように、本発明の実施例で
得られたキャスト塗被紙はいづれも表面のボコツキが大
幅に改良されており、裏面の平滑度、インキグロスも極
めて優れたキャスト塗被紙であった。これらを表紙とし
て使用した場合、本文用紙との品質差は殆どなかった。
特に本発明の実施例に示した裏面顔料塗被層と同一の塗
被層で仕上げされた両面艶消し塗被紙を本文用紙として
同時に使用する事によりキャスト表紙裏面と本文用紙と
の違和感は全くなく、極めて高級感のある雑誌として仕
上がった。
(備考)表−1の各評価方法は下記の通り 〔表面ボコツキ〕(キャスト表面を目視判定) ◎;極めて良好 ○;良好 △;劣る ×;極めて劣る 〔光沢〕(数値が大きい程光沢が良い) 村上色彩研究所(GM−3D)により75度の光沢値(測定
値)を示した。
〔裏面平滑度〕(数値が小さい程平滑性が良い) スムースター測定装置(東英電子社製)DSM−01によ
り測定した。
〔裏面インキグロス〕
三菱重工社製ダイヤオフセット印刷機によって8000枚
/時の印刷スピードで4色印刷を行い、4色重ね部のイ
ンキグロスを目視で評価した。
◎;極めて良好 ○;良好 △;劣る ×;極めて劣る (注)表面粗さRmax 三豊製作所製のSurftest 201で測定長(L)を8mmと
して測定した。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原紙の裏面に顔料及び接着剤を主成分とす
    る顔料塗被層を形成させた後、該原紙の表面に顔料及び
    接着剤を主成分とする顔料塗被層を形成せしめ、表面の
    塗被層が可塑状態にある間に鏡面を有する加熱ドラム面
    に圧接・乾燥してキャスト塗被紙を得た後、更にキャス
    ト仕上面を加熱金属ロール面に、又裏面顔料塗被層面を
    弾性ロール面に接するように加熱キャレンダー掛けして
    強光沢仕上げをするキャスト塗被紙の製造方法におい
    て、該弾性ロールの表面粗さRmax(JIS B0651で規定し
    たもの)が下記式を満足し、且つ裏面塗被層面のJIS P8
    142法に準じる白紙光沢の測定値が40%以下及びスムー
    スター平滑度計による平滑度が15cmHg以下となるように
    平滑化処理することを特徴とする裏面が艶消し塗被層面
    であるキャスト塗被紙の製造方法。 (記) Rmax≦−0.1D−0.01T+35 〔備考〕 Rmax;弾性ロールの表面粗さ(μm) D;弾性ロールのシュアーD硬度(゜) T;作動時の金属ロールの表面温度(℃)
  2. 【請求項2】裏面塗被層の顔料として炭酸カルシウムが
    50重量%以上含有せしめられた請求項(1)記載のキャ
    スト塗被紙の製造方法。
  3. 【請求項3】炭酸カルシウムの平均粒子径が0.3〜2.0μ
    mである請求項(2)記載のキャスト塗被紙の製造方
    法。
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